JPH11166831A - レーザ測量システム - Google Patents

レーザ測量システム

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JPH11166831A
JPH11166831A JP9333402A JP33340297A JPH11166831A JP H11166831 A JPH11166831 A JP H11166831A JP 9333402 A JP9333402 A JP 9333402A JP 33340297 A JP33340297 A JP 33340297A JP H11166831 A JPH11166831 A JP H11166831A
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laser
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light
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JP9333402A
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Inventor
Toshihiro Tanaka
智弘 田中
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】各ターゲットからの反射光が、どのターゲット
からの反射光かを区別することはできなかった。 【解決手段】位置情報検出用反射部材を有し、投光され
たレーザ光を反射する複数のターゲットと、レーザ光を
投光し走査する光走査部と、前記光走査部から投光され
前記ターゲットで反射したレーザ光を受光する受光部
と、受光したレーザ光から前記複数のターゲットの位置
情報を取得する計測部とを有する本体部とを備えるレー
ザ測量システムにおいて、前記本体部は、前記複数のタ
ーゲットを識別するターゲット識別部を有することを特
徴とするレーザ測量システムを提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザ測量システ
ムに関し、特に、構造物や地盤の沈下、橋梁の歪み等に
よる変位を測定するレーザ測量システムに関する。
【0002】
【従来の技術】図8は、従来のレーザ測量システムの構
成図である。レーザ測量システムは、レベル変位を測定
する複数のポイントに設置されるターゲット52(1)
〜52(n)と本体部51とを有し、本体部51には、
水平面内の360度方向にレーザ光を回転走査する光走
査部と、ターゲット52(1)〜52(n)からの反射
光を受光し、ターゲット52(1)〜52(n)のレベ
ル変位を測定する計測部とが含まれる。
【0003】図9は、従来のターゲット52の構成図で
ある。ターゲット52には、一対の直角三角形の形状を
した反射板23(a)、(b)が、互いに点対称な位置
に配置される。また、反射板23(a)、(b)は、走
査されるレーザ光のスポット60より広い間隔eで分離
され、直角三角形の一辺61は、レーザ光の走査方向6
2と直角に配置されて、壁面等に取り付け可能なケース
63に内蔵される。
【0004】レーザ測量システムによるレベル変位の測
定は以下のように行われる。図8の本体部51から投
光、走査されるレーザ光は、図9に示すターゲット52
の反射板23(a)、(b)を走査方向62の方向に横
切る。このとき反射板23(a)、(b)から、レーザ
光が横切る反射板23(a)、(b)の長さa、bに比
例したパルス幅を持つ2つのパルス光が反射される。
【0005】反射されたパルス光のパルス幅は、本体部
51とターゲット52の距離、及びレーザ光の走査速度
によって変化するが、前記2つの反射パルス光のパルス
幅の比は、ターゲット52までの距離やレーザ光の走査
速度に影響されない。このため、2つの反射パルス光の
パルス幅の比を求めることにより、レーザ光が反射板2
3(a)、(b)の垂直方向のどの位置を横切ったかを
検出することができる。
【0006】従って、不動点に設置した本体部51から
レーザ光を発光、走査し、測定対象物に取り付けたター
ゲット52からの反射パルス光のパルス幅の比を測定す
ることで、測定対象物の変位を測定することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のレーザ
測量システムにおいては、複数のターゲットはすべて同
じ構成であり、各ターゲットからの反射光に基づいて、
どのターゲットからの反射光かを区別することはできな
かった。このため、レーザ測量システムに接続されシス
テムを制御する管理用コンピュータによって、受光した
順序によってどのターゲットからの反射光かを決めてい
たが、光路上の障害物の存在、反射板の汚れ、ターゲッ
トの脱落などによって両者の対応関係に狂いを生ずる
等、不安定、不確実なものであった。
【0008】そこで、本発明は、レーザ測量システムに
おいて、レベル変位を測定する複数の対象物に取り付け
たターゲットからの反射光が、どのターゲットからの反
射光かを識別できるレーザ測量システムを提供すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、位置情報
検出用反射部材を有し、投光されたレーザ光を反射する
複数のターゲットと、レーザ光を投光し走査する光走査
部と、前記光走査部から投光され前記ターゲットで反射
したレーザ光を受光する受光部と、受光したレーザ光か
ら前記複数のターゲットの位置情報を取得する計測部と
を有する本体部とを備えるレーザ測量システムにおい
て、前記本体部は、前記複数のターゲットを識別するタ
ーゲット識別部を有することを特徴とするレーザ測量シ
ステムを提供することにより達成される。
【0010】本発明によれば、複数のターゲットを各タ
ーゲットからの反射光に基づいて識別できるので、各タ
ーゲットと反射光の対応関係が明確となり測定の信頼性
が向上する。
【0011】また、本発明における複数のターゲット
は、それぞれ異なる形状のターゲット識別用反射部材を
有することを特徴とする。
【0012】本発明によれば、複数のターゲットに異な
る形状のターゲット識別用反射部材を付属させるという
簡易な手段で、複数のターゲットを識別することができ
る。
【0013】また、本発明のターゲット識別用反射部材
は、バーコード状に配置されていることを特徴とする。
【0014】本発明によれば、ターゲット識別用反射部
材はバーコード状に配置されているので、反射部材で反
射するレーザ光によりターゲットを識別する際の信号処
理が容易となる。
【0015】また、本発明のターゲット識別用反射部材
は、変更可能であること特徴とする。
【0016】本発明によれば、ターゲット識別用反射部
材は変更可能であるため、ターゲットの汎用性が増すと
共に、測定現場で反射部材を変更できるので、ターゲッ
トを測定対象物に取り付ける作業性が向上する。
【0017】また、本発明のターゲット識別部は、前記
ターゲットで反射するレーザ光の受光時間又は受光順序
により前記ターゲットを識別することを特徴とする。
【0018】本発明によれば、本体部を設置する際にレ
ーザ光の回転方向の基準位置を決めておけば、複数の同
じ構造のターゲットでも識別できるので、システム構成
が簡単になる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の例に
ついて図面に従って説明する。しかしながら、かかる実
施の形態例が本発明の技術的範囲を限定するものではな
い。
【0020】図1は、本発明の実施の形態のレーザ測量
システムの構成図である。本実施の形態のレーザ測量シ
ステムは、レベル変位を測定する複数の対象物53
(1)〜53(n)に設置されるターゲット52(1)
〜52(n)と本体部51とを有する。各ターゲット5
2(1)〜52(n)は、後に詳述するように、各ター
ゲットを識別するターゲット識別用反射板22、及びレ
ベル変位検出用反射板23等を有する。また、本体部5
1は、水平面内の360度方向にレーザ光を回転走査す
る光走査部と、ターゲット52(1)〜52(n)から
の反射光を受光し、各ターゲット52(1)〜52
(n)を識別し、それぞれのレベル変位を測定する計測
部とを有する。
【0021】図2は、レーザ測量システムの本体部51
のブロック図である。レーザ12は、レーザドライブ部
11により直流点灯され、レーザ光を光走査部14に出
射する。光走査部14は、モータ部13により回転駆動
される回転プリズム等で構成され、レーザ12から出射
した光を水平面内で360度に渡って走査する。光走査
部14で回転走査されるレーザ光は、ターゲット52で
反射され、光走査部14に戻る。ターゲット52からの
反射光は、光走査部14で進路を変えられ、受光部15
に入射する。
【0022】図3は、本実施の形態のターゲット52の
構成図である。ターゲット52は、ターゲット検出用反
射板21と、ターゲット識別用反射板22(a)、22
(c)、と、レベル変位検出用反射板23(a)、23
(b)とを有し、ケース63に内蔵される。なお、図3
の22(b)、22(d)は、ターゲット識別用反射板
を設置すべき位置だけを示す。ケース63には、上下に
穴64、65が設けられ、レベル変位を測定する対象物
のポイントに固定される。
【0023】図2に示した光走査部14より出射された
レーザ光は、ターゲット52を水平方向に横切る。一例
として、レーザ光が図3に示す走査位置62をAからB
へ横切った場合について説明する。レーザ光は、ターゲ
ット52の左端に装着されるターゲット検出用反射板2
1を横切り、光走査部14に向けて反射される。ターゲ
ット検出用反射板21で反射され光走査部14に入射し
たレーザ光は、光走査部14で進路を変えられ、受光部
15に入射する。受光部15に入射したレーザ光は、そ
の光量に比例した電気信号S200に光電変換される。
【0024】受光部15で光電変換された信号S200
は、レベル検出回路17へ送られる。レベル検出回路1
7では、信号S200が測定に十分なレベルに達してい
るかどうかを判別し、十分なレベルが無い場合には、エ
ラー信号S201をマイクロコンピュータ31に送って
測定を中断し、反射光量が不十分である旨のメッセージ
を図示しない表示器に表示する。
【0025】一方、受光部15で光電変換された信号S
200は、コンパレータ30に入力されデジタル信号に
変換される。従って、コンパレータ30の出力信号S3
00は、レーザ光が走査した部分のターゲット52の反
射板の幅に比例した時間だけLレベル(または、Hレベ
ル)となる。そしてコンパレータ30の出力信号S30
0は、リセット回路16、ターゲット識別部18、時間
計測部19に入力される。
【0026】リセット回路16は、ターゲット52から
反射される最初のパルス、即ち、ターゲット検出用反射
板21から反射される光パルスに対応した信号だけを抜
き出しリセット信号S301とする。そして、リセット
信号S301をマイクロコンピュータ31、ターゲット
識別部18、時間計測部19に出力する。リセット信号
S301により、各ターゲット52に対する測定が開始
される。
【0027】ターゲット識別部18は、コンパレータ3
0の出力信号S300のうちターゲット52のターゲッ
ト識別用反射板22(a)、(b)、(c)、(d)か
ら反射される光パルスに対応した信号から、各ターゲッ
ト52を識別し、ターゲット識別信号S308をマイク
ロコンピュータ31に出力する。また、ターゲットの識
別を終了すると、ターゲット識別終了信号S307を時
間計測部19とリセット回路16に出力する。
【0028】時間計測部19は、コンパレータ30の出
力信号S300のうちターゲット52のレベル変位検出
用反射板23(a)、(b)から反射されるパルスに対
応した信号から、レベル変位検出用反射板23(a)、
(b)の幅に比例したパルス幅を測定する。前述のよう
に、レベル変位検出用反射板23(a)、(b)の幅に
比例したパルス幅を測定すれば、その比により、ターゲ
ット52のレベル変位を測定できる。そして、時間計測
信号S309、S310、S311をマイクロコンピュ
ータ31に出力する。
【0029】マイクロコンピュータ31は、ターゲット
識別信号S308により各ターゲット52を識別し、時
間計測信号S309、S310、S311により各ター
ゲット52のレベル変位を演算する。
【0030】図4は、ターゲット識別部の回路図であ
り、図5は、ターゲット識別部の各信号の説明図であ
る。ターゲット識別部18の詳細な動作を図4、図5に
より説明する。
【0031】図5(1)は、ターゲット検出用反射板
21とターゲット識別用反射板22(a)、(c)を模
式的に示したものであり、図5(1)〜は、各反射
板で反射され、受光部15で光電変換された後の電気信
号のタイムチャートを、各反射板に対応させて示したも
のである。なお、図5(1)の22(b)、(d)の
点線部分には、反射板は装着されていない。また、各反
射板の幅はwであり、ターゲット検出用反射板21とタ
ーゲット識別用反射板22(a)の間隔は2w、各ター
ゲット識別用反射板22(a)、(b)、(c)、
(d)の間隔はwである。
【0032】図5(1)は、図2に示したコンパレー
タ30の出力信号S300を示す。コンパレータ30か
らは、ターゲット検出用反射板21に対応してパルスP
1が出力され、ターゲット識別用反射板22(a)、
(c)に対応してパルスP2、P3が出力される。パル
スP1、P2、P3のパルス幅t及び間隔2t、3t
は、前述のように、レーザ光の走査速度及び光走査部1
4からターゲット52までの距離により異なるが、ター
ゲット52の反射板の幅w及び間隔2w、3wに比例し
た値となる。
【0033】図5(1)は、リセット回路16のリセ
ット信号S301を示す。リセット信号S301は、図
5(1)に示すコンパレータ30の出力信号S300
の最初のパルスP1を抜き出したものである。リセット
回路16から出力されるリセット信号S301が、図4
に示すように、ターゲット識別部18内のパルス幅検出
回路18(a)のトランジスタ62、及びパルスコード
読取回路18(c)のカウンタ70及びシフトレジスタ
71に入力される。
【0034】パルス幅検出回路18(a)にリセット信
号S301が入力されると、トランジスタ62のベース
電位がLレベルとなりトランジスタ62がオフする。ト
ランジスタ62がオフすると、コンデンサ63には定電
流回路60からダイオード61を経由して定電流が流
れ、充電が開始される。リセット信号S301がHレベ
ルに戻ると、トランジスタ62はオンとなってコンデン
サ63への充電が終了し、充電された電圧がホールドさ
れる。
【0035】図5(1)は、コンデンサ63の出力信
号S304を示す。図5(1)に示すように、コンデ
ンサ63は、リセット回路16のリセット信号S301
のパルス幅tの時間だけ一定の傾きで充電され、電圧V
にホールドされる。
【0036】ホールドされた電圧V(S304)が発振
回路18(b)のコンパレータ64に入力されると、コ
ンパレータ64の出力はHレベルからLレベルとなる。
コンパレータ64の出力がLレベルとなるとトランジス
タ67はオフとなり、コンデンサ68に定電流回路65
からダイオード66を経由して定電流が流れ、充電が開
始される。
【0037】コンデンサ68が充電され、充電電圧が電
圧Vを越えると、コンパレータ64の出力が再びHレベ
ルとなり、トランジスタ67がオンしてコンデンサ68
の充電電荷が放電される。
【0038】コンデンサ68の放電によりコンパレータ
64の出力は再びLレベルとなり、以降発振回路18
(b)は同じ動作を繰り返す。コンデンサ68の出力信
号S305は、図5(1)に示すように、リセット回
路16の出力信号S301のパルス幅tを1周期とする
のこぎり波信号となる。
【0039】のこぎり波信号S305は、パルスコード
読取回路18(c)の波形整形回路69に入力される。
波形整形回路69は、周期tののこぎり波信号S305
を周期2tの矩形波信号S306に変換する。波形整形
回路69の出力である矩形波信号S306は、図5
(1)に示される。波形整形回路69の出力信号S3
06は、カウンタ70及びシフトレジスタ71に入力さ
れる。
【0040】シフトレジスタ71は、波形整形回路69
の出力信号S306が入力されると、信号S306に同
期してコンパレータ30の出力信号S300を順番に取
り込む。コンパレータ30の出力信号S300は、図5
(1)に示したように、4ビットのターゲット識別用
反射板22(a)、(b)、(c)、(d)に対応した
信号となっている。従って、シフトレジスタ71のデー
タ取り込み後の内容は、図5(2)に示すようにターゲ
ット52の識別コードとなり、出力信号S308として
マイクロコンピュータ31へ出力する。
【0041】また、カウンタ70は、本実施の形態では
5カウントをカウントするように設定されており、5カ
ウントをカウントすると、図5(1)に示すターゲッ
ト識別終了信号S307を時間計測部19及びトランジ
スタ72に出力する。トランジスタ72は、ターゲット
識別終了信号S307によりオンとなり、コンデンサ6
3の充電電荷を放電させる。従って、発振回路18
(b)は、リセット回路16の出力S301によりその
出力S301のパルス幅に応じた周期ののこぎり波S3
05を生成し、ターゲット識別終了信号S307により
のこぎり波S305の生成を終了する。その間に検出さ
れたコンパレータ出力S300がシフトレジスタ71に
格納される。
【0042】図3に示したターゲット識別用反射板22
(a)、(b)、(c)、(d)のターゲット識別コー
ドは1010であるが、反射板は取り外して任意の位置
に装着できるため、4つの組み合わせにより16通りの
ターゲット識別コードを作成することができる。これに
よりターゲット識別用反射板22以外の部分は、各ター
ゲット52に共通に使用でき、汎用性が増すと共に、測
定現場でターゲット識別コードを変更できるので、ター
ゲット52を測定対象物に取り付ける作業性が向上す
る。
【0043】また、本実施の形態では、ターゲット識別
用反射板22をバーコード状の反射板で構成したが、各
ターゲットを識別できれば他の形状の反射板でも可能で
ある。また、ターゲット識別用反射板22をスライド又
は回転可能に構成し、反射部分を表面に出すかどうか変
更できるようにしてもよい。
【0044】次に、光走査部14から投光された光は、
図3に示すレベル変位検出用反射板23(a)、(b)
を横切る。反射光のパルス幅の比からターゲット52の
レベル変位を測定する原理について以下説明する。
【0045】図3に示すようにレベル変位検出用反射板
23(a)、(b)は対称な2つの直角三角形であり、
1つの直角三角形の水平方向の長さをx、垂直方向の長
さをy、レーザ光の走査方向62から垂直方向の真ん中
までの変位をd、レベル変位検出用反射板23(a)、
(b)と走査方向62の交差した部分の長さをそれぞれ
a、bとすると、変位dは、次の式(1)で表せる。
【0046】 d=y/2×(a−b)/(a+b) ・・・(1) 一方、交差部分の長さa、bと、反射光のパルス幅は比
例するので、それぞれのパルス幅をt1、t2とする
と、a=k×t1、b=k×t2と表される(kはター
ゲットの距離、光の走査速度等による係数)。従って、
これを(1)式に代入することにより(1)式は次のよ
うになる。
【0047】 d=y/2×(t1−t2)/(t1+t2) ・・・(2) レベル変位検出用反射板23の垂直方向の長さyは既知
量なので、反射光のパルス幅t1、t2を求めれば、
(2)式よりターゲット52のレベル変位dが求められ
る。
【0048】次に反射光のパルス幅t1、t2を測定す
る時間計測部19の動作について説明する。図6は時間
計測部19のブロック図であり、図7はそのタイミング
チャートである。図6に示すように時間計測部19は、
基準クロック発振器41、クロック計数部42、微小時
間計測部43(a)、(b)、反転回路44で構成され
る。
【0049】ターゲット52の識別が終了すると、基準
クロック発振器41には、図4に示したカウンタ70か
らターゲット識別終了信号S307が送られる。図5
(1)に示すようにターゲット識別終了信号S307
は、図5(1)に示すリセット回路16の出力S30
1によりLレベルとなり、時間計測部19内のクロック
計数部42、微小時間計測部43(a)、(b)をリセ
ットの状態にし、識別終了によりHレベルとなりリセッ
トを解除する。
【0050】図7は、レベル変位検出用反射板23か
らの反射光に対応したパルス幅Tのコンパレータ30の
出力信号S300を示す。コンパレータ30の出力信号
S300が、時間計測部19に入力されると、微小時間
計測部43(a)は、信号S300の前側エッジからク
ロック信号S400の次のエッジまでの時間Ta(図7
)を、時間−電圧変換により測定し、計測信号S31
0をマイクロコンピュータ31へ出力する。
【0051】また、微小時間計測部43(a)は、時間
Taの後ろ側エッジに同期して、クロック計数部42へ
計数スタート信号S402(図7)を送る。計数スタ
ート信号S402が入力されると、クロック計数部42
は、クロック信号S400の計数を開始する。
【0052】コンパレータ30の出力信号S300は反
転回路44にも入力され、反転回路44は、図7に示
すようにコンパレータ30の出力信号S300を反転す
る。
【0053】反転回路44の出力信号S401の後ろ側
エッジが微小時間計測部43(b)に入力されると、微
小時間計測部43(b)はその後ろ側エッジからクロッ
ク信号S400の次のエッジまでの時間Tb(図7)
を測定し、計測信号S311をマイクロコンピュータ3
1へ出力する。
【0054】また、微小時間計測部43(b)は、時間
Tbの後ろ側エッジに同期して、クロック計数部42に
計数ストップ信号S403(図7)を送る。クロック
計数部42は、計数ストップ信号S403が入力される
と、クロック信号S400の計数を停止する。図7
は、クロック計数部42で計数されるクロック数を示
し、N=4である。また、図7は、クロック計数部4
2の計測時間を示し、1/f×4時間である。クロック
計数部42は、計測信号S309をマイクロコンピュー
タ31へ出力する。
【0055】マイクロコンピュータ31は、以上の信号
からコンパレータ30の出力信号S300のパルス幅T
を計算する。即ち、クロック信号S400の周波数を
f、クロック計数部42の計数値をNとすると、コンパ
レータ30の出力信号S300のパルス幅Tは、 T=Ta+1/f×N−Tb ・・・(3) となる。
【0056】以上のようにして、レベル変位検出用反射
板23(a)、(b)の反射光のパルス幅を測定し、前
述の式(2)からターゲット52のレベル変位を測定す
る。
【0057】次に各ターゲットの識別を各ターゲットを
走査するタイミング、或いは各ターゲットを走査する順
序により行う第2の実施の形態について説明する。ター
ゲットのレベル変位を測定する原理は第1の実施の形態
と同じなので説明を省略し、ターゲットの識別について
だけ説明する。
【0058】まず、走査するタイミングで各ターゲット
を識別する場合について説明する。本体部は、レーザ光
を水平面内で360度に渡って走査すると共に、レーザ
光が一周する周期を管理する。そして、レーザ光のスタ
ートの基準をフォトインタラプタ等のセンサを用いて設
定し、レーザ光のスタート時間からターゲットでの反射
光を受信するまでの時間を内部のタイマで測定する。こ
の測定時間と、予め本体部の記憶部に記憶されたターゲ
ットの位置データから各ターゲットを識別する。
【0059】次に、走査する順序で各ターゲットを識別
する場合について説明する。スタートの基準をフォトイ
ンタラプタ等のセンサを用いて設定することは、前記タ
イミングによる識別と同じである。設置される各ターゲ
ットには予め番号が付けられており、前記センサの信号
をスタートの基準として、各ターゲットからの反射光を
受光する順番を本体内のマイクロコンピュータで管理す
る。そして、本体部のフォトインタラプタの位置とレー
ザ光の回転方向に合わせて、各ターゲットの番号をマイ
クロコンピュータで記憶しておき、各ターゲットからの
受光信号の順番により各ターゲットを識別する。
【0060】上記第2の実施の形態例では、最初の設置
の際に、回転方向の基準位置を決める必要があり作業が
煩雑となるが、システム構成が簡単になるというメリッ
トがある。
【0061】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、複
数のターゲットを各ターゲットからの反射光に基づいて
識別できるので、各ターゲットと反射光の対応関係が明
確となり測定の信頼性が向上する。
【0062】また、本発明によれば、複数のターゲット
に異なる形状のターゲット識別用反射部材を付属させる
という簡易な手段で、複数のターゲットを識別すること
ができると共に、ターゲット識別用反射部材をバーコー
ド状に配置すれば、反射部材で反射するレーザ光により
ターゲットを識別する際の信号処理が容易となる。
【0063】更に、本発明によれば、ターゲット識別用
反射部材は変更可能であるため、汎用性が増すと共に、
測定現場で反射部材を変更できるので、ターゲットを測
定対象物に取り付ける作業性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のレーザ測量システムの構
成図である。
【図2】本発明の実施の形態のレーザ測量システムの本
体部のブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態のターゲット部の構成図で
ある。
【図4】本発明の実施の形態のターゲット識別部の回路
図である。
【図5】本発明の実施の形態のターゲット識別部の各信
号の説明図である。
【図6】本発明の実施の形態の時間計測部のブロック図
である。
【図7】本発明の実施の形態の時間計測部のタイミング
チャートである。
【図8】従来のレーザ測量システムの構成図である。
【図9】従来のターゲット部の構成図である。
【符号の説明】
12 レーザ 14 光走査部 15 受光部 16 リセット回路 17 レベル検出回路 18 ターゲット識別部 19 時間計測部 21 ターゲット検出用反射板 22 ターゲット識別用反射板 23 レベル変位検出用反射板 51 本体部 52 ターゲット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G01S 17/10 G01S 17/10

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】位置情報検出用反射部材を有し、投光され
    たレーザ光を反射する複数のターゲットと、 レーザ光を投光し走査する光走査部と、前記光走査部か
    ら投光され前記ターゲットで反射したレーザ光を受光す
    る受光部と、受光したレーザ光から前記複数のターゲッ
    トの位置情報を取得する計測部とを有する本体部とを備
    えるレーザ測量システムにおいて、 前記本体部は、前記複数のターゲットを識別するターゲ
    ット識別部を有することを特徴とするレーザ測量システ
    ム。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記複数のターゲットは、それぞれ異なる形状のターゲ
    ット識別用反射部材を有することを特徴とするレーザ測
    量システム。
  3. 【請求項3】請求項2において、 前記ターゲット識別用反射部材は、バーコード状に配置
    されていることを特徴とするレーザ測量システム。
  4. 【請求項4】請求項2又は3において、 前記ターゲット識別用反射部材は、変更可能であること
    特徴とするレーザ測量システム。
  5. 【請求項5】請求項1において、 前記ターゲット識別部は、前記ターゲットで反射するレ
    ーザ光の受光時間又は受光順序により前記ターゲットを
    識別することを特徴とするレーザ測量システム。
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