JP2011185561A - 冷蔵庫 - Google Patents

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裕樹 丸谷
Kota Watanabe
浩太 渡邊
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Abstract

【課題】簡単な構成で、製氷用の水の脱気が充分に行われ、透明度の高い氷を低コストで生成することができる自動製氷機能を備えた冷蔵庫を提供する。
【解決手段】給水タンク18の水を受水管28、給水管34などから構成される給水経路を介して製氷皿36に供給して製氷する冷蔵庫において、この給水経路の途中に、給水タンク18からの水を貯留する貯水部29を設けた。給水タンク18から貯水部29内に水を貯留して、受水弁30及び給水弁35により密閉した状態で、減圧ポンプ32を駆動させて貯水部29内を減圧する。減圧により脱気された貯水部29内の水を製氷皿36に供給して、製氷を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動製氷機能を備えた冷蔵庫において、透明度の高い氷を生成することができる冷蔵庫に関する。
従来、自動製氷機能を備えた冷蔵庫は、冷蔵室内に給水タンクを設置すると共に、この給水タンク内の水を給水ポンプにより冷凍温度に保持した製氷室内に導き、製氷皿に所定量給水して製氷し、製氷後は自動的に離氷して貯水することで使用者の使用に供するように構成されている。
このような自動製氷機能を備えた冷蔵庫によって生成される氷は、概して不透明なものが多い。これは製氷皿に給水される水の中に溶け込んでいる空気が、水を凍らせるときに気泡となって凍結面に捕われることにより白濁した外観となるためである。
これに対して、透明な氷は見た目に美しく、また、堅く融けにくい。そのため、飲食用に適していて、従来より透明な氷を生成するために種々の方法が提案されている。例えば、製氷皿を蓋により密閉し、製氷皿内を減圧ポンプにより減圧して、製氷皿内の水の脱気を行いながら製氷することで、透明な氷を得る方法が提案されている(特許文献1参照)。
特開2009−243826号公報
しかしながら、上記構成のものでは、製氷皿を密閉できる構造の蓋を設けた状態で、製氷皿の開口した上面から給水することができ、且つ生成された氷を取り出すことができる構成にし、また、製氷中の減圧に耐えられるように製氷皿を頑丈にする必要がある。このため、構造が複雑となって大型化し、コストがかかるという問題点がある。
本発明は上記した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、製氷皿に蓋を設けたり、製氷皿を頑丈にしたりするなどの複雑な構造にすることなく、簡単な構成で密閉状態を確保して減圧を行うことで、脱気が充分に行われ、透明度の高い氷を低コストで生成することができる自動製氷機能を備えた冷蔵庫を提供することにある。
上記した目的を達成するために、本発明の冷蔵庫は、給水タンクの水を給水経路を介して製氷皿に供給し、冷却により氷を生成する自動製氷機能を備えた冷蔵庫において、前記給水経路の途中に設けられ、前記給水タンクから前記製氷皿に供給する水を貯留する貯水部と、前記貯水部内を減圧する減圧手段とを備えたことを特徴とする。
本発明の冷蔵庫によれば、簡単な構成で密閉状態を確保して減圧を行うことで、脱気が充分に行われ、透明度の高い氷を低コストで生成することができる。
本発明の第1の実施形態に係る自動製氷装置周辺部の構成を示す縦断面図 冷蔵庫の縦断側面図 貯水部の模式図 電気的構成を示すブロック図 自動製氷装置の製氷動作制御プログラムを表すフローチャート 減圧に伴う溶存酸素量の変化を示す図 本発明の第2の実施形態に係る自動製氷装置の製氷動作制御プログラムを表すフローチャート 減圧後の時間経過に伴う圧力変化を示す図 本発明の第3の実施形態に係る貯水部の模式図 電気的構成を示すブロック図 自動製氷装置の製氷動作制御プログラムを表すフローチャート 溶存酸素量と圧力及び温度の関係を示す図
[第1の実施形態]
以下、本発明の第1の実施形態について、図1から図6を参照して説明する。まず、図2において、冷蔵庫本体1の断熱箱体2は、外箱と内箱との間に発泡断熱材を充填して形成されている。この冷蔵庫本体1の内部には、上方から冷蔵室3、製氷室4、冷凍室5、最下部に野菜室6を配設している。このうち、冷蔵室3及び野菜室6は、庫内温度が1〜4℃に制御される冷蔵温度空間であり、どちらも冷蔵温度帯の貯蔵室を構成し、他の貯蔵室の製氷室4及び冷凍室5は、冷凍温度帯の貯蔵室を構成するものである。冷蔵室3と製氷室4との間、製氷室4と冷凍室5との間、及び冷凍室5と野菜室6との間は、夫々断熱仕切壁7,8,9によって仕切られている。
冷蔵室3は、横開き式の回動可能な扉3aによって開閉され、他の製氷室4、冷凍室5、野菜室6は、夫々引き出し式の扉4a,5a,6aによって開閉されるようになっている。なお、各貯蔵室(冷蔵室3、製氷室4、冷凍室5、野菜室6)には、対応する扉3a、4a、5a,6aの開閉を検出する冷蔵室扉スイッチ10、製氷室扉スイッチ11、冷凍室扉スイッチ12(いずれも図4に図示)、野菜室扉スイッチ(図示しない)が設けられている。
冷凍室5の背部には冷凍用冷却器13が配設され、製氷室4の下部の背部には、この冷凍用冷却器13により冷却された冷気を冷凍温度帯の貯蔵室である製氷室4、冷凍室5に供給して循環させる冷凍用ファン14が配設されている。
冷蔵庫本体1の後底部には機械室15が形成されていて、ここに冷凍サイクルのコンプレッサ16が配設されている。このコンプレッサ16は、図示しない冷蔵用冷却器と冷凍用冷却器13に共用のものである。
また、冷蔵庫本体1内には、マイコンを含んで構成され、コンプレッサ16などを制御する制御装置17(図4にのみ図示)が設けられている。図示はしないが、冷蔵室3の温度を検出する冷蔵室温度センサ及び冷凍室5の温度を検出する冷凍室温度センサの検出信号が制御装置17に入力されることに基づいて、各貯蔵室が設定温度に冷却されるようになっている。
冷蔵室3内の底部には、図1にも示すように、製氷用の水を貯留する給水タンク18が設けられている。この給水タンク18は、上面中央部に開閉蓋19により開閉される給水口20を有している。また、給水タンク18の底部には、当該給水タンク18内の水を外部へ送るための給水ポンプ21が設けられている。
この給水ポンプ21は、前記給水タンク18の下端部後部に連通するように設けられたポンプ室22内にインペラ23を設けると共に、その背後側に、給水ポンプモータ24を設けて構成されている。前記インペラ23の後面側に図示しないマグネットが取り付けられていると共に、前記給水ポンプモータ24の回転軸にマグネット25が取り付けられていて、このマグネット25の回転によりインペラ23を回転させるようになっている。このインペラ23の回転によって、ポンプ室22内に給水タンク18内の水を吸込み、ポンプ室22から上方に延びる吐出管26に向けて水を吐き出すようになっている。
前記吐出管26の先端部は、水受ケース27につながっていて、この水受ケース27の下部に受水管28が接続されている。この受水管28は、水受ケース27から下方に延び、図3にも示すように、貯水部29につながっていて、途中に受水弁30が設けられている。この貯水部29は、合成樹脂により形成された円筒状をなし、1回分の製氷に必要な水(例えば100ml)が貯留可能であって、貯水時に内部に減圧のための空間ができる程度の容積(例えば150ml)の容器で、上部に前記受水管28と共に減圧管31が接続されている。減圧管31は、貯水部29内を減圧する減圧手段である減圧ポンプ32につながっている。減圧管31の途中には、減圧弁33が設けられていて、この減圧弁33は逆止弁であり、貯水部29から減圧ポンプ32側への流れだけを通すようになっている。
貯水部29の底部には、給水管34が接続され、この給水管34は前記断熱仕切壁7を貫通するように斜め前方に延びていて、途中に給水弁35が設けられ、その先端部が、後述する製氷皿36の上方に配置されている。
上記した吐出管26、水受ケース27、受水管28及び給水管34などから構成される給水経路を介して、給水タンク18内の水が製氷皿36に供給され、後述する自動製氷装置37により冷却されて氷が生成されるようになっている。給水ポンプ21、受水弁30及び給水弁35は、給水タンク18から貯水部29に貯留する水量を制御する受水制御手段としての役割を果たす。このうち、受水弁30及び給水弁35は、夫々開閉制御可能で、貯水部29を密閉する密閉手段を構成する。なお、前記受水制御手段は、給水タンク18の容量よりも少なく設定された所定の水量として、1回の製氷に必要な水量を貯水部29に供給するようになっている。
次に、自動製氷機能を有する自動製氷装置37について述べる。図1に示すように、製氷室4内には、上部前面側に位置して、矩形箱状をなす機体38が配設され、その機体38の下側に製氷皿36が略水平状態に設けられている。また、製氷室4内には、製氷皿36の下方に位置して、氷を貯留するための貯氷容器39が出し入れ可能に配置されている。この貯氷容器39は、製氷室扉4aに連結されていて、製氷室扉4aの開閉と共に出し入れされるようになっている。
機体38の内部には、製氷皿モータ40(図4にのみ図示)が配設されている。この製氷皿モータ40は、製氷皿36を回転させるためのもので、離氷手段としての役割を果たす。製氷皿36は、その製氷皿モータ40の出力軸に接続されている。この製氷皿36の下面部には、製氷皿36(中の氷)の温度を検出するためのサーミスタなどからなる製氷皿温度センサ41(図4にのみ図示)が取り付けられている。
また、機体38には、貯氷容器39内の貯氷量が満杯状態になったかどうかを検知するために、貯氷量検知レバー42が取り付けられていると共に、その貯氷量検知レバー42によって動作する満氷検知スイッチ43(図4にのみ図示)が設けられている。貯氷量検知レバー42は貯氷容器39内に貯められた氷の上端部に当接してその位置に停止するようになっていて、所定量以上の氷が貯まった満杯状態で、満氷検知スイッチ43の信号がオンするように構成されている。また、機体38には水平センサ44が設けられていて、この水平センサ44により製氷皿36の水平状態が検出されるようになっている。
図4は、本実施形態に係る冷蔵庫の主要部の電気的構成を示している。制御装置17には、製氷皿温度センサ41、冷蔵室扉スイッチ10、製氷室扉スイッチ11、冷凍室扉スイッチ12、水平センサ44、満氷検知スイッチ43からの信号が入力される。そして、制御装置17は、これらの入力信号に基づいて、この制御装置17の内蔵メモリ(図示しない)に予め記憶されている後述の製氷動作制御プログラムに従って、給水ポンプモータ24、製氷皿モータ40、減圧ポンプ32、受水弁30、給水弁35、減圧弁33を制御する。
次に、図5に示すフローチャートを参照して本実施形態に係る製氷動作について説明する。
電源が投入されると、制御装置17は、まず初期動作として、90分経過するまで待機し(ステップS1)、製氷皿温度センサ41の検出温度が−12℃より低くなるまで待機する(ステップS2)。製氷室4内の冷却と共に製氷皿温度が−12℃よりも低下すると、制御装置17は、検氷動作として貯氷量検知レバー42により貯氷容器39内の貯氷量の検知動作(ステップS3)を行い、満氷検知スイッチ43からの信号に基づいて貯氷量が満杯状態になっているか否かを判断する(ステップS4)。このとき、貯氷量が満杯状態であれば、使用者が氷を取り出して貯氷量が減るまで待機する。
次に、制御装置17は、製氷皿モータ40により製氷皿36を上下反転しひねることで離氷動作を行う(ステップS5)。この場合、製氷皿36にはまだ給水されていないので製氷されていないはずであるが、停電などで電源が復帰した場合などで、製氷皿36内に水があったとしても、この離氷動作により製氷皿36内は空の状態になる。このような離氷動作後、制御装置17は、製氷皿36を製氷皿モータ40により反転させて、水平センサ44に基づいて元の水平な状態に戻す。
この後、制御装置17は、製氷室扉スイッチ11からの信号に基づいて製氷室扉4aが閉じていることを判断し(ステップS6)、受水弁30及び給水弁35を開放する(ステップS7)。ここで、制御装置17は、内蔵しているタイマの製氷皿36への給水開始タイマセットを行い、タイマの計時をスタートさせる。なお、初回の給水時には貯水部29内には水が貯留されていないので、貯水部29から製氷皿36への給水はない。2回目以降では、貯水部29内の水が給水管34から給水弁35を介して製氷皿36に供給される。
次に、制御装置17は、給水弁35を閉じ(ステップS8)、減圧弁33を開放して(ステップS9)、給水ポンプモータ24を動作させて、給水タンク18から貯水部29への給水を行う(ステップS10)。なお、この時点までに給水タンク18は、製氷用の水を補給した状態で冷蔵室3内にセットされているものとする。
給水ポンプ21により所定量(1回分の製氷に用いる水量として、例えば100ml)の水が、給水タンク18から汲み上げられ、吐出管26、水受ケース27、受水管28、受水弁30を介して貯水部29に貯留される。この後、制御装置17は、受水弁30を閉じて(ステップS11)、貯水部29内を密閉状態とし、減圧ポンプ32を駆動させる(ステップS12)。このとき、貯水部29内の空間は減圧弁33を介して減圧される。
減圧ポンプ32の動作開始後、1分経過したら(ステップS13)、制御装置17は、減圧弁33を閉じて、減圧ポンプ32を停止させる(ステップS14)。減圧が1分間行われると、貯水部29内はおよそ0.6atmまで減圧されるように設定されている。減圧弁33は逆止弁になっていて、貯水部29内は受水弁30及び給水弁35(密閉手段)により密閉された状態であるので、減圧状態が維持されるようになっていて、これにより貯水部29内の水の脱気が行われる。
図6は、100mlの水が入れられた150ml容器内を所定の圧力(0.65atm、0.5atm、0.3atm)に減圧した場合の時間経過に伴う容器中の水の溶存酸素量の変化を示す図で、図6に示すように、減圧された状態が続くと貯水部29内の水の溶存酸素量が減っていく。すなわち、減圧により貯水部29内の水の中に溶け込んでいる空気が抜け出ていく。
減圧ポンプ32停止後、制御装置17は、再びステップS1に戻るが、この時点では製氷皿36への給水は行われていない状態であるから、前述と同様にして、ステップS1〜S6を実行してステップS7に進む。
この後、制御装置17は、受水弁30及び給水弁35を開放することで、貯水部29内で脱気された水を製氷皿36へ供給する(ステップS7)。以下、制御装置17は、前述したステップS8〜S14を実行して貯水部29に給水して脱気を行う。
そして、製氷皿36への給水後90分が経過する間(ステップS1)に、製氷皿36内の脱気された水が凍ることにより、透明な氷が生成されていく。この後、製氷室4内の冷却と共に製氷皿温度センサ41の検出温度が−12℃より低くなると(ステップS2)、
制御装置17は、検氷動作を行い(ステップS3)、満氷検知スイッチ43により貯氷量が満杯状態になっているか否かを判断し(ステップS4)、製氷皿モータ40により離氷動作を行う(ステップS5)。これにより、貯氷容器39内に、透明な氷が貯留される。以下、制御装置17は、前述と同様の製氷動作を繰り返し行う。
なお、制御装置17は、製氷皿36へ給水時(ステップS7)に、製氷皿温度センサ41の検知温度に基づいて、給水があったことを判断している。製氷皿36は、冷蔵室3内の水が入ることで温度が上がるので、検知温度が−9℃以上になった場合は、製氷皿36に水が供給されているとして、制御装置17は通常の動作を行うようになっている。一方、この検知温度が−9℃以上にならない場合は、貯水部29から製氷皿36に水が供給されていないか、あるいは製氷皿36に供給された水が極端に少なかったときであり、この場合には、制御装置17は、給水ランプを点灯させるなどして給水タンク18の水が空になっていることを報知する。
このような本実施形態によれば、給水タンク18と製氷皿36との間の給水経路の途中に貯水部29を設けて、この貯水部29内の空間を減圧ポンプ32により減圧することで、貯水部29内の水の脱気を行うようにした。貯水部29は、受水管28の途中に受水弁30を設けると共に給水管34の途中に給水弁35を設ける簡単な構成で密閉状態を形成することができる。これにより、密閉のための構造を複雑にしたり、大型化したりする必要がなく、簡単な構成且つ低コストで透明度の高い氷を生成することができる。
また、製氷中に次の製氷用の水を脱気するので、すぐに脱気の完了した水を供給して製氷を開始することができ、効率良く透明な氷の製氷を行える。
また、受水弁30及び給水弁35により密閉状態を維持することができるので、減圧ポンプ32を稼働させ続ける必要がなく、消費電力を抑制することができる。
また、貯水部29には、給水ポンプ21、受水弁30及び給水弁35からなる受水制御手段によって、給水タンク18の容量よりも少なく設定された所定の水量として、1回分の製氷に必要な水が供給されるようになっていて、少量の水の脱気を行えばよいので、脱気の効率が良く、消費電力を抑えることができる。
[第2の実施形態]
次に本発明の第2の実施形態について図7、図8を参照して説明する。なお、図7には上記第1の実施形態と同一部分には同一の符号を付して説明を省略し、異なる部分についてだけ説明する。
図7は、第2の実施形態に係る製氷動作のフローチャートを示していて、ステップS1〜S14は第1の実施形態と同様で、ステップS14以下にステップS15〜S17が加えられているところが異なる。減圧ポンプ32を停止した(ステップS14)後、制御装置17は、貯水部29から製氷皿36への給水動作後90分が経過しているか否かを判断する(ステップS15)。給水後90分経過し(S15:YES)、製氷皿温度が−12℃より低くなったら(S16:YES)、製氷は完了していると判断し、検氷動作(ステップS3)行い、以下第1の実施形態と同様にステップS1〜S14の製氷動作を行う。
給水後90分経過していない場合(S15:NO)、及び製氷皿温度が−12℃以上の場合(S16:NO)は、制御装置17は、減圧開始後30分経過したか否かを判断する(ステップS17)。減圧開始後30分経過したら(S17:YES)、制御装置17は、ステップS12へ戻って、再び減圧ポンプ32を駆動させ、1分経過(ステップS13)後、減圧弁33を閉じて、減圧ポンプ32を停止させる(ステップS14)。以下、ステップS15へ戻って、給水後90分が経過し(S15:YES)、製氷皿温度が−12℃より低くなる(S16:YES)まで待機し、上記した製氷動作を繰り返すようになっている。
図8は、100mlの水が入れられた150ml容器内の空間を所定圧力(0.65atm、0.3atm)に減圧した場合の時間経過に伴う圧力の変化を示す図で、図8に示すように、家庭用機器に搭載するような安価な構造の場合、密閉手段による密閉構造が完全ではないため、貯水部29内の圧力は徐々にではあるが減圧状態から大気圧に近づいていく。このため、脱気を充分に行う目的で制御装置17は、減圧ポンプ32停止後、再び減圧を行うことで減圧状態を維持する。
このような第2の実施形態によれば、第1の実施形態よりも貯水部29内の空間の減圧状態を安定して維持することができ、貯水部29内の水の脱気を促進することができ、生成される氷の透明度をより高めることができる。
[第3の実施形態]
次に本発明の第3の実施形態について図9〜図12を参照して説明する。なお、図9〜図11には上記第1の実施形態と同一部分には同一の符号を付して説明を省略し、異なる部分についてだけ説明する。
図9に示すように、第3の実施形態では、貯水部29の下部の周囲に加熱装置45が設けられている。この加熱装置45は、貯水部29内の水を加熱するためのものである。この加熱装置45の周囲は、例えばフェルト、ゴム、あるいはウレタンフォームなどの断熱材46で覆われている。加熱装置45を断熱材46で覆うことで、熱を効率良く加えることができ、冷蔵庫内の冷却への影響を抑制することができる。
図10は、第3の実施形態の電気的構成を示すブロック図で、第1の実施形態の図4に加熱装置45が加えられたものである。制御装置17は、貯水部29内の水の温度が所定温度(例えば20℃)に維持されるように加熱装置45を制御する。
図11に示すように、第3の実施形態では、制御装置17は、第1の実施形態のステップS7に代えてステップS7´、ステップS12に代えてステップS12´を実行する。制御装置17は、減圧ポンプ32の動作開始と同時に、加熱装置45を動作させて(ステップS12´)、貯水部29内の水の加熱を開始し、貯水部29から製氷皿36への給水が行われるときに加熱装置45を停止させる(ステップS7´)。すなわち、制御装置17は、上記受水弁30及び給水弁35により貯水部29内が密閉されている間加熱装置45を動作させるようになっている。なお、他の製氷動作は第1の実施形態と同様に行われる。
図12は、100mlの水が入れられた150ml容器内を所定圧力(1.0atm、0.65atm、0.3atm)に減圧した場合の温度に伴う容器内の水の溶存酸素量の変化を示す図である。図12に示すように、水の溶存酸素量は温度が高くなるにつれて小さくなるので、貯水部29を加熱装置45により加熱することで、貯水部29内の水の脱気が促進される。
このような第3の実施形態によれば、加熱されて充分に脱気が行われた水を製氷皿36に供給できるので、より一層透明度の高い氷を生成することができる。
なお、本発明は、上記した実施形態にのみ限定されるものではなく、次のように変形または拡張できる。
上記実施例では、貯水部29内の空間を0.6atmまで減圧させるものとしたが、適宜設定圧力を変更させてもよく、例えば、0.3atmまで減圧させるようにした場合は、図6及び図12に示すように、貯水部29内の水の溶存酸素量をさらに少なくすることができ、より一層脱気を行うことができる。また、減圧ポンプ32の稼働時間は1分間に限らず適宜の時間運転することができる。また、第3の実施形態の加熱装置45の設定加熱温度も適宜変更可能とする。
また、第2の実施形態では、減圧開始後30分経過したら、停止していた減圧ポンプ32を再度駆動させるものとしたが、貯水部29内に圧力検出センサなどの圧力検知手段を設けて、貯水部29内の空気の圧力が所定の圧力よりも大きくなったら、減圧ポンプ32を駆動させるように制御してもよい。
また、貯水部29の容積を適宜変更してもよく、貯水部29に貯留される水の量は、1回の製氷に使用される水量に限定されず、複数回の製氷に使用される水量としてもよい。この場合、給水タンク18内が空になっても、貯水部29に貯留した脱気された水により数回製氷を行うことができる。
また、給水タンク18内の水量を直接検知する手段を設けて給水ランプを点灯させる構成としてもよい。
この他、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変形または拡張して実施し得る。
図面中、4は製氷室、18は給水タンク、28は受水管、29は貯水部、30は受水弁(受水制御手段、密閉手段)、31は減圧管、32は減圧ポンプ(減圧手段)、33は減圧弁(受水制御手段、密閉手段)、34は給水管、35は給水弁(受水制御手段、密閉手段)、36は製氷皿、37は自動製氷装置(自働製氷機能)、40は製氷皿モータ(離氷手段)、45は加熱装置を示す。

Claims (8)

  1. 給水タンクの水を給水経路を介して製氷皿に供給し、冷却により氷を生成する自動製氷機能を備えた冷蔵庫において、
    前記給水経路の途中に設けられ、前記給水タンクから前記製氷皿に供給する水を貯留する貯水部と、
    前記貯水部内を減圧する減圧手段とを備えたことを特徴とする冷蔵庫。
  2. 前記給水タンクから前記貯水部に貯留する水量を制御する受水制御手段を設け、
    前記受水制御手段は、前記給水タンクの容量よりも少なく設定された所定の水量を前記貯水部に供給することを特徴とする請求項1記載の冷蔵庫。
  3. 前記貯水部を密閉する密閉手段を設け、
    前記貯水部に水が貯留され、前記密閉手段により密閉した状態で前記減圧手段により減圧を行うように構成されていることを特徴とする請求項1または2記載の冷蔵庫。
  4. 前記密閉手段は、前記給水タンクと前記貯水部との間に配設された受水弁と、前記貯水部と前記製氷皿との間に配設された給水弁とから構成され、
    前記受水弁及び給水弁は夫々開閉制御可能であることを特徴とする請求項3に記載の冷蔵庫。
  5. 前記製氷皿には当該製氷皿に製氷された氷を離氷する離氷手段が設けられ、
    前記離氷手段による離氷動作完了後に、前記貯水部から当該製氷皿に給水することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の冷蔵庫。
  6. 前記貯水部から前記製氷皿に給水後、前記給水タンクから前記貯水部に水を供給することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の冷蔵庫。
  7. 前記減圧手段は、前記貯水部を密閉した状態で所定時間駆動されることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の冷蔵庫。
  8. 前記減圧手段により前記貯水部内を減圧した状態で、前記貯水部内の水を加熱する加熱装置を設けたことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の冷蔵庫。
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