JPH06101943A - 透明氷の製造方法及び装置 - Google Patents

透明氷の製造方法及び装置

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JPH06101943A
JPH06101943A JP9505993A JP9505993A JPH06101943A JP H06101943 A JPH06101943 A JP H06101943A JP 9505993 A JP9505993 A JP 9505993A JP 9505993 A JP9505993 A JP 9505993A JP H06101943 A JPH06101943 A JP H06101943A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 中芯部が白氷化することなく、製氷時間増大
のない高品質の透明氷の製造方法及び装置。 【構成】 負圧下にある槽内の製氷原水中の含有ガスを
超音波振動を付与しつつ放出させ、ガス抜き後の原水を
製氷函3内全部または所定部位に注入しつつ透明氷を製
造する方法、並びに製氷原水が注入され気密空間下に維
持し得る密閉槽と、該槽内に超音波振動発生手段及び槽
内空気を負圧化する吸引手段を設けてなる透明氷製造装
置、並びに窒素ガス噴射によるエジェクター作用により
原水を原水槽内に噴出させると共に槽内を真空化して原
水のガス抜きを行う製氷方法、及びこの方法を実施する
ためのエジェクターと噴出ノズルと真空ポンプとを備え
た透明氷製造装置、並びに中芯水の一部を循環させて製
氷函内の未結氷部に噴出させ原水を攪拌して結氷時にガ
スの氷への巻きこみ防止の方法、及びこのための原水の
吸入噴出管、循環ポンプ備えた透明氷製造装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、透明な氷、特に透明な
ブロックアイス(角氷)を製造するための製造方法及び
製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、商業用の製氷原水は、水道水をそ
のまま使用して製氷している。この場合、水道水の中に
は空気、塩素、その他のガスが溶解しており、この為前
記水道水を製氷函内に入れて角氷を製造する工程では先
ず空気を水中に吹かし攪拌を行い、前記製氷函の内壁に
順次純粋な氷が凍結して行くに従い、中央の未結氷部分
の原料水(中芯水)側に前記溶解ガスが濃縮されそのま
ま更に製氷を継続すると、前記中芯水中にガスが混在し
た状態で、結氷化し、該中芯氷が白氷化し、完成した氷
の外観品質や清浄度が低下する。更に前記中芯水中にガ
スや不純物が濃縮した状態で、最後まで結氷を行なうと
製氷時間が無用に増大するという欠点が生じる。
【0003】前記白氷化を防止する方法として、製氷函
内の未結氷部に空気を噴出させて原水を攪拌し、原水中
に微小物、金属片等を製氷函の中心部に汚濁水として溜
め、これを抜き取り新たに水を注入する方法が提供され
ている。
【0004】即ち、図5に示すように製氷槽2内に複数
個浸漬された製氷函3内の中心部には空気管041の噴
出口が開口している。原水(水道水)は、原水導入管0
17を経て製氷函3内に導入され、製氷槽2内にしゅう
ようされたブライン22と熱交換して製氷函3内の外周
部から順に結氷して行く。
【0005】この際において、製氷函3の中心部の未結
氷部に空気管041より空気を噴出せしめて、未結氷の
原水を攪拌し、原水中の微小物、金属片等を製氷函3の
中心部に汚濁水として溜める。次いで、吸水管により汚
濁水を抜き取り、空気管も抜き取る。これに代えて中心
部に新たに清浄水を注入する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記方法
では透明な氷を製造するために、前記清浄水の置換を繰
り返し行なわなければならず、製造工程が煩雑化し且つ
製氷時間が増大する。又、吸水管が結氷中に巻き込み抜
管できなくなったりする。而も、前記の工程を取ったと
しても又前記清浄水に濾過した水道水を用いたとしても
該清浄水中には必ず溶存ガスが存在し、図6に示すよう
に最終製品であるブロックアイス043の最後の芯部で
白氷部044が生成されるのが避けられない。
【0007】本発明はかかる従来技術の欠点に鑑み、中
芯部が白氷化する事なく、透明な高品質の氷を製造し得
る透明氷製造方法とその装置を提供する事を目的とす
る。本発明の他の目的とするところは、製氷時間が無用
に増大する事なく、又製造氷が増大する事なく容易に透
明な高品質の氷を製造し得る透明氷製造方法とその装置
を提供する事を目的とする。
【0008】本発明は上記問題点を解決するために、負
圧下においた原水槽内の製氷原水に超音波振動を付与し
ながら前記原水中の含有ガスを放出させ、該ガス抜き原
水を製氷函内全部若しくは所定部位に注入しながら透明
氷を製造する事を第1の特徴とするものである。この場
合、前記ガス抜き原水を製氷函内全部に注入して製氷を
行なってもよいが、好ましくは所定の原料水を用いて製
氷函中心部に未結氷部分を残して周縁部のみ従来方法で
製氷化した後、前記未結氷部分を前記ガス抜き原水に置
換させ第2の製氷を行なう事により結氷を完成するのが
よく、これにより水道水とガス抜き原水を効率よく利用
できる。又、前記ガス抜き原水を製氷函内に注入する前
に0℃に近くに冷却して製氷函内に注入して製氷化工程
を行なう事により、製氷時間が遅延化する事がない。
【0009】第2発明は、前記製法を実現するための製
造装置であって、その特徴とするところは、製氷用原水
を注入可能にして且つ槽内を気密空間下に維持た密閉槽
と、該槽内に配置した超音波振動発生手段と、前記槽内
の空気を吸引して負圧化させる吸引手段とを含み、前記
槽内を吸引手段により負圧状態に維持させた状態で、製
氷用原水に超音波振動を付与しながら該原水中の含有ガ
スを放出させ、該ガス抜き原水を製氷函内全部若しくは
所定部位に注入しながら透明氷を製造可能に構成した透
明氷製造装置にある。
【0010】又前記請求項2記載の発明を実現するた
め、製氷函を浸漬けした状態で冷却し所定の製氷を行な
う製氷器側に、製氷工程途中において、製氷函中央部の
未結氷部分を前記ガス抜き原水に置換させる置換手段を
設ける。
【0011】第3発明は、窒素ガス等の吸引用気体を高
速で流速させながら製氷用原水を吸引し、この原水と吸
引用気体との混合流体を密閉の原水槽内に噴出させなが
ら、原水中の含有ガスを吸引用気体とともに槽外に吸
引、排出して、ガス抜き後の原水を製氷装置に送給する
ように構成している。
【0012】第4発明は第3発明を実現するための製造
装置であって、その特徴とするところは、窒素ガス等の
吸引用気体を高速で流動させ製氷用原水を吸引して前記
吸引用気体とともに管内に送出するエジェクターと、外
エジェクターから送られた前記製造用原水と吸引ガスと
の混合流体を実質的に密閉された原水槽内に噴出せしめ
るノズルと、前記原水槽内の気体を槽外に排出するポン
プとを備えてなる透明氷製造方法である。
【0013】第5発明は、製氷函内の中芯水の一部をポ
ンプが介装された循環路内を循環させ、製氷函内の未結
氷部に噴出させて原水を攪拌、揺動せしめ、原水の結氷
時における空気等のガスの氷への巻き込みを阻止して透
明氷を生成する事を特徴としている。
【0014】さらに第6発明は、第5発明を実現するた
めの製造装置であって、その特徴とするところは、製函
槽内の中央部に開口する吸入管及び噴出管と、該吸入管
と噴出管とを接続する循環路と、該循環路内に介装さ
れ、前記製氷函内の原水の一部を前記吸入管内に吸入し
て前記噴出管から製函槽内の未結氷部に噴出せしめる循
環ポンプとを備えてなる透明氷製造装置である。
【0015】
【作用】前記従来技術おいて、ブラインを満たした製氷
槽内に浸漬し、製氷函中心部の未結氷水中にドロップ管
を挿設して、製氷工程中に空気を噴出させて攪拌しなが
ら製氷を行なっているが、この際前記ドロップ管より高
周波に近い振動泡を付与しながら製氷を行なうことは可
能であるが、このように構成すると、結氷時抽出ガスの
巻き込みを防止することにはつながるが、外部空気の存
在により結氷時間は遅くなり、而もドロップ管を挿入す
る事は最終結氷段階でドロップ管が結氷するため抜けな
くなるので、最終結氷時まで空気による高周波振動の付
与は困難である。
【0016】又前記製氷函に高周波発振器を付設して高
周波振動を付与する事も可能であるが、この様に構成す
ると全ての製氷函に高周波発振器を付与せねばならず、
装置が複雑化し、かつコストが大になるのみならず、装
置が複雑化し、その保持が困難である。又前記のように
高周波振動を付与しても製氷槽内を負圧下に維持しなけ
れば円滑な抜気が困難であるが、製氷函の浸漬及び取り
出しを行なう製氷槽内を負圧に維持する事は実質的に極
めて困難である。
【0017】そこで本発明は前もってガス抜きを施こし
た原水を前記製氷函内に注入する事により、前記問題点
が生じる事なく、円滑な氷の透明化が可能にしている。
即ち本発明は、負圧下に維持した原水に超音波振動を付
与する事により、原水に含有中の空気(酸素、窒素)、
Cl2、CO2等のガスを容易に抜気する事が出来、而も
ガス抜きを施した原水を製氷函内に注入するのみで容易
に透明氷が製造できるものである。この際において、該
原水のみで製氷を行なっても、製氷函中心部の未結氷部
分を前記ガス抜き原水に置換させて製氷を行なっても、
高品質な透明氷が製造できる。而も、前記製氷函内に注
入するガス抜き原水を0℃に近くに冷却して製氷函内に
注入する事により、前記製氷を行なう際に製氷時間が遅
延化する事がない。
【0018】又、本発明は、窒素ガス等の吸引用ガスを
高速で流通させて製氷用原水をエジェクタ効果により吸
引して原水槽内に噴出させながら、槽内の気体をポンプ
で吸引させて原水のガス抜きを行なうことにより、極め
て簡単かつ低コストの装置で原水の中の含有ガスを抜き
取ることができ、製氷時間の短縮化の効果も奏し得る。
【0019】さらに本発明は、製氷函中に中芯水の一部
を循環させて製氷函内の未結氷部に噴出させることによ
り原水を攪拌、揺動せしめて結氷時における空気の氷へ
の巻き込みを阻止することにより、従来技術のように攪
拌用空気源及びその導入手段を必要とせず、かかる従来
技術に較べ格段に簡単な装置で原水の攪拌が可能とな
る。
【0020】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を例示
的に詳しく説明する。但し、この実施例に記載されてい
る構造部品の寸法、材質、形状、その相対位置などは特
に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれの
みに限定する趣旨でなく単なる説明例に過ぎない。
【0021】図1は本発明の第1実施例に係わる透明氷
製造装置を示し、図において1は原水製造装置であり、
実質的に密閉された原水槽11、該原水槽11の空気を
吸引して真空化する真空ポンプ12、前記原水槽11の
底部に配設され原水に超音波振動を与えてガス抜きを行
なう超音波発振器13よりなる。14は前記原水槽11
内に水道水等の原水を導入するための原水導入管であ
る。
【0022】2は製氷槽であり、内部にブライン22が
収容されている。3は前記製氷槽2内に複数個(数百
本)浸漬された製氷函である。該製氷函3は、上方が開
放された縦長長方形状に形成され、前記ブライン駅22
中に浸漬されており、上部内法L(290×570m
m)×底部内法(265×545mm)×高さH(11
20mm)程度の寸法が決められている。
【0023】前記各製氷函3内には上方よりドロップ管
41が設下されており、該ドロップ管41は切換弁43
を介してブロワ44及び別に設けた給排水ポンプ45を
備えている。42は前記ドロップ管41を製氷函3内に
挿入あるいは、該製氷函3から引上げるための引上げ装
置である。
【0024】前記原水槽11内の底部の液相部(原水)
は、熱交換器15に接続され、上部の空間部は気体管路
18に接続されている。原水槽11内でガス抜きされた
原水は、前記熱交換器15において冷媒と熱交換されほ
ぼ0℃の水に冷却されて、導出管16及び分岐管17を
経て各製氷函3内に導入されるように構成されている。
前記気体管路18は開閉弁62を介して液体管路16に
合流している。また、61は導出管路16中に介装され
た開閉弁である。21は、製氷槽2内のブラインと熱交
換して外ブライン22を−12℃程度まで冷却する熱交
換器である。
【0025】次に、前記第1実施例における原水のガス
抜き及び製氷動作に付き説明する。水道水等の原水は、
原水導入管14を経て原水槽11内に導入され貯溜され
る。原水槽11内の上部空間に留った空気は、真空ポン
プ12により外部に抜き出され、原水槽11内は実質的
に真空になる。原水槽11の底部に配設された超音波発
信器13が運転されると、原水槽11内の原水に超音波
振動を附与することにより、原水内に微細気泡が抽出
し、この気泡が上部空間11a内に上昇し、真空ポンプ
12により水中の空気、ガスの抜き取りが容易に行われ
る。
【0026】原水槽11内でガス抜きを施された原水
は、熱交換器15において冷媒と熱交換されて、ほぼ0
℃の水となり、後述するタイミングの許で導出管16分
岐管17を経て各製氷函3内に供給されることとなる。
【0027】次に、製氷槽2内における製氷動作につき
説明する。別に設けたポンプ45により水道水を各製氷
函3内に注入した後、ブロワ44よりドロップ管41を
介して製氷函3内に空気を供給し、該空気により製氷函
3内を攪拌しながら製氷を行ない、中央部を残して製氷
函3周縁部の製氷を行なう。そして例えば約130Kg
の原水(水道水)が製氷函3内で結氷する間は空気によ
る攪拌を行なって凍らせることにより透明氷が出来る。
この製氷工程中に原水(水道)中の微小塵、金属物が濃
縮析出され、図2に示すように中央部の未結氷部3aに
汚濁水として溜まる。
【0028】次にブロワ44を止めるとともに、別に設
けたポンプ45により前記未結氷部3aの汚濁水を抜取
った後、前記原水槽11側より熱交換器15を通して0
℃に冷却した原水を前記未結氷部に注入して第2の製氷
工程を実施する。この際前記ドロップ管41は引き上げ
装置42により製氷函3内より引き上げておき、又当然
にかかる第2の製氷工程ではブロワ44による空気攪拌
は行なわない。これにより中芯部が白氷化する事なく、
透明な高品質の氷が形成できると共に、前記汚濁水の抜
取り作業は1回で済む為、製氷作業が煩雑化する事な
く、而も、原水槽11から未結氷部に注入される原水は
予め0℃に冷却されているために、製氷時間は大幅に短
縮される。
【0029】図3は本発明の第2実施例である原水のガ
ス抜き手段を示す。52は原水槽11内の上部に設けら
れたノズルであり、該の図有る52は水管路53を介し
てエジェクター51に接続されている。このエジェクタ
ー51には、窒素ガスを供給するためのガス管路54及
び原水供給用の水管路55が接続されている。
【0030】前記エジェクター51は、窒素ガスの噴出
エネルギーにより水槽56内の原水を原水管路55を経
て吸引し、混合管路53を経てノズル52から原水槽1
1内に噴出せしめる機能を備えたものである。57は水
槽56内に原水(水道水)を供給するための水管であ
る。
【0031】図3に示す実施例において、エジェクター
51内にガス管路54を介してガスボンベ(図示せず)
から加圧された窒素ガスを供給すると、エジェクター5
1内では、該窒素ガスの速度エネルギーにより、水管路
55を介して水槽56内の原水を吸引し、この原水は窒
素ガスと共に混合管路53内を高速で流過し、ノズル5
2より原水槽11内の上部に噴出せしめられる。この原
水と窒素ガスとの混合流体を原水槽11内に噴出せしめ
るとともに、真空ポンプ12を運転して、原水槽11内
の気体を吸引する。
【0032】原水槽11内においては、ノズル52から
原水と窒素ガスとが噴出される際に原水中の含有ガス
(酸素など)が脱気され、真空ポンプ12によりこの脱
気ガス及び窒素ガスが気体管路12aを介して外部に排
出される。これにより、完全にガス抜きされた原水が原
水槽11内に貯溜され、これが管路58を経て前記製氷
槽2に供給される。
【0033】図4は本発明の第3実施例である、製氷手
段を示す。この実施例においては、図1に示すドロップ
管41に代えて、同心の外管61a、内管61bよりな
る二重管61を用いている。吸入管である前記外管61
aは、管路62に設けた循環ポンプ63に接続され、該
ポンプ63出口の管路64が予冷熱交換器65を経て内
管61bに接続されることにより、製氷函3内の水の循
環路を形成している。
【0034】前記予冷熱交換器65は、ポンプ66によ
り送給された製氷槽2内のブライン22と、循環ポンプ
63により外管61a内に吸入された製氷槽函3内中央
部に溜った中芯水とを熱交換して予冷却するものであ
る。
【0035】図4に示す実施例において、循環ポンプ6
3を運転して製氷函3内中央部の中芯水70の一部を外
管61aに吸入する。この中芯水は外筒61aから管路
62、循環ポンプ63、管路64を経て予冷熱交換器6
5に送られ、ここでポンプ66により送給されるブライ
ン22と熱交換して冷却され、内管61bから製氷函3
内に噴出される。
【0036】この際において、中芯水の一部を外管61
aより吸入し、内管61bから噴出せしめられ、水流の
脈流攪拌により結氷時における原水中の含有ガス(空
気)が氷に巻き込まれるのを阻止されることにより透明
氷が得られる。
【0037】前記製氷工程中に、製氷函3内の中央部に
溜った中芯水の残部は汚濁水として残るが、これは、前
記第1実施例と同様に、二重管61を引き上げてこの汚
濁水を抜き、次いでこの未結氷部分に前記原水槽11か
ら熱交換器15により0℃に冷却された原水導出管16
及び分岐管17を介して注入して結氷させる。これによ
り、製氷函3内に完全な透明氷が生成される。
【0038】
【発明の効果】以上記載した如く本発明によれば、中芯
部が白氷化する事なく、透明な高品質の氷を製造し得る
とともに、原水の脱気を各製氷函毎に実施することは不
要になったために、設備費もかからず又製氷作業も煩雑
化する事なく、容易に脱気原水の取得が可能となる。又
特に氷の高品価値が上がり、飾氷や彫刻氷に白氷部がな
いため美的価値が向上するさらに脱気が製氷前の原水段
階で可能なため、緩慢凍結によるガス析出等の手段は不
要になり、而も原水は予冷をして急速凍結ができるので
短時間で高品質の透明氷を得ることができる。等の種々
の著効を有す。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る製氷装置の系統図
【図2】図1に示す製氷函周りの斜視図
【図3】本発明の第2実施例に係る製氷装置の系統図
【図4】本発明の第3実施例に係る製氷装置の系統図
【図5】従来例を示す原水槽周りの概略図
【図6】ブロックアイスの一例を示す概略図
【符号の説明】
1 原水槽製造装置 2 製氷槽 3 製氷函 11 原水槽 12 真空ポンプ 13 超音波発信器 15 熱交換器 16 導出管 17 分岐管 18 気体管路 21 熱交換器 22 ブライン 41 ドロップ管 43 切換弁 45 ポンプ 51 エジェクター 52 ノズル 54 ガス管路 55 水管路 61 二重管 61a 外管 61b 内管 62 循環路 63 循環用ポンプ 65 予冷熱交換器

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 負圧下においた原水槽内の製氷用原水に
    超音波信号を付与しながら前記原水中の含有ガスを放出
    させ、該ガス抜き原水を製氷函内全部若しくは所定部位
    に注入しながら透明氷を製造する事を特徴とする透明氷
    の製造方法
  2. 【請求項2】 所定の原料水を用いて製氷函中央部に未
    結氷部分を残して周縁部のみ製氷化した後、前記未結氷
    部分を前記ガス抜き原水に置換させ第2の製氷を行なう
    事を特徴とする請求項1記載の透明氷製造方法
  3. 【請求項3】 負圧下においた原水槽内の製氷用原水
    を、該原水槽内に投入する前に、若しくは製氷函内に注
    入する前に、若しくは原水槽内での貯溜中に、0℃に近
    くの温度に冷却してなる請求項1記載の透明氷製造方法
  4. 【請求項4】 製氷用原水を注入可能にして、且つ内部
    を気密空間下に維持した密閉槽と、該槽内に配置した超
    音波振動発生手段と、前記槽内の空気を吸引して該槽内
    を負圧化させる吸引手段とを含み、前記槽内を吸引手段
    により負圧状態に維持させた状態で製氷用原水に超音波
    振動を付与しながら該原水中の含有ガスを放出させ、該
    ガス抜き原水を製氷函内全部若しくは所定部位に注入し
    ながら透明氷を製造可能に構成した透明氷製造装置
  5. 【請求項5】 製氷函を浸漬した状態で冷却し所定の製
    氷を行なう製氷器側に、製氷工程途中において、製氷函
    中央部の未結氷部分を前記ガス抜き原水に置換させる置
    換手段を設けた事を特徴とする請求項4記載の透明氷製
    造装置
  6. 【請求項6】 窒素ガスなどの吸引用気体を高速で流動
    させながら製氷用原水を吸引し、該製氷用原水と吸引用
    気体との混合流体を実質的に密閉された原水槽内にノズ
    ル等の噴出手段により噴出させながら原水槽内の気体を
    ポンプなどの吸引手段により吸引して原水中の含有ガス
    を前記吸引用気体とともに槽外に排出し、ガス抜きの原
    水を製氷装置に送給することを特徴とする透明氷の製造
    方法。
  7. 【請求項7】 窒素ガス等の吸引用気体を高速で流動さ
    せながら製氷用原水を吸引する手段としてエジェクター
    を用いることを特徴とする請求項6記載の透明氷の製造
    方法
  8. 【請求項8】 窒素ガスなどの吸引用気体を高速で流動
    させ、製氷用原水を吸引して前記吸引用気体とともに管
    内に送出するエジェクターと、該エジェクターから送ら
    れた前記製造用原水と吸引用ガスとの混合流体を実質的
    に密閉された原水槽内に噴出せしめるノズルと、前記原
    水槽内の気体を槽外に排出するポンプとを備えてなる透
    明氷の製造方法
  9. 【請求項9】 製氷函の中央部に溜った中芯水の一部
    を、該製氷函から循環ポンプを有する循環路内を循環さ
    せ、製氷函内の未結水部に噴出させて原水を攪拌、揺動
    せしめ、原水の結氷時における空気等のガスを氷への巻
    き込みを阻止し、透明氷を生成することを特徴とする透
    明氷の製造方法
  10. 【請求項10】 製氷函内の中心部近傍に開口する吸入
    管及び噴出管と、該循環路内に介装され、前記製氷函内
    の原水の一部を前記吸入管内に吸入して前記噴出管から
    製氷函内の未結氷部に噴出せしめる循環ポンプとをそな
    えてなる透明氷製造装置
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