JP2007085593A - 製氷皿及びこの製氷皿を備えた冷蔵庫 - Google Patents

製氷皿及びこの製氷皿を備えた冷蔵庫 Download PDF

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Abstract

【課題】 製氷皿を反転し捻り力を加えなくても製氷小室から離氷可能であり、製氷皿を反転するための電動機構を必要とせずに、下方の貯氷容器へ氷を落下せしめることができる冷蔵庫を提供する。
【解決手段】 それぞれ硬質の周囲壁で囲まれた第1製氷小室と第2製氷小室が変形し易い底壁を境に対称的に形成され、上側に位置する第1製氷小室内の製氷用水の凍結によって底壁が下側に位置する第2製氷小室の氷を押し出すように変形して第2製氷小室から氷を離脱する関係にあり、この離脱に基づき生じる重力バランスによって第1製氷小室が下側となり第2製氷小室が上側となるように、第1製氷小室と第2製氷小室が交互に上側に位置するように回転すること。
【選択図】 図6

Description

本発明は、製氷皿に捻り力等を加えなくても離氷可能な製氷皿、及びこの製氷皿を備えた自動製氷機付き冷蔵庫に関する。
製氷皿に捻り力等を加えなくても、離氷可能な製氷皿を提供することを目的としたものとして、製氷皿は、上面開口の複数の製氷小室が形成された合成樹脂成形体で形成され、各製氷小室の底壁は外側壁に比して変形し易い内側壁にて構成されていて、内側壁と外側壁との間には、製氷用水の温度によって液状になり所定の冷凍温度以下で凝固状態となって体積膨張する低凝固点物質が充填された充填室が形成され、体積膨張に伴う内側壁の変形にて製氷完了時の氷摩擦係数が小さく圧力変化に対し容易に変形可能な材質により形成された内枠部と、変形しにくい材質で形成された外枠部と、この内枠部と外枠部との間に形成された内部に低凝固点物質が充填された充填部とから構成され、この製氷皿を備えた自動製氷装置付き冷蔵庫がある(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1のものは、製氷用水が製氷皿へ注入されたときは、その製氷用水の温度によって製氷皿の温度が上昇する。このため、低凝固点物質は、このときの製氷用水の温度によって液状になり、内側壁は外側壁に略平行な状態である。製氷工程において製氷皿が製氷室の温度によって氷点下に冷却されることにより、各製氷小室内の製氷用水が凍結し、各製氷小室の形状に沿った所定の硬さの氷が生成される。製氷皿の温度がこの所定の硬さの氷が生成された時の温度よりも更に低い冷凍温度になった時、低凝固点物質が凝固状態となるように低凝固点物質の凝固温度を設定してあり、この凝固状態になると液状の時に比して体積膨張する。この体積膨張に伴って内側壁が製氷小室側へ膨出するように変形し、この変形によって製氷完了時の氷は、製氷皿から剥離されるように持ち上げられる。そして、電動機構によって製氷皿を略180°反転し捻りを与えることによって、この製氷皿から剥離された氷を下方の貯氷容器へ落下せしめるものである。
特開2005−114198号公報
この特許文献1の発明では、低凝固点物質の体積膨張によって、製氷小室から氷を浮き上がらせるため、製氷皿を反転し捻り力を加えなくても、製氷小室から離氷可能となるが、製氷皿の下方の貯氷容器へ氷を落下せしめるためには、製氷皿を反転するための電動機構が必要となる。この点に鑑み、本発明は、製氷皿を反転し捻り力を加えなくても製氷小室から離氷可能であり、且つ、製氷皿を反転するための電動機構を必要とせずに、下方の貯氷容器へ氷を落下せしめることができる技術を提供する。
第1の発明の製氷皿は、それぞれの開口が反対側に向くように、それぞれ硬質の周囲壁で囲まれた第1の製氷小室と第2の製氷小室が、変形し易い底壁を境に対称的に形成され、上側に位置する第1の製氷小室内の製氷用水の凍結によって前記底壁が下側に位置する第2の製氷小室の氷を押し出すように変形することにより、第2の製氷小室から氷を離脱する関係にあり、この離脱に基づき生じる重力バランスによって第1の製氷小室が下側となり第2の製氷小室が上側となるように、第1の製氷小室と第2の製氷小室が交互に上側に位置するように回転する構成であることを特徴とする。
第2の発明の製氷皿は、それぞれの開口が反対側に向くように、それぞれ硬質の周囲壁で囲まれた第1の製氷小室と第2の製氷小室が、底壁を境に対称的に形成され、前記底壁は、第1の製氷小室側の変形し易い第1底壁と、第2の製氷小室側の変形し易い第2底壁との間に、所定の冷凍温度以下で凝固状態となって体積膨張する低凝固点物質が充填される充填室が形成され、上側に位置する第1の製氷小室内の製氷用水が凍結したとき前記低凝固点物質の体積膨張によって前記第2底壁が第2の製氷小室内の氷を剥離するように変形する関係にあり、この離脱に基づき生じる重力バランスによって第1の製氷小室が下側となり第2の製氷小室が上側となるように、第1の製氷小室と第2の製氷小室が交互に上側に位置するように回転する構成であることを特徴とする。
第3の発明は、冷蔵庫本体内の冷蔵室に配設された給水容器の製氷用水が冷凍温度室に配設された製氷皿へ供給され、冷却器で冷却した冷気が送風機によって前記製氷皿へ供給される冷蔵庫において、前記製氷皿が第1の発明又は第2の発明に記載された製氷皿であることを特徴とする冷蔵庫である。
第1の発明は、上側に位置する第1の製氷小室内の製氷用水の凍結によって、底壁が下側に位置する第2の製氷小室の氷を押し出すように変形して、第2の製氷小室から氷が離脱すると、第1の製氷小室内にある氷の荷重によって、製氷皿の重心が上方に移動して不安定になり、第1の製氷小室が下側となり第2の製氷小室が上側となるように回転する。この状態で上側となった第2の製氷小室に製氷用水が供給され、この水の凍結が始まる。この水の凍結によって、上記同様に下側に位置する第1の製氷小室の氷を押し出すように底壁が変形して、第1の製氷小室から氷が離脱する。このようにして、第1の製氷小室と第2の製氷小室が交互に上側に位置するように回転して、氷が製造されるため、製氷皿を反転し捻り力を加えなくても製氷小室から離氷可能であり、且つ、製氷皿を反転するための電動機構を必要とせずに、下方の貯氷容器へ氷を落下せしめることができるものとなる。
第2の発明は、上側に位置する第1の製氷小室内の製氷用水の凍結によって、低凝固点物質が体積膨張して、第2底壁の変形によって下側に位置する第2の製氷小室の氷が押し出される。これによって、第1の製氷小室内にある氷の荷重によって、製氷皿の重心が上方に移動して不安定になり、第1の製氷小室が下側となり第2の製氷小室が上側となるように回転する。この状態で上側となった第2の製氷小室に製氷用水が供給され、この水の凍結が始まる。この水の凍結によって、低凝固点物質が体積膨張して、第1底壁の変形によって下側に位置する第1の製氷小室の氷が押し出される。このようにして、第1の製氷小室と第2の製氷小室が交互に上側に位置するように回転して、氷が製造されるため、製氷皿を反転し捻り力を加えなくても製氷小室から離氷可能であり、且つ、製氷皿を反転するための電動機構を必要とせずに、下方の貯氷容器へ氷を落下せしめることができるものとなる。
第3の発明は、第1又は第2発明の製氷皿によって、製氷皿を反転するための電動機構を備えないため、部品が少なく配線が必要なく、小型の製氷装置となり、それが占める専有容積が小さくなり、冷蔵庫の庫内の有効利用容積を広くできるものとなる。
本発明の製氷皿は、それぞれの開口が反対側に向くように、それぞれ硬質の周囲壁で囲まれた第1の製氷小室と第2の製氷小室が、変形し易い底壁を境に対称的に形成され、上側に位置する第1の製氷小室内の製氷用水の凍結によって前記底壁が下側に位置する第2の製氷小室の氷を押し出すように変形することにより、第2の製氷小室から氷を離脱する関係にあり、この離脱に基づき生じる重力バランスによって第1の製氷小室が下側となり第2の製氷小室が上側となるように、第1の製氷小室と第2の製氷小室が交互に上側に位置するように回転する構成であり、本発明の実施例を以下に記載する。
次に、本発明の実施の形態について説明する。図1は本発明冷蔵庫の正面図、図2は本発明の冷蔵庫本体の正面図、図3は本発明の給水容器から製氷部分への給水状態説明図、図4は製氷皿の斜視図、図5は製氷皿に給水したときの縦断図、図6は製氷皿からダミーの錘が離脱する状態の縦断図、図7は反転した製氷皿の下側の製氷小室の氷が押し出される状態の説明図である。
本発明を図に基づき説明する。1は冷蔵庫であり、前面開口の本体2内を区画して複数の貯蔵室を形成し、これら各貯蔵室の前面は扉で開閉できる構成である。冷蔵庫本体2は、外箱(外壁板)と内箱(内壁板)との間に発泡断熱材を充填した断熱構造である。冷蔵庫本体2内には、上から冷蔵室3、野菜室4、上冷凍室5と製氷室7、下冷凍室6が区画されて設けられ、冷蔵室3内の底部にはその上方の冷蔵室3と区画板(区画壁)8にて区画された特定低温室9が設けられている。上冷凍室5は冷気量調節装置を手動操作して冷蔵室とすることもできるので、切り替え室と称することもできる。このように冷蔵庫1は、冷蔵室3、野菜室4、及び特定低温室9が冷蔵温度室を構成し、上冷凍室5、製氷室7、及び下冷凍室6が冷凍温度室を構成する。
冷蔵室3の前面開口は、冷蔵庫本体2の一側部にヒンジ装置にて横方向に回動して開閉される回動式扉10にて閉塞される。野菜室4の前面開口は、野菜室4内に設けた左右のレール又はローラ装置によって前後方向へ引き出し可能に支持した野菜容器15と共に前方へ引き出される引き出し式扉11にて閉塞されている。上冷凍室5と下冷凍室6はそれぞれ野菜室4と同様に、冷凍室内に設けた左右のレールに対してそれぞれ前後方向へ引き出し可能に支持した容器16、17と共に前方へ引き出される引き出し式扉12、13にて閉塞されている。
製氷室7内は、上部に製氷部18を設けその下部に貯氷容器19を配置している。貯氷容器19は、野菜室4と同様に、製氷室7内の左右壁に設けた左右のレールに対してそれぞれ前後方向へ引き出し可能に支持されており、製氷室7の前面開口を開閉する引き出し式扉14と共に前方へ引き出される仕組みである。20は製氷部18へ供給する製氷用水を貯める給水容器であり、冷蔵室3内において特定低温室9の横に形成した小室に配置されており、冷蔵室3の前面扉10を開いて前方へ取り出し自在である。製氷用水は給水容器20からポンプ21によって吸い上げられて給水パイプ22を介して製氷部18の製氷皿23へ供給される。
冷蔵庫1は、圧縮機で圧縮した冷媒を凝縮器で凝縮した後、膨張弁又はキャピラリチューブを通して減圧し、蒸発器(冷却器)で蒸発させて圧縮機へ帰還せしめ、再び圧縮機で圧縮して同じ循環を繰り返す冷凍システムを備えている。この冷凍システムの蒸発器(冷却器)で冷却した空気を冷蔵室3、野菜室4、上冷凍室5、下冷凍室6、製氷室7、特定低温室9へ送風機で循環して、各室を所定温度に冷却する。その一つの方法として、前記蒸発器(冷却器)と送風機の一対を2基設け、その一つが冷蔵室3、野菜室4、特定低温室9を冷却する冷蔵用冷気供給装置を構成し、もう一つが、上冷凍室5、下冷凍室6、製氷室7を冷却する冷凍用冷気供給装置を構成するものである。
前記圧縮機と前記冷凍用冷気供給装置の送風機の運転は、制御回路装置(図示せず)によって、前記冷凍温度室の一つである冷凍室6の温度を直接又は間接的に感知する冷凍温度センサの温度感知に基づきON/OFF制御される。また、冷蔵室3、野菜室4及び特定低温室9の温度は、前記制御回路装置(図示せず)によって、前記冷蔵用冷気供給装置の送風機によって冷蔵室3へ循環する冷気を冷気調節装置よって制御することによって所定の温度に維持される。このような制御によって、各室の温度は、冷蔵室3が約3〜5℃、野菜室4が約3〜5℃、上冷凍室5と下冷凍室6が約−18℃〜−20℃である。特定低温室9は、0℃よりも高い約1℃のチルド室であったり、0℃よりも低く食品の凍結温度よりも高い約−1℃℃〜−2℃の氷温室であったり、また、食品の表面に薄い氷の層が形成される程度の約−4℃の部分凍結室であったりする。製氷室7は冷凍室6と同様に低い冷凍温度に保たれる冷凍温度室であり、通常、約−18℃〜−20℃に保たれている。
給水容器20は、冷蔵庫1内に取り出し自在に収納されて、製氷室7内の製氷部分である製氷部18へ給水される水を溜める。この給水容器20は、所定の高さで前後方向に細長い容器を形成し長方形状の上面開口を備えたタンク本体30と、タンク本体30の上面開口を覆うカバー33とよりなり、カバー33は、その前部に下方に窪ませて注水口39が形成され、この注水口39を開閉するように注水口蓋40が軸41を中心に開閉できる。42はポンプ21の吸込み口に接続された連結管であり、カバー33からタンク本体30に深く垂下した吸水管43によって吸い上げられる水をポンプ21へ導く。44は注水口39から注入された水を、底部に取り付けた活性炭フィルタ45を通してタンク本体30内へ導くフィルタケースで、カバー33に着脱可能に取り付けられている。この状態で注水口蓋40を開いて注水口39からタンク本体30内へ注水できる。
製氷部18は、製氷皿23が製氷室7内においてフレーム装置51によって回転自在に取り付けられている。製氷皿23は、合成樹脂成形体であり、それぞれ硬質の周囲壁25で囲まれた第1の製氷小室23Aと第2の製氷小室23Bが、変形し易い軟質の底壁24を境に上下対称的に形成され、その周囲壁25の内面が開口に向けて広がる形状である。そして、第1の製氷小室23Aと第2の製氷小室23Bの複数が、それぞれ長手方向へ一列に配列され、第1の製氷小室23Aと第2の製氷小室23Bの上下の中心部、即ち上下の重心部において、その長手方向の両側には長手方向に延びた軸26が突出し、この軸26によって製氷皿23がフレーム装置51に回転自在に支持されている。
製氷動作時には、先ず第1の製氷小室23Aと第2の製氷小室23Bのいずれか一方が上側になり、他方が下側になるように、略垂直状態を保つようにセットされる。いま第1の製氷小室23Aが上側になり、第2の製氷小室23Bが下側になるようにセットされる場合について説明する。このセットの一つの方法としては、図5に示すように、下側の第2の製氷小室23Bには錘となるダミー部材27が保持されるように嵌め込まれることにより、第2の製氷小室23Bが下側になって、第1の製氷小室23Aと第2の製氷小室23Bが、略鉛直状態を保つことができる。
この状態で、製氷開始スイッチ(図示せず)を作動させることにより、前記制御回路装置(図示せず)によって、ポンプ21が始動し、製氷用水は給水容器20からポンプ21によって吸い上げられて、給水パイプ22を介して、製氷部18の製氷皿23の上側に位置する第1の製氷小室23Aへ供給される。製氷用水は、複数の第1の製氷小室23Aの一つへ供給することにより、各製氷小室23A間の壁に形成した連通路28を通って、順次隣の製氷小室23Aへ流入する。第2の製氷小室23Bについても同様の構成である。製氷用水の供給量は、予め設定した時間制御によってポンプ21を作動させ、所定量の製氷用水が第1の製氷小室23Aへ入る。
上記のように、製氷室7は冷凍室6と同様に約−18℃〜−20℃に保たれているため、製氷室7内の製氷皿23はこの温度で冷却されている。この状態で、上記のように、上側に位置する第1の製氷小室23Aへ製氷用水が供給されると、製氷小室23Aの温度が上昇して略0℃となるが、供給された製氷用水の凍結によって、製氷皿23Aの温度は製氷室7の温度によって急速に低下する。即ち、製氷小室23Aの製氷用水は、その上面から凍結が始まり、徐々に下方が凍結する。この凍結によって氷62が生成され、この氷62の生成に伴う体積膨張によって、図6に示すように、底壁24が下方へ膨らむように変形するため、この変形によって、下側の第2の製氷小室23Bに嵌め込まれたダミー部材27が押し出されて下方の貯氷容器19へ入る。なお、氷62の生成に伴う体積膨張によって、製氷小室23Aの周囲壁25が外側へ若干膨らみ、それに伴って下側の第2の製氷小室23Bの周囲壁25が内側へ若干縮むことによって、ダミー部材27と第2の製氷小室23Bの周囲壁25との張り付きが剥離され易くなり、底壁24が下方へ膨らむことによるダミー部材27の押し出しが促進される。ダミー部材27は食品衛生上問題ない材料で構成されているため、次回使用するときに取り出せばよい。
このように、ダミー部材27が第2の製氷小室23Bから押し出されることによって、第1の製氷小室23Aの氷の荷重によって製氷皿23の重心が上がるため、製氷皿23は軸26を中心として回転して、第2の製氷小室23Bが上側となり、第1の製氷小室23Aが下側となって静止する。この状態をセンサ(図示せず)で検知し前記制御回路装置(図示せず)によってポンプ21を作動させ、予め設定した時間制御によって所定量の製氷用水が、上側となった第2の製氷小室23Bへ供給される。そして、上記同様に第2の製氷小室23Bの製氷用水が凍結して氷62が生成されると、図7に示すように、製氷小室23Bの周囲壁25の外側への若干の膨らみと、底壁24の下方への膨らみによって、下側の第1の製氷小室23Aの氷62が剥離して、下方の貯氷容器19へ入る。これに伴って、第2の製氷小室23Bの氷62の荷重によって製氷皿23の重心が上がるため、製氷皿23は軸26を中心として回転して、第2の製氷小室23Bが下側となり、第1の製氷小室23Aが上側となって静止する。
以後、同様の動作を繰り返して、貯氷容器19へ氷62が貯えられる。貯氷容器19の氷の量は、貯氷容器19全体の荷重を量る計量装置等によって、所定量の氷が貯まった段階で、前記制御回路装置(図示せず)によってポンプ21が作動しないように制御する。また、貯氷容器19の氷の量が減少したときには、計量装置等からの信号によって、前記制御回路装置(図示せず)が動作して、前記製氷開始スイッチ(図示せず)の作動によって、ポンプ21が作動可能状態とする。また、貯氷容器19が製氷室7から引き出されたときは、その状態を検知スイッチ(図示せず)で検知して、前記制御回路装置(図示せず)によってポンプ21が作動しないように制御する。
図8及び図9には、軸26に個々の製氷皿23が回転自在に支持した形態を示している。図1乃至図7と同一機能部分は同一符合で示している。これにおいて、各製氷皿23への製氷用水の給水は、給水パイプ22が各製氷皿23へ分岐して、各製氷皿23へ均等に供給されるようにする。各製氷皿23における製氷動作は上記と同様であるが、各製氷皿23のダミー部材27の落下と氷62の落下を適切なセンサによって検知したとき、前記制御回路装置(図示せず)によってポンプ21が作動して、給水するように制御すればよい。
図10及び図11には、上側となった製氷小室に氷62が生成されたとき、下側となった製氷小室のダミー部材27の落下と氷62の落下を行うための技術として、底壁24が第1の製氷小室23A側の変形し易い第1底壁24Aと、第2の製氷小室23B側の変形し易い第2底壁24Bとの間に、低凝固点物質50の充填室29が形成されている。図1乃至図7と同一機能部分は同一符合で示している。低凝固点物質50は、所定の冷凍温度(例えば、−8℃)以下で凝固状態となって体積膨張する物質であり、上側に位置する第1の製氷小室23A内の製氷用水が凍結したとき、図11に示すように、低凝固点物質50の体積膨張によって第2底壁24Bが第2の製氷小室23B内の氷を剥離するように変形する関係にあり、実施例1同様に、この離脱に基づき生じる重力バランスによって第1の製氷小室23Aが下側となり第2の製氷小室23Bが上側となるように、第1の製氷小室23Aと第2の製氷小室23Bが交互に上側に位置するように回転する構成である。この図10及び図11に係る技術は、図4に示す製氷皿23と図8に示す製氷皿23のいずれにも適用できる。
図12には、図10及び図11に係る技術において、底壁24の中央部を軸26が貫通する場合において、軸26の貫通部分の左右両側に低凝固点物質50の充填室29が形成された形態である。この場合も、図10及び図11の場合と同様に、点線で示すように、低凝固点物質50の体積膨張によって第2底壁24Bが、下側に位置する第2の製氷小室23B内の氷62を剥離するように変形する関係にあり、同様にして、第1の製氷小室23Aが下側に位置する場合は、低凝固点物質50の体積膨張によって、第1底壁24Aが第1の製氷小室23A内の氷を剥離するように変形する関係にある。図10及び図11と同一機能部分は同一符合で示している。
図13には、図1乃至図7に係る技術において、底壁24の中央部を軸26が貫通する場合に、軸26の貫通部分の左右両側が支柱24Cによって支えられた構成を示しており、これにおける第1の製氷小室23A及び第2の製氷小室23Bの氷の離脱作用は、実施例で記載したことと同様である。
本発明は、上記の製氷皿を備えた冷蔵庫として適用できるが、冷蔵室、冷凍室、製氷室等の配置関係等は上記形態に限定されず、本発明の技術的範囲を逸脱しない限り種々の冷蔵庫の形態に適用できるものである。
本発明冷蔵庫の正面図である。(実施例1) 本発明の冷蔵庫本体の正面図である。(実施例1) 本発明の給水容器から製氷部分への給水状態説明図である。(実施例1) 本発明の製氷皿の斜視図である。(実施例1) 本発明の製氷皿に給水したときの縦断図である。(実施例1) 本発明の製氷皿からダミーの錘が離脱する状態の縦断図である。(実施例1) 本発明の反転した製氷皿の下側の製氷小室の氷が押し出される状態の説明図である。(実施例1) 本発明の製氷皿の他の形態を示す斜視図である。(実施例2) 図8の製氷皿の縦断側面図である。(実施例2) 本発明の製氷皿の底壁に低凝固点物質を充填した縦断図である。(実施例3) 図10の製氷皿から離氷する状態の縦断図である。(実施例3) 本発明の製氷皿の低凝固点物質を充填した底壁の中央部を軸が貫通する状態の縦断図である。(実施例4) 本発明の製氷皿の底壁の中央部を軸が貫通する状態の縦断図である。(実施例5)
符号の説明
1・・・冷蔵庫
2・・・冷蔵庫本体
3・・・冷蔵室
4・・・野菜室
5・・・冷凍室
6・・・冷凍室
7・・・製氷室
18・・・製氷部
20・・・給水容器
23・・・製氷皿
23A・・第1製氷小室
23B・・第2製氷小室
24・・・底壁
24A・・第1底壁
24B・・第2底壁
25・・・周囲壁
26・・・軸
27・・・ダミー部材(錘)
29・・・充填室
50・・・低凝固点物質
62・・・氷

Claims (3)

  1. それぞれの開口が反対側に向くように、それぞれ硬質の周囲壁で囲まれた第1の製氷小室と第2の製氷小室が、変形し易い底壁を境に対称的に形成され、上側に位置する第1の製氷小室内の製氷用水の凍結によって前記底壁が下側に位置する第2の製氷小室の氷を押し出すように変形することにより、第2の製氷小室から氷を離脱する関係にあり、この離脱に基づき生じる重力バランスによって第1の製氷小室が下側となり第2の製氷小室が上側となるように、第1の製氷小室と第2の製氷小室が交互に上側に位置するように回転する構成であることを特徴とする製氷皿。
  2. それぞれの開口が反対側に向くように、それぞれ硬質の周囲壁で囲まれた第1の製氷小室と第2の製氷小室が、底壁を境に対称的に形成され、前記底壁は、第1の製氷小室側の変形し易い第1底壁と、第2の製氷小室側の変形し易い第2底壁との間に、所定の冷凍温度以下で凝固状態となって体積膨張する低凝固点物質が充填される充填室が形成され、上側に位置する第1の製氷小室内の製氷用水が凍結したとき前記低凝固点物質の体積膨張によって前記第2底壁が第2の製氷小室内の氷を剥離するように変形する関係にあり、この離脱に基づき生じる重力バランスによって第1の製氷小室が下側となり第2の製氷小室が上側となるように、第1の製氷小室と第2の製氷小室が交互に上側に位置するように回転する構成であることを特徴とする製氷皿。
  3. 冷蔵庫本体内の冷蔵室に配設された給水容器の製氷用水が冷凍温度室に配設された製氷皿へ供給され、冷却器で冷却した冷気が送風機によって前記製氷皿へ供給される冷蔵庫において、前記製氷皿が請求項1又は2に記載された製氷皿であることを特徴とする冷蔵庫。
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