JP2011185367A - 部材の結合構造及び歯車装置 - Google Patents

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康樹 橋田
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Abstract

【課題】ボルト締結に伴って生ずる軸力を大きくする場合においても、ボルトを挿入するための孔の径が大きくなることを抑制できるようにする。
【解決手段】部材の結合構造は、ねじ孔からなる第1結合孔34aを有する端板部34と、ねじ孔からなる第2結合孔32cを有する基部32と、第1結合孔34aに挿入される頭部5aと、頭部5aに連続し、第2結合孔32cに螺合される雄ねじ部5bとを有するボルト5と、ボルト5の雄ねじ部5bが挿通される貫通孔40bと、第1結合孔34aに螺合される外周面40aと、ボルト5の頭部5aが当接する端面40cとを有する座金部材40と、を備えている。
【選択図】図2

Description

本発明は、部材の結合構造及び歯車装置に関するものである。
従来、下記特許文献1に開示されているように、一対の相手側部材間で所定の減速比で回転力を伝達可能な揺動型歯車装置が知られている。この揺動型歯車装置は、一方の相手側部材に固定される外筒と、もう一方の相手側部材に固定されるキャリアとを備えており、キャリアは、クランク軸に連動する揺動歯車の揺動回転によって軸回りに回転する。
キャリアは、基板部及びシャフト部を有する基部と端板部とをボルトによって互いに結合する構成である。端板部には、ボルトの頭部を挿通可能な大径部と、ボルトのねじ部のみを挿通可能な小径部とからなる貫通孔が形成されている。一方、シャフトには、ボルトのねじ部を螺合させるねじ孔が形成されている。そして、基板部と端板部との間に揺動歯車を挟み込んだ状態で、端板部の貫通孔に挿入されたボルトをシャフト部のねじ孔に螺合させることにより、シャフト部と端板部とが締結されている。
実開昭62−11589号公報
揺動型歯車装置では、過大な負荷トルクが作用した場合等にボルトが緩むおそれがあるので、ボルトの締結トルクを大きくすることによってボルトが緩み難いようにするのが望ましい。この場合、締結時のボルトの軸力が大きくなるため、ボルトの頭部が、端板部に形成された貫通孔の小径部における端面(座面)に作用する圧力(座面圧)が大きくなる。したがって、ボルトの締結トルクを大きくしようとすると、座面圧が大きくなってしまって座面が陥没する虞がある。一方、座面の陥没を防止すべく、ワッシャを挟み込んで座面圧を低減する方策も考えられるが、この場合、貫通孔の内径を大きくしなければならないという問題が生ずる。
そこで、本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ボルト締結に伴って生ずる軸力を大きくする場合においても、ボルトを挿入するための孔の径が大きくなることを抑制できるようにすることにある。
前記の目的を達成するため、本発明は、2つの部材を互いに結合する結合構造であって、ねじ孔からなる第1結合孔を有する第1部材と、ねじ孔からなる第2結合孔を有する第2部材と、前記第1結合孔に挿入される頭部と、前記頭部に連続し、前記第2結合孔に螺合される雄ねじ部とを有するボルトと、前記ボルトの雄ねじ部が挿通される貫通孔と、前記第1結合孔に螺合される外周面と、前記ボルトの頭部が当接する端面とを有する座金部材と、を備えている部材の結合構造である。
本発明では、座金部材の外周面が第1部材の第1結合孔に螺合し、この状態で、座金部材の貫通孔に挿通されたボルトの雄ねじ部が第2部材の第2結合孔に螺合するとともに、ボルトの頭部が座金部材の端面に当接する。これにより、第1部材と第2部材とが互いに結合される。このとき、座金部材は、端面においてボルトの頭部から軸力を受けているが、その軸力を第1結合孔に螺合する外周面でも負担することができる。この結果、ボルト締結に伴って生ずる軸力が大きくなる場合であっても、座金部材の外径が大きくなることを抑制することが可能となる。
ここで、前記座金部材における前記外周面の軸方向の長さは、前記外周面と前記貫通孔の内周面との間の距離の半分よりも長いのが好ましい。この態様では、外周面と第1結合孔との接触面積が大きくなるため、ボルト締結に伴って生ずる軸力が大きくなる場合に座金部材の外径が大きくなくても有効に軸力を分担して受け持つことができる。
また、前記端面の面積よりも、前記外周面における前記第1結合孔との接触面積の方が大きいのが好ましい。この態様では、外周面と第1結合孔との接触面積が大きいため、ボルト締結に伴って生ずる軸力が大きくなる場合に座金部材の外径が大きくなくても有効に軸力を分担して受け持つことができる。
また、前記第1結合孔と前記第2結合孔とは、ねじの向きが逆であってもよい。この態様では、ボルトの雄ねじ部を第2結合孔に螺合させる際に、座金部材が一緒に回動することがない。このため、ボルトの締結及び座金部材の締結を確保し易くすることができる。
また、前記第1結合孔には、前記第1結合孔よりも内径の小さな第1挿通孔が連続し、前記第2結合孔には、前記第2結合孔の内径よりも大きく且つ前記第1挿通孔の内径と同じ内径を有する第2挿通孔が連続する場合には、前記座金部材は、前記外周面及び前記端面を有する本体部と、この本体部から前記端面とは反対方向に延び、前記第1挿通孔及び前記第2挿通孔に嵌合する位置決め部とを備えていてもよい。
この態様では、座金部材の位置決め部が第1部材の第1挿通孔に嵌合するとともに第2部材の第2挿通孔に嵌合することにより、第1部材に対する第2部材の位置を正確に固定することができる。また、第1部材及び第2部材の接触面が互いにずれる方向にボルトに作用するせん断力を座金部材によっても受け持つことができる。このため、2つの部材の結合力をより一層向上することができる。
また、前記第1結合孔の軸方向端部には、前記第1結合孔よりも内径が大きく、かつ前記第1結合孔に連通するように挿通孔が形成され、前記第1結合孔と前記挿通孔との段差面が座面として形成される場合には、前記座金部材は、前記外周面及び前記端面を有する本体部と、この本体部の前記端面から径方向外側に延設され、前記座面に当接可能な大径部とを備えていてもよい。
この態様では、第1結合孔と挿通孔との段差面に座金部材の大径部を当接させることにより、座金部材が受ける軸力をこの段差面(座面)で受け持つことができる。したがって、座金部材の外周面及び第1部材の段差面によって軸力を受け持つことができるので、ボルトを挿入するための孔の径が大きくなることを抑制しつつ、軸力の増大に対処することができる。
また、前記座金部材には、当該座金部材を軸回りに回転させるために用いられる引っ掛け手段が設けられていてもよい。この態様では、引っ掛け手段を利用して座金部材を第1結合孔に容易に螺合させることができる。
本発明は、一対の相手側部材間で所定の減速比で回転力を伝達するための歯車装置であって、一方の相手側部材に固定可能な第1固定部材と、クランク軸と、他方の相手側部材に固定可能に構成されるとともに貫通孔が形成され、前記クランク軸の回転に連動して前記第1固定部材に対して相対回転する第2固定部材と、を備え、前記第1固定部材及び前記第2固定部材の一方に前記部材の結合構造が適用されて、その第1固定部材及び第2固定部材の一方が、前記第1部材及び前記第2部材を備えている歯車装置である。
本発明では、第1固定部材と第2固定部材とを締結する際にボルト締結に伴って生ずる軸力が大きくなる場合であっても、座金部材の外径が大きくなることを抑制することが可能となる。このため、第1固定部材及び第2固定部材の小型化を図ることができ、歯車装置の小型化に寄与させることができる。
以上説明したように、本発明によれば、ボルト締結に伴って生ずる軸力を大きくする場合においても、ボルトを挿入するための孔の径が大きくなることを抑制することができる。
本発明の実施形態に係る歯車装置を示す断面図である。 前記歯車装置における基部と端板部との締結部分を拡大して示す断面図である。 座金部材を軸方向に見た図である。 本発明のその他の実施形態に係る歯車装置における基部と端板部との締結部分を拡大して示す断面図である。 本発明のその他の実施形態に係る歯車装置における基部と端板部との締結部分を拡大して示す断面図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
本実施形態に係る歯車装置は、例えばロボットの旋回胴や腕関節等の旋回部または各種工作機械の旋回部に減速機として適用される歯車装置である。以下の本実施形態の説明では、ロボットの旋回胴に歯車装置を適用した例について説明する。
この歯車装置は、図1に示すようにベース50と旋回体52との間で所定の減速比で回転力を伝達するものである。ベース50は、一方の相手部材の概念に含まれるものであり、旋回体52は、他方の相手部材の概念に含まれるものである。そして、本実施形態の歯車装置は、外筒2と、内歯ピン3と、キャリア4と、主軸受6と、クランク軸歯車18と、クランク軸20と、クランク軸受22と、揺動歯車24とを備えている。
前記外筒2は、一方の相手側部材に固定可能な第1固定部材の概念に含まれるものであり、歯車装置の外面を構成するケースとして機能する。この外筒2は、略円筒状に形成されており、例えば設置面上に固定された前記ベース50に締結される。外筒2の内面には、多数の内歯ピン3が周方向に等間隔で配設されている。内歯ピン3は、外歯歯車からなる揺動歯車24が噛み合う内歯として機能する。揺動歯車24の歯数は、内歯ピン3の数よりも若干少なくなっている。本実施形態では揺動歯車24は2個使用されている。
前記キャリア4は、第1固定部材に対して相対的に回転可能な第2固定部材の概念に含まれるものであり、前記外筒2と同軸上に配置された状態でその外筒2の内側に配設されている。キャリア4は、外筒2に対して同じ軸回りに相対回転する。このキャリア4は、旋回体52に締結されており、キャリア4が外筒2に対して相対回転すると、旋回体52は、ベース50に対して旋回する。
キャリア4は、軸方向に離間して一対に設けられた前記主軸受6により外筒2に対して相対回転可能に支持されている。そして、キャリア4は、それらの間に前記揺動歯車24を収納するように互いに締結される基部32と端板部34とを備えている。
前記基部32は、外筒2内においてその外筒2の端部近傍に配置される基板部32aと、その基板部32aから端板部34に向かって軸方向に延びるシャフト部32bとを有する。シャフト部32bは、頭部5aと、この頭部5aの端面に連続する雄ねじ部5bとを備えたボルト5によって端板部34に締結されている。それによって、基部32と端板部34とが一体化されている。
具体的には、図2に拡大して示すように、端板部34には、その厚み方向に貫通するように第1結合孔34aが形成されている。第1結合孔34aは、ねじ孔によって構成されており、この第1結合孔34aは、ボルト5の頭部5aの外径よりも大きな内径を有しており、ボルト5の頭部5aは第1結合孔34aの内周面との間に隙間を形成した状態で第1結合孔34aの中に配設されている。第1結合孔34aのねじの向きは、後述する第2結合孔32cのねじの向きと逆向きになっている。
基部32には、シャフト部32bの先端面(端板部34との当接面)に第2結合孔32cが形成されている。第2結合孔32cは、ねじ孔によって構成されており、この第2結合孔32cには、ボルト5の雄ねじ部5bが螺合している。そして、基部32と端板部34とがボルト5によって互いに結合されている。言い換えると、本実施形態において、端板部34は、ねじ孔からなる第1結合孔34aを有する第1部材の概念に含まれ、基部32は、ねじ孔からなる第2結合孔32cを有する第2部材の概念に含まれる。
第1結合孔34a内には、座金部材40が配設されている。座金部材40は、厚みのある円板状の部材であり、その外周面40aには雄ねじが形成されている。この座金部材40の雄ねじは、軸方向の全体に亘って形成されており、第1結合孔34aに螺合可能となっている。
座金部材40の中央部には、厚み方向に貫通するように貫通孔40bが形成されている。この貫通孔40bは、ボルト5の雄ねじ部5bの外径よりも大きな内径を有する。したがって、貫通孔40bには、ボルト5の雄ねじ部5bが螺合することなく挿通可能となっている。貫通孔40bに挿通された雄ねじ部5bは、シャフト部32bに形成された第2結合孔32cに螺合される。
座金部材40の軸方向の端面40cは、何れも平坦に形成されている。そして、座金部材40の一方の端面(基部32とは反対側の端面)40cには、ボルト5の頭部5aが当接している。
座金部材40の軸方向の長さは、外周面40aと貫通孔40bの内周面との間の距離の半分よりも長い。すなわち、外周面40aの軸方向長さは、貫通孔40bを除いた座金部材40の端面40cの半径方向の幅の半分よりも長くなっている。そして、座金部材40は、端面40cの面積よりも、外周面40aにおける第1結合孔34aとの接触面積の方が大きくなるように形成されている。すなわち、外周面40aは雄ねじとして形成されるとともに、第2結合孔32cの内周面が雌ねじとして形成されている。そして、座金部材40は、外周面40aの雄ねじと第2結合孔32cの雌ねじとの接触面積の方が、端面40cの面積よりも大きくなるような大きさ及び形状に設定されている。
ボルト5の雄ねじ部5bが第2結合孔32cに螺合されることにより、座金部材40の一方の端面(第1端面)40cは、ボルト5の頭部5aから軸力を受ける。座金部材40は、その外周面40aにおいて第1結合孔34aに螺合されているので、外周面40aでもボルト5の軸力を受け持つ。
図3に示すように、座金部材40には、座金部材40を回動させるために利用可能な引っ掛け手段44が設けられている。この引っ掛け手段44は、第1端面40cに形成された凹部からなり、この凹部に所定の治具(図示省略)を挿入して座金部材40を回動させることができるようになっている。なお、引っ掛け手段44は、第1端面40cから凹む形状の凹部に限られるものではなく、第1端面40cに現れるように貫通孔40bの内周面から凹む形状に形成される構成であってもよい。
図1に戻る。前記クランク軸20は、複数設けられており、各クランク軸20は周方向に等間隔に配置されている。その各クランク軸20の端部には、クランク軸歯車18がそれぞれ取り付けられている。クランク軸歯車18は、図外の駆動源(モータ)によって駆動される図外の駆動歯車に噛み合う。この各クランク軸歯車18は、駆動歯車の回転をそのクランク軸歯車18が取り付けられたクランク軸20に伝達する。各クランク軸20は、一対の前記クランク軸受22を介してキャリア4にその軸回りに回転自在に取り付けられている。すなわち、クランク軸20は、キャリア4に回転自在に支持されている。
クランク軸20は、複数(本実施形態では2つ)の偏心部20aを有している。この複数の偏心部20aは、前記一対のクランク軸受22の間の位置で軸方向に並ぶように配置されている。偏心部20aは、それぞれクランク軸20の軸心から所定の偏心量で偏心した円柱状に形成されている。そして、各偏心部20aは、互いに所定角度の位相差を有するようにクランク軸20に形成されている。本実施形態では180度の位相差を有している。
前記揺動歯車24は、クランク軸20の偏心部20aにころ軸受28aを介して取り付けられている。揺動歯車24は、外筒2の内径よりも少し小さく形成されており、クランク軸20が回転するときに偏心部20aの偏心回転に連動して外筒2内面の内歯ピン3に噛み合いながら揺動回転する。
揺動歯車24は、複数の偏心部挿通孔24cと、複数のシャフト部挿通孔24dとを有する。なお、図例では、中央に貫通孔24bが形成された揺動歯車24を示しているが、この中央貫通孔24bを省略することも可能である。
偏心部挿通孔24cは、揺動歯車24において中央貫通孔24bの周囲に周方向に等間隔で設けられている。各偏心部挿通孔24cには、ころ軸受28aを介装した状態で各クランク軸20の偏心部20aがそれぞれ挿通されている。
シャフト部挿通孔24dは、揺動歯車24において中央貫通孔24bの周囲に周方向に等間隔で設けられている。各シャフト部挿通孔24dは、周方向において偏心部挿通孔24c間の位置にそれぞれ配設されている。各シャフト部挿通孔24dには、キャリア4のシャフト部32bの外周面40aとの間に隙間を残した状態でシャフト部32bが挿通されている。
次に、本実施形態による歯車装置の動作について説明する。
各クランク軸歯車18が、図外の駆動源からの回転駆動力を受けると、それぞれ軸回りに回転して各クランク軸20を回転させる。これにより、クランク軸20の偏心部20aが偏心回転するので、揺動歯車24は、偏心部20aの偏心回転に連動して外筒2の内面の内歯ピン3に噛み合いながら揺動回転する。揺動歯車24の揺動回転は、各クランク軸20を通じてキャリア4に伝達される。それによって、キャリア4と旋回体52は、入力された回転から減速された回転数で外筒2及びベース50に対して相対回転する。
次に、本実施形態による歯車装置のキャリア4の基部32と端板部34との組み付け方法について説明する。
まず、クランク軸20を揺動歯車24に組み付けるとともに、これら及び一方の主軸受6をキャリア4の基部32に組み付ける。そして、この基部32に、外筒2及び他方の主軸受6を挟んだ状態で端板部34をボルト5で締結する。具体的には、まず端板部34の第1結合孔34aに座金部材40を嵌め込む。このとき、座金部材40の外周面40aを第1結合孔34aに螺合させた状態で、引っ掛け手段44を利用して座金部材40を回して第1結合孔34aの奥まで移動させる。そして、端板部34及びシャフト部32bが接触した状態で、座金部材40の貫通孔40bにボルト5の雄ねじ部5bを挿通してシャフト部32bの第2結合孔32cに螺合させる。これにより、基部32と端板部34とがボルト5によって互いに結合される。
以上説明したように、本実施形態では、座金部材40の外周面40aが端板部34の第1結合孔34aに螺合し、この状態で、座金部材40の貫通孔40bに挿通されたボルト5の雄ねじ部5bが基部32の第2結合孔32cに螺合するとともに、ボルト5の頭部5aが座金部材40の端面40cに当接する。これにより、端板部34と基部32とが互いに結合される。このとき、座金部材40は、端面40cにおいてボルト5の頭部5aから軸力を受けているが、その軸力を第1結合孔34aに螺合する外周面40aでも負担することができる。この結果、ボルト締結に伴って生ずる軸力が大きくなる場合であっても、座金部材40の外径が大きくなることを抑制することが可能となる。
しかも本実施形態では、座金部材40の外周面40aの軸方向長さが、外周面40aと貫通孔40bの内周面との間の距離の半分よりも長くなっているので、外周面40aと第1結合孔34aとの接触面積が大きくなる。このため、ボルト締結に伴って生ずる軸力が大きくなる場合に座金部材40の外径が大きくなくても有効に軸力を分担して受け持つことができる。
また本実施形態では、座金部材40の端面40cの面積よりも、外周面40aにおける第1結合孔34aとの接触面積の方が大きいので、ボルト締結に伴って生ずる軸力が大きくなる場合に座金部材40の外径が大きくなくても有効に軸力を分担して受け持つことができる。
また本実施形態では、第1結合孔34aと第2結合孔32cとは、ねじの向きが逆となっているので、ボルト5の雄ねじ部5bを第2結合孔32cに螺合させる際に、座金部材40が一緒に回動することがない。このため、ボルト5の締結及び座金部材40の締結を確保し易くすることができる。
なお、本発明は、前記実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更、改良等が可能である。例えば、座金部材40が、基部32と端板部34との相対位置関係を固定する機能を有する構成としてもよい。具体的には、図4に示すように、座金部材40は、雄ねじからなる外周面40a及び端面40cを有する本体部61と、この本体部61から軸方向に延びる位置決め部63とを備えている。この本体部61の外周面40a及び端面40cは、前記実施形態の座金部材40の外周面40a及び端面40cと同じ形状である。
端板部34の第1結合孔34aは、前記実施形態と異なり、端板部34を貫通しておらず、厚み方向の一方の面(基部32とは反対側の面)から所定深さに形成されている。そして、端板部34には、第1結合孔34aから連続し、厚み方向の他方の面に開口するように、第1挿通孔34bが形成されている。この第1挿通孔34bの内径は、第1結合孔34aの内径よりも小径であり、かつ第2結合孔32cの内径よりも大径である。したがって、端板部34には、第1結合孔34a及び第1挿通孔34bからなる貫通孔が形成されている。一方、シャフト部32b(基部32)には、第1挿通孔34bの内径と同じ内径を有する第2挿通孔32eが形成されている。第2結合孔32cは、前記実施形態と異なり、シャフト部32bの先端面32dに開口するように形成されるのではなく、第2挿通孔32eから連続するように形成されている。
位置決め部63は、第1挿通孔34b及び第2挿通孔32eに対応する外径を有する円筒状に形成されるものであり、位置決め部63の内側をボルト5の雄ねじ部5bが貫通している。そして、位置決め部63は、第1挿通孔34b及び第2挿通孔32eに嵌合している。これにより、端板部34に対する基部32の位置を正確に固定することができる。また、端板部34及び基部32の接触面が互いにずれる方向にボルト5に作用するせん断力を座金部材40によっても受け持つことができる。このため、2つの部材32,34の結合力をより一層向上することができる。
座金部材40は、前記実施形態の構成に代え、図5に示す構成としてもよい。具体的に、この座金部材40は、雄ねじからなる外周面40a及び端面40cを有する本体部61と、本体部61と一体的に形成された大径部65とを備えている。この本体部61の外周面40aは、前記実施形態の座金部材40の外周面40aと同じ形状である。
端板部34の第1結合孔34aは、前記実施形態と異なり、端板部34を貫通しておらず、厚み方向の一方の面(基部32に対向する面)から所定深さに形成されている。そして、端板部34には、第1結合孔34aから連続し、厚み方向の他方の面に開口するように、挿通孔34cが形成されている。この挿通孔34cの内径は、第1結合孔34aの内径よりも大径である。したがって、端板部34には、第1結合孔34a及び挿通孔34cからなる貫通孔が形成されている。そして、端板部34には、第1結合孔34aと挿通孔34cと接続部分において厚み方向とは直交する方向に沿う段差面34dが形成されている。
座金部材40の大径部65は、本体部61の軸方向端部から延出するように設けられていて、本体部61よりも大径の円板状に形成されている。大径部65は端板部34の挿通孔34cに収まる大きさに形成されている。そして、本体部側の大径部65の端面は、第1結合孔34aと挿通孔34cと接続部分に形成された段差面34dに当接している。すなわち、この段差面34dは座金部材40が着座する座面となっている。
座金部材40の貫通孔40bは、本体部61内の部分と、この部分よりも内径が大きな大径部65内の部分とが段差状に連通する段付き孔として形成されている。このため、本体部61の軸方向端面40cにボルト5の頭部5aが当接可能となっている。
この形態では、第1結合孔34aと挿通孔34cとの段差面34dに座金部材40の大径部65を当接させることにより、座金部材40が受ける軸力をこの段差面(座面)34dでも受け持つことができる。このため、ボルト5を挿入するための孔の径が大きくなることを抑制しつつ、軸力の増大に対処することができる。
前記実施形態では、外筒2がベース50に固定されるとともにキャリア4が旋回体52に固定される形態としたが、これに代え、外筒2が旋回体52に固定されるとともに、キャリア4がベース50に固定される構成としてもよい。
また前記実施形態では、座金部材40及びボルト5を用いた部材の結合構造が基部32と端板部34との結合に適用された構成としたが、この構成に限られるものではない。例えば、外筒2とベース50との結合構造や、キャリア4と旋回体52との結合構造としてもよく、あるいは、揺動型歯車装置以外の装置での部材の結合構造としてもよい。
前記実施形態では、クランク軸20が周方向に複数設けられる構成としたが、クランク軸20がキャリア4の軸心上に1つだけ設けられる構成としてもよい。
また前記実施形態では、揺動歯車24が外歯歯車によって構成された構成について説明したが、これに限られるものではない。例えば、揺動歯車が内歯歯車によって構成されていて、他方の相手側部材(例えば旋回体52)に締結される第2固定部材が、この揺動歯車の内歯に噛み合う外歯を有する外歯歯車によって構成されていてもよい。この場合、揺動歯車を揺動させるためのクランク軸20は、一方の相手側部材(例えばベース50)に締結される第1固定部材に回転自在に支持される構成となる。
2 外筒
4 キャリア
5 ボルト
5a 頭部
5b 雄ねじ部
20 クランク軸
20a 偏心部
24 揺動歯車
32 基部
32a 基板部
32b シャフト部
32c 第2結合孔
32d 先端面
32e 第2挿通孔
34 端板部
34a 第1結合孔
34b 第1挿通孔
34c 挿通孔
34d 段差面
40 座金部材
40a 外周面
40b 貫通孔
40c 端面
50 ベース
52 旋回体
61 本体部
63 位置決め部
65 大径部

Claims (8)

  1. 2つの部材を互いに結合する結合構造であって、
    ねじ孔からなる第1結合孔を有する第1部材と、
    ねじ孔からなる第2結合孔を有する第2部材と、
    前記第1結合孔に挿入される頭部と、前記頭部に連続し、前記第2結合孔に螺合される雄ねじ部とを有するボルトと、
    前記ボルトの雄ねじ部が挿通される貫通孔と、前記第1結合孔に螺合される外周面と、前記ボルトの頭部が当接する端面とを有する座金部材と、を備えている部材の結合構造。
  2. 前記座金部材における前記外周面の軸方向の長さは、前記外周面と前記貫通孔の内周面との間の距離の半分よりも長い請求項1に記載の部材の結合構造。
  3. 前記端面の面積よりも、前記外周面における前記第1結合孔との接触面積の方が大きい請求項1又は2に記載の部材の結合構造。
  4. 前記第1結合孔と前記第2結合孔とは、ねじの向きが逆である請求項1から4の何れか1項に記載の部材の結合構造。
  5. 前記第1結合孔には、前記第1結合孔よりも内径の小さな第1挿通孔が連続し、
    前記第2結合孔には、前記第2結合孔の内径よりも大きく且つ前記第1挿通孔の内径と同じ内径を有する第2挿通孔が連続し、
    前記座金部材は、前記外周面及び前記端面を有する本体部と、この本体部から前記端面とは反対方向に延び、前記第1挿通孔及び前記第2挿通孔に嵌合する位置決め部とを備えている請求項1から4の何れか1項に記載の部材の結合構造。
  6. 前記第1結合孔の軸方向端部には、前記第1結合孔よりも内径が大きく、かつ前記第1結合孔に連通するように挿通孔が形成され、前記第1結合孔と前記挿通孔との段差面が座面として形成され、
    前記座金部材は、前記外周面及び前記端面を有する本体部と、この本体部の前記端面から径方向外側に延設され、前記座面に当接可能な大径部とを備えている請求項1から4の何れか1項に記載の部材の結合構造。
  7. 前記座金部材には、当該座金部材を軸回りに回転させるために用いられる引っ掛け手段が設けられている請求項1から6の何れか1項に記載の部材の結合構造。
  8. 一対の相手側部材間で所定の減速比で回転力を伝達するための歯車装置であって、
    一方の相手側部材に固定可能な第1固定部材と、
    クランク軸と、
    他方の相手側部材に固定可能に構成されるとともに貫通孔が形成され、前記クランク軸の回転に連動して前記第1固定部材に対して相対回転する第2固定部材と、を備え、
    前記第1固定部材及び前記第2固定部材の一方に請求項1から7の何れか1項に記載の部材の結合構造が適用されて、その第1固定部材及び第2固定部材の一方が、前記第1部材及び前記第2部材を備えている歯車装置。
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