JP5009232B2 - 偏心揺動型歯車装置 - Google Patents

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本発明は、偏心揺動型歯車装置に関するものである。
従来、下記特許文献1に開示されているように、モータによって駆動される駆動軸と、クランク軸を駆動するための入力軸とが傘歯車機構を介して連結された構成の偏心揺動型歯車装置が知られている。具体的に、この文献に開示されている歯車装置は、図3に示すように、モータによって駆動される駆動軸101と、偏心揺動型減速機構のクランク軸102に伝達歯車104を介して駆動力を伝達する入力軸103とを備えている。そして、駆動軸101の一端部が駆動側の傘歯車105として構成され、入力軸103の一端部がこの駆動側傘歯車105と噛み合う従動側傘歯車106として構成されている。傘歯車機構を介装することにより、入力回転の方向に対して直角方向に変換して出力することができる。
クランク軸102と入力軸103とは、互いに平行に配設されており、これらクランク軸102及び入力軸103は、その軸方向の2個所においてそれぞれ軸受110,111を介して基部ケーシングに回転自在に支持されている。基部ケーシングは、偏心揺動型減速機構の外歯歯車112を挟み込んだ状態で基部113と端板114とを締結した構成であり、軸受は基部113と端板114にそれぞれ配設されている。基部113において、クランク軸102の軸受110と入力軸103の軸受111とは、互いに径方向に隣接して配置されており、端板114においても同様に、クランク軸102の軸受110と入力軸103の軸受111とは、互いに径方向に隣接して配置されている。
入力軸103は、駆動側傘歯車105から駆動力を受けるので、入力軸103の軸受111にはスラスト荷重がかかる。このため、入力軸103の軸受111はアンギュラコンタクトラジアル軸受(円錐ころ軸受)となっている。そして、軸方向に間隔をおいて配設される入力軸103の2つの軸受111は、軸方向のどちら向きの荷重をも受けることができるように、円錐ころの傾斜方向が互いに逆向きとなっている。同様に、クランク軸102の2つの軸受110もそれぞれアンギュラコンタクトラジアル軸受(円錐ころ軸受)で、円錐ころの傾斜方向も互いに逆向きとなっている。
このような偏心揺動型歯車装置は、駆動軸101に対して直交する軸回りに基部113を回動することができ、例えばロボット等の関節機構として用いられる。
特開2003−205486号公報
前記特許文献1に開示された偏心揺動型歯車装置では、入力軸103を支持する軸受111とクランク軸102を支持する軸受110とが径方向に隣接して配置されているため、入力軸103を支持する軸受111の大きさはクランク軸102を支持する軸受110による制約を受ける。このため、入力軸103の許容応力を大きくすべく軸径の拡大を図る場合には、入力軸103を支持する軸受111の径方向厚みをより小さくする必要が生ずる。しかしながら、スラスト荷重を受けることを考慮すれば円錐ころ軸受等のアンギュラコンタクトラジアル軸受を用いることが必要であり、軸受の径方向厚みを小さくするには限界がある。
そこで、本発明の目的は、スラスト荷重を受ける入力軸を有する偏心揺動型歯車装置において、入力軸を支持する部材の径方向寸法の拡大を抑制しつつ、入力軸の軸径の拡大を図ることにある。
前記の目的を達成するため、本発明は、内歯を有する外筒と、基軸部とこの基軸部よりも細径の先軸部とを有する入力軸と、前記入力軸における前記基軸部側の端部に設けられた傘歯車と、偏心部を有し、前記入力軸と平行に配置されるとともに前記入力軸の回転に連動するクランク軸と、前記偏心部に取り付けられ、前記内歯に噛み合いながら回転する外歯歯車と、前記外歯歯車に対して前記傘歯車側に配置される基側部と、前記外歯歯車に対して前記傘歯車とは反対側に配置される先側部とを有し、前記外筒に回転自在に支持され、前記入力軸及び前記クランク軸が貫通するキャリアと、前記クランク軸を前記基側部に対して回転自在に支持する第1クランク軸受と、前記クランク軸を前記先側部に対して回転自在に支持する第2クランク軸受と、ラジアルコンタクト軸受からなり、前記キャリアの前記基側部に対して前記入力軸の前記基軸部を回転自在に支持する第1軸受と、アンギュラコンタクトラジアル軸受からなり、前記キャリアの前記先側部に対して前記入力軸の前記先軸部を回転自在に支持する第2軸受と、荷重を受ける傾斜方向が前記第2軸受とは反対向きのアンギュラコンタクトラジアル軸受からなり、前記第2軸受に対して前記第1軸受とは反対側に配設されて、前記キャリアの前記先側部に対して前記入力軸の前記先軸部を回転自在に支持する第3軸受と、を備えている偏心揺動型歯車装置である。
本発明では、入力軸の基軸部側の端部に傘歯車が設けられており、この傘歯車に駆動力が入力される。この駆動力により入力軸が回転するとともにクランク軸が回転する。そして、外歯歯車が外筒の内歯に噛み合いながら回転することにより、キャリアが外筒に対して相対的に回転する。このとき、入力軸に付加される軸方向の荷重は、第2軸受と第3軸受によって負担され、入力軸に付加される径方向の荷重は第1軸受〜第3軸受によって分担される。入力軸にかかる軸方向の荷重を第2及び第3軸受で負担するため、傘歯車側の第1軸受をラジアルコンタクト軸受とすることができ、この第1軸受はアンギュラコンタクトラジアル軸受からなる第2及び第3軸受よりも薄型を容易に選択できる。このため、入力軸の軸径は、第2及び第3軸受よりも傘歯車寄りの第1軸受によって支持される基軸部での軸径を第2及び第3軸受によって支持される先軸部での軸径よりも大きくしたとしても、クランク軸受の制約を受け難くすることができ、キャリアの外径を大きくすることなく第1クランク軸受の配置スペースを確保することができる。したがって、入力軸は傘歯車に近い側で、入力軸を支持する部材の径方向寸法の拡大を抑制しつつ、軸径の拡大を図ることができ、耐荷重を向上することができる。第1軸受は、円筒ころあるいは針状ころを用いたころ軸受を使用することによって、径方向の厚みをより小さくすることができる。
ここで、前記外歯歯車には、前記入力軸を挿通させる貫通孔が形成されており、前記第2軸受は、その少なくとも一部が前記入力軸とともに前記貫通孔内に配置されているのが好ましい。この態様では、第2軸受が外歯歯車に対して軸方向の外側に配設される構成に比べ、入力軸の長さを短くできる。したがって、歯車装置の軸方向の寸法が拡大することを抑制することができる。
また、前記第2軸受と前記第3軸受とは、前記キャリアの前記先側部に接触する各外輪の背面同士が互いに近づくように配置されているのが好ましい。この態様では、第2軸受及び第3軸受を支持するキャリアの先側部において、入力軸の軸方向長さが大きくなることを抑制することができる。このため、歯車装置の軸方向の寸法が拡大することを抑制することができる。
また、前記入力軸における前記先軸部側の端部には、前記第2軸受および第3軸受の予圧調整手段が設けられているのが好ましい。この態様では、入力軸の他端部寄りに配設された第2軸受および第3軸受の予圧を調整することができる。
以上説明したように、本発明によれば、スラスト荷重を受ける入力軸を有する偏心揺動型歯車装置において、入力軸を支持する部材の径方向寸法の拡大を抑制しつつ、入力軸の軸径の拡大を図ることができる。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1に示すように、本実施形態に係る偏心揺動型歯車装置10は、外筒12と、この外筒12の内側で当該外筒12に対して相対的に回転可能なキャリア14と、このキャリア14を回転させる駆動力を付与するための入力軸16と、入力軸16の回転数に対して所定の比率で減速された回転数でキャリア14を回転させる減速機構18とを備えている。
外筒12は、円筒状に形成されており、その外周部にはフランジ部12aが一体的に設けられている。フランジ部12aには周方向に等間隔にボルト挿通孔12bが設けられている。ボルト挿通孔12bには、外筒12とケーシング20とを締結するボルト22が挿通される。外筒12は、その内周面に周方向に等間隔をおいて多数配置されたピン状の内歯24を有する。
キャリア14は、軸方向に間隔をおいて配置された一対の主軸受26によって外筒12に支持されていて、外筒12と同軸上に回転可能となっている。主軸受26は、それぞれアンギュラ玉軸受によって構成されている。
キャリア14は、基側部である端板30と、この端板30に締結される基部31とを備えている。基部31は、先側部である円板状の基板部32と、この基板部32の一方の面に突設されたシャフト部33とを備えている。シャフト部33は、図2に示すように横断面が略台形状であり、本実施形態では3つ設けられていて、これらが周方向に等間隔に配設されている。基部31と端板30とは、シャフト部33の先端面が端板30に当接された状態でボルト34によって互いに締結されている。この状態で、基板部32と端板30との間には軸方向に所定幅を有する空間Sが形成されている。なお、シャフト部33及び基板部32に亘ってボルト締結孔31aが設けられており、ボルト34は、この締結孔31aに螺合されている。
基板部32には、カバー部35が取り付けられている。カバー部35は、ボルト36で基板部32に締結されているので、基板部32から取り外すことができる。なお、このボルト36はボルト締結孔31aに螺合される。
なお、本実施形態では、基側部が端板30によって形成され、先側部が基板部32によって形成される構成としたが、これに代え、基側部が基板部32によって構成され、先側部が端板30によって形成される構成としてもよい。この場合には、カバー部35は端板30に締結される。
端板30及び基板部32には、その中央に軸方向に貫通する中央貫通孔30a,32aがそれぞれ形成されている。中央貫通孔30a,32aは、入力軸16を挿通させるための貫通孔である。入力軸16は、中央貫通孔30a,32aに挿通されており、外筒12と同軸上に配置されている。
入力軸16は、端板30及び基板部32の双方の中央貫通孔30a,32aに挿通可能な長さを有しており、中間部に段差部16aが形成されている。段差部16aは軸方向に垂直な段差面を有する。入力軸16の一端部16bには傘歯車40が設けられている。そして、段差部16aに対して傘歯車40の設けられていない他端部16c側に位置する先軸部16eの軸径が、段差部16aに対して一端部16b側に位置する基軸部16dの軸径よりも小さく形成されている。
入力軸16において端板30の外側に突出した部位には、外歯歯車からなる駆動歯車42が一体的に設けられていて、傘歯車40は、入力軸16における駆動歯車42よりも先の端部16bに固定されている。入力軸16の傘歯車40は、駆動軸44の傘歯車45と噛み合っている。駆動軸44は、図外のモータの駆動力を伝達するものであり、入力軸16はこの駆動軸44に対して直角方向の軸回りに回転する。キャリア14の回転軸も同様に駆動軸44に対して直交している。
入力軸16の他端部16cは、基板部32の端面32bよりも軸方向外側へ突出しており、カバー部35の中央穴35aに挿入されている。この入力軸16の他端部16cはカバー部35を取り外すことにより露出する。
前記減速機構18は、伝達歯車48とクランク軸49と外歯歯車50とを備えている。伝達歯車48は、クランク軸49の一端部16bに固定されていて、入力軸16に設けられた駆動歯車42と噛み合っている。したがって、クランク軸49には伝達歯車48を介して駆動力が伝達し、これによりクランク軸49は入力軸16の回転に連動する。
クランク軸49は、入力軸16と平行に配置されており、偏心部49aを2つ有している。2つの偏心部49aは、軸方向に隣接して配置されていて、これらは互いに位相角がずれている。端板30及び基板部32には貫通孔30b,32dが形成されていて、クランク軸49は、この貫通孔30b,32dを貫通している。なお、本実施形態では、クランク軸49が3つ周方向に等間隔に配置されている。
外歯歯車50は、2つ設けられており、各外歯歯車50には、入力軸16が貫通可能な第1貫通孔50aと、シャフト部33が貫通可能な第2貫通孔50bと、クランク軸49の偏心部49aが貫通可能な第3貫通孔50cとが形成されている。各外歯歯車50は、円筒ころ軸受を介して偏心部49aにそれぞれ取り付けられており、軸方向に並んでいる。両外歯歯車50はキャリア14の基板部32と端板30との間の空間Sに配設されている。換言すれば、キャリア14の端板30は外歯歯車50に対して傘歯車40側に配置され、基板部32は、外歯歯車50に対して傘歯車40とは反対側に配置されている。外歯歯車50は、クランク軸49の回転によって偏心部49aが揺動するのに伴い、外筒12の内歯24に噛み合いながら回転する。
クランク軸49は、第1クランク軸受53を介して端板30に回転自在に支持されるとともに、第2クランク軸受54を介して基板部32に回転自在に支持されている。換言すると、第1クランク軸受53は、端板30とクランク軸49との間に配置され、第2クランク軸受54は、基板部32とクランク軸49との間に配置されている。第1クランク軸受53及び第2クランク軸受54は何れも円錐ころ軸受によって構成されており、これらは正面合わせの配置となっている。
入力軸16は、第1軸受56、第2軸受57及び第3軸受58によってキャリア14に回転自在に支持されている。第1〜第3軸受56〜58は、入力軸16の一端部16b側からこの順に配置されている。第1軸受56は、ラジアルコンタクト軸受である円筒ころ軸受によって構成され、端板30と入力軸16の基軸部16dとの間に配置されている。第1軸受56は、駆動歯車42と外歯歯車50との間の位置で入力軸16における基軸部16dを支持する。
第2軸受57は、アンギュラコンタクトラジアル軸受である円錐ころ軸受によって構成され、基板部32と入力軸16の先軸部16eとの間に配置されている。また第3軸受58も、アンギュラコンタクトラジアル軸受である円錐ころ軸受によって構成され、基板部32と入力軸16の先軸部16eとの間に配置されている。第3軸受58は、第2軸受57に対して第1軸受56とは反対側に配設されており、第3軸受58は、荷重を受ける傾斜方向が第2軸受57とは反対の向きとなっている。
第2軸受57及び第3軸受58は、入力軸16の先軸部16eを支持する。そして、軸方向に並ぶ第2軸受57と第3軸受58とは背面合わせの配置関係となっているため、外輪同士が内輪同士よりも互いに近づくように配置されている。そして、第2軸受57の外輪は、第3軸受58側の端面において基板部32に固定された止め輪60に当接する一方、基板部32の端面32cから外歯歯車50側へ突出している。第2軸受57の内輪は、第3軸受58と反対側の端面において入力軸16の段差部16aに当接している。この段差部16aは、他端部16c側の外歯歯車50の第1貫通孔50a内に位置しているので、第2軸受57の一部が、他端部16c側の外歯歯車50の第1貫通孔50a内に位置している。
第3軸受58の外輪は、第2軸受57側の端面において基板部32に固定された止め輪61に当接する一方、反対側の端面が基板部32の端面32bからカバー部35側へ突出し、外輪の一部はカバー部35の中央穴35aに入り込んでいる。第3軸受58の内輪は、入力軸16の他端部16cの端面よりも僅かに突出しており、内輪の一部がカバー部35の中央穴35a内に入り込んでいる。
入力軸16の他端部16cには、第3軸受58の予圧調整手段65が設けられている。予圧調整手段65には、入力軸16の先軸部16eにおける端面よりも大きな外径を有する平板状の押し板65aと、この押し板65aを押圧するためのボルト65bとが含まれている。押し板65aは、第3軸受58の内輪を押圧できればいいので、押し板65aの外径は内輪の外径よりも小さくなっている。先軸部16eの端面にはボルト孔が設けられていて、押し板65aの挿通孔に挿通されたボルト65bをこのボルト孔に螺合していくことによって第3軸受58への予圧を調整することができる。ボルト65bの頭部はカバー部35の中央穴35a内に配置されているので、カバー部35を取り外すことにより、いつでも予圧調整を行うことができる。
ここで、本実施形態に係る偏心揺動型歯車装置の動作について簡単に説明する。この歯車装置には、モータの駆動力が駆動軸44を介して入力軸16に伝達され、入力軸16はこの駆動力を受けて回転する。入力軸16の回転により伝達歯車48が回転するので、クランク軸49も一体的に回転する。クランク軸49が回転すると、偏心部49aの揺動に伴って外歯歯車50が内歯24に噛み合いながら回転し、外歯歯車50の第2貫通孔50bを貫通しているシャフト部33を有するキャリア14が一緒に回転する。このキャリア14の回転数は、入力軸16へ入力された回転数に対して所定の比率で減速された回転数となっている。
以上説明したように、本実施形態では、入力軸16の一端部16bに傘歯車40が設けられており、この傘歯車40に駆動力が入力されると、この駆動力により入力軸16が回転するとともにクランク軸49が回転する。そして、外歯歯車50が外筒12の内歯24に噛み合いながら回転することにより、キャリア14が回転する。このとき、入力軸16に付加される軸方向の荷重は、第2軸受57と第3軸受58によって負担され、入力軸16に付加される径方向の荷重は第1軸受56〜第3軸受58によって分担される。入力軸16にかかる軸方向の荷重を第2及び第3軸受57,58で負担するため、傘歯車40側の第1軸受56を円筒ころ軸受とすることができ、この第1軸受56は円錐ころ軸受からなる第2及び第3軸受57,58よりも薄型となる。このため、入力軸16の軸径は、第2及び第3軸受57,58よりも傘歯車40寄りの基軸部16dでの軸径を第2及び第3軸受57,58によって支持される先軸部16eでの軸径よりも大きくしたとしても、第1クランク軸受53の制約を受け難くすることができ、キャリア14の外径を大きくすることなくクランク軸受53の配置スペースを確保することができる。したがって、入力軸16は傘歯車40に近い側で、入力軸16を支持する部材の径方向寸法の拡大を抑制しつつ、軸径の拡大を図ることができ、耐荷重を向上することができる。
また本実施形態では、第2軸受57の一部が外歯歯車50の貫通孔50a内に進入する構成とされているので、第2軸受57が外歯歯車50に対して軸方向の外側に配設される構成に比べ、入力軸16の長さを短くできる。したがって、歯車装置10の軸方向の寸法が拡大することを抑制することができる。
さらに本実施形態では、第2軸受57と第3軸受58とが背面合わせの配置となっているので、第2軸受57及び第3軸受58を支持するキャリア14の基板部32において、入力軸16の軸方向厚みが大きくなることを抑制することができる。このため、歯車装置10の軸方向の寸法が拡大することを抑制することができる。
また本実施形態では、第3軸受58の予圧調整手段65が設けられているので、第3軸受58の予圧を調整することができる。特に本実施形態では、第2軸受57と第3軸受58とが背面合わせの配置となり、第3軸受58では、内輪が外輪よりも軸方向外側に突出しているので、内輪のみを押圧すればよい。このため押し板65aの大きさを小さくすることが可能である。
また本実施形態では、カバー部35を基板部32から取り外すことにより、予圧調整手段65のボルト65bを露出させることができるので、使用後にも第2軸受57及び第3軸受58の予圧調整を行い易くすることができる。
なお、本発明は、前記実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更、改良等が可能である。例えば、前記実施形態では第2軸受57と第3軸受58とを背面合わせの配置としたが、これに代え、第2軸受57と第3軸受58を正面合わせの配置としてもよい。
また、前記実施形態では、第2軸受57の一部が外歯歯車50の第1貫通孔50a内に進入する構成としたが、これに限られるものではなく、第2軸受57が外歯歯車50の第1貫通孔50a内に進入しない構成としてもよい。
また、前記実施形態では、入力軸16が段差部16aを有し、第2軸受57の内輪がこの段差部16aの段差面に当接する構成としたが、これに限られるものではない。例えば、入力軸16は、基軸部16dと、この基軸部16dよりも細径の先軸部16eとが滑らかにつながり、第2軸受57は入力軸16の先軸部16eに固定された止め輪(図示省略)に当接される構成としてもよい。
本発明の実施形態に係る偏心揺動型歯車装置の断面図である。 図1のII−II線のところで矢印方向に見たときの図である。 従来の偏心揺動型歯車装置の断面図である。
符号の説明
12 外筒
14 キャリア
16 入力軸
16b 一端部
16c 他端部
16d 基軸部
16e 先軸部
24 内歯
30 端板
31 基部
32 基板部
35 カバー部
40 傘歯車
49 クランク軸
49a 偏心部
50 外歯歯車
50a 第1貫通孔
53 第1クランク軸受
54 第2クランク軸受
56 第1軸受
57 第2軸受
58 第3軸受
65 予圧調整手段

Claims (4)

  1. 内歯を有する外筒と、
    基軸部とこの基軸部よりも細径の先軸部とを有する入力軸と、
    前記入力軸における前記基軸部側の端部に設けられた傘歯車と、
    偏心部を有し、前記入力軸と平行に配置されるとともに前記入力軸の回転に連動するクランク軸と、
    前記偏心部に取り付けられ、前記内歯に噛み合いながら回転する外歯歯車と、
    前記外歯歯車に対して前記傘歯車側に配置される基側部と、前記外歯歯車に対して前記傘歯車とは反対側に配置される先側部とを有し、前記外筒に回転自在に支持され、前記入力軸及び前記クランク軸が貫通するキャリアと、
    前記クランク軸を前記基側部に対して回転自在に支持する第1クランク軸受と、
    前記クランク軸を前記先側部に対して回転自在に支持する第2クランク軸受と、
    ラジアルコンタクト軸受からなり、前記キャリアの前記基側部に対して前記入力軸の前記基軸部を回転自在に支持する第1軸受と、
    アンギュラコンタクトラジアル軸受からなり、前記キャリアの前記先側部に対して前記入力軸の前記先軸部を回転自在に支持する第2軸受と、
    荷重を受ける傾斜方向が前記第2軸受とは反対向きのアンギュラコンタクトラジアル軸受からなり、前記第2軸受に対して前記第1軸受とは反対側に配設されて、前記キャリアの前記先側部に対して前記入力軸の前記先軸部を回転自在に支持する第3軸受と、を備えている偏心揺動型歯車装置。
  2. 前記外歯歯車には、前記入力軸を挿通させる貫通孔が形成されており、
    前記第2軸受は、その少なくとも一部が前記入力軸とともに前記貫通孔内に配置されている請求項1に記載の偏心揺動型歯車装置。
  3. 前記第2軸受と前記第3軸受とは、前記キャリアの前記先側部に接触する各外輪の背面同士が互いに近づくように配置されている請求項1又は2に記載の偏心揺動型歯車装置。
  4. 前記入力軸における前記先軸部側の端部には、前記第2軸受および前記第3軸受の予圧調整手段が設けられている請求項1から3の何れか1項に記載の偏心揺動型歯車装置。
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