JP2011180497A - デジタルカメラ - Google Patents

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Abstract

【課題】レンズの繰り出しに連動して開閉するレンズバリアのようなレンズバリアが、閉じているはずの状況下で開いたことを検知して使用者に知らせることができるデジタルカメラを得る。
【解決手段】撮影レンズ鏡筒の繰り出し繰り込みに連動して開閉駆動されるレンズバリア機構を備えたデジタルカメラであって、上記レンズバリア機構の閉鎖状態をイメージセンサーの受光量によって検知する閉鎖状態検知手段と、警告手段と、ぶれを検知するぶれ検知センサーと、上記レンズバリア機構が閉じているべき状態において、上記ぶれ検知手段によってデジタルカメラが動いたことを検知したときに、上記イメージセンサーを作動させてその出力から上記レンズバリア機構の閉鎖状態を判定し、異常と判定したときに上記警告手段により警告を発する。
【選択図】図3

Description

本発明は、カメラを使用しない状態にして携帯等している間にレンズ保護部材の装着不具合、又はレンズ保護部材の閉鎖不具合を生じたときにその不具合を警告できるデジタルカメラに関する。
従来デジタルカメラでは、レンズ鏡筒最先端部のレンズを保護するためにレンズ保護部材が使用される。レンズ保護部材としては例えば、レンズ鏡筒の先端に着脱するレンズキャップや、レンズ鏡筒が伸縮するレンズシャッタ式のコンパクトカメラでは、レンズ鏡筒の伸縮に連動して開閉するレンズバリアを備えたレンズバリア機構があった。
レンズの繰出しに連動して開閉するレンズバリア機構は、レンズ鏡筒、レンズの退避動作に連動して自動的に閉まる機構なので、衝撃や外的要素によって閉じない場合があり、この閉じていない状態のまま長時間経過すると、レンズ表面にごみなどが付着してしまい、そのごみなどが付着していることに気付かないで撮影すると、撮影した画像にごみによる影が映ってしまうことがあった。
また、上記レンズバリアやレンズ鏡筒の先端に取り付けられたレンズキャップは、カメラを持ち運ぶときに、レンズ鏡筒の先端部をどこかに接触してしまうと、上記レンズバリアが開いたり、レンズキャップがレンズ鏡筒から外れてしまうことがあった。使用者がこのような状態に気づかずに放置していると、レンズ表面にごみが付着したりレンズ表面に傷がついてしまうおそれがあった。
このような事態を解決するために、レンズバリアの開閉状態を検知して、レンズバリアが開いていると検知したときは、開いていると警告を出すという発明が出願されている(特許文献1)。
また、レンズ保護部材としてレンズキャップを着脱するデジタルカメラでは、レンズキャップが装着されている場合はこれを検知して電源をオフし、レンズ鏡筒の繰り出しを阻止し、また警告を発するものが提案されている(特許文献2、3)。
特開平01−231035号公報 特開平06−22198号公報 特開2008−158058号公報
上記引用文献1に記載されているレンズバリアは手動開閉式であり、このような手動開閉式のレンズバリアは閉じるのを忘れることがあるため、閉じ忘れを警告する手段は、従来から考えられていた。レンズの繰出しに連動して開閉するレンズバリア機構のように自動的にレンズバリアが開閉するカメラでは、レンズバリアを閉じ忘れることが無いため設ける必要がないと考えられていた。そのため、カメラを使用しない状態にして(レンズバリアが確実に閉まった後に、又はレンズキャップがレンズ鏡筒に確実に嵌められた後に)携帯し、移動しているときに、レンズ鏡筒の先端部が他の物に衝突してレンズバリアが開いたり、レンズキャップが外れたりしても、それを知らせる手段が無いので、使用者はレンズキャップが外れたりレンズバリアが開いたことを知ることができず、そのため、使用者が気付かない間に、レンズに塵が付いたり、傷が付いてしまう虞れがあった。
本発明は、レンズの繰り出しに連動して開閉するレンズバリアのようなレンズバリアが、閉じているはずの状況下で開いたことを検知し、又はレンズ鏡筒先端部に着脱するレンズキャップが、装着されているはずの状況下で外れていることを検知して使用者に知らせることができるデジタルカメラを得ることを目的とする。
本発明は、デジタルカメラでは、イメージセンサーで撮像した画像の輝度データから、レンズ保護部材が正常に閉じているか否か、レンズバリアが完全に閉じているか否か、レンズキャップが装着されているか否かを検知できる点に着目してなされなされたものである。かかる着眼点に基づきなされた本発明は、撮影レンズ鏡筒の先端部のレンズ開口を開閉するレンズ保護手段を備えたデジタルカメラであって、上記レンズ保護手段による上記レンズ開口の閉鎖状態を撮像素子の受光量によって検知する閉鎖状態検知手段と、警告手段と、上記レンズ保護手段によって上記レンズ開口が閉鎖されているべき状態において、上記撮像手段及び閉鎖状態検知手段を作動させて上記レンズ保護手段の閉鎖状態を検知し、検知した閉鎖状態を異常と判定したときに上記警告手段に警告を発せさせる制御手段とを備えたことに特徴を有する。
本発明の一態様では、該デジタルカメラのぶれを検知するぶれ検知手段を備えていて、上記制御手段は、上記レンズ保護手段によって上記レンズ開口が閉鎖されているべき状態において、上記ぶれ検知手段によってデジタルカメラが動いたことを検知したときに、上記撮像手段及び閉鎖状態検知手段を作動させて受光量から上記レンズ保護手段の閉鎖状態を検知し、検知した閉鎖状態を異常と判定したときに上記警告手段に警告を発せさせることに特徴を有する。
防振機構を備えたデジタルカメラに適用する場合は、ぶれ検知手段として、防振機構のぶれ検知センサーを使用することができる。
本発明のデジタルカメラにあっては、衝撃検知センサーを備えることが好ましい。そうして制御手段は、上記レンズ保護手段によって上記レンズ開口が閉鎖されているべき状態において、上記衝撃検知センサーが衝撃を検知したときに上記撮像手段及び閉鎖状態検知手段を作動させて上記レンズ保護手段の閉鎖状態を検知し、検知した閉鎖状態を異常と判断したときに上記警告手段に警告を発せさせるか、ぶれ検知手段を有する場合はぶれ検知手段を起動し、上記ぶれ検知手段によってデジタルカメラが動いたと検知したときに、上記撮像手段及び閉鎖状態検知手段を作動させて上記レンズ保護手段の閉鎖状態を検知し、検知した閉鎖状態を異常と判断したときに上記警告手段に警告を発せさせる構成とする。この構成により、電力消費を減らすことができる。
本発明の別の態様では、上記制御手段に、上記レンズ保護手段によって上記レンズ開口が閉鎖されているべき状態において、定期的に上記撮像手段及び閉鎖状態検知手段を作動させて上記レンズ保護手段の閉鎖状態を検知し、検知した閉鎖状態を異常と判定したときに上記警告手段に警告を発せさせる構成としてもよい。
本発明の一態様において、上記レンズ保護手段は、撮影レンズ鏡筒の繰り出し及び繰り込みに連動して撮影レンズ鏡筒先端部のレンズ開口を、上記撮影レンズ鏡筒が収納状態まで繰り込まれたときに全閉し、収納状態から撮影位置まで繰り出されるときに全開するレンズバリア機構であって、上記レンズ保護手段によって上記レンズ開口が閉鎖されているべき状態は、上記撮影レンズ鏡筒が収納状態まで繰り込まれたとき又は繰り込まれた状態とする。この態様において撮影レンズ鏡筒は、電源がオフされたときに上記収納状態まで繰り込まれること、及び上記レンズ保護手段によって上記レンズ開口が閉鎖されているべき状態は、上記電源がオフされている状態とすることが実際的である。
本発明の別の態様では、レンズ保護手段として、撮影レンズ鏡筒の先端部に着脱されるレンズキャップとすることができる。上記レンズキャップによって上記レンズ開口が閉鎖されているべき状態は、デジタルカメラの電源がオフされている状態である。
上記撮像素子はデジタルカメラに内蔵された、撮影レンズによって形成される被写体像を撮像するイメージセンサーであって、上記閉鎖状態検知手段は、上記イメージセンサーによって撮像した輝度によって閉鎖状態を検知し、上記制御手段は、検知した輝度が所定値以上の場合に上記閉鎖状態を異常と判断する。
デジタルカメラは警告手段としてブザーを備えていて、上記制御手段は、上記警告を、上記ブザーの作動によって行うことができる。
本発明はこの構成により、レンズ保護手段によってレンズ鏡筒先端部が閉鎖されているべき状態において閉鎖状態が異常であることを検知すると、警告手段により警告するので使用者はレンズ保護手段が異常であることを知ることができる。したがって使用者は、レンズ保護手段によってレンズ開口を閉鎖し、又は完全に閉鎖できなくても、撮影レンズに塵等が付着しない、傷つかないような処置を行うことができる。
レンズバリア機構を備えた発明では、撮影レンズ鏡筒が繰り込まれてレンズバリアが閉じているべき状態で上記撮像手段により得た受光量から閉鎖異常と判定したときは、レンズバリアが開いている旨が警告されるので、使用者はレンズバリアが開いていることを知ることができる。したがって使用者は、レンズバリアを閉じて、又はレンズバリアを閉じなくても、レンズに塵が付着しない、傷つかないような処置を行うことができる。
本発明を適用した手ぶれ補正装置が搭載されたレンズバリア付きデジタルカメラの概要を示すブロック図である。 同レンズバリアの開閉状態を示す撮影レンズ鏡筒の正面図であって、(A)はバリアが完全に閉じた状態の図、(B)はバリアが少し開いた状態の図である。 手ぶれ補正装置が搭載されたレンズバリア付きデジタルカメラに適用した実施例の警告処理をフローチャートで示した図である。 手ぶれ補正装置が搭載されていないレンズバリア付きデジタルカメラに適用した実施例2の警告処理をフローチャートで示した図である。
以下本発明の実施形態について、添付の図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明を適用した、伸縮するレンズ鏡筒を備えたコンパクトタイプのデジタルカメラの主要構成を示したブロック図である。
このデジタルカメラ20は、カメラ本体21に、撮影レンズとして、多段伸縮構成のレンズ鏡筒10が搭載されている。レンズ鏡筒10の最先端の先端鏡筒11には、先端部に、レンズ開口11aを開閉するレンズ保護部材として、レンズバリア機構12が搭載されている(図2)。このレンズバリア機構12は、2枚のバリアプレート12a、12bを備えていて、バリアプレート12a、12bが接離してレンズ開口11aを閉鎖し、開放する。
このレンズ鏡筒10は、レンズモーター13によって、収納位置と使用位置とに伸縮駆動される。また、レンズバリア機構12は、レンズ鏡筒10の伸縮運動に連動して開閉駆動される。例えば、レンズ鏡筒10が収納位置にあるときは2枚のバリアプレート12a、12bの対向縁部が互いに接触してレンズ開口11aを閉鎖している(図2)。レンズ鏡筒10が収納位置から使用位置に伸長すると、その伸長運動に連動して伸長運動初期にバリアプレート12a、12bが互いに離反してレンズ開口11aを開放する開放位置に移動し、その後は開放状態を維持する。レンズ鏡筒10が使用位置から収納位置に短縮する収納運動をすると、その収納運動に連動して、バリアプレート12a、12bの対向縁部が接触してレンズ開口11aを閉鎖する閉鎖位置に移動する。
カメラ本体21内には、レンズ鏡筒10に搭載された撮影レンズ群によって形成される被写体像を撮像するイメージセンサー23が搭載されている。イメージセンサー23によって撮像された画像データは撮影処理回路24により所定の画像処理が施されて、ディスプレイ30に表示され、リムーバブル・フラッシュ・メモリ・カード31に書き込まれる。
このイメージセンサー23は、詳細は図示しない公知のステージ装置22に搭載されている。ステージ装置22は、イメージセンサー23を撮影光学系の光軸と直交する任意の方向に直線移動及び光軸と平行な仮想軸心回りに回転運動自在に支持している。手ぶれ補正動作時にはこのステージ装置22によってイメージセンサー23が、撮影光学系の光軸と直交する方向に平行移動させられ、光軸と平行な軸心を中心として回転させられる。
カメラ本体21には、カメラ本体21の運動、ぶれを検知するぶれ検知センサー26が搭載されている。ぶれ検知センサー26は、例えば、カメラ本体21の左右(図1の紙面に垂直な方向)、上下方向(図1の上下方向)の振動、光軸周りの回転を検知する。CPU27は、手ぶれ補正動作時には次の通り動作する。ぶれ検知センサー26がぶれを検知し、出力したぶれ信号がCPU27に入力される。CPU27では、入力したぶれ信号と、レンズ鏡筒10の焦点距離情報等に基づいて、イメージセンサー23を移動する方向、速度が演算される。CPU27は、演算した方向、速度に基づいて、イメージセンサー23上における被写体像がイメージセンサー23に対してぶれないようにステージ装置22を駆動制御する。
CPU27は、手ぶれ補正の外に、カメラ機能全体を統括的に制御する機能を備えている。例えば、メインスイッチ28がオンすると起動してカメラ本体21内の各電子部材に電源を供給し、レンズ鏡筒駆動回路25を介してレンズモーター13を正転起動し、レンズ鏡筒10を使用位置まで繰り出させる。このレンズ鏡筒10の繰り出し運動に連動して、レンズバリア機構12が開放運動し、バリアプレート12a、12bが開放位置まで移動する。
またCPU27は、レリーズボタン32の半押し、全押し操作に応じて、イメージセンサー23によってモニタ撮像してその画像データを利用した測光やAF処理を実行し、ディスプレイ30に画像を表示し、スチル撮像してリムーバブル・フラッシュ・メモリ・カード31に記録するなどの撮影機能を制御する。
電源スイッチ28がオンされるとCPU27は、各電子部材への電源供給を開始し、レンズ鏡筒駆動回路25を介してレンズモーター13を正転起動して、レンズ鏡筒10を収納位置から撮影可能位置まで繰り出す。この繰り出し運動に連動してレンズバリア機構12は、バリアプレート12a、12bをレンズ開口11aを開放する開放位置まで移動させる。
電源スイッチ28がオフされるとCPU27は、レンズ鏡筒駆動回路25を介してレンズモーター13を逆転起動して、レンズ鏡筒10を収納位置まで短縮移動(収納運動)させる。この収納運動に連動してレンズバリア機構12はバリアプレート12a、12bが閉鎖位置に移動してレンズ開口11aを閉鎖する。その後CPU27は、各電子部材への電源供給を遮断して、電源オフ状態に移行する。
このデジタルカメラは、電源オフ状態において、常時ぶれ検知センサー26によって手ぶれよりも大きな加速度、例えば衝撃等が加わったかどうかを検知して、衝撃等を検知したときにバリアチェック処理を実行する。このバリアチェック処理では、バリアプレート12a、12bが完全に閉じているか否かチェックする。僅かでも開いていると判定した場合は、警告ブザー29によって警告音を発することに特徴を有する。図2(A)にはバリアプレート12a、12bが密着してレンズ開口11aを完全に閉じている状態を、図2(B)には、バリアプレート12a、12b間に隙間11bを生じている状態を示した。このデジタルカメラは、電源がオフしてレンズ鏡筒10が収納位置に収納されている状態が、バリアプレート12a、12bが閉鎖位置に移動してレンズ開口11aを完全に閉じているべき閉鎖状態である。
このチェック処理について、さらに図3に示したフローチャートを参照して詳細に説明する。この処理は、電源スイッチ28がオンしている電源オン状態において入り、電源スイッチ28がオフされた場合は電源オフ状態に移行して電源スイッチ28がオンされるまで繰り返す処理であって、CPU27によって実行される。ここで、電源オフ状態とは、いわゆるスリープ状態を意味し、この実施例では、ぶれ検知センサー26及び特定部材への電源供給を除いてメイン電源供給を遮断し、低消費電力で動作する状態である。
この処理に入ると、最初に、電源オフかどうかをチェックする(S101)。電源オフかどうかは、この実施形態では電源スイッチ28がオフしているか否かで判定する。電源オフではない場合、つまり電源スイッチ28がオンされている場合はこの処理を終了する(S101:NO、END)。この実施例では、電源オン状態を維持する。なお、電源スイッチ28がオンしていてこの処理を終了する場合は、すでに電源オン状態で撮影待機処理中等であるので、撮影待機処理等に戻る。
電源オフの場合(S101:YES)は、ステップS103以降の処理を実行する。先ず、レンズ収納処理を実行する(S103)。レンズ収納処理では、レンズモーター13を収納回転(逆回転)させてレンズ鏡筒10を収納位置まで収納移動(短縮移動)させる。この収納移動によってレンズ鏡筒10は最短になり、さらに収納移動に連動してレンズバリア機構12(バリアプレート12a、12b)が閉じる。
続いて、キャプチャー処理、つまりイメージセンサー23を撮像動作させて画像信号を取り込み、輝度を測定する(S105)。そうして、輝度が正常値か否かチェックし(S107)、輝度が正常値でなければ(S107:NO)、警告ブザー29によって警告音を発してこの処理を終了する(S115、END)。輝度の正常値は、レンズバリア機構12が完全に閉じていたなら得られるであろう輝度レベルに基づいて予め設定された輝度レベル以下の値である。ここで警告音を発することにより、電源オフしたときにレンズバリア機構12が何らかの事情によって完全に閉じていないことを使用者に知らせることができる。この警告音を聞いた使用者は、レンズバリア機構12が閉じていないことを確認して、電源スイッチ28をオン/オフ操作することで、又は、指先でバリアプレート12a、12bを動かすことで、レンズバリア機構12(バリアプレート12a、12b)を完全に閉じることができる。したがって、レンズバリア機構12(バリアプレート12a、12b)が開いた状態のままにされることを未然に防止できる。
ステップS107において、輝度レベルが正常値であると判定したときは(S107:YES)、電源オフ処理を実行する(S108)した後、電源スイッチ28がオンしているかどうかチェックし(S109)、オンしていなければ、ぶれ検知センサー26の出力を入力して、ぶれ出力があったかどうかチェックする(S111)。ぶれ出力が無かった場合(S111:NO)は、ステップS109に戻って、ステップS109乃至S111のぶれチェック処理を繰り返す。なお、ぶれ出力は、手ぶれのときよりも大きなぶれに対応する出力、つまりレンズバリア機構12が意図に反して開いてしまう可能性のある加速度を受けたときの出力とすることが好ましい。したがって、衝撃を受けた時、及びカメラ本体21が持ち運ばれている状態における出力状態を予め測定し、設定しておくことが好ましい。
ぶれ出力があった場合(S111:YES)は、電源オン処理(S113)を実行してからステップS105に進む。そして、イメージセンサー23を撮像動作させて画像信号を取り込み、輝度を測定し(S105)、輝度が正常値か否(異常値)かチェックして(S107)、輝度が正常値であれば(S107:YES)、電源オフ処理を実行し(S110)、ステップS109に進む。輝度が正常値でなければ(S107:NO)、警告ブザー29によって警告音を発してこの処理を終了する(S115、END)。なお、警告音は、所定周期のビープ音を所定時間(数秒)継続する構成にできる。
ステップS105乃至S113の処理中に電源スイッチ28がオンしたとき(S109:YES)は、電源オン処理を実行し(S113)、レンズ繰り出し処理を実行してこのフローチャートを抜ける(S117、END)。レンズ繰り出し処理(S117)は、レンズモーター13を正転(繰り出し方向回転)させてレンズ鏡筒10を撮影位置まで繰り出し(伸長)する処理である。このレンズ鏡筒の繰り出しに連動して、レンズバリア機構12が開放駆動される。なお、ステップS117のレンズ繰り出し処理を実行してこの処理を抜けた場合は、図示しないが通常の撮影待機処理に入る。
以上の通りこの実施例によれば、先ず、電源スイッチ28をオフしてレンズ鏡筒10を収納する際に、レンズバリア機構12(バリアプレート12a、12b)が完全に閉じなかったときは(図2(B))その旨を警告音によって使用者に警告することができるので、その警告音を認識した使用者は、電源スイッチ28をオン/オフしたり、障害となっている物を取り除いたりの対処ができる。
レンズ鏡筒10が収納されたときにレンズバリア機構12が完全に閉じていても(図2(A))、肩、首にぶら下げて、又はポケット等に入れて携帯して持ち運んでいる間にレンズバリア機構12が開くと(図2(B))、レンズバリア機構12が開いていることを検知してその旨の警告が警告ブザー29によって発せられるので、使用者はレンズバリア機構12が開いたことを認識して必要な対処ができる。
この実施例では、レンズバリア機構12が閉じた状態であっても、その後カメラ本体21が衝撃を受けたり、カメラ本体21を使用者が手に取って携帯するときに、レンズバリア機構12が開いてしまっても、衝撃や揺れをぶれ検知センサー26が検知してぶれ信号を出力するので、レンズバリア開閉状態を検知して、開いていたら警告が発せられる。したがって使用者は、レンズバリア機構12が開いていることに気付き、対処ができるので、レンズバリア機構12が開いているのに気付かずにいて、レンズ表面に塵が付着してしまう虞れも、レンズ表面を傷つけてしまう虞れも無くなる。
さらにこの実施例によれば、新たな部材を設けることなく、従来のデジタルカメラに備えられている部品を使って、レンズバリア機構12が少しでも開いているとそのことを検知して使用者に警告することができる。警告音を発するのは警告ブザー29で無くてもよく、スピーカーを備えたカメラではスピーカーを使用してもよい。
以上の実施例では、電源オフ状態においてぶれ検知センサー26を常時動作させているが、消費電力を低減させるために、消費電力の低い衝撃センサー35を別に設け、衝撃センサー35によって衝撃を検知したときに、S113に入ってぶれ検知センサー26を起動して、ステップS105乃至ステップS115の処理を所定時間、又は数回実行し、所定時間経過又は数回実行したらぶれ検知センサー26を停止させてこの処理から抜ける構成にすれば、消費電力を低減できる。なお、図3のフローチャートにおいて、ステップS111の処理を、衝撃センサー35の出力チェック処理に変更してもよい。
以上は防振機構として、イメージセンサーを動かす手ぶれ補正装置が搭載されたデジタルカメラにおいて手ぶれ補正を利用した実施例であったが、本発明は手ぶれ補正装置を利用しなくても可能であり、また、手ぶれ補正装置が搭載されていないデジタルカメラに適用することも可能である。手ぶれ補正装置が搭載されていないデジタルカメラに適用した実施例2のフローチャートを図4に示した。この実施例2では図3に示したフローチャートにおいて、ステップS111のぶれ検知センサー出力チェック処理をインターバルタイマーのチェック処理(S112)に変更して、インターバルタイマーがタイプする毎に(S112:YES)、電源オンしてイメージセンサー23を起動してキャプチャーし(S113、S105)、輝度が正常値でなければ警告音を出すのである(S107:NO、S115、END)。
また、この実施例2においても、衝撃センサー35を別に設け、衝撃センサー35によって衝撃を検知したときに、ぶれ検知センサー26を起動して、図4のステップS103に入って、ステップS103乃至ステップS115の処理を所定時間、又は数回実行し、所定時間経過又は数回実行したらぶれ検知センサー26を停止させてこの処理から抜ける構成にすれば、消費電力を低減できる。
以上のように本発明を適用したデジタルカメラによれば、閉じるべきレンズバリア機構12が完全に閉じなかった場合、又は携帯中に閉じているべきレンズバリア機構12が開いた場合はその旨の警告が発せられるので、レンズバリア機構12が閉じていないことを知ることができる。したがって、レンズバリア機構12が不用意に開くことによってレンズが傷ついてしまう虞れやレンズ表面に塵が付着してしまう虞れを無くすことができる。
ステップS105のキャプチャー処理では、イメージセンサー23の全画素データを取り込まなくてもよい。イメージセンサー23がインターレースタイプの場合は一方のフィールドのみを取り込み、CMOSタイプの場合は間引いて、或いは、バリアプレート12a、12bの開口に沿った領域のみ読み出してもよい。取り込む画像データを制限することで、消費電力を少なくすることができる。
以上の実施例において、ステップS115で警告音を発した後に進むEND処理は、このEND処理に進む毎にステップS105に戻る処理を数回実行してから終了する構成として、警告音を断続的に数回発する構成としてもよい。ここで、回数を制限しなくてもよいが、バッテリの消耗が多くなる。ステップS115で警告音を発した後に進むEND処理の別の実施例では、電源スイッチ28がオンしたか否かのチェックだけを繰り返し、電源スイッチ28がオンしたらレンズ繰出し処理等、通常の撮影準備処理を実行する構成にできる。この別の実施例では、警告を発する機会が、電源オフ状態が維持されている間は一回だけになる。
別の実施例では、電源オフ時、電源オフ状態においてぶれ出力チェック処理を実行しないモード、又はぶれ出力チェック処理を実行する電源スイッチオフ位置とぶれ出力チェック処理を実行しない電源スイッチオフ位置を設けることが好ましい。静粛であるべき場所に入った後、不意に警告音が発せられるのを防止できる。
以上の実施例1、2の制御処理は、レンズ保護部材としてレンズ鏡筒の伸縮に連動して開閉運動するレンズバリア機構12に適用したが、レンズ鏡筒が伸縮しない、例えばレンズ光学系がカメラボディ内に収納された屈曲レンズ系を備え、電源のオン/オフによって動作する電磁アクチュエータによってバリアプレートが開閉制御されるレンズバリア機構を備えたカメラに適用することもできる。この場合は、図3、図4のフローチャートにおいて、レンズ収納、レンズ繰り出しに関するステップが、レンズバリア機構閉鎖、レンズバリア機構開放動作になる以外、他のステップは変更しなくてもよい。
さらに本発明は、レンズ保護部材が、レンズ鏡筒の先端部に着脱されるレンズキャップの場合にも適用できる。この場合は、レンズ収納、レンズ繰り出し動作が無い撮影レンズに適用可能なので、図3、図4のフローチャートにおいて、レンズ収納、レンズ繰り出しに関するステップS103、S117が不要になるだけで、他のステップは変更しなくてもよい。
以上、本発明をコンパクトデジタルカメラに適用した実施例について説明したが、本発明は、レンズ保護部材として、自動、手動開閉するレンズバリア、着脱するレンズキャップを備えたデジタルカメラであれば、携帯可能な機器全般に適用することができる。
10 レンズ鏡筒
11 先端鏡筒
11a レンズ開口
11b 隙間
12 レンズバリア機構
12a 12b バリアプレート
13 レンズモーター
21 カメラ本体
22 ステージ装置
23 イメージセンサー(撮像素子)
24 撮影処理回路
25 レンズ鏡筒駆動回路
26 ぶれ検知センサー(ぶれ検知手段)
27 CPU(閉鎖状態検知手段、制御手段)
29 警告ブザー(警告手段)

Claims (12)

  1. 撮影レンズ鏡筒の先端部のレンズ開口を開閉するレンズ保護手段を備えたデジタルカメラであって、
    上記レンズ保護手段による上記レンズ開口の閉鎖状態を撮像素子の受光量によって検知する閉鎖状態検知手段と、
    警告手段と、
    上記レンズ保護手段によって上記レンズ開口が閉鎖されているべき状態において、上記撮像手段及び閉鎖状態検知手段を作動させて上記撮像手段により得た受光量から上記レンズ保護手段の閉鎖状態を検知し、検知した閉鎖状態を異常と判定したときに上記警告手段に警告を発せさせる制御手段と、を備えたことを特徴とするデジタルカメラ。
  2. 請求項1記載のデジタルカメラは、該デジタルカメラのぶれを検知するぶれ検知手段を備えていて、
    上記制御手段は、上記レンズ保護手段によって上記レンズ開口が閉鎖されているべき状態において、上記ぶれ検知手段によってデジタルカメラが動いたと検知したときに、上記撮像手段及び閉鎖状態検知手段を作動させて上記レンズ保護手段の閉鎖状態を検知し、検知した閉鎖状態を異常と判断したときに上記警告手段に警告を発せさせるデジタルカメラ。
  3. 請求項2記載のデジタルカメラは防振機構を備えていて、上記ぶれ検知手段は、上記防振機構のぶれ検知センサーであるデジタルカメラ。
  4. 請求項1記載のデジタルカメラにおいて、上記制御手段は、上記レンズ保護手段によって上記レンズ開口が閉鎖されているべき状態において、定期的に上記撮像手段及び閉鎖状態検知手段を作動させて上記レンズ保護手段の閉鎖状態を検知し、検知した閉鎖状態を異常と判定したときに上記警告手段に警告を発せさせるデジタルカメラ。
  5. 請求項1記載のデジタルカメラは衝撃検知センサーを備えていて、上記制御手段は、上記レンズ保護手段によって上記レンズ開口が閉鎖されているべき状態において、上記衝撃検知センサーが衝撃を検知したときに、上記撮像手段及び閉鎖状態検知手段を作動させて上記レンズ保護手段の閉鎖状態を検知し、検知した閉鎖状態を異常と判定したときに上記警告手段に警告を発せさせるデジタルカメラ。
  6. 請求項2又は3記載のデジタルカメラは衝撃検知センサーを備えていて、上記制御手段は、上記レンズ保護手段によって上記レンズ開口が閉鎖されているべき状態において、上記衝撃検知センサーが衝撃を検知したときに、上記ぶれ検知手段を起動し、上記ぶれ検知手段によってデジタルカメラが動いたと検知したときに、上記撮像手段及び閉鎖状態検知手段を作動させて上記レンズ保護手段の閉鎖状態を検知し、検知した閉鎖状態を異常と判断したときに上記警告手段に警告を発せさせるデジタルカメラ。
  7. 請求項1乃至6の何れか一項記載のデジタルカメラにおいて、上記レンズ保護手段は、撮影レンズ鏡筒の繰り出し及び繰り込みに連動して撮影レンズ鏡筒先端部のレンズ開口を、上記撮影レンズ鏡筒が収納状態まで繰り込まれたときに全閉し、収納状態から撮影位置まで繰り出されるときに全開するレンズバリア機構であって、上記レンズ保護手段によって上記レンズ開口が閉鎖されているべき状態は、上記撮影レンズ鏡筒が収納状態まで繰り込まれたとき又は繰り込まれた状態であるデジタルカメラ。
  8. 請求項7記載のデジタルカメラの撮影レンズ鏡筒は、電源がオフされたときに上記収納状態まで繰り込まれること、及び上記レンズ保護手段によって上記レンズ開口が閉鎖されているべき状態は、上記電源がオフされている状態であるデジタルカメラ。
  9. 請求項1乃至6の何れか一項記載のデジタルカメラにおいて、上記レンズ保護手段は、撮影レンズ鏡筒の先端部に着脱されるレンズキャップであるデジタルカメラ。
  10. 請求項9記載のデジタルカメラにおいて、上記レンズ保護手段によって上記レンズ開口が閉鎖されているべき状態は、上記デジタルカメラの電源がオフされた状態であるデジタルカメラ。
  11. 請求項1乃至10のいずれか一項記載のデジタルカメラにおいて、上記撮像素子はデジタルカメラに内蔵された、上記撮影レンズによって形成される被写体像を撮像するイメージセンサーであって、上記閉鎖状態検知手段は、上記イメージセンサーによって撮像した画像の輝度によって閉鎖状態を検知し、上記制御手段は、検知した輝度が所定値以上の場合に上記閉鎖状態を異常と判定するデジタルカメラ。
  12. 請求項1乃至11のいずれか一項記載のデジタルカメラは警告手段としてブザーを備えていて、上記制御手段は、上記警告を、上記ブザーの作動によって行うデジタルカメラ。
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