JP2020003633A - 撮像装置、撮像装置の制御方法、および、プログラム - Google Patents

撮像装置、撮像装置の制御方法、および、プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】小型かつ低消費電力で、シャッタ羽根の駆動を適切に制御することが可能な撮像装置を提供する。【解決手段】撮像装置(200)被写体像を光電変換して画像信号を出力する撮像素子(204)と、羽根群(44)を有し、羽根群を移動させることにより撮像素子を遮光する遮光状態と撮像素子を露光する露光状態との間で羽根群の状態を切り替え可能なシャッタ手段(205)と、羽根群の状態を検出する検出手段(11b)と、画像信号に基づく画像の輝度を算出する算出手段(207a)と、画像の輝度と羽根群の状態とに基づいて露光制御を行う制御手段(207)とを有する。【選択図】図8

Description

本発明は、シャッタ装置を備えた撮像装置に関する。
従来、撮像装置のフォーカルプレンシャッタとして、二つのシャッタ羽根(先幕、後幕)を備えたシャッタ装置が知られている。このようなシャッタ装置において、シャッタ羽根の作動開始タイミングは、電磁石を用いて制御される。すなわちシャッタ羽根の駆動部材は、永久磁石の磁力により、シャッタ羽根を作動開始状態に保持する。そして、開始タイミングの信号に基づいて電磁石への通電を開始し、永久磁石の磁束を打ち消すように磁束を生成して駆動部材の保持を解除することにより、シャッタ羽根が作動する。例えば、特許文献1および特許文献2には、永久磁石を用いてシャッタ羽根の駆動部材を保持する撮像装置が開示されている。
特開2010−152000号公報 特開2012−118143号公報
しかしながら、特許文献1や特許文献2に開示されている撮像装置では、永久磁石の磁力を強くすると、シャッタ羽根の駆動部材を保持する保持力が大きくなるが、その保持力の解除に大電流が必要となる。その結果、撮像装置の小型化や消費電力の削減を図ることが難しい。一方、永久磁石の磁力を弱くすると、駆動部材を保持する保持力が小さくなり、撮像装置に加わる衝撃等で生じる振動により駆動部材を保持することができずにシャッタ羽根が作動する可能性がある。その結果、例えば動画撮影中やライブビュー中に撮像素子への光束が遮られ(ブラックアウト状態)、適切な画像の取得や表示を行うことができない。
そこで本発明は、小型かつ低消費電力な撮像装置におけるシャッタ羽根の駆動を適切に制御することを目的とする。
本発明の一側面としての撮像装置は、被写体像を光電変換して画像信号を出力する撮像素子と、羽根群を有し、前記羽根群を移動させることにより前記撮像素子を遮光する遮光状態と前記撮像素子を露光する露光状態との間で前記羽根群の状態を切り替え可能なシャッタ手段と、前記羽根群の前記状態を検出する検出手段と、前記画像信号に基づく画像の輝度を算出する算出手段と、前記画像の前記輝度と前記羽根群の前記状態とに基づいて露光制御を行う制御手段とを有する。
本発明の他の目的及び特徴は、以下の実施形態において説明される。
本発明によれば、小型かつ低消費電力な撮像装置におけるシャッタ羽根の駆動を適切に制御することができる。
本実施形態における撮像装置のブロック図である。 本実施形態におけるフォーカルプレンシャッタの分解斜視図である。 本実施形態におけるフォーカルプレンシャッタの駆動レバーの説明図である。 本実施形態におけるフォーカルプレンシャッタの上地板の斜視図である。 本実施形態におけるフォーカルプレンシャッタのモータユニットの分解斜視図である。 本実施形態におけるフォーカルプレンシャッタの各構成部材の動作シーケンスを示す図である。 本実施形態におけるフォーカルプレンシャッタの状態遷移を示す図である。 本実施形態におけるフォーカルプレンシャッタの状態遷移を示す図である。 本実施形態における撮像装置の制御方法を示すフローチャートである。 従来例における撮像装置の制御方法を示すフローチャートである。 本実施形態の第1の変形例における撮像装置の制御方法を示すフローチャートである。 本実施形態の第2の変形例における撮像装置の制御方法を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
まず、図1を参照して、本実施形態における撮像装置について説明する。図1は、撮像装置200のブロック図である。図1において、201は撮像レンズ(撮像光学系)、205はフォーカルプレンシャッタ(シャッタ手段、シャッタ装置)、204は撮像素子、202はミラー部材、203はファインダ装置である。撮像装置200が図1に示されるようなファインダ観察状態である場合、撮像レンズ201を通過した被写体光のうちの一部の光束は、撮影光路内に位置するミラー部材202により反射し、ファインダ装置203に導かれる。これにより、撮影者はファインダ装置203を介して被写体像を観察することができる。ファインダ観察状態から撮影状態またはライブビュー状態に移行すると、ミラー部材202が不図示のミラー部材駆動装置により撮影光路から退避する。これにより、撮像レンズ201からの被写体光は、撮像素子204に向かう。
撮像素子204の物体側には、フォーカルプレンシャッタ205が配置されている。206は、フォーカルプレンシャッタ205を駆動するシャッタ駆動回路である。フォーカルプレンシャッタ205はHブリッジ回路等を有し、後述する電磁石への通電方向は可変である。フォーカルプレンシャッタ205は、先羽根群43と後羽根群44とを有する。フォーカルプレンシャッタ205の駆動は、撮影者が設定した露光秒時(シャッタ速度)に基づいて、CPU(制御手段)207によりシャッタ駆動回路206を介して制御される。またフォーカルプレンシャッタ205は、シャッタチャージ手段208により羽根群の走行後にチャージ動作される。シャッタチャージ手段208の駆動は、CPU207によりシャッタチャージ駆動回路209を介して制御される。CPU207は、撮影画像の輝度(撮像素子204から出力される画像信号に基づく画像の輝度)を算出する算出手段207aを有する。
210は撮影準備を開始するスイッチ(SW1)、211は撮影を開始するスイッチ(SW2)である。スイッチ(SW1)210とスイッチ(SW2)211は2段スイッチとして構成されており、第1ストロークでスイッチ(SW1)210がオンし、第2ストロークでスイッチ(SW2)211がオンする。
撮像素子204は、CMOSイメージセンサなどを有し、撮像レンズ201(撮像光学系)を介して形成された被写体像(光学像)を光電変換して画像データ(アナログ画像信号)を出力する。AFE(Analog Front End)212は、撮像素子204から出力されたアナログ画像信号をデジタル画像信号に変換する。DSP(Disital Signal Processer)213は、AFE212から出力されたデジタル画像信号に対して、各種画像処理や圧縮・伸張処理などを行い、処理後の画像データを出力する。
記録媒体214は、DSP213により処理された画像データを記録する。表示部(画像表示手段)215は、液晶ディスプレイ(LCD)などを含み、撮影画像や各種メニュー画面などを表示する。TG216は、タイミングジェネレータであり、撮像素子204を駆動制御する。RAM217は、DSP213と接続されており、画像データなどを一時的に記憶する。
レンズ制御手段218は、撮像レンズ201の焦点距離、絞り径、射出瞳径、および、射出瞳と撮像素子204との間の距離などのレンズ情報をCPU207に出力する。またレンズ制御手段218は、CPU207による制御に応じて、撮像レンズ201に含まれる絞りやレンズなどを駆動する。レンズ制御手段218に含まれる各検出手段の検出結果は、CPU207に入力される。CPU207は、AFE212、DSP213、TG216、シャッタ駆動回路206、および、レンズ制御手段218を制御する。振動検出手段220は、加速度センサ等を有し、撮像装置200に加わる加速度をCPU207へ出力する。
次に、図2を参照して、フォーカルプレンシャッタ205の構成について説明する。図2はフォーカルプレンシャッタ205の分解斜視図であり、図2(a)は斜め前方(駆動レバー側)から見た場合、図2(b)は斜め背面(羽根室側)から見た場合をそれぞれ示している。
1は中央部に開口1aを設けたシャッタ地板であり、樹脂で形成されている。2は補助地板であり、シャッタ地板の強度向上のため、また、各種金属軸を加締めるために、金属で形成されている。シャッタ地板1と補助地板2は、締結部1b、1c、1dにおいて、ビスによって締結されている。2aは先駆動レバー軸、2bは後駆動レバー軸、2cは先カムギア軸、2dは後カムギア軸、2eはアイドルギア軸である。各軸は補助地板2に加締められている。3は先駆動レバー、4は後駆動レバーである。なお、各駆動レバーの形状の詳細は後述する。5は先駆動スプリング、6は後駆動スプリングである。各駆動スプリングは、可動端は各駆動レバーにかけられ、固定端はアジャスター70にかけられている。アジャスター70は、ウォーム71により回転可能で、各駆動スプリングの付勢力を調整することができる。65、66はゴムなどで構成される半月形状緩衝部材であり、先駆動レバー3および後駆動レバー4の走行を受け止める。
8は先カムギア、9は後カムギア、13は位相接片、12はアイドルギアである。先カムギア8と後カムギア9は同一の歯数で構成されており、アイドルギア12で連結される。このため先カムギア8および後カムギア9は、同一の回転数で、かつ、同じ回転方向に回転する。位相接片13は、後カムギア9に配置されている。
20は上地板である。上地板20の上面には、フレキシブル基板22が固定されている。21は先幕電磁石であり、上地板20に固定されている。先幕電磁石21の端子21aは、フレキシブル基板22の接続部22aにて不図示の駆動用回路に接続されている。23は後幕電磁石、24は永久磁石である。永久磁石24は、後幕電磁石23の凹部に取り付けられている。後幕電磁石23の端子23aは、フレキシブル基板22の接続部22bにて不図示の駆動用回路に接続されている。30はモータ地板、31はモータである。
シャッタ地板1の背面側には、仕切り板40およびカバー板41が取り付けられている。また、仕切り板40の開口40aおよびカバー板41の開口41aは、シャッタ地板1の開口1aと類似した形状を有し、これら3つの開口を重ね合わせることで、長方形の露光開口(シャッタ開口)が形成され、シャッタを通過する光束を制限する。
42はスペーサである。2fは主アーム軸、2gはサブアーム軸、2hは主アーム軸、2iはサブアーム軸、2jは先ブレーキ軸であり、補助地板2に固設されている。シャッタ地板1と仕切り板40、および、仕切り板40とカバー板41との間にはそれぞれ、羽根群を配置する羽根室が形成されている。
43はシャッタ開口を露光前に閉鎖する先羽根群である。43aは主アーム、43bはサブアームであり、主アーム43aは先主アーム軸2fに、サブアーム43bは先サブアーム軸2gに、それぞれ回転可能に取り付けられている。43cはスリットを形成する先1番羽根、43dは先2番羽根、43eは先3番羽根、43fは先4番羽根である。43cから43fの各羽根は、ピン43gによって回転可能に、主アーム43aと、サブアーム43bに軸支されており、公知のように、平行リンクを形成している。主アーム43aには、先駆動レバー3の後述の羽根作動ピン3aと係合するための穴が設けられている。サブアーム43bには、図2(b)において反時計回り、すなわち羽根が重畳する方向に、先ガタ寄せバネ44がかけられている。
44は、シャッタ開口を露光後に閉鎖する後羽根群である。先羽根群と同様に、44aは主アーム、44bはサブアームであり、主アーム44aは後主アーム軸2hに、サブアーム44bは後サブアーム軸2iに、回転可能に取り付けられている。44cはスリットを形成する後1番羽根、44dは後2番羽根、44eは後3番羽根、44fは後4番羽根である。44cから44fの各羽根は、ピン44gによって回転可能に主アーム44aと、サブアーム44bに軸支されており、公知のように、平行リンクを形成している。主アーム44aには、後駆動レバー4の後述の羽根作動ピン4aと係合するための穴が設けられている。サブアーム44bには、図2(b)において反時計回り、すなわち羽根が展開する方向に、先ガタ寄せバネ45がかけられている。67はゴム等からなる羽根先端緩衝部材であり、先羽根群43および後羽根群44が走行完了時に当接するように構成されている。
次に、図3を参照して、駆動レバー(先駆動レバー3および後駆動レバー4)の構造について詳述する。図3は、駆動レバーの説明図である。図3(a)は先駆動レバー3の斜視図、図3(b)は先駆動レバー3の上面図を示す。図3(c)は、電磁石への吸着に用いられる部分の断面図、図3(d)はローラー部分の断面図を示す。図3(e)は後駆動レバー4の斜視図、図3(f)は後駆動レバー4の上面図を示す。3aと4aは羽根作動ピン、3bと4bはローラー軸である。3dと4dはアマチャ軸、3eと4eはアマチャゴム、3fと4fはアマチャ、3gと4gはアマチャガイド、3hと4hはアマチャスプリングである。アマチャ軸3d、4dはそれぞれ、アマチャ3f、4fに加締められている。アマチャガイド3g、4gはそれぞれ、アマチャ3f、4fの動きを規制し、先幕電磁石21および後幕電磁石23への吸着を補助する。アマチャガイド3g、4gはそれぞれ、熱加締めによって先駆動レバー3および後駆動レバー4に固定されている。
10は、PI(Photointerrupter)遮光部材である。圧縮された駆動スプリングと、嵌合部10aによって駆動レバーに固定されている。10bはPI遮光部であり、後述の上地板20に固定されたPIの明暗を切り替えることによって、駆動レバー乃至羽根の位置を検出する。ローラー脱落防止部10cは、ローラー7がローラー軸3cから脱落することを防止している。ローラー7は、カムギアが駆動レバーに力をスムースに伝達するために設けられている。ここで、先カムギア8と先駆動レバー軸2aとの相対位置、および、後カムギア9と後駆動レバー軸2bとの相対位置は、それぞれ同じようになっている。また、PI遮光部10は、駆動レバーよりも薄い部材で形成されており、駆動レバー全体のイナーシャを小さくすることができる。
次に、図4を参照して、上地板20の構成について詳述する。図4は、上地板20の斜視図であり、図4(a)は裏面の斜視図、図4(b)は表面の斜視図をそれぞれ示している。11aは先PI、11bは後PI(検出手段)、21は電磁石、22はフレキシブル基板、71はアジャスター70の調整に用いるウォームである。先PI11aおよび後PI11bは、上地板20に軽圧入した上で、フレキシブル基板22のPI接続部22cと接続される。先PI11aは、先駆動軸2aと後駆動軸2bの間に、投光部と受光部とを結ぶ線が先駆動レバー3の回転軸と略平行になるように配置されている。PIの配置によって占めるスペースは、PIとPI遮光部の全体で考慮する必要がある。また、先PI11aは、先駆動軸2aと後駆動軸2bとの間に配置しているため、PIの配置によってシャッタユニット(フォーカルプレンシャッタ205)が大型化することを抑えている。後PI11bについても、駆動レバーの回転範囲と平面内でオーバーラップする配置にしており、PIの配置によってシャッタユニットが大型化することを抑えている。また、先駆動レバー3に対する先PI11aの相対位置、および、後駆動レバー4に対する後PI11bの相対配置は、それぞれ同じになっている。このため、PI遮光部10は、PI遮光部10bとコロ脱落防止部10cが先後で共通化され、部品を共通して使うことができる。フレキシブル基板22の位相パターン22dは、位相接片13と接触し、後カムギア9の位相を検出している。
次に、図5を参照して、モータユニットの構成について詳述する。図5は、モータユニットの分解斜視図である。30はモータ地板、31はモータ、32はギアカバー、33はピニオンギア、34は第1減速ギア、35は第2減速ギアである。モータ31の回転は、ピニオンギア33、減速ギア1、減速ギア2、先カムギア8、アイドルギア12、および、後カムギア9の順に伝達される。
モータ31は、ビスによってモータ地板30に締結される。第1減速ギア34は、モータ地板の軸30aに回転可能に軸支され、第2減速ギア35はモータ地板の軸30bに回転可能に軸支される。モータ地板30の軸30bは、その先端がサブ地板2に嵌合し、サブ地板2に加締められた先カムギア軸2cに軸支された先カムギア8とのギア軸間距離を所定の範囲内に保っている。ギアカバー32は、ビスでモータ地板30に締結されている。またモータ地板30は、ビスで上地板20に締結されている。
次に、図6、図7(a)、および、図7(b)を参照して、フォーカルプレンシャッタ205の各構成部品の動きを説明する。図6は、各構成部品の撮影シーケンスを示す図である。図7(a)および図7(b)は、フォーカルプレンシャッタ205の状態遷移を示す図である。なお、図6中のタイミングA(E)、Bは、図7(a)中の状態A(E)、Bにそれぞれ対応し、図6中のタイミングC、Dは、図7(b)中の状態C、Dにそれぞれ対応している。
(1)レリーズ前待機状態
図6中のタイミングAにおいて、フォーカルプレンシャッタ205は、レリーズ前待機状態(図7(a)中の状態A)である。このとき先駆動レバー3および後駆動レバー4のローラー7はそれぞれ、先カムギア8のカムトップおよび後カムギア9のカムトップに接している。すなわち各カムギアは、図7(a)の状態Aにおいて右旋した状態で各駆動レバーを係止している。このとき、通常は駆動レバーのアマチャとヨークとの吸着状態を保証するため、カムギアで保持せずに電磁石で駆動レバーを吸着する位置よりも、余計に駆動レバーを回転させる。以下、この状態をオーバーチャージと呼ぶ。また、オーバーチャージ開始からオーバーチャージ解除に至るまでのアマチャの位置を安定させるため、アマチャ3f、4fは、アマチャスプリング3h、4hによりそれぞれ付勢されている。
(2)オーバーチャージ解除
レリーズ前待機状態(状態A)からレリーズ信号を受け付けると、図6に示されるように、モータ31に通電が開始され、先カムギア8および後カムギア9が回転を開始する。それとともに、先幕電磁石21に通電が開始される。図7(a)中の状態Bは、フォーカルプレンシャッタ205のオーバーチャージ解除状態を示している。状態Aから、先カムギア8および後カムギア9は、図7(a)の状態Aから右旋し、ローラー7と接触しない位置に到達して停止する。これにより、先駆動レバー3および後駆動レバー4は係止が解除されて右旋方向に回転しようとする。ただし、先幕電磁石21は通電されてアマチャ3fと先幕電磁石21は吸着するため、先駆動レバー3および後駆動レバー4は所定量回転した後、停止する。
一方、後幕電磁石23には永久磁石24が配置されており、後幕電磁石23へ無通電状態でも永久磁石24の磁力によりアマチャ4fと電磁石23は吸着するため、所定量回転した後、停止する。すなわち、オーバーチャージにより生じたアマチャゴム3e、4eと先後の各駆動レバーの間の隙間が無くなり、更にアマチャゴム3e、4eが圧縮されてメインスプリングの荷重と釣り合う状態まで、図7(a)の状態Aから各駆動レバーは右旋して保持される。そして、図6中のタイミングBにおいて、図7(a)中の状態Bに移行する。
このとき、図7(b)の状態Bに示されるように、先1番羽根43cは距離Y1が距離Y2よりも長い位置で待機する。ここで、距離Y1は、先羽根群43の露光開始となる先1番羽根43cのスリット部43csから開口1aまでの距離であり、距離Y2は、後羽根群44の露光終了となる後1番羽根44cのスリット部44csから開口1aまでの距離である。これにより、羽根が動作し始めてから開口1aを過ぎるまでの時間が先1番羽根43cのほうが長くなる。なお、先1番羽根43cのスリット部43csと後1番羽根44cのスリット部44csの保持状態における位置関係の詳細については後述する。
(3)保持解除
図6中のタイミングBの後、モータ31は停止し、所定時間が経過すると、先幕電磁石21および後幕電磁石23は、後述する所定の間隔で保持解除を行う。まず、先幕電磁石21の通電が解除される。これにより先駆動レバー3は、先駆動スプリング5に付勢されて、図7(a)中の状態Bにおいて右旋を開始する。そして先羽根群43は、先駆動レバー3の羽根作動ピン3bにより、図7(A)の状態Bにおいて下方へ走行を開始する。先駆動レバー3は、所定量だけ回転すると、先1番羽根43cのスリット部43csは開口端(開口1aの端)に到達し、露光を開始する。
後幕電磁石23への保持解除通電開始は、先幕電磁石21の通電解除から所定の間隔後に行われる。これにより、永久磁石24の磁束を打ち消す向きの磁束を生成して吸着力を低減させて、後駆動レバー4の保持が解除される。後駆動レバー4は、後駆動スプリング6に付勢されて、図7(a)の状態Bにおいて右旋を開始する。そして後羽根群44は、後駆動レバー4の羽根作動ピン4bにより、図7(a)の状態Bにおいて下方へ走行を開始する。後駆動レバー4は、所定量だけ回転すると、後1番羽根44cのスリット部44csは開口端(開口1aの端)に到達し、露光を終了する。
(4)先駆動レバーチャージ
後駆動レバー4の走行から所定時間経過後、モータ31に通電される。先カムギア8および後カムギア9は、図7(b)の状態Cにおいて右旋を開始し、先駆動レバー3がチャージ開始される位置に達する。そして、先駆動レバー3のローラー7が先カムギア8のカム面に当接し、先駆動レバー3のチャージが開始される。
(5)後駆動レバーチャージ
図6中のタイミングDに対応する図7(b)の状態Dは、図7(b)の状態Cから先カムギア8および後カムギア9が更に右旋回した状態である。このとき、先羽根群43は開口1aを閉鎖し、後駆動レバー4がチャージ開始される位置に達する。後駆動レバー4のローラー7が後カムギア9のカム面に当接し、後駆動レバー4のチャージが開始される。
(6)先駆動レバーと後駆動レバーチャージ完了
図6中のタイミングEにおいて、先駆動レバー3のローラー7は先カムギア8のカムトップに達し、後駆動レバー4のローラー7は後カムギア9のカムトップに達し、モータ31の通電は終了する。これにより、フォーカルプレンシャッタ205は、レリーズ前待機状態(状態E=A)となり、撮影シーケンスが完了となる。
以上が、通常、撮影の際におけるフォーカルプレンシャッタ205の動作である。撮像装置200をライブビュー状態または動画撮影準備状態へ移行する場合、フォーカルプレンシャッタ205は、(1)レリーズ前待機、(2)オーバーチャージ解除の動作の後に、以下の(3´)ライブビュー状態移行の動作を行う。
(3´)ライブビュー状態移行
図6中のタイミングBの後、モータ31は停止し、所定時間が経過すると、先幕電磁石21は保持解除を行う。これにより、先駆動レバー3は先駆動スプリング5に付勢されて、図7(a)中の状態Bにて右旋を開始する。そして先羽根群43は、先駆動レバー3の羽根作動ピン3bにより、図7(a)の状態Bにて下方へ走行を開始する。先駆動レバー3は、所定量だけ回転すると、先1番羽根43cのスリット部43csは開口端に到達し、露光を開始する。このとき、後幕は永久磁石24の磁力により保持されている状態である。なお、動画撮影を行う場合、(3´)ライブビュー状態移行の動作を実施した後、不図示の動画撮影開始シーケンスを実施し、動画撮影状態となる。
ライブビュー移行状態や動画撮影状態となった撮像装置200は、露光状態となるため、撮像素子204に結像された被写体像を表示部215に連続的に表示し、動画撮影状態の場合は記録媒体214へ記録する。このとき、後幕は永久磁石24の磁力により保持されている状態である。このため、撮像装置200に強い衝撃や振動などが加わると、永久磁石24の磁力を上回る力が後幕走行方向に加わり、後羽根群44が走行してしまい、撮像素子204への光束を遮る場合がある。この状態になると、撮像素子204に光束が届かないため、表示部215は全面が黒表示のブラックアウト状態となる。その結果、動画撮影状態の場合には黒いフレームが記録されてしまう。
次に、図8を参照して、撮像装置200が強い衝撃や振動を受けてブラックアウト状態になった場合の動作について説明する。図8は撮像装置200の制御方法を示すフローチャートであり、図8(a)は動画撮影中、図8(b)はライブビュー中の撮影画像の輝度に基づく露光制御をそれぞれ示している。図8の各ステップは、主に、CPU207、またはCPU207の指令に基づいて撮像装置200の各部により実行される。
まず、図8(a)を参照して、動画撮影中における撮像装置200の制御方法について説明する。撮像装置200には、後羽根群44が走行したと判定するための被写体像全体の輝度判定値B(所定の輝度)および後羽根群44の走行検出間隔T(所定の時間)が予め設定されている。動画撮影が開始されると、まずステップS801aにおいて、CPU207は、撮影した動画のフレーム(撮像素子204から出力された画像信号に基づく画像)を取得する。続いてステップS802aにおいて、CPU207(算出手段207a)は、ステップS801aにて取得した動画(画像)の輝度Bを算出する。続いてステップS803aにおいて、CPU207は、動画撮影開始後に後PI11bによる後羽根群44の走行検出を行った場合、検出を行った時刻(前回シャッタ遮光状態の検出時刻)から現在までの時間Tを算出する。
続いてステップS804aにおいて、CPU207aは、輝度Bが輝度判定値B(所定の輝度)未満(B<B)であって、かつ時間Tが走行検出間隔T(所定の時間)を超えている(T>T)か否かを判定する。輝度Bが輝度判定値B(所定の輝度)以上であるか、または、時間Tが走行検出間隔T(所定の時間)を超えていない場合、ステップS805aに進む。ステップS805aにおいて、CPU207は、次フレーム画像を取得し、ステップS802aへ戻る。
一方、ステップS804aにて輝度Bが輝度判定値B未満であって、かつ時間Tが走行検出間隔T(所定の時間)を超えている場合、ステップS806aに進む。ステップS806aにおいて、CPU207は、後羽根群44の検出手段(シャッタ遮光状態の検出手段)である後PI11bへ電力を供給して検出可能な状態へ遷移させる(検出手段をONする)。
続いてステップS807aにおいて、CPU207は、後羽根群44の状態検出(シャッタ遮光状態の検出)を実行する。続いてステップS808aにおいて、CPU207は、後PI11bへの電力の供給を停止する(検出手段をOFFする)。
続いてステップS809aにおいて、CPU207は、ステップS807aの検出結果に基づいて、フォーカルプレンシャッタ205が撮像素子204を遮光する遮光状態と撮像素子204を露光する露光状態のいずれの状態であるかを判定する。ステップS807aの検出結果が後羽根群44の走行完了を示している場合(遮光状態の場合)、動画は以後、黒いフレームを記録し続ける状態となっている。このためステップS810aにおいて、CPU207は異常状態であると判定し、動画異常終了シーケンスを実行して動画撮影を終了する。
一方、ステップS809aの検出結果が後羽根群44の走行完了を示していない場合(露光状態の場合)、被写体像が暗い状態であることを意味し、撮影者の意図した動画である可能性がある。このためCPU207は、動画撮影を継続し、ステップS801aへ戻る。このように、撮像装置200が強い衝撃や振動を受けたことにより後羽根群44が走行した場合、CPU207は、輝度Bが輝度判定値B未満であって、かつ後羽根群44が走行完了状態(遮光状態)であると判定する。このためCPU207は、ステップS810aの動画異常終了シーケンスを実行後に動画撮影を終了する。一方、画像の輝度が輝度判定値B未満であり、かつ羽根群が露光状態である場合、後PI11bは、輝度Bが輝度Bを超えるまで間欠的に後羽根群44の状態を検出する。なおCPU207は、後羽根群44の走行完了を検出した際にステップS810aの動画異常シーケンスを実行する代わりに、フォーカルプレンシャッタ205を駆動して動画撮影を継続させてもよい。この場合、黒フレームが記録動画に残るが、動画撮影を継続することができる。
次に、図8(b)を参照して、ライブビュー中における撮像装置200の制御方法について説明する。図8(b)の制御方法は、後羽根群44の状態の検出結果が走行完了を示している場合の処理の点で、図8(a)とは異なる。図8(b)のステップS801b〜S809bは、図8(a)のステップS801a〜S809aとそれぞれ同様である。
ライブビュー中に後羽根群44が走行完了している場合(シャッタ遮光状態の場合)、表示部215は全面が黒表示のブラックアウト状態となる。撮影者は継続してライブビューを利用すると考えられるため、表示部215へ被写体像を表示する通常のライブビュー状態への復帰が必要である。このためCPU207は、前述の(4)先駆動レバーチャージ、(5)後駆動レバーチャージ、(6)先駆動レバーと後駆動レバーチャージ完了、(2)オーバーチャージ解除、および、(3´)ライブビュー状態移行を実行してライブビュー状態へ復帰させる。強い衝撃や振動を受けて後羽根群44が走行した場合、輝度Bは輝度判定値B未満であって、かつCPU207は後羽根群44の走行完了を検出する(シャッタ遮光状態と判定する)。このためCPU207は、ステップS810bにおいて、フォーカルプレンシャッタ205を露光状態へ駆動してライブビューを継続し、ステップS801bへ戻る。
次に、図9を参照して、従来例としての撮像装置が強い衝撃や振動を受けてブラックアウト状態になった場合の動作について説明する。図9は従来例としての撮像装置の制御方法を示すフローチャートであり、図9(a)は動画撮影中、図9(b)はライブビュー中の露光制御をそれぞれ示している。
まず、図9(a)を参照して、従来例における動画撮影中の制御方法について説明する。ステップS901aにおいて、CPUは、図8(a)のステップS803aと同様に、前回シャッタ遮光状態の検出時刻から現在までの時間Tを算出する。続いてステップS902aにおいて、CPUは、時間Tが走行検出間隔Tを超えている(T>T)か否かを判定する。時間Tが走行検出間隔Tを超えていない場合、ステップS901aに戻る。一方、時間Tが走行検出間隔Tを超えている場合、ステップS903aに進む。続くステップS903a〜S907aは、図8(a)のステップS806a〜810aとそれぞれ同様である。
次に、図9(b)を参照して、従来例におけるライブビュー中の制御方法について説明する。図9(b)のステップS901b〜S907bは、図9(a)のステップS901a〜S907aとそれぞれ同様である。ステップS908bにおいて、CPUは、フォーカルプレンシャッタを露光状態へ駆動する。
図8を参照して説明した本実施形態と図9の従来例とでは、画像の輝度Bに基づく判定の有無が大きな違いである。従来例の撮像装置は、本実施形態の撮像装置200と同様に、後幕が作動して撮像素子への光束を遮っているか否かを検出する検出手段を有する。しかし、検出手段は、発光素子と受光素子とから構成されており、電力が必要である。撮影可能枚数の観点から、検出手段には定期的に電力が供給および遮断され、間欠的に検出が行われる。このため、動画撮影中やライブビュー中に後幕が走行した場合において検出手段に電力が供給されていないと、次に検出手段に電力が供給されるまで後幕の走行を検出することができず、ブラックアウト状態が継続してしまう。すなわち従来例では、検出間隔Tごとに後PI11bによる後羽根群44の走行検出を実行するため、最長で検出間隔Tの間、ブラックアウト状態が継続してしまう。
一方、本実施形態では、輝度Bによる判定を行い、動画撮影時は各フレームでブラックアウトの検出を実施するため、検出間隔Tに依らず早期にブラックアウト状態を検出して異常処理へ遷移することが可能である。ライブビュー状態でも、検出間隔Tに依らずに早期にブラックアウト状態を検出してライブビュー状態へ復帰する事が可能となる。本実施形態でも一部で検出間隔Tによる判定を実施しているのは、被写体像が非常に暗い状態が継続した場合に後羽根群44の走行検出の間隔を保ち、消費電力を抑えるためである。
なお本実施形態において、輝度判定値Bは、後羽根群44が走行完了した場合に撮像素子204から出力される画像信号(または画像信号に基づく画像)の輝度Bの最大値を超える値のうち、より小さい値に設定することが好ましい。また、後羽根群44が走行完了状態での輝度Bの最大値は、撮像素子204に届く僅かな光や、電気ノイズにより出力される値の最大値で、様々な使用状態を考慮して算出することが好ましい。
次に、図10を参照して、本実施形態における第1の変形例について説明する。図8では、画像の輝度に基づいて後羽根群44の走行検出タイミングを制御するが、本変形例では、撮像装置200の振動情報に基づいて後羽根群44の検出タイミングを制御する。
図10は本変形例における撮像装置200の制御方法を示すフローチャートであり、図10(a)は動画撮影中、図10(b)はライブビュー中の振動情報に基づく露光制御をそれぞれ示している。図10の各ステップは、主に、CPU207、またはCPU207の指令に基づいて撮像装置200の各部により実行される。
まず、図10(a)を参照して、動画撮影中における撮像装置200の制御方法について説明する。撮像装置200には、後羽根群44が走行し得る振動(所定の振動)の大きさや方向が予め設定されている。動画撮影が開始されると、まずステップS1001aにおいて、CPU207は、振動検出手段220により検出された振動(振動情報)を取得する。
続いてステップS1002aにおいて、CPU207は、振動判定を行う。すなわちCPU207は、ステップS1001aにて取得した振動に基づいて、後羽根群44が走行し得るか否かを判定する。例えばCPU207は、ステップS1001aにて取得した振動が所定の振動を超えるか否かを判定する。振動が所定の振動よりも小さい場合、ステップS1001aへ戻る。一方、振動が所定の振動を超える場合、ステップS1003aに進む。以降のステップS1003a〜S1007aは、図8(a)のステップS906a〜S910aとそれぞれ同様である。
次に、図10(b)を参照して、ライブビュー中における撮像装置200の制御方法について説明する。図10(b)の制御方法は、後羽根群44の状態の検出結果が走行完了を示している場合の処理の点で、図10(a)とは異なる。図10(b)のステップS1001b〜S1006bは、図10(a)のステップS1001a〜S1006aとそれぞれ同様である。続くステップS1007bは、図8(b)のステップS810bと同様である。本変形例における撮像装置200は、衝撃によって後幕が走行した場合でも短時間で後幕の走行を判定することができる。
次に、図11を参照して、本実施形態における第2の変形例について説明する。図11は本変形例における撮像装置200の制御方法を示すフローチャートであり、図11(a)、(b)はいずれもライブビュー中の振動情報に基づく露光制御を示している。図11の各ステップは、主に、CPU207、またはCPU207の指令に基づいて撮像装置200の各部により実行される。
撮像装置200には、後羽根群44が走行し得る振動(所定の振動)の大きさや方向が予め設定されている。動画撮影が開始されると、まずステップS1101aにおいて、CPU207は、振動検出手段220により検出された振動(振動情報)を取得する。
続いてステップS1102aにおいて、CPU207は、振動判定を行う。すなわちCPU207は、ステップS1101aにて取得した振動に基づいて、後羽根群44が走行し得るか否かを判定する。例えばCPU207は、ステップS1101aにて取得した振動が所定の振動を超えるか否かを判定する。振動が所定の振動よりも小さい場合、ステップS1103aに進む。ステップS1103aにおいて、CPU207は、後幕電磁石23への通電を行わないように(無通電状態に)設定し、ステップS1101aへ戻る。
一方、ステップS1102aにて振動が所定の振動を超える場合、ステップS1104aに進む。ステップS1104aにおいて、CPU207は、後幕電磁石23へ保持通電を開始する。保持通電では、永久磁石24の磁束を増幅させる向きの磁束を生成するため、吸着力が増加し後羽根群44の走行を抑制する。このときCPU207は、取得された振動に基づいて後幕電磁石23への供給電力を制御してもよい。
続いてステップS1105aにおいて、CPU207は、撮影を開始するためのスイッチ(SW2)211がONされたか否かを判定する。スイッチ(SW2)211がOFFの場合、ステップS1101aへ戻る。一方、スイッチ(SW2)211がONの場合、ステップS1106aに進む。なお、CPU207は振動を検出しなくなったと判定した場合、ステップS1106aへ進んでもよい。続いてステップS1106aにおいて、CPU207は、後幕電磁石23への保持通電を終了する(無通電状態)。続いてステップS1107aにおいて、CPU207は、電子先幕による露光開始から所定の間隔後に、後幕電磁石23へ保持解除通電を開始する。続いてステップS1108aにおいて、CPU207は、後羽根群44が走行して露光終了となるため、フォーカルプレンシャッタ205を駆動して復帰動作を行い、ライブビューを継続する。
次に、図11(a)の制御方法に代えて、図11(b)の制御方法を実行してもよい。図11(b)は、図11(a)のステップS1106a、S1107aに代えて、ステップS1106bを有する点で、図11(a)とは異なる。図11(b)のステップS1101b〜S1105b、S1108b、S1109bは、図11(a)のステップS1101a〜S1105a、S1108a、S1109aとそれぞれ同様である。
ステップS1106bにおいて、CPU207は、電子先幕による露光開始から供給電力ごとに設定されている所定の間隔後に、後幕電磁石23へ保持解除通電を開始する。すなわちCPU207は、スイッチ(SW2)211から出力された信号と永久磁石24の吸着力とに基づいて、永久磁石24の吸着力を打ち消すためのタイミングを変更する。図11の制御方法を行う撮像装置200によれば、後羽根群44の走行タイミングのムラを抑えつつ、衝撃による後羽根群44の走行を軽減することができる。
このように本実施形態において、撮像装置200は、撮像素子204、シャッタ手段(フォーカルプレンシャッタ205)、検出手段(後PI11b)、算出手段207a、および、制御手段(CPU207)を有する。撮像素子は、被写体像を光電変換して画像信号を出力する。シャッタ手段は、羽根群(後羽根群44)を有し、羽根群を移動させることにより撮像素子を遮光する遮光状態と撮像素子を露光する露光状態との間で羽根群の状態を切り替え可能である。検出手段は、羽根群の状態(遮光状態または露光状態)を検出する。算出手段は、画像信号に基づく画像の輝度Bを算出する。制御手段は、画像の輝度と羽根群の状態とに基づいて露光制御を行う(変更する)。
好ましくは、制御手段は、動画撮影中において、画像の輝度が所定の輝度よりも低く、かつ羽根群が遮光状態である場合、動画撮影を終了する。また好ましくは、制御手段は、動画撮影中において、画像の輝度が所定の輝度よりも低く、かつ羽根群が遮光状態である場合、羽根群を露光状態に切り替える(図8(a))。また好ましくは、撮像装置200は、画像を表示する画像表示手段(表示部215)を有する。制御手段は、画像表示手段が画像を表示している状態(撮影準備状態、ライブビュー状態)において、画像の輝度が所定の輝度よりも低く、かつ羽根群が遮光状態である場合、羽根群を露光状態に切り替える(図8(b))。また好ましくは、検出手段は、画像の輝度が所定の輝度よりも低く、かつ羽根群が露光状態である場合、輝度が所定の輝度を超えるまで間欠的に羽根群の状態を検出する(図8(a)、(b))。
また本実施形態において、撮像装置200は、振動を検出する振動検出手段220を有する。制御手段は、振動検出手段により検出された振動に基づいて、羽根群の状態を検出するように検出手段を制御する。好ましくは、制御手段は、振動が所定の振動を超えた場合、羽根群の状態を検出するように検出手段を制御する(図10(a)、(b))。また好ましくは、制御手段は、振動の大きさおよび方向に基づいて検出手段を制御する。
また本実施形態において、シャッタ手段は、羽根群の移動を制限する永久磁石24、および、永久磁石の吸着力を変更する電磁石23を有する。制御手段は、振動検出手段により検出された振動に基づいて、永久磁石の吸着力を増加させるように電磁石を制御する。好ましくは、制御手段は、振動が所定の振動を超えた場合、永久磁石の吸着力を増加させるように電磁石を制御する。また好ましくは、制御手段は、振動の大きさおよび方向に基づいて電磁石を制御する。また好ましくは、撮像装置200は、撮影開始を指示するための操作手段(スイッチ(SW2)211)を有する。制御手段は、操作手段から出力された信号に基づいて、永久磁石の吸着力(増加した吸着力)を低減させるように電磁石を制御する。また好ましくは、制御手段は、操作手段から出力された信号と永久磁石の吸着力とに基づいて、永久磁石の吸着力を打ち消すためのタイミングを変更する(図11(b))。
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
各実施形態の撮像装置は、回路基板の大型化や撮影可能枚数の低減を回避しつつ、動画撮影中やライブビュー中に後幕が走行した場合でも短時間で後幕の走行判定が可能である。このため本実施形態によれば、小型かつ低消費電力で、シャッタ羽根の駆動を適切に制御することが可能な撮像装置、撮像装置の制御方法、および、プログラムを提供することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
11b 後PI(検出手段)
44 後羽根群(羽根群)
200 撮像装置
204 撮像素子
205 フォーカルプレンシャッタ(シャッタ手段)
207a 算出手段
207 CPU(制御手段)

Claims (17)

  1. 被写体像を光電変換して画像信号を出力する撮像素子と、
    羽根群を有し、前記羽根群を移動させることにより前記撮像素子を遮光する遮光状態と前記撮像素子を露光する露光状態との間で前記羽根群の状態を切り替え可能なシャッタ手段と、
    前記羽根群の前記状態を検出する検出手段と、
    前記画像信号に基づく画像の輝度を算出する算出手段と、
    前記画像の前記輝度と前記羽根群の前記状態とに基づいて露光制御を行う制御手段と、を有することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記制御手段は、動画撮影中において、前記画像の前記輝度が所定の輝度よりも低く、かつ前記羽根群が前記遮光状態である場合、動画撮影を終了することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記制御手段は、動画撮影中において、前記画像の前記輝度が所定の輝度よりも低く、かつ前記羽根群が前記遮光状態である場合、前記羽根群を前記露光状態に切り替えることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  4. 前記画像を表示する画像表示手段を更に有し、
    前記制御手段は、前記画像表示手段が前記画像を表示している状態において、前記画像の前記輝度が所定の輝度よりも低く、かつ前記羽根群が前記遮光状態である場合、前記羽根群を前記露光状態に切り替えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の撮像装置。
  5. 前記検出手段は、前記画像の前記輝度が所定の輝度よりも低く、かつ前記羽根群が前記露光状態である場合、前記輝度が前記所定の輝度を超えるまで間欠的に前記羽根群の前記状態を検出することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の撮像装置。
  6. 被写体像を光電変換して画像信号を出力する撮像素子と、
    羽根群を有し、前記羽根群を移動させることにより前記撮像素子を遮光する遮光状態と前記撮像素子を露光する露光状態との間で前記羽根群の状態を切り替え可能なシャッタ手段と、
    前記羽根群の前記状態を検出する検出手段と、
    振動を検出する振動検出手段と、
    前記振動に基づいて、前記羽根群の前記状態を検出するように前記検出手段を制御する制御手段と、を有することを特徴とする撮像装置。
  7. 前記制御手段は、前記振動が所定の振動を超えた場合、前記羽根群の前記状態を検出するように前記検出手段を制御することを特徴とする請求項6に記載の撮像装置。
  8. 前記制御手段は、前記振動の大きさおよび方向に基づいて前記検出手段を制御することを特徴とする請求項6または7に記載の撮像装置。
  9. 被写体像を光電変換して画像信号を出力する撮像素子と、
    羽根群と前記羽根群の移動を制限する永久磁石と前記永久磁石の吸着力を変更する電磁石とを有し、前記羽根群を移動させることにより前記撮像素子を遮光する遮光状態と前記撮像素子を露光する露光状態との間で前記羽根群の状態を切り替え可能なシャッタ手段と、
    振動を検出する振動検出手段と、
    前記振動に基づいて、前記永久磁石の前記吸着力を増加させるように前記電磁石を制御する制御手段と、を有することを特徴とする撮像装置。
  10. 前記制御手段は、前記振動が所定の振動を超えた場合、前記永久磁石の前記吸着力を増加させるように前記電磁石を制御することを特徴とする請求項9に記載の撮像装置。
  11. 前記制御手段は、前記振動の大きさおよび方向に基づいて前記電磁石を制御することを特徴とする請求項9または10に記載の撮像装置。
  12. 撮影開始を指示するための操作手段を更に有し、
    前記制御手段は、前記操作手段から出力された信号に基づいて、前記永久磁石の前記吸着力を低減させるように前記電磁石を制御することを特徴とする請求項9乃至11のいずれか1項に記載の撮像装置。
  13. 前記制御手段は、前記操作手段から出力された信号と前記永久磁石の前記吸着力とに基づいて、前記永久磁石の前記吸着力を打ち消すためのタイミングを変更することを特徴とする請求項12に記載の撮像装置。
  14. 羽根群を移動させることにより撮像素子を遮光する遮光状態と前記撮像素子を露光する露光状態との間で前記羽根群の状態を切り替えることが可能な撮像装置の制御方法であって、
    前記撮像素子から出力された画像信号に基づいて画像を取得するステップと、
    前記画像の輝度を算出するステップと、
    前記羽根群の前記状態を検出するステップと、
    前記画像の前記輝度と前記羽根群の前記状態とに基づいて露光制御を行うステップと、を有することを特徴とする撮像装置の制御方法。
  15. 羽根群を移動させることにより撮像素子を遮光する遮光状態と前記撮像素子を露光する露光状態との間で前記羽根群の状態を切り替えることが可能な撮像装置の制御方法であって、
    前記撮像素子から出力された画像信号に基づいて画像を取得するステップと、
    振動を検出するステップと、
    前記振動が所定の振動を超えた場合、前記羽根群の前記状態を検出するステップと、を有することを特徴とする撮像装置の制御方法。
  16. 羽根群と前記羽根群の移動を制限する永久磁石と前記永久磁石の吸着力を変更する電磁石とを有し、前記羽根群を移動させることにより撮像素子を遮光する遮光状態と前記撮像素子を露光する露光状態との間で前記羽根群の状態を切り替え可能な撮像装置の制御方法であって、
    振動を検出するステップと、
    前記振動が所定の振動を超えた場合、前記永久磁石の前記吸着力を増加させるステップと、を有することを特徴とする撮像装置。
  17. 請求項14乃至16のいずれか1項に記載の撮像装置の制御方法をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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