JP2020088668A - 撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】フォーカルプレンシャッタの状態に起因して、撮影不能状態となることを防撮像装置を提供する。【解決手段】複数の画素から成る撮像素子と、撮像素子への光の入射を遮断するために走行する第1の幕と、第1の幕の走行に先行して撮像素子への光の入射を開放する第2の幕と、第1の幕の走行に先行して画素をライン毎に順次リセット走査するリセット部と、撮影動作開始時に第2の幕の状態を検知する幕状態検知手段を有する。そして、幕状態検知手段の検知結果に応じて、第1の幕と第2の幕の走行によるメカシャッタ動作、若しくは第1の幕とリセット部による電子シャッタ動作とのいずれかを選択する。【選択図】図8

Description

本発明は、シャッタ装置を備えた撮像装置に関する。
近年、普及している一眼レフタイプのデジタルカメラでは、メカ先幕とメカ後幕を使用したフォーカルプレンシャッタが用いられている。このようなフォーカルプレンシャッタでは、メカニカルシャッタにより先幕と後幕が構成され、先幕の走行に続いて後幕が走行する。この動作により撮像素子を露光させ撮像動作が実現される。
2つの羽根はシャッタ地板を含む3つの地板によって形成される羽根室に配置される。また、それぞれの羽根は、複数のアーム、羽根、枢支部材で形成されており、シャッタ地板の開口部を覆う位置と、退避した位置の間を往復作動するようになっている。これらのシャッタ羽根は、シャッタ地板に取り付けられた駆動部材によって作動される。
また、各羽根はそれぞれの駆動部材によって作動されるが、その作動開始タイミングの制御は、主に電磁石によって行われている。まず、永久磁石が持つ磁力によって駆動部材を作動開始状態にて保持をする。そして、開始タイミングの信号を受けると電磁石に通電を開始して、永久磁石の磁束を打ち消す向きの磁束を生成して吸着力を低減させて、駆動部材の保持を解除し、シャッタ羽根が作動されるものである。
また、電子先幕とメカ後幕を併用した電子シャッタが用いられる一眼レフタイプのデジタルカメラがある(特許文献1参照)。このような電子シャッタでは、メカニカルシャッタにより後幕が構成され、後幕の走行に先行して、撮像素子の画素の蓄積電荷量をゼロにするリセット走査が画素のライン毎に行われる。その後、リセット走査を行った画素のライン毎に、所定の時間を経過してから信号を読み出す走査を行うことで、電子シャッタによる撮像動作が実現される。
特開2010−041510号公報
しかしながら、フォーカルプレンシャッタにおいて、永久磁石で各駆動部材を保持する構成では、永久磁石の磁力を強くすると保持力は大きくなるが、保持力を解除するのに大電流が必要となり、回路基板の大型化や撮像装置の撮影可能枚数が低減してしまう。撮影可能枚数とは撮像装置の二次電池を充電した状態から撮影できなくなるまでの撮影できる回数である。よって、小型化や撮影可能枚数増加のためには、永久磁石の磁力を必要以上に大きくはできない。
逆に、永久磁石の磁力が弱いと保持力が小さくなり、撮像装置に加わる衝撃や振動によって駆動部材を保持できずにシャッタ羽根が走行してしまう恐れがある。
また、撮像装置にはシャッタ先幕の状態を判別する判別手段があるが、発光素子と受光素子からなっており、判別するためには電力が必要となる。撮影可能枚数の観点から、先幕状態検知手段はレリーズ釦押下後の撮影準備中に判別を実施する。そのため、カメラの撮影待機時に先幕が走行した時には、次に先幕状態検知手段に電力が供給されるまで先幕作動を判別できず、撮影不能状態が継続してしまう。
この撮影不能状態からカメラを復帰させるには、カメラの電源を一度切るなどのカメラ復帰作業が必要となる。このカメラ復帰作業をおこなうことで、シャッタチャージ手段により、セット動作がおこなわれ撮影可能な状態へ復帰する。
このように強い衝撃や振動を受けて先幕が走行してしまうと、撮影者が撮影操作を開始してから撮影されるまでにはタイムラグが発生し、撮影の好機を逃す恐れがあるという問題があった。
本発明の目的は、上記の問題点を鑑みてなされたものであり、フォーカルプレンシャッタの状態に起因した、撮影不能状態からの撮影可能状態への復帰タイムラグを改善することにある。
上記の目的を達成するために、本発明に係る撮像装置は、
複数の画素から成る撮像素子と、
前記撮像素子への光の入射を遮断するために走行する第1の幕と、
前記第1の幕の走行に先行して前記撮像素子への光の入射を開放する第2の幕と、
前記第1の幕の走行に先行して前記画素をライン毎に順次リセット走査するリセット部と、
撮影動作開始時に第2の幕の状態を検知する幕状態検知手段と、
を備え、
前記幕状態検知手段の検知結果に応じて、前記第1の幕と前記第2の幕の走行によるメカシャッタ動作、若しくは前記第1の幕と前記リセット部による電子シャッタ動作とのいずれかを選択するシャッタ動作選択手段とを備えることを特徴とする。
本発明に係る撮像装置によれば、カメラ撮影シーケンスで、幕状態検知手段が幕状態を検知し、メカ先幕が走行している場合には、電子シャッタ動作を選択し撮影シーケンスを続行する。これにより、メカ先幕が走行していても撮影シーケンスを続行することを可能にした、メカシャッタ動作と電子シャッタ動作のいずれかを選択する、シャッタ動作選択手段を備える撮像装置の提供を実現できる。
本実施の形態に係る撮像装置のブロック図である。 本実施の形態に係るフォーカルプレンシャッタの分解斜視図である。 本実施の形態に係るフォーカルプレンシャッタの駆動レバーの斜視図である。 本実施の形態に係るフォーカルプレンシャッタの上地板の斜視図である。 本実施の形態に係るフォーカルプレンシャッタのモーターユニットの分解斜視図である。 本実施の形態に係るフォーカルプレンシャッタの各部材の動作シーケンスを示す図である。 本実施の形態に係る撮影中のシャッタ選択シーケンスを示す図である。 本実施の形態に係る撮影中のシャッタ選択シーケンスを示す図である。 本実施の形態に係る撮影中のシャッタ選択シーケンスを示す図である。 本実施の形態に係る撮影中のシャッタ選択シーケンスを示す図である。 本実施の形態に係る撮影中のシャッタ選択表示シーケンスを示す図である。 本実施の形態に係る撮影中のシャッタ状態異常検知シーケンスを示す図である。 強い衝撃や振動を受けて撮影不能状態になる場合の動作について、従来例を示す図である。
以下、発明を実施するための形態について、図面を参照しながら説明する。
<第1の実施形態>
以下、図1から図9を参照して、本発明の実施例による撮像装置について説明する。まず、本実施例の構成について説明する。
図1は、撮像装置200のブロック図である。
201は撮影レンズ、205はフォーカルプレンシャッタ、204は撮像素子、202はミラー部材、203はファインダ装置である。撮像装置200が図1に示すファインダ観察状態にある場合、撮影レンズ201を通過した被写体光のうちの一部の光束は、撮影光路内にある位置するミラー部材202で反射されてファインダ装置203に導かれる。これにより、撮影者はファインダ装置203を介して被写体像を観察することができる。
219は光量検出手段であり、ファインダ装置に導かれた光束から被写体像の光量を検出する。ファインダ観察状態から撮影状態あるいはライブビュー状態に移行すると、ミラー部材202が不図示のミラー部材駆動装置により撮影光路から退避することで、撮像レンズ201からの被写体光は撮像素子204に向かう。撮像素子204に対して物体側には、フォーカルプレンシャッタ205が配置されている。
206は、フォーカルプレンシャッタを駆動制御するシャッタ駆動回路である。Hブリッジ回路等を有し、後述する電磁石への通電方向は可変である。フォーカルプレンシャッタ205は、先羽根群43と後羽根群44を有しており、撮影者が設定した露光秒時に基づいて、CPU207によりシャッタ駆動回路206を介して駆動を制御される。
また、フォーカルプレンシャッタ205は、シャッタチャージ手段208により羽根群走行後にチャージ動作される。シャッタチャージ手段208は、CPU207によりシャッタチャージ駆動回路209を介して駆動を制御される。
210は撮影準備開始スイッチであるSW1、211は撮影を開始するスイッチであるSW2である。SW1 210とSW2 211は2段スイッチで形成されており、第1ストロークでSW1 210がオンし、第2ストロークでSW2 211がオンする。
撮像素子204は、CMOSイメージセンサ等が使用され、被写体からの光を結像する撮像レンズ201により結像された被写体像を光電変換する。撮像素子204によって生成され出力されるアナログ画像信号は、AFE(Analog Front End)212によりデジタル信号に変換される。AFE212から出力されるデジタル画像信号は、DSP(Disital Signal Processer)213によって各種画像処理や圧縮・伸張処理などが行われる。
記録媒体214は、DSP213により処理された画像データを記録する。表示部215は、液晶ディスプレイ(LCD)等が使用され、撮影した画像や各種メニュー画面などを表示する。
TG216は、タイミングジェネレータであり、撮像素子204を駆動制御する。撮像を開始する際に撮像素子204の内部処理で電荷をリセットし、蓄積を開始することができる。以下、これを電子先幕と呼ぶ。
RAM217は、DSP213と接続されており、画像データなどを一時的に記憶する。218はレンズ制御手段であり、撮像レンズ201の焦点距離、絞り径、射出瞳径、射出瞳と撮像素子204の距離等のレンズ情報をCPU207に出力するとともに、CPU207による演算制御に応じて絞り、レンズ等を駆動する。CPU207は、AFE212、DSP213、TG216、シャッタ駆動回路206、レンズ制御手段218の制御および演算を行う。幕状態検知手段220は、PI(Photointerrupter)センサー等が使用され、シャッタ状態検知結果をCPU207へ出力する。
図2(a)は本実施例のフォーカルプレンシャッタ205を斜め前方から見た駆動レバー側の分解斜視図、図2(b)は斜め背面から見た羽根室側の分解斜視図である。
1は中央部に開口1aを設けたシャッタ地板であり、樹脂で形成されている。2は補助地板であり、シャッタ地板の強度向上のため、また、各種金属軸を加締めるために、金属で形成されている。シャッタ地板1と補助地板2は、締結部1b、1c、1dにおいて、ビスによって締結されている。
2aは先駆動レバー軸、2bは後駆動レバー軸、2cは先カムギア軸、2dは後カムギア軸、2eはアイドルギア軸である。各軸は補助地板2に加締められている。3は先駆動レバー、4は後駆動レバーである。駆動レバーの詳細形状は後述する。5は先駆動スプリング、6は後駆動スプリングである。駆動スプリングは、可動端は各駆動レバーにかけられ、固定端はアジャスター70にかけられる。アジャスター70は、ウォーム71により回転可能で、各駆動スプリングの付勢力を調整することができる。
65、66はゴムなどで構成される半月形状緩衝部材であり、先駆動レバー3および後駆動レバー4の走行を受け止める。8は先カムギア、9は後カムギア、13は位相接片、12はアイドルギアである。先カムギア8と後カムギア9は同一の歯数で構成されており、アイドルギア12で連結されることから、同一の回転数で、かつ、同じ回転方向に回転する。位相接片13は、後カムギア9に配置されている。
20は上地板である。上面には、フレキシブル基板22が固定される。21は先幕電磁石であり、上地板20に固定され、先幕電磁石の端子21aはフレキシブル基板22の接続部22aにて不図示の駆動用回路に接続される。24は先幕永久磁石であり、先幕電磁石21の凹部に取り付けられる。23は後幕電磁石であり、後幕電磁石の端子23aはフレキシブル基板22の接続部22bにて不図示の駆動用回路に接続される。30はモーター地板、31はモーターである。
シャッタ地板1の背面側には、仕切り板40と、カバー板41が取り付けられている。また、仕切り板40の開口40a、カバー板41の開口41aは、シャッタ地板1の開口1aと類似した形状となっており、これら3つの開口を重ね合わせることで、長方形の露光開口が形成され、シャッタを通過する光束を制限している。42はスペーサーである。2fは主アーム軸、2gはサブアーム軸、2hは主アーム軸、2iはサブアーム軸、2jは先ブレーキ軸であり、補助地板2に固設されている。
シャッタ地板1と仕切り板40、および、仕切り板40とカバー板41の間には羽根群を配置する羽根室が形成されている。43はシャッタ開口を露光前に閉鎖する先羽根群である。
43aは主アーム、43bはサブアームであり、主アーム43aは先主アーム軸2fに、サブアーム43bは先サブアーム軸2gに、回転可能に取り付けられている。43cはスリットを形成する先1番羽根、43dは先2番羽根、43eは先3番羽根、43fは先4番羽根である。43cから43fの各羽根は、ピン43gによって回転可能に、主アーム43aと、サブアーム43bに軸支されており、公知のように、平行リンクを形成している。主アーム43aには、先駆動レバー3の、後述する羽根作動ピン3a、と係合するための穴が設けられている。サブアーム43bには、図2(b)において反時計回り、つまり羽根が重畳する方向に、先ガタ寄せバネ44がかけられている。
44はシャッタ開口を露光後に閉鎖する後羽根群である。先羽根群と同様に、44aは主アーム、44bはサブアームであり、主アーム44aは後主アーム軸2hに、サブアーム44bは後サブアーム軸2iに、回転可能に取り付けられている。44cはスリットを形成する後1番羽根、44dは後2番羽根、44eは後3番羽根、44fは後4番羽根である。44cから44fの各羽根は、ピン44gによって回転可能に主アーム44aと、サブアーム44bに軸支されており、公知のように、平行リンクを形成している。主アーム44aには、後駆動レバー4の、後述する羽根作動ピン4a、と係合するための穴が設けられている。サブアーム44bには、図2(b)において反時計回り、つまり羽根が展開する方向に、先ガタ寄せバネ45がかけられている。
67はゴム等からなる羽根先端緩衝部材であり、先羽根群43、および後羽根群44が走行完了時に当接するように構成されている。
次に、図3を参照して、先駆動レバー3、後駆動レバー4の構造について、詳細に説明する。
図3(a)は先駆動レバーの斜視図、図3(b)は先駆動レバーの上面図である。また、図3(c)は電磁石への吸着に用いられる部分の断面図、図3(d)はローラー部分の断面図である。図3(e)は後駆動レバーの斜視図、図3(f)は後駆動レバーの上面図を示している。
3aと4aは羽根作動ピン、3bと4bはローラー軸である。3dと4dはアマチャ軸、3eと4eはアマチャゴム、3fと4fはアマチャ、3gと4gはアマチャガイド、3hと4hはアマチャスプリングである。アマチャ軸3dと4dは、アマチャ3fと4fに加締められている。アマチャガイド3gと4gは、アマチャ3fと4fの動きを規制し、先幕電磁石21および後幕電磁石23への吸着を補助する。アマチャガイド3gと4gは、熱加締めによって先駆動レバー3および後駆動レバー4に固定されている。
10は、PI(Photointerrupter)遮光部材である。圧縮された駆動スプリングと、嵌合部10aによって駆動レバーに固定されている。10bはPI遮光部であり、後述の上地板20に固定されたPIの明暗を切り替えることによって、駆動レバー、乃至、羽根の位置を検知している。また、ローラー脱落防止部10cは、ローラー7がローラー軸3cから脱落することを防止している。ローラー7は、カムギアが駆動レバーに力をスムースに伝達するために、設けられている。
ここで、先カムギア8と先駆動レバー軸2aの相対位置、後カムギア9と後駆動レバー軸2bの相対位置は、同じようになっている。また、PI遮光部材は駆動レバーよりも薄い部材で形成されており、駆動レバーによって駆動レバーを形成するよりも駆動レバー全体のイナーシャを小さくすることができる。
図4は上地板20の構成を詳細に示した図である。図4(a)は裏面の斜視図、図4(b)は表面の斜視図である。
11aは先PI、11bは後PI、21は電磁石、22はフレキシブル基板、71はアジャスター70の調整に用いるウォームである。PIは、上地板20に軽圧入した上で、フレキシブル基板22のPI接続部22cと接続される。先PI11aは、先駆動軸2aと後駆動軸2bの間に、投光部と受光部を結ぶ線が、先駆動レバー3の回転軸と略平行になるように配置されている。PIの配置によって占めるスペースは、PIとPIの遮光部のトータルで考慮する必要がある。
また、先PIは、先駆動軸2aと後駆動軸2bの間に配置しているため、PIの配置によってシャッタユニットが大型化することを抑えている。後PIについても、駆動レバーの回転範囲と平面内でオーバーラップする配置にしており、PIの配置によってシャッタユニットが大型化することを抑えている。また、先駆動レバー3に対する先PI11aの相対位置、後駆動レバー4に対する後PI11bの相対配置は、同じになっている。そのため、PI遮光部10は、PI遮光部10bとコロ脱落防止部10cが先後で共通化され、部品を共通して使うことができる。
フレキシブル基板22の位相パターン22dは、位相接片13と接触し、カムギア9の位相を検知している。
図5はモーターユニットの分解斜視図である。
30はモーター地板、31はギアカバー、32はモーター、33はピニオンギア、34は第1減速ギア、35は第2減速ギアである。モーターからの回転は、ピニオンギア33、減速ギア1、減速ギア2、先カムギア8、アイドルギア12、後カムギア9の順に伝達される。
モーター32はビスによってモーター地板30に締結される。第1減速ギア34は、モーター地板の軸30aに回転可能に軸支され、第2減速ギア35はモーター地板の軸30bに回転可能に軸支される。モーター地板の軸30bは軸先端がサブ地板2に嵌合し、サブ地板2に加締められた先カムギア軸2cに軸支された先カムギア8との、ギア軸間距離を所定の範囲内に保っている。ギアカバー31はビスでモーター地板30に締結されている。また、モーター地板30はビスで上地板20に締結されている。
各構成部品の動きを図6と図7を用いて説明する。
図6は、撮影シーケンスの各構成部品の動きを示している。図7は本実施例の状態遷移を表している。図6に振られたA〜Dの符号は、図7A乃至図7Dに対応している。
(1)レリーズ前待機状態
図6のAはレリーズ前待機状態であり、図7Aはフォーカルプレンシャッタのレリーズ前待機状態を示している。後駆動レバー4のローラー7は、後カムギア9のカムトップに接している。すなわち、後カムギア9は、後駆動レバー4を図7Aにて右旋した状態で係止している。
このとき、通常は後駆動レバーのアマチャとヨークの吸着状態を保証するために、カムギアで保持せずに電磁石で駆動レバーを吸着する位置よりも、余計に駆動レバーを回転させており、以下この状態をオーバーチャージと呼ぶ。また、オーバーチャージ開始から解除に至るまでのアマチャの位置を安定されるために、アマチャスプリング4hによって、アマチャ4fが付勢されている。
(2)オーバーチャージ解除
図6のAの待機状態からレリーズ信号を受け付けると、図6の通り、モーターに通電が開始され、カムギア8、9が回転を始める。それとともに、後幕電磁石21に通電が開始される。
図7Bはオーバーチャージ解除を行った状態を示している。図7Aの状態から、後カムギア9は図7Aから右旋し、後カムギア9は、ローラー7と接触しない位置に到達し、停止する。
これによって、後駆動レバー4は係止が解除されて右旋方向に回転しようとするが、後幕電磁石23は通電されてアマチャ4fと吸着するので、所定量回転した後、停止する。オーバーチャージによって生じたアマチャゴム4eと後駆動レバー4の間の隙間が無くなり、更にアマチャゴムが圧縮されてメインスプリングの荷重と釣り合う状態まで、図7Aから後駆動レバー4は右旋して保持され、図6のBおよび図7Bとなる。
一方、先幕電磁石21は永久磁石24が配置されており、先幕電磁石へ無通電状態でも永久磁石の磁力によりアマチャ3fと電磁石23は吸着している。
ここでシャッタ状態検知手段である、先PI11a、後PI11bに電力が供給され、シャッタ状態検知結果をCPU207へ出力する。
このとき、図7Bのように、先羽根群43の露光開始となる先1番羽根43cのスリット部43csと開口までの距離Y1が後羽根群44の露光終了となる後1番羽根44cのスリット部44csと開口までの距離Y2よりも長い位置にて、先1番羽根43cは待機される。これにより、羽根が動作し始めてから開口を過ぎるまでの時間が先1番羽根43cのほうが長くなる。この先1番羽根のスリット部43csと後1番羽根のスリット部44csの保持状態における位置関係の詳細は後述する。
(3)保持解除
図6のBの後、所定時間が経過すると、先幕電磁石21および後幕電磁石23は、後述する所定の間隔で保持解除を行う。
まず、先幕電磁石21の保持解除通電が開始される。永久磁石24の磁束を打ち消す向きの磁束を生成して吸着力を低減させて、先駆動レバー3の保持が解除され、先駆動レバー3は先駆動スプリング5に付勢されて、図7Aにて右旋を開始する。そして、先駆動レバーの羽根作動ピン3bによって先羽根群43は図7Aにて下方へ走行を開始する。先駆動レバー3は、所定量回転すると、先1番羽根のスリット部43csは開口端に到達し、露光を開始していく。
後幕電磁石23の保持解除は先幕電磁石21の保持解除通電から所定の間隔後に行われる。これによって、後駆動レバー4の保持が解除され、後駆動レバー4は後駆動スプリング6に付勢されて、図7Aにて右旋を開始する。そして、後駆動レバーの羽根作動ピン4bによって後羽根群44は図7Aにて下方へ走行を開始する。
後駆動レバー4は、所定量回転すると、後1番羽根44cのスリット部44csは開口端に到達し、露光を終了していく。
(4)先駆動レバーチャージ
後駆動レバー4の走行から所定時間経過後、モーター31に通電される。先カムギア8、後カムギア9は図7Cの図で右旋を開始し、先駆動レバー3がチャージ開始される位置に達する。そして、先駆動レバー3のローラー7が先カムギア8のカム面に当接し、先駆動レバー3のチャージが開始される。
(5)後駆動レバーチャージ
図6のDは、図7Cから先カムギア8と後カムギア9が更に右旋回した状態であり、先羽根群43が開口を閉鎖し、後駆動レバー4がチャージ開始される位置に達する。後駆動レバー4のローラー7が後カムギア9のカム面に当接し、後駆動レバー4のチャージが開始される。
(6)先駆動レバーと後駆動レバーチャージ完了
図6のEにおいて、先駆動レバー3のローラー7は先カムギア8のカムトップに達した後、後駆動レバー4のローラー7は後カムギア9のカムトップに達する。
ここで先駆動レバーと後駆動レバーのチャージが完了する。
ここから、先カムギア8と後カムギア9が更に右旋回し、先駆動レバー3は、先カムギア8の係止が解除される図6における位置Fに到達する。ここで、先幕電磁石21は永久磁石24が配置されており、先幕電磁石へ無通電状態でも永久磁石の磁力によりアマチャ3fと電磁石23は吸着している。これにより、モーター31の通電は終了される。
図6のFはAのレリーズ前待機状態となり、撮影シーケンスが完了となる。
以上が本実施例での、写真を撮影する際のフォーカルプレンシャッタの動作である。
(1´)レリーズ前待機状態で先幕走行
レリーズ前待機状態、先幕は永久磁石24の磁力により保持されている状態である。そのため、撮像装置200に強い衝撃や振動などが加わると、永久磁石24の磁力を上回る力が先幕走行方向に加わり、先羽根群43が走行してしまう場合がある。
強い衝撃や振動を受けて先羽根群43が走行している場合の動作について、図8を用いて説明する。
図8が撮影開始から撮影終了まで実行するフローチャートである。
撮影動作が開始されると、先羽根群43の検知手段であるPI11aへ電力を供給して検知可能な状態へ遷移させる。PI11aが検知可能な状態となったら、先羽根群43の状態検知を実行し、検知を終えたらPI11aへの電力の供給を停止する。
検知結果が先羽根群43の走行完了を示していない場合は、シャッタ動作選択手段はメカシャッタ撮影を選択し、通常の撮影シーケンスを続行する。
検知結果が先羽根群43の走行完了を示している場合は、撮像装置200は異常と判断し、シャッタ動作選択手段は電子シャッタ動作を選択する。そして、電子先幕による露光開始から所定の間隔後に、後幕電磁石23の保持解除をすることで、後羽根群44が走行して露光終了となる。その後、通常の撮影シーケンスを続行する。
上述の図8を参照して説明した撮像装置は、衝撃によって先幕が走行した場合でも、異常終了することなく、撮影シーケンスを続行することが可能である。
図9はシャッタ動作選択手段が、前記メカシャッタ動作、若しくは前記電子シャッタ動作のどちらであるかを選択したのか表示する、シャッタ動作選択結果を、非図示のシャッタ動作選択結果表示手段で表示し、撮影終了まで実行するフローチャートである。
撮影動作が開始されると、先羽根群43の検知手段であるPI11aへ電力を供給して検知可能な状態へ遷移させる。PI11aが検知可能な状態となったら、先羽根群43の状態検知を実行し、検知を終えたらPI11aへの電力の供給を停止する。
検知結果が先羽根群43の走行完了を示していない場合は、シャッタ動作選択手段はメカシャッタ撮影を選択し、通常の撮影シーケンスを続行する。この時、メカシャッタ撮影を選択したことを非図示のシャッタ動作選択結果表示手段で表示する。
検知結果が先羽根群43の走行完了を示している場合は、撮像装置200は異常と判断し、シャッタ動作選択手段は電子シャッタ動作を選択する。この時、電子シャッタ動作を選択したことを、非図示のシャッタ動作選択結果表示手段で表示する。そして、電子先幕による露光開始から所定の間隔後に、後幕電磁石23の保持解除をすることで、後羽根群44が走行して露光終了となる。その後、通常の撮影シーケンスを続行する。
図10は、強い衝撃や振動を受けて撮影不能状態になる場合の動作について、従来例を示す。本実施例と従来例では、先羽根群43の状態検知結果によるシャッタ動作選択手段の有無が大きな違いとなっている。
撮影動作が開始されると、先羽根群43の検知手段であるPI11aへ電力を供給して検知可能な状態へ遷移させる。PI11aが検知可能な状態となったら、先羽根群43の状態検知を実行し、検知を終えたらPI11aへの電力の供給を停止する。検知結果が先羽根群43の走行完了を示している場合は、撮像装置200は異常と判断し、異常終了シーケンスを実行後に撮影終了へ至る。そして撮影者がカメラ復帰作業をおこなうまでは、撮影不能状態が継続してしまう。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
11a 検知手段、23 電磁石、24 永久磁石、43 先羽根群、
44 後羽根群、200 撮像装置、204 撮像素子、
205 フォーカルプレンシャッタ、206 シャッタ制御手段、
207 CPU、215 画像表示手段

Claims (2)

  1. 複数の画素から成る撮像素子と、
    前記撮像素子への光の入射を遮断するために走行する第1の幕と、
    前記第1の幕の走行に先行して前記撮像素子への光の入射を開放する第2の幕と、
    前記第1の幕の走行に先行して前記画素をライン毎に順次リセット走査するリセット部と、
    撮影動作開始時に第2の幕の状態を検知する幕状態検知手段と、
    前記幕状態検知手段の検知結果に応じて、前記第1の幕と前記第2の幕の走行によるメカシャッタ動作、若しくは前記第1の幕と前記リセット部による電子シャッタ動作とのいずれかを選択するシャッタ動作選択手段と、を備えることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記シャッタ動作選択手段により選択されたシャッタ動作が、前記メカシャッタ動作、若しくは前記電子シャッタ動作のどちらであるかを表示する、シャッタ動作選択結果表示手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
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