JP2020067469A - 撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】回路基板の大型化や撮影可能枚数の低減を回避しつつ、安定したシャッタ精度を得られるシャッタ装置を提供すること。【解決手段】可動鉄片を保持し、先羽根群を作動させる先羽根駆動部材と、可動鉄片を保持し、後羽根群を作動させる後羽根駆動部材と、通電状態で可動鉄片と所定の吸着力を有して先羽根駆動部材を保持する先保持手段と、永久磁石の磁力に基づく吸着力により後羽根駆動部材を保持し、通電状態で前記吸着力が弱まる後保持手段と、を有するシャッタ装置と、シャッタ装置を有する撮像装置において、先保持手段の通電を解除して先駆動部材がシャッタ地板の開口に到達するまでの時間と撮像装置にて設定される最高速秒時の露光時間を足した時間が、後保持手段の通電を開始して後駆動部材がシャッタ地板の開口に到達するまでの時間よりも長いことを特徴とする構成とした。【選択図】図8B

Description

本発明は、シャッタ装置を備えた撮像装置に関するものである。
カメラ用のフォーカルプレンシャッタとして、二つのシャッタ羽根(先幕、後幕)によって形成されるスリットが、撮像面を連続的に露光していくようにしたものが知られている。これら2つの羽根はシャッタ地板を含む3つの地板によって形成される羽根室に配置される。また、それぞれの羽根は、複数のアーム、羽根、枢支部材で形成されており、シャッタ地板の開口部を覆う位置と、退避した位置の間を往復作動するようになっている。これらのシャッタ羽根は、シャッタ地板の被写体側に取り付けられた駆動部材によって作動される。また、各羽根はそれぞれの駆動部材によって作動されるが、その作動開始タイミングの制御は、主に電磁石によって行われている。この電磁石の用い方には大きく分けて三通りあり、うち二通りは既存の緊定タイプとダイレクト釈放タイプと呼ばれるものである。三通り目としては、永久磁石タイプと呼ばれるものである(特許文献1、2)。
永久磁石タイプとは、永久磁石が持つ磁力によって駆動部材を作動開始状態にて保持をする。そして、開始タイミングの信号を受けると電磁石に通電を開始して、永久磁石の磁束を打ち消す向きの磁束を生成して吸着力を低減させて、駆動部材の保持を解除し、シャッタ羽根が作動されるものである。
永久磁石タイプを用いたフォーカルプレンシャッタとして、特許文献1および特許文献2では、次の2つの構成が記載されている。第一の構成は、先幕と後幕ともに永久磁石を用いてその磁力で各駆動部材を保持するものである。第二の構成は、先幕はダイレクト釈放タイプであって電磁石に通電をすることで先幕駆動部材を保持し、後幕は永久磁石の磁力によって後幕駆動部材を保持するものである。
特開2010−15200号公報 特開2012−118143号公報
しかしながら、第一の構成では、永久磁石の磁束を打ち消す磁束を生成させるためには電磁石に大電流を流す必要があるため、先幕も後幕も同時に大電流を流せるようにするには回路基板の大型化や撮像装置の撮影可能枚数の低減となってしまう。
また、第二の構成では次のような課題がある。ここで、図8は第二の構成での露光動作シーケンスを表し、図8(a)は長秒時露光、図8(b)は高速秒時露光の、先幕電磁石と後幕電磁石への通電タイミングと、先幕羽根と後幕羽根の走行の様子を示している。永久磁石タイプは、ダイレクト釈放タイプと比較して大電流を流して永久磁石の吸着力を下げるため、電磁石に通電を開始してから駆動部材が作動を開始し、羽根がシャッタ開口に到達するまでのタイムラグが大きい。そのため、第二の構成では、先幕タイムラグT1´より後幕タイムラグT2´が長い。図8(a)のように長秒時露光では、先幕の電磁石の通電解除と後幕の電磁石の通電開始は重ならないが、図8(b)のように高速秒時露光のとき、先幕の電磁石への通電中に後幕の電磁石への通電が開始されて、電磁石への通電が重複してしまう。そのとき、先幕への電磁石の通電を行っているためにそちらにも電源電圧を要し、後幕の電磁石に対して所定の電圧よりも降下した電圧が通電されることになる。後幕の電磁石は大電流を流す必要があるが、所定以下の電圧が通電された後幕の電磁石は吸着力が所定値まで下がらず、後幕駆動部材の作動開始が遅れてしまう。その結果、長秒時露光の後幕タイムラグT2´より高速秒時露光の後幕タイムラグT2″が長くなり、シャッタ精度が低下してしまう。そこで、先幕と後幕の電磁石への通電電源をそれぞれ独立した回路を設置することで上記の課題は解決されるが、回路基板の大型化となる。
このような点を鑑みて、本発明の目的は、回路基板の大型化や撮影可能枚数の低減を回避しつつ、安定したシャッタ精度が得られるシャッタ装置を備えた撮像装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明に係る撮像装置は、
先羽根群と、
後羽根群と、
開口を有して、前記羽根群を回転可能に取り付けているシャッタ地板と、
可動鉄片を保持しシャッタ地板に回転可能に軸支され、撮影時には先駆動スプリングの付勢力によって前記先羽根群を待機位置から走行完了位置まで作動させる先羽根駆動部材と、
可動鉄片を保持しシャッタ地板に回転可能に軸支され、撮影時には後駆動スプリングの付勢力によって前記後羽根群を待機位置から走行完了位置まで作動させる後羽根駆動部材と、
通電状態で前記可動鉄片と所定の吸着力を有して前記先羽根駆動部材を保持する先保持手段と、
永久磁石の磁力に基づく吸着力により前記後羽根駆動部材を保持し、通電状態で前記吸着力が弱まる後保持手段と、
を有するシャッタ装置と、
前記シャッタ装置を有する撮像装置において、
前記シャッタ装置は、前記先保持手段の通電を解除して先駆動部材がシャッタ地板の開口に到達するまでの時間と撮像装置にて設定される最高速秒時の露光時間を足した時間が、前記後保持手段の通電を開始して後駆動部材がシャッタ地板の開口に到達するまでの時間よりも長いことを特徴とする。
本発明に係る撮像装置によれば、回路基板の大型化や撮影可能枚数の低減を回避しつつ、安定したシャッタ精度を得ることができる。
本実施の形態に係る撮像装置のブロック図である。 本実施の形態に係るフォーカルプレンシャッタの分解斜視図である。 本実施の形態に係るフォーカルプレンシャッタの分解斜視図である。 本実施の形態に係るフォーカルプレンシャッタの駆動レバーの斜視図である。 本実施の形態に係るフォーカルプレンシャッタの上地板の斜視図である。 本実施の形態に係るフォーカルプレンシャッタのモーターユニットの分解斜視図である。 本実施の形態に係るフォーカルプレンシャッタの各部材の動作シーケンスを示す図である。 本実施の形態に係るフォーカルプレンシャッタの状態遷移を示す図である。 本実施の形態に係るフォーカルプレンシャッタの状態遷移を示す図である。 従来のフォーカルプレンシャッタの露光動作シーケンスを示す図である。 本実施の形態に係るフォーカルプレンシャッタの露光動作シーケンスを示す図である。
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。
以下、図1乃至図8を参照して、本発明の実施例による撮像装置について説明する。
まず、本実施例の構成について説明する。
図1は、撮像装置200のブロック図である。
201は撮影レンズ、205はフォーカルプレンシャッタ、204は撮像素子、202はミラー部材、203はファインダ装置である。
撮像装置が図1に示すファインダ観察状態にある場合、撮影レンズ201を通過した被写体光のうちの一部の光束は、撮影光路内にある位置するミラー部材202で反射されてファインダ装置203に導かれる。これにより、撮影者はファインダ装置203を介して被写体像を観察することができる。
219は光量検出手段であり、ファインダ装置に導かれた光束から被写体像の光量を検出する。
ファインダ観察状態から撮影状態あるいはライブビュー状態に移行すると、ミラー部材202が不図示のミラー部材駆動装置により撮影光路から退避することで、撮像レンズ201からの被写体光は撮像素子204に向かう。
撮像素子204に対して物体側には、フォーカルプレンシャッタ205が配置されている。
206は、フォーカルプレンシャッタを駆動制御するシャッタ駆動回路である。
このフォーカルプレンシャッタ205は、先羽根群43と後羽根群44を有しており、撮影者が設定した露光秒時に基づいて、CPU207によりシャッタ駆動回路206を介して駆動を制御される。
また、フォーカルプレンシャッタ205は、シャッタチャージ手段208により羽根群走行後にチャージ動作される。シャッタチャージ手段208は、CPU207によりシャッタチャージ駆動回路209を介して駆動を制御される。
210は撮影準備開始スイッチであるSW1、211は撮影を開始するスイッチであるSW2である。
SW1 210とSW2 211は2段スイッチで形成されており、第1ストロークでSW1 210がオンし、第2ストロークでSW2 211がオンする。
撮像素子204は、CMOSイメージセンサ等が使用され、被写体からの光を結像する撮像レンズ201により結像された被写体像を光電変換する。撮像素子204によって生成され出力されるアナログ画像信号は、AFE(Analog Front End)212によりデジタル信号に変換される。AFE212から出力されるデジタル画像信号は、DSP(Disital Signal Processer)213によって各種画像処理や圧縮・伸張処理などが行われる。
記録媒体214は、DSP213により処理された画像データを記録する。
表示部215は、液晶ディスプレイ(LCD)等が使用され、撮影した画像や各種メニュー画面などを表示する。
TG216は、タイミングジェネレータであり、撮像素子204を駆動制御する。
RAM217は、DSP213と接続されており、画像データなどを一時的に記憶する。
218はレンズ制御手段であり、撮像レンズ201の焦点距離、絞り径、射出瞳径、射出瞳と撮像素子204の距離等のレンズ情報をCPU207に出力するとともに、CPU207による演算制御に応じて絞り、レンズ等を駆動する。
CPU207は、AFE212、DSP213、TG216、シャッタ駆動回路206、レンズ制御手段218の制御および演算を行う。
図2(a)は本実施例のフォーカルプレンシャッタ205を斜め前方から見た駆動レバー側の分解斜視図、図2(b)は斜め背面から見た羽根室側の分解斜視図である。
1は中央部に開口1aを設けたシャッタ地板であり、樹脂で形成されている。2は補助地板であり、シャッタ地板の強度向上のため、また、各種金属軸を加締めるために、金属で形成されている。シャッタ地板1と補助地板2は、締結部1b、1c、1dにおいて、ビスによって締結されている。
2aは先駆動レバー軸、2bは後駆動レバー軸、2cは先カムギア軸、2dは後カムギア軸、2eはアイドルギア軸である。各軸は補助地板2に加締められている。
3は先駆動レバー、4は後駆動レバーである。駆動レバーの詳細形状は後述する。5は先駆動スプリング、6は後駆動スプリングである。駆動スプリングは、可動端は各駆動レバーにかけられ、固定端はアジャスター70にかけられる。アジャスター70は、ウォーム71により回転可能で、各駆動スプリングの付勢力を調整することができる。
65、66はゴムなどで構成される半月形状緩衝部材であり、先駆動レバー3および後駆動レバー4の走行を受け止める。
8は先カムギア、9は後カムギア、13は位相接片、12はアイドルギアである。先カムギア8と後カムギア9は同一の歯数で構成されており、アイドルギア12で連結されることから、同一の回転数で、かつ、同じ回転方向に回転する。位相接片13は、後カムギア9に配置されている。
20は上地板である。上面には、フレキシブル基板22が固定される。21は先幕電磁石であり、上地板20に固定され、先幕電磁石の端子21aはフレキシブル基板22の接続部22aにて不図示の駆動用回路に接続される。23は後幕電磁石、24は永久磁石であり、永久磁石24は後幕電磁石23の凹部に取り付けられる。後幕電磁石の端子23aはフレキシブル基板22の接続部22bにて不図示の駆動用回路に接続される。
30はモーター地板、31はモーターである。
シャッタ地板1の背面側には、仕切り板40と、カバー板41が取り付けられている。また、仕切り板40の開口40a、カバー板41の開口41aは、シャッタ地板1の開口1aと類似した形状となっており、これら3つの開口を重ね合わせることで、長方形の露光開口が形成され、シャッタを通過する光束を制限している。
42はスペーサーである。2fは主アーム軸、2gはサブアーム軸、2hは主アーム軸、2iはサブアーム軸、2jは先ブレーキ軸であり、補助地板2に固設されている。
シャッタ地板1と仕切り板40、および、仕切り板40とカバー板41の間には羽根群を配置する羽根室が形成されている。
43はシャッタ開口を露光前に閉鎖する先羽根群である。43aは主アーム、43bはサブアームであり、主アーム43aは先主アーム軸2fに、サブアーム43bは先サブアーム軸2gに、回転可能に取り付けられている。43cはスリットを形成する先1番羽根、43dは先2番羽根、43eは先3番羽根、43fは先4番羽根である。43cから43fの各羽根は、ピン43gによって回転可能に、主アーム43aと、サブアーム43bに軸支されており、公知のように、平行リンクを形成している。主アーム43aには、先駆動レバー3の、後述する羽根作動ピン3a、と係合するための穴が設けられている。サブアーム43bには、図2(b)において反時計回り、つまり羽根が重畳する方向に、先ガタ寄せバネ44がかけられている。
44はシャッタ開口を露光後に閉鎖する後羽根群である。先羽根群と同様に、44aは主アーム、44bはサブアームであり、主アーム44aは後主アーム軸2hに、サブアーム44bは後サブアーム軸2iに、回転可能に取り付けられている。44cはスリットを形成する後1番羽根、44dは後2番羽根、44eは後3番羽根、44fは後4番羽根である。44cから44fの各羽根は、ピン44gによって回転可能に主アーム44aと、サブアーム44bに軸支されており、公知のように、平行リンクを形成している。主アーム44aには、後駆動レバー4の、後述する羽根作動ピン4a、と係合するための穴が設けられている。サブアーム44bには、図2(b)において反時計回り、つまり羽根が展開する方向に、先ガタ寄せバネ45がかけられている。
67はゴム等からなる羽根先端緩衝部材であり、先羽根群43、および後羽根群44が走行完了時に当接するように構成されている。
次に、図3を参照して、先駆動レバー3、後駆動レバー4の構造について、詳細に説明する。図3(a)は先駆動レバーの斜視図、図3(b)は先駆動レバーの上面図である。また、図3(c)は電磁石への吸着に用いられる部分の断面図、図3(d)はローラー部分の断面図である。図3(e)は後駆動レバーの斜視図、図3(f)は後駆動レバーの上面図を示している。3aと4aは羽根作動ピン、3bと4bはローラー軸である。3dと4dはアマチャ軸、3eと4eはアマチャゴム、3fと4fはアマチャ、3gと4gはアマチャガイド、3hと4hはアマチャスプリングである。アマチャ軸3dと4dは、アマチャ3fと4fに加締められている。アマチャガイド3gと4gは、アマチャ3fと4fの動きを規制し、先幕電磁石21および後幕電磁石23への吸着を補助する。アマチャガイド3gと4gは、熱加締めによって先駆動レバー3および後駆動レバー4に固定されている。
10は、PI遮光部材である。圧縮された駆動スプリングと、嵌合部10aによって駆動レバーに固定されている。10bはPI遮光部であり、後述の上地板20に固定されたPIの明暗を切り替えることによって、駆動レバー、乃至、羽根の位置を検知している。また、ローラー脱落防止部10cは、ローラー7がローラー軸3cから脱落することを防止している。ローラー7は、カムギアが駆動レバーに力をスムースに伝達するために、設けられている。ここで、先カムギア8と先駆動レバー軸2aの相対位置、後カムギア9と後駆動レバー軸2bの相対位置は、同じようになっている。また、PI遮光部材は駆動レバーよりも薄い部材で形成されており、駆動レバーによって駆動レバーを形成するよりも駆動レバー全体のイナーシャを小さくすることができる。
図4は上地板20の構成を詳細に示した図である。図4(a)は裏面の斜視図、図4(b)は表面の斜視図である。11aは先PI、11bは後PI、21は電磁石、22はフレキシブル基板、71はアジャスター70の調整に用いるウォームである。PIは、上地板20に軽圧入した上で、フレキシブル基板22のPI接続部22cと接続される。先PI11aは、先駆動軸2aと後駆動軸2bの間に、投光部と受光部を結ぶ線が、先駆動レバー3の回転軸と略平行になるように配置されている。PIの配置によって占めるスペースは、PIとPIの遮光部のトータルで考慮する必要がある。また、先PIは、先駆動軸2aと後駆動軸2bの間に配置しているため、PIの配置によってシャッタユニットが大型化することを抑えている。後PIについても、駆動レバーの回転範囲と平面内でオーバーラップする配置にしており、PIの配置によってシャッタユニットが大型化することを抑えている。また、先駆動レバー3に対する先PI11aの相対位置、後駆動レバー4に対する後PI11bの相対配置は、同じになっている。そのため、PI遮光部10は、PI遮光部10bとコロ脱落防止部10cが先後で共通化され、部品を共通して使うことができる。
フレキシブル基板22の位相パターン22dは、位相接片13と接触し、カムギア9の位相を検知している。
図5はモーターユニットの分解斜視図である。30はモーター地板、31はギアカバー、32はモーター、33はピニオンギア、34は第1減速ギア、35は第2減速ギアである。モーターからの回転は、ピニオンギア33、減速ギア1、減速ギア2、先カムギア8、アイドルギア12、後カムギア9の順に伝達される。
モーター32はビスによってモーター地板30に締結される。第1減速ギア34は、モーター地板の軸30aに回転可能に軸支され、第2減速ギア35はモーター地板の軸30bに回転可能に軸支される。モーター地板の軸30bは軸先端がサブ地板2に嵌合し、サブ地板2に加締められた先カムギア軸2cに軸支された先カムギア8との、ギア軸間距離を所定の範囲内に保っている。ギアカバー31はビスでモーター地板30に締結されている。また、モーター地板30はビスで上地板20に締結されている。
各構成部品の動きを図6と図7を用いて説明する。図6は、撮影シーケンスの各構成部品の動きを示している。図7は本実施例の状態遷移を表している。図6に振られたa〜dの符号は、図7A・図7Bの(a)〜(d)に対応している。図6に振られたe(=a)は図7Aの(a)に対応している。
(1)レリーズ前待機状態
図6のaはレリーズ前待機状態であり、図7Aの(a)はフォーカルプレンシャッタのレリーズ前待機状態を示している。先駆動レバー3、および後駆動レバー4のローラー7は、それぞれ、先カムギア8のカムトップ、後カムギア9のカムトップに接している。すなわち、各カムギアは、各駆動レバーを図7Aの(a)にて右旋した状態で係止している。このとき、通常は駆動レバーのアマチャとヨークの吸着状態を保証するために、カムギアで保持せずに電磁石で駆動レバーを吸着する位置よりも、余計に駆動レバーを回転させており、以下この状態をオーバーチャージと呼ぶ。また、オーバーチャージ開始から解除に至るまでのアマチャの位置を安定されるために、アマチャスプリング3h、4hによって、アマチャ3f、4fが付勢されている。
(2)オーバーチャージ解除
図7Aの(a)の待機状態からレリーズ信号を受け付けると、図6の通り、モーターに通電が開始され、カムギア8、9が回転を始める。それとともに、先幕電磁石21に通電が開始される。図7Aの(b)はオーバーチャージ解除を行った状態を示している。この状態から、先カムギア8、後カムギア9は図7Aの(a)から右旋し、先カムギア8と後カムギア9は、ローラー7と接触しない位置に到達し、停止する。これによって、先駆動レバー3、及び後駆動レバー4は係止が解除されて右旋方向に回転しようとするが、先幕電磁石21は通電されてアマチャ3fと電磁石21は吸着するので、所定量回転した後、停止する。一方、後幕電磁石23は永久磁石24が配置されており、後幕電磁石へ無通電状態でも永久磁石の磁力によりアマチャ4fと電磁石23は吸着するので、所定量回転した後、停止する。すなわち、オーバーチャージによって生じたアマチャゴム3e、4eと先後の各駆動レバーの間の隙間が無くなり、更にアマチャゴムが圧縮されてメインスプリングの荷重と釣り合う状態まで、図7Aの(a)から各駆動レバーは右旋して保持され、図6のbおよび図7Aの(b)となる。
このとき、図7Aの(b)のように、先羽根群43の露光開始となる先1番羽根43cのスリット部43csと開口までの距離Y1が後羽根群44の露光終了となる後1番羽根44cのスリット部44csと開口までの距離Y2よりも長い位置にて、先1番羽根43cは待機される。これにより、羽根が動作し始めてから開口を過ぎるまでの時間が先1番羽根43cのほうが長くなる。この先1番羽根のスリット部43csと後1番羽根のスリット部44csの保持状態における位置関係の詳細は後述する。
(3)保持解除
図6のbの後、モーターが停止し、所定時間が経過すると、先幕電磁石21および後幕電磁石23は、後述する所定の間隔で保持解除を行う。
まず、先幕電磁石21の通電が解除される。これによって、先駆動レバー3は先駆動スプリング5に付勢されて、図7Aの(b)にて右旋を開始する。そして、先駆動レバーの羽根作動ピン3bによって先羽根群43は図7Aの(b)にて下方へ走行を開始する。
先駆動レバー3は、所定量回転すると、先1番羽根のスリット部43csは開口端に到達し、露光を開始していく。ここで、先幕電磁石21の通電解除からスリット部43csの開口端への到達までの時間を先幕タイムラグT1とする。
後幕電磁石23への通電開始は、先幕電磁石21の通電解除から所定の間隔後に行われる。これによって、永久磁石24の磁束を打ち消す向きの磁束を生成して吸着力を低減させて、後駆動レバー4の保持が解除され、後駆動レバー4は後駆動スプリング6に付勢されて、図7Aの(b)にて右旋を開始する。そして、後駆動レバーの羽根作動ピン4bによって後羽根群44は図7Aの(b)にて下方へ走行を開始する。
後駆動レバー4は、所定量回転すると、後1番羽根44cのスリット部44csは開口端に到達し、露光を終了していく。ここで、後幕電磁石23の通電開始からスリット部44csの開口端への到達までの時間を後幕タイムラグT2とする。
本実施例では、撮像装置の最高速秒時の設定においても先幕電磁石21の通電解除の後に後幕電磁石23の通電開始となるように、すなわち、T1+最高速秒時の露光時間(TV)>T2となるように、先幕のスリット部43csと後幕のスリット部44csの保持状態における位置は配置されている。
図8Bの(c)は、本実施例の露光動作シーケンスを示している。図7Aの(b)のように先幕の保持状態での位置を開口から十分に遠い距離に配置することで、従来例の図8Aの(a)(b)における先幕タイムラグT1´よりも本実施例の図8Bの(c)における先幕タイムラグT1は長い。以上のように、先幕の保持状態での位置を開口から十分に遠い距離に配置することで、高速秒時での露光においても先幕電磁石の通電解除後に後幕電磁石の通電開始を行うため、後幕電磁石に一定の電圧を印加することができ、安定したシャッタ精度を得ることができる。また、後幕の保持状態での位置を開口から十分に近い距離に配置することでも同様の効果が得られる。
なお、前述した、先幕電磁石の通電解除から後幕電磁石への通電開始までの所定の間隔は、本実施例ではT1+設定された秒時の露光時間(TV)−T2となる。
ここで、保持状態での羽根群の位置だけでなく、次の形態でも撮像装置の最高速秒時の設定においても先幕電磁石21の通電解除の後に後幕電磁石23の通電開始とすることが可能である。先駆動スプリング5の保持状態でのバネ力は後駆動スプリング6の保持状態でのバネ力よりも弱くすることで、先幕タイムラグを後幕タイムラグより遅くすることができる。また、先幕電磁石の吸着力を十分に強くすることで同様の効果が得られる。
露光を開始していく先幕は、もう一方の下辺の開口端を通過していき、先駆動レバー3が半月形状緩衝部材65に当接し、また先羽根群43が羽根先端緩衝部材67と当接して走行完了となる。露光を終了していく後幕は、もう一方の下辺の開口端を通過していき、後駆動レバー3が半月形状緩衝部材66に当接し、また後羽根群44が羽根先端緩衝部材67と当接して走行完了となり、図6のcとなる。図7Bの(c)は、先羽根群43および後羽根群44が走行完了した状態を示している。
(4)先駆動レバーチャージ
後駆動レバー4の走行から所定時間経過後、モーター31に通電される。先カムギア8、後カムギア9は図7Bの(c)の図で右旋を開始し、先駆動レバー3がチャージ開始される位置に達する。そして、先駆動レバー3のローラー7が先カムギア8のカム面に当接し、先駆動レバー3のチャージが開始される。
(5)後駆動レバーチャージ
図6のdは、図7Bの(c)から先カムギア8と後カムギア9が更に右旋回した状態であり、先羽根群43が開口を閉鎖し、後駆動レバー4がチャージ開始される位置に達する。後駆動レバー4のローラー7が後カムギア9のカム面に当接し、後駆動レバー4のチャージが開始される。
(6)先駆動レバーと後駆動レバーチャージ完了
図6のeにおいて、先駆動レバー3のローラー7は先カムギア8のカムトップに達し、後駆動レバー4のローラー7は後カムギア9のカムトップに達し、モーター31の通電は終了される。これにより、図6のeは図6のa(図7Aの(a))のレリーズ前待機状態となり、撮影シーケンスが完了となる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
1 シャッタ地板、3 先駆動レバー、4 後駆動レバー、5 先駆動スプリング、
6 後駆動スプリング、8 先カムギア、9 後カムギア、21 先幕電磁石、
23 後幕電磁石、24 永久磁石、43 先羽根群、44 後羽根群、
200 撮像装置、205 フォーカルプレンシャッタ

Claims (2)

  1. 先羽根群と、
    後羽根群と、
    開口を有して、前記羽根群を回転可能に取り付けているシャッタ地板と、
    可動鉄片を保持しシャッタ地板に回転可能に軸支され、撮影時には先駆動スプリングの付勢力によって前記先羽根群を待機位置から走行完了位置まで作動させる先羽根駆動部材と、
    可動鉄片を保持しシャッタ地板に回転可能に軸支され、撮影時には後駆動スプリングの付勢力によって前記後羽根群を待機位置から走行完了位置まで作動させる後羽根駆動部材と、
    通電状態で前記可動鉄片と所定の吸着力を有して前記先羽根駆動部材を保持する先保持手段と、
    永久磁石の磁力に基づく吸着力により前記後羽根駆動部材を保持し、通電状態で前記吸着力が弱まる後保持手段と、
    を有するシャッタ装置と、
    前記シャッタ装置を有する撮像装置において、
    前記シャッタ装置は、前記先保持手段の通電を解除して先駆動部材がシャッタ地板の開口に到達するまでの時間と撮像装置にて設定される最高速秒時の露光時間を足した時間が、前記後保持手段の通電を開始して後駆動部材がシャッタ地板の開口に到達するまでの時間よりも長いこと、
    を特徴とする撮像装置。
  2. 前記先保持手段によって前記先羽根駆動部材が保持された状態の前記先羽根群は、前記後保持手段によって前記後羽根駆動部材が保持された状態の前記後羽根群よりも光軸から離れた位置にて待機されることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
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