JP2012118143A - フォーカルプレーンシャッタ及び光学機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】幕の駆動タイミングのバラつきを抑制するフォーカルプレーンシャッタ及びそれを備えた光学機器を提供することを課題とする。
【解決手段】フォーカルプレーンシャッタは、開口を有した基板と、前記開口を開閉可能な幕と、可動鉄片を保持し揺動可能に支持され前記幕を駆動するための駆動レバーと、非通電状態で前記可動鉄片を所定の吸引力で吸着可能であり通電状態で前記吸引力が弱まる自己保持型ソレノイドと、前記自己保持型ソレノイドから前記可動鉄片が離れるように前記駆動レバーを付勢する付勢部材と、前記可動鉄片が前記自己保持型ソレノイドに当接するように前記駆動レバーを移動させるセット部材と、を備え、前記セット部材により前記駆動レバーが揺動させられ前記可動鉄片が前記自己保持型ソレノイドに当接する際に、前記自己保持型ソレノイドは通電されて前記吸引力が弱められる。
【選択図】図7

Description

本発明は、フォーカルプレーンシャッタ及び光学機器に関する。
自己保持型ソレノイドを用いて幕を駆動するフォーカルプレーンシャッタが知られている。このようなフォーカルプレーンシャッタは、自己保持型ソレノイドの他、駆動レバー、付勢部材、セット部材を備えている。駆動レバーは、可動鉄片を保持し幕を駆動する。自己保持型ソレノイドは、非通電状態で可動鉄片を所定の吸引力で吸着可能であり通電状態で前記吸引力が弱まる。付勢部材は、自己保持型ソレノイドから可動鉄片が離れるように駆動レバーを付勢する付勢部材が設けられている。セット部材は、可動鉄片が自己保持型ソレノイドに当接するように前記駆動レバーを移動させる。特許文献1には、自己保持型ソレノイドを採用したフォーカルプレーンシャッタが開示されている。
特開2010−152000号公報
セット部材は、可動鉄片が非通電状態の自己保持型ソレノイドに当接するように駆動レバーを移動させる。その後セット部材は駆動レバーから退避する。自己保持型ソレノイドが可動鉄片を吸着した状態のまま、待機の状態が保持される。レリーズボタンが押されると、所定期間経過後、自己保持型ソレノイドが通電される。これにより、自己保持型ソレノイドの吸引力が弱まり、駆動レバーは付勢部材の付勢力に従って自己保持型ソレノイドから退避する。これにより、幕が駆動される。その後、セット部材が駆動レバーを移動させ、自己保持型ソレノイドが可動鉄片を吸着した状態のまま、待機の状態が再度保持される。
ここで、駆動レバーの可動鉄片と自己保持型ソレノイドのヨークとが当接する部分に、フォーカルプレーンシャッタの製造時に塗布した潤滑油とフォーカルプレーンシャッタの作動時に発生する金属の磨耗粉やホコリ等の微細な不純物が付着した状態で長時間保持されると、駆動レバーの可動鉄片と自己保持型ソレノイドのヨークとが固着しやすい。その結果、再度レリーズボタンが押された後の自己保持型ソレノイドに通電を開始してから駆動レバーが自己保持型ソレノイドから退避するまでの期間にバラつきが生じる恐れがある。これにより、幕の駆動タイミングにバラつきが生じる恐れがある。
そこで本発明は、幕の駆動タイミングのバラつきを抑制するフォーカルプレーンシャッタ及びそれを備えた光学機器を提供することを目的とする。
上記目的は、開口を有した基板と、前記開口を開閉可能な幕と、可動鉄片を保持し揺動可能に支持され前記幕を駆動するための駆動レバーと、非通電状態で前記可動鉄片を所定の吸引力で吸着可能であり通電状態で前記吸引力が弱まる自己保持型ソレノイドと、前記自己保持型ソレノイドから前記可動鉄片が離れるように前記駆動レバーを付勢する付勢部材と、前記可動鉄片が前記自己保持型ソレノイドに当接するように前記駆動レバーを移動させるセット部材と、を備え、前記セット部材により前記駆動レバーが揺動させられ前記可動鉄片が前記自己保持型ソレノイドに当接する際に、前記自己保持型ソレノイドは通電されて前記吸引力が弱められる、フォーカルプレーンシャッタによって達成できる。
これにより、自己保持型ソレノイドのコイルの通電を開始してから可動鉄片が自己保持型ソレノイドから離れるまでの期間のバラつきを抑制できる。これにより、幕の動作のバラつきを抑制できる。
上記目的は、上記フォーカルプレーンシャッタを備えた光学機器によっても達成できる。
本発明によれば、幕の駆動タイミングのバラつきを抑制するフォーカルプレーンシャッタ及びそれを備えた光学機器を提供できる。
図1は、本実施例に係るフォーカルプレーンシャッタの正面図である。 図2は、フォーカルプレーンシャッタの一部の構成のみを示した正面図である。 図3は、フォーカルプレーンシャッタの一部の構成のみを示した正面図である。 図4A、4Bは、センサの説明図である。 図5は、フォーカルプレーンシャッタを備えたカメラのブロック図である。 図6は、フォーカルプレーンシャッタのタイミングチャートである。 図7は、フォーカルプレーンシャッタの動作の説明図である。 図8は、フォーカルプレーンシャッタの動作の説明図である。 図9は、フォーカルプレーンシャッタの動作の説明図である。 図10は、フォーカルプレーンシャッタの動作の説明図である。 図11は、フォーカルプレーンシャッタの動作の説明図である。 図12は、フォーカルプレーンシャッタの動作の説明図である。 図13は、フォーカルプレーンシャッタの動作の説明図である。
以下、図面を参照して本発明に係る実施例を説明する。
図1は、本実施例に係るフォーカルプレーンシャッタの正面図である。図2、3は、フォーカルプレーンシャッタの一部の構成のみを示した正面図である。尚、図1〜3には一部の部材のみ符号を付している。
図1に示すように、フォーカルプレーンシャッタ1は、基板10、羽根21a、21b〜24b、アーム31a、32a、31b、32b、電磁石70a、自己保持型ソレノイド70b等を有している。基板10は、樹脂により成形して作られている。そして、基板10には、矩形状の開口11を有している。
後幕20Bは、4枚の羽根21b〜24bから構成される。先幕20Aも同様に、4枚の羽根から構成されるが、図1、2に示すように、1枚の羽根21aのみを示している。図1〜3は、先幕20Aが重畳状態であり後幕20Bが展開状態の場合を示している。図1〜3の場合には、先幕20Aは開口11から退避し、後幕20Bが開口11を閉鎖している。
図2に示すように、先幕20Aはアーム31a、32aに連結されている。後幕20Bは、アーム31b、32bに連結されている。これらアーム31a、32a、31b、32bは、それぞれ基板10に揺動自在に支持されている。アーム31a、31bには、それぞれ嵌合孔33a、33bが形成されている。
図3に示すように、基板10には、アーム31a、31bをそれぞれ駆動するための先幕駆動レバー40a、後幕駆動レバー40bが設けられている。先幕駆動レバー40a、後幕駆動レバー40bは、それぞれ、軸部45a、45bを有している。軸部45a、45bは、基板10に対して回転可能に支持されている。これにより、先幕駆動レバー40a、後幕駆動レバー40bは、基板10に所定範囲を揺動可能に支持されている。先幕駆動レバー40a、後幕駆動レバー40bには、それぞれ駆動ピン43a、43bが設けられている。基板10には、駆動ピン43a、43bの移動をそれぞれ逃す逃げ孔13a、13bが設けられている。逃げ孔13a、13bは、それぞれ円弧状である。駆動ピン43a、43bは、それぞれアーム31aの嵌合孔33a、アーム31bの嵌合孔33bと嵌合している。先幕駆動レバー40aが揺動することにより、アーム31aが揺動し、これにより先幕20Aが移動する。同様に、後幕駆動レバー40bが揺動することにより、アーム31bが揺動し、これにより後幕20Bが移動する。
先幕駆動レバー40a、後幕駆動レバー40bは、それぞれ可動鉄片47a、47bを保持している。先幕駆動レバー40aは、可動鉄片47aが電磁石70aに当接した位置から、可動鉄片47aが電磁石70aから退避した位置の間を揺動可能である。後幕駆動レバー40bについても同様である。軸部45a、45bには、それぞれコイル状の付勢バネ60a、60bが嵌合している。付勢バネ60aは、可動鉄片47aが電磁石70aから離れる方向に先幕駆動レバー40aを付勢している。付勢バネ60bも同様に、可動鉄片47bが自己保持型ソレノイド70bから離れる方向に後幕駆動レバー40bを付勢している。
軸部45a、45bには、それぞれラチェット車50a、50bが係合している。ラチェット車50aは、付勢バネ60aの一端が係合している。付勢バネ60aの他端は先幕駆動レバー40aに係合している。ラチェット車50aの回転量を調整することにより、付勢バネ60aの付勢力を調整することができる。ラチェット車50bも、ラチェット車50aと同様の機能を有している。
電磁石70aは、通電されることにより、可動鉄片47aを吸着可能となる。電磁石70aは、ヨーク、ヨークに組み付けられたコイルボビン、コイルボビンに巻回されたコイル、を含む。コイルが通電されることにより、ヨークが励磁され、可動鉄片47aとの間で磁気的吸引力が生じる。
自己保持型ソレノイド70bは、非通電状態で可動鉄片47bを所定の吸引力で吸着可能であり、通電状態で可動鉄片47bへ作用する吸引力が弱まる。自己保持型ソレノイド70bは、ヨーク、ヨークに取り付けられたコイルボビン、コイルボビンに巻回されたコイル、ヨークに固定された永久磁石71、を含む。ヨークに永久磁石71が設けられているので、ヨークも磁石として作用する。これにより、自己保持型ソレノイド70bは、非通電状態でも可動鉄片47bを吸着可能となる。
また、永久磁石71によりヨークに生じている極性を相殺するようにコイルが通電されると、ヨークと可動鉄片47bとの間に作用する磁気的吸引力が弱まる。したがって、可動鉄片47bが自己保持型ソレノイド70bのヨークに当接した状態において、永久磁石71によりヨークに生じている極性を相殺するように自己保持型ソレノイド70bのコイルに通電すると、自己保持型ソレノイド70bのヨークと可動鉄片47bとの間の磁気的吸引力が弱まる。これにより、後幕駆動レバー40bは、付勢バネ60bの付勢力に従って揺動する。このようにして、可動鉄片47bを吸着していた自己保持型ソレノイド70bから可動鉄片47bが離れる。
セット部材90は、先幕駆動レバー40a、後幕駆動レバー40bを所望の位置に位置付けるためのものである。セット部材90は、基板10に回転可能に支持された軸部95を有している。セット部材90には、セット部材90を初期位置に復帰するための復帰バネ80が取り付けられている。復帰バネ80は、軸部95に嵌合している。復帰バネ80は、一端が基板10に形成された突起部18に当接している。復帰バネ80の他端は、セット部材90に形成された突起部98に当接している。復帰バネ80はセット部材90を反時計方向に付勢している。
後幕駆動レバー40bと同軸上に薄板Pが配置されている。薄板Pは、薄い板状である。後幕駆動レバー40bには、係合ピン48bが形成されており、係合ピン48bには薄板Pが嵌合している。これにより、薄板Pは、後幕駆動レバー40bと共に揺動する。また、後幕駆動レバー40bの近傍には、センサSが配置されている。センサSは、薄板Pの位置を検出可能なセンサである。センサSは、薄板Pの位置を検出することにより、後幕20Bの位置を検出することができる。
図4A、4Bは、センサSの説明図である。センサSは、基板10上に配置されている。センサSは、互いに対向するように配置された発光素子S2、受光素子S3を有している。発光素子S2から照射された光は、受光素子S3で受光される。図4A、4Bに示すように、後幕駆動レバー40bの揺動に応じて、薄板Pは、発光素子S2、受光素子S3間に移動する。薄板Pが発光素子S2、受光素子S3間に位置すると、発光素子S2から照射された光は薄板Pにより遮断される。この際に受光素子S3の出力信号に基づいて、薄板Pが発光素子S2と受光素子S3との間に位置しているか否かを検出でき、後幕駆動レバー40bの位置を検出することができる。この結果、後幕20Bの位置を検出することができる。
尚、センサSは上記のような構成に限定されない。例えば、センサSは、発光素子と、発光素子の光を反射するミラーと、ミラーにより反射された光を受光する受光素子と、を含む構成であってもよい。薄板Pが、発光素子とミラーとの間、または、受光素子とミラーとの間に位置することにより、薄板Pの位置を検出できる。
フォーカルプレーンシャッタ1を備えたカメラの構成について説明する。図5は、フォーカルプレーンシャッタ1を備えたカメラのブロック図である。カメラは、フォーカルプレーンシャッタ1、駆動機構150、制御部300、撮像素子400等を備えている。制御部300は、カメラ全体の動作を制御し、CPU、ROM、RAM等を備えている。尚、カメラは、図5には図示していないが、焦点距離を調整するためのレンズ等を備えている。
制御部300は、電磁石70a、自己保持型ソレノイド70bのそれぞれのコイルの通電状態を制御する。撮像素子400は、被写体像を電気信号に変換する。撮像素子400は、例えばCCDやCMOSである。駆動機構150は、制御部300からの指令に応じてセット部材90を駆動する。制御部300は、詳しくは後述するがセンサSの出力信号に基づいて、自己保持型ソレノイド70bのコイルの通電を制御する。
駆動機構150は、セット部材90を駆動するレバー100、周知の技術によりレバー100を直線上に往復動可能に駆動する正逆回転可能なモータ120を備えている。モータ120はステッピングモータであり、図示しない輪列を介してレバー100を駆動する。制御部300は、モータ120の駆動を制御することにより、レバー100の駆動を制御することができる。これにより、セット部材90の回転が制御される。制御部300は、モータ120の回転速度を制御することにより、レバー100の駆動速度を制御することができる。これにより、セット部材90の回転速度を制御することができる。
次に、フォーカルプレーンシャッタ1の動作について説明する。図6は、フォーカルプレーンシャッタ1のタイミングチャートである。図7〜13は、フォーカルプレーンシャッタ1の動作の説明図である。尚、図7〜13においては、一部構成を省略してある。図1〜3は、露光作動終了直後の状態を示している。
図1〜3に示された露光作動終了の状態から、図3に図示するレバー100が駆動されることにより、セット部材90が復帰バネ80の付勢力に抗して、時計方向へ回転させられる。これにより、セット部材90は、先幕駆動レバー40a、後幕駆動レバー40bのそれぞれに設けられたローラ49a、49bに当接して、先幕駆動レバー40a、後幕駆動レバー40bを反時計方向に揺動させる。これにより、先幕20Aは展開して開口11を閉鎖するように移動する。後幕20Bは、開口11から退避するように移動する。後幕駆動レバー40bが反時計方向に揺動することにより、薄板Pも反時計方向に揺動する。
薄板Pが反時計方向に揺動することにより、薄板PがセンサSにより検出される。図7は、センサSにより薄板Pが検出され始める状態でのフォーカルプレーンシャッタ1を示している。後幕20Bが開口11から完全に退避する前であり可動鉄片47bが自己保持型ソレノイド70bに当接する前に、センサSにより薄板Pが検出される。図7に示すように、センサSにより薄板Pが検出される際には、羽根21bが開口11の一部を覆っている。センサSにより薄板Pが検出されると制御部300は、永久磁石71によりヨークに生じている極性を相殺するように自己保持型ソレノイド70bのコイルに通電する。このように、制御部300はセンサSの出力により自己保持型ソレノイド70bのコイルに通電する。
更に、セット部材90が時計方向に回転すると、先幕駆動レバー40a、後幕駆動レバー40bが更に反時計方向に揺動する。図8に示すように、先幕20Aが開口11を閉鎖し、後幕20Bが開口11から退避する。この状態において、可動鉄片47a、47bは、それぞれ電磁石70a、自己保持型ソレノイド70bに当接する。
可動鉄片47bが自己保持型ソレノイド70bに当接する際には、上述した、永久磁石71によりヨークに生じている極性を相殺するように自己保持型ソレノイド70bのコイルが通電される状態が維持されている。また、後述するが、セット部材90が後幕駆動レバー40bから退避する前に自己保持型ソレノイド70bのコイルへの通電が遮断される。自己保持型ソレノイド70bのコイルに通電されることにより、可動鉄片47bが自己保持型ソレノイド70bに当接する際に可動鉄片47bに作用する、自己保持型ソレノイド70bの磁気的吸引力を低減することができる。可動鉄片47bが自己保持型ソレノイド70bに当接する際に自己保持型ソレノイド70bの吸引力を弱める理由については、後述する。
自己保持型ソレノイド70bのコイルへ通電されて可動鉄片47bが自己保持型ソレノイド70bに当接した後であってセット部材90が後幕駆動レバー40bから退避する前に、制御部300は自己保持型ソレノイド70bのコイルへの通電を遮断する。その後に、制御部300は、レバー100をセット部材90から退避させる。これにより、セット部材90は、復帰バネ80の付勢力に従って先幕駆動レバー40a、後幕駆動レバー40bから退避するように反時計方向に揺動する。後幕駆動レバー40bへの通電は既に遮断されているので、可動鉄片47bは自己保持型ソレノイド70bのヨークに吸着保持された状態に維持される。一方、電磁石70aには通電されていないので、先幕駆動レバー40aは付勢バネ60aの付勢力に従って時計方向に揺動する。これにより、図9に示すように、先幕20A、後幕20Bが開口11から退避して開口11が開放状態となる。フォーカルプレーンシャッタ1は、図6のタイミングチャートに示した待機の状態となる。尚、この待機の状態においては、電磁石70a、自己保持型ソレノイド70b共に通電されていない、開放状態の無通電保持が可能となっている。
その後、撮影に際して、カメラのレリーズボタンが押されると、レバー100によりセット部材90が再度時計方向に回転し、先幕駆動レバー40aを反時計方向に揺動させる。これにより、図10に示すように、開口11が先幕20Aにより閉じられる。また、電磁石70aに通電が開始されて、可動鉄片47aは電磁石70aに吸着保持される。
その後、図11に示すように、レバー100がセット部材90から退避する。電磁石70aは通電されているので、先幕20Aが開口11を閉じた状態が所定期間維持される。
次に、電磁石70aの通電が遮断されて、先幕駆動レバー40aは付勢バネ60aの付勢力に従って時計方向に揺動する。これにより、図12に示すように、先幕20Aが開口11から退避する。また、後幕20Bは開口11から退避した状態に維持される。これにより、開口11は開いた状態となる。図12は、露出中の状態を示している。
レリーズボタンが押されてから所定期間経過後に自己保持型ソレノイド70bのコイルが通電され、自己保持型ソレノイド70bと可動鉄片47bとの間に作用する磁気的吸引力が弱まり、付勢バネ60bの付勢力により後幕駆動レバー40bが時計方向に揺動する。これにより、図13に示すように、後幕20Bは開口11を閉鎖する。図13は、露光作動を終了した直後の状態を示している。図13に示した状態は、図1〜3に示した状態と同じである。これにより1回の撮影が終了する。自己保持型ソレノイド70bのコイルへの通電は、通電開始から所定期間経過後に遮断される。尚、後幕駆動レバー40bが反時計方向に揺動することにより、薄板PがセンサSから退避してセンサSの出力値も変化する。図12に示した、開口11を全開にした状態は、写真撮影時のみならず、例えば動画撮影時においてもこのような状態が形成される。
ここで、可動鉄片47bが自己保持型ソレノイド70bに当接する際に自己保持型ソレノイド70bの吸引力を弱める理由について説明する。前述したように、セット部材90により後幕駆動レバー40bが揺動させられて可動鉄片47bが自己保持型ソレノイド70bのヨークに当接する。可動鉄片47bが自己保持型ソレノイド70bに当接する前から自己保持型ソレノイド70bのコイルへの通電をしない場合、すなわち、自己保持型ソレノイド70bの磁気的吸引力が大きい場合、可動鉄片47bが自己保持型ソレノイド70bに当接する直前に可動鉄片47bは磁気的吸引力により自己保持型ソレノイド70bのヨークに吸引される。これにより、可動鉄片47bが自己保持型ソレノイド70bに移動する速度は、可動鉄片47bが自己保持型ソレノイド70bに当接する直前で速くなる。一方、可動鉄片47bが自己保持型ソレノイド70bに当接する前から自己保持型ソレノイド70bのコイルへの通電を開始させた場合、すなわち、自己保持型ソレノイド70bの磁気的吸引力が小さい場合、この磁気的吸引力は可動鉄片47bが自己保持型ソレノイド70bに移動する速度にはほとんど影響しない。従って、自己保持型ソレノイド70bの磁気的吸引力が大きい場合、磁気的吸引力が小さい場合と比較し、可動鉄片47bが自己保持型ソレノイド70bに移動する速度が速くなる。
ここで、自己保持型ソレノイド70bのヨークと可動鉄片47bとが当接する部分にフォーカルプレーンシャッタの作動時に発生する金属粉が付着している場合、付着していない場合と比較して、自己保持型ソレノイド70bのコイルの通電を開始してから可動鉄片47bがヨークから離れるまでの期間が長くなる傾向がある。これは製造時に塗布した潤滑油が、可動鉄片47bとヨーク間に付着した金属粉やホコリ等の微細な不純物を介在して接着剤の役割を果たして可動鉄片とヨークとが当接する部分に付着し、永久磁石71の吸着力により常時当接面を押し付け合うことにより、駆動レバーの可動鉄片47bと自己保持型ソレノイド70bのヨークとが固着しやすくなるためと考えられる。また、可動鉄片47bとヨークとが当接する速度が速いほど、可動鉄片47bとヨークとの接着の効果が大きくなる。従って、ヨークに付着している金属粉やホコリの付着量や潤滑油の量に応じて、自己保持型ソレノイド70bのコイルの通電を開始してから可動鉄片47bがヨークから離れるまでの期間にバラつきが生じる。
また、図9に示す待機の状態は、カメラへの電源投入時の状態をも示している。すなわち、電磁石70a、自己保持型ソレノイド70b共に通電されていない待機の状態で保存されたカメラに電源が投入された後、撮影に際してカメラのレリーズボタンが押された場合も同様に、上述したフォーカルプレーンシャッタ1の撮影動作がおこなわれる。すなわち、レバー100によりセット部材90が再度時計方向に回転し、先幕駆動レバー40aを反時計方向に揺動させ、開口11が先幕20Aにより閉じられた後、電磁石70aに通電が開始されて可動鉄片47aが電磁石70aに吸着保持され、レバー100がセット部材90から退避する。次に、電磁石70aの通電が遮断されて、先幕駆動レバー40aにより先幕20Aを開口11から退避させる。その後、レリーズボタンが押されてから所定期間経過後に自己保持型ソレノイド70bと可動鉄片47bとの間に作用する磁気的吸引力が弱まるように自己保持型ソレノイド70bのコイルが通電され、後幕駆動レバー40bにより後幕20Bが開口11を閉鎖する。したがって、長期間カメラ動作をさせていない場合は可動鉄片47bとヨークとの接着の効果が大きくなり、特に、電源投入後の1回目の撮影時において、自己保持型ソレノイド70bのコイルの通電を開始してから可動鉄片47bがヨークから離れるまでの期間が長くなる可能性がある。
本実施例では、可動鉄片47bが自己保持型ソレノイド70bのヨークに当接する際に、ヨークの磁気的吸引力が弱まるようにコイルに通電する。これにより、可動鉄片47bとヨークとが当接する速度を抑えることができ、製造時に塗布した潤滑油と可動鉄片47bとヨーク間に付着した金属粉やホコリ等の微細な不純物による、可動鉄片47bとヨークとの接着の効果を低減することができる。また同様に、カメラの電源投入後の1回目の撮影時であっても、すなわち、可動鉄片47bが自己保持型ソレノイド70bのヨークに当接している状態が長期間継続していても、可動鉄片47bとヨークとの接着の効果を低減することができる。したがって、自己保持型ソレノイド70bのコイルの通電を開始してから可動鉄片47bがヨークから離れるまでの期間のバラつきを抑制できる。これにより、幕の駆動タイミングのバラつきを抑制して露出時間のバラつきを抑制することができる。
以上本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、変形・変更が可能である。
本実施例のフォーカルプレーンシャッタは、スチールカメラやデジタルカメラなどの光学機器に採用できる。
上記実施例においては、羽根が合成樹脂製である場合を説明したが、薄く形成された金属製の羽根であってもよい。
上記実施例において、先幕及び後幕は、それぞれ4枚の羽根から構成されるが、これに限定されない。先幕及び後幕は、それぞれ2枚〜5枚の何れであってもよい。
先幕20Aを駆動するための電磁石70aの代わりに、自己保持型ソレノイドを用いてもよい。
センサSは、薄板Pにより発光素子S2から受光素子S3に向かう光が遮断されることにより、後幕駆動レバー40bの位置を検出するものであるが、このような構成に限定されない。例えば、後幕20Bの走行に伴い、受光素子から発光素子に向かう光を羽根21bが遮断するような位置にセンサを設けてもよい。
上記実施例において、通電されることにより自己保持型ソレノイド70bの磁気的吸引力は弱められるが、非通電状態での自己保持型ソレノイド70bでの磁気的吸引力よりも、通電状態での自己保持型ソレノイド70bの磁気的吸引力が小さければ、通電時での自己保持型ソレノイド70bの磁気的吸引力の大きさは問わない。従って、自己保持型ソレノイド70bの磁気的吸引力が略ゼロとなるように通電されてもよいし、非通電時よりも通電時の方が磁気的吸引力が若干小さい程度であってもよい。
1 フォーカルプレーンシャッタ
10 基板
20A 先幕
20B 後幕
21a、21b 羽根
31a、32a、31b、32b アーム
40a 先幕駆動レバー
40b 後幕駆動レバー
47a、47b 可動鉄片
70a 電磁石
70b 自己保持型ソレノイド
S センサ
P 薄板

Claims (6)

  1. 開口を有した基板と、
    前記開口を開閉可能な幕と、
    可動鉄片を保持し揺動可能に支持され前記幕を駆動するための駆動レバーと、
    非通電状態で前記可動鉄片を所定の吸引力で吸着可能であり通電状態で前記吸引力が弱まる自己保持型ソレノイドと、
    前記自己保持型ソレノイドから前記可動鉄片が離れるように前記駆動レバーを付勢する付勢部材と、
    前記可動鉄片が前記自己保持型ソレノイドに当接するように前記駆動レバーを移動させるセット部材と、を備え、
    前記セット部材により前記駆動レバーが揺動させられ前記可動鉄片が前記自己保持型ソレノイドに当接する際に、前記自己保持型ソレノイドは通電されて前記吸引力が弱められる、フォーカルプレーンシャッタ。
  2. 前記可動鉄片が前記自己保持型ソレノイドに当接する前に、前記自己保持型ソレノイドへの通電が開始される、請求項1のフォーカルプレーンシャッタ。
  3. 前記セット部材が前記駆動レバーをセットした後であって前記駆動レバーから退避する前に、前記自己保持型ソレノイドの通電は遮断される、請求項1又は2のフォーカルプレーンシャッタ。
  4. 前記駆動レバーの位置を検出可能なセンサを備え、
    前記センサの出力によって、前記自己保持型ソレノイドへの通電の開始のタイミングが制御される、請求項1乃至3の何れかのフォーカルプレーンシャッタ。
  5. 前記幕は、先幕及び後幕を有し、
    前記駆動レバーは、前記後幕を駆動する、請求項1乃至4の何れかのフォーカルプレーンシャッタ。
  6. 請求項1乃至5の何れかのフォーカルプレーンシャッタを備えた光学機器。
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