JP2002086298A - パンチングマシンにおけるパンチの駆動構造 - Google Patents

パンチングマシンにおけるパンチの駆動構造

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JP2002086298A
JP2002086298A JP2000278612A JP2000278612A JP2002086298A JP 2002086298 A JP2002086298 A JP 2002086298A JP 2000278612 A JP2000278612 A JP 2000278612A JP 2000278612 A JP2000278612 A JP 2000278612A JP 2002086298 A JP2002086298 A JP 2002086298A
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Hisashi Yasota
寿 八十田
Masato Fukushima
正人 福島
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    • B30PRESSES
    • B30BPRESSES IN GENERAL
    • B30B1/00Presses, using a press ram, characterised by the features of the drive therefor, pressure being transmitted directly, or through simple thrust or tension members only, to the press ram or platen
    • B30B1/42Presses, using a press ram, characterised by the features of the drive therefor, pressure being transmitted directly, or through simple thrust or tension members only, to the press ram or platen by magnetic means, e.g. electromagnetic

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 磁石による吸引・反発を利用しながらも、大
きな衝撃を発生させず、しかもパンチの寿命を向上させ
るパンチングマシンにおけるパンチの駆動構造を提供す
る。 【解決手段】 ソレノイド4に正電流を流して支持体に
設けられているソレノイド一方の磁極14をS極に変換
すると、往復体1の永久磁石3の一方の磁極13がソレ
ノイドのそのS極に吸引されるように進動し最後に吸着
され、その吸着途中工程でワークに穿孔可能する。その
終了段階であるソレノイド4の磁極14間近な永久磁石
3の磁極13の位置をセンシング手段5で検出して、ソ
レノイド4のコイル4”に逆電流を流して前記磁極(S
極)14をN極に変換し、永久磁石3のN極との間でブ
レーキを掛け、ソレノイド4のN極との突き当たり力を
回避する。同様に、他方の磁極(S極)24をN極に変
換して退動する永久磁石3のN極との間でブレーキを掛
け、ソレノイド4のN極への突き当たり力を緩和する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パンチングマシン
におけるパンチの駆動構造に関し、更に詳しくはパンチ
の駆動を磁力で行なうパンチの駆動構造に関するもので
ある。
【0002】
【従来技術】従来、パンチングマシンにおけるパンチの
駆動構造として実公平7−50074号公報が存在す
る。この先行技術は、ベースに取付けられる支持体に、
先端部にパンチを有する往復体を所定のストロークで往
復動可能に支持し、前記支持体と往復体とのどちらか一
方に流す電流の向きによって極性が変換可能なソレノイ
ドを設けると共に、そのソレノイドの磁極に対して往復
体のストローク分の間隙を有して対向する永久磁石を設
けた構造になっている。そして、ソレノイドに例えば正
方向に電流を流すと、そのソレノイドの鉄心にN・S極
が形成され、この状態において往復体ストローク分の間
隙を置いて対向する永久磁石とソレノイドの両磁極同士
における極性の関係が一方の極性がN・SもしくはS・
Nの関係になって吸引力が生じ、この吸引力で往復体が
所定のストローク進動し、パンチによりワークに穿孔が
施される。一方、往復体が進動端に至った時点でソレノ
イドに対して逆電流を流すと、吸引し合っていた両磁極
の極性関係がN・N、S・Sの関係に変換されて両磁極
同士に反発力が生じ、この反発力でパンチを支持する往
復体が同ストロークで退動して元に位置まで復帰する。
この先行技術のメリットは、磁力による吸引と反発とを
有効利用してパンチの押動と復動とを行なうものである
ことから、パンチの加速を敏感にして鋭敏なパンチ力を
得ることである。
【0003】しかしながら、磁力による吸引・反発によ
って、押動時、復動時共にソレノイドの磁極が、永久磁
石の磁極に突当たって停止を反復するものであるから、
突き当たり時に大きな衝撃を発生させる。この衝撃は、
騒音となるばかりでなく、往復体自体を振動させ、微細
形のパンチにあってはダイの打ち抜き穴と擦れて折損
し、パンチの寿命を低減させる原因になりかねない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来事情
に鑑みてなされたもので、 その目的とする処は、磁石
による吸引・反発を利用しながらも、大きさ衝撃を発生
させず、しかもパンチの寿命を向上させるパンチングマ
シンにおけるパンチの駆動構造を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を解決するため
に講じた技術的手段は、ベースに取付けられる支持体
に、先端部にパンチを有する往復体を所定のストローク
で往復動可能に支持し、前記支持体と往復体とのどちら
か一方に、流す電流の向きによって極性が変換可能なソ
レノイドを設けると共に、他方にそのソレノイドの磁極
に対して往復体のストローク分の間隙を有して対向する
永久磁石を設け、往復動時において、吸引される永久磁
石の磁極または吸引されるソレノイドの磁極を検出する
センシング手段を設け、該センシング手段で、吸引され
る永久磁石がソレノイドの磁極に接近する上死点及び下
死点間近位置または吸引されるソレノイドの磁極が永久
磁石の磁極に接近する上死点及び下死点間近位置を検出
した際、電流を逆転させてブレーキ作用を起させること
を特徴とするものである。
【0006】この技術的手段によれば、支持体にソレノ
イドを設けている前者と、ソレノイドを設けている後者
とによって作用を若干異にするため、個別に説明する
と、前者では、ソレノイドに正電流を流して支持体に設
けられているソレノイドの磁極の一方の磁極をS極に変
換すると、往復体の永久磁石の一方の磁極がソレノイド
のS極に吸引されるように進動し最後に吸着されようと
する。その終了段階であるソレノイドの磁極間近(下死
点間近位置)な永久磁石の磁極の位置をセンシング手段
で検出して、ソレノイドのコイルに逆電流を流して(電
流を逆転して)前記磁極(S極)をN極に変換し、永久
磁石のN極との間でブレーキを掛け、ソレノイドのN極
への突き当たり力を緩和して音と共に衝撃を弱める。他
方、ソレノイドに逆電流を流して他方の磁極をS極に変
換すると、永久磁石の他方のN極は、ソレノイドのその
S極に吸引されるように退動し最後に吸着されようとす
るが、この時も同様に終了段階の永久磁石(上死点間近
位置)の他方の磁極をセンシング手段で検出してソレノ
イドのコイルに逆電流を流して(電流を逆転して)前記
磁極(S極)をN極に変換して退動する永久磁石のN極
との間でブレーキを掛けて、突き当たり力を緩和して音
と共に衝撃を弱める。後者では、ソレノイドに正電流を
流して往復体に設けられているソレノイドの磁極の一方
の磁極をS極に変換すると、往復体のソレノイドのその
磁極が永久磁石のN極に吸引されるように進動し最後に
は吸着されようとする。その終了段階である永久磁石間
近(下死点間近位置)なソレノイドの磁極の位置をセン
シング手段で検出して、ソレノイドのコイルに逆電流を
流して(電流を逆転して)前記磁極(S極)をN極に変
換し、永久磁石のN極との間でブレーキを掛け、永久磁
石のN極への突き当たり力を緩和して音と共に衝撃を弱
める。他方、ソレノイドに逆電流を流して他方の磁極を
S極に変換すると、ソレノイドの磁極は、前記永久磁石
と対向するもう一方の永久磁石のN極に吸引されるよう
に退動し最後に吸引されが、この時も同様に途中段階の
永久磁石(上死点間近位置)なソレノイドの他方の磁極
をセンシング手段で検出してソレノイドのコイルに正電
流を流して(電流を逆転して)前記磁極(S極)をN極
に変換し、永久磁石のN極との間でブレーキを掛け、そ
れによって突き当たり力を緩和して音と共に衝撃を弱め
る。
【0007】また、下死点間近位置とは、センシング手
段で検出して電流を逆転させてブレーキ作用を起した際
に、永久磁石の磁極とソレノイドの磁極とが相互に接触
せずに反発することを前提とした位置であり、また、上
死点間近位置をセンシング手段が検出した際の電流の逆
転は、一時的に行なうようにすると更に有効なものであ
る。
【0008】この技術的手段によれば、先端のパンチが
下降して下死点間近位置に到達するとセンシング手段で
検出して電流を逆転させブレーキ作用を起させるが、そ
の際、永久磁石の磁極とソレノイドの磁極とは接近はす
るものの互いに干渉(衝突)することがない。それ故、
穿孔加工後の衝撃と共に磁極が互いにぶつかる打音を皆
無にする。一方、上死点間近位置に到達するとセンシン
グ手段で検出して電流を逆転させブレーキ作用を起させ
るが、この時の逆電流は一時的である。この一時的と
は、ソレノイドの磁極と永久磁石の磁極とが干渉しない
までも極めて接近するか、さもなくば干渉しても当接す
る程度を前提としてタイミング操作される。そして、接
触する寸前もしくは当接した時点で再度逆電流を流して
上死点でソレノイドの磁極と永久磁石の磁極とを互いに
吸着させる。前記下死点間近位置での磁極の変換とこの
上死点間近位置での磁極の変換を1サイクルとして穿孔
加工を行なう。また、前記上死点でのソレノイドの磁極
と永久磁石の磁極との吸着時間は、ワークの該当する穿
孔対象部がパンチ直下まで送り動されるまでの必要時間
や、このパンチングマシンが固定的に配置されているワ
ークの穿孔対象部直上まで制御動される必要時間を制御
部に記憶し、その制御データを基にコントロールされ
る。
【0009】そして、下死点間近位置でのブレーキ作用
を起す時期は、ワークの穿孔加工後であると更に有効な
ものである。
【0010】この技術的手段では、推力(吸着と反発と
が相乗する力)が大きな時での穿孔加工を損なうことが
ないようにする。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は、本発明パンチングマシン
におけるパンチの駆動構造の第1の実施の形態を、図2
は同第2の実施の形態を、更には図3は同第3の実施の
形態を示している。まず、第1の実施の形態を説明する
と、この第1の実施の形態は、下端にパンチPを装着し
た往復体1をベースAに取付けた支持体2で上下動可能
に摺接し、この往復体1の上下駆動を永久磁石3とソレ
ノイド4との間で生じる磁力で行なうようになってい
る。
【0012】前記往復体1は、上下面を閉塞する筒状体
であり、その下端にパンチPを備え、ベースAに取付け
られる支持体2の摺動用孔2’に対して垂直上に挿嵌さ
せて上下摺動可能になっている。また、この往復体1
は、内部における上端部及び下端部に永久磁石3が設け
られている。
【0013】この永久磁石3は、ソレノイド4の両磁極
14、24、と所定の間隙Sを介して対向し、この実施
の形態では双方のN極13、23をソレノイド4に向け
た状態で固定されている。無論、永久磁石3の両磁極1
3、23をS極にしてソレノイド4に向けて取付けても
良いものである。
【0014】支持体2は、その上下端面から突出してい
る2本の支持腕12、12を有し、その支持腕12、1
2は、往復体1の外周に開設した長孔11を貫通して往
復体1内に位置し、それらの先端に取付けられた環状体
22内にソレノイド4の鉄心4’の上下端を嵌着してソ
レノイド4を往復体1内部の中芯部にて保持固定すると
共に、ベースA側に固定してある。
【0015】ソレノイド4は、軸形状の鉄心4’の外周
に絶縁導線のコイル4”を巻回して構成してあり、コイ
ル4”の両端のリード線を、制御部100を介して電源
200に連絡させてある。それ故、コイル4”に例えば
正方向に直流電流を流すと、図1に示すように鉄心4’
上端の磁極14にN極、下端の磁極24にS極が生じる
(図1(a)参照)。逆にコイル4”に逆方向に電流を
流すと前記鉄心4’上下端の磁極14、24の極性N・
Sが入れ替わり、S・N極になる(図1(b)参照)。
【0016】また、ソレノイド4の鉄心4’上下端の両
磁極14、24と永久磁石3との間には、図1(a)、
(b)に示すようにどちらか一方の磁極が対向する永久
磁石3との間に往復体1及びパンチPの往復ストローク
に対応する間隙Sが設けられている。
【0017】符号5は、往復動時におけるソレノイド4
の磁極14間近の永久磁石3の磁極13を検出するセン
シング手段である。
【0018】本実施の形態では、センシング手段5とし
て光センサを使用している。その投光手段15は、前記
往復体1から外部に突出する支持腕12、12部分に往
復体1方向を向いて設けられ、光センサ5’は、その投
光手段15と相対して上下の関係をもって2個往復体1
に設けられている。
【0019】図1において、下位の光センサ5’は、上
死点間近位置検出用、上位の光センサ5’は、下死点間
近位置検出用である。前記往復体1から外部に突出する
支持腕12、12部分に往復体1方向を向いて設けら
れ、光センサ5’は、その投光手段15と相対して上下
の関係をもって2個設けられている。
【0020】前記センシング手段(光センサ)5は、前
記永久磁石3の上死点間近位置、下死点間近位置を間接
的に検出すると制御部100にパルス信号を送信し、そ
の信号でソレノイド4のコイル4”に逆電流(電流を逆
転)を流すように制御するようになっている。この逆電
流は、永久磁石3の磁極13であるN極がソレノイド4
の一方の磁極14(S極)間近(下死点間近)な位置に
到達して間接的に検出されると、ソレノイド4のその磁
極14(S極)を、N極に変換し、また、永久磁石3の
他方の磁極23であるN極がソレノイド4の他方の磁極
24(S極)間近(上死点間近)な位置に到達して間接
的に検出されると、そのソレノイド4の磁極24(S
極)を、N極に変換して、永久磁石4との間でブレーキ
を掛けるものである。その間近な位置の間隔をおいて前
記光センサ5’、5’が設定されている。下死点間近位
置での逆電流は、永久磁石3の磁極13がソレノイド4
の一方の磁極14に接近はするも当接しないで反発力を
発生させる時期まで行なわれる。また、上死点間近位置
での逆電流は、永久磁石3の磁極23がソレノイド4の
他方の磁極24に接近する位置まで継続される。そして
そのソレノイド4の磁極24がその接近する位置まで到
達するとその磁極24を更に逆転させ、永久磁石の磁極
23とソレノイドの磁極24とを吸着させ、これを一サ
イクルとする。この通電時間は、実験データで入手す
る。
【0021】次に第1の実施の形態の作用を説明する
と、ソレノイド4のコイル4”に逆方向に直流電流を流
すと、図1(a)に示すように鉄心4’の上端の磁極1
4にN極、下端の磁極24にS極が作られ、上側の永久
磁石3の磁極13であるN極とソレノイド4の上端側の
磁極14であるN極との間で反発力が生じ、下側の永久
磁石3の磁極23であるN極とソレノイド4下端側の磁
極24であるS極とで吸引力が生じ、その反発力と吸引
力とで往復体1及びパンチPは、下側の永久磁石3の磁
極23であるN極とソレノイド4下端側の磁極24であ
るS極とが吸着されるまで上昇しようとする。その時、
前記する上死点間近な位置を光センサ5’が間接的に検
出してコイル4”に正方向の逆電流を一時的に通電して
そのソレノイド4下端側の磁極24をN極に一時的に変
換してブレーキを掛けショックアブソーバ的な機能を持
たせて永久磁石3とソレノイド4とで生じる衝撃を緩和
する。そして両磁極23、24とが接近した位置で再度
逆電流を流してソレノイド4の磁極24をS極に変換
し、これによって上死点位置を維持する。一方、上死点
位置からコイル4”に流す電流を正方向に切り替える
と、鉄心’の上端の磁極14にS極、下端の磁極24に
N極が作られ、上側の永久磁石3の磁極13であるN極
とソレノイド4上端側の磁極14であるS極との間で吸
引力が生じ、下側の永久磁石3の磁極23であるN極と
ソレノイド4下端側の磁極24であるN極とで反発力が
生じ、その吸引力と反発力とで往復体1及びパンチP
は、上側の永久磁石3の磁極13N極がソレノイド4上
端側の磁極14であるS極とが吸着されるまで下降しよ
うとする。その時、図1(b)に示すように前記する下死
点間近な位置を下位の光センサ5’が間接的に検出して
コイル4”に負方向の逆電流を通電してソレノイド4上
端側の磁極14をN極変換してブレーキを掛ける。この
ブレーキ作用はソレノイド4上端側の磁極14であるN
極がソレノイド4上端側の磁極13であるN極とが干渉
(衝突)しないタイミングで行なわれ磁極14、24同
士が反発して、前記図1(a)の状態に移行する。前記
上死点位置を維持する通電は、前記のようにワークの該
当する穿孔対象部がパンチ直下まで送り動されるまでの
所要時間や、このパンチングマシンが固定的に配置され
ているワークの穿孔対象部直上まで制御動される所要時
間を制御部に記憶され、その制御データを基にコントロ
ールされる。
【0022】次に図2で示す第2の実施の形態を説明す
ると、この実施の形態は、ソレノイド4をタンデム(直
列)にしたものであり、前記第1の実施の形態のソレノ
イド4を2個を往復体1内部の中芯部に同芯にして直線
的に配設し、この各ソレノイド4の鉄心4’の上下端部
を前記支持腕12…で支持されている。
【0023】また、往復体1には、内部の上下端部と中
央部に永久磁石3を設け、下端側の永久磁石3のN極と
中央の永久磁石3のN極同士がソレノイド4を挟んで対
向し、また、上端の永久磁石3のS極と中央の永久磁石
3のS極とがソレノイド4を挟んで対向するように配置
されている。
【0024】また、両ソレノイド4、4はコイル4”、
4”の一方の巻回方向を逆にするか、もしくは供給する
電流の方向を両ソレノイド4、4の相互で反対にするこ
とによって双方の鉄心4’、4’上下端の磁極14、2
4、34、44に生じるN・S極性が反対になるように
構成してあり、両ソレノイド4、4に対して所定の電流
を通電すると、両ソレノイド4、4に生じる磁力で往復
体1及びパンチPが前記第1の実施の形態と同様に上下
動してワークWに穿孔する。
【0025】センシング手段5は、前記実施の形態と同
様に前記往復体1から外部に突出する支持腕12部分に
往復体1方向を向いて設けられた投光手段15と、その
投光手段15と相対して上下の関係をもって往復体1に
設けられている2個の光センサ5’からなっている。図
2において、第1の実施の形態と同様に下位の光センサ
5’は、上死点間近位置検出用、上位の光センサ5’
は、下死点間近位置検出用として使用される。
【0026】この実施の形態では、前記のように所定の
電流を通電して往復体1を上下させる時、ソレノイド
4、4の各々の磁極14、34が永久磁石3の磁極1
3、23の吸着される寸前(下死点間近位置)、ソレノ
イド4、4各々の磁極24、44が永久磁石3の磁極2
3、33に吸着される寸前(上死点間近位置)を永久磁
石3の磁極13の位置で間接的に検出して、前記実施の
形態と同様に下死点間近位置の場合に磁極13、14
と、磁極24、34とが接触せずに反発させるように電
流を逆転し、下死点間近位置の場合には、一時的に電流
を逆転して磁極24、23と、磁極44、33とが接触
しない程度までその電流を流し、接近した時点でその電
流とは逆電流を流して磁極24、23と、磁極44、3
3とを吸着させて待機状態とし、これを1サイクルとし
て穿孔加工する。この第2の実施の形態も吸着と反発と
が相乗する下死点間近位置の前段階でワークに穿孔加工
が施されるようになっている。
【0027】次に、図3に示す第3の実施の形態を説明
すると、この実施の形態は、ソレノイド4を往復体1の
外側に設けたものである、ベースAに取付けられる筒状
の支持体2内部の上部と下部とに、鉄心4’をリング状
に形成した2個のソレノイド4、4を固定している。そ
して、ソレノイド4、4の鉄心4’、4’の間には軸形
の往復体1を上下摺動可能に内挿し、その往復体1の中
央部外周に永久磁石3を設けている。
【0028】前記往復体1下端のパンチホルダ21に
は、パンチPが着脱可能に装着され、支持体2下端の嵌
装孔から摺動可能にそのパンチホルダ21がガイドされ
るようになっている。
【0029】両ソレノイド4、4は、コイル4”、4”
の一方の巻回方向を逆にするかもしくは供給する電流の
方向を相互間で反対にすることによって、N極同士もし
くはS極同士が所定の間隔で対向するように構成され、
両鉄心4’、4’の間に設けられる永久磁石3が、往復
体1のストローク分の間隙Sを介して介在され、往復体
1がガイドされることによって両鉄心4’、4’の間を
往復駆動する構成になっている。
【0030】そして、両ソレノイド4、4に対する電流
供給を正逆に切り替えて両者のN・S極性を換えるこに
よって、往復体1と一体化する永久磁石3が両ソレノイ
ド4、4の鉄心4’、4’の間を往復駆動し、これによ
って往復体1及びパンチPが押動され、ワークWに穿孔
加工する。
【0031】センシング手段5は、前記する第1、第2
の実施の形態と同様に、上死点間位置検出用の光センサ
5’と、下死点間近位置検出用の光センサ5’を往復体
1の下端であるパンチホルダ21部分に上下関係をもっ
て配設し、投光手段15は、ベースAに設けられてい
る。
【0032】従って、所定の電流を通電して往復体1を
上下させる時、ソレノイド4、4各々の磁極24、34
に永久磁石3の磁極13、23が吸着される間近(上死
点間近位置、下死点間近位置)における永久磁石3の磁
極の位置を間接的に検出して、往動時、復動時の電流と
は逆電流を通電してソレノイド4の磁極24、34を変
換して、穿孔加工時(往動時(下死点への下降時))の
磁極23、34の衝突を回避し、復動時(上死点の移動
時)には磁極24と13との吸着と反発とが相乗した衝
突による衝撃を緩和する点は、前記する第1、第2の実
施の形態と同様である。
【0033】尚、本発明ではセンシング手段5として、
光センサを使用しているが、近接スイッチ、リミットス
イッチ、位置検出センサ等でも等しく使用可能である。
【0034】
【発明の効果】本発明は以上のようにソレノイドの下死
点間近と上死点間近の位置をセンシング手段で検出し逆
電流を流して吸引を反発に変換してブレーキを掛けるソ
レノイドを利用したパンチングマシンにおけるパンチの
駆動構造であるから、ソレノイドの磁極と永久磁石の磁
極とが吸引(吸着)される時の衝突音を小さなものに止
めることができる上、振動も微細なものに抑制でき、騒
音の発生を防止し、パンチとダイの打ち抜き孔との干渉
を回避してパンチの折損を防止しパンチ寿命を向上させ
ることやワークの擦れ、振動による悪影響を回避するこ
とができる。また、サーボモータの場合、減速停止させ
るメカニカルスイッチが必要ではなく衝突による衝撃を
防ぐことができるが、穿孔時、下死点でのパンチのダン
ピングによるワークの擦れ等で悪影響を防ぐことができ
ないし、非常に高価である。このサーボモータの欠点を
解決することができる。無論、ブレーキ機構を別個に付
設することが提案されるが、そのような構成によるマイ
ナス面、機構的に面倒。大型化の要因になる。等の問題
点も解消することができる。しかも、下死点間近位置
は、センシング手段で検出して電流を逆転させてブレー
キ作用を起した際に、永久磁石の磁極とソレノイドの磁
極とが相互に接触しない位置とし、上死点間近位置をセ
ンシング手段が検出した際の電流の逆転は、一時的に行
なうようにした場合にあっては、下死点での永久磁石の
磁極とソレノイドの磁極との衝突を回避して全く騒音が
生じせず、ワークへの悪影響を防ぐことができ、パンチ
寿命を飛躍的に向上させるに好適である。その上、下死
点間近位置でのブレーキ作用を起す時期を、ワークの穿
孔加工後に設定しているので、リニアアクチュエータと
しての本来の機能である厚肉なワークの穿孔加工の支障
になることはなく、グレートアップするパンチングマシ
ンにおけるパンチの駆動構造の提供で可能になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の縦断面図で一部切欠する。
(a)は、上死点の状態、(b)は下死点の状態を示す。
【図2】第2の実施の形態の縦断面図で一部切欠する。
【図3】第3の実施の形態の縦断面図で一部切欠する。
【符号の説明】
A:ベース 2:支持体 P:パンチ 1:往復体 4:ソレノイド S:間隙 5:センシング手段 14、24、34、44:磁極
(ソレノイドの磁極) 13、23、33:磁極(永久磁石の磁極) 4”:コイル 4’:鉄心

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースに取付けられる支持体に、先端部
    にパンチを有する往復体を所定のストロークで往復動可
    能に支持し、前記支持体と往復体とのどちらか一方に、
    流す電流の向きによって極性が変換可能なソレノイドを
    設けると共に、他方にそのソレノイドの磁極に対して往
    復体のストローク分の間隙を有して対向する永久磁石を
    設け、往復動時において、吸引される永久磁石の磁極ま
    たは吸引されるソレノイドの磁極を検出するセンシング
    手段を設け、該センシング手段で、吸引される永久磁石
    がソレノイドの磁極に接近する上死点及び下死点間近位
    置または吸引されるソレノイドの磁極が永久磁石の磁極
    に接近する上死点及び下死点間近位置を検出した際、電
    流を逆転させてブレーキ作用を起させることを特徴とす
    るパンチングマシンにおけるパンチの駆動構造。
  2. 【請求項2】 前記下死点間近位置とは、センシング手
    段で検出して電流を逆転させてブレーキ作用を起した際
    に、永久磁石の磁極とソレノイドの磁極とが相互に接触
    せずに反発することを前提とした位置であり、また、上
    死点間近位置をセンシング手段が検出した際の電流の逆
    転は、一時的に行なうことを特徴とする請求項1記載の
    パンチングマシンにおけるパンチの駆動構造。
  3. 【請求項3】 前記下死点間近位置でのブレーキ作用を
    起す時期は、ワークの穿孔加工後であることを特徴とす
    る請求項1または2記載のパンチングマシンにおけるパ
    ンチの駆動構造。
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