JP2010177859A - カメラ - Google Patents
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Abstract
【課題】カメラに内蔵される画像メモリの記憶容量とバッテリーの電力消費を最小限に抑制しながら、確実にベストショットを撮影する。
【解決手段】撮像動作の開始が指示されると(S1)、所定のフレームレートにしたがって撮像素子により撮像を繰り返し行い、撮像した画像を記憶手段に記憶する(S2)とともに、画像を処理して人物の顔を認識し(S3)、繰り返し認識される人物の顔に基づいて撮影光学系に対する人物の顔の向きの状態を検出する(S5またはS6)。そして、人物の顔の向きの状態の変化に基づいてフレームレートを変更する(S7)。
【選択図】図3
【解決手段】撮像動作の開始が指示されると(S1)、所定のフレームレートにしたがって撮像素子により撮像を繰り返し行い、撮像した画像を記憶手段に記憶する(S2)とともに、画像を処理して人物の顔を認識し(S3)、繰り返し認識される人物の顔に基づいて撮影光学系に対する人物の顔の向きの状態を検出する(S5またはS6)。そして、人物の顔の向きの状態の変化に基づいてフレームレートを変更する(S7)。
【選択図】図3
Description
本発明はカメラに関する。
撮影画面の中央部分で繰り返し撮影される画像において、人物の顔部分の毛髪の色の割合が多い状態から肌色の割合が所定量になったら人物が振り返ったと判断し、そのときに撮影された画像を記録するようにした、いわゆる振り向き撮影モードを有するデジタルカメラが知られている(例えば、特許文献1参照)。
上述した従来のカメラによれば、人物が振り向いたタイミングを逃さずに撮影を行うことができるが、振り向きざまに撮影した一枚の画像がベストショットになるとは限らない。なぜならその一枚の前後の画像の中に、振り向いた人物の表情が最良の画像がある場合があるからである。このため上記従来の手法では、必ずしも振り向きざまのベストショットが得られないという問題がある。
本発明は、振り向きざまを撮影する際に、撮像動作の開始が指示されると(例えばシャッターボタンの半押し操作)、所定のフレームレートにしたがって撮像素子により撮像を繰り返し行い、撮像した画像を記憶手段に記憶するとともに、画像を処理して人物の顔を認識し、繰り返し認識される人物の顔に基づいて人物の顔の向きを検出する。そして、人物の顔の向きの状態の変化に基づいてフレームレートを変更する。
本発明によれば、人物の振り向きざまの表情を撮り逃すことがなく、ベストショットを確実に記録することができる。またカメラに内蔵される画像メモリの記憶容量とバッテリーの電力消費を必要最小限に抑制しながら、ベストショットを得ることができる。
本発明をコンパクトデジタルカメラに適用した一実施の形態を説明する。図1は一実施の形態のデジタルカメラの横断面図、図2は一実施の形態のデジタルカメラの電気的な構成を示すブロック図である。なお、図1および図2において、本発明に直接関係のないカメラの装置、回路および機器の図示と説明を省略する。一実施の形態のデジタルカメラ1は、カメラ本体2に交換レンズ3が交換可能に装着される。交換レンズ3は、フォーカシングレンズ4a、絞り4bおよびズーミングレンズ4cを有する撮影レンズ4や、レンズCPU(不図示)などを備えている。一方、カメラ本体2は撮像素子5、アナログ信号処理回路6、A/Dコンバーター7、画像処理回路8、コントローラー9、画像メモリ10、インターフェース11、記録媒体12、表示制御回路13、モニター14、操作部材15などを備えている。
撮像素子5はCCDやCMOSなどから構成されるイメージセンサーであり、撮影レンズ4により結像された被写体像を画像信号に変換して出力する。アナログ信号処理回路6は、撮像素子5から出力されるアナログ画像信号に対して相関二重サンプリング処理(CDS)や増幅処理などを施す。A/Dコンバーター7は、アナログ画像信号をデジタル画像信号に変換する。画像処理回路8は、デジタル画像データに対して撮像した画像の明るさや色を調整する処理などを施す。
コントローラー9はマイクロコンピューターとその周辺部品から構成され、信号処理回路6、A/Dコンバーター7、画像処理回路8、画像メモリ10、記録媒体12、表示制御回路13などを制御して、各種シーケンス制御、撮像素子5の電荷蓄積と信号読み出し制御、人物の顔認識などの各種画像処理、画像記録処理、画像表示処理などを実行する。画像メモリ10は撮影した画像を一時的に記憶する一時バッファメモリである。この画像メモリ10の中には、撮像した画像を解析するための解析用バッファ領域と、後述するモニター14に表示させるための表示用バッファ領域とが含まれている。解析用バッファ領域に取り込まれた画像は、後述する振り向き検出や視線検出のための画像解析が行われる。なお、この画像解析を行う際には、処理の高速化のために、撮像して解析用バッファ領域に取り込まれた画像をリサイズ処理して小さなサイズの画像にした上で上記(後述の)画像解析処理を行うようにしても良い。記録媒体12は、例えばメモリカードなどの画像を記録するカメラ本体に着脱可能な記録媒体であり、コントローラー9によりインターフェース11を介して画像が記録される。モニター14はカメラ本体2の背面に設けられるカラーLCDであり、コントローラー9と表示制御回路13によりスルー画や撮影に関する情報などが表示される。操作部材15にはシャッターボタンや撮影モードセレクターなどが含まれる。
図3は振り向き撮影モードの動作を示すフローチャート、図4は撮影割り込みルーチンを示すフローチャート、図5は振り向き撮影モードの動作を示すタイミングチャート、図6は画像中の人物の顔の動きを示す図、図7は画像中の人物の目の動きを示す図である。これらの図を参照して一実施の形態の振り向き撮影モードの動作を説明する。操作部材15の撮影モードセレクターによって、複数の撮影モードの中の1つの特定モードである、人物が振り向いたときの自然なポーズを撮影する“振り向き撮影モード”が設定されると、コントローラー9は図3に示す動作を開始する。
この一実施の形態では、シャッターボタンの半押し操作がなされると、予めカメラ内に設定されている比較的遅い初期フレームレート(例えば3fps)で撮影動作を開始し、撮影した画像を画像メモリ10へ順次、記憶する。そして、繰り返し撮影される画像の中から画像解析処理により人物の顔部分を認識し、人物の顔の向きおよびその向きの変化(顔の動き)、更にはその好ましくは人物の黒目の動き(視線)を検出する。人物の顔が撮影レンズ4(即ちカメラ)の方を向き始めたら、更にはその人物の視線が撮影レンズ4(即ちカメラ)の方を向いたら、良好なシャッターチャンスが到来したと判断して、初期フレームレートよりも高速なフレームレート(例えば9fps)を設定し、これにより単位時間当たりの撮影枚数を多くすることで最良の表情やポーズが撮影できる可能性を高める。その後、シャッターボタンが全押し(レリーズ操作)されて撮影画像の記録媒体12への記録が指示されたら、そのレリーズ操作時に撮像された画像を含む、レリーズ操作前後に撮像した所定枚数の画像を、記録媒体12に記録する。
図3のステップ1において、操作部材15の中のシャッターボタンが半押しされているか否かを判別し、レリーズボタンが半押しされるとステップ2へ進む。ステップS2では図4に示す撮影割り込みルーチンの実行を許可する。これにより、予めカメラ内に初期フレームレートとして設定されている所定フレームレート(例えば3fps)にしたがって、繰り返し図4に示す割り込みルーチンが実行され、撮像と撮影画像の記憶が行われる。図4のステップS21において、周知の焦点検出方法(コントラスト検出方法、或いは位相差検出方法など)により撮影レンズ4の焦点調節状態を検出し、焦点調節を行う。続くステップS22では撮像素子5の出力に基づいて被写界の測光を行い、測光結果の被写体輝度に基づいて撮像素子5の露光時間(電荷蓄積時間)などの露出制御を行うとともに、ホワイトバランス調整を行う。その後、ステップS23で撮像素子5により撮影を行い、撮影した画像を画像メモリ(バッファメモリ)10へ記憶する。
図3のステップS3では、画像メモリ10に記憶されている画像の中から人物の顔を認識する。顔認識方法については周知であるからここでの詳細な説明を省略する。ステップS4において、認識された人物の顔部分の大きさが所定レベル以上の大きさであるか否かを判別する。具体的には、認識された人物の顔部分の面積が、撮影画面全体の面積に対して所定の割合を超えている場合には、顔部分が所定レベル以上の大きさであると判定する。この所定の割合の値は、カメラ内のメモリに予め記憶されているものである。具体的には図8(a)に示すように、人物の顔の中の視線の動きを検知できる程度(例えば図7に示すように、撮影画像の中の人物の顔から黒目(視線)の動きが判別できる程度)に顔部分が大きい場合の、撮影画面全体に対する顔部分の面積の割合が、上記所定割合としてカメラ内メモリに記憶されている。本実施形態のカメラでは、例えば、図8(a)の構図の場合には、顔の大きさが所定割合より大きい画像として判断するが、図8(b)の構図の場合には、顔の大きさが所定割合以下の画像として判断する。
ステップS4において、撮像画面に占める顔部分の面積が所定割合以下であると判断された場合には、ステップ6へ進む。ステップS6では、顔がカメラの方を向き始めたかどうかを判別する。向き始めたと判断したらステップS7へ進み、そうでなければ後述するステップS12を経てステップS2へ戻り上記処理を繰り返す。このステップS6での顔の向きの判別は次のようにして行う。顔の画像から顔の特徴点である目、鼻、耳、眉毛、口、髪の毛などを検出(例えば画像内のエッジ情報などから輪郭情報を検出)し、顔の輪郭に対してこれらの特徴点が動いたかどうかを判別する。例えば図6に示すように、(a)に示す当初の顔の画像から(b)〜(d)に示す顔の画像へ変化したら、顔がカメラの方を向き始めたと判定する。あるいはまた、図6(a)または(b)に示す片方の黒目のみを検出している状態から、(c)、(d)に示す両方の黒目を検出した状態へ変化したら、顔がカメラの方を向き始めたと判定する。なお、顔の輪郭に対する顔の特徴点の動きに注目し、単純に人物の顔が動いたことを検出するようにしてもよい。
一方、撮影画面に占める顔部分の面積が所定の割合を越えている場合は、画面内において顔が占める割合が大きいとしてステップ5へ進む。ステップS5では、人物の黒目(視線)の動きを検出して黒目が撮影レンズ4(即ちカメラ)の方を見ているかどうかを判別する。カメラの方を見ていると判別した場合にはステップS7に進み、そうでなければステップS12を経てステップS2に戻り上記処理を繰り返す。ステップS5における判別は、次のようにして行う。まず、図6(c)、(d)に示すように、人物の顔がカメラの方を向いているかどうかを判別する。両目が検出でき、顔がほぼ左右対称に写っているときは、顔がカメラの方を向いていると判定する。顔がカメラに向いているときには、人物の目の白目部分に対する黒目部分の位置関係に注目する。図7(a)〜(d)はそれぞれ、人物の片方の眼における視線の状態(白目部分と黒目部分の状態)を示したものである。図7(c)に示すように左右の眼のうちの少なくとも片方の眼の黒目部分が白目部分のほぼ中央にあるとき、黒目がカメラの方を見たと判定する。あるいは、図7(a)、(b)、(d)に示す黒目位置から図7(c)に示す黒目位置へ変化したとき、黒目がカメラの方を見たと判定する。
なお、被写体人物の顔がカメラに向いていないときでも、その人物の顔がカメラに対して右を向いていて(カメラ背面のモニター14上において、図7(e)に示すように被写体人物が映っている状態であって)且つその人物の右眼の黒目が図7(d)に示す位置にあるとき、あるいは他の位置から図7(d)に示す位置へ変化し始めたときに、その被写体人物の黒目がカメラの方を見たと判定する。
また、顔がカメラに対して左を向いていて(カメラ背面のモニター14上において、図7(f)に示すように被写体人物が映っている状態であって)且つその人物の且つ左眼の黒目が図7(a)に示す位置にあるとき、あるいは他の位置から図7(a)に示す位置へ変化し始めたときに、黒目がカメラの方を見たと判定する。
また、顔がカメラに対して左を向いていて(カメラ背面のモニター14上において、図7(f)に示すように被写体人物が映っている状態であって)且つその人物の且つ左眼の黒目が図7(a)に示す位置にあるとき、あるいは他の位置から図7(a)に示す位置へ変化し始めたときに、黒目がカメラの方を見たと判定する。
人物の顔がカメラの方を向き始めておらず、人物の黒目がカメラの方を見ていないと判定された場合はステップS12へ進む。ステップS12ではみ、レリーズボタンの半押し操作が継続されているか否かを判別する。レリーズボタンの半押し操作が解除されている場合にはステップS13へ進み、画像メモリ10に記憶されている画像を消去して振り向き撮影モードの動作を終了する。一方、まだレリーズボタンの半押し操作が維持されている場合にはステップS2へ戻り、上述した動作を繰り返す。
人物の顔がカメラの方を向き始めたと判定された場合、あるいは人物の黒目がカメラの方を見たと判定された場合にはステップS7へ進む。このステップS7では、フレームレートを上げ、速いフレームレート(例えば9fps)に変更する。続くステップS8でシャッターボタンが全押しされて、シャッターがレリーズ操作がなされたか否か(すなわち記録媒体12への画像の記録指示が出されたか否か)を判別する。シャッタレリーズ操作がなされた場合には後述するステップS9へ進み、シャッターレリーズ操作がなされていないときはステップ14へ進む。ステップS14では、画像メモリ10に記憶されている最新の画像の中の人物の顔がカメラの方を向いているか否かを判別する。カメラの方を向いていないと判別した場合にはステップS16へ進む。ステップS16では、フレームレートをそれまでよりも遅いフレームレートに下げる。このときのフレームレートとして例えば初期フレームレート(3fps)を用いるようにしても良い。その後、ステップ12へ戻って上述した処理を繰り返す。一方、ステップS14において、人物の顔がカメラの方を向いていると判別した場合には、ステップ15へ進む。
ステップS15では、上記ステップS7でフレームレートを上げる処理を行ってから所定時間が経過しているか否かを、コントローラ9内に設けられているタイマーの計時結果に基づいて判別する。フレームレートを上げてから所定時間が経過していないときは、ステップS8へ戻って上述した処理を繰り返す。所定時間が経過したときはステップS16へ進み、フレームレートを下げる。つまり、フレームレートを上げてから所定時間の間、シャッターレリーズが行われない場合は、画像記録が行われないと判断して遅いフレームレートによる撮影に戻る。
ステップS8でシャッターがレリーズ操作がなされたと判別された場合には、ステップS9へ進む。このステップS9ではみ、シャッターレリーズ後、所定枚数だけ撮影が行われたか否かを判別する。所定枚数の撮影が行われたらステップS10へ進み、撮影割り込みルーチンの実行を禁止する。その後、ステップS11でシャッターレリーズ操作されたタイミング及びその前後のタイミングに撮影され、画像メモリ10に記憶されている所定記録枚数の画像を記録媒体12へ記録し、振り向き撮影モードの実行を終了する。
図5のタイミングチャートを参照して振り込み撮影モードの動作説明を補足する。図5において、黒丸印はフレームレートにしたがって図4に示す撮影割り込みルーチン(即ち撮像動作とその撮像画像のバッファメモリへの取り込み動作)が実行されるタイミングを示す。時刻t1においてシャッターボタンの半押し操作がなされると、遅いフレームレート(ここでは3fps)で繰り返し撮影を行い、撮影した画像を画像メモリ10に記憶する。時刻t2で人物の顔がカメラの方を向き始めたと判定されるか、あるいは人物の黒目がカメラの方を見たと判定されると、速いフレームレート(ここでは9fps)に変更され、変更後のフレームレートにしたがって撮影を行い、撮影した画像を画像メモリ10に記憶する。
時刻t3においてシャッターのレリーズ操作がなされると、所定枚数(ここでは4枚)の撮影と画像記憶が行われた後(時刻t4)、画像メモリ10に記憶されているレリーズ前後の所定記録枚数(ここでは8枚)の画像がインターフェース11を介して記録媒体12へ転送され、記録される。図5において、T1は記録媒体12へ記録される画像が撮影された期間を示す。この一実施の形態では、シャッターレリーズ時点を中心とする前後計8枚の画像が記録媒体12へ記録される。なお、画像メモリ10の記憶容量は有限であり、記憶容量いっぱいまで画像が記憶された後は、最も古い画像を消去しながら最新の画像を記憶していく。
なお、上述した一実施の形態におけるフレームレートや記録枚数などは上記値に限定されない。また、上述した一実施の形態では本発明をコンパクトデジタルカメラに適用した例を示したが、本発明はこのようなカメラに限定されず、一眼レフレックスデジタルカメラや、メカニカルシャッターを備えたコンパクトカメラ、撮影レンズを内蔵したコンパクトカメラなどにも適用することができる。
また上記実施形態では、フレームレートを高速フレームレートに上げた後で顔の向きがカメラの方を向いていないときにフレームレートを下げる処理を行うようにしているが、これと同様のことを視線検知状態に応じて行うようにしても良い。即ち、フレームレートを上げる処理の後で行われた視線検知の結果、視線がカメラの方を見ていないと判定された場合には、フレームレートを下げるようにしても良い。
また上記実施形態または変形形態において、フレームレートを下げる際には、その下げるきっかけ(顔の向きの変化など)の直後に下げるのではなく、下げるまでにある程度時間(マージン時間)をおいてから下げるようにしても良い。このようにすれば、顔や視線の過度な動きが生じていた場合に、カメラが過敏に反応し過ぎてカメラ動作の不安定を招く虞、更には結果的にベストショットを撮り逃す虞が少なくなる。
またフレームレートを下げる際には、段階的にフレームレートを下げるようにしても構わない。たとえば上述のタイマーの経過時間に応じて徐々にフレームレートを遅くしていくようにしても構わない。
一方、フレームレートを上げるときには、上述のようなマージン時間をおくことなく、顔の向きや視線の状態変化を検出した直後に高フレームレートに上げることが、ベストショットの撮り逃しを防止する観点から望ましい。
また上記実施形態では、シャッターレリーズ動作(メモリカード等の記録媒体への記録動作)の開始を、使用者によるレリーズ操作で行うものとしているが本発明はこれに限られるものでは無い。例えば顔の向きの検出結果や、或いは視線状態の検知結果に基づいてカメラが自動的にレリーズ信号(記録開始信号)を発生するように構成しても良い。この場合において、検知されている顔の、画面内での大きさに基づいて、どちらの(向きと視線の)検知結果に応じて自動レリーズを行うのかを切り替えるようにしておくのが望ましい。具体的には、上記図3のステップS4で既述した如き、撮影画面に対する顔の大きさ(面積)の割合が所定割合より大きいか否かの判別結果を用いる。そして顔の大きさが所定割合より大きい場合には、視線検知結果に基づき、左右の眼の視線がカメラを向いたと判定されたときに、カメラはレリーズ信号を自動発生する。一方、顔の大きさが所定割合以下であれば、顔の向き状態の検知結果に基づき、顔の向きがカメラに対して正面を向いた状態にある、と判定されたときに、カメラはレリーズ信号を自動発生する。
なお、カメラ内の顔検出機能が反応する顔を、人物毎に(顔画像で)予めカメラ内に登録することができる顔登録機能を備えるカメラにおいては、予め顔登録されている顔の動き(向き、目線)のみに応じて、振り向き撮影時のフレームレートを変更するようにしても良い。
また上記実施形態では、振り向き撮影モードが設定され、且つシャッターボタンの半押し操作がなされてから、画像解析による振り向き検出を開始するように構成しているが、レリーズボタンの半押し操作の前から(例えばカメラ電源ON中に振り向き撮影モードに設定された時点から)、そのときに取得されているスルー画像(ライブビュー画像)に対して、該スルー画像を一時バッファメモリ10にバッファリングしながら上述した振り向き検出を開始するようにしても良い。
上述した実施の形態とその変形例によれば以下のような作用効果を奏することができる。まず、振り向き撮影モードが設定されシャッターボタンが半押しされると、所定のフレームレートにしたがって撮像素子5により撮像を繰り返し行い、撮像した画像を画像メモリ10に順次記憶するとともに、撮影した画像を処理して人物の顔を認識し、繰り返し認識される人物の顔に基づいて人物の顔の向き(動き)を検出する。そして、人物の顔の向きの変化が検出されたときにフレームレートを変更するようにしたので、画像メモリ10の記憶容量を最小限に抑制するとともに、高フレームレートによるカメラのバッテリーの消費を最小限に抑制しながら、高フレームレートで撮影した複数の画像の中にベストショットが含まれる確率を上げることができる。
また、一実施の形態によれば、繰り返し認識される人物の顔に基づいて人物の目の動きを検出し、認識された人物の顔の撮影画面に占める割合が所定の割合を超えた場合には、人物の顔の向きに代えて人物の目の動きが検出されたときに、フレームレートを速い値に変更するようにしたので、画像メモリ10の記憶容量を最小限に抑制するとともに、高フレームレートによるカメラのバッテリーの消費を最小限に抑制しながら、高フレームレートで撮影した複数の画像の中に人物の目が最良の状態のベストショットが含まれる確率を上げることができる。
一実施の形態によれば、認識された人物の顔の白目部分に対する黒目部分の位置関係に基づいて人物の黒目がカメラの方を向いたか否かを判定し、人物の黒目がカメラの方を向いたと判定されたときに、フレームレートを速い値に変更するようにしたので、画像メモリ10の記憶容量を最小限に抑制するとともに、高フレームレートによるカメラのバッテリーの消費を最小限に抑制しながら、高フレームレートで撮影した複数の画像の中に人物の黒目がカメラの方を向いたベストショットが含まれる確率を上げることができる。
一実施の形態によれば、人物の顔がカメラの方を向き始めたか否かを判定し、認識された人物の顔の撮影画面に占める割合が所定の割合以下の場合には、人物の顔がカメラの方を向き始めたと判定されたときに、フレームレートを速い値に変更するようにしたので、人物の顔が小さく写っている場合でも、画像メモリ10の記憶容量を最小限に抑制するとともに、高フレームレートによるカメラのバッテリーの消費を最小限に抑制しながら、高フレームレートで撮影した複数の画像の中に人物の顔がカメラの方を向いたベストショットが含まれる確率を上げることができる。
一実施の形態によれば、フレームレートが高い値に変更された後、人物の顔がカメラの方を向いていないと判定されると遅いフレームレートに下げるようにしたので、無駄な高フレームレートによる撮影を行ってカメラのバッテリーが消耗するのを防止することができる。
一実施の形態によれば、フレームレートが高い値に変更された後、所定時間が経過したら遅いフレームレートに下げるようにしたので、長時間の間、無駄な高フレームレートによる撮影を行ってカメラのバッテリーが消耗するのを防止することができる。
一実施の形態によれば、フレームレートが高い値に変更された後、シャッターがレリーズされると、画像メモリ10に記憶されているシャッターレリーズ前後の所定枚数の画像を記録媒体12に記録するようにしたので、記録した画像の中にベストショットが含まれる確率を上げることができる。
1;デジタルカメラ、2;カメラ本体、3;交換レンズ、4;撮影レンズ、5;撮像素子、8;画像処理、9;コントローラー、10;画像メモリ、12;記録媒体、15;操作部材
Claims (11)
- 撮影光学系により結像された画像を撮像する撮像素子と、
前記撮像素子により撮像された画像を記憶する記憶手段と、
撮像動作の開始が指示されると、所定のフレームレートにしたがって前記撮像素子により撮像を繰り返し行い、撮像した画像を前記記憶手段に記憶する制御手段と、
前記画像を処理して人物の顔を認識する顔認識手段と、
前記繰り返し認識される人物の顔に基づいて、前記撮影光学系に対する前記人物の顔の向きの状態を検出する向き状態検出手段と、
前記向き状態検出手段により検出される前記人物の顔の向きの状態の変化に基づいて、前記フレームレートを変更するフレームレート変更手段とを備えることを特徴とするカメラ。 - 請求項1に記載のカメラにおいて、
前記顔認識手段で認識された人物の顔の大きさの撮影画面全体の大きさに対する割合が所定割合を超えるか否かを判別する大きさ判別手段、を更に有し、
前記フレームレート変更手段は、前記顔認識手段により認識された人物の顔の撮影画面に占める割合が前記所定の割合以下の場合には、前記向き状態検出手段の検出結果に基づいて前記フレームレートを変更することを特徴とするカメラ。 - 請求項2に記載のカメラにおいて、
前記繰り返し認識される人物の顔に基づいて、前記撮影光学系に対する当該人物の目の向きである視線の状態を検出する視線検出手段を更に有し、
前記フレームレート変更手段は、前記大きさ判別手段により前記人物の顔の大きさが前記所定割合よりも大きいと判別されると、前記向き状態検出手段による検出結果の代わりに、前記視線検出手段により検出される当該人物の視線の状態に基づいて、前記フレームレートを変更することを特徴とするカメラ。 - 請求項3に記載のカメラにおいて、
前記視線検出手段は、前記顔認識手段により認識された人物の顔の白目部分に対する黒目部分の位置関係に基づいて、当該人物の黒目が前記撮影光学系の方を向いている否かを判定し、
前記フレームレート変更手段は、前記視線検出手段により当該人物の黒目が前記撮影光学系の方を向いていると判定されたときに、前記フレームレートを前記所定フレームレートよりも上げることを特徴とするカメラ。 - 請求項1〜4の何れか一項に記載のカメラにおいて、
前記フレームレート変更手段は、前記向き状態検出手段により、前記人物の顔が前記撮影光学系に対して正面を向き始めたことを検出すると、前記フレームレートを前記所定フレームレートよりも上げることを特徴とするカメラ。 - 請求項1〜5のいずれか一項に記載のカメラにおいて、
前記フレームレート変更手段は、前記フレームレートを前記所定フレームレートよりも高いフレームレートに変更した後に、前記向き状態検出手段により前記人物の顔が前記撮影光学系に対して正面を向いていないことが検知されると、該フレームレートを下げることを特徴とするカメラ。 - 請求項1〜6のいずれか一項に記載のカメラにおいて、
前記フレームレート変更手段は、前記フレームレートを前記所定フレームレートよりも高いフレームレートに変更してから所定時間が経過した場合には、該フレームレートを下げることを特徴とするカメラ。 - 請求項6又は7に記載のカメラにおいて、
前記フレームレート変更手段は、前記フレームレートを下げる際には、前記所定フレームレートに戻すことを特徴とするカメラ。 - 請求項1〜8に記載のカメラにおいて、
前記記憶手段に記憶された画像の記録媒体への記録開始が指示されると、前記記憶手段に記憶されている画像のうち、前記記録開始の指示がなされた時点の画像を含み且つその時点の前後複数の画像を、該記録媒体に記録することを特徴とするカメラ。 - 請求項9に記載のカメラにおいて、
前記記憶手段に記憶された画像の記録媒体への記録開始は、前記向き状態検出手段または前記視線検出手段の検出結果に基づいて、自動的に指示されることを特徴とするカメラ。 - 請求項10に記載のカメラにおいて、
前記顔認識手段で認識された人物の顔の大きさの撮影画面全体の大きさに対する割合が所定割合を超える場合には、前記視線検出手段の検出結果に基づいて前記記録開始を自動的に指示し、該所定割合以下の場合には、前記向き状態検出手段の検出結果に基づいて前記記録開始を自動的に指示することを特徴とするカメラ。
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