JP2011179550A - 緩衝器 - Google Patents

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Abstract

【課題】緩衝器において、減衰力を多段階として減衰力特性の設定の自由度を高める。
【解決手段】作動液を封入したシリンダに、ピストンロッド4が連結されたピストン3を挿入する。ピストン3の下端面に略円形の外側シート14、内側シート15、ディスク支持部16及び切欠き31を有する中間シート30を突出させる。ディスク支持部16の突出高さを外側シート14よりも低く、内側シート15の突出高さ以上とし、中間シートの突出高さを外側シート14よりも低く、ディスク支持部16以上とし、これらにディスクバルブ17を着座させて内側シート14でクランプする。ディスクバルブ17が開弁する際、大径ディスク17Aは、第1中径ディスク17Bを支点として外周側が撓み、次いで、第2中径ディスク17Cを支点として撓み、更に、小径ディスク17Dを支点として撓むので、多段階に流路が増大して、減衰力特性を多段階に変化させることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、流体圧を利用する緩衝器に関する。
一般的に、自動車等の車両の懸架装置に装着される筒型の油圧緩衝器は、作動液が封入されたシリンダ内にピストンロッドが連結されたピストンが摺動可能に設けられ、ピストン部にオリフィス及びディスクバルブ等からなる減衰力発生機構が設けられた構造となっている。これにより、ピストンロッドの伸縮に伴うシリンダ内のピストンの摺動によって生じる作動液の流れをオリフィス及びディスクバルブによって制御して減衰力を発生させる。
そして、ピストン速度低速域においては、オリフィスにより、減衰力がピストン速度の2乗にほぼ比例するオリフィス特性の減衰力を発生させ、ピストン速度高速域においては、ディスクバルブが撓んで開弁することにより、減衰力がピストン速度にほぼ比例するバルブ特性の減衰力を発生させる。従来のこの種の油圧緩衝器では、ピストン速度低速域については、オリフィス面積によって、ディスクバルブ開弁後の中速域については、ディスクバルブ開弁後の撓み剛性によって、また、高速域については、ディスクバルブ開弁後の流路面積によって、減衰力特性を設定することができる。
また、特許文献1には、ピストンの端面に突出させた内外二重の環状シート部にディスクバルブを着座させ、ピストンを貫通する通路を内側の環状シート部の内周側に開口させ、内側の環状シートに切欠きを設けた構造の油圧緩衝器が記載されている。この油圧緩衝器では、ピストン速度低速域においては、ディスクバルブが外側の環状シート部からリフトして内側の環状シート部の切欠きの流路面積によって減衰力を発生させ、ピストン速度が上昇するとディスクバルブが更に内側のシート部からリフトして流路を拡大して減衰力を発生させることにより、減衰力特性を多段階に変化させることができる。
実開平2−136831号公報
このように、緩衝器においては、オリフィス、ディスクバルブを適宜組合わせて多段階に減衰力を発生させるなど、減衰力特性の設定の自由度を高めて所望の減衰力特性が得られるようにする技術が望まれている。
本発明は、多段階に減衰力特性を変化させることにより、減衰力特性の設定の自由度を高めるようにした緩衝器を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明に係る緩衝器は、作動流体が封入されたシリンダと、該シリンダに摺動可能に挿入されて前記シリンダの内部を2室に画成するピストンと、該ピストンに連結されて前記シリンダの外部に延出するピストンロッドと、前記ピストンの摺動により作動流体が流れる通路と、該通路の一部に設けられて作動流体の流れを制御して減衰力を発生する減衰力発生機構とを備え、
前記減衰力発生機構は、前記通路がその内部を貫通するバルブ本体と、該バルブ本体に前記通路の開口部を囲むように突出された略円形の外側シートと、該外側シートの内側に突出され、前記外側シートよりも突出高さが低い内側シートと、前記外側シートと前記内側シートとの間に突出され、その突出高さが前記外側シートよりも低く、かつ、前記内側シート以上であるディスク支持部と、前記外側シートと前記ディスク支持部との間に設けられて前記通路の開口部を囲むように突出され、その突出高さが前記外側シートよりも低く、かつ、前記ディスク支持部以上である略円形の中間シートと、該中間シートに設けられた切欠きと、前記内側シートにクランプされて前記外側シート及び前記中間シートに着座すると共に前記ディスク支持部に当接する第1ディスクと、該第1ディスクの上に積層されて前記外側シートよりも小径で前記中間シートよりも大径の第2ディスクと、該第2ディスク上に積層されて前記中間シートよりも小径の第3ディスクとを備えていることを特徴とする。
本発明に係る緩衝器によれば、多段階に減衰力特性を変化させることができ、減衰力特性の設定の自由度を高めることができる。
本発明の一実施形態に係る緩衝器の要部であるピストン部を拡大して示す縦断面図である。 図1に示す緩衝器のピストンの下面図である。 図1に示す緩衝器の縦断面図である。 図1に示す緩衝器のピストンのディスク支持部を拡大して示す縦断面図である。 図1に示す緩衝器の減衰力特性を示すグラフ図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
本実施形態に係る緩衝器の全体図を図3に示し、その要部であるピストン部を図1に拡大して示す。図3に示すように、本実施形態に係る緩衝器1は、自動車のサスペンション装置に装着される単筒式の油圧緩衝器であって、作動流体として作動液が封入されたシリンダ2内に本発明に用いるバルブ本体として機能するピストン3が摺動可能に設けられている。ピストンロッド4はシリンダ2の端部に設けられたロッドガイド6及びオイルシール7を含む密封手段を貫通して外部に延びており、ピストンロッド4の一端はシリンダ2の外部において車体に連結される。一方、ピストンロッド4の他端には、シリンダ2の内部においてピストン3がナット5によって連結されている。シリンダ2の内部は、ピストン3によりシリンダ上室2Aとシリンダ下室2Bとの2室に分けられている。シリンダ2の底部側には、フリーピストン8が摺動可能に設けられてガス室9が形成されており、ガス室9内に封入された高圧ガスの圧縮膨張によってピストンロッド4の伸縮に伴うシリンダ上下室2A、2B内の容積変化を許容する。
図1に示すように、ピストン3は、軸方向に沿って複数個に分割されており、本実施形態では2つに分割された分割構造となっている。分割構造のピストン3の一方はピストン半体3Aで、他方はピストン半体3Bである。これらのピストン半体3A、3Bを一体に結合したピストン3には、シリンダ上下室2A、2B間を連通させるための伸び側通路10及び縮み側通路11が軸方向に貫通されている。伸び側通路10は、ピストン3の上端面の外周部に開口する複数の開口部10Aを有している。この開口部10Aは、本実施形態では、後述する図2に示す開口部11Aと略同じ長方形であり、円周方向に沿ってほぼ等間隔で5個配置されている。伸び側通路10は、ピストン3の下端面に、開口部10A及び後述する縮み側通路11の開口部11Aに対して半径方向において中央よりの部位に開口する複数の開口部10Bを有している。図2に示すように、本実施形態では、開口部10Bは、円形であり、円周方向に沿って略等間隔で5個配置されている。
また、縮み側通路11は、ピストン3の下端面の外周部に開口する複数の開口部11Aを有している。図2に示すように、本実施形態では、開口部11Aは、長方形であり、円周方向に沿って等間隔で5個配置されている。縮み側通路11は、ピストン3の上端面に、開口部11A及び伸び側通路10の開口部10Aに対して半径方向において中央よりの部位に開口する複数の開口部11Bを有している。この開口部11Bは、本実施形態では、図2に示す開口部10Bと同様、円形であり、円周方向に沿って略等間隔で5個配置されている。なお、開口部10A及び11Aは、円弧状としてもよい。
ピストン3の下端部及び上端部には、シリンダ2内のピストン3の摺動によって伸び側通路10及び縮み側通路11に生じる作動液の流れを制御して減衰力を発生させる伸び側減衰力発生機構12及び縮み側減衰力発生機構13が設けられている。そして、バルブ本体であるピストン3と伸び側及び縮み側減衰力発生機構12、13によって、作動液の流路面積を調整して作動液の流れを制御することにより減衰力を発生させる。
伸び側減衰力発生機構12について、図1及び図2を参照して説明する。
ピストン3の下端面には、縮み側通路11の開口部11Aの内周側に隣接して、伸び側通路10の開口部10Bを取囲むように略円形の外側シート14が図1における下方に突出している。ここで、「略円形」とは、後述するディスクバルブ17がクランプされた状態で外側シート14の全周にわたって着座し得る、円又は円に近い形状をいい、例えば離心率の小さい楕円でもよい。伸び側通路10の開口部10Bの内周側には、外側シート14と同心の略円形の内側シート15が図1における下方に突出している。内側シート15は、ピストンロッド4の先端の小径部4Aが挿入されるピストン3の中央開口3Cの周囲に形成されている。また、外側シート14と内側シート15との間には、ディスク支持部16が図1における下方に突出している。そして、外側シート14、内側シート15及びディスク支持部16の突出高さは、外側シート14は、ディスク支持部16よりも高く、内側シート15は、ディスク支持部16の突出高さ以下となっている。
本実施形態では、ディスク支持部16は、伸び側通路10の開口部10Bの間に、複数、すなわち、開口部10Bと同数の5個、略等間隔で放射状に配置され、その内周部が内側シート15と連なるように一体に形成されている。ディスク支持部16は、略同じ幅で複数の開口部10Bよりもピストン3の径方向外側まで延びている。
ピストン3の径方向においてディスク支持部16と外側シート14との間に、伸び側通路10の5個の開口部10Bを囲むように、略円形の中間シート30が図1における下方に突出している。中間シート30の突出高さは、外側シート14の突出高さよりも低く、かつ、内側シート15の突出高さ以上となっている。本実施形態では、中間シート30は、放射状に延びるディスク支持部16の径方向外側の端部と連なるように一体に形成されている。
中間シート30には、切欠き31が設けられ、中間シート30に後述のディスクバルブ17が着座した状態で、外側シート14と中間シート30との間に形成される環状の室と、伸び側通路10の開口部10Bとが切欠き31を介して所定の流路面積をもって連通するようになっている。本実施形態では、切欠き31は、伸び側通路10の開口部10Bと同じ円周方向位置に5個設けられている。切欠き31の位置、数、大きさ、形状は、所望する流路面積に応じて適宜設定することができる。
ディスク支持部16の突出高さは、図4に示すように、内側シート15に連なる内周部が内側シート15と同じ高さで、外周側の部位が徐々に高くなり、中間シート30に連なる外周側端部が中間シート30と同じ高さになるようにテーパ状に形成されている。なお、このテーパ状とは、図4に示す例では、凹面となっているが、断面が直線となる円錐面としてもよい。凸面とすることも可能であるが、その場合は、後述するディスクバルブ17の外周側が凸面から浮き易く(当接しにくく)なるため、円錐面よりも効果が低くなる。
外側シート14、内側シート15、ディスク支持部16及び中間シート30には、複数積層された円板状のディスクからなるディスクバルブ17が当接、着座しており、ディスクバルブ17の内周部は、ナット5の締付けによってリテーナ18及びスペーサ19を介して内側シート15に押付けられてクランプされている。このとき、ディスクバルブ17は、外側シート14、内側シート15、ディスク支持部16及び中間シート30との当接部の突出高さの差によって初期撓みをもって、これらに押付けられている。
ディスクバルブ17は、外側シート14、内側シート15、ディスク支持部16及び中間シート30に当接、着座する大径ディスク17A(第1ディスク)と、その上に積層されて、外側シート14よりも小径で、中間シート30よりも大径の第1中径ディスク17B(第2ディスク)と、第1中径ディスク17Bの上に積層されて、中間シート30よりも小径の第2中径ディスク17C(第3ディスク)と、第2中径ディスク17Cの上に積層されて、これよりも小径の小径ディスク17D(第4ディスク)とから構成されている。リテーナ18は、小径ディスク17Dよりも小径となっている。外側シート14に着座する大径ディスク17Aの外周部には、伸び側通路10とシリンダ下室2Bとを常時連通させるオリフィス17Eを構成する切欠が形成されている。オリフィス17Eの流路面積は、切欠き31の流路面積よりも小さい。オリフィス17Eを形成する切欠きは大径ディスク17Aの代りに外側シート14にコイニングなどの手段により設けてもよい。
縮み側減衰力発生機構13は、上述の伸び側減衰力発生機構12と同様、ピストン3の上端面に、略円形の外側シート20、内側シート21、放射状のディスク支持部22及び中間シート32が突出されて、これらに大径ディスク23A(第1ディスク)、大径ディスク23Aよりも小径で中間シート32よりも大径の第1中径ディスク23B(第2ディスク)、第1中径ディスク23Bの上に積層されて中間シート32よりも小径の第2中径ディスク23C(第3ディスク)及び第2中径ディスク23Cよりも小径の小径ディスク23D(第4ディスク)を積層したディスクバルブ23が当接、着座し、その内周部がナット5の締付けによって、リテーナ24及びスペーサ25を介して内側シート21に押付けられてクランプされている。リテーナ24は、小径ディスク23Dよりも小径となっている。中間シート32には、切欠き33が設けられている。そして、ディスクバルブ23は、外側シート20、内側シート21、ディスク支持部22及び中間シート32の突出高さの差(外側シート>中間シート≧ディスク支持部≧内側シート)によって初期撓みをもって、これらに押付けられている。外側シート20に着座する大径ディスク23Aの外周部には、縮み側通路11とシリンダ上室2Aとを常時連通させるオリフィス23Eを構成する切欠が形成されている。オリフィス23Eの流路面積は、切欠き33の流路面積よりも小さい。オリフィス23Eを形成する切欠きは大径ディスク23Aの代りに外側シート20に設けてもよい。
以上のように構成した本実施形態の作用について次に説明する。
ピストンロッド4の伸び行程時には、シリンダ2内のピストン3の摺動によって、シリンダ上室2A側の作動液が加圧され、主に伸び側通路10を通ってシリンダ下室2B側に流れ、伸び側減衰力発生機構12によって減衰力が発生する。
そして、ピストン速度低速域においては、ディスクバルブ17のオリフィス17Eによってオリフィス特性の減衰力が発生する。このとき、加圧されたシリンダ上室2A側の作動液の圧力は、ディスクバルブ17の開弁圧力に達しておらず、ディスクバルブ17は開弁しない。オリフィス17Eによる減衰力特性を図5中に曲線Bで示す。
ピストン速度が上昇して中速域に移行すると、加圧されたシリンダ上室2A側の作動液の圧力がディスクバルブ17の開弁圧に達し、ディスクバルブ17が開弁してバルブ特性の減衰力が発生する。このとき、大径ディスク17Aは、内周側から外周側にかけて徐々に突出高さが大きくなるディスク支持部16、中間シート30及び最も突出高さが高い外側シート部14に、大径ディスク17A自体のバネ力に加えて、第1、第2中径ディスク17B、17C、小径ディスク17Dのバネ力によって初期撓みをもって押付けられており、外周側が内周側よりも撓み易くなっている。
これにより、大径ディスク17Aは、シリンダ上室2A側の圧力の上昇に伴い、先ず、第1中径ディスク17Bの外周部を支点として、中間シート30に着座した状態でその外周側が撓んで外側シート14から離座する。この状態では、作動流体は、中間シート30の切欠き31を介して流れ、その流路面積に応じた流通抵抗を受ける。更にピストン速度が上昇して中間シート30の内周側の圧力が高まると、第2中径ディスク17Cの外周部を支点として、第1中径ディスク17Bと共に更に撓んで中間シート30から離間し、次いで、小径ディスク17Dの外周部を支点として、第1及び第2中径ディスク17B、17Cと共に撓み、更に、スペーサ18を支点として第1、第2中径ディスク17B、17C及び小径ディスク17Dと共に撓んで開弁する。
その結果、伸び側通路10からシリンダ下室2Bへの流路面積が多段階に増大して、図5中に実線で示すような減衰力特性を得ることができる。図5中の曲線Bは、オリフィス特性を表し、曲線C1、C2、C3及びC4は、それぞれ、大径ディスク17Aが第1中径ディスク17B、第2中径ディスク17C、小径ディスク17D及びスペーサ18を支点として撓んだときのバルブ特性を示している。このように、オリフィス特性(曲線)からバルブ特性(曲線C1〜C4)への移行を滑らかに行うことができ、安定した減衰力を得ることができる。なお、図5中の破線は、上記実施形態において、中間シート30を設けない場合の減衰力特性を示しており、中間シート30を設けることにより、オリフィス特性からバルブ特性への移行が滑らか、かつ、明確になっていることがわかる。
一方、ピストンロッド4の縮み行程時には、シリンダ2内のピストン3の摺動によって、シリンダ下室2B側の作動液が加圧され、主に縮み側通路11を通ってシリンダ上室2A側に流れ、縮み側減衰力発生機構13によって減衰力が発生する。
そして、上述の伸び行程時の場合と同様、ピストン速度低速域においては、ディスクバルブ23のオリフィス23Eによってオリフィス特性の減衰力が発生し、ピストン速度が中速域に移行してシリンダ下室2A側の作動液の圧力がディスクバルブ23の開弁圧力に達すると、ディスクバルブ23が撓んで開弁してバルブ特性の減衰力が発生する。
このとき、外側シート20、内側シート21、中間シート32及びディスク支持部22の突出高さの差、並びに、大径ディスク23A、第1中径ディスク23B、第2中径ディスク23C及び小径ディスク23Dを積層したディスクバルブ23によって、縮み側通路11からシリンダ上室2Aへの流路面積が多段階に増大するので、上述の伸び行程と同様、オリフィス特性からバルブ特性への移行を滑らか、かつ、明確に行うことができ、安定した減衰力を得ることができる。
本実施形態においては、外側シート14、20を略円形としているので、オリフィス17E、23Eを形成する大径ディスク17A、23Aの切欠は、円周方向のいずれの位置に配置してもよいので、大径ディスク17A、23Aのピストン3への組付時に円周方向の位置合わせが不要であり、組付性に優れる。
また、本実施形態ではディスク支持部をテーパ状(径方向外側に行くにつれて傾斜する凹曲面)にしているので、内側シート、ディスク支持部、中間シート、外側シートの間で段差を生じることがなく、段差とディスクバルブとの隙間から流体が漏れることにより減衰力を所望の特性にすることが難しいといった問題を生じにくい。
さらに、本実施形態では、ディスクバルブ23は、外側シート20、内側シート21、ディスク支持部22及び中間シート32の突出高さの差(外側シート>中間シート≧ディスク支持部≧内側シート)によって初期撓みをもって、これらに押付けられている。この初期撓みによってディスクバルブにセット荷重を与えているため、ディスクバルブを何枚も積み重ねてディスクバルブの開弁減衰を高くするといったことをしなくてもよい。これにより、部品点数を減らすことが可能となり、製作性、組付性を向上させることができる。
なお、上記実施形態では、ディスクバルブ17、23は、大径ディスク17A、23A、第1中径ディスク17B,23B、第2中径ディスク17C、23C及び小径ディスク17D、23Dの径の異なる4組のディスクで構成されているが、これに限らず、内周側と外周側との撓み剛性の相違によって開弁時の撓み量を多段階に変化させることができるように、本発明に用いる第1ディスク、第2ディスク及び第3ディスクを含む3組以上であればよい。
また、上記実施形態では、ディスク支持部16、22は、放射状に形成され、内側シート15、21及び中間シート30、32に連なっているが、中間シート30、32と内側シート15、21との間に配置されて、突出高さが、中間シート30、32の突出高さ以下で、内側シート15、21の突出高さ以上であって、ディスクバルブ17、23を支持して上述のように段階的に開弁させるものであれば、他の形状でもよい。例えば、分割されて複数配置されたもの、放射状で外周側の幅が狭い先細り形状あるいは内周側の幅が狭いのものとしてもよい。また、ディスク支持部16、22のディスクバルブ17、23との当接部の面積により、ディスクバルブ17、23の通路10、11に対する受圧面積を調整することができる。
上記実施形態では、シリンダ2内にフリーピストン8によって形成されたガス室9を有する単筒式の緩衝器において、ピストン3をバルブ本体とした場合について説明しているが、本発明は、これに限らず、シリンダの底部にベースバルブを設け、シリンダ室をベースバルブを介してリザーバに接続した複筒式の緩衝器において、ベースバルブをバルブ本体として適用してもよい。更に、シリンダの外部に減衰力発生機構を配置した緩衝器において、シリンダの外部に配置した減衰力発生機構にバルブ本体を設けるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、作動液の流れを制御することによって減衰力を発生させる油圧緩衝器について説明しているが、本発明は、これに限らず、ガス等の他の流体の流れを制御して減衰力を発生させる緩衝器にも適用することができる。なお、減衰力特性の安定性の観点から作動流体は、作動液であることが望ましい。
また、本実施の形態では、外側シート、内側シート、ディスク支持部及び中間シートなどの突出部を型成形や削りなどの手段により一体に形成する例を示したが、例えばワッシャ等を適宜積層して突出部を形成してもよい。
1 緩衝器、2 シリンダ、3 ピストン(バルブ本体)、4 ピストンロッド、10 伸び側通路(通路)、12 伸び側減衰力発生機構(減衰力発生機構)、10B 開口部、14 外側シート、15 内側シート、16 ディスク支持部、17A 大径ディスク(第1ディスク)、17B 第1中径ディスク(第2ディスク)、17C 第2中径ディスク(第3ディスク)、30 中間シート、31 切欠き

Claims (10)

  1. 作動流体が封入されたシリンダと、該シリンダに摺動可能に挿入されて前記シリンダの内部を2室に画成するピストンと、該ピストンに連結されて前記シリンダの外部に延出するピストンロッドと、前記ピストンの摺動により作動流体が流れる通路と、該通路の一部に設けられて作動流体の流れを制御して減衰力を発生する減衰力発生機構とを備え、
    前記減衰力発生機構は、前記通路がその内部を貫通するバルブ本体と、該バルブ本体に前記通路の開口部を囲むように突出された略円形の外側シートと、該外側シートの内側に突出され、前記外側シートよりも突出高さが低い内側シートと、前記外側シートと前記内側シートとの間に突出され、その突出高さが前記外側シートよりも低く、かつ、前記内側シート以上であるディスク支持部と、前記外側シートと前記ディスク支持部との間に設けられて前記通路の開口部を囲むように突出され、その突出高さが前記外側シートよりも低く、かつ、前記ディスク支持部以上である略円形の中間シートと、該中間シートに設けられた切欠きと、前記内側シートにクランプされて前記外側シート及び前記中間シートに着座すると共に前記ディスク支持部に当接する第1ディスクと、該第1ディスクの上に積層されて前記外側シートよりも小径で前記中間シートよりも大径の第2ディスクと、該第2ディスク上に積層されて前記中間シートよりも小径の第3ディスクとを備えていることを特徴とする緩衝器。
  2. 前記外側シート又は前記第1ディスクに固定オリフィスが設けられ、前記切欠きの流路面積は、前記固定オリフィスの流路面積よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の緩衝器。
  3. 前記中間シートと前記ディスク支持部と前記内側シートとは、一体に連なっていることを特徴とする請求項1又は2に記載の緩衝器。
  4. 前記ディスク支持部は、前記内側シート側から前記外側シート側へ向けて突出高さが徐々に高くなる形状に形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の緩衝器。
  5. 前記ディスク支持部は、凹曲面であることを特徴とする請求項4に記載の緩衝器。
  6. 前記第3ディスクは、前記内側シートにクランプされ、前記第3ディスクの上に該第3ディスクよりも小径の第4ディスクが積層されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の緩衝器。
  7. 前記第4ディスクの上に該第4ディスクよりも小径のリテーナが積層されていることを特徴とする請求項6に記載の緩衝器。
  8. 前記ディスク支持部は放射状に複数配置されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の緩衝器。
  9. 前記外側シートと、前記内側シートと、前記ディスク支持部と、前記中間シートは、型成形により前記バルブ本体に一体形成されることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の緩衝器。
  10. 前記バルブ本体は、前記ピストンであることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の緩衝器。
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