JP2011177863A - 把持装置 - Google Patents

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Kengo Matsuo
研吾 松尾
Yasuhiro Arata
康弘 荒田
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Abstract

【課題】対象物の内周面を利用して対象物を把持する場合に、複数の把持部で対象物を把持する前にいずれかの把持部が内周面に当たって、その結果、対象物の位置または姿勢が変化してしまうことを防止する。
【解決手段】対象物1の内周面1aを利用して対象物1を把持する把持装置10。対象物1を把持する複数の把持部3a、3b、3cと、これら把持部の動作を制御する制御装置11と、を備える。複数の把持部は、内周面1aの中に挿入された状態で、互いに離間する方向に離間駆動され、これにより、内周面1aに押し付けられることで対象物1を把持する。さらに、把持部に設けられた位置情報取得センサ11aを設ける。離間駆動の時に、位置情報取得センサ11aは、把持部と内周面1aとの位置関係を検出し、制御装置11は、該位置関係に基づいて把持部の位置を調整する。
【選択図】図1

Description

本発明は、対象物の内周面を利用して対象物を把持する把持装置に関する。
把持装置は、例えば、取出位置にある対象物を別の位置まで搬送する産業用ロボットである。把持装置は、対象物を搬送するために対象物を把持する把持部を有する。また、把持装置において、CCDカメラや距離センサなどにより対象物の位置や姿勢を認識し、この認識結果に基づいて、制御装置が、把持部で対象物を把持するように把持部の動作を制御する。
対象物の内周面を利用して対象物を把持する場合がある。この場合には、複数の把持部を、対象物の内周面の中に挿入し、この状態で、複数の把持部を、互いに離間する方向に駆動する。これにより、複数の把持部は、内周面に押し付けられることで対象物を把持する。
特開平9−47986号公報
しかし、複数の把持部を、互いに離間する方向に駆動することで、1つの把持部のみが、最初に内周面に接触してしまう可能性がある。この原因としては、上述のCCDカメラや距離センサなどによる対象物の認識誤差や、把持装置の機械誤差などがある。
このように、1つの把持部のみが、最初に内周面に接触すると、この接触により対象物が押されて、対象物の位置や姿勢が変化してしまう。そのため、対象物を適切に把持できなくなってしまったり、当該対象物が周囲の物に当たってしまう可能性がある。
後者の場合としては、例えば、バラ積みされた複数の対象物の中から1つの対象物を把持する時に、当該対象物が他の対象物に当たってしまう場合がある。他の対象物に当たると、バラ積みされた状態の複数の対象物を撮像することで把握していた各対象物の位置や姿勢が変化するので、再び、バラ積みされている状態の複数の対象物を撮像して各対象物の位置や姿勢を把握しなおす必要がある。
そこで、本発明の目的は、対象物の内周面を利用して対象物を把持する場合において、複数の把持部で対象物を把持するときにいずれかの把持部が内周面に当たって、その結果、対象物の位置または姿勢が変化してしまうことを防止することにある。
上記目的を達成するため、本発明によると、対象物の内周面を利用して該対象物を把持する把持装置であって、
対象物を把持する複数の把持部と、
複数の把持部の動作を制御する制御装置と、を備え、
複数の把持部は、前記内周面の中に挿入された状態で、互いに離間する方向に離間駆動され、これにより、前記内周面に押し付けられることで対象物を把持し、
さらに、前記把持部に設けられた位置情報取得センサを備え、
前記離間駆動の時に、前記位置情報取得センサは、前記把持部と前記内周面との位置関係を検出し、前記制御装置は、該位置関係に基づいて前記把持部の位置を調整する、ことを特徴とする把持装置が提供される。
本発明の好ましい実施形態によると、把持装置は、前記複数の把持部を動作可能に保持する保持体と、前記複数の把持部を駆動して保持体に対し動作させる把持部駆動装置と、前記保持体を動作させる保持体駆動装置と、を備え、
前記複数の把持部は、互いに独立して駆動され、
前記離間駆動の時に、前記制御装置は、前記把持部と前記内周面との距離が、前記複数の把持部の間で同じになる方向に前記把持部が移動するように把持部駆動装置を制御し、これにより、前記把持部の位置を調整する。
また、把持装置は、前記複数の把持部を動作可能に保持する保持体と、前記複数の把持部を駆動して保持体に対し動作させる把持部駆動装置と、前記保持体を動作させる保持体駆動装置と、を備え、
前記制御装置は、保持体駆動装置を制御することで前記保持体の動作を制御し、
前記離間駆動の時に、前記制御装置は、前記把持部と前記内周面との距離が、前記複数の把持部の間で同じになる方向に前記保持体が移動するように保持体駆動装置を制御し、これにより、前記把持部の位置を調整してもよい。
好ましくは、位置情報取得センサは、前記把持部における取付位置に設けられた機械式のタッチセンサであり、前記取付位置は、前記離間駆動により、前記内周面に接触する位置であり、
位置情報取得センサは、前記内周面との接触を前記位置関係として検出する。
また、上記目的を達成するため、本発明によると、上述の把持装置を用いた対象物の把持方法であって、
(A)複数の把持部を、対象物の前記内周面の中に挿入し、
(B)この状態で、複数の把持部を、互いに離間する方向に離間駆動して前記内周面に押し付け、これにより、複数の把持部で対象物を把持し、
(C)前記離間駆動の最中に、前記把持部と対象物の前記内周面との位置関係を検出するとともに、検出された該位置関係に基づいて、前記把持部と前記内周面との距離が、前記複数の把持部の間で同じになる方向に前記把持部の位置を調整する、ことを特徴とする把持方法が提供される。
本発明の好ましい実施形態によると、位置情報取得センサは、前記把持部における取付位置に設けられた機械式のタッチセンサであり、前記取付位置は、前記離間駆動により、前記把持部における前記内周面に接触する位置であり、位置情報取得センサは、前記内周面との接触を前記位置関係として検出し、
前記(C)において、前記タッチセンサが、前記把持部が内周面に接触したことを検出したら、前記制御装置が、当該把持部を停止させ、他の把持部に対しては前記離間駆動をさせる。
また、位置情報取得センサは、前記把持部における取付位置に設けられた機械式のタッチセンサであり、前記取付位置は、前記離間駆動により、前記把持部における前記内周面に接触する位置であり、位置情報取得センサは、前記内周面との接触を前記位置関係として検出し、
前記(C)において、前記タッチセンサが、いずれかの把持部が内周面に接触したことを検出したら、前記制御装置が、当該把持部を、前記内周面から離れる方向に移動させてもよい。
上述した本発明によると、複数の把持部を離間駆動する時に、位置情報取得センサは、把持部と対象物の内周面との位置関係を検出し、制御装置は、該位置関係に基づいて把持部の位置を調整するので、複数の把持部で対象物を把持するときにいずれかの把持部が内周面に当たって、その結果、対象物の位置または姿勢が変化してしまうことを防止できる。
本発明の実施形態による把持装置の構成例を示す。 把持部を対象物の内周面の中に挿入した状態を示す。 (A)は、図2のIIIA−IIIA矢視図であり、(B)は、(A)の状態から把持部で対象物を把持した状態を示す。 (A)は、図1のIVA−IVA矢視図であり、(B)は、(A)の状態から把持部を離間駆動した状態を示す。 位置情報取得センサの構成例を示す。 本発明の実施形態による把持方法のフローチャートである。 把持部の動作説明図である。
本発明を実施するための最良の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において共通する部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
図1は、本発明の実施形態による把持装置10の構成図である。把持装置10は、対象物1の内周面1aを利用して該対象物1を把持する装置である。図1の例では、対象物1が、自動車の車輪の回転軸を支持するベアリングである。また、図1の例では、複数の対象物1は、上面が開口した箱4の中にバラ積みされており、この状態から、把持装置10は、箱4内の対象物1を1つずつ把持して別の位置へ移動させる。
把持装置10は、複数の把持部3a、3b、3c、保持体5、把持部駆動装置7、保持体駆動装置9、および制御装置11を備える。以下、これら構成要素について順に説明する。
複数の把持部3a、3b、3cについて図2、図3を参照して説明する。図2は、把持部3a、3b、3cを対象物1の内周面1aの中に挿入した状態を示す。図3(A)は、図2のIIIA−IIIA矢視図であり、複数の把持部3a、3b、3c、対象物1、および後述の位置情報取得センサ11aのみを示している。
複数の把持部3a、3b、3cは、対象物1を把持する。本実施形態では、複数の把持部3a、3b、3cは、図2、図3(A)のように、内周面1aの中に挿入された状態で、互いに離間する方向に離間駆動され、これにより、図3(B)のように、内周面1aに押し付けられることで対象物1を把持する。複数の把持部3a、3b、3cは、この状態から、互いに近接する方向に駆動されると、把持している対象物1を解放する。
この例では、複数の把持部3a、3b、3cは、それぞれ、図3(A)に示す往復動方向Da、Db、Dcにおいて、保持体5に設けられたガイドレール(図示せず)に沿って往復動することで、上述のように対象物1を把持したり、解放したりする。
保持体5は、複数の把持部3a、3b、3cを動作可能に保持した状態で、3次元空間内を移動させられ、かつ、その姿勢が変化させられる。例えば、保持体5は、把持部3a、3b、3cで対象物1を把持できる位置へ移動させられ、把持部3a、3b、3cで対象物1を把持できる姿勢にさせられる。また、把持部3a、3b、3cが対象物1を把持した状態で、保持体5は、別の位置へ当該対象物1を搬送するように移動させられる。このような保持体5の移動と姿勢変更は、後述の保持体駆動装置9(多関節ロボットのアーム機構)により行われてよい。
把持部駆動装置7について図4を参照して説明する。図4(A)は、図1のIVA−IVA矢視図であり、複数の把持部3a、3b、3cおよび把持部駆動装置7のみを示している。
把持部駆動装置7は、複数の把持部3a、3b、3cを、互いに離間する方向に離間駆動し、また、互いに近接する方向に駆動する。把持部駆動装置7は、保持体5に設けられてよい。
把持部駆動装置7は、例えば、図4に示すように、複数の把持部3a、3b、3cをそれぞれ駆動する空圧または油圧による複数のシリンダ装置であってよい。この場合、各シリンダ装置7において、例えば、シリンダが保持体5に固定され、往復動方向Da、Db、Dcに往復運動するピストンが、対応する把持部3a、3b、3cに固定されてよい。なお、図4(A)では、複数の把持部3a、3b、3cが互いに離間しており、図4(B)では、複数の把持部3a、3b、3cが互いに近接している。また、図4(A)において、符号5aは、保持体5の下面において開口し、往復動方向Da、DbまたはDcに延びる開口であり、この例では、把持部3a、3b、3cは、開口5aを貫通するように保持体5の内部から外部へ延びている。
代わりに、上述の把持部駆動装置は、複数の電動サーボモータであってもよい。この場合、各サーボモータにより回転駆動されるピニオンと、このピニオンを間に挟んで該ピニオンに噛み合う1対のラックとが設けられ、1対のラックの一方が保持体5に固定され、1対のラックの他方が対応する把持部3a、3b、3cに固定されてもよい。この構成で、各サーボモータの回転により、対応する把持部3a、3b、3cが往復動方向Da、Db、Dcに往復運動させられる。
保持体駆動装置9は、保持体5を移動させ、保持体5の姿勢を変化させる。この保持体駆動装置9は、例えば、図1に示す多関節ロボットのアーム機構を有する。この場合、アーム機構は、図1の例では、第1〜第4のアーム13a〜13d、および第1〜第3の関節15a〜15cを備える。第1のアーム13aには、保持体5が結合されている。また、第1のアーム13aは、第1の関節15aを介して第2のアーム13bに連結されているとともに、第1の関節15aの回転軸C1(図1の紙面と垂直な軸)周りに第2のアーム13bに対して回転可能である。第2のアーム13bは、第2の関節15bを介して第3のアーム13cに連結されているとともに、第2の関節15bの回転軸C2(図1の紙面と垂直な軸)周りに第3のアーム13cに対して回転可能である。第3のアーム13cは、第3の関節15cを介して第4のアーム13dに連結されているとともに、第3の関節15cの回転軸C3(図1の紙面と垂直な軸)周りに第4のアーム13dに対して回転可能である。第4のアーム13dは、自身の中心軸である回転軸C4周りに回転可能に設置台8に支持されている。
保持体駆動装置9は、第1〜第4のアーム13a〜13dを、対応する回転軸C1〜C4周りに回転駆動する回転用アクチュエータ(図示せず)を有する。これら回転駆動が、制御装置11によって制御されることで、上述のように保持体5を移動させたり、保持体5の姿勢を変更することができる。
制御装置11は、位置情報取得センサ11aなどを用いて把持部3a、3b、3cの位置や向きを制御する。位置情報取得センサ11aは、各把持部3a、3b、3cに設けられ、該把持部と内周面1aとの位置関係を検出する。位置情報取得センサ11aにより検出された前記位置関係に基づいて、制御装置11は、把持部3a、3b、3cの位置を、次の制御(a)または制御(b)を行う。
(a)複数の把持部3a、3b、3cが互いに独立して駆動される場合には、前記離間駆動の時に、位置情報取得センサ11aは、各把持部3a、3b、3cと内周面1aとの位置関係を検出し、制御装置11は、該位置関係に基づいて、把持部3a、3b、3cと内周面1aとの距離が、複数の把持部3a、3b、3cの間で同じになる方向に1つ以上の把持部3a、3b、3cが移動するように把持部駆動装置を制御し、これにより、把持部3a、3b、3cの位置を調整する。
(b)上記の(a)に加えて、または、上記(a)の代わりに、前記離間駆動の時に、位置情報取得センサ11aは、各把持部3a、3b、3cと内周面1aとの位置関係を検出し、制御装置11は、該位置関係に基づいて、把持部3a、3b、3cと内周面1aとの距離が、複数の把持部3a、3b、3cの間で同じになる方向に保持体5が移動するように保持体駆動装置9制御し、これにより、把持部3a、3b、3cの位置を調整する。
制御装置11は、上述の位置情報取得センサ11a、認識装置11b、および制御部11cを有する。
位置情報取得センサ11aは、好ましくは、各把持部3a、3b、3cにおける取付位置に設けられた機械式のタッチセンサである。当該取付位置は、前記離間駆動により、把持部3a、3b、3cにおける内周面1aに接触する位置である。
機械式のタッチセンサ11aは、図5のように、接触部17および信号発生部19を有する。接触部17は、図5(A)のように、把持部3a、3bまたは3cの表面から外部へ把持部3a、3bまたは3cの往復動方向Da、DbまたはDcに突出している。接触部17は、図5(A)の状態から図5(B)のように対応する把持部3a、3b、3cが移動すると、内周面1aに接触する。この時、接触部17は、図5(B)のように、内周面1aから受ける接触圧で内部へ引っ込む(後退する)。信号発生部19は、接触部17が引っ込んだことを検出してその旨の検出信号を前記位置関係として制御部11cへ出力する。なお、接触部17は、タッチセンサの本体21に進退可能に支持されてよい。また、接触部17は、バネなどの弾性体により、把持部3a、3b、3cの外部へ向けて往復動方向Da、DbまたはDcに付勢され、内周面1aとの接触圧により押されると、前記弾性体の弾性力に抗して内部へ引っ込む。
認識装置11bは、対象物1の位置および姿勢を認識する装置である。認識装置11bは、例えば、CCD(Charge Coupled Device)カメラやレーザ距離計を利用した装置であってよい。CCDカメラを利用する場合には、認識装置11bは、対象物1を撮像する当該CCDカメラ23と、この撮像により得た画像データを処理することで対象物1の位置および姿勢を認識する画像処理装置25とを有する。レーザ距離計を利用する場合には、認識装置は、所定の計測点から対象物1上の各被計測点までの距離を計測する当該レーザ距離計と、この計測により得た距離データを処理することで対象物1の位置および姿勢を認識する処理装置とを有する。なお、認識装置11bによる認識時には、保持体5や保持体駆動装置9は、当該認識に干渉しない位置へ退避していてよい。
制御部11cは、認識装置11bによる対象物1の位置および姿勢の認識に基づいて、保持体駆動装置9を制御することで、保持体5を移動させ、保持体5の姿勢を変化させる。これにより、複数の把持部3a、3b、3cが、対象物1の内周面1aの中に挿入される。この状態で、制御部11cは、把持部駆動装置7を制御して、複数の把持部3a、3b、3cを、互いに離間する方向に離間駆動する。これにより、複数の把持部3a、3b、3cは、内周面1aに押し付けられることで対象物1を把持する。この離間駆動時、制御部11cは、位置情報取得センサ11aが検出した上述の位置関係に基づいて、把持部駆動装置7または保持体駆動装置9の制御を介して、把持部3a、3b、3cの位置を調整する。
次に、上述した把持装置10を用いた対象物1の把持方法を説明する。図6は、把持方法のフローチャートである。
ステップS1において、制御部11cは、認識装置11bによる前記認識に基づいて、上述のように保持体駆動装置9を制御し、これにより、複数の把持部3a、3b、3cを、対象物1の内周面1aの中に挿入する。このステップS1では、複数の把持部3a、3b、3cは、互いに近接した位置にある。
ステップS2において、複数の把持部3a、3b、3cが内周面1aの中に挿入された状態で、位置情報取得センサ11aが、把持部3a、3b、3cと対象物1の内周面1aとの位置関係を検出し、この位置関係に基づいて、制御部11cが、把持部3a、3b、3cの位置を調整しつつ、複数の把持部3a、3b、3cを、互いに離間する方向に離間駆動して内周面1aに押し付け、これにより、複数の把持部3a、3b、3cで対象物1を把持する。
ステップS2は、次のステップS21、S22、S23を有する。
ステップS21では、位置情報取得センサ11aは、各把持部3a、3b、3cと対象物1の内周面1aとの位置関係を検出する。
ステップS22では、検出された該位置関係に基づいて、把持部3a、3b、3cと内周面1aとの距離が、複数の把持部3a、3b、3cの間で同じになる方向に把持部3a、3b、3cの位置を調整する制御を行う。この制御は、制御部11cにより行われる。
ステップS23では、制御部11cは、複数の把持部3a、3b、3cを、互いに離間する方向に離間駆動する。
これらステップS21、S22、S23を順に繰り返して行うことで、最終的に、ステップS23で、複数の把持部3a、3b、3cを内周面1aに押し付け、これにより、複数の把持部3a、3b、3cで対象物1を把持する。
位置情報取得センサ11aが、上述した機械式のタッチセンサである場合には、ステップS2を次のように行ってよい。すなわち、ステップS21において、タッチセンサ11aにより、いずれかの把持部3a、3b、3cが内周面1aに接触したことを検出したら(例えば、図7(A)の状態)、ステップS22において、図7(B)のように、制御装置11が当該把持部(ここでは把持部3a)を停止させるとともに、他の把持部(ここでは把持部3a、3b)を、内周面1a側へ向けて継続して移動させる。
このように安価なタッチセンサを用いることで、把持部3a、3b、3cが内周面1aに当たって、対象物1の位置または姿勢が変化してしまうことを確実に防止できる。
代わりに、位置情報取得センサ11aが、上述した機械式のタッチセンサである場合には、ステップS2を次のように行ってもよい。すなわち、ステップS21において、タッチセンサ11aにより、いずれかの把持部3a、3b、3cが内周面1aに接触したことを検出したら(例えば、図7(A)の状態)、ステップS22において、制御装置11が、保持体5を移動させることにより、図7(C)のように、当該接触した把持部(ここでは把持部3a)を、内周面1aから離れる方向に、複数の把持部3a、3b、3cを一体的に移動させる。この時、把持部駆動装置7による把持部3a、3b、3cの動作を、停止させるのがよいが、継続して、内周面1a側へ移動させてもよい。
このように安価なタッチセンサ11aを用いることでも、把持部3a、3b、3cが内周面1aに当たって、対象物1の位置または姿勢が変化してしまうことを確実に防止できる。
なお、ステップS2において、ステップS21、S22を行っている時にも、ステップS23を継続して行ってもよいし、ステップS21、S22を行っている時には、ステップS23を行わないようにしてもよい。後者の場合には、各ステップS23では、所定の駆動量または所定の時間だけ、複数の把持部3a、3b、3cを、互いに離間する方向に離間駆動してよい。
本発明は上述した実施の形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、以下のように変更してもよい。
上述では、把持装置10は、3つの把持部3a、3b、3cを有しているが、2つまたは4つ以上の把持部を有していてもよい。
位置情報取得センサ11aは、機械式のタッチセンサに限定されず、内周面1aとの接触を検出する他のセンサであってもよい。この場合、位置情報取得センサ11aは、内周面1aとの接触を、前記位置関係として検出し、他の点は、上述と同じである。
各位置情報取得センサ11aは、対応する把持部3a、3b、3cと内周面1aとの距離を計測する距離センサ(例えば、光学式距離センサ)であってもよい。この場合、位置情報取得センサ11aは、計測した把持部3a、3b、3cから内周面1aとの距離を、把持部と内周面1aとの前記位置関係として検出する。なお、距離センサは、把持部による対象物1の把持に干渉しない位置にて、各把持部に設けられるのがよい。
このような距離センサを用いる場合、ステップS2を次のように行ってよい。すなわち、ステップS21において、各把持部に設けられた距離センサが、当該把持部から内周面1aとの距離を前記位置関係として検出する。ステップS22では、検出された該位置関係に基づいて、把持部3a、3b、3cと内周面1aとの距離が、複数の把持部3a、3b、3cの間で同じになる方向に把持部3a、3b、3cの動作を制御する。例えば、上述の制御(a)または制御(b)のように、把持部3a、3b、3cの動作を制御する。この場合、他の点は、上述と同じである。
内周面1aの形状は、内周面1aの軸方向から見て、円形であっても、他の形状(例えば、矩形、楕円など)であってもよい。
1 対象物、1a 対象物の内周面、3a、3b、3c 複数の把持部、
5 保持体、7 把持部駆動装置(シリンダ装置)、9 保持体駆動装置、
10 把持装置、11 制御装置、11a 位置情報取得センサ

Claims (7)

  1. 対象物の内周面を利用して該対象物を把持する把持装置であって、
    対象物を把持する複数の把持部と、
    複数の把持部の動作を制御する制御装置と、を備え、
    複数の把持部は、前記内周面の中に挿入された状態で、互いに離間する方向に離間駆動され、これにより、前記内周面に押し付けられることで対象物を把持し、
    さらに、前記把持部に設けられた位置情報取得センサを備え、
    前記離間駆動の時に、前記位置情報取得センサは、前記把持部と前記内周面との位置関係を検出し、前記制御装置は、該位置関係に基づいて前記把持部の位置を調整する、ことを特徴とする把持装置。
  2. 前記複数の把持部を動作可能に保持する保持体と、
    前記複数の把持部を駆動して保持体に対し動作させる把持部駆動装置と、
    前記保持体を動作させる保持体駆動装置と、を備え、
    前記複数の把持部は、互いに独立して駆動され、
    前記離間駆動の時に、前記制御装置は、前記把持部と前記内周面との距離が、前記複数の把持部の間で同じになる方向に前記把持部が移動するように把持部駆動装置を制御し、これにより、前記把持部の位置を調整する、ことを特徴とする請求項1に記載の把持装置。
  3. 前記複数の把持部を動作可能に保持する保持体と、
    前記複数の把持部を駆動して保持体に対し動作させる把持部駆動装置と、
    前記保持体を動作させる保持体駆動装置と、を備え、
    前記制御装置は、保持体駆動装置を制御することで前記保持体の動作を制御し、
    前記離間駆動の時に、前記制御装置は、前記把持部と前記内周面との距離が、前記複数の把持部の間で同じになる方向に前記保持体が移動するように保持体駆動装置を制御し、これにより、前記把持部の位置を調整する、ことを特徴とする請求項1に記載の把持装置。
  4. 位置情報取得センサは、前記把持部における取付位置に設けられた機械式のタッチセンサであり、前記取付位置は、前記離間駆動により、前記内周面に接触する位置であり、
    位置情報取得センサは、前記内周面との接触を前記位置関係として検出する、ことを特徴とする請求項1、2または3に記載の把持装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の把持装置を用いた対象物の把持方法であって、
    (A)複数の把持部を、対象物の前記内周面の中に挿入し、
    (B)この状態で、複数の把持部を、互いに離間する方向に離間駆動して前記内周面に押し付け、これにより、複数の把持部で対象物を把持し、
    (C)前記離間駆動の最中に、前記把持部と対象物の前記内周面との位置関係を検出するとともに、検出された該位置関係に基づいて、前記把持部と前記内周面との距離が、前記複数の把持部の間で同じになる方向に前記把持部の位置を調整する、ことを特徴とする把持方法。
  6. 位置情報取得センサは、前記把持部における取付位置に設けられた機械式のタッチセンサであり、前記取付位置は、前記離間駆動により、前記把持部における前記内周面に接触する位置であり、位置情報取得センサは、前記内周面との接触を前記位置関係として検出し、
    前記(C)において、前記タッチセンサが、前記把持部が内周面に接触したことを検出したら、前記制御装置が、当該把持部を停止させ、他の把持部に対しては前記離間駆動をさせる、ことを特徴とする請求項5に記載の把持方法。
  7. 位置情報取得センサは、前記把持部における取付位置に設けられた機械式のタッチセンサであり、前記取付位置は、前記離間駆動により、前記把持部における前記内周面に接触する位置であり、位置情報取得センサは、前記内周面との接触を前記位置関係として検出し、
    前記(C)において、前記タッチセンサが、いずれかの把持部が内周面に接触したことを検出したら、前記制御装置が、当該把持部を、前記内周面から離れる方向に移動させる、ことを特徴とする請求項5に記載の把持方法。

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