JP2011172360A - ステータの製造装置及びステータの製造方法 - Google Patents

ステータの製造装置及びステータの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】製造工数を抑えることができるステータの製造装置を提供する。
【解決手段】筒状の操作治具22と、この操作治具22が外嵌される加圧治具23とを備えるとともに、加圧治具23には各分割コア11が内周側に配置されるとともに径方向に貫通した複数の挿入孔44が形成された筒状の保持部材41と、各挿入孔44に径方向移動可能に挿入された複数の加圧片42とが備えられている。各加圧片42における保持部材41の径方向外側及び操作治具22における内周には、加圧治具23に外嵌された操作治具22の軸方向移動に伴って各加圧片42を径方向内側に移動させるテーパ面33,42aが形成される。加圧治具23と操作治具22とは、所定量の軸方向への相対移動を許容して一体動作可能に相互が連結する連結手段としての連結ボルト47及び貫通孔が設けられる。
【選択図】図3

Description

本発明は、ティース毎に分割された分割コアによりステータコアが構成されるステータの製造装置及び同ステータの製造方法に関するものである。
従来、ブラシレスモータのステータとしては、環状部及びこの環状部から径方向内側に突出する複数のティース部を有するステータコアと、各ティース部にそれぞれ巻線が巻装されてなるコイルとを備えたものがある。このようなステータのステータコアとしては、例えば、環状部を周方向に分割した形状の分割環状部とその分割環状部から突出する上記ティース部とをそれぞれ有する複数の分割コアからなり、分割環状部が環状とされる前にティース部に巻線を巻装することでその巻装作業を容易にしたものがある(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
特許文献2では、各分割コアが内周側に配置される筒状の保持部材と保持部材の挿入孔に径方向移動可能に挿入されるとともに周方向に複数配置される加圧片とを備えた加圧治具と、この加圧治具を外嵌する筒状の操作治具とを備えたステータの製造装置が開示されている。この製造装置では、操作治具を構成する有底円筒状の上側部材及び下側部材の内周面が開口部側ほど拡開されるテーパ形状に形成されるとともに、このテーパ形状の内周面と対向配置される前記加圧治具の加圧片の径方向外側面が軸方向中心から両端側に向かって径方向長さが短くなるようテーパ形状に形成されている。このため、上側部材及び下側部材を加圧治具側となるよう軸方向に摺動させることで、上側部材及び下側部材の内周面と加圧片の径方向外側面とが摺接して各加圧片に径方向内側の力が作用するようになっている。これにより、保持部材の内周側に周方向に複数配置される各分割コアが径方向内側に押圧され、各分割コアを高精度に環状化している。
特開平9−37522号公報 特開2009−268179号公報
ところで、上記のようなステータの製造装置においては、加圧治具と操作治具が別部品で分離した構造であるため、ステータの製造の度に加圧治具に外嵌するよう操作治具を配設するなど、ステータの製造工数が多くなる傾向にあるため、この改善が望まれている。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、製造工数を抑えることができるステータの製造装置及びステータの製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、ティース部をそれぞれ有する複数の分割コアを前記ティース部の先端側が径方向内側を向くように環状に配置して構成されるステータコアと、前記ティース部にそれぞれ巻装された複数のコイルとを備えたステータの製造装置であって、筒状の操作治具と、該操作治具が外嵌される加圧治具とを備え、前記加圧治具は、前記各分割コアが内周側に配置されるとともに径方向に貫通した複数の挿入孔が形成された筒状の保持部材と、前記各挿入孔に径方向移動可能に挿入された複数の加圧片とを有し、前記各加圧片における前記保持部材の径方向外側及び前記操作治具における内周の少なくとも一方には、前記加圧治具に外嵌された前記操作治具の軸方向移動に伴って前記各加圧片を径方向内側に移動させるテーパ面が形成され、前記加圧治具と前記操作治具とは、所定量の軸方向への相対移動を許容して一体動作可能に相互が連結する連結手段が設けられたことをその要旨とする。
この発明では、筒状の操作治具と、この操作治具が外嵌される加圧治具とを備えるとともに、加圧治具には各分割コアが内周側に配置されるとともに径方向に貫通した複数の挿入孔が形成された筒状の保持部材と、各挿入孔に径方向移動可能に挿入された複数の加圧片とが備えられている。各加圧片における前記保持部材の径方向外側及び操作治具における内周の少なくとも一方には、加圧治具に外嵌された操作治具の軸方向移動に伴って各加圧片を径方向内側に移動させるテーパ面が形成される。加圧治具と操作治具とは、所定量の軸方向への相対移動を許容して一体動作可能に相互が連結する連結手段が設けられる。このように加圧治具と操作治具との軸方向への相対移動を許容して一体動作可能に相互が連結されることで、従来のようにステータ製造の度に操作治具を加圧治具に外嵌させるといった工程を省略することができるため製造工数を抑えることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のステータの製造装置において、前記連結手段は、前記加圧治具及び前記操作治具の少なくとも一方に対して着脱可能に設けられ、その取り外しにて前記加圧治具と前記操作治具との連結が解除されるように構成されたことをその要旨とする。
この発明では、連結手段は、加圧治具及び操作治具の少なくとも一方に対して着脱可能に設けられ、その取り外しにて加圧治具と操作治具との連結が解除されるように構成される。これにより、連結手段を取り外して加圧治具と操作治具との連結状態を容易に解除することができるため、メンテナンスを容易に行うことが可能となる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のステータの製造装置において、前記操作治具には、前記加圧片と係合して前記加圧片を保持する保持部材が設けられ、前記保持部材は、前記操作治具の軸方向移動によってその保持状態が解除されるよう構成されたことをその要旨とする。
この発明では、操作治具には、加圧片と係合して加圧片を保持する保持部材が設けられるため、加圧片を安定して保持することができる。この保持部材は、操作治具の軸方向移動によってその保持状態が解除されるよう構成されるため、例えば軸方向移動させて加圧片を径方向内側に移動させる加圧工程において、保持部材がその工程の弊害となることを防止することができる。
請求項4に記載の発明は、ティース部をそれぞれ有する複数の分割コアを前記ティース部の先端側が径方向内側を向くように環状に配置して構成されるステータコアと、前記ティース部にそれぞれ巻装された複数のコイルとを備えたステータの製造方法であって、
筒状の操作治具と該操作治具が外嵌される加圧治具とが予め連結手段にて所定量の軸方向への相対移動を許容して一体動作可能に相互が連結され、前記各分割コアの周囲に、複数の加圧片を径方向移動可能に保持する筒状の保持部材を有する前記加圧治具と該加圧治具と前記連結手段にて連結された前記操作治具とを配置する配置工程と、前記加圧治具に外嵌された筒状の操作治具を軸方向に押圧して軸方向移動させることで、前記各加圧片における前記保持部材の径方向外側及び前記操作治具における内周の少なくとも一方に形成されたテーパ面により、前記各加圧片を径方向内側に移動させる加圧工程と、を備えたことをその要旨とする。
この発明によれば、請求項1に記載の効果と同様の効果を奏することができる。
従って、上記記載の発明によれば、製造工数を抑えることができるステータの製造装置及びステータの製造方法を提供することができる。
(a)ブラシレスモータの平面図、(b)図1(a)におけるA−A線断面図。 (a)ステータをホルダ側から見た平面図、(b)図2(b)におけるB−B線断面図。 内部にステータが配置された状態の製造装置を正面から見た一部断面図。 (a)保持治具を正面から見た一部断面図、(b)保持治具の底面図。 加圧治具を正面からみた一部断面図。 保持部材を正面から見た一部断面図。 (a)加圧片の平面図、(b)加圧片の側面図。 各分割コアを押圧した状態の製造装置を正面から見た一部断面図。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
まず、本実施形態のステータの製造装置及び製造方法を説明する前に、その製造装置及び製造方法にて製造されたステータを備えるブラシレスモータについて説明する。
図1(a),(b)に示すように、ブラシレスモータ1のハウジング2は、有底筒状に形成されるとともに、その内周面には略円筒状のステータ3が固定されている。ステータ3の内側には、ハウジング2の底部中央に設けられた軸受4を介してロータ5が回転可能に配置されている。また、ロータ5を構成する回転軸6には、円筒状のロータコア7が固定されるとともに、このロータコア7の外周面には所定角度ごとに異なる極性(N極、S極)に着磁されたマグネット8が固着されている。そして、ステータ3におけるハウジング2の開口部側の端部には、絶縁性を有する合成樹脂材料よりなるホルダ9が固定されるとともに、該ホルダ9は、ステータ3の軸線方向一端側を覆っている。
図2(a),(b)に示すように、ステータ3を構成するステータコア10は、軸方向から見た形状がT字状をなす12個の分割コア11を周方向に連結して円環状に構成されている。各分割コア11は、軸方向から見た形状が円弧状をなす分割環状部12と、この分割環状部12の周方向の中央部から径方向内側に延びるティース部13とから構成されている。本実施形態では、各分割コア11同士は分割環状部12の周方向両端部がレーザ溶接されることで固定されている。各分割コア11には、各分割コア11の軸方向の両端面及び周方向の両側面を被覆するボビン14が軸方向の両側から装着されている。そして、ティース部13には、ボビン14の上から巻線15が集中巻きにて複数回巻回されることによりコイル16がそれぞれ巻装されている。
そして、図1(a)に示すように、各コイル16の接続端部16aは、ホルダ9のステータ3と反対側の面まで引き出されて、ホルダ9におけるステータ3と反対側の面に配置された複数(本実施形態では4個)のターミナル17にそれぞれ結線される。このように構成されたブラシレスモータ1では、駆動電源(図示略)から三相の励磁電流が各ターミナル17(本実施形態では、図1(a)における上側に配置された3つ)を介して各コイル16に対して供給されると、各コイル16がそれぞれ励磁されてステータ3に回転磁界が発生し、その回転磁界に基づいてロータ5が回転するようになっている。
次に、ブラシレスモータ1に備えられる上記のステータ3を製造する製造装置21について説明する。
図3に示すように、製造装置21は、円筒状の操作治具22と、この操作治具22と連結されるとともに操作治具22が外嵌される加圧治具23とを備えている。
操作治具22は、略有底筒状に形成される治具本体部31と、この治具本体部31の開口端部31aに設けられる爪部材32とを有している。
治具本体部31は、その内周に軸方向下側に向かうにつれて拡径する内側テーパ面33が形成されている。また、治具本体部31の円筒部34には、径方向に貫通するとともに軸方向に沿った12個の外側貫通孔35が周方向に沿って等間隔を開けて形成されている。さらに、治具本体部31の上底部36には、治具本体部31の開口部31bとは反対側(図4(a)における上側)に突出したノックアウトボルト37が設けられている。また、治具本体部31の上底部36には、軸方向に貫通する連結手段を構成する貫通孔38が周方向略120度等間隔となるように計3つ形成されている。この貫通孔38は操作治具22を加圧治具23と連結する際に用いるものである。
爪部材32は、治具本体部31の開口端部31aに設けられるとともに、その径方向内側の軸方向一端面32aには軸方向上側に凸状をなす係合突起部32bが設けられている。
図5に示すように、加圧治具23は、略有底円筒形状の保持部材41と、環状(周方向)に配置されるとともに保持部材41に径方向移動可能に保持される加圧片42とを備えている。詳しくは、図6に示すように、保持部材41の側壁43には、径方向に貫通して軸方向に沿った複数の挿入孔44が周方向に等間隔を空けて形成されている。この挿入孔44はその上部が径方向外側ほど拡径するテーパ形状に形成されている。また、側壁43には、径方向に貫通し軸方向に沿った複数の内側貫通孔45が各挿入孔44の間に形成されている。各内側貫通孔45は、操作治具22が加圧治具23に外嵌された状態で、各外側貫通孔35と同一径方向線上に配置可能に形成されている。なお、保持部材41の外径は、操作治具22の治具本体部31内周における上端での内径よりも小さく形成されている。
保持部材41の上底部46には、連結ボルト47がねじ孔46aに着脱可能に螺合されている。この連結ボルト47には、図3に示すようにその治具本体部31及び保持部材41間において軸方向に付勢力が作用するばね部材48が設けられている。このため、図3に示すように連結ボルト47を治具本体部31の上底部36の貫通孔38に挿入した状態で連結ボルト47を保持部材41に螺合することができるようになっている。これにより、操作治具22と加圧治具23とが軸方向への相対移動を所定量許容するとともに一体移動可能に連結されている。また、前述したように連結ボルト47のねじ孔46aとの螺合により操作治具22と加圧治具23とが連結されているため、容易にその連結状態を解除、つまり操作治具22と加圧治具23とを分離することができるため、メンテナンス性を向上させることができる。
図7(a),(b)に示すように、加圧片42は、略四角柱状に形成されるとともに、各加圧片42はそれぞれ保持部材41の各挿入孔44内で径方向移動可能に挿入されるようになっている。各加圧片42における保持部材41の径方向外側、即ち各加圧片42が環状に配置された状態での径方向外側(図7における左側)には、その軸方向一端側から他端側に向かうにつれてその径方向厚さが厚くなる外側テーパ面42aが形成されている。本実施形態では、外側テーパ面42aは治具本体部31の内側テーパ面33と面接触するようになっている。また、加圧片42における保持部材41の径方向内側(図7における右側)は、ステータ3(ステータコア10)の外周の曲率に応じた内曲面42bが形成されている。また、加圧片42の軸方向一端側(下側)の端面42cには、凹状をなす溝部42dが形成されている。この溝部42dは、前記ばね部材48にて保持部材41が治具本体部31に対して軸方向側(下側)に付勢されることで、前記爪部材32の係合突起部32bと軸方向及び径方向において係合するようになっている。このため、保持部材を構成する爪部材32及びばね部材48にて加圧片42を安定して保持することができる。
さらに、製造装置21は、図3及び図8に示すように、ステータコア10の内周側に設置される芯金部材51を備えている。詳しくは、芯金部材51は、台座部52と、台座部52に連結部53を介して設けられた内型部54とを備えている。芯金部材51の内型部54は、上記ステータコア10の内径と略同径の円柱状に形成されるとともに、加圧された各分割コア11のティース部13の先端が当接する。また、芯金部材51には、台座部52の上端から軸方向上側に突出する複数の位置決め部55が、周方向に等間隔を空けて設けられている。そして、略環状に配置された加圧前の各分割コア11を内型部54に挿入すると、各分割コア11が各位置決め部55に支持されて軸方向の位置決めがされるようになっている。
次に、ブラシレスモータ1に備えられるステータ3の製造方法について説明する。
本実施形態ではステータ3の製造前に、予め操作治具22と加圧治具23連結させた状態とする準備工程が実施される。詳しくは、先ず操作治具22内に、連結ボルト47を外した状態の加圧治具23を収容する。その後、加圧片42を径方向内側から挿入孔44に挿通させて配置する。そして、連結ボルト47を操作治具22の上底部36に形成させる貫通孔38に挿通させるとともに、加圧治具23の上底部46に形成されるねじ孔46aに連結ボルト47の先端を螺合させて操作治具22及び加圧治具23を連結する。この時、連結ボルト47に外嵌されるばね部材48が操作治具22及び加圧治具23の上底部36,46間に介在されるようになっている。このように予め操作治具22と加圧治具23とを連結させた状態とする準備工程を一度実施することで、それ以降においてこの準備工程は不要となる。このため、従来のようにステータ製造の度に操作治具を加圧治具に外嵌させるといった工程を省略することができるため製造工数を抑えることができるようになっている。
続いて、ステータ3の製造が実施される。ここでは、各分割コア11の環状化及びその固定を中心として説明する。
先ず、図3及び図8に示すように、各ティース部13に巻線15が巻装された状態の各分割コア11を略環状にするとともに、その内周側に芯金部材51の内型部54が配置されるようにして位置決め部55に各分割コア11を支持させる。そして、配置工程では、予め加圧治具23と操作治具22とが連結ボルト47にて連結された状態の連結体を位置決め部55に支持された各分割コア11の周囲に配置する。
次に、加圧工程では、図8に示すように、治具本体部31の上底部36を押圧装置(図)により下方へ押し付ける、即ち、加圧治具23に対して操作治具22を軸方向に相対移動させる。これにより、治具本体部31(円筒部34)の内側テーパ面33と加圧片42の外側テーパ面42aとがそれぞれ摺動し、操作治具22から各加圧片42にそれぞれ径方向中心側に力が作用するようになっている。この加圧工程においては、治具本体部31が下方へ移動するため、これに伴って爪部材32の係合突起部32bと加圧片42の溝部42dとの係合(保持)状態が解除されるようになっている。このため、加圧工程において爪部材32の係合突起部32bと加圧片42の溝部42dとの係合による加圧片42の径方向への移動を弊害するといったことを防止することができる。
続いて、溶接工程では、各外側貫通孔35及び各内側貫通孔45から外部に露出した分割コア11の周方向両端部同士をレーザ溶接により固定する。これにより、各分割コア11が高精度に環状化された状態で固定されてステータ3が製造される。なお、溶接工程の後は、例えば作業者がノックアウトボルト37を把持して操作治具22を取り外す。このとき、操作治具22に設けられる爪部材32の係合突起部32bにより加圧片42の溝部42dと軸方向に当接した状態であるため、操作治具22をステータ3から取り外すことで加圧治具23がステータ3から同時に取り外されるようになっている。操作治具22及び加圧治具23を取り外した後にステータ3を取り出す。
次に、本実施形態の特徴的な作用効果を記載する。
(1)筒状の操作治具22と、この操作治具22が外嵌される加圧治具23とを備えるとともに、加圧治具23には各分割コア11が内周側に配置されるとともに径方向に貫通した複数の挿入孔44が形成された筒状の保持部材41と、各挿入孔44に径方向移動可能に挿入された複数の加圧片42とが備えられている。各加圧片42における保持部材41の径方向外側及び操作治具22における内周には、加圧治具23に外嵌された操作治具22の軸方向移動に伴って各加圧片42を径方向内側に移動させるテーパ面33,42aが形成される。加圧治具23と操作治具22とは、所定量の軸方向への相対移動を許容して一体動作可能に相互が連結する連結手段としての連結ボルト47及び貫通孔38が設けられる。このように加圧治具23と操作治具22との軸方向への相対移動を許容して一体動作可能に相互が連結されることで、従来のようにステータ製造の度に操作治具を加圧治具に外嵌させるといった工程を省略することができるため製造工数を抑えることができる。
(2)連結ボルト47は、加圧治具23対して着脱可能に設けられ、その取り外しにて加圧治具23と操作治具22との連結が解除されるように構成される。これにより、連結手段を構成する連結ボルト47を取り外して加圧治具23と操作治具22との連結状態を容易に解除することができるため、メンテナンスを容易に行うことが可能となる。
(3)操作治具22には、加圧片42と係合して加圧片42を保持する保持部材を構成する爪部材32が設けられるため、加圧片42を安定して保持することができる。この爪部材32は、操作治具22の軸方向移動によってその保持状態が解除されるよう構成されるため、例えば軸方向移動させて加圧片42を径方向内側に移動させる加圧工程において、爪部材32がその工程の弊害となることを防止することができる。
(4)各分割コア11の内周側に円柱状の内型部54が設けられるため、ティース部13が内型部54に当接することで各分割コア11がそれ以上径方向内側に移動することが規制される。そのため、各加圧片42に押圧されて各分割コア11が内型部54に当接することで、例えば一部の分割コア11が他の分割コア11よりも径方向内側に移動することが防止され、ステータ3の真円度が低下することを防止できる。
(5)外側貫通孔35及び内側貫通孔45を介して隣接する分割コア11の周方向両端を溶接することで、分割コア11同士を高精度に環状化した状態で固定することができる。また、溶接することで分割コア11に残存する油分などの影響で発生するヒューム(油分を含んだ煙)が治具に付着する虞が生じる。そのため、操作治具22と加圧治具23とをメンテナンス時には容易に分離することができる構成は、メンテナンスの頻度を高くしても作業効率の低減を招き難く、特に有効である。
尚、本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、連結手段を構成する連結ボルト47が螺合によって着脱可能に構成したが、螺合以外の構成によって着脱可能に構成してもよい。また、操作治具22及び加圧治具23を連結した後においては、連結ボルト47が着脱不能な構成であってもよい。
・上記実施形態では、連結手段を構成する連結ボルト47を加圧治具23(保持部材41)に対して着脱可能に構成したが、例えば連結ボルト47を操作治具22側に対して着脱不能となるよう構成してもよい。
・上記実施形態では、保持部材41の挿入孔44を軸方向に沿って形成したが、これに限らず、例えば挿入孔を軸方向に沿って周方向に傾斜するように形成するとともに、各加圧片を挿入孔に合わせた形状にしてもよい。
・上記実施形態では、レーザ溶接により各分割コア11同士を固定したが、これに限らず、アーク溶接などその他の溶接により、各分割コア11同士を固定してもよい。
・上記実施形態では、外側テーパ面42aを内側テーパ面33と面接触するように構成したが、これに限らず、面接触しなくともよい。
次に、上記実施の形態及び別例から把握できる技術的思想を以下に追記する。
(イ) 請求項1〜3のいずれか一項に記載のステータの製造装置において、
前記各分割コアの内側に配置される円柱状の内型部材を備えたことを特徴とするステータの製造装置。
これにより、各分割コアの内周側に円柱状の内型部材が設けられるため、ティース部が内型部材に当接することで各分割コアがそれ以上径方向内側に移動することが規制される。そのため、各加圧片に押圧されて各分割コアが内型部材に当接することで、例えば一部の分割コアが他の分割コアよりも径方向内側に移動することが防止され、ステータの真円度が低下することを防止できる。
(ロ) 請求項1〜3及び前記(イ)のいずれか一項に記載のステータの製造装置において、
前記操作治具には、それぞれ径方向に貫通して軸方向に沿った複数の外側貫通孔が形成され、
前記保持部材には、前記各外側貫通孔と同一径方向線上に配置されるとともに、それぞれ径方向に貫通し軸方向に沿った複数の内側貫通孔が形成されたことを特徴とするステータの製造装置。
このように、外側貫通孔及び内側貫通孔を介して隣接する分割コアの周方向両端を溶接することで、分割コア同士を高精度に環状化した状態で固定することができる。また、溶接することで分割コアに残存する油分などの影響で発生するヒューム(油分を含んだ煙)が治具に付着する虞が生じる。そのため、請求項1のように操作治具と加圧治具とを容易に分離することができる構成は、メンテナンスの頻度を高くしても作業効率の低減を招き難く、特に有効である。
(ハ) 請求項4に記載のステータの製造方法において、
前記加圧工程にて前記ステータコアが加圧された状態で、前記操作治具にそれぞれ径方向に貫通し軸方向に沿って形成された複数の外側貫通孔、及び前記各外側貫通孔と同一径方向線上に配置されるとともに前記保持部材にそれぞれ径方向に貫通し軸方向に沿って形成された複数の内側貫通孔を介して前記分割コア同士を溶接する溶接工程を備えたことを特徴とするステータの製造方法。
これにより、前記(ロ)に記載の効果と同様の効果を奏することができる。
3…ステータ、10…ステータコア、11…分割コア、13…ティース部、16…コイル、21…製造装置、22…操作治具、23…加圧治具、33,42a…テーパ面、38…貫通孔(連結手段)、41…保持部材、42…加圧片、44…挿入孔、47…連結ボルト(連結手段)、54…内型部(内型部材)。

Claims (4)

  1. ティース部をそれぞれ有する複数の分割コアを前記ティース部の先端側が径方向内側を向くように環状に配置して構成されるステータコアと、前記ティース部にそれぞれ巻装された複数のコイルとを備えたステータの製造装置であって、
    筒状の操作治具と、該操作治具が外嵌される加圧治具とを備え、
    前記加圧治具は、前記各分割コアが内周側に配置されるとともに径方向に貫通した複数の挿入孔が形成された筒状の保持部材と、前記各挿入孔に径方向移動可能に挿入された複数の加圧片とを有し、
    前記各加圧片における前記保持部材の径方向外側及び前記操作治具における内周の少なくとも一方には、前記加圧治具に外嵌された前記操作治具の軸方向移動に伴って前記各加圧片を径方向内側に移動させるテーパ面が形成され、
    前記加圧治具と前記操作治具とは、所定量の軸方向への相対移動を許容して一体動作可能に相互が連結する連結手段が設けられたことを特徴とするステータの製造装置。
  2. 前記連結手段は、前記加圧治具及び前記操作治具の少なくとも一方に対して着脱可能に設けられ、その取り外しにて前記加圧治具と前記操作治具との連結が解除されるように構成されたことを特徴とする請求項1に記載のステータの製造装置。
  3. 前記操作治具には、前記加圧片と係合して前記加圧片を保持する保持部材が設けられ、
    前記保持部材は、前記操作治具の軸方向移動によってその保持状態が解除されるよう構成されたことを特徴とする請求項1又は2に記載のステータの製造装置。
  4. ティース部をそれぞれ有する複数の分割コアを前記ティース部の先端側が径方向内側を向くように環状に配置して構成されるステータコアと、前記ティース部にそれぞれ巻装された複数のコイルとを備えたステータの製造方法であって、
    筒状の操作治具と該操作治具が外嵌される加圧治具とが予め連結手段にて所定量の軸方向への相対移動を許容して一体動作可能に相互が連結され、
    前記各分割コアの周囲に、複数の加圧片を径方向移動可能に保持する筒状の保持部材を有する前記加圧治具と該加圧治具と前記連結手段にて連結された前記操作治具とを配置する配置工程と、
    前記加圧治具に外嵌された筒状の操作治具を軸方向に押圧して軸方向移動させることで、前記各加圧片における前記保持部材の径方向外側及び前記操作治具における内周の少なくとも一方に形成されたテーパ面により、前記各加圧片を径方向内側に移動させる加圧工程と、
    を備えたことを特徴とするステータの製造方法。
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