JP2007181376A - モータ、ケースの製造方法、モータの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】モータは、ステータコア4と、ステータコア4が収容保持されるケース5とを有し、ステータコア4がケース5の円筒部5aの内周面に圧接されて保持されてなるステータ1と、ステータコア4の内側で回転可能に設けられるロータとを備える。ケース5の円筒部5aには、径方向外側に突出する軸方向に沿った突出部5cが形成され、円筒部5aの内周面には、突出部5cと対応した位置に形成される凹部5dと、該凹部5dを除いた部分に形成される圧接部5eとが周方向に交互に形成される。圧接部5eの少なくとも一部はステータコア4に圧接して該ステータコア4を保持する。ケース5は、突出部5cが形成されるように予肉が逃がされながらプレス絞り加工にて成形される。
【選択図】図2
Description
図1(a)(b)に示すように、モータ(ブラシレスモータ)は、ステータ1とロータ2(図1(b)中、2点鎖線で示す)とを備えている。ステータ1は、巻線3(図1(b)参照、図1(a)では省略)が巻装されるステータコア4と、ステータコア4が収容保持されるケース5とを有する。
ここで、前記ケース5の円筒部5aには、図1(a)及び図2に示すように、径方向外側に突出する軸方向に沿った突出部5cが形成されている。又、円筒部5aの内周面には、図2に示すように、突出部5cと対応した位置に形成される凹部5dと、該凹部5dを除いた部分に形成される圧接部5eとが周方向に交互に形成されている。本実施の形態の突出部5c、凹部5d及び圧接部5eは、それぞれ等角度間隔に形成されるとともに、その数がティース部4b(分割コア4d)の数(12個)の整数倍に設定され、本実施の形態では周方向に36個形成されている。又、図2に示すように、圧接部5eは、周方向に隣り合うヨーク部4cの周方向端部同士の繋ぎ目を含む周方向位置に配置されている。尚、本実施の形態では、ヨーク部4c(ティース部4b)の周方向中心に突出部5c(凹部5d)が一致するように配置されている。よって、圧接部5eは、ヨーク部4c(円環部4a)に各ティース部4bの周方向中心を中心として周方向に対称に圧接され、詳しくは前記周方向中心から若干ずれた位置と周方向端部とでそれぞれ圧接されることになる。尚、図2では、前記突出部5c及び凹部5dを視覚的に分かり易くするために、それらの凹凸を誇張して模式的に図示している。
上記ケース5は、図3に示すように、ワーク11を挟むようにパンチ12とダイ13とを軸方向に相対移動させるプレス絞り加工にて成形される。ダイ13は、ケース5の外周面と対応した成形凹部13aを有し、その成形凹部13aの内周面には突出部5cと対応して径方向外側に凹設された溝13bが軸方向に沿って形成されている。この溝13bは、周方向に36箇所形成される。又、溝13bは、突出部5cの突出量より十分深く凹設されている。
(1)ケース5の円筒部5aには、径方向外側に突出する軸方向に沿った突出部5cが形成されるため、突出部5cが形成されるように予肉を逃がしながらプレス絞り加工(絞り加工工程)を行うことができる。これにより、プレス絞り加工時の加圧力を低減することができケース5を容易に成形することができるとともに、ケース5(ワーク11)の応力を低減することができ圧接部5eの寸法精度(真円度)を高くすることができる。その結果、例えば、ステータコア4のケース5への組み付けを容易とすることができるとともに、ケース5に収容保持されたステータコア4の内径精度(ロータ2との対向面の精度)をも高くすることができ、ひいてはコギングトルクを低減することができる。又、焼き嵌め後では、凹部5d内にステータコア4がくい込むようになり、ケース5とステータコア4との相対回動が低減される(空転抵抗が大きくなる)という効果も期待できる。
・上記実施の形態では、ステータコア4は、分割コア4dが複数(本実施の形態では12個)環状に配列されたものであるとしたが、これに限定されず、円環部4a(ヨーク部4c)が一体のもの(分解や回動が不能なもの)としてもよい。
(イ)円筒部を有し、ステータコアが前記円筒部の内周面に圧接されて保持されるケースであって、前記円筒部には、径方向外側に突出する軸方向に沿った突出部が形成され、前記円筒部の内周面には、前記突出部と対応した位置に形成される凹部と、該凹部を除いた部分に形成されその少なくとも一部が前記ステータコアに圧接される圧接部とが周方向に交互に形成されたことを特徴とするケース。
Claims (5)
- 巻線が巻装されるステータコアと、前記ステータコアが収容保持されるケースとを有し、前記ステータコアが前記ケースの円筒部の内周面に圧接されて保持されてなるステータと、
前記ステータコアの内側で回転可能に設けられるロータと
を備えたモータであって、
前記ケースの前記円筒部には、径方向外側に突出する軸方向に沿った突出部が形成され、前記円筒部の内周面には、前記突出部と対応した位置に形成される凹部と、該凹部を除いた部分に形成される圧接部とが周方向に交互に形成され、前記圧接部の少なくとも一部が前記ステータコアに圧接して該ステータコアを保持したことを特徴とするモータ。 - 請求項1に記載のモータにおいて、
前記ステータコアは、円環状の円環部と該円環部から径方向内側に延び巻線が巻装される複数のティース部とを有し、
前記突出部、前記凹部及び前記圧接部は、それぞれ等角度間隔に形成されるとともに、その数が前記ティース部の数の整数倍に設定され、
前記圧接部は、前記円環部に各前記ティース部を中心として周方向に対称に圧接したことを特徴とするモータ。 - 請求項1又は2に記載のモータにおいて、
前記ケースは磁性材料よりなり、
前記ステータコアは、円環状を周方向に分割した形状のヨーク部と該ヨーク部から径方向内側に延び前記巻線が巻装されるティース部とを有する複数の分割コアが、前記ヨーク部の周方向端部同士が繋がるように環状に配列されたものであって、
前記圧接部は、前記ヨーク部の周方向端部同士の繋ぎ目を含む周方向位置に配置されたことを特徴とするモータ。 - ステータコアが内周面に圧接されて保持される円筒部を有したケースをプレス絞り加工にて成形するケースの製造方法であって、
前記円筒部に径方向外側に突出する軸方向に沿った突出部が形成されるとともに、前記円筒部の内周面に、前記突出部と対応した位置に形成される凹部と、該凹部を除いた部分に形成されその少なくとも一部が前記ステータコアに圧接する圧接部とが周方向に交互に形成されるように予肉を前記突出部に逃がしながらプレス絞り加工を行う絞り加工工程を備えたことを特徴とするケースの製造方法。 - ステータコアが内周面に圧接されて保持される円筒部を有したケースをプレス絞り加工にて成形し、ステータコアを前記円筒部に焼き嵌めするモータの製造方法であって、
前記ステータコアは、円環状を周方向に分割した形状のヨーク部と該ヨーク部から径方向内側に延び巻線が巻装されるティース部とを有する複数の分割コアが、前記ヨーク部の周方向端部同士が繋がるように環状に配列されたものであり、
前記円筒部に径方向外側に突出する軸方向に沿った突出部が形成されるとともに、前記円筒部の内周面に、前記突出部と対応した位置に形成される凹部と、該凹部を除いた部分に形成されその少なくとも一部が前記ステータコアに圧接する圧接部とが周方向に交互に形成されるように予肉を前記突出部に逃がしながらプレス絞り加工を行う絞り加工工程と、
前記圧接部が前記ヨーク部の周方向端部同士の繋ぎ目を含む周方向位置に配置されるように焼き嵌めを行う焼き嵌め工程と
を備えたことを特徴とするモータの製造方法。
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