JP2009183058A - ステータコアの固定方法、及びブラシレスモータ - Google Patents
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Abstract
【課題】モータケースへのステータコア及びリング部材の固定の際、この固定に伴うステータコアの変形を抑制することができるステータコアの固定方法を提供する。
【解決手段】モータケース11内に径方向に隙間Sを有してステータコア13が挿入配置され、その後、ステータコア13の配置位置と対応するモータケース11の外周面にリング部材15が圧入又は焼嵌め固定される。そして、そのリング部材15の固定によるモータケース11の内径収縮にて、モータケース11の内周面にステータコア13が固定される。
【選択図】図3
【解決手段】モータケース11内に径方向に隙間Sを有してステータコア13が挿入配置され、その後、ステータコア13の配置位置と対応するモータケース11の外周面にリング部材15が圧入又は焼嵌め固定される。そして、そのリング部材15の固定によるモータケース11の内径収縮にて、モータケース11の内周面にステータコア13が固定される。
【選択図】図3
Description
本発明は、モータケースに対するステータコアの固定方法、及びこのステータコアの固定方法を用いてなるブラシレスモータに関するものである。
ブラシレスモータのステータコアは、円筒状のモータケースの内周面に一般的に圧入や焼嵌めにて固定されている。ステータコアは、環状部と環状部から径方向内側に突出する複数のティース部とを有する構成であるが、従来より、個々のティース部毎に環状部が分割された複数の分割コアで構成し、分割コアが環状とされる前にティース部に巻線を巻装することでその巻装作業を容易化したものがある。そして、巻線の巻装後において分割コアが環状とされ、隣り合う分割コア同士が環状部の切れ目部分で溶接やかしめ等によって固定されてステータが構成され、該ステータがモータケースに対して固定されている。
ところで、モータ回転駆動時には、ロータマグネットとの磁気吸引力や反発力がステータコアに作用するため、ステータコアを拡縮する歪みが生じ、これが振動発生の要因の1つとなっている。特に、上記した分割型のステータコアでは、このようなステータコアの歪みがより生じ易い構造となっているため、振動の増大が懸念される。そこで、このようなステータコアの歪みを抑制すべく、ステータコアを支持するモータケースの剛性を高くして対応することが考えられている。
先ずは、モータケースの板厚を厚くする態様があるが、この態様ではモータケースを所定形状、例えば有底円筒状に絞り加工等で成形する際に大きなプレス加工圧が必要となり、大型のプレス加工機が必要となるため得策でなかった。また次に、例えば特許文献1のモータケースのように完全な二重構造とする態様や、例えば有底円筒状のモータケースにステータコアと同等の軸方向長さのリング部材をそのステータコア固定位置の外周面に外嵌させ、モータケースを部分的に二重構造とする態様もある。
このような二重構造のモータケースに対するステータコアの固定方法として、第1の固定方法としては、モータケースの内周面にステータコアを予め圧入や焼嵌めにて固定し、その後、モータケースのステータコア固定位置の外周面にリング部材を同じく圧入や焼嵌めにて固定する方法がある。また、第2の固定方法としては、モータケースのステータコア固定位置の外周面にリング部材を予め圧入や焼嵌めにて固定し、その後、モータケースのリング部材固定位置の内周面にステータコアを同じく圧入や焼嵌めにて固定する方法がある。
特開2002−119030号公報
しかしながら、第1の固定方法では、リング部材を圧入又は焼嵌めした際、モータケースにはリング部材からの内径収縮力が作用するが、予め内嵌させていたステータコアには自身の固定時の内径収縮に加えそのリング部材の内径収縮力が作用する。そのため、この2つの内径収縮力がステータコアを変形させてしまう。また、第2の固定方法では、リング部材をモータケースに先に固定することから、モータケースの剛性が既に高くなっている。そのため、このようなモータケースにステータコアを圧入又は焼嵌めすると、モータケースからの反力が大きくステータコアには大きな内径収縮力が作用するため、これによってもステータコアを変形させてしまう。つまり、両固定方法とも、ステータコアの圧入又は焼嵌めと、リング部材の圧入又は焼嵌めとの両者の影響から、ステータコアに作用する内径収縮力が大きく、このことがステータコアの変形に繋がっている。特に、上記した分割型のステータコアにおいて大きな内径収縮力が作用することは、その構造上、深刻な問題である。
このように固定時にステータコアが変形によりしその変形が大きいほど、ステータコアとロータマグネットとの間のエアギャップが不均一となり易く、ロストルクやコギングトルクが増大してしまうという問題があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、モータケースへのステータコア及びリング部材の固定の際、この固定に伴うステータコアの変形を抑制することができるステータコアの固定方法、及びこのステータコアの固定方法を用いてなるブラシレスモータを提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、筒状のモータケース内に環状のステータコアを固定し、少なくともそのステータコア固定位置の外周面にリング部材を固定し、前記リング部材と径方向に一致する位置にて前記モータケースに前記ステータコアを固定するその固定方法であって、前記モータケース内に径方向に隙間を有して前記ステータコアを挿入配置する工程と、前記ステータコアの配置位置と対応する前記モータケースの外周面に前記リング部材を圧入又は焼嵌め固定し、そのリング部材の固定による前記モータケースの内径収縮にて前記モータケースの内周面に前記ステータコアを固定する工程とを備えたことをその要旨とする。
この発明では、モータケース内に径方向に隙間を有してステータコアが挿入配置され、その後、ステータコアの配置位置と対応するモータケースの外周面にリング部材が圧入又は焼嵌め固定される。そして、そのリング部材の固定によるモータケースの内径収縮にて、モータケースの内周面にステータコアが固定される。つまり、モータケースへのステータコア及びリング部材の固定の際、圧入又は焼嵌めをリング部材のみとしたことから、ステータコアにはリング部材の固定に伴うモータケースから受ける内径収縮力が好適な固定力相当まで軽減でき、ステータコアの変形を防止できる。しかも、この固定方法では、製造コストが嵩む圧入又は焼嵌め工程が1工程で済むため、製造コストの低減も図られる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のステータコアの固定方法において、前記ステータコアは、周方向に複数に分割された分割コアで構成されるものであることをその要旨とする。
この発明では、ステータコアは、周方向に複数に分割された分割コアで構成されるものであるため、このような分割型のステータコアにおいては、その構造上、圧入又は焼嵌め時にモータケースから受ける内径収縮力にて変形し易いため、分割型のステータコアに適用する意義は大きい。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のステータコアの固定方法において、前記ステータコア及び前記リング部材が金属製、前記モータケースが樹脂製で構成、若しくは前記ステータコア及び前記モータケースが金属製、前記リング部材が樹脂製で構成されるものであることをその要旨とする。
この発明では、ステータコア及びリング部材が金属製、モータケースが樹脂製で構成される。若しくは、ステータコア及びモータケースが金属製、リング部材が樹脂製で構成される。つまり、モータケース又はリング部材を樹脂製とすることで、剛性の異なる樹脂部材を金属部材に密着させることによる振動減衰効果が期待できる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載のステータコアの固定方法において、前記ステータコアの固定位置と対応する前記モータケースの内周面及び外周面のそれぞれに突部が周方向に複数形成され、各突部を介して前記ステータコア及び前記リング部材がそれぞれ固定されることをその要旨とする。
この発明では、ステータコアの固定位置と対応するモータケースの内周面及び外周面のそれぞれに突部が周方向に複数形成され、各突部を介してステータコア及びリング部材がそれぞれ固定される。これにより、モータケースに対するリング部材の接触面積が小となることから、モータケースへのリング部材の圧入又は焼嵌めが行い易い。また、各突部に応力を集中できるため、各部材の寸法誤差が吸収し易く、ステータコアの変形防止に寄与できる。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のステータコアの固定方法において、前記モータケースの内周面の複数の突部と前記モータケースの外周面の複数の突部とが、周方向に一致させて設けられることをその要旨とする。
この発明では、モータケースの内周面側の複数の突部と外周面側の複数の突部とが周方向に一致、即ち内周面側の突部と外周面側の突部とが内径収縮方向である径方向に並ぶため、寸法管理が容易となる。
請求項6に記載の発明は、請求項4に記載のステータコアの固定方法において、前記モータケースの内周面の複数の突部と前記モータケースの外周面の複数の突部とが、周方向にずらして設けられることをその要旨とする。
この発明では、モータケースの内周面側の複数の突部と外周面側の複数の突部とが周方向にずらして設けられるため、モータ回転駆動時に生じるステータコアの振動が径方向外側に直接的に向かわないため、振動減衰効果が期待できる。また、リング部材の内径収縮力をモータケースを介してステータコアの周方向に分散でき、ステータコアの変形防止に寄与できる。
請求項7に記載の発明は、請求項4〜6のいずれか1項に記載のステータコアの固定方法において、前記モータケースの内周面の複数の突部は、前記ステータコアに設けられるティース部に対応して配置されることをその要旨とする。
この発明では、モータケースの内周面側の複数の突部は、ステータコアに設けられるティース部に対応して配置される。つまり、ステータコアはティース部と環状部とで構成されており、該ティース部部分は径方向に長く同方向の剛性が高いため、突部をティース部に対応して配置することで、突部から受ける内径収縮力によるステータコアの変形防止に寄与できる。また、ステータコアが分割コアで構成されている場合、隣接のティース部間の環状部で分割される構成のため、突部から受ける内径収縮力をその分割部分に直接的に作用するのを防止でき、分割型のステータコアの変形防止に寄与できる。
請求項8に記載の発明は、請求項1〜7のいずれか1項に記載のステータコアの固定方法を用い、前記リング部材と径方向に一致する位置にて前記モータケースに前記ステータコアが固定されてなるブラシレスモータである。
この発明では、ブラシレスモータのステータコアの固定に、上記した請求項に記載の固定方法が用いられることで、ステータコアの変形の小さいブラシレスモータを提供できる。
本発明によれば、モータケースへのステータコア及びリング部材の固定の際、この固定に伴うステータコアの変形を抑制することができるステータコアの固定方法、及びこのステータコアの固定方法を用いてなるブラシレスモータを提供することができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1は、本実施形態のブラシレスモータ10を示す。本実施形態のブラシレスモータ10は、電動パワーステアリング(EPS)装置用モータである。ブラシレスモータ10のモータケース11は金属製で有底円筒状をなし、その内周面の所定位置にステータ12が固定されている。
図1は、本実施形態のブラシレスモータ10を示す。本実施形態のブラシレスモータ10は、電動パワーステアリング(EPS)装置用モータである。ブラシレスモータ10のモータケース11は金属製で有底円筒状をなし、その内周面の所定位置にステータ12が固定されている。
ステータ12は、図2に示すように、環状部13aと環状部13aから径方向内側に突出し周方向に等間隔の複数(本実施形態では12個)のティース部13bとを有する磁性金属製のステータコア13と、各ティース部13bにそれぞれ巻装された巻線14とを備えてなる。また、このステータコア13は、個々のティース部13b毎に環状部13aが隣接のティース部13b間の中間位置にて分割された複数(12個)の分割コア13xで構成され、分割コア13xが環状とされる前にティース部13bに巻線14が巻装されている。そして、巻線14の巻装後において分割コア13xが環状とされ、隣り合う分割コア13x同士が環状部13aの切れ目部分で溶接やかしめ等によって固定されてステータ12が構成され、該ステータ12(ステータコア13)がモータケース11に対して固定されている。
また、モータケース11には、ステータコア13より軸方向長さが若干長い金属製のリング部材15がそのステータコア13の固定位置の外周面に固定されている。即ち、本実施形態のモータケース11は、ステータコア13の固定位置が部分的に二重構造とされ、そのステータコア13の固定位置の剛性が部分的に高められて、モータ回転駆動時に生じるロータ16のマグネット19との磁気吸引力や反発力によるステータコア13の拡縮する歪みが抑制されている。
図1に示すように、ステータ12の内側にはロータ16が収容されている。ロータ16は、回転軸17と、該回転軸17に固定されたロータコア18と、該ロータコア18の外周面に固定されたマグネット19とを備えている。ロータ16は、回転軸17の基端部がモータケース11の底部中央に設置された軸受20aにて、該回転軸17の先端側所定部位がモータケース11の開口部に取着されるエンドフレーム21の中央部に設置された軸受20bにて、マグネット19がステータ12(ステータコア13)に径方向に対向するように回転可能に支持されている。
また、回転軸17のエンドフレーム21側にはセンサロータ22aが固定され、エンドフレーム21にはセンサステータ22bが固定され、これらによりレゾルバ22が構成されている。レゾルバ22は、ロータ16の回転位置に応じた検出信号を出力し、この回転位置検出信号に基づいてステータ12(巻線14)に供給する駆動電流の生成がなされている。そして、モータケース11内にステータ12、ロータ16及びレゾルバ22を収容した後、該モータケース11の開口部にエンドフレーム21が取着され、ブラシレスモータ10が構成されている。
次に、このような構成のブラシレスモータ10において、モータケース11へのステータコア13(ステータ12)及びリング部材15の固定方法について説明する。
本実施形態では、図3(a)に示すように、巻線14が巻装されたステータコア13がモータケース11内の所定位置に先に挿入される。このとき、ステータコア13のモータケース11への固定前においては、モータケース11の内径よりステータコア13(環状部13a)の外径が若干小さく設定されているため、その挿入時にステータコア13の外周面とモータケース11の内周面との間に所定の隙間Sが生じるようになっている。
本実施形態では、図3(a)に示すように、巻線14が巻装されたステータコア13がモータケース11内の所定位置に先に挿入される。このとき、ステータコア13のモータケース11への固定前においては、モータケース11の内径よりステータコア13(環状部13a)の外径が若干小さく設定されているため、その挿入時にステータコア13の外周面とモータケース11の内周面との間に所定の隙間Sが生じるようになっている。
次いで、モータケース11内にステータコア13を遊嵌状態で位置決めしておき、そのステータコア13の配置位置と対応するモータケース11の外周面にリング部材15が圧入又は焼嵌めにて固定される。すると、図3(b)に示すように、リング部材15の圧入又は焼嵌めによりモータケース11が内径収縮し、この内径収縮によりモータケース11の内周面がステータコア13を押圧し、ステータコア13がモータケース11の内周面に好適な固定力にて固定される。換言すれば、このような好適な固定力が得られる隙間Sの寸法に設定されている。こうして、リング部材15の圧入又は焼嵌めにより、該リング部材15自身のモータケース11への固定と、モータケース11内のステータコア13の固定とが同時に行われる。
これにより、モータケース11へのステータコア13及びリング部材15の固定の際、圧入又は焼嵌めをリング部材15のみとしたことから、ステータコア13にはリング部材15の固定に伴うモータケース11から受ける内径収縮力が好適な固定力相当まで軽減され、ステータコア13の内径収縮といった変形の防止が図られている。しかも、この固定方法では、製造コストが嵩む圧入又は焼嵌め工程が1工程で済むため、製造コストの低減も図られる。
次に、本実施形態の特徴的な作用効果を記載する。
(1)本実施形態では、モータケース11内に径方向に隙間Sを有してステータコア13が挿入配置され、その後、ステータコア13の配置位置と対応するモータケース11の外周面にリング部材15が圧入又は焼嵌め固定される。そして、そのリング部材15の固定によるモータケース11の内径収縮にて、モータケース11の内周面にステータコア13が固定される。つまり、モータケース11へのステータコア13及びリング部材15の固定の際、圧入又は焼嵌めをリング部材15のみとしたことから、ステータコア13にはリング部材15の固定に伴うモータケース11から受ける内径収縮力が好適な固定力相当まで軽減でき、ステータコア13の変形を防止することができる。そのため、ステータコア13の変形の小さいブラシレスモータ10を提供することができる。
(1)本実施形態では、モータケース11内に径方向に隙間Sを有してステータコア13が挿入配置され、その後、ステータコア13の配置位置と対応するモータケース11の外周面にリング部材15が圧入又は焼嵌め固定される。そして、そのリング部材15の固定によるモータケース11の内径収縮にて、モータケース11の内周面にステータコア13が固定される。つまり、モータケース11へのステータコア13及びリング部材15の固定の際、圧入又は焼嵌めをリング部材15のみとしたことから、ステータコア13にはリング部材15の固定に伴うモータケース11から受ける内径収縮力が好適な固定力相当まで軽減でき、ステータコア13の変形を防止することができる。そのため、ステータコア13の変形の小さいブラシレスモータ10を提供することができる。
(2)本実施形態の固定方法では、圧入又は焼嵌め工程がリング部材15の固定時の1工程で済むため、製造コストが嵩む圧入又は焼嵌め工程を少なく構成でき、製造コストの低減を図ることができる。そのため、ブラシレスモータ10の低コスト化に寄与することができる。
(3)本実施形態のステータコア13は、周方向に複数に分割された分割コア13xで構成されるものであるため、このような分割型のステータコア13においては、その構造上、圧入又は焼嵌め時にモータケース11から受ける内径収縮力にて変形し易いため、分割型のステータコア13に上記の固定方法を適用する意義は大きい。
尚、本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、ともに金属製のモータケース11及びリング部材15の磁性・非磁性を特に言及しなかったが、モータケース11及びリング部材15をともに磁性金属製とし、ステータコア13とともに磁路を構成してもよい。また、ステータコア13のみの磁路で十分であれば、モータケース11及びリング部材15を非磁性金属製としてもよい。また、モータケース11を磁性金属製、リング部材15を非磁性金属製としてもよい。
・上記実施形態では、ともに金属製のモータケース11及びリング部材15の磁性・非磁性を特に言及しなかったが、モータケース11及びリング部材15をともに磁性金属製とし、ステータコア13とともに磁路を構成してもよい。また、ステータコア13のみの磁路で十分であれば、モータケース11及びリング部材15を非磁性金属製としてもよい。また、モータケース11を磁性金属製、リング部材15を非磁性金属製としてもよい。
更に、ステータコア13及びリング部材15を金属製、モータケース11を樹脂製で構成、若しくはステータコア13及びモータケース11を金属製、リング部材15を樹脂製で構成してもよい。つまり、モータケース11又はリング部材15を樹脂製とすることで、剛性の異なる樹脂部材を金属部材に密着させることによる振動減衰効果が期待できる。
・上記実施形態では、ステータコア13、モータケース11及びリング部材15をそれぞれ面接触させているが、例えば図4(a)〜(c)に示すように、モータケース11の内周面や外周面に突部11a,11bを形成してもよい。
図4(a)に示す態様では、ステータコア13の固定位置と対応するモータケース11の内周面及び外周面のそれぞれに突部11a,11bが周方向に複数形成されている。各突部11a,11bは、ティース部13bに対応して等間隔に、また内周面側の突部11aと外周面側の突部11bとを周方向に一致させて配置されている。各突部11a,11bは、例えばステータコア13及びリング部材15の軸方向長さ分、軸方向に連続させて形成されている。そして、これら各突部11a,11bを介してステータコア13及びリング部材15がそれぞれ固定される。
これにより、モータケース11に対するリング部材15の接触面積が突部11bにて小となることから、モータケース11へのリング部材15の圧入又は焼嵌めが行い易い。また、各突部11a,11bに応力を集中できるため、各部材の寸法誤差が吸収し易く、ステータコア13の変形防止に寄与できる。
また、内周面側の突部11aと外周面側の突部11bとが周方向に一致、即ち各突部11a,11bが内径収縮方向である径方向に並ぶため、寸法管理が容易である。
また、ティース部13b部分は径方向に長く同方向の剛性が高いため、内周面側の突部11aをティース部13bに対応して配置することで、突部11aから受ける内径収縮力によるステータコア13の変形防止に寄与できる。また、ステータコア13は分割型であり、隣接のティース部13b間の環状部13aで分割される構成のため、突部11aから受ける内径収縮力をその分割部分に直接的に作用するのを防止でき、分割型であるステータコア13の変形防止に寄与できる。
また、ティース部13b部分は径方向に長く同方向の剛性が高いため、内周面側の突部11aをティース部13bに対応して配置することで、突部11aから受ける内径収縮力によるステータコア13の変形防止に寄与できる。また、ステータコア13は分割型であり、隣接のティース部13b間の環状部13aで分割される構成のため、突部11aから受ける内径収縮力をその分割部分に直接的に作用するのを防止でき、分割型であるステータコア13の変形防止に寄与できる。
また、図4(b)に示すように、モータケース11の内周面側の突部11aに対し、隣接の突部11a間の中間位置となるように外周面側の突部11bが周方向にずらして設けてもよい。
このようにすれば、モータ回転駆動時に生じるステータコア13の振動が径方向外側に直接的に向かわないため、振動減衰効果が期待できる。また、リング部材15の内径収縮力をモータケース11を介してステータコア13の周方向に分散でき、ステータコア13の変形防止に寄与できる。
また、図4(c)に示すように、モータケース11に設ける突部を内周面側の突部11aのみとし、外周面側の突部11bを省略してもよい。また、内周面側の突部11aを省略し、外周面側の突部11bのみを設けてもよい。
・上記実施形態では、ステータコア13を分割コア13xを用いた分割型で構成したが、一体型で構成してもよい。
・上記実施形態では、ブラシレスモータ10に適用したが、ステータコア13が径方向外側に配置される構成のその他のモータに適用してもよい。
・上記実施形態では、ブラシレスモータ10に適用したが、ステータコア13が径方向外側に配置される構成のその他のモータに適用してもよい。
・上記実施形態では、ブラシレスモータ10は電動パワーステアリング装置に用いられるものであったが、その他の装置であってもよい。
11…モータケース、11a,11b…突部、13…ステータコア、13b…ティース部、13x…分割コア、15…リング部材、S…隙間。
Claims (8)
- 筒状のモータケース内に環状のステータコアを固定し、少なくともそのステータコア固定位置の外周面にリング部材を固定し、前記リング部材と径方向に一致する位置にて前記モータケースに前記ステータコアを固定するその固定方法であって、
前記モータケース内に径方向に隙間を有して前記ステータコアを挿入配置する工程と、
前記ステータコアの配置位置と対応する前記モータケースの外周面に前記リング部材を圧入又は焼嵌め固定し、そのリング部材の固定による前記モータケースの内径収縮にて前記モータケースの内周面に前記ステータコアを固定する工程と
を備えたことを特徴とするステータコアの固定方法。 - 請求項1に記載のステータコアの固定方法において、
前記ステータコアは、周方向に複数に分割された分割コアで構成されるものであることを特徴とするステータコアの固定方法。 - 請求項1又は2に記載のステータコアの固定方法において、
前記ステータコア及び前記リング部材が金属製、前記モータケースが樹脂製で構成、若しくは前記ステータコア及び前記モータケースが金属製、前記リング部材が樹脂製で構成されるものであることを特徴とするステータコアの固定方法。 - 請求項1〜3のいずれか1項に記載のステータコアの固定方法において、
前記ステータコアの固定位置と対応する前記モータケースの内周面及び外周面のそれぞれに突部が周方向に複数形成され、各突部を介して前記ステータコア及び前記リング部材がそれぞれ固定されることを特徴とするステータコアの固定方法。 - 請求項4に記載のステータコアの固定方法において、
前記モータケースの内周面の複数の突部と前記モータケースの外周面の複数の突部とが、周方向に一致させて設けられることを特徴とするステータコアの固定方法。 - 請求項4に記載のステータコアの固定方法において、
前記モータケースの内周面の複数の突部と前記モータケースの外周面の複数の突部とが、周方向にずらして設けられることを特徴とするステータコアの固定方法。 - 請求項4〜6のいずれか1項に記載のステータコアの固定方法において、
前記モータケースの内周面の複数の突部は、前記ステータコアに設けられるティース部に対応して配置されることを特徴とするステータコアの固定方法。 - 請求項1〜7のいずれか1項に記載のステータコアの固定方法を用い、前記リング部材と径方向に一致する位置にて前記モータケースに前記ステータコアが固定されてなることを特徴とするブラシレスモータ。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012165491A (ja) * | 2011-02-03 | 2012-08-30 | Asmo Co Ltd | ステータの製造方法及びステータの製造装置 |
US8896189B2 (en) | 2010-12-28 | 2014-11-25 | Denso Corporation | Stator for electric rotating machine and method of manufacturing the same |
US9062700B2 (en) | 2012-06-29 | 2015-06-23 | Saint-Gobain Performance Plastics Rencol Limited | Tolerance ring with component engagement structures |
-
2008
- 2008-01-30 JP JP2008019522A patent/JP2009183058A/ja not_active Abandoned
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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