JP2011169241A - 燃料噴射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】押圧部材が変位を開始する時期の変動が低減された燃料噴射装置を提供する。
【解決手段】制御ボディ40は、圧力制御室53、当該制御室53に燃料を流入させる流入口52a、および当該制御室53から燃料を流出させる流出口54aを有している。これら流入口52aおよび流出口54aは、圧力制御室53に露出する当接面90に開口している。また、圧力制御室53内には、燃料の圧力で押圧面86によって当接面90を流入口52aと当該圧力制御室53とを遮断するように押圧するフローティングプレート70が配置されている。以上の形態の燃料噴射装置100において、制御ボディ40の当接面90のうち、フローティングプレート70の変位軸方向において押圧面86の外縁87と対向する外縁対向面部91は、変位軸方向に沿って窪み且つ当該押圧面86の外縁87の形状に沿って延びる凹部92を有することを特徴とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、供給流路から供給される供給燃料の噴孔からの噴射を制御するために弁部を開閉し、当該制御に伴って供給燃料の一部を戻り流路に排出する燃料噴射装置に関する。
従来、圧力制御室を有する制御ボディと、圧力制御室内の燃料の圧力に応じて弁部を開閉する弁部材と、を備える燃料噴射装置が知られている。このような燃料噴射装置において制御ボディの圧力制御室には、供給流路を流通した燃料が流入する流入口および戻り流路に燃料を排出する流出口が開口している。また、圧力制御室内の燃料の圧力は、流出口と戻り流路との連通および遮断を切り替える圧力制御弁によって制御される。
さらに、特許文献1に開示の燃料噴射装置は、圧力制御室内に、当該圧力制御室内を往復変位可能な押圧部材をさらに備えている。この押圧部材は、圧力制御室に露出し流入口および流出口が開口する当接面と、当該押圧部材の変位軸方向において対向する押圧面を、軸方向の端面に形成している。圧力制御弁によって流出口と戻り流路とが連通されると、押圧部材は、圧力制御室から流出口に向かう燃料の流れによって、当該流出口の開口する当接面に吸引され、押圧面で当接面を押圧する。この押圧面による当接面の押圧により、押圧部材は、流入口と圧力制御室および流出口との連通を遮断する。
また、圧力制御弁によって圧力制御弁によって流出口と戻り流路とが遮断されると、流入口から圧力制御室に流入する燃料の流れによって、押圧部材は、当接面から押圧面を離間させる方向に圧力を受ける。すると、流入口内の燃料に加えて、流出口内および圧力制御室内の燃料が、押圧面と当接面との間に浸透し、これら押圧面と当接面との密着を解く。そして、押圧部材は、押圧面と当接面との密着を解かれつつ、流入口内の燃料から受ける圧力によって変位を開始する。
この押圧部材の変位によって、流入口と圧力制御室および流出口とが再び連通状態となることで、圧力制御室内の燃料の圧力は上昇する。この圧力制御室内の燃料圧力の上昇に応じて、弁部材は弁部を閉じる。以上のように、弁部が閉じられ、噴孔に燃料が供されなくなることによって、燃料噴射装置は当該噴孔からの燃料の噴射を停止する。
特開平6−108948号公報
さて、特許文献1に開示の燃料噴射装置では、弁部材が弁部を閉じるためには、押圧部材が当接面から離間し、流入口と圧力制御室を連通状態となり、圧力制御室の燃料の圧力を上昇させる必要がある。その連通通路として、当該押圧部材の外周壁部と、当接面を囲み圧力制御室を区画する内周壁部との間に隙間が存在しなければならない。しかし、圧力制御室を区画する内周壁部と押圧部材の外周壁部との間に隙間が存在していることにより、押圧部材が当接面に沿って変位し、押圧面が当接する当接面の位置にずれが引き起こされる。この押圧面の当接する位置のずれによって、押圧面と当接面との接触幅、具体的には、流入口又は流出口から押圧面の外縁まで距離が増減してしまう。
ここで、上述した押圧面と当接面との接触幅が大きい部分の密着は解かれ難く、接触幅が小さい部分の密着は解かれ易い。故に、押圧面と当接面との接触幅の増減は、押圧面および当接面間の密着が解かれるまでの時間をばらつかせる要因となる。そして、この時間のばらつきは、圧力制御弁によって流出口から戻り流路への燃料流通が遮断された後、押圧部材が変位を開始する時期の変動を引き起こす要因となる。
押圧部材の変位の開始時期が変動することによれば、圧力制御室内の圧力上昇の様態も安定せず、ひいては弁部材による弁部の閉弁時期の変動が引き起こされてしまう。故に、噴孔から噴射される燃料量のばらつきが増加し、燃料噴射装置の噴射精度は低下することとなる。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、その目的は、噴射精度の向上を図るため、押圧部材が変位を開始する時期の変動が低減された燃料噴射装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明では、供給流路から供給される供給燃料の噴孔からの噴射を制御する弁部を開閉し、当該制御に伴って供給燃料の一部を戻り流路に排出する燃料噴射装置であって、供給流路を流通した燃料が流入口から流入し、戻り流路へは流出口を経由して燃料を排出する圧力制御室、および圧力制御室に露出し流入口および流出口が開口する当接面、を有する制御ボディと、流出口と戻り流路との連通および遮断を切り替え、圧力制御室内の燃料の圧力を制御する圧力制御弁と、圧力制御室内の燃料の圧力に応じて、弁部を開閉する弁部材と、圧力制御室内に往復変位可能に配置され、往復変位によって当接面に当接する押圧面を有し、圧力制御弁によって流出口と戻り流路とが連通されると、押圧面が当接面を流入口と圧力制御室との連通を遮断するように押圧し、圧力制御弁によって流出口と戻り流路とが遮断されると、押圧面が当接面の流入口を圧力制御室へ開放するように変位する押圧部材と、を備え、当接面のうち、押圧部材の変位軸方向において押圧面の外縁と対向する外縁対向面部は、変位軸方向に沿って窪み且つ当該押圧面の外縁の形状に沿って延びる凹部を有することを特徴とする。
この発明によれば、制御ボディは、当接面のうち、押圧部材の変位軸方向において押圧面の外縁と対向する外縁対向面部から窪み、且つ押圧面の外縁の形状に沿って延びる凹部を有している。故に、供給流路を流通した燃料が流入する流入口および戻り流路に排出される燃料が経由する流出口が開口し圧力制御室に露出する当接面に押圧面が当接した状態で、凹部は、当該押圧面の外縁を径方向に跨ぐこととなる。
このように、凹部が押圧面の外縁を径方向に跨ぐことで、押圧面と当接面との接触幅は、当接面において流入口又は流出口から凹部までの距離となる。故に、当接面に沿って押圧部材が変位し、押圧面が当接する位置がずれた場合であっても、凹部が押圧面の外縁を跨いでいる範囲では、押圧面と接触面との接触幅は増減しなくなる。この接触幅が増減しないことによれば、圧力制御弁によって流出口から戻り流路への燃料流通が遮断された後、押圧面および当接面間の密着が解かれるまでの時間のばらつきは抑制され得る。したがって、押圧部材が変位を開始する時期の変動は低減され得る。
上述したように、押圧部材が変位を開始する時期の変動を低減することにより、圧力制御室内の圧力上昇の様態は安定する。故に、弁部材による弁部の閉弁時期の変動は抑制されるので、噴孔から噴射される燃料量はばらつき難くなる。したがって、燃料噴射装置は噴射精度が向上し得る。
請求項2に記載の発明では、凹部は、押圧面の外縁の形状に沿って延びる環状であることを特徴とする。この発明によれば、環状の凹部は、当該凹部の周方向に亘って押圧面の外縁を跨ぐことができる。故に、押圧面と接触面との接触幅を増減させない凹部の作用が確実に発揮されるので、押圧面および当接面間の密着が解かれるまでの時間のばらつき抑制の効果がさらに確かなものとなり得る。
請求項3に記載の発明では、当接面は、圧力制御室を区画する円筒状の円筒状壁部によって囲まれ、円盤状の押圧部材は、円筒状壁部内に配置され、変位軸方向の端面に押圧面を形成し、円筒状壁部の径方向における凹部の幅は、円筒状壁部の内径と押圧部材の外径との差よりも大きいことを特徴とする。
この発明によれば、円盤状の押圧部材は、当接面を囲む円筒状の円筒状壁部内に配置されている。このような形態において、押圧部材は、当接面に沿う方向に、円筒状壁部の内径と当該押圧部材の外径との差だけ変位し得る。そこで、円筒状壁部の径方向における凹部の幅を、当該壁部の内径と押圧部材の外径との差よりも大きくすることで、凹部は、当接面と押圧面とが当接した状態において当該押圧面の外縁を径方向に確実に跨ぐことができる。以上のように、凹部が当接面に沿って生じる押圧面の外縁のずれを確実に許容することで、当接面と押圧面との接触幅の増減は確実に防止され得る。
請求項4に記載の発明では、制御ボディは、凹部の内周側に、当該凹部と同心であり且つ当該凹部から独立して当接面から窪む流入凹部を有し、流入凹部は、流入口を形成することを特徴とする。
この発明によれば、流入凹部は、凹部から独立しており、凹部の内周側の当接面から当該凹部と同心に窪んでいる。故に、当接面のうち、流入凹部と凹部とを接続する面部が押圧面と接触する接触幅は、当該凹部の周方向に亘って一定となり得る。加えて、流入口を形成する流入凹部には、供給流路を流通した燃料が流入する。
以上の構成では、流入凹部と凹部を接続する面部は、当該凹部の周方向に亘って押圧面との接触幅が一定であるので、押圧面との間に浸入する燃料によって当該押圧面との密着を当該周方向において均等に解かれ得る。故に、押圧部材の変位開始の際に、押圧部材の変位軸方向が、円筒状壁部の軸方向に対して傾く事態を未然に防ぎ得る。
以上によれば、押圧部材は、変位を開始する際の挙動が安定する。故に、押圧部材の変位を開始する時期の変動は、さらに低減され得る。
請求項5に記載の発明では、流入凹部の内周側および外周側の周壁面のうち、当接面と連続する連続面部は、変位軸方向に沿って形成されることを特徴とする。この発明によれば、当接面は、押圧面によって繰り返し押圧されることで、変位軸方向に沿って磨耗する。そこで、流入凹部の内周側および外周側の周壁面のうち、接触面と連続する連続面部を、変位軸方向に沿って形成する。この流入凹部の周壁面形状によれば、押圧面による押圧に起因して当接面が変位軸方向に磨耗しても、当該周壁面の連続面部の径方向における位置は移動しない。故に、当接面において流入凹部が窪む位置、および流入凹部の径方向の幅は変化しない。以上により、変位を開始する際に流入凹部内の燃料によって押圧部材が受ける力は、当接面が磨耗しても、変化し難くなる。したがって、流入口を圧力制御室へ開放する際の押圧部材の挙動は、長期に亘って安定し得る。
請求項6に記載の発明では、凹部の深さは、流入凹部の深さよりも浅いことを特徴とする。この発明において、流入凹部には供給流路を流通した燃料が流入するため、流入凹部内は、圧力制御室内と連通する凹部内よりも高圧となり得る。故に、流入凹部と凹部とを隔てる部分は、流入凹部内および凹部内間の圧力差に耐え得るだけの強度を要する。そこで、凹部の深さを流入凹部の深さよりも浅くし、流入凹部の底部側周囲の肉厚を確保することによれば、流入凹部と凹部とを隔てる部分の強度を向上し得る。
請求項7に記載の発明では、制御ボディは、流入凹部の内周側であって、当接面の径方向中央部に、当接面から窪む流出凹部を有し、流出凹部は、流出口を形成することを特徴とする。この発明によれば、流出凹部は、流入凹部の内周側であって、当接面の径方向中央部に、当接面から窪んでいる。故に、当接面のうち、流入凹部と流出凹部とを接続する面部の接触幅は、流入凹部の周方向に亘って一定となる。
以上の構成により、流入凹部と流出凹部を接続する面部は、当該流入凹部の周方向に亘って押圧面との接触幅が一定であるので、の流入凹部から押圧面との間に侵入する燃料によって、押圧面との密着を当該周方向において均等に解かれ得る。故に、押圧部材の変位開始の際に、押圧部材の変位軸方向が、円筒状壁部の軸方向に対して傾く事態は未然に防ぎ得る。
請求項8に記載の発明では、当接面のうち、流出凹部と流入凹部とを接続する接続面部は、当該流出凹部の底部側に向うに従い、径方向内側に傾斜していることを特徴とする。この発明によれば、当接面のうち、流出凹部と流入凹部とを接続する接続面部は、押圧面によって押圧されて弾性変形し、当該押圧面と接触する。このような構成とすることで、押圧部材の変位開始の際に、弾性変形した接続面部が、流出凹部の底部側に向うに従い、径方向内側に傾斜した形状に復元しようとするので、当該当接面と押圧面との間に燃料が浸入し易くなる。故に、接続面部と押圧面との密着が解かれ易くなり、流入口を圧力制御室へ開放する際の押圧部材の挙動はさらに安定化する。
ここで、流出凹部と流入凹部とを隔てる壁部は、押圧面によって押圧力を繰り返し受けるので、強度が確保されなければならない。そこで、請求項9に記載の発明では、流出凹部の周壁面は、当該流出凹部の底部側に向うに従い、径方向内側に傾斜していることを特徴とする。この発明では、流出凹部の周壁面を、当該流出凹部の底部側に向うに従い、径方向内側に傾斜した形状としているので、流出凹部と流入凹部とを隔てる壁部は、流出凹部の底部側においてその幅が増加し得る。また、請求項10に記載の発明では、流入凹部の内周壁面には、流入凹部の径方向の幅を、当該流入凹部の底部側において減少させる段差面部が形成されることを特徴とする。この発明でも、流出凹部と流入凹部とを隔てる壁部は、流入凹部の底部側において幅が増加する。以上の請求項9および請求項10に記載の発明によれば、流出凹部と流入凹部とを隔てる壁部の強度は向上し得る。
請求項11に記載の発明では、押圧部材は、当該押圧部材の最外径に対して、前記押圧面の外径を縮径する縮径部を、押圧面の径方向外側に有することを特徴とする。
この発明によれば、押圧部材の最外径に対して押圧面の外径を縮径する縮径部を当該押圧面の径方向外側に有する押圧部材では、押圧面は、押圧部材の変位軸方向の端面において、当該端面の径方向中央部に集まって形成される。このように、押圧面を押圧部材の端面の中央部に寄せることで、当該押圧部材の軸方向が正しい変位軸方向に対して傾いた場合であっても、押圧面と当接面との間に生じる面圧が全体に亘って均等になり易い。これにより、押圧面と当接面との間における燃料の漏れが抑制されるので、押圧面で当接面を押圧することによって流入口と圧力制御室との遮断を確実に実施し得る押圧部材を獲得することができる。
請求項12に記載の発明のように、押圧部材は、押圧面を形成する変位軸方向の端面に向かって窪むことにより縮径部を形成してもよい。又は、請求項13に記載の発明のように、押圧部材は、押圧面を形成する変位軸方向の端面に向かうに従い径方向内側に傾斜する縮径部を形成してもよい。さらに、このように傾斜させた縮径部は、請求項14に記載のように、球面状に湾曲していてもよい。
本発明の第一実施形態による燃料噴射装置を備える燃料供給システムの構成図である。 本発明の第一実施形態による燃料噴射装置の縦断面図である。 本発明の第一実施形態による燃料噴射装置の特徴部分近傍を拡大した図である。 本発明の第一実施形態による燃料噴射装置の特徴部分をさらに拡大した図である。 当接面に形成された環状凹部、流入凹部、および流出凹部の形状および配置を説明するための図であって、図4のV矢視図である。 本発明の特徴部分である環状凹部近傍を拡大した図である。 図3の変形例を示す図である。 図4の変形例を示す図である。 図6の変形例を示す図である。 図4の別の変形例を示す図である。 図6の別の変形例を示す図である。 図10の変形例を示す図である。 図11の変形例を示す図である。 図4のさらに別の変形例を示す図である。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、各実施形態において対応する構成要素には同一の符号を付すことにより、重複する説明を省略する。
(第一実施形態)
本発明の第一実施形態による燃料噴射装置100が用いられた燃料供給システム10を、図1に示す。尚、本実施形態の燃料噴射装置100は、内燃機関であるディーゼル機関20の燃焼室22内に向けて直接的に燃料を噴射する、所謂、直接噴射式燃料供給システムである。
燃料供給システム10は、フィードポンプ12、高圧燃料ポンプ13、コモンレール14、機関制御装置17、および燃料噴射装置100等から構成されている。
フィードポンプ12は、電動式のポンプであって、燃料タンク11内に収容されている。フィードポンプ12は、燃料タンク11内に貯留されている燃料に、この燃料の蒸気圧よりも高圧であるフィード圧を与える。このフィードポンプ12は、高圧燃料ポンプ13に燃料配管12aによって接続されており、所定のフィード圧を与えた液相状態の燃料をこの高圧燃料ポンプ13に供給する。尚、燃料配管12aには、調圧弁(図示しない)が設けられており、当該調圧弁によって高圧燃料ポンプ13に供給される燃料の圧力は所定値に保たれる。
高圧燃料ポンプ13は、ディーゼル機関に取り付けられて、当該ディーゼル機関の出力軸からの動力によって駆動される。高圧燃料ポンプ13は、コモンレール14に燃料配管13aによって接続されており、フィードポンプ12によって供給された燃料にさらに圧力を加えて、当該コモンレール14に供給する。加えて、高圧燃料ポンプ13は、機関制御装置17と電気的に接続された電磁弁(図示しない)を有している。この電磁弁の機関制御装置17による開閉の制御によって、高圧燃料ポンプ13からコモンレール14に供給される燃料の圧力は最適に制御される。
コモンレール14は、クロム・モリブデン鋼等の金属材料からなる管状の部材であり、ディーゼル機関のバンクあたりの気筒数に応じた複数の分岐部14aが形成されている。この分岐部14aは、供給流路14dを形成する燃料配管によって、それぞれ燃料噴射装置100に接続されている。また、燃料噴射装置100と高圧燃料ポンプ13とは、戻り流路14fを形成する燃料配管によって接続されている。以上の構成によりコモンレール14は、高圧燃料ポンプ13によって高圧な状態で供給された燃料を一時的に蓄え、圧力を保持したまま複数の燃料噴射装置100に供給流路14dを介して分配する。加えて、コモンレール14は、軸方向の両端部のうち、一方の端部にコモンレールセンサ14bを、他方の端部に圧力レギュレータ14cを有している。コモンレールセンサ14bは、機関制御装置17に電気的に接続されており、燃料の圧力および温度を検出して当該機関制御装置17に出力する。圧力レギュレータ14cは、コモンレール14内の燃料の圧力を一定に保持するとともに、余剰分の燃料を減圧して排出する。この圧力レギュレータ14cを通過した余剰分の燃料は、コモンレール14と燃料タンク11との間を接続する燃料配管14e内の流路を介して、当該燃料タンク11へ戻される。
燃料噴射装置100は、コモンレール14の分岐部14aを通じて供給される圧力の高められた供給燃料を噴孔44から噴射する装置である。具体的に、燃料噴射装置100は、供給流路14dを介して高圧燃料ポンプ13から供給される供給燃料の噴孔44からの噴射を、機関制御装置17からの制御信号に応じて制御する弁部50を備えている。加えて、この燃料噴射装置100において、供給流路14dから供給された供給燃料の一部であって、噴孔44からの噴射されなかった余剰分の燃料は、燃料噴射装置100と高圧燃料ポンプ13との間を連通する戻り流路14fに排出され、高圧燃料ポンプ13へと戻される。この燃料噴射装置100は、ディーゼル機関20の燃焼室22の一部であるヘッド部材21の挿入孔に挿入されて、取り付けられている。燃料噴射装置100は、ディーゼル機関20の燃焼室22毎に複数配置され、当該燃焼室22内に向け直接的に燃料を、具体的には160から220メガパスカル(MPa)程度の噴射圧力で噴射する。
機関制御装置17は、マイクロコンピュータ等によって構成されている。この機関制御装置17は、上述したコモンレールセンサ14bに加えて、ディーゼル機関20の回転速度を検出する回転速度センサ、スロットル開度を検出するスロットルセンサ、吸入吸気量を検出エアフローセンサ、過給圧を検出する過給圧センサ、冷却水温を検出する水温センサ、および潤滑油の油温を検出する油温センサ等、種々のセンサと電気的に接続されている。機関制御装置17は、これらの各センサからの情報に基づいて、高圧燃料ポンプ13の電磁弁および各燃料噴射装置100の弁部50の開閉を制御するための電気信号を、高圧燃料ポンプ13の電磁弁および各燃料噴射装置100に出力する。
次に、燃料噴射装置100の構成について、図2および図3に基づいて、図1を参照しつつさらに説明する。
燃料噴射装置100は、制御弁駆動部30、制御ボディ40、ノズルニードル60、プレートスプリング76、およびフローティングプレート70を備えている。
制御弁駆動部30は、制御ボディ40内に収容されている。この制御弁駆動部30は、ターミナル32、ソレノイド31、固定子36、可動子35、スプリング34、およびバルブシート部材33を有している。ターミナル32は、導電性を備える金属材料によって形成され、延伸方向の両端部のうち、一方の端部を制御ボディ40から外部に露出させているとともに、他方の端部をソレノイド31と接続させている。ソレノイド31は、螺旋状に巻設されており、ターミナル32を介して機関制御装置17からのパルス電流の供給を受ける。ソレノイド31は、この電流の供給を受けることで、軸方向に沿って周回する磁界を発生させる。固定子36は、磁性材料によって形成された円筒状の部材であって、ソレノイド31によって発生された磁界内で帯磁する。可動子35は、磁性材料によって形成される二段円柱状の部材であって、固定子36の軸方向先端側に配置されている。可動子35は、帯磁した固定子36によって軸方向基端側に吸引される。スプリング34は、金属製の線材を周回状に巻設したコイルスプリングであって、可動子35を固定子36から離間させる方向に付勢している。バルブシート部材33は、制御ボディ40の後述する制御弁座部47aとともに圧力制御弁80を形成している。バルブシート部材33は、可動子35の軸方向において固定子36とは反対側に設けられて、制御弁座部47aに着座する。ソレノイド31による磁界の形成の無い場合、バルブシート部材33は、スプリング34の付勢力によって制御弁座部47aに着座している。ソレノイド31によって磁界が形成された場合、バルブシート部材33は、制御弁座部47aから離座する。
制御ボディ40は、ノズルボディ41、シリンダ56、バルブボディ46、ホルダ48、リテーニングナット49を有している。これらノズルボディ41、バルブボディ46、およびホルダ48は、噴孔44が形成されるヘッド部材21(図1参照)への挿入方向先端側から、この順で並んでいる。この制御ボディ40には、流入路52、流出路54、圧力制御室53、および圧力制御室53に露出する当接面90を有している。流入路52は、高圧燃料ポンプ13およびコモンレール14等と繋がる供給流路14d(図1参照)側に連通しており、当該流入路52の流路端である流入口52aを当接面90に開口させている。また、流出路54は、高圧燃料ポンプ13と繋がる戻り流路14f(図1参照)側に連通しており、当該流出路54の流路端である流出口54aを当接面90に開口させている。圧力制御室53は、シリンダ56等によって区画され、供給流路14d(図1参照)を通過した燃料が流入口52aから流入し、戻り流路14f(図1参照)に流出口54aを経由して燃料を排出する。
ノズルボディ41は、クロム・モリブデン鋼等の金属材料よりなる有底円筒状の部材である。このノズルボディ41は、ノズルニードル収容部43、弁座部45、および噴孔44を有している。ノズルニードル収容部43は、ノズルボディ41の軸方向に沿って形成され、ノズルニードル60を収容する円筒穴である。このノズルニードル収容部43には、高圧燃料ポンプ13およびコモンレール14(図1参照)から高圧な燃料が供給される。弁座部45は、ノズルニードル収容部43の底壁に形成されて、ノズルニードル60の先端と接触する。噴孔44は、弁座部45を挟んでバルブボディ46とは反対側に位置し、ノズルボディ41の内側から外側に向けて放射状に複数形成されている。この噴孔44を通過することで、高圧な燃料は、微粒化および拡散して空気と混合し易い状態となる。
シリンダ56は、金属材料よりなる円筒状の部材であって、ノズルニードル収容部43内に、当該ノズルニードル収容部43と同軸上に配置されている。このシリンダ56において、バルブボディ46側となる軸方向の端面がバルブボディ46に保持されている。シリンダ56の内周壁は、バルブボディ46のおよびノズルニードル60とともに、圧力制御室53を区画する円筒状の円筒状壁部57を形成している。この円筒状壁部57は、当接面90を環状に囲っている。またシリンダ56の内周壁のうち、軸方向において円筒状壁部57よりも噴孔44側の部分は、ノズルニードル60をその軸方向に沿って摺動させる円筒状のシリンダ摺動部59を形成している。
バルブボディ46は、クロム・モリブデン鋼等の金属材料よりなり、ノズルボディ41とホルダ48との間で保持されている円柱状の部材である。このバルブボディ46は、制御弁座部47a、当接面90、流出路54、および流入路52を具備している。制御弁座部47aは、バルブボディ46の軸方向の両端面のうち、ホルダ48側の端面に形成され、制御弁駆動部30のバルブシート部材33等とともに圧力制御弁80を構成している。また、当接面90は、バルブボディ46のノズルボディ41側の端面の径方向中央部に形成されている。この当接面90は、円筒状のシリンダ56によって囲まれて円形をなしている。流出路54は、この当接面90の径方向中央部から、制御弁座部47aに向って延びている。この流出路54は、バルブボディ46の軸方向に対して傾斜している。流入路52は、当接面90において流出路54の径方向外側から、制御弁座部47aを形成する端面に向って延びている。この流入路52は、バルブボディ46の軸方向に対して傾斜している。
さらにバルブボディ46は、当接面90から窪み流出口54aを形成する流出凹部97を有している。また、バルブボディ46は、当接面90から窪み流入口52aを形成する流入凹部94を有している。流出凹部97は、当接面90の径方向中央部において円状に窪んでいる。流入凹部94は、当接面90において流出凹部97の径方向外側に位置し、流出凹部97と同心で円環状に窪んでいる。これら流出凹部97および流入凹部94は、互いに独立しており、繋がっていない。
ホルダ48は、クロム・モリブデン鋼等の金属材料よりなる筒状の部材であって、軸方向に沿って形成される縦孔48a,48b、およびソケット部48cを有している。縦孔48aは、供給流路14d(図1参照)と流入路52とを連通する燃料流路である。一方、縦孔48bのバルブボディ46側には制御弁駆動部30が収容されている。加えて、縦孔48bのバルブボディ46とは反対側には、縦孔48bの開口を閉塞するようソケット部48cが形成されている。このソケット部48cは、内部に制御弁駆動部30のターミナル32の一端が突出しており、機関制御装置17と接続されたプラグ部(図示しない)と嵌合自在である。このソケット部48cと図示しないプラグ部との接続によれば、機関制御装置17から制御弁駆動部30へのパルス電流の供給が可能となる。
リテーニングナット49は、金属材料よりなる二段円筒状の部材である。リテーニングナット49は、ノズルボディ41の一部、バルブボディ46を収容しつつ、ホルダ48のバルブボディ46側に螺合されている。加えて、リテーニングナット49は、内周壁部で段差部49aを形成している。この段差部49aは、リテーニングナット49のホルダ48への取り付けによって、ノズルボディ41およびバルブボディ46をホルダ48側に押し付ける。これにより、リテーニングナット49は、ノズルボディ41およびバルブボディ46を、ホルダ48とともに挟持している。
ノズルニードル60は、高速度工具鋼等の金属材料よって全体として円柱状に形成されて、シート部65、受圧面61、スプリング収容部62、ニードル摺動部63、および鍔部材67を有している。シート部65は、ノズルニードル60の軸方向の両端部のうち、圧力制御室53とは反対側となる端部に形成されて、制御ボディ40の弁座部45に着座する。このシート部65は、ノズルニードル収容部43内に供給される高圧な燃料の噴孔44への連通および遮断を切り替える弁部50を弁座部45とともに構成している。受圧面61は、ノズルニードル60の軸方向の両端部のうち、シート部65とは反対側となる端部であって、圧力制御室53側の端部によって形成されている。この受圧面61は、当接面90および円筒状壁部57とともに圧力制御室53を区画しており、当該圧力制御室53内の燃料の圧力を受ける。スプリング収容部62は、受圧面61の径方向中央部にノズルニードル60と同軸に形成される円筒穴である。このスプリング収容部62は、プレートスプリング76の一部を収容している。ニードル摺動部63は、ノズルニードル60の円柱状の外周壁のうち、円筒状壁部57よりも受圧面61側に位置する部分である。このニードル摺動部63は、シリンダ56の内周壁によって形成されるシリンダ摺動部59に対して摺動自在に支持されている。鍔部材67は、ノズルニードル60の外周壁部に外嵌され、当該ノズルニードル60に保持される環状の部材である。
このノズルニードル60は、リターンスプリング66によって弁部50側に付勢されている。リターンスプリング66は、金属製の線材を周回状に巻設したコイルスプリングである。リターンスプリング66は、軸方向の一端を鍔部材67の圧力制御室53側の面に、他端をシリンダ56の弁部側の端面に、それぞれ着座させている。以上の構成によるノズルニードル60は、受圧面61の受ける圧力制御室53内の燃料の圧力に応じてシリンダ56に対してシリンダ56の軸方向に直線状に往復変位することで、シート部65を弁座部45に着座および離座させ、弁部50を開閉する。
フローティングプレート70は、金属材料よりなる円盤状の部材であって、押圧面86および連通孔71を有している。このフローティングプレート70は、圧力制御室53内に往復変位可能に配置されており、変位軸方向がシリンダ56の軸方向に沿っている。加えて、フローティングプレート70は、シリンダ56と同軸上に配置されている。フローティングプレート70の変位軸方向の両端面73a,73bのうち、当接面90と当該変位軸方向において対向する端面73aは、押圧面86を形成している。この押圧面86は、フローティングプレート70の往復変位によって当接面90に当接する。また、押圧面86の中央部からは連通孔71が、当該フローティングプレート70の変位軸方向に沿って延伸している。連通孔71は、フローティングプレート70の押圧面86が当接面90に当接している際に、圧力制御室53と流出路54とを連通させる燃料流路となる。この連通孔71は、絞り部71aおよび連通凹部71bを具備している。絞り部71aは、連通孔71の流路面積を絞り、当該連通孔71を流れる燃料の流量を調整する。この絞り部71aは、フローティングプレート70の軸方向の両端面73a,73bのうち、受圧面61と対向する端面73bよりも、当該押圧面を形成する端面73aに近接している。また、連通凹部71bは連通孔71の一対の開口のうち、端面73bの開口を拡大している。一方、変位軸方向において、押圧面86と反対側となる端面73bは、プレートスプリング76によって付勢されている。
プレートスプリング76は、金属製の線材を周回状に巻設したコイルスプリングである。プレートスプリング76の軸方向の一端は、プレートスプリング76の端面73bに着座している。またプレートスプリング76の軸方向の他端は、ノズルニードル60のスプリング収容部62に収容されている。プレートスプリング76は、フローティングプレート70およびノズルニードル60間に、これらと同軸且つ軸方向に縮められ状態で配置されている。
以上の構成によって、プレートスプリング76はフローティングプレート70をノズルニードル60に対して当接面90側に付勢している。プレートスプリング76の付勢によれば、フローティングプレート70は、当該プレート70の軸方向の端面73a,73b間における圧力差が小さい場合であっても、当接面90側に付勢されて、当該当接面90に押圧面86を当接させている。
(特徴部分)
次に、燃料噴射装置100の特徴部分について、図4〜図6に基づいてさらに詳細に説明する。
シリンダ56の円筒状壁部57の内径φA1(図4参照)に対して、フローティングプレート70の最外径φB1(図4参照)は小さくされている。これらシリンダ56の内径φA1とフローティングプレート70の最外径φB1との差によって、シリンダ56およびフローティングプレート70間には隙間が生じている。この隙間によって、フローティングプレート70は圧力制御室53内を円滑に往復変位することができる。加えて、流入口52aから圧力制御室53に流入した燃料は、この隙間を通過して、フローティングプレート70の端面73b側に移動することができる。
当接面90のうち、フローティングプレート70の変位軸方向において、押圧面86の外縁87と対向する外縁対向面部91は、変位軸方向に沿って窪む環状凹部92を有している。この環状凹部92は、押圧面86の外縁87の形状に沿って円環状に延びている。この環状凹部92の内周側に流入凹部94および流出凹部97は位置している。加えて、これら環状凹部92、流入凹部94、および流出凹部97は、互いに独立した凹部であって、同心である(図5参照)。以上の構成では、当接面90において、環状凹部92と流入凹部94とは接続面部93によって接続されており、流入凹部94と流出凹部97とは接続面部96によって接続されている。これら接続面部93,96は、ともに円環状となる。さらに、この環状凹部92の径方向における幅は、円筒状壁部57の内径φA1とフローティングプレート70の最外径φB1との差よりも大きい。また加えて、環状凹部92の深さは、流入凹部94の深さよりも浅く形成されている。
加えて、流出凹部97の周壁面97aは、当該流出凹部97の底部側に向うに従い、径方向内側に傾斜している(図6参照)。また、流入凹部94の内周側の周壁面94aおよび外周側の周壁面94bのうち、当接面90と連続している連続面部95a,95bは、フローティングプレート70の変位軸方向に沿って形成されている。このように連続面部95a,95bを変位軸方向に沿って形成するのは、バルブボディ46を製造する際に、当該バルブボディ46の端面を軸方向に切削することによって、当接面90は仕上げられるからである。具体的には、連続面部95a,95bがバルブボディ46の軸方向に沿っていることで、バルブボディ46の端面を切削する切削量によって、流入凹部94の径方向の幅、および当接面90における流入凹部94の位置が径方向においてばらつき難くなる。
フローティングプレート70は、当該プレート70の最外径φB1に対して押圧面86の外径を縮径する縮径部89を、当該押圧面86の径方向外側に有している。この縮径部89によって、フローティングプレート70の最外径φB1に対して押圧面86の外縁87の外径φC1(図4参照)は縮小されている。縮径部89は、フローティングプレート70の変位軸まわりに円環状に延びている。この縮径部89の形状により、押圧面86と当接面90とが当接した状態で、押圧面86の径方向外側に、円環状の切り欠き空間88が形成される。この縮径部89は、具体的に、押圧面86を形成している端面73aと連続するフローティングプレート70の外周壁面を当該端面73aに向かって窪ませることにより形成されている。この形状によって、押圧面86の外周側に段差が形成されたようになっている。
以上の構成による燃料噴射装置100が、機関制御装置17からの制御信号に応じて弁部50を開閉させ燃料の噴射を行う動作を、図2〜図4に基づいて以下に説明する。
機関制御装置17のパルス電流に応じてソレノイド31が発生する磁界は、圧力制御弁80を開弁する。この圧力制御弁80の作動によって、流出口54aと戻り流路14fとが連通し、流出路54および縦孔48bを通じて圧力制御室53から燃料が流出する。これにより、圧力制御室53内において、まず流出口54a付近の減圧が生じ、フローティングプレート70は、当接面90に向って吸引されるとともに、端面73bに圧力制御室53内の燃料による圧力を受ける。加えて、フローティングプレート70は、端面73b側からプレートスプリング76の付勢力を受けている。これら流出口54a付近の減圧およびプレートスプリング76の付勢力は、バルブボディ46の当接面90に当接していた押圧面86を、当該当接面90にさらに強く押圧する。このようにフローティングプレート70の押圧面86が当接面90を押圧することによって、当該当接面90に開口する流入口52aと圧力制御室53とが遮断される。流入口52aからの燃料の流入を遮断された圧力制御室53では、連通孔71を通過する燃料の流出によって、急速な減圧が生じることとなる。
圧力制御室53内の急速な減圧によって、圧力制御室53内の燃料から受圧面61が受ける力とリターンスプリング66の付勢力との総和よりも、ノズルニードル収容部43内の燃料から主にシート部65等が受ける力が上回ることとなったノズルニードル60は、圧力制御室53側に高速で押し上げられる。圧力制御室53側へ変位するノズルニードル60は、シート部65を弁座部45から離座させて、弁部50を開弁状態とする。
このように、圧力制御弁80によって流入口52aと戻り流路14fとが連通された状態では、当接面90のうち、流入凹部94から環状凹部92までの接続面部93と、流出凹部97から流入凹部94までの接続面部96とが、押圧面86に当接する。このとき、環状凹部92は、常に押圧面86の外縁87を径方向に跨ぐこととなる。具体的には、環状凹部92の内周側の周壁面は、押圧面86の外縁87よりも径方向内側に位置する。加えて、環状凹部92の外周側の周壁面は、押圧面86の外縁87よりも径方向外側に位置する。以上により、流入凹部94の外周側において、押圧面86と当接面90とが接触する幅は、接続面部93の径方向の幅となり、当接面90に沿ってフローティングプレート70が変位することで押圧面86が当接する位置がずれた場合であっても、増減しない。加えて、流入凹部94の内周側において、押圧面86と当接面90とが接触する幅は、接続面部96の径方向の幅となり、当接面90に沿ってフローティングプレート70が変位することで押圧面86が当接する位置がずれた場合であっても、増減しない。また、流入凹部94内に流入路52を通じて流入した高圧の燃料は、フローティングプレート70を押し下げる方向に圧力を加えている。
機関制御装置17のパルス電流に応じたソレノイド31による磁界の消失によって、圧力制御弁80は閉弁する。これにより、流出口54aと戻り流路14fとが遮断され、流出路54および縦孔48bを通じた燃料の流出は停止する。流出凹部97内に連通孔71を通過した燃料が流入することによれば、フローティングプレート70に作用している押圧面86を当接面90に押圧する力は、プレートスプリング76による付勢力が主となる。すると、フローティングプレート70は、流入凹部94内を満たしている高圧の燃料の圧力によって、ノズルニードル60側へと押し下げられる。
フローティングプレート70の変位によって押圧面86が当接面90から離間を開始する際において、流入凹部94内の燃料は、当接面90のうちの接続面部93および接続面部96と、押圧面86との間に侵入し、これらの間の密着を解く。押圧面86と接続面部93および接続面部96との接触幅が当該押圧面86の当接する位置のずれに起因して増減しないことによれば、流入凹部94内の燃料によって押圧面86および当接面90間の密着が解かれるのに要する時間のばらつきは抑制される。故に、圧力制御弁80によって流出口54aから戻り流路14fへの燃料流通が遮断された後、フローティングプレート70が変位を開始する時期の変動は低減され得る。
そして、フローティングプレート70のノズルニードル60側への変位によれば、流入口52aは圧力制御室53に再び開放される。これにより、流入路52からの燃料の流入が再開される。流入路52から流入した燃料は、フローティングプレート70とシリンダ56との間の隙間を通過し、圧力制御室53内の圧力を急速に増加させる。圧力制御室53内の急速な増圧によって、圧力制御室53内の燃料から受圧面61が受ける力とリターンスプリング66による付勢力との総和は、ノズルニードル収容部43内の燃料から主にシート部65等が受ける力を再び上回る。すると、ノズルニードル60は圧力制御弁80側に高速で押し下げられる。そして、ノズルニードル60は、シート部65を弁座部45に着座させることで、弁部50を閉弁状態とする。
ここまで説明した第一実施形態によれば、フローティングプレート70が当接面90に沿って変位し、押圧面86が当接する当接面90の位置にずれが引き起こされた場合であっても、フローティングプレート70が変位を開始する時期の変動は低減される。故に、圧力制御弁80によって流出口54aから戻り流路14fへの燃料流通が遮断された後、圧力制御室53内の圧力上昇の様態は安定することとなる。以上によれば、ノズルニードル60による弁部50の閉弁時期の変動は抑制される。したがって、燃料噴射装置100は、噴孔44から噴射される燃料量がばらつき難くなり、噴射精度が向上する。
そして、押圧面86の外縁87が環状凹部92内に位置させることにより、押圧面86と当接面90との接触面積は低減される。故に、押圧面86と当接面90との張り付きが解かれ易くなるので、これら押圧面86および当接面90間の密着が解かれるのに要する時間は短縮される。以上により、フローティングプレート70の当接面90からの離間応答性が向上するので、噴射精度とともに、閉弁時における応答性も向上した燃料噴射装置100とすることができる。
加えて、第一実施形態によれば、円盤状のフローティングプレート70は、当接面90に沿う方向に、円筒状壁部57の内径φA1と当該フローティングプレート70の最外径φB1との差だけ変位し得る。そこで、環状凹部92の径方向における幅を、円筒状壁部57の内径φA1とフローティングプレート70の最外径φB1との差よりも大きくすることで、環状凹部92は、押圧面86の外縁87を確実に跨ぐことができる。以上のように、環状凹部92が当接面90に沿って生じる押圧面86の外縁87のずれを確実に許容することで、流入凹部94の外周側における押圧面86と当接面90との接触幅の増減は確実に防止され得る。故に、押圧面86および当接面90間の密着が解かれるのに要する時間のばらつきは、確実に抑制され得る。
また、第一実施形態によれば、流入凹部94の外周側および外周側において、押圧面86と接触する接続面部93および接続面部96は、ともに円環状である。故に、当接面90が押圧面86と接触する接触幅は、周方向に亘って一定となる。加えて、流入凹部94は円環状である。以上の構成では、接続面部93および接続面部96は、円環状の流入凹部94から押圧面86との間に侵入する燃料によって、当該押圧面86との密着を周方向において均等に解かれ得る。故に、フローティングプレート70が変位を開始した際に、当該フローティングプレート70の変位軸方向がシリンダ56の軸方向に対して傾く事態を未然に防ぎ得る。以上によれば、変位を開始する際において、フローティングプレート70の挙動を安定することができるので、当該フローティングプレート70の変位開始の時期の変動はさらに低減され得る。
さらに第一実施形態では、連続面部95aおよび連続面部95b(図6参照)を、フローティングプレート70変位軸方向に沿って形成している。この流入凹部94の内周側および外周側の周壁面94a,94bの形状によれば、押圧面86による押圧に起因して当接面90が変位軸方向に磨耗しても、これら周壁面94a,94bの連続面部95a,95bの径方向における位置は移動しない。故に、押圧面86によって繰り返し押圧されることによって当接面90がフローティングプレート70の変位軸方向に沿って磨耗しても、当接面90において流入凹部94が窪む位置、および流入凹部94の径方向の幅は変化しない。以上により、変位を開始する際に流入凹部94内の燃料によってフローティングプレート70が受ける力は、当接面90が磨耗しても、変化し難くなる。したがって、流入口52aと圧力制御室53とが連通した際のフローティングプレート70の挙動は、長期に亘って安定し得る。
また加えて、第一実施形態によれば、流入路52から燃料が流入する流出凹部97内は、圧力制御室53内と連通する環状凹部92内よりも高圧となり得る。故に、流入凹部94と環状凹部92とを隔てる壁部93aは、流入凹部94内および環状凹部92内間の圧力差に耐え得るだけの強度を要する。そこで、環状凹部92の深さを流入凹部94の深さよりも浅くし、壁部93aにおける流入凹部94の底部側周囲の肉厚を確保することによれば、当該壁部93aの強度を向上し得る。一方、流入凹部94の深さを大きくすることによれば、流入路52を通じて供給された高圧の燃料を、当該流入凹部94を通じて周方向に流通させるための流路面積を確保できる。したがって、フローティングプレート70を押し下げる際に要する高圧の燃料を、流入凹部94内に確実に流通させられる。
さらに加えて、第一実施形態によれば、流出凹部97の周壁面97a(図6参照)は、当該流出凹部97の底部側に向うに従い、径方向内側に傾斜しているので、流出凹部97と流入凹部94とを隔てる壁部96aは、流出凹部97の底部側においてその幅が増加する。故に、流出凹部97と流入凹部94とを隔てる壁部96aの強度を向上させることができる。
またさらに第一実施形態では、フローティングプレート70の最外径φB1に対して押圧面86の外縁87の外径φC1を縮径する縮径部89を当該押圧面86の径方向外側に有する。このフローティングプレート70では、押圧面86は、当該フローティングプレート70の変位軸方向の端面73aにおいて、当該端面73aの径方向中央部に集まって形成されておいる。このように、押圧面86を端面73aの中央部に寄せることで、当該フローティングプレート70の軸方向が正しい変位軸方向に対して傾いた場合であっても、押圧面86と当接面90との間に生じる面圧が全体に亘って均等になり易い。これにより、押圧面86と当接面90との間における燃料の漏れが抑制されるので、流入口52bと圧力制御室53との遮断を確実に実施し得るフローティングプレート70を獲得することができる。
さらに、縮径部89によって押圧面73を端面73aの中央部に寄せることで、当該押圧面73の面積を縮小できる。これにより、押圧面73と当接面90との接触面積を低減できるので、これら押圧面73と当接面90との間に、さらに高い面圧を生じさせることができる。したがって、フローティングプレート70による流入口52bと圧力制御室53との遮断はさらに確実なものとなり得る。
また加えて、縮径部89によって押圧面73を端面73aの中央部に寄せることにより、流入凹部94を径方向に縮小できるので、流入口52aの面積は低減される。故に、流入凹部94内の燃料からフローティングプレート70に作用している力であって、当該フローティングプレート70を押し下げる力は減少する。故に、押圧面86と当接面90との間に生じる面圧はさらに確実に高められる。以上のように、押圧面86と当接面90との間の面圧を高めることで、フローティングプレート70は、流入口52aと圧力制御室53とを確実に遮断し、燃料噴射装置100の噴射精度向上に寄与することができる。
尚、第一実施形態において、ノズルニードル60が請求項に記載の「弁部材」に、フローティングプレート70が請求項に記載の「押圧部材」に、それぞれ相当する。
(第二実施形態)
図7〜図9に示す本発明の第二実施形態は、第一実施形態の変形例である。第二実施形態の燃料噴射装置200は、第一実施形態のノズルニードル60、バルブボディ46およびフローティングプレート70に相当するノズルニードル260、バルブボディ246、およびフローティングプレート270を備えている。加えて、燃料噴射装置200では、第一実施形態におけるプレートスプリング76に相当する構成は省略されている。以下、第二実施形態による燃料噴射装置200の構成を詳細に説明する。
まず、ノズルニードル260では、プレートスプリング76の省略に伴って、スプリング収容部62に相当する円筒穴が省略されている。
バルブボディ246は、第一実施形態のバルブボディ46における環状凹部92、流入凹部94、および流出凹部97に相当する環状凹部292、流入凹部294、および流出凹部297を有している(図8参照)。バルブボディ246におけるこれら環状凹部292、流入凹部294、および流出凹部297は、当接面290の径方向に拡大されている。これら流入凹部294、および流出凹部297は、それぞれ流入口252aおよび流出口254aを形成している。加えて、流入凹部294の内周壁面294aには、当該流入凹部294の径方向の幅を、底部側において減少させる段差面部295c(図9参照)が形成されている。また流出凹部297の周壁面297aは、第一実施形態の周壁面97aと同様に、当該流出凹部297の底部側に向うに従い、径方向内側に傾斜している(図9参照)。
フローティングプレート270は、第一実施形態のフローティングプレート70において縮径部89および当該縮径部89によって形成される切り欠き空間88が省略されている。故に、フローティングプレート270における押圧面286の外縁287の径は、当該フローティングプレート270の外径と同一である。この押圧面286の外縁287は、変位軸方向において環状凹部292と対向している。
以上の構成による第二実施形態の燃料噴射装置200では、流入口252aと戻り流路14f(図1参照)とが遮断された状態では、フローティングプレート270の押圧面286は、バルブボディ246の当接面290から離間している。そして、流入口252aと戻り流路14f(図1参照)とが連通すると、フローティングプレート270は、圧力制御室53内の燃料から圧力を受けて、当接面290に向かって変位する。フローティングプレート270は、押圧面286を当接面290に当接させた後、当該押圧面286で当接面290を押圧することで、流入口252aと圧力制御室53とを遮断する。このとき、押圧面286の外縁287と対向する環状凹部292は、当該外縁287を常に跨ぐこととなる。故に、当接面290に沿ってフローティングプレート270が変位することで押圧面286の当接する位置がずれた場合であっても、流入凹部294の外周側において、押圧面286と接触する幅は、接続面部293の径方向における幅となり、増減しない。
フローティングプレート270の変位によって押圧面286が当接面290から離間を開始する際において、流入凹部294内の燃料は、接続面部293と押圧面286との間に侵入し、これらの間の密着を解く。押圧面286と接続面部293との接触幅が当該押圧面286の当接する位置のずれに起因して増減しないことによれば、流入凹部294内の燃料によって押圧面286および当接面290間の密着が解かれるのに要する時間のばらつきは抑制される。故に、第二実施形態においても、圧力制御弁80によって流出口254aから戻り流路14f(図1参照)への燃料流通が遮断された後、フローティングプレート270が変位を開始する時期の変動は低減され、圧力制御室53内の圧力上昇の様態は安定することとなる。以上によれば、ノズルニードル260による弁部50(図2参照)の閉弁時期の変動は抑制される。したがって、燃料噴射装置200の噴射精度は向上し得る。
加えて第二実施形態では、流入凹部294の内周壁面294a(図9参照)には、段差面部295cが形成され、且つ流出凹部297周壁面297aが傾斜している。故に、流出凹部297と流入凹部294とを隔てる壁部296aは、流出凹部297の底部側においてその幅が増加する。したがって、流出凹部297と流入凹部294とを隔てる壁部296aの強度を向上させることができる。
尚、第二実施形態において、ノズルニードル260が請求項に記載の「弁部材」に、フローティングプレート270が請求項に記載の「押圧部材」に、それぞれ相当する。
(第三実施形態)
図10および図11に示す本発明の第三実施形態は、第一実施形態の別の変形例である。第三実施形態の燃料噴射装置300は、第一実施形態のフローティングプレート70およびバルブボディ46に相当するフローティングプレート370およびバルブボディ346を備えている。以下、第三実施形態による燃料噴射装置300の構成を詳細に説明する。
第三実施形態におけるフローティングプレート370は、第一実施形態のフローティングプレート70において縮径部89に相当する縮径部389を有している。この縮径部389によって、フローティングプレート370の最外径φB3に対して押圧面386の外縁387の外径φC3(図10参照)は縮小されている。縮径部389は、フローティングプレート370の変位軸まわりに円環状に延びている。この縮径部389の形状により、押圧面386と当接面390とが当接した状態で、押圧面386の径方向外側に、円環状の切り欠き空間388が形成されている。この縮径部389は、押圧面386を形成する変位軸方向の端面373aに向かうに従い径方向内側に円錐状に傾斜している。この縮径部389によって、押圧面386の外縁387は、当接面390の環状凹部392と変位軸方向において対向する。
バルブボディ346は、第一実施形態のバルブボディ46に対して、流出凹部397の周壁面397aの形状が異なっている。この流出凹部397の周壁面397aは、当接面390と連続する連続面部397bが、フローティングプレート370の変位軸方向に沿って形成されている。また、周壁面397aのうち連続面部397bよりも流出凹部397の底部側の部分は、当該底部側に向うに従い、径方向内側に傾斜している。一方、流入凹部394の内周壁面394aは、連続面部397bと同様に、フローティングプレート370の変位軸方向に沿って形成されている。以上により、流出凹部397と流入凹部394とを隔てる壁部396aは、流出凹部397の底部側においてその幅が増加する。故に、流出凹部397と流入凹部394とを隔てる壁部396aの強度を向上させることができる。加えて、連続面部397bを変位軸方向、即ちバルブボディ346の軸方向に沿って形成することで、当接面390がフローティングプレート370の変位軸方向に沿って磨耗しても、当接面390における流出凹部397の径は変化しない。また、バルブボディ346を製造する際に、当該バルブボディ346の端面を軸方向に切削することによって、当接面390は仕上げることによれば、当該端面を切削する切削量によって流入凹部394の径がばらつく事態も抑制できる。
ここまで説明した第三実施形態では、円錐状に傾斜した縮径部389の形状により、押圧面386の外縁387を、環状凹部392が跨ぐことができる。故に、流入凹部394の外周側において、当接面390と押圧面386とが接触する接触幅は、流入凹部394および環状凹部392を接続する接続面部393の径方向の幅となり、押圧面386の当接する位置のずれに起因して増減しない。以上によれば、流入凹部394内の燃料によって押圧面386および当接面390間の密着が解かれるのに要する時間のばらつきは抑制される。これにより、圧力制御室53内の圧力上昇の様態は安定することとなり、ひいてはノズルニードル60による弁部50(図2参照)の閉弁時期の変動が抑制され得る。したがって、燃料噴射装置300の噴射精度は向上し得る。
尚、第三実施形態において、フローティングプレート370が請求項に記載の「押圧部材」に相当する。
(第四実施形態)
図12および図13に示す本発明の第四実施形態は、第三実施形態の変形例である。第四実施形態の燃料噴射装置400は、第三実施形態のフローティングプレート370およびバルブボディ346に相当するフローティングプレート470およびバルブボディ446を備えている。以下、第三実施形態による燃料噴射装置400の構成を詳細に説明する。
第四実施形態におけるフローティングプレート470は、第三実施形態のフローティングプレート370と同様に、フローティングプレート470の最外径φB4に対して、押圧面486の外縁487の外径φC4(図12参照)を縮める縮径部489を有している。縮径部489は、フローティングプレート470の変位軸まわりに円環状に延びている。この縮径部489の形状により、押圧面486と当接面490とが当接した状態で、押圧面486の径方向外側に、円環状の切り欠き空間488が形成されている。この縮径部489は、押圧面386を形成する変位軸方向の端面373aに向かうに従い径方向内側に円錐状に傾斜し、且つ球面状に湾曲している。
このような縮径部489の形状であっても、押圧面486の外縁487を、環状凹部492は跨ぐことができる。故に、押圧面486の当接する位置のずれに起因して、押圧面486および当接面490間の密着が解かれるのに要する時間がばらつく事態は抑制される。以上により、圧力制御室53内の圧力上昇の様態が安定することによって、ノズルニードル60による弁部50(図2参照)の閉弁時期の変動は抑制され得る。したがって、燃料噴射装置400の噴射精度は向上し得る。
また、第四実施形態のバルブボディ446において、流入凹部494および流出凹部497を接続する接続面部496は、流出凹部497の底部側に向うに従い、径方向内側に傾斜している。故に、接続面部496は、押圧面486に押圧されることで、当該押圧面486に沿った形状に弾性変形する。すると、フローティングプレート470が押圧面486を当接面490から離間させる方向に変位を開始した際に、弾性変形した接続面部496は、流出凹部497の底部側に向うに従って径方向内側に傾斜した形状に復元しようとする。故に、この接続面部496と押圧面486との間に燃料が浸入し易くなるので、当接面490と押圧面486との密着は解かれ易くなる。以上によれば、押圧面486を当接面490から離間させる際のフローティングプレート470の挙動は、さらに安定化する。
尚、第四実施形態において、フローティングプレート470が請求項に記載の「押圧部材」に相当する。
(他の実施形態)
以上、本発明による複数の実施形態について説明したが、本発明はこれら実施形態に限定して解釈されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において種々の実施形態に適用することができる。
上記実施形態では、請求項に記載の「凹部」として、流入凹部の外周側に環状に形成されたものを例に説明した。しかし。凹部の形状は、上記のような環状のものに限定されない。例えば「凹部」は、押圧面の外縁の形状に沿って延伸する円弧状の凹部を複数配置することにより、全体として環状を呈する形態であってもよい。或いは、流入凹部の外周側に、微小な溝を複数設けることで、ローレット目(JIS B 0951参照)を形成し、当該ローレット目を請求項に記載の「凹部」とみなす構成としてもよい。
上記実施形態では、押圧面および当接面は円形であった。加えて、流出凹部は当接面の径方向中央部に円形に窪んでおり、環状凹部および流入凹部は、この流出凹部と同心の円環状であった。しかし、これら押圧面および当接面の形状は、円形に限定されるものではなく、楕円形等であってもよい。また、流出凹部、環状凹部および流入凹部の形状も円状および円環状に限定されるものではなく、楕円形状又は環状等であってもよい。さらに、これら当接面、流出凹部、環状凹部、および流入凹部は、互いに同心でなくてもよい。また加えて、流出凹部および流入凹部は、当接面に形成されていなくてもよい。
上記実施形態では、環状凹部の径方向における幅は、シリンダの円筒状壁部の内径とフローティングプレートの外径との差よりも大きくしていた。しかし、押圧面の外縁を跨ぐことができれば、環状凹部の径方向の幅は適宜設定されてよい。また、図14に示すように、環状凹部592の径方向における幅を拡大することで、フローティングプレート570に切欠部を設けることなく、当該環状凹部592が押圧面586の外縁587を跨ぐ形態とし得る。
また、上記実施形態で設けた切欠部の容積は、可能な限り低減されることが望ましい。切欠部の容積を小さくすることで、圧力制御室内に貯留される燃料量を低減できる。この圧力制御室内に貯留される燃料量の低減によって、ノズルニードルが変位を開始するまでに当該圧力制御室から排出しなければならない燃料量を小さくできる。故に、燃料の温度に依存して、圧力制御室から連通孔を通過して流出する燃料の流速が変化することが、ノズルニードルが変位を開始する時期に与える影響を低減できる。このように、燃料の温度に依存した噴射のばらつきを低減することにより、燃料噴射装置の温度特性の向上を図り得る。
以上、燃料を燃焼室22に直接的に噴射するディーゼル機関20に用いられる燃料噴射装置に、本発明を適用した例を説明した。しかし、本発明は、圧力制御室の径方向内壁がシリンダではなく、ホルダの内壁部で構成された構造の燃料噴射装置であってもよいし、ディーゼル機関20に限らず、オットーサイクル機関等の内燃機関に用いられる燃料噴射装置に適用されてもよい。加えて、燃料噴射装置によって噴射される燃料は、軽油に限らず、ガソリン、および液化石油ガス等であってもよい。さらには、外燃機関等の燃料を燃焼させる機関の燃焼室に向けて燃料を噴射する燃料噴射装置に本発明を適用してもよい。
10 燃料供給システム、11 燃料タンク、12 フィードポンプ、12a 燃料配管、13 高圧燃料ポンプ、13a 燃料配管、14 コモンレール、14a 分岐部、14b コモンレールセンサ、14c 圧力レギュレータ、14d 供給流路、14e 燃料配管、14f 戻り流路、17 機関制御装置、20 ディーゼル機関、21 ヘッド部材、22 燃焼室、30 制御弁駆動部、31 ソレノイド、32 ターミナル、33 バルブシート部材、34 スプリング、35 可動子、36 固定子、40 制御ボディ、41 ノズルボディ、43 ノズルニードル収容部、44 噴孔、45 弁座部、46,246,346,446 バルブボディ、47a 制御弁座部、48 ホルダ、48a,48b 縦孔、48c ソケット部、49 リテーニングナット、49a 段差部、50 弁部、52 流入路、52a,252a 流入口、53 圧力制御室、54 流出路、54a 流出口、56 シリンダ、57 円筒状壁部、59 シリンダ摺動部、60,260 ノズルニードル(弁部材)、61 受圧面、62 スプリング収容部、63 ニードル摺動部、65 シート部、66 リターンスプリング、67 鍔部材、70,270,370,470,570 フローティングプレート(押圧部材)、71 連通孔、71a 絞り部、71b 連通凹部、73a,73b,373a 端面、76 プレートスプリング、80 圧力制御弁、86,286,386,486,586 押圧面、87,287,387,487,587 外縁、88,388,488 切り欠き空間、89,389,489 縮径部、90,290,390,490 当接面、91 外縁対向面部、92,292,392,492,592 環状凹部(凹部)、93,293,393 接続面部、93a 壁部、94,294,394,494 流入凹部、94a,294a,394a 周壁面、94b 周壁面、95a,95b 連続面部、295c 段差面部、96,496 接続面部、96a,296a,396a 壁部、97,297,397,497 流出凹部、97a,397a 周壁面、397b 連続面部、100,200,300,400 燃料噴射装置、φA1 円筒状壁部の内径、φB1,φB3,φB4 フローティングプレートの最外径、φC1,φC3,φC4 押圧面の外縁の外径

Claims (14)

  1. 供給流路から供給される供給燃料の噴孔からの噴射を制御する弁部を開閉し、当該制御に伴って供給燃料の一部を戻り流路に排出する燃料噴射装置であって、
    前記供給流路を流通した燃料が流入口から流入し、前記戻り流路へは流出口を経由して燃料を排出する圧力制御室、および前記圧力制御室に露出し前記流入口および前記流出口が開口する当接面、を有する制御ボディと、
    前記流出口と前記戻り流路との連通および遮断を切り替え、前記圧力制御室内の燃料の圧力を制御する圧力制御弁と、
    前記圧力制御室内の燃料の圧力に応じて、前記弁部を開閉する弁部材と、
    前記圧力制御室内に往復変位可能に配置され、前記往復変位によって前記当接面に当接する押圧面を有し、前記圧力制御弁によって前記流出口と前記戻り流路とが連通されると、前記押圧面が前記当接面を前記流入口と前記圧力制御室との連通を遮断するように押圧し、前記圧力制御弁によって前記流出口と前記戻り流路とが遮断されると、前記押圧面が前記当接面の前記流入口を前記圧力制御室へ開放するように変位する押圧部材と、を備え、
    前記当接面のうち、前記押圧部材の変位軸方向において前記押圧面の外縁と対向する外縁対向面部は、前記変位軸方向に沿って窪み且つ当該押圧面の外縁の形状に沿って延びる凹部を有することを特徴とする燃料噴射装置。
  2. 前記凹部は、前記押圧面の外縁の形状に沿って延びる環状であることを特徴とする請求項1に記載の燃料噴射装置。
  3. 前記当接面は、前記圧力制御室を区画する円筒状の円筒状壁部によって囲まれ、
    円盤状の前記押圧部材は、前記円筒状壁部内に配置され、前記変位軸方向の端面に前記押圧面を形成し、
    前記円筒状壁部の径方向における前記凹部の幅は、前記円筒状壁部の内径と前記押圧部材の外径との差よりも大きいことを特徴とする請求項1又は2に記載の燃料噴射装置。
  4. 前記制御ボディは、前記凹部の内周側に、当該凹部と同心であり且つ当該凹部から独立して前記当接面から窪む流入凹部を有し、
    前記流入凹部は、前記流入口を形成することを特徴とする請求項3に記載の燃料噴射装置。
  5. 前記流入凹部の内周側および外周壁側の周壁面のうち、前記当接面と連続する連続面部は、前記変位軸方向に沿って形成されることを特徴とする請求項4に記載の燃料噴射装置。
  6. 前記凹部の深さは、前記流入凹部の深さよりも浅いことを特徴とする請求項4又は5に記載の燃料噴射装置。
  7. 前記制御ボディは、前記流入凹部の内周側であって、前記当接面の径方向中央部に、前記当接面から窪む流出凹部を有し、
    前記流出凹部は、前記流出口を形成することを特徴とする請求項4〜6のいずれか一項に記載の燃料噴射装置。
  8. 前記当接面のうち、前記流出凹部と前記流入凹部とを接続する接続面部は、当該流出凹部の底部側に向うに従い、径方向内側に傾斜していることを特徴とする請求項7に記載の燃料噴射装置。
  9. 前記流出凹部の周壁面は、当該流出凹部の底部側に向うに従い、径方向内側に傾斜していることを特徴とする請求項7又は8に記載の燃料噴射装置。
  10. 前記流入凹部の内周壁面には、前記流入凹部の径方向の幅を、当該流入凹部の底部側において減少させる段差面部が形成されることを特徴とする請求項7〜9のいずれか一項に記載の燃料噴射装置。
  11. 前記押圧部材は、当該押圧部材の最外径に対して、前記押圧面の外径を縮径する縮径部を、前記押圧面の径方向外側に有することを特徴とする請求項3〜10のいずれか一項に記載の燃料噴射装置。
  12. 前記押圧部材は、前記押圧面を形成する前記変位軸方向の端面に向かって窪むことにより前記縮径部を形成することを特徴とする請求項11に記載の燃料噴射装置。
  13. 前記押圧部材は、前記押圧面を形成する前記変位軸方向の端面に向かうに従い径方向内側に傾斜する前記縮径部を形成することを特徴とする請求項11に記載の燃料噴射装置。
  14. 前記縮径部は、球面状に湾曲することを特徴とする請求項13に記載の燃料噴射装置。
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