JP2007032483A - バルブ装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 弁シート38が設けられるバルブボディ24が、ハウジング21とは別体に設けられたニードルガイド51の内周面に嵌め入れられてニードルガイド51にセンタリングされる。このため、ハウジング21をコモンレールに固定したことでハウジング21に歪みが生じたとしても、バルブボディ24がハウジング21とは別体のニードルガイド51にセンタリングされているため、摺動孔28の軸心、即ちニードル22の軸心と、弁シート38の軸心との軸ズレを防ぐことができる。これにより、弁シート38に対するボール23の着座方向のズレの発生が抑えられ、シール漏れおよび偏摩耗を抑えることができる。
【選択図】 図1
Description
ニードルの軸方向の移動によって開閉可能なバルブ装置の一例を図1(a)を参照して説明する。図1(a)に示すバルブ装置は、コモンレール式燃料噴射装置のコモンレール(固定部材の一例)に取り付けられて、コモンレールの実レール圧を減圧調整する減圧弁11である。
この減圧弁11は、コモンレールに締結されるハウジング21に設けられた摺動孔28でニードル22を軸方向に摺動自在に支持するものであり、バネ手段41と電磁アクチュエータ42によってニードル22を図示下方(閉弁方向)に付勢し、ニードル22の図示下端に設けられたボール(弁体)23をバルブボディ24の弁シート38に着座させることで、弁シート38内の弁口37が閉塞される構造になっている。
そして、電磁アクチュエータ42によってニードル22をに与えられる閉弁方向の力を変化させることで、ボール23が弁シート38から離座して、弁口37内の高圧燃料が低圧側に流れる構造になっている(例えば、特許文献1)。
ハウジング21は、高圧燃料を蓄えるコモンレールに強固に締結されるため、締結荷重によってハウジング21が歪む可能性がある。
また、コモンレールが鋳造技術で製造されたり、高温の環境下で処理されて、コモンレールに歪みが生じる場合がある。その場合、コモンレールにハウジング21を強固に締結すると、コモンレールの歪みによってハウジング21が歪む可能性がある。
コモンレールへの締結によってハウジング21が歪むと、ハウジング21に形成された摺動孔28に歪みが生じ、その結果、ニードル22に軸ズレが生じる可能性がある。このような軸ズレが生じると、弁シート38に対するボール23の着座方向(ボール23に与えられる付勢方向)にズレが生じ、ボール23が弁シート38に着座した状態であってもシール漏れが生じたり、ボール23と弁シート38の当接部分に偏摩耗が生じる要因になってしまう。
請求項1の手段を採用するバルブ装置は、弁シートが設けられるバルブボディが、ハウジングとは別体に設けられたニードルガイドの内周面に嵌め入れられて、ニードルガイドにセンタリングされている。
このため、ハウジングを固定部材(例えば、コモンレール等)に固定したことで、ハウジングに歪みが生じても、バルブボディがハウジングとは別体のニードルガイドにセンタリングされているため、ニードルの軸心と、弁シートの軸心との軸ズレを防ぐことができる。
これによって、弁シートに対する弁体(例えば、ボール)の着座方向のズレの発生が抑えられることになり、弁体が弁シートに着座した状態におけるシール漏れを防ぐことができるとともに、弁体と弁シートの偏摩耗を抑えることができる。
請求項2の手段を採用するバルブ装置は、弁シートが設けられるバルブボディが、ニードルガイドにセンタリングされた状態で、ニードルガイドと一体に設けられている。
このため、ハウジングを固定部材(例えば、コモンレール等)に固定したことで、ハウジングに歪みが生じても、ハウジングとは別体のニードルガイドにバルブボディがセンタリングされた状態で一体に設けられているため、ニードルの軸心と、弁シートの軸心との軸ズレを防ぐことができる。
これによって、弁シートに対する弁体(例えば、ボール)の着座方向のズレの発生が抑えられることになり、弁体が弁シートに着座した状態におけるシール漏れを防ぐことができるとともに、弁体と弁シートの偏摩耗を抑えることができる。
請求項3の手段を採用するバルブ装置におけるニードルガイドは、ハウジングの内周面に嵌め入れられて、ハウジングにセンタリングされる。
これにより、バルブボディが設けられるニードルガイドをハウジングにセンタリングでき、ハウジング、ニードルガイド、バルブボディをセンタリングできる。
請求項4の手段を採用するバルブ装置は、ニードルガイドが、ハウジングの内周面に嵌め入れられて、ハウジングにセンタリングされる。
これにより、ハウジングとは別体に設けられたニードルガイドをハウジングにセンタリングでき、ハウジング、ニードルガイド、バルブボディをセンタリングできる。
請求項5の手段を採用するバルブ装置は、コモンレール式燃料噴射装置において高圧燃料を蓄えるコモンレールに固定されて、コモンレールの実レール圧を減圧調整可能な減圧弁である。
このように、減圧弁に適用されることにより、コモンレールに固定されることで、ハウジングに歪みが生じても、減圧弁におけるニードルの軸心と、弁シートの軸心との軸ズレを防ぐことができる。
そして、このバルブ装置は、ハウジングとは別体に設けられて、ニードルを摺動自在に支持する摺動孔が形成されたニードルガイドを備える。
また、最良の形態2のバルブ装置は、バルブボディが、ニードルガイドにセンタリングされた状態で、ニードルガイドと一体に設けられたものである。
さらに、最良の形態3のバルブ装置は、ニードルガイドが、ハウジングの内周面に嵌め入れられて、ハウジングにセンタリングされたものである。
コモンレール式燃料噴射装置を図2を参照して説明する。
図2に示すコモンレール式燃料噴射装置は、4気筒のエンジン(例えばディーゼルエンジン:図示しない)に燃料噴射を行う噴射システムであり、コモンレール1、インジェクタ2、サプライポンプ3、制御装置4等から構成されている。この制御装置4は、ECU(エンジン制御ユニット)4aとEDU(駆動ユニット)4bから構成されるものであり、図2ではECU4aとEDU4bを別搭載する例を示すが、1つのケース内にECU4aとEDU4bを配置するものであっても良い。
この減圧弁11の詳細は後述する。
また、サプライポンプ3には、高圧ポンプに吸引される燃料の量を調整するSCV(吸入調量弁)12が搭載されており、このSCV12が制御装置4によって調整されることにより、コモンレール1に蓄圧される実レール圧PCiが調整される。
なお、ECU4aに接続されるセンサ類には、コモンレール1に蓄圧された実レール圧PCiを検出レール圧PCkとして検出するレール圧センサ13の他に、アクセル開度を検出するアクセルセンサ、エンジン回転数を検出する回転数センサ、エンジンの冷却水温度を検出する水温センサ、インジェクタ2に供給される燃料の温度を検出する燃料温度センサ、およびその他のセンサ類がある。
ECU4aは、インジェクタ2の制御プログラムとして、燃料の噴射毎に、ROMに記憶されたプログラムと、RAMに読み込まれたセンサ類の信号(車両の運転状態)とに基づいて、噴射形態を決定する「噴射形態決定手段」、各噴射毎の目標噴射量を算出する「目標噴射量算出手段」、各噴射毎の噴射開始時期を算出する「目標噴射時期算出手段」を備える。
「噴射形態決定手段」は、現運転状態に応じたインジェクタ2の噴射形態(単噴射、マルチ噴射など)の決定を行う制御プログラムである。
「目標噴射量算出手段」は、現運転状態に応じた目標噴射量を求め、この目標噴射量を得るための指令インジェクタ駆動時間を求める制御プログラムである。
「目標噴射時期算出手段」は、現運転状態に応じた目標噴射時期を求め、この目標噴射時期に噴射を開始させるための噴射指令タイミングを求める制御プログラムである。
ECU4aは、コモンレール1に蓄圧される実レール圧PCiの制御プログラムとして、ROMに記憶されたプログラムと、RAMに読み込まれたセンサ類の信号(車両の運転状態)とに基づいて目標レール圧PC0を算出する「目標レール圧算出手段」、算出された目標レール圧PC0に基づいてSCV12の通電量を制御する「SCV制御手段」、目標レール圧PC0に基づいて減圧弁11の通電量を算出する「減圧弁制御手段」を備える。
「目標レール圧算出手段」は、現運転状態に応じてマップあるいは計算式等を用いて目標レール圧PC0を求めるプログラムである。
「SCV制御手段」は、SCV12に与える通電量を算出するものであり、レール圧センサ13で読み取られる検出レール圧PCkが目標レール圧PC0となるSCV開度を算出し、そのSCV開度がSCV12で得られるように、SCV駆動回路に開弁信号(例えば、PWM信号)を発生させる制御プログラムである。
一方、「流量フィードバック制御」は、レール圧センサ13で読み取られる検出レール圧PCkが目標レール圧PC0となる減圧弁開度を算出し、その減圧弁開度が減圧弁11で得られる通電量を算出し、その通電量が減圧弁11に与えられるように、EDU4bに設けられた減圧弁駆動回路に開弁圧設定信号(例えば、PWM信号)を発生させる制御プログラムである。
「開弁圧オープン制御」と「流量フィードバック制御」のどちらが用いられるものであっても良い。
次に、従来構造の減圧弁11を図1(a)を参照して説明する。
減圧弁11は、ハウジング21、ニードル22、ボール23、バルブボディ24および駆動手段25で構成される。
ハウジング21は、コモンレール1の端部に締結されるものであり、コモンレール1の端部からコモンレール1の内部にネジ込まれる小径筒26と、駆動手段25が内蔵される大径筒27とに大別され、中心部にはニードル22を図中上下方向(以下、軸方向)に摺動自在に支持する摺動孔28が形成されている。
小径筒26の先端側で、摺動孔28の図示下側には、大径穴31より小径の小径穴32が軸方向に形成されている。この小径穴32も、ハウジング21(小径筒26)と同芯の円筒穴であり、バルブボディ24に形成された弁口37(後述する)を通過した燃料が流入する。この小径筒26から径方向に形成された径方向穴33は、小径穴32内に流入した燃料をリリーフ配管9に導くための低圧燃料通路である。
なお、バルブボディ24とハウジング21との軸方向間に配置された符号39は、リング円盤形状を呈したシールパッキンであり、バルブボディ24とハウジング21の隙間から燃料が小径穴32の内部に漏れるのを防ぐものである。
バネ手段41は、圧縮コイルバネであり、ニードル22の図示上部に固定されたアーマチャ43と、大径筒27の上部に組み付けられるアッパーボディ44との間で圧縮された状態で配置され、アーマチャ43を閉弁方向に付勢することで、ニードル22を介してボール23に閉弁方向の付勢力を与える。
なお、大径筒27の図示上部には、駆動手段25が組み入れられる駆動部挿入穴45が軸方向に形成されている。この駆動部挿入穴45は、ハウジング21(大径筒27)と同芯の円筒穴であり、その内部に、各構成部品を組み付けた後、ハウジング21の図示上端部をカシメることで、アッパーボディ44がハウジング21に固定される。
アーマチャ43は、ニードル22の図示上部に固定された略円盤形状を呈する磁性部材(例えば、鉄などの強磁性材料)であり、ハウジング21とアッパーボディ44との間の空間(アーマチャ収容室48)内において、軸方向に所定量移動可能に配置されている。 ソレノイド46は、アーマチャ43を軸方向に磁気吸引することで、ニードル22に与えられる軸方向の変位力を可変するものである。具体的に、この図1に示すソレノイド46は、アーマチャ43の図示下部のハウジング21内に装着されて、通電量に応じてアーマチャ43を閉弁方向に磁気吸引するものである。
即ち、図1に示す減圧弁11は、ソレノイド46に与えられる通電量が少ないと閉弁方向の付勢力が弱まり減圧弁11の開弁圧が低く設定され、逆に、ソレノイド46に与えられる通電量が多いと閉弁方向の付勢力が強まり開弁圧が高く設定されるタイプを示す。
なお、図1に示す減圧弁11とは逆に、ソレノイド46に与えられる通電量が多くなるに従い、閉弁方向の付勢力が弱まるタイプの減圧弁11を用いても良い。
次に、減圧弁11を開弁圧オープン制御により制御した場合の作動例を示す。
コモンレール1内の実レール圧PCiが、ECU4aにより設定された減圧弁11の開弁圧(目標レール圧PC0)より上昇すると、駆動手段25がボール23を着座させる閉弁力(バネ手段41+電磁アクチュエータ42の磁気吸引力)より、弁口37を介してボール23が受ける開弁力が勝り、ボール23が弁シート38より離座する。すると、コモンレール1内の燃料が弁口37→小径穴32→径方向穴33を介してリリーフ配管9を通り、燃料タンク8内へ戻される。このように、コモンレール1内の燃料が減圧弁11を介して排出されることで実レール圧PCiが下がる。
そして、コモンレール1内の実レール圧PCiが減圧弁11の開弁圧(目標レール圧PC0)まで下がると、駆動手段25がボール23を着座させる閉弁力が、弁口37を介してボール23が受ける開弁力より勝り、ボール23が弁シート38に着座する。この結果、実レール圧PCiが減圧弁11の開弁圧(目標レール圧PC0)に保たれる。
目標レール圧PC0が上昇する場合、オープン制御によって減圧弁11の通電量が増加し、減圧弁11の閉弁力が高められることで、減圧弁11の開弁圧が上昇した目標レール圧PC0に変更される。この時、目標レール圧PC0の上昇に伴ってSCV12の開度が大きく制御されてサプライポンプ3(高圧ポンプ)の吐出量も増加される。
目標レール圧PC0が下降する場合、オープン制御によって減圧弁11の通電量が減少し、減圧弁11の閉弁力が下げられることで、減圧弁11の開弁圧が下降した目標レール圧PC0に変更される。この時、目標レール圧PC0の下降に伴ってSCV12の開度が小さく制御されてサプライポンプ3(高圧ポンプ)の吐出量も減少される。
目標レール圧PC0の下降直後は、実レール圧PCiが開弁圧(目標レール圧PC0)より高いため、減圧弁11が直ぐさま自己開弁してコモンレール1内の圧力を目標レール圧PC0まで素早く下げる。
そして、実レール圧PCiが、目標レール圧PC0まで下がると減圧弁11が直ぐさま自己閉弁する。
実施例1の特徴を、先ず「実施例1の背景」を説明し、その後で「実施例1の解決技術」を説明する。
(実施例1の背景)
減圧弁11は、ハウジング21がコモンレール1に強固に締結されることで、コモンレール1に固定されるものであるため、締結荷重(雄ネジ34によって軸方向に圧縮される荷重)によってハウジング21が歪む可能性がある。
また、コモンレール1が鋳造技術で製造されたり、高温の環境下で処理されて、コモンレール1に歪みが生じる場合がある。このため、コモンレール1にハウジング21を強固に締結すると、コモンレール1の歪みによってハウジング21が歪む可能性がある。
上記の不具合を解決する技術を、図1(b)を参照して説明する。なお、以下では、減圧弁11において不具合を解決する相違点のみを説明するものであり、他の部分は上述した従来構造の減圧弁11と同じ構成のものである。
従来構造の減圧弁11は、コモンレール1に締結されて歪みが生じる可能性のあるハウジング21に摺動孔28が形成されるとともに、ハウジング21にバルブボディ24がセンタリングされるものであった。
これに対し、実施例1の減圧弁11は、コモンレール1に締結されて歪みが生じる可能性のあるハウジング21とは別に、摺動孔28が形成されるニードルガイド51を設け、そのニードルガイド51にバルブボディ24をセンタリングするものである。
ニードルガイド51の下端の外周には、大径穴31の内部に挿入され、外径寸法が大径穴31の内径寸法に一致する円筒形状のセンタリング外筒53が形成されている。このセンタリング外筒53の軸心は、ニードルガイド51の軸心と一致する。そして、センタリング外筒53が大径穴31の内周面に組み入れられることで、ニードルガイド51がハウジング21(小径筒26)にセンタリングされる。
このクリアランスCは、ハウジング21に歪みが生じたとしても、ハウジング21の歪みがニードルガイド51に伝わるのを防ぐものである。このクリアランスCにより、ハウジング21の歪みがニードルガイド51に伝わるのが防がれるため、ハウジング21の歪みによる摺動孔28の歪みが防がれる。この結果、ハウジング21の歪みによるニードル22の摺動不良の発生が防がれる。
また、クリアランスCは、アーマチャ収容室48の呼吸通路としても利用される。
即ち、バルブボディ24のセンタリング内筒55を、ニードルガイド51の小径穴32の内周面に組み入れることで、摺動孔28の軸心と、弁シート38の軸心のセンタリングが成される。
また、バルブボディ24がセンタリングされるニードルガイド51のセンタリング外筒53を、ハウジング21の大径穴31の内周面に組み入れることで、摺動孔28の軸心、弁シート38の軸心およびハウジング21の軸心の3つのセンタリングが成される。
そして、ハウジング21に、ニードルガイド51、シールパッキン39、バルブボディ24を組付けた後、ハウジング21の図示下端を軸方向内側にカシメることで、ニードルガイド51、シールパッキン39、バルブボディ24がハウジング21に固定される。
実施例1の減圧弁11は、上述したように、弁シート38が設けられるバルブボディ24が、ハウジング21とは別体に設けられたニードルガイド51の内周面に嵌め入れられてニードルガイド51にセンタリングされている。
このため、ハウジング21をコモンレール1に固定したことでハウジング21に歪みが生じたとしても、バルブボディ24がハウジング21とは別体のニードルガイド51にセンタリングされているため、摺動孔28の軸心、即ちニードル22の軸心と、弁シート38の軸心との軸ズレを防ぐことができる。
これによって、弁シート38に対するボール23の着座方向(ボール23に与えられる付勢方向)のズレの発生が抑えられることになり、ボール23が弁シート38に着座した状態におけるシール漏れを防ぐことができるとともに、ボール23と弁シート38の偏摩耗を抑えることができる。
上記の実施例1では、ニードルガイド51と、バルブボディ24を別体に設け、ニードルガイド51の内周面にバルブボディ24を組み入れて、ニードルガイド51の摺動孔28とバルブボディ24の弁シート38をセンタリングする例を示した。
これに対し、この実施例2では、バルブボディ24を、ニードルガイド51にセンタリングされた状態で、ニードルガイド51と一体に設けたものである。即ち、ニードルガイド51とバルブボディ24を一体に設けて、摺動孔28と弁シート38のセンタリングをするものである。
このように設けられることで、実施例1と同様の効果を得ることができる。
また、部品点数が少なくなるため、製造コストを抑えることが可能になる。
さらに、ニードルガイド51とバルブボディ24の間に接合部が無くなるため、コモンレール1の燃料漏れに対する信頼性を高めることができる。
上記の実施例では、ニードル22の先端部に配置したボール23(弁体の一例)が、弁シート38に着座あるいは離座する例を示したが、ボール23を廃止し、ニードル22の先端部に直接弁体を形成し、ニードル22が直接、弁シート38に着座あるいは離座するものであっても良い。
上記の実施例では、駆動手段25の一例として電磁アクチュエータ42を用いる例を示したが、バネ手段41による付勢力をステップモータの回転量で調整したり、ピエゾアクチュエータで調整するなど、他のアクチュエータを用いても良い。
上記の実施例では、本発明をコモンレール1に取り付けられる減圧弁11に適用する例を示したが、軸方向に変位するニードル22の軸方向の中心部に弁シート38が形成される他のバルブ装置に本発明を適用しても良い。
11 減圧弁(バルブ装置)
21 ハウジング
22 ニードル
23 ボール(弁体)
24 バルブボディ
25 駆動手段
28 摺動孔
32 小径穴
37 弁口
38 弁シート
51 ニードルガイド
Claims (5)
- ハウジングと、このハウジング内で軸方向に摺動自在に支持されるニードルと、このニードルに軸方向の変位力を与える駆動手段と、前記ニードルの先端部に設けられ、当該ニードルの軸方向の変位力が付与される弁体と、この弁体が着座する弁シートが設けられたバルブボディとを備え、
前記弁体が前記弁シートから離座することで、前記弁シート内に形成された弁口が開かれるバルブ装置において、
このバルブ装置は、前記ハウジングとは別体に設けられて、前記ニードルを摺動自在に支持する摺動孔が形成されたニードルガイドを備え、
前記バルブボディは、前記ニードルガイドの内周面に嵌め入れられて、前記ニードルガイドにセンタリングされていることを特徴とするバルブ装置。 - ハウジングと、このハウジング内で軸方向に摺動自在に支持されるニードルと、このニードルに軸方向の変位力を与える駆動手段と、前記ニードルの先端部に設けられ、当該ニードルの軸方向の変位力が付与される弁体と、この弁体が着座する弁シートが設けられたバルブボディとを備え、
前記弁体が前記弁シートから離座することで、前記弁シート内に形成された弁口が開かれるバルブ装置において、
このバルブ装置は、前記ハウジングとは別体に設けられて、前記ニードルを摺動自在に支持する摺動孔が形成されたニードルガイドを備え、
前記バルブボディは、前記ニードルガイドにセンタリングされた状態で、前記ニードルガイドと一体に設けられていることを特徴とするバルブ装置。 - 請求項1または請求項2に記載のバルブ装置において、
前記ニードルガイドは、前記ハウジングの内周面に嵌め入れられて、前記ハウジングにセンタリングされることを特徴とするバルブ装置。 - ハウジングと、このハウジング内で軸方向に摺動自在に支持されるニードルと、このニードルに軸方向の変位力を与える駆動手段と、前記ニードルの先端部に設けられ、当該ニードルの軸方向の変位力が付与される弁体と、この弁体が着座する弁シートが設けられたバルブボディとを備え、
前記弁体が前記弁シートから離座することで、前記弁シート内に形成された弁口が開かれるバルブ装置において、
このバルブ装置は、前記ハウジングとは別体に設けられて、前記ニードルを摺動自在に支持する摺動孔が形成されたニードルガイドを備え、
前記ニードルガイドは、前記ハウジングの内周面に嵌め入れられて、前記ハウジングにセンタリングされることを特徴とするバルブ装置。 - 請求項1〜請求項4のいずれかに記載のバルブ装置において、
このバルブ装置は、コモンレール式燃料噴射装置において高圧燃料を蓄えるコモンレールに固定されて、当該コモンレールの実レール圧を減圧調整可能な減圧弁であることを特徴とするバルブ装置。
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