JP2011166944A - キャンド構造の回転電機 - Google Patents

キャンド構造の回転電機 Download PDF

Info

Publication number
JP2011166944A
JP2011166944A JP2010027016A JP2010027016A JP2011166944A JP 2011166944 A JP2011166944 A JP 2011166944A JP 2010027016 A JP2010027016 A JP 2010027016A JP 2010027016 A JP2010027016 A JP 2010027016A JP 2011166944 A JP2011166944 A JP 2011166944A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
fiber
stator
canned
stator core
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2010027016A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazutaka Yoshida
和孝 吉田
Tadashi Kataoka
匡史 片岡
Shunichi Aiyoshizawa
俊一 相吉澤
Kozo Matake
幸三 真武
Masaaki Imafuku
賢明 今福
Hiroshi Yokota
洋 横田
Shuichiro Honda
修一郎 本田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ebara Corp
Original Assignee
Ebara Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ebara Corp filed Critical Ebara Corp
Priority to JP2010027016A priority Critical patent/JP2011166944A/ja
Priority to PCT/JP2011/053060 priority patent/WO2011099603A1/en
Publication of JP2011166944A publication Critical patent/JP2011166944A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K5/00Casings; Enclosures; Supports
    • H02K5/04Casings or enclosures characterised by the shape, form or construction thereof
    • H02K5/12Casings or enclosures characterised by the shape, form or construction thereof specially adapted for operating in liquid or gas
    • H02K5/128Casings or enclosures characterised by the shape, form or construction thereof specially adapted for operating in liquid or gas using air-gap sleeves or air-gap discs

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Motor Or Generator Frames (AREA)
  • Motor Or Generator Cooling System (AREA)
  • Insulation, Fastening Of Motor, Generator Windings (AREA)
  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

【課題】流体摩擦損低減、耐圧性、耐熱性、耐エロージョン性、及び耐放射線性に優れ、且つキャンによる渦電流損がゼロ又は極めて小さいキャンド構造の回転電機を提供すること。
【課題手段】円筒状フレーム11内に固定子巻線17bを装填した固定子鉄心17aを挿入固定し、該固定子巻線17b及び該固定子鉄心17aをキャン21で包囲し、該キャン21で囲まれた空間に回転自在にロータを配置したキャンド構造の回転電機において、キャン21は、繊維強化プラスチックからなる第1層21aと、該第1層の内面に配置された金属蒸着層又はセラミック蒸着層又は薄厚金属板とからなる第2層21bとで構成される。
【選択図】図3

Description

本発明は、固定子がキャンに包囲されたキャンド構造の回転電機に関し、特に回転子室が高圧のポンプ作動液で満たされるノンシールポンプ駆動用電動機として好適なキャンド構造の回転電機に関する。
従来、固定子を構成する固定子コア及び固定子巻線がキャンに包囲されたキャンド構造のノンシールポンプ駆動用高圧電動機、特に極数が4P〜6Pの大型(数千kW)で回転子室が高圧(1〜2kg/mm2)のポンプ作動液で満たされる誘導電動機においは、キャンを貫通する磁束によって発生する渦電流損を低減し、且つ高い内圧条件に耐え、高い気密性が要求される。
このようなキャン構造の誘導電動機ではキャン損(渦電流損)を低減させるためには樹脂材等の絶縁材料からなるキャンを使用するのがよく、更に回転子室内を満たす高圧のポンプ作動液に耐えるための構造として、キャンを構成する材料に繊維強化プラスチック(FRP)を採用することが考えられる。また、回転子室が高圧のポンプ作動液で満たされ、回転子が高速回転するとポンプ作動液も回転子と同様の周速でキャン表面を流れるため、FRPで構成されたキャン表面が液流摩擦によるエロージョンが発生し磨耗する場合があり、磨耗の程度が進むとキャンの気密性を損なう可能性がある。そこでキャンの材料にFRPを使用する場合、上記エロージョン対策も必要となる。
また、回転子室内のポンプ作動液が高い周速で流れることから、キャンと回転子間のギャップで流体摩擦損が発生する。この流体摩擦損は設定するギャップの長さによっては莫大な損失量となり、回転子室流体の強制循環による冷却等の一般的な冷却方法では冷却効率の限界から、流体摩擦損も低減する必要がある。
また、上記高圧誘導電動機を原子炉のノンシール構造の冷却ポンプ駆動用に使用する場合は、ポンプ作動液が高温となることから、耐熱性が必要となると共に、耐放射線性も必要となる。
従来、キャン材料にFRPを用いたキャンド構造の電動機としては、特許文献1に開示された耐熱耐圧形永久磁石同期電動機や特許文献2に開示されたガス密性を向上させたキャンドモータがある。
特開平5−153749号公報 特開2001−231213号公報
しかしながら、特許文献1及び2に記載のものは、上記キャンと回転子の間のギャップでの流体摩擦損低減、回転子室を満たす高圧高温のポンプ作動液に対する耐圧性や耐熱性、FRP材で構成されたキャンのポンプ作動液の高速流に対する耐エロージョン性に対する対策、更には耐放射線性を考慮したものでなく、これら流体摩擦損低減、耐圧性、耐熱性、耐エロージョン性、及び耐放射線性に対策は不十分であった。
本発明は上述の点に鑑みてなされたもので、上記流体摩擦損低減、耐圧性、耐熱性、耐エロージョン性、及び耐放射線性に優れ、且つキャンによる渦電流損がゼロ又は極めて小さいキャンド構造の回転電機を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明は、円筒状フレーム内に固定子巻線を装填した固定子鉄心を挿入固定し、該固定子巻線及び該固定子鉄心をキャンで包囲し、該キャンで囲まれた空間に回転自在にロータを配置したキャンド構造の回転電機において、キャンは、ポリエーテル・エーテルケトン(PEEK)、ポリイミド(PI)、ポリエステルアミドイミドポリヒダントイン、イソシアヌレート変性ポリエステルイミド、ポリアミドイミド、ポリエステル、エポキシのいずれかの樹脂に、カーボン繊維又はガラス繊維又はアラミド繊維を配した強化した繊維強化プラスチック層の単層で構成されたことを特徴とする。
また、本発明は、円筒状フレーム内に固定子巻線を装填した固定子鉄心を挿入固定し、該固定子巻線及び該固定子鉄心をキャンで包囲し、該キャンで囲まれた空間に回転自在にロータを配置したキャンド構造の回転電機において、キャンは、構成材料をポリエーテル・エーテルケトン(PEEK)又はポリイミド(PI)樹脂にカーボン繊維又はガラス繊維又はアラミド繊維を配して強化した繊維強化プラスチック層の単層で構成されたことを特徴とする。
また、本発明は、上記キャンド構造の回転電機において、ポリイミド樹脂は熱硬化型のポリイミド樹脂であり、繊維強化プラスチック層は形成工程中に真空引き及び加圧加熱加圧硬化により成形したボイドレスの繊維強化プラスチック層であることを特徴とする。
また、本発明は、円筒状フレーム内に固定子巻線を装填した固定子鉄心を挿入固定し、該固定子巻線及び該固定子鉄心をキャンで包囲し、該キャンで囲まれた空間に回転自在にロータを配置したキャンド構造の回転電機において、キャンは、繊維強化プラスチック又はプラスチックからなる第1層と、該第1層の内面に配置された金属蒸着層又はセラミック蒸着層又は薄厚金属板とからなる第2層とで構成されることを特徴とする。
また、本発明は、上記キャンド構造の回転電機において、第1層は、ポリエーテル・エーテルケトン又はポリイミド樹脂にカーボン繊維又はガラス繊維又はアラミド繊維を配して強化した繊維強化プラスチック層であることを特徴とする。
また、本発明は、上記キャンド構造の回転電機において、第2層は第1層の内周表面に13Cr系ステンレスや高ニッケル合金を蒸着して形成した金属蒸着層又はSiO2を蒸着して形成したセラミック蒸着層であることを特徴とする。
また、本発明は、上記キャンド構造の回転電機において、第1層の両端面に円筒状金属リングを接合して設け、該円筒状金属リングと第1層の接合体の内周面に金属蒸着層又はセラミック蒸着層又は該内周面に密着した薄厚金属板とからなる第2層を配置したことを特徴とする。
また、本発明は、上記キャンド構造の回転機械において、キャンは、固定子鉄心内周面に密着して保持されると共に、該固定子鉄心内周面に保持されない部分は円筒状フレームの両側端部に設けたフレーム側板内周面及び該両フレーム側板と固定子鉄心の両側の間に配置された筒状の繊維強化プラスチックからなる補強環部の内周面で保持することを特徴とする。
また、本発明は、上記キャンド構造の回転電機において、補強環部の繊維強化プラスチックは、ポリエーテル・エーテルケトン又はポリイミド樹脂にカーボン繊維又はガラス繊維又はアラミド繊維を配して強化した繊維強化プラスチックであることを特徴とする。
また、本発明は、上記キャンド構造の回転機械において、キャンと前記フレーム側板の間及び/又はキャンと補強環部の間にはOリングを介在させたことを特徴とする。
また、本発明は、上記キャンド構造の回転機械において、固定子鉄心のキャンを保持する内周面は円筒状に形成され、該内周面には固定子鉄心に形成されたスロットの開口部が開口しており、該開口はスロットクサビで閉鎖されるようになっており、該スロットクサビはポリエーテル・エーテルケトン又はポリイミド樹脂をカーボン繊維又はアラミド繊維又はガラス繊維で強化された繊維強化プラスチックで構成され、該スロットクサビのキャンを保持する面は円筒状の内周面との間に段差がなく該内周面と連続する円弧面となっていることを特徴とする。
また、本発明は、上記キャンド構造の回転機械において、キャンで包囲された固定子室内に冷却媒体を圧縮機を介して循環させて該固定子室内を冷却する固定子室冷却手段を設けたことを特徴とする。
また、本発明は、上記キャンド構造の回転機械において、圧力均衡検出用圧力容器を設け、該圧力均衡検出用圧力容器内に固定子室内の冷却媒体圧とキャン内である回転子室内の流体圧を引き込み、圧縮機により固定子室内に供給に送る冷却媒体の圧力を調節して固定子室内の冷却媒体圧と回転室内の流体圧を均衡させる圧力均衡手段を設けたことを特徴とする。
また、本発明は、円筒状フレーム内に固定子巻線を装填した固定子鉄心を挿入固定し、該固定子巻線及び該固定子鉄心をキャンで包囲し、該キャンで囲まれた空間に回転自在にロータを配置したキャンド構造の回転電機において、キャンは薄厚金属板で構成されており、薄厚金属板からなるキャンを固定子鉄心内周面に密着して保持されると共に、該固定子鉄心内周面に保持されない部分は円筒状フレームの両側端部に設けたフレーム側板内周面及び該両フレーム側板と固定子鉄心の両側の間に配置された筒状の繊維強化プラスチックからなる補強環部の内周面に保持されることを特徴とする。
また、本発明は、上記キャンド構造の回転機械において、補強環部を構成する繊維強化プラスチックは、ポリエーテル・エーテルケトン又はポリイミド樹脂にカーボン繊維又はガラス繊維又はアラミド繊維を配して強化した繊維強化プラスチック層であることを特徴とする。
本発明は、キャンド構造の回転電機のキャンをポリエーテル・エーテルケトン(PEEK)又はポリイミド(PI)樹脂にカーボン繊維又はガラス繊維又はアラミド繊維を配して強化した繊維強化プラスチック層の単層で構成したので、流体摩擦損低減、耐圧性、耐熱性、及び耐放射線性に優れ、且つキャンによる渦電流損がゼロのキャンド構造の回転電機を提供することができる。
また、本発明は、キャンド構造の回転電機のキャンを繊維強化プラスチック又はプラスチックからなる第1層と、該第1層の内面に配置された金属蒸着層又はセラミック蒸着層又は薄厚金属板とからなる第2層とで構成し、第1層の繊維強化プラスチック層をポリエーテル・エーテルケトン又はポリイミド樹脂にカーボン繊維又はガラス繊維又はアラミド繊維を配して強化した繊維強化プラスチック層とするので、流体摩擦損低減、耐圧性、耐熱性、及び耐放射線性に優れ、且つキャンによる渦電流損がゼロ又は極めて小さく、更に耐エロージョン性に優れたキャンド構造の回転電機を提供することができる。
また、本発明は、固定子室内の冷却媒体圧と回転室内の流体圧を均衡させる圧力均衡手段を設けたので、キャン内外の圧力を均衡させることができ、過渡状態を除いて回転子室内の流体圧力によってキャンに働く定常的な円周方向応力がなくなり、キャンの破損防止、キャンの気密・止水機能や機械的寿命が飛躍的に増加すると共に、固定子室に発生する熱の効率よい冷却、更にコロナ放電による絶縁組織の劣化を防止できるキャンド構造の回転電機を提供することができる。
本発明に係るキャンド構造の回転電機の一例としてノンシールポンプと該ポンプを駆動するキャンド構造の誘導電動機からなるポンプモータの概略構成を示す縦断面図である。 本発明に係るポンプモータの羽根車側のフレーム側板、補強環部、キャン、固定子等の一部の断面構成を示す図である。 本発明に係るポンプモータの羽根車側のフレーム側板、補強環部、キャン、固定子等の一部の断面構成を示す図である。 本発明に係るポンプモータの羽根車側のフレーム側板、補強環部、キャン、固定子等の一部の断面構成を示す図である。 本発明に係るポンプモータの羽根車側のフレーム側板、補強環部、キャン、固定子等の一部の断面構成を示す図である。 本発明に係るポンプモータの羽根車側のフレーム側板、補強環部、キャン、固定子等の一部の断面構成を示す図である。 本発明に係るポンプモータの羽根車側のフレーム側板、補強環部、キャン、固定子等の一部の断面構成を示す図である。 本発明に係るポンプモータのモータ部の固定子鉄心の一部の横断面図である。 本発明に係るポンプモータのモータ部の固定子鉄心のスロット部の断面図である。 本発明に係るポンプモータのモータ部の固定子鉄心のスロット部の断面図である。 本発明に係るポンプモータのモータ部の固定子鉄心のスロット部の断面図である。 本発明に係るポンプモータの冷却システム及び圧力均衡システムの概略構成を示す図である。
以下、本発明の実施の形態例について、詳細に説明する。なお、本実施形態例では、回転電機として誘導電動機を例に説明するが、本発明に係る回転電機はこれに限定されるものではない。図1は本発明に係るキャンド構造の回転電機の一例としてノンシールポンプと該ポンプを駆動するキャンド構造の誘導電動機からなるポンプモータの概略構成を示す縦断面図である。図示するように、本ポンプモータは、ポンプ部Pとモータ部Mから構成されている。ポンプ部Pはノンシールポンプであり、吸込口2、吐出口3を具備するポンプケーシング1を備え、該ポンプケーシング1内に主軸6の端部に固定された羽根車5が配置されている。ポンプケーシング1は羽根車側ブラケット7に装着されている。なお、主軸6は上下に配置された軸受16、16にて回転自在に支持されている。
モータ部Mは誘導電動機であり、モータフレーム10の円筒状のフレーム本体11内に挿入固定されたモータ固定子17を備え、該モータ固定子17内に主軸6の中央部に固定さモータ回転子20が配置されている。フレーム本体11の両端部は羽根車側のフレーム側板12と反羽根車側のフレーム側板13に装着されている。フレーム側板12はポンプ部Pの羽根車側ブラケット7に固定されている。フレーム側板12には補強環部18が一体的に設けられ、該補強環部18の端部はモータ固定子17の固定子鉄心17aの羽根車側端面近傍まで延びている。また、フレーム側板13には補強環部19が一体的に設けられ、該補強環部19の端部はモータ固定子17の固定子鉄心17aの反羽根車側端面近傍まで延びている。
21は後に詳述するように、繊維強化プラスチックの単層からなる円筒状のキャン、又は繊維強化プラスチック又はプラスチックからなる第1層と該第1層の内面に配置された薄厚金属板又はセラミック蒸着層又は金属蒸着層からなる第2層とで構成される円筒状のキャンである。該キャン21の外周面はモータ固定子17の固定子鉄心17a、補強環部18、補強環部19、フレーム側板12、及びフレーム側板13の内周面に密接し、フレーム側板12及びフレーム側板13との間に羽根車側のOリング22及び反羽根車側のOリング23を介在させてモータ固定子17が配置された固定子室14を密封状態にしている。また、円筒状のキャン21で囲まれた空間はモータ回転子20が配置回転する回転子室15となっている。
上記構成のポンプモータにおいて、モータ部Mの固定子巻線17bに電源装置のインバータ(図示せず)から所定周波数、所定電圧の3相電力を供給することにより、回転磁界が発生し、モータ回転子20が回転する。これにより主軸6に固定された羽根車5が回転し、ポンプケーシング1の吸込口2から吸込まれたポンプ作動液は吐出口3から吐出される。このときポンプ部Pはノンシールポンプであるから、回転子室15内はポンプ作動液で満たされ、該作動液はモータ回転子20により攪拌され、キャン21の内周面にはモータ回転子20の周速と略同じ流速のポンプサドウ液が流れると共に、ポンプ作動液の圧力が加わる。
図2は上記構成のポンプモータの羽根車側のフレーム側板12及び補強環部18とキャン21と固定子17とフレーム本体11の一部の断面構成を示す図である。図示するように、キャン21はFRP(繊維強化プラスチック)からなる単層のキャンである。ここでキャン21を構成する材料としては、高い耐熱性、機械的強度を持つPEEK(ポリエーテル・エーテルケトン)及びPI(ポリイミド)樹脂を使用する。更に、機械的な強度を高めるためガラス、アラミドの長繊維等、高強度を有する強化繊維を樹脂中に配して強化したFRPを使用している。このように、キャン21をPEEK又はPIの樹脂をカーボン、ガラス、アラミドのいずれかの長繊維で強化したFRPとし、キャン21がモータ固定子17の固定子鉄心17aで補強されない部分(固定子巻線17bや結線部(図示せず)が配置されている固定子室14)は、補強環部18をキャン21の外周面に接して配置し、機械的強度を付与している。なお、FRPの樹脂としては、PEEKやPIの他に、ポリエステルアミドイミド、ポリヒダントイン、イソシアヌレート変性ポリエステルイミド、ポリアミドイミド、ポリエステル、エポキシを用いることもできる。これらの樹脂は共通して耐高温性や耐放射線性を有する樹脂であり、耐高温性や耐放射線性を要求される用途に適している。これらの樹脂の中でも、特にPEEKやPIは原子力発電所での使用実績が高く、PEEKやPIは、原子力発電所での使用に特に適している。
キャン21のFRP層を形成する樹脂に樹脂成形工程中に真空引き及び加圧加熱硬化によってボイドの少ない緻密な組織を作りやすい熱硬化型のPI樹脂を用いれば、気密性・止水性の高いキャンを構成できる。アラミド樹脂からなる繊維で強化した単層のFRPからなるキャン21は円周方向の引っ張り強度はステンレス鋼などの金属材料と比較し同等〜3倍程度となる。補強環部18とフレーム側板12とは、ステンレス鋼等により一体に形成され、これにより、モータ固定子17の固定子鉄心17aで補強されない部分の構造強度を付与することができ、対応するキャン内圧の範囲を拡大させることが可能となる。なお、補強環部18とフレーム側板12とを、ステンレス鋼の5〜10倍の引張り強度を有するカーボン繊維で強化したカーボンFRPで成形することもでき、更に構造強度を高めることができる。
キャン21の構成材料に構造強度の高いPEEK又はPIの樹脂にカーボン長繊維を配して強化したFRPを使用した場合、キャン21は十分な強度を有しているため強度を補強するための補強環部18などの補強構造を省略することもできる。特にキャン21のFRP層を形成する樹脂に樹脂層形成工程中に真空引き及び加圧加熱硬化によって樹脂層中にボイドが少ない緻密な組織を作りやすい加熱硬化型のPI樹脂を用いれば、気密性及び止水性の高いキャン21を構成することができる。
この場合、樹脂層中に導電性のあるカーボン繊維を配したFRPとしているため、キャン損(渦電流損)が発生するが、カーボン繊維を配したFRPの体積抵抗率はステンレス鋼等と比較し100倍程の値であるため、下記(1)式に示す通り、キャンが一定の厚みであれば、キャン損はステンレス鋼等に対して1/100と大幅に低減できることは明らかである。
C=15.5・Dil 3・Lg・t・Bg 2・NS 2・10-16・KS/ρ (1)
ここでWC:キャン損(W)、Dil:固定子鉄心(コア)内径(cm)、Lg:固定子鉄心長(cm)、t:キャン厚さ(cm)、Bg:空隙部の最大磁束密度(T)、NS:同期速度(r/sec)、ρ:キャン材比抵抗(Ω・cm)、KS:鉄心長Lgと極ピッチτの比によって決る損失減少係数、τ:極ピッチ(πDil/P)(cm)、P:モータ極数
式(1)は、AIEE(米国電気学会)によるキャン損計算の奨励計算式である。
図3は上記構成のポンプモータの羽根車側のフレーム側板12及び補強環部18とキャン21と固定子17とフレーム本体11の一部の断面構成を示す図である。図示するように、キャン21は第1層21aと第2層21bとからなる2層構造のキャンである。第1層21aの構成材料には図2の単層のキャン21の構成材料と同様、構造強度の高いPEEK又はPI樹脂にカーボン長繊維を配して強化したFRP、又はPEEK又はPI樹脂にガラス、アラミド樹脂からなる長繊維を配して強化したFRPを使用している。なお、FRPの樹脂としては、PEEKやPIの他に、ポリエステルアミドイミド、ポリヒダントイン、イソシアヌレート変性ポリエステルイミド、ポリアミドイミド、ポリエステル、エポキシを用いることもできる。これらの樹脂は共通して耐高温性や耐放射線性を有する樹脂であり、耐高温性や耐放射線性を要求される用途に適している。これらの樹脂の中でも、特にPEEKやPIは原子力発電所での使用実績が高く、PEEK又はPIは、原子力発電所での使用に特に適している。
また、第2層21bは第1層21aの内周面にPVDによる金属(ステンレス鋼、高ニッケル合金、窒化チタン)材料を蒸着したPVD金属皮膜、又は第1層21aの内周面に密接させて配置した薄厚金属板ある。このように第1層21aの内周面にPVD金属皮膜又は薄厚金属板を密接させて設けることにより、より高い気密度の確保と、キャン内のポンプ作動液の液流が耐摩耗性の第2層21bの内周面に接することになり、キャン21内周面のポンプ作動液の液流による磨耗(エロージョン)を防止できる。なお、気密度の確保、エロージョンの防止としては、第1層21aの内周面にPVDによるSiO2材を蒸着したセラミック蒸着層でも有効である。
上記のようにキャン21をFRPからなる第1層21aの内周面にPVD金属膜を形成するか又は第1層21aの内周面に薄厚金属板を密接して配置して第2層21bを設けることにより、該第2層21bにキャン損(渦電流損)が発生する。しかしながら、PVD金属膜の厚さを数μ〜数十μ、薄厚金属板の厚さを0.05mm〜0.1mmとすれば、一般的に用いられる金属キャンの厚み0.2mm〜0.5mmのキャン損に対して、PVD金属皮膜にて1/100〜1/4、薄厚金属板にて1/10〜1/2のキャン損となることは上記(1)式から説明できる。
本PVD金属皮膜又は薄厚金属板は非常に薄い層となり構造強度は低いが、第1層21aは上記のように、構造強度の高いPEEK又はPIの樹脂にカーボン長繊維を配したFRP、又はPEEK又はPIの樹脂にガラス、アラミド樹脂のいずれか長繊維を配したFRPであるから、第2層21bであるPVD金属膜又は薄厚金属板は安定保持される。
上記のようにキャン21の第1層21aをPEEK又はびPIの樹脂をカーボン、ガラス、アラミドからなる長繊維で強化したFRPとすることにより、該第1層21aの渦電流損は0若しくは非常に小さいものとなる。キャン21がモータ固定子17の固定子鉄心17aで補強されない部分(固定子巻線17bや結線部(図示せず)が配置されている固定子室14)は、補強環部18をキャン21の外周面に接して配置し、機械的強度を付与している。
キャン21の第1層21aを形成する樹脂に熱硬化型のPI樹脂を用い、樹脂成形工程中に真空引き及び加圧加熱硬化によってボイドの少ない緻密な組織とすれれば、気密性・止水性の高い第1層21aを構成できる。アラミド樹脂からなる繊維で強化したFRPからなる第1層21aは円周方向の引っ張り強度はステンレス鋼などの金属材料と比較し同等〜3倍程度となる。キャン21内のポンプ作動液の圧力が高い条件で、キャン21の構造強度が不足する場合には、補強環部18にステンレス鋼の5倍〜10倍の引っ張り強度を有するカーボンFRPを使用する。これにより、モータ固定子17の固定子鉄心17aで補強されない部分の構造強度を付与することができ、対応するキャン内圧の範囲を拡大することが可能となる。
図4は上記構成のポンプモータの羽根車側のフレーム側板12及び補強環部18とキャン21と固定子17とフレーム本体11の一部の断面構成を示す図である。図示するように、ここではキャン21に厚さ0.1mmの円筒状の薄板金属キャン21cを用いている。該薄板金属キャン21cの外周面が固定子鉄心17aの内周面、補強環部18の内周面に密接して固定されている。固定子鉄心17aは図8に示すように、スロット30の開口部がPEEK又はPIにカーボン、アラミド、ガラスのいずれかの短繊維で強化されたFRPよりなるスロットクサビ31が埋め込まれ、このスロットクサビ31によって固定子鉄心17aの内周面Aは凹凸の無い円筒状に形成れている。
薄板金属キャン21cの外周面は上記凹凸の無い固定子鉄心17aの内周面Aに密着して配置され、は円筒状に形成れている。薄板金属キャン21cの内圧によるキャンへの応力は固定子鉄心17aの内周面Aが受け、薄板金属キャン21cを保持する構造となっている。薄板金属キャン21cの外周面が固定子鉄心17aの内周面Aに密着しない部分(固定子巻線17bの終端部や結線部が収納されていない固定子室14)は円筒状に形成された補強環部18の内周面に密着して保持されている。この補強環部18はPEEK又はPIにカーボン繊維を配して強化したFRPで構成され、内周面が固定子鉄心17aの内周面との間に段差が無く連続した円筒状となっており、薄板金属キャン21cはこの固定子鉄心17aの内周面と補強環部18の内周面で保持されている。
上記構造を採用することにより、キャン21のキャン損は一般的な厚み(0.2〜0.5mm)を持つキャンに比較し、1/5〜1/2に低減される。また、金属キャンの持つ優れた気密性・止水性、耐摩耗性を発揮できる。
上記補強環部18を構成する材料にカーボンFRPを使用することにより、カーボンFRPは一般金属材料に比較して5倍〜10倍の引っ張り強度を有するから、補強環部18を金属で形成した場合に比較し、1/10〜1/5の厚みとすることができる。
厚みの低減された上記カーボンFRPを用いた補強環部18、19(図1参照)を固定子鉄心17aの両端に配置することによって、補強環部18、19が固定子鉄心17aの径方向に占有する面積が大幅に小さくなり、固定子17のスロット30に挿入される固定子巻線17b、17bの位置を固定子鉄心17aの外周側に移動させる量が少なくなって固定子鉄心17aの大型化を回避できる。また、この固定子巻線17b、17bの挿入位置が固定子鉄心17aの外周側に移動する距離が大きい程、スロット30の形状が径方向に細長い形状とすることが余儀なくされ、固定子巻線17b、17bの存在する空間部分が増えることにより、漏れ磁束が増大してモータ部Mの最大トルクが低減するため、所要のトルクを得るためにモータ部Mの体格が増大する。補強環部18が薄肉化することにより、補強環部18を挿入によるモータ部Mの体格の大型化を回避できる。
固定子鉄心17aのスロット30に固定子巻線17b、17bを納めた後にこの固定子巻線17b、17bをスロット30に固定するスロットクサビ31を挿入し、スロット30の開口部を塞ぐ。スロットクサビ31の内周面は固定子鉄心17aの内周面Aに段差が生じない形状となるように形成する。スロットクサビ31は固定子17の内径に配置されたキャン21が回転子室15の内圧や熱変形、その他の応力によって固定子17の内周面に押し付けられた際、スロット30の開口部エッジによるキャン21の損傷を防止すると共にキャン21が外径方向に変形しようとする力を受けて、これを支持するための構造体として機能する。
スロットクサビ31の形状は固定子鉄心17aの円筒状内周面Aになる部分が該内周面Aと連続した円筒状内周面となるよう1辺を円弧状に形成し、該円弧を挟んだ両側には、該スロットクサビ31をスロット30に納めたときの嵌め合いのため、図8に示すように断面矩形状の突起31aを設けるか、又は図9(a)、(b)、(c)に示すように三角形状、半円形状、三角形状の突起31aを設けている。この突起31aがスロット30の内面に設けた溝部に嵌め合いされ、キャン21からの力を受ける構造となる。スロットクサビ31の形状は概矩形状に形成しているが、図9(c)に示すように、固定子鉄心17aの内周面Aとなる反対側の辺をアーチ型に形成することにより強度を低下させることなく、樹脂量の軽減、軽量化を図ることができる。なお、図8、図9において、32は絶縁スペーサである。また、図8、図9に示すスロットクサビは、図に示す構造に限らず、図2、図3をはじめとした他の構造にも適用可能である。
図5は上記構成のポンプモータの羽根車側のフレーム側板12及び補強環部18とキャン21と固定子17とフレーム本体11の一部の断面構成を示す図である。ここでは、キャン21の第1層21aの材料には図3と同様、構造強度の高いPEEK又はPIの樹脂にカーボン長繊維を配して強化されたFRP、又はPEEK又はPIの樹脂にガラス、アラミドのいずれか長繊維を配したFRPを使用している。該第1層21aの長手方向の端面に円筒状の金属リング24を接着して設けている。該金属リング24はその内周面及び外周面がそれぞれ第1層21aの内周面及び外周面に段差が無い連続した面となるように形成されている。
第2層21bは接合されて一体となった金属リング24と第1層21aの外周面に形成された金属蒸着層又は該外周面に密着して設けられた薄厚金属板である。このように金属リング24と第1層21aが一体に接合された接合体の外周面を金属蒸着層又は薄厚金属板でおおった構造のキャン21の場合も、気密性・止水性の高いキャン構造となる。キャン21の金属リング24の外周面と羽根車側のフレーム側板12の外周面の間にOリング22を介在させてシールし、ポンプ作動液が固定子室14内に侵入するのを防止する。また、第1層21aと金属リング24の接合部外周も金属蒸着層又は薄厚金属板の第2層21bで覆っているから、気密性・止水性は維持されるが、万が一接合部外周を覆う金属蒸着層又は薄厚金属板からなる第2層21bに亀裂等が入って気密性・止水性が低下する場合の対策として、補強環部18の外周面とキャン21の内周面との間にもOリング22を介在させ、2重にポンプ作動液が固定子室14内に侵入するのを防止している。
金属リング24は、第1層21aが強化繊維が横巻きされた円筒状繊維束に加熱硬化樹脂が真空含浸、加熱硬化されFRPキャンとして形成される際に、同時に加熱硬化樹脂を接着剤として第1層21aに接着して、金属リング24と第1層21aを一体としてもよい。
また、第2層21bに亀裂等が入って気密性・止水性が低下したことを検知する必要がある場合には、図5に破線で示すように、2つのOリング22、22の間のキャン21に向けて開口する圧力検出孔33を設けて、これに圧力検知器34を接続することもできる。回転子室15から漏れたポンプ作動液は圧力検出孔33に到達し、圧力検出孔内33の圧力を上昇させる。この圧力上昇モータ外部の圧力検知器34で検知することにより、ポンプ作動液の漏れを検知することができる。圧力検知器の出力はポンプモータの制御盤などに送信され、それに基づいて、金属蒸着層又は薄厚金属板に亀裂が発生した旨のアラームが発報されるようにすることができる。
図6は上記構成のポンプモータの羽根車側のフレーム側板12及び補強環部18とキャン21と固定子17とフレーム本体11の一部の断面構成を示す図である。ここでは、キャン21の第1層21aの材料には図3、図5と同様、構造強度の高いPEEK又はPIの樹脂にカーボン長繊維を配して強化したFRP、又はPEEK又はPIの樹脂にガラス、アラミドのいずれかの長繊維を配して強化したFRPを使用している。該第1層21aの内周面と長手方向端面と該端面近傍の外周面に金属蒸着からなる第2層21bを形成している。そしてキャン21の第2層21bが形成された内面と羽根車側フレーム側板12の内周面との間にOリング22を介在シールし、更に、補強環部18の内周面とキャン21の第2層21bが形成されない内面(第1層21aの内面)との間にOリング22を介在させて図5と同様、2重のノンシールをしている。
図7は上記構成のポンプモータの羽根車側のフレーム側板12及び補強環部18とキャン21と固定子17とフレーム本体11の一部の断面構成を示す図である。ここでは、補強環部18を羽根車側のフレーム側板12とは別の円筒状の部材とし、その長手方向端面に嵌合突起部18aを設け、該嵌合突起部18aをフレーム側板12の内側面に形成された嵌合溝12aに嵌合させることにより、補強環部18をフレーム側板12に固定している。キャン21の第1層21aの材料には図3、図5及び図6と同様、構造強度の高いPEEK又はPIの樹脂にカーボン長繊維を配して強化したFRP、又はPEEK又はPIの樹脂にガラス、アラミドのいずれかの長繊維を配して強化したFRPを使用している。該第1層21aの外周面には金属蒸着層又はセラミック蒸着層又は薄厚金属板による第2層21bを形成している。
上記フレーム側板12とは別部材の補強環部18を構成する材料にカーボンFRPを使用することにより、カーボンFRPは一般金属材料に比較して5倍〜10倍の引っ張り強度を有するから、補強環部18を金属で形成した場合に比較し、1/10〜1/5の厚みとすることができる。
厚みの低減された上記カーボンFRPを用いた補強環部18を固定子鉄心17aの両端に配置することによって、補強環部18が固定子鉄心17aの径方向に占有する面積が大幅に小さくなり、上記と同様、固定子17のスロット30に挿入される固定子巻線17b、17b(図8参照)の位置を固定子鉄心17aの外周側に移動させる量が少なくなって固定子鉄心17aの大型化を回避できる。
なお、図2乃至図7においては、ポンプモータの羽根車側のフレーム側板12と補強環部18、及びキャン21と固定子17とフレーム本体11の一部の断面構成を示したが、反羽根車側のフレーム側板13、補強環部19、キャン21、固定子17、フレーム本体11も同じ構成であるので、その図示と説明は省略する。
なお、図2乃至図7に示す実施形態例では、キャン21の羽根車側の端面を軸方向に自由端として、キャン21の熱による長手方向の膨張収縮を吸収するようにしたが、キャン21の熱による長手方向の膨張収縮の吸収はこれに限定されるものではなく、図示は省略するが、例えばキャン21の長手方向両端部に金属ベローズを密着して設け、該金属ベローズの膨張収縮により吸収する等、種々の膨張収縮機構を設けることが可能である。
また、図3、及び、図5乃至図7に示す実施形態例では、第2層21aとしてFRPを用いているが、補強環部18、19を備えているため、ポンプ作動液の圧力がそれほど高くない場合には、第2層21aを繊維強化されていない樹脂(プラスチック)のみで成形することもできる。この場合の樹脂として、PEEKやPIの他、ポリエステルアミドイミド、ポリヒダントイン、イソシアヌレート変性ポリエステルイミド、ポリアミドイミド、ポリエステル、エポキシを用いることもできるのは、図3、及び、図5乃至図7に示す実施形態例と同様である。
上記ノンシールポンプと該ポンプを駆動するキャンド構造の誘導電動機において、固定子室14内で発生する固定子銅損、鉄損、キャン損による発熱を効率よく冷却する必要がある。図10は冷却システムの概略構成を示す図である。固定子室14内に外部より、空気、窒素ガス、ヘリウムガス、水素ガスのいずれかを強制冷却ガスとして圧縮ポンプ25にて循環させ、固定子鉄心17a内や固定子鉄心17aの外周部に軸方向に貫通して設けられた冷却溝にこれらの冷却ガスが通過させ損失熱を冷却する。また、キャン21の損失は固定子鉄心17aを介して上記冷却ガスにより冷却が為される。更にこの冷却ガスは外部の熱交換器26によって冷却される。なお、ここでは冷却媒体として冷却ガスを説明したが冷却媒体はガスに限定されるものではなく、冷却液でもよい。
上記冷却システムにより、固定子室14内の損失が冷却される一方で、固定子室14内の冷却ガス圧力と回転子室15のポンプ作動液の流体圧力の圧力バランスを検出するために圧力容器27を設け、該圧力容器27内に固定子室14内の冷却ガス圧と回転子室15内の流体圧を引き込み、更にこの圧力容器27には固定子室14の冷却に使用されているガスを使用して圧縮機28により、固定子室14内のガス圧を調整できる機構を備えている。圧力容器27内で固定子室14のガス圧と回転子室15内の流体圧力が均衡するように(仕切弁27aがバランス点27bに位置するように)、圧縮機28を用いて圧力制御を行うことにより、固定子室14内、即ちキャン21内外の圧力均衡を保つことが可能となる。固定子室14内で発生する損失熱をガス冷却しながら、キャン21内外の圧力を上記の機構を用いて均衡を図ることによって下記(a)〜(b)の作用効果が期待できる。
(a)キャン21内外の圧力が均衡するため、過渡状態を除いて流回転子室15内の流体圧力によってキャン21に働く定常的な円周方向応力がなくなるために、キャン21の破損防止、キャン21の気密・止水機能や機械的寿命が飛躍的に増加することが期待できる。
(b)上記キャン21内外の圧力均衡を保つため、固定子室14内の圧力が高くなるので、冷却ガスの冷却効率が上昇する作用効果が得られる。また、固定子室14で発生する各種損失(固定子銅損、鉄損、キャン損)を固定子17に設けた冷却溝(図示せず)に冷却ガスを通過させることにより、効率のよい直接冷却が可能となり、モータ部Mの大型化を防ぐことが可能となる。
(c)固定子室14の圧力が高くなることにより、高電圧巻線のコロナ放電開始電圧が引き上げられ、コロナ放電の抑制とコロナ放電発生に伴う絶縁組織の劣化の軽減が期待できる。
キャン21の第1層21aや補強環部18、19等のFRP部品は内側に配置された薄厚金属キャンの損失熱の影響により、熱膨張する。一般に樹脂の線膨張係数は金属材料に比較して大きいため、薄厚金属キャンと緩衝層のFRP及び金属補強構造部品と緩衝層のFRPの軸方向の線膨張差によって緩衝層が摩擦を受けて損傷したり、薄厚金属キャンに機械的ストレスが生じて損傷・破壊する可能性がある。このため、緩衝層のFRPに使用する強化繊維を以下の方法により、樹脂中に配し、FRPの軸方向の千膨張係数を薄厚金属キャン及び金属補強構造部と同等、又は近づけることによって、熱膨張差を無くし、ダメージを回避できる。
FRPの線膨張係数は使用する強化繊維の線膨張係数や繊維が配置されている方向が支配的要因となって決定される。例えばカーボン繊維を一方向に配置したFRPにおいては繊維方向の膨張係数はおよそ5×10-6(1/℃,0−100℃)、繊維と直角の方向においては、40×10-6(1/℃,0−100℃)と方向によって大幅な差を生じる。このため、繊維を配する方向を適切に設定することによって薄厚金属キャンや金属補強構造部品の線膨張係数11〜19×10-6(1/℃,0−100℃)に近づけることが可能である。
筒状FRP構造部材に対して強化繊維を横巻きにする場合、強化繊維を軸方向に対して一定の角度θのロービング角度で強化繊維を螺旋状に巻回し、この角度θを調整することにより、この筒状FRP構造部材の軸方向に必要な膨張係数を調整することができる。軸方向の線膨張係数は概ね下記(2)式によって決定される。
ta=A×cosθ+B×sinθ (2)
ta:軸方向の線膨張係数、A:FRPの繊維方向の線膨張係数(1/℃)、B:FRPの繊維と直角の方向の線膨張係数(1/℃)、θ:巻回する繊維の方向と軸方向の成す角度(rad)
また、強化繊維密度を調整したり、繊維太さを調整することによって筒状FRP構造部材の線膨張係数も調整すること可能である。
以上、本発明の実施形態例を説明したが、本発明は上記実施形態例に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。なお、直接明細書及び図面に記載がない何れの形状や構造であっても、本願発明の作用効果を奏する以上、本願発明の技術範囲である。
本発明は、キャンド構造の回転電機のキャンを繊維強化プラスチックからなる第1層と、該第1層の内面に配置された金属蒸着層又はセラミック蒸着層又は薄厚金属板とからなる第2層とで構成し、第1層の繊維強化プラスチック層をポリエーテル・エーテルケトン又はポリイミド樹脂にカーボン繊維又はガラス繊維又はアラミド繊維を配して強化した繊維強化プラスチック層とするので、流体摩擦損低減、耐圧性、耐熱性、及び耐放射線性に優れ、且つキャンによる渦電流損がゼロ又は極めて小さく、更に耐エロージョン性に優れたキャンド構造の回転電機を提供するのに利用することができる。
1 ポンプケーシング
2 吸込口
3 吐出口
5 羽根車
6 主軸
10 モータフレーム
11 フレーム本体
12 羽根車側のフレーム側板
13 反羽根車側のフレーム側板
14 固定子室
15 回転子室
16 軸受
17 モータ固定子
18 補強環部
19 補強環部
20 モータ回転子
21 キャン
22 羽根車側のOリング
23 反羽根車側のOリング
24 金属リング
25 圧縮ポンプ
26 熱交換器
27 圧力容器
28 圧縮機
30 スロット
31 スロットクサビ
32 絶縁スペーサ
33 圧力検出孔
34 圧力検知器
P ポンプ部
M モータ部

Claims (15)

  1. 円筒状フレーム内に固定子巻線を装填した固定子鉄心を挿入固定し、該固定子巻線及び該固定子鉄心をキャンで包囲し、該キャンで囲まれた空間に回転自在にロータを配置したキャンド構造の回転電機において、
    前記キャンは、ポリエーテル・エーテルケトン(PEEK)、ポリイミド(PI)、ポリエステルアミドイミドポリヒダントイン、イソシアヌレート変性ポリエステルイミド、ポリアミドイミド、ポリエステル、エポキシのいずれかの樹脂に、カーボン繊維又はガラス繊維又はアラミド繊維を配して強化した繊維強化プラスチック層の単層で構成されたことを特徴とするキャンド構造の回転電機。
  2. 円筒状フレーム内に固定子巻線を装填した固定子鉄心を挿入固定し、該固定子巻線及び該固定子鉄心をキャンで包囲し、該キャンで囲まれた空間に回転自在にロータを配置したキャンド構造の回転電機において、
    前記キャンは、構成材料をポリエーテル・エーテルケトン(PEEK)又はポリイミド(PI)樹脂にカーボン繊維又はガラス繊維又はアラミド繊維を配して強化した繊維強化プラスチック層の単層で構成されたことを特徴とするキャンド構造の回転電機。
  3. 請求項2に記載のキャンド構造の回転電機において、
    前記ポリイミド樹脂は熱硬化型のポリイミド樹脂であり、前記繊維強化プラスチック層は形成工程中に真空引き及び加圧加熱加圧硬化により成形したボイドレスの繊維強化プラスチック層であることを特徴とするキャンド構造の回転電機。
  4. 円筒状フレーム内に固定子巻線を装填した固定子鉄心を挿入固定し、該固定子巻線及び該固定子鉄心をキャンで包囲し、該キャンで囲まれた空間に回転自在にロータを配置したキャンド構造の回転電機において、
    前記キャンは、繊維強化プラスチック又はプラスチックからなる第1層と、該第1層の内面に配置された金属蒸着層又はセラミック蒸着層又は薄厚金属板とからなる第2層とで構成されることを特徴とするキャンド構造の回転電機。
  5. 請求項4に記載のキャンド構造の回転電機において、
    前記第1層は、ポリエーテル・エーテルケトン又はポリイミド樹脂にカーボン繊維又はガラス繊維又はアラミド繊維を配して強化した繊維強化プラスチック層であることを特徴とするキャンド構造の回転電機。
  6. 請求項4又は5に記載のキャンド構造の回転電機において、
    前記第2層は前記第1層の内周表面に13Cr系ステンレスや高ニッケル合金を蒸着して形成した金属蒸着層又はSiO2を蒸着して形成したセラミック蒸着層であることを特徴とするキャンド構造の回転電機。
  7. 請求項4乃至6のいずれか1項に記載のキャンド構造の回転電機において、
    前記第1層の両端面に円筒状金属リングを接合して設け、該円筒状金属リングと前記第1層の接合体の内周面に前記金属蒸着層又はセラミック蒸着層又は該内周面に密着した薄厚金属板とからなる第2層を配置したことを特徴とするキャンド構造の回転電機。
  8. 請求項2乃至7のいずれか1項に記載のキャンド構造の回転機械において、
    前記キャンは、前記固定子鉄心内周面に密着して保持されると共に、該前記固定子鉄心内周面に保持されない部分は前記円筒状フレームの両側端部に設けたフレーム側板内周面及び該両フレーム側板と前記固定子鉄心の両側の間に配置された筒状の繊維強化プラスチックからなる補強環部の内周面に保持されることを特徴とするキャンド構造の回転電機。
  9. 請求項8に記載のキャンド構造の回転電機において、
    前記補強環部の繊維強化プラスチックは、ポリエーテル・エーテルケトン又はポリイミド樹脂にカーボン繊維又はガラス繊維又はアラミド繊維を配して強化した繊維強化プラスチックであることを特徴とするキャンド構造の回転電機。
  10. 請求項2乃至9のいずれか1項に記載のキャンド構造の回転機械において、
    前記キャンと前記フレーム側板の間及び/又は前記キャンド前記補強環部の間にはOリングを介在させたことを特徴とするキャンド構造の回転電機。
  11. 請求項2乃至10のいずれか1項に記載のキャンド構造の回転機械において、
    前記固定子鉄心の前記キャンを保持する内周面は円筒状に形成され、該内周面には前記固定子鉄心に形成されたスロットの開口部が開口しており、該開口はスロットクサビで閉鎖されるようになっており、該スロットクサビはポリエーテル・エーテルケトン又はポリイミド樹脂をカーボン繊維又はアラミド繊維又はガラス繊維で強化された繊維強化プラスチックで構成され、該スロットクサビの前記キャンを保持する面は前記円筒状の内周面との間に段差がなく該内周面と連続する円弧面となっていることを特徴とするキャンド構造の回転電機。
  12. 請求項2乃至11のいずれか1項に記載のキャンド構造の回転機械において、
    前記キャンで包囲された固定子室内に冷却媒体を圧縮機を介して循環させて該固定子室内を冷却する固定子室冷却手段を設けたことを特徴とするキャンド構造の回転電機。
  13. 請求項2乃至12のいずれか1項に記載のキャンド構造の回転機械において、
    圧力均衡検出用圧力容器を設け、該圧力均衡検出用圧力容器内に前記固定子室内の冷却媒体圧と前記キャン内である回転子室内の流体圧を引き込み、前記圧縮機により前記固定子室内に供給に送る冷却媒体の圧力を調節して前記固定子室内の冷却媒体圧と前記回転室内の流体圧を均衡させる圧力均衡手段を設けたことを特徴とするキャンド構造の回転電機。
  14. 円筒状フレーム内に固定子巻線を装填した固定子鉄心を挿入固定し、該固定子巻線及び該固定子鉄心をキャンで包囲し、該キャンで囲まれた空間に回転自在にロータを配置したキャンド構造の回転電機において、
    前記キャンは薄厚金属板で構成されており、
    前記薄厚金属板からなるキャンを前記固定子鉄心内周面に密着して保持されると共に、該前記固定子鉄心内周面に保持されない部分は前記円筒状フレームの両側端部に設けたフレーム側板内周面及び該両フレーム側板と前記固定子鉄心の両側の間に配置された筒状の繊維強化プラスチックからなる補強環部の内周面に保持されることを特徴とするキャンド構造の回転電機。
  15. 請求項14に記載のキャンド構造の回転電機において、
    前記補強環部を構成する繊維強化プラスチックは、ポリエーテル・エーテルケトン又はポリイミド樹脂にカーボン繊維又はガラス繊維又はアラミド繊維を配して強化した繊維強化プラスチック層であることを特徴とするキャンド構造の回転電機。
JP2010027016A 2010-02-09 2010-02-09 キャンド構造の回転電機 Pending JP2011166944A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010027016A JP2011166944A (ja) 2010-02-09 2010-02-09 キャンド構造の回転電機
PCT/JP2011/053060 WO2011099603A1 (en) 2010-02-09 2011-02-08 Canned electric rotating machine

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010027016A JP2011166944A (ja) 2010-02-09 2010-02-09 キャンド構造の回転電機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011166944A true JP2011166944A (ja) 2011-08-25

Family

ID=44367869

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010027016A Pending JP2011166944A (ja) 2010-02-09 2010-02-09 キャンド構造の回転電機

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2011166944A (ja)
WO (1) WO2011099603A1 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20130111411A (ko) * 2012-03-29 2013-10-10 가부시키가이샤 에바라 세이사꾸쇼 캔드 모터, 진공 펌프
JP2014057506A (ja) * 2012-08-13 2014-03-27 Ebara Corp キャンドモータ、真空ポンプ
JP2018117491A (ja) * 2017-01-20 2018-07-26 株式会社荏原製作所 キャンドモータ、ポンプ装置、及び、メンテナンスの方法
JP2018126052A (ja) * 2017-02-03 2018-08-09 ドクター エンジニール ハー ツェー エフ ポルシェ アクチエンゲゼルシャフトDr. Ing. h.c. F. Porsche Aktiengesellschaft 電気駆動機械を製造する方法および電気駆動機械
JP2020108247A (ja) * 2018-12-27 2020-07-09 株式会社アルバック ポンプ装置
JP2022518327A (ja) * 2018-11-21 2022-03-15 ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ 風力タービンによって駆動される超伝導発電機
JP2022190611A (ja) * 2021-06-14 2022-12-26 日益電機股▲ふん▼有限公司 キャンドモータポンプ
WO2024085216A1 (ja) * 2022-10-20 2024-04-25 株式会社荏原製作所 液化ガス用のポンプ装置

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8920142B2 (en) * 2012-02-28 2014-12-30 Hamilton Sundstrand Corporation Wet rotor pump motor stator sealing liner
DE102013012996A1 (de) * 2012-10-12 2014-04-17 Gap-Dong KIM Verfahren zur Herstellung von Elektrodraht für die Wicklung einer höchsthitzebeständigen Motorpumpe, mittels des Verfahrens hergestellter Elektrodraht und Motorpumpe mit dem Elektrodraht
DE102015016685A1 (de) * 2015-12-22 2017-06-22 Ksb Aktiengesellschaft Kreiselpumpe , insbesondere Umwälzpumpe
EP3197022A1 (en) * 2016-01-20 2017-07-26 Siemens Aktiengesellschaft Method for producing a can for an electric motor
US10541582B2 (en) * 2016-03-08 2020-01-21 Baker Hughes Incorporated ESP motor with sealed stator windings and stator chamber
LT3244513T (lt) 2016-05-13 2019-04-10 Nidec Asi S.P.A. Elektrinis variklis
DE102019117373A1 (de) * 2019-06-27 2020-12-31 Dr. Ing. H.C. F. Porsche Aktiengesellschaft Spaltrohrmotor mit einem verlustarmen Stützring
WO2021178463A1 (en) 2020-03-02 2021-09-10 Falcon Power, LLC Cascade mosfet design for variable torque generator/motor gear switching
CN115211001A (zh) * 2020-03-02 2022-10-18 福尔肯电力有限责任公司 用于可变转矩生成电机的冷却系统
DE102020202781A1 (de) 2020-03-04 2021-09-09 Siemens Aktiengesellschaft 8Elektromotor mit Spaltrohr
GB2621836A (en) 2022-08-22 2024-02-28 Victrex Mfg Ltd Polymeric materials

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02193546A (ja) * 1989-01-20 1990-07-31 Mayekawa Mfg Co Ltd キヤンドモーターの冷却方法
JPH0847200A (ja) * 1994-08-03 1996-02-16 Mayekawa Mfg Co Ltd アンモニア用キャンドモータの保護装置
JP2001231213A (ja) * 2000-02-14 2001-08-24 Nikkiso Co Ltd キャンドモータにおけるキャン及びその製造方法
JP2004336914A (ja) * 2003-05-08 2004-11-25 Ebara Corp モータポンプ

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02193546A (ja) * 1989-01-20 1990-07-31 Mayekawa Mfg Co Ltd キヤンドモーターの冷却方法
JPH0847200A (ja) * 1994-08-03 1996-02-16 Mayekawa Mfg Co Ltd アンモニア用キャンドモータの保護装置
JP2001231213A (ja) * 2000-02-14 2001-08-24 Nikkiso Co Ltd キャンドモータにおけるキャン及びその製造方法
JP2004336914A (ja) * 2003-05-08 2004-11-25 Ebara Corp モータポンプ

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10320260B2 (en) 2012-03-29 2019-06-11 Ebara Corporation Canned motor and vacuum pump
US9614411B2 (en) 2012-03-29 2017-04-04 Ebara Corporation Canned motor and vacuum pump
US9660496B2 (en) 2012-03-29 2017-05-23 Ebara Corporation Canned motor and vacuum pump
KR20130111411A (ko) * 2012-03-29 2013-10-10 가부시키가이샤 에바라 세이사꾸쇼 캔드 모터, 진공 펌프
KR102042591B1 (ko) * 2012-03-29 2019-11-11 가부시키가이샤 에바라 세이사꾸쇼 캔드 모터, 진공 펌프
JP2014057506A (ja) * 2012-08-13 2014-03-27 Ebara Corp キャンドモータ、真空ポンプ
JP2018117491A (ja) * 2017-01-20 2018-07-26 株式会社荏原製作所 キャンドモータ、ポンプ装置、及び、メンテナンスの方法
CN108390510A (zh) * 2017-02-03 2018-08-10 保时捷股份公司 用于生产电力驱动机的方法以及电力驱动机
JP2018126052A (ja) * 2017-02-03 2018-08-09 ドクター エンジニール ハー ツェー エフ ポルシェ アクチエンゲゼルシャフトDr. Ing. h.c. F. Porsche Aktiengesellschaft 電気駆動機械を製造する方法および電気駆動機械
US10784738B2 (en) 2017-02-03 2020-09-22 Dr. Ing. H.C. F. Porsche Aktiengesellschaft Method for producing an electric drive machine and electric drive machine
JP2022518327A (ja) * 2018-11-21 2022-03-15 ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ 風力タービンによって駆動される超伝導発電機
JP7267421B2 (ja) 2018-11-21 2023-05-01 ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ 風力タービンによって駆動される超伝導発電機
JP2020108247A (ja) * 2018-12-27 2020-07-09 株式会社アルバック ポンプ装置
JP2022190611A (ja) * 2021-06-14 2022-12-26 日益電機股▲ふん▼有限公司 キャンドモータポンプ
JP7211639B2 (ja) 2021-06-14 2023-01-24 日益電機股▲ふん▼有限公司 キャンドモータポンプ
WO2024085216A1 (ja) * 2022-10-20 2024-04-25 株式会社荏原製作所 液化ガス用のポンプ装置

Also Published As

Publication number Publication date
WO2011099603A1 (en) 2011-08-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2011166944A (ja) キャンド構造の回転電機
JP2012213272A (ja) キャンド構造の回転電機
JP6498669B2 (ja) 電動機用の固定子および回転子
US8179009B2 (en) Rotor for an electric machine
US8787998B2 (en) Superconducting coil apparatus, superconducting appatatus, and method of making superconducting coil apparatus
US20180337572A1 (en) Rotary electric machine
JP4041693B2 (ja) 真空容器と電磁遮蔽体とを有する高温超伝導ロータ及びその組み立て方法
JP2012139070A (ja) 樹脂モールドロータ、キャンドモータ、及びキャンドモータポンプ
JP2010004646A (ja) 超電導回転機器
JP5457236B2 (ja) キャンド構造の回転電機
WO2024085216A1 (ja) 液化ガス用のポンプ装置
JP2014058933A (ja) ターボ分子ポンプおよびスペーサ
US20230074926A1 (en) Rotary electrical machine and stator assembly for such machine
EP4145680A1 (en) Rotary electrical machine and rotor for such machine
JP2024061604A (ja) 液化ガス用のポンプ装置
JP2017195649A (ja) モータ用固定子
JP2024006181A (ja) ポンプ装置
JPS6069363A (ja) マグネツトカツプリングの隔壁体
JPH0350502B2 (ja)
JP2023516042A (ja) エアギャップスリーブを有する電気モータ
KR101275010B1 (ko) 요크 고정용 복사 차폐막 장치

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121025

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20121025

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20131210

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20140408