JP2011163397A - 車両用動力伝達装置の制御装置 - Google Patents

車両用動力伝達装置の制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】トルクコンバータの全速度比変化範囲において速度比を算出することができる車両用動力伝達装置の制御装置を提供する。
【解決手段】トルクコンバータ16の容量係数Creが予め設定された閾値CreA以上の場合には、予め定められた動力伝達効率ηと速度比eとの一意的な関係から、実際の動力伝達効率ηに基づいて、速度比eを算出することから、容量係数Creが閾値CreA以上であって速度比eが容量係数Creに対して一意的に決まらない第2速度比変化範囲R2であっても、速度比eと動力伝達効率ηとの一意的な関係を用いて速度比eが算出されるので、トルクコンバータ16の全速度比変化範囲において速度比eを算出することができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、トルクコンバータを備えた車両用動力伝達装置の制御装置に関するものである。
トルクコンバータを備えた車両用動力伝達装置の制御装置としては、例えば、特許文献1に記載されたものが知られている。この特許文献1に記載された車両用動力伝達装置の制御装置は、予め定められた関係から、トルクコンバータ特性すなわち容量係数に基づいて、トルクコンバータの速度比を算出するものである。このようにして算出された速度比は、たとえば自動変速機の入力軸回転速度の算出に用いられる。
特開平7−139613号公報
ところが、上記従来の車両用動力伝達装置の制御装置においては、トルクコンバータが、速度比と容量係数との関係において容量係数が所定の速度比で極大値となるという特性を有する場合に、速度比変化範囲のうちの一部の速度比変化範囲において速度比を算出することができないという問題があった。具体的には、上記トルクコンバータの速度比と容量係数との関係は、一般に、速度比が零から増加するにしたがって容量係数が所定値から前記極大値まで増加し、さらに速度比が増加するにしたがって容量係数が前記所定値よりも小さい値まで減少するという特性を示す。このため、そのような特性を用いて速度比を算出しようとすると、前記所定値に対応する速度比以下の低速度比変化範囲において、前記所定値以上の前記極大値以外の容量係数に対して速度比が一意的に決まらず、速度比を算出することができないという問題があった。これに対して、容量係数に基づいて速度比を算出しない場合には、速度比を利用してトルクコンバータの出力軸回転速度を算出することができないために、その出力軸回転速度を検出するためのセンサを設ける必要があり、車両の製造コストが高くなるという問題があった。
本発明は以上の事情を背景としてなされたものであり、その目的とするところは、トルクコンバータの全速度比変化範囲において速度比を算出することができる車両用動力伝達装置の制御装置を提供することにある。
かかる目的を達成するための請求項1にかかる発明の要旨とするところは、(a) トルクコンバータを備えた車両用動力伝達装置の制御装置であって、(b) 前記トルクコンバータの容量係数が予め定められた閾値以上の場合には、前記トルクコンバータの動力伝達効率と速度比(=出力軸回転速度/入力軸回転速度)との予め定められた関係から、実際の動力伝達効率に基づいて、前記トルクコンバータの速度比を算出することにある。
また、請求項2にかかる発明の要旨とするところは、(a) トルクコンバータを備えた車両用動力伝達装置の制御装置であって、(b) 前記トルクコンバータは、その速度比と容量係数との関係において、所定の容量係数に対して2つの速度比をとりうる領域を有し、その領域内に前記容量係数の極大値に対応する速度比を境にして高速度比側の高速度比側領域および低速度比側の低速度比側領域を有する特性を備えたものであり、(c) 前記トルクコンバータの容量係数が予め定められた閾値以上の場合には、前記トルクコンバータの速度比の属する前記高速度比側領域および前記低速度比側領域と車両状態との予め定められた関係から、実際の車両状態に基づいて、前記トルクコンバータの速度比が前記高速度比側領域および前記低速度比側領域のどちらの領域に属するかを判定し、(d) 前記速度比と前記容量係数と前記高速度比側領域および前記低速度比側領域との予め定められた関係から、実際の容量係数と前記判定された速度比の属する領域とに基づいて、前記トルクコンバータの速度比を算出することにある。
また、請求項3にかかる発明の要旨とするところは、請求項2にかかる発明において、前記トルクコンバータの速度比の属する高速度比側領域および低速度比側領域と車両状態との予め定められた関係は、その高速度比側領域および低速度比側領域と車速関連値と要求出力関連値との関係として設定されていることにある。
また、請求項4にかかる発明の要旨とするところは、請求項2にかかる発明において、前記トルクコンバータの速度比の属する高速度比側領域および低速度比側領域と車両状態との予め定められた関係は、その高速度比側領域および低速度比側領域と前記トルクコンバータの動力伝達効率との関係として設定されていることにある。
また、請求項5にかかる発明の要旨とするところは、請求項1乃至4のいずれか1にかかる発明において、(a) 前記トルクコンバータは、その速度比と容量係数との関係において、前記速度比が零から増加するにしたがって前記容量係数が所定値から最大値まで増加し、さらに前記変速比が増加するにしたがって前記容量係数が前記最大値から前記所定値よりも小さい値まで減少することにより、前記容量係数が前記所定値よりも小さい場合には、前記変速比が前記容量係数に対して一意的に決まり、前記容量係数が前記所定値以上である場合には、前記変速比が前記容量係数に対して一意的に決まらないという特性を示すものであり、(b) 前記閾値は、前記所定値に予め設定されていることにある。
請求項1にかかる発明の車両用動力伝達装置の制御装置によれば、トルクコンバータの容量係数が予め定められた閾値以上の場合には、動力伝達効率と速度比との予め定められた関係から、実際の動力伝達効率に基づいて、速度比を算出することができる。すなわち、トルクコンバータが、速度比と容量係数との関係において容量係数が所定の速度比で極大値となるという特性を有することから、容量係数が前記閾値以上であって速度比が容量係数に対して一意的に決まらない速度比変化範囲内であっても、速度比と動力伝達効率との一意的な関係を用いることにより速度比が算出されるので、トルクコンバータの全速度比変化範囲において速度比を算出することができる。
また、請求項2にかかる発明の車両用動力伝達装置の制御装置によれば、トルクコンバータは、その速度比と容量係数との関係において、所定の容量係数に対して2つの速度比をとりうる領域を有し、その領域内に容量係数の極大値に対応する速度比を境にして高速度比側の高速度比側領域および低速度比側の低速度比側領域を有する特性を備えるものであり、容量係数が予め定められた閾値以上の場合には、速度比の属する高速度比側領域および低速度比側領域と車両状態との予め定められた関係から、実際の車両状態に基づいて、速度比が前記高速度比側領域および前記低速度比側領域のどちらの領域に属するかを判定し、速度比と容量係数と高速度比側領域および低速度比側領域との予め定められた関係から、実際の容量係数と前記判定された速度比の属する領域とに基づいて、前記トルクコンバータの速度比を算出することができる。すなわち、トルクコンバータが、速度比と容量係数との関係において容量係数が所定の速度比で極大値となるという特性を有することから、容量係数が前記閾値以上であって速度比が容量係数に対して一意的に決まらない速度比変化範囲であっても、速度比が前記極大値に対応する所定の速度比を境にして高速度比側の高速度比側領域および低速度比側の低速度比側領域のどちらに属するかが判定され、各領域に応じて予め設定された速度比と容量係数との一意的な関係を用いることにより、速度比が算出されるので、トルクコンバータの全速度比変化範囲において速度比を算出することができる。
また、請求項3にかかる発明の車両用動力伝達装置の制御装置によれば、前記トルクコンバータの速度比の属する高速度比側領域および低速度比側領域と車両状態との予め定められた関係は、その高速度比側領域および低速度比側領域と車速関連値と要求出力関連値との関係として設定されていることから、容量係数が前記閾値以上であって速度比が容量係数に対して一意的に決まらない速度比変化範囲であっても、前記予め定められた関係から、実際の車速関連値および要求出力関連値に基づいて、速度比が高速度比側領域および低速度比側領域のどちらに属するかが判定され、各領域に応じて予め設定された速度比と容量係数との一意的な関係を用いることにより速度比が算出されるので、トルクコンバータの全速度比変化範囲において速度比を算出することができる。
また、請求項4にかかる発明の車両用動力伝達装置の制御装置によれば、前記トルクコンバータの速度比の属する高速度比側領域および低速度比側領域と車両状態との予め定められた関係は、その高速度比側領域および低速度比側領域と動力伝達効率との関係として設定されていることから、容量係数が前記閾値以上であって速度比が容量係数に対して一意的に決まらない速度比変化範囲であっても、前記予め定められた関係から、実際の動力伝達効率に基づいて、速度比が高速度比側領域および低速度比側領域のどちらに属するかが判定され、各領域に応じて予め設定された速度比と容量係数との一意的な関係を用いることにより速度比が算出されるので、トルクコンバータの全速度比変化範囲において速度比を算出することができる。
また、請求項5にかかる発明の車両用動力伝達装置の制御装置によれば、前記トルクコンバータは、その速度比と容量係数との関係において、前記速度比が零から増加するにしたがって前記容量係数が所定値から最大値まで増加し、さらに前記変速比が増加するにしたがって前記容量係数が前記最大値から前記所定値よりも小さい値まで減少することにより、前記容量係数が前記所定値よりも小さい場合には、前記変速比が前記容量係数に対して一意的に決まり、前記容量係数が前記所定値以上である場合には、前記変速比が前記容量係数に対して一意的に決まらないという特性を示すものであり、前記閾値は、前記所定値に予め設定されていることから、容量係数が前記閾値よりも小さい速度比変化範囲においては、速度比と容量係数との一意的な関係を用いて速度比を算出することができ、また、容量係数が前記閾値以上の速度比変化範囲においては、速度比と動力伝達効率または容量係数との一意的な関係を用いて速度比を算出することができるので、トルクコンバータの全速度比変化範囲において速度比を算出することができる。
また、本発明の車両用動力伝達装置の制御装置によれば、低速度比変化範囲であっても速度比を精度よく算出することができ、その算出された速度比から自動変速機の入力軸回転速度を精度良く算出することができるので、それを、例えば変速機のニュートラル制御などに適用することで制御精度を高めることができる。
なお、好適には、車両用動力伝達装置の制御装置は、トルクコンバータの速度比と入力軸回転速度と出力軸回転速度との予め定められた関係から、前記算出された速度比と実際の入力軸回転速度とに基づいて、トルクコンバータの出力軸回転速度を算出するものである。このようにすれば、その出力軸回転速度を検出するためのセンサを用いなくてもトルクコンバータの出力軸回転速度が得られる。また、上記センサを用いる場合であっても、そのセンサが故障した際には上述のようにして出力軸回転速度が得られるために、例えば、センサの故障に備えてもう一系統別にセンサを設ける等のバックアップ手段が必要ないという利点がある。
本発明が適用された車両用動力伝達装置の概略構成およびその車両に設けられた制御系統の要部を示す図である。 図1のトルクコンバータの構成を説明する骨子図である。 図1のトルクコンバータの性能を表す図であって、横軸の速度比に対する縦軸の容量係数および動力伝達効率をそれぞれ示す図である。 図1の電子制御装置の信号処理によって実行される制御機能の要部を説明するための機能ブロック線図である。 スロットル開度とエンジン回転速度とエンジントルクとの間の関係を示すマップである。 予め定められたトルクコンバータの容量係数と速度比との一意的な関係を示すマップである。 予め定められたトルクコンバータの動力伝達効率と速度比との一意的な関係を示すマップである。 図1の電子制御装置の信号処理によって実行される制御作動の要部を説明するフローチャートである。 トルクコンバータの速度比と容量係数との予め定められた関係を示すマップである。 トルクコンバータの速度比の属する高速度比側領域および低速度比側領域と車速とアクセル開度との予め定められた関係を示すマップである。 本発明の他の実施例の電子制御装置の信号処理によって実行される制御作動の要部を説明するフローチャートである。 トルクコンバータの速度比の属する高速度比側領域および低速度比側領域と動力伝達効率との予め定められた関係を示す図である。
以下、本発明の一実施例を図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の実施例において図は説明を容易にするために適宜簡略化或いは変形されており、各部の寸法比および形状等は必ずしも正確に描かれていない。
図1は、本発明が適用された車両用動力伝達装置10の概略構成およびその車両に設けられた制御系統の要部を示す図である。図1において、車両用動力伝達装置10は、FF(フロントエンジン・フロントドライブ)車両用のものであり、駆動源としてのエンジン12の出力側に設けられている。この車両用動力伝達装置10は、流体を媒体としてエンジン12の動力を伝達する流体伝動装置(流体継手)としてのトルクコンバータ14と、そのトルクコンバータ14により伝達されたエンジン12の動力を負荷に応じたトルク(回転速度)に変換する自動変速機16と、その自動変速機16から出力された動力を出力側に連結される一対の回転部材すなわち後述の一対の駆動車軸20に対してそれらの回転差を許容しつつ伝達する差動歯車装置18と、その差動歯車装置18によりそれぞれ回転駆動される一対の駆動車軸20と、その一対の駆動車軸20に連結された一対の駆動輪22とを備えている。この車両用動力伝達装置10は、エンジン12の出力回転がトルクコンバータ14、自動変速機16、および差動変速機18を介して一対の駆動車軸20へそれぞれ伝達され、その一対の駆動車軸20によって一対の駆動輪22が回転駆動されるようになっている。
図2は、図1のトルクコンバータ14の構成を説明する骨子図である。なお、トルクコンバータ14は軸心Oに対して略対称に構成されており、図2では下側半分が省略されている。図2において、トルクコンバータ14は、エンジン12の図示しないクランク軸に連結された入力軸24を有し、エンジン12により回転駆動されることによってトルクコンバータ14内の作動油の流動による流体流を発生させるポンプ翼車14pと、自動変速機16の入力部材に連結された出力軸26を有し、ポンプ翼車14pからの流体流を受けて回転させられるタービン翼車14tと、タービン翼車14tを回転させた流体をポンプ翼車14tへ向けて案内するためにタービン翼車14tとポンプ翼車14tとの流体流中に設けられ、一方向クラッチ28によりタービン翼車14tの回転方向と同じ方向に回転可能に配設されたステータ翼車14sとを備えている。このトルクコンバータ14においては、エンジン12のクランク軸と共に回転するポンプ翼車14pに伝達されたエンジン12の動力が、作動油を介してタービン翼車14tに伝達されて出力されるようになっている。
図3は、本実施例のトルクコンバータ14の性能を表す図であって、横軸の速度比eに対する縦軸の容量係数Creおよび動力伝達効率ηをそれぞれ示す図である。上記速度比eは、トルクコンバータ16の出力軸回転速度Noutと入力軸回転速度Ninとの比として、予め定められた次式(1)で表される。なお、上記入力軸回転速度Ninは、入力軸24(ポンプ翼車14p)の回転速度であると共に、エンジン12の出力軸回転速度すなわちエンジン回転速度Neでもある。そして、上記出力軸回転速度Noutは、出力軸26(タービン翼車14t)の回転速度であると共に、自動変速機16の入力軸回転速度でもある。
e=Nout/Nin ・・・(1)
前記容量係数Creは、トルクコンバータ16の入力トルクTinと入力軸回転速度Ninとにより、次式(2)のように表される。この容量係数Creは、ポンプ翼車6pを回転させるのにどれだけのトルクが必要か、すなわちポンプ翼車6pがどれだけ回されにくいかを表すものである。この容量係数Creが小さいと、ポンプ翼車6pがタービン翼車6tに対して滑りやすくなってエンジン9のエンジン回転速度Neの変化が素早く行われるようになり、容量係数Creが大きいと、ポンプ翼車6pがタービン翼車6tに対して滑りにくくなってエンジン9のエンジン回転速度Neとトルクコンバータ6のタービン翼車6tとの回転速度差が小さくされる。また、容量係数Creが大きいときは、ポンプ翼車6pのポンプ回転速度NPを所定の値に維持するためにポンプ翼車6pに入力されるポンプトルクTPが、容量係数Creの小さいときに比較して大きくなる。なお、上記入力トルクTinは、入力軸24(ポンプ翼車14p)のトルクであると共に、エンジン12のトルクすなわちエンジントルクTeでもある。
C=Tin/Nin ・・・(2)
前記動力伝達効率ηは、トルクコンバータ16の出力馬力と入力馬力との比である。この動力伝達効率ηは、推定動力伝達効率ηmとして、エンジントルクTe[N・m]、推定車両質量Mm[kg]、エンジン角速度ωe[rad/s]、車速V[m/s]、および車両加速度α[m/s2]により、次式(3)のように表される。なお、この動力伝達効率ηは、車両状態を表すものでもある。
ηm=(Mm×α×V)/(Te×ωe) ・・・(3)
図3に示すように、本実施例のトルクコンバータ16は、速度比eと容量係数Creとの関係において、容量係数Creが所定の速度比eCMAXで極大値CreMAXとなるという特性を有している。具体的には、トルクコンバータ16は、速度比eと容量係数Creとの関係において、速度比eが零から増加するにしたがって容量係数Creが所定値Cre1から前記極大値CreMAXまで増加し、さらに速度比eが増加するにしたがって容量係数Creが前記所定値Cre1よりも小さい値まで減少するという特性を有している。このような特性を有するトルクコンバータ16においては、容量係数Creが所定値Cre1よりも小さい場合には、速度比eが容量係数Creに対して一意的に決まり、容量係数Creが所定値Cre1以上である場合には、速度比eが極大値CreMAX以外の容量係数Creに対して一意的に決まらないようになっている。すなわち、速度比eが容量係数Creに対して一意的に決まる高速度比側の変化範囲すなわち第1速度比変化範囲R1においては、容量係数Creと速度比eとが1対1に対応するが、速度比eが容量係数Creに対して一意的に決まらない低速度比側の変化範囲すなわち第2速度比変化範囲R2においては、1つの容量係数Creに対して2つの速度比eがとりうる。例えば、第2速度比変化範囲R2においては、所定値Cre1以上の容量係数Cre2に対して速度比eC2−1と速度比eC2−2とがとりうる。
また、トルクコンバータ16は、速度比eと動力伝達効率ηとの関係において、トルク増幅作用を有するコンバータ領域では、動力伝達効率ηが所定の速度比eηMAXで極大値ηMAXとなり、トルクコンバータ16が流体継手と同様に作動するカップリング領域では、コンバータ領域との境界値から線形的に増加するという特性を有している。ここで、動力伝達効率ηは、零から所定の速度比eηMAXまでは速度比eが動力伝達効率ηに対して一意的に決まり、また、前記所定の速度比eCMAXは、上記所定の速度比eηMAXよりも大きい。そのため、第2速度比変化範囲R2においては、速度比eが動力伝達効率ηに対して一意的に決まるようになっている。
図1に戻って、電子制御装置30は、車両用動力伝達装置10の制御装置として機能するものであり、CPU、ROM、RAM、及び入出力インターフェースなどから成る所謂マイクロコンピュータを複数含んで構成され、RAMの一時記憶機能を利用しつつROMに予め記憶されたプログラムに従って信号処理を行うことにより、自動変速機16の変速制御やトルクコンバータ16の速度比eおよび出力軸回転速度Noutの算出制御などを実行する。この電子制御装置30には、スロットル開度センサ32、吸入空気量センサ34、エンジン回転速度センサ36、車速センサ38、アクセル開度センサ40、および車両加速度センサ42等から、スロットル開度θth、吸入空気量Q、エンジン回転速度Ne、車速V、アクセルペダル44の操作量であるアクセル開度(要求出力関連値)Acc、および車両加速度αを表す信号がそれぞれ供給される。そして、電子制御装置30からは、自動変速機16の変速段を切り換える油圧制御回路46に含まれる電磁弁等を作動させるための回路制御信号Spなどが供給される。
図4は、電子制御装置30の信号処理によって実行される制御機能の要部を説明するための機能ブロック線図である。図4に示すように、電子制御装置30は、トルクコンバータ16の速度比eおよび出力軸回転速度Noutの算出制御を行うための制御機能として、容量係数算出手段48、速度比算出手段50、および出力軸回転速度算出手段52を機能的に備えている。以下、これら制御機能による制御について説明する。
容量係数算出手段48は、予め定められた前記式(2)に示される関係から、実際の入力軸回転速度Ninおよび入力トルクTinに基づいて、容量係数Creを算出する。上記入力軸回転速度Ninは、エンジン回転速度Neと同値であり、エンジン回転速度36により検出された値が用いられる。上記入力トルクTinは、エンジントルクTeと同値であり、予め定められた図5に示される関係から、スロットル開度θthおよびエンジン回転速度Neに基づいて算出される。
速度比算出手段50は、容量係数算出手段48により算出された容量係数Creが予め設定されて記憶された閾値CreAよりも小さいか否かを判定する。上記閾値CreAは、前記所定値Cre1に予め設定されて記憶されている。速度比算出手段50は、上記判定において容量係数Creが閾値CreAよりも小さいと判定された場合には、例えば、図6に示される予め定められたトルクコンバータ16の容量係数Creと速度比eとの一意的な関係(マップ)から、容量係数算出手段48により算出された実際の容量係数Creに基づいて、速度比eを算出し、その速度比eを他の制御において用いる値として確定させる。
その一方で、速度比算出手段50は、上記判定において容量係数Creが閾値CreAよりも小さくない、すなわち閾値CreA以上であると判定された場合には、例えば、図7に示される予め定められたトルクコンバータ16の動力伝達効率ηと速度比eとの一意的な関係(マップ)から、実際の動力伝達効率ηに基づいて、速度比eを算出し、その速度比eを他の制御において用いる値として確定させる。上記実際の動力伝達効率ηは、前記式(3)により算出される推定動力伝達効率ηmが用いられる。なお、エンジン角速度ωeは、エンジン回転速度Neから変換されて求められ、また、推定車両質量Mmは、予め設定されて記憶される定数である。
出力軸回転速度算出手段52は、予め定められた前記式(1)に示される関係から、実際の入力軸回転速度Nin(エンジン回転速度Ne)および速度比算出手段50により算出された速度比eに基づいて、出力軸回転速度Noutを算出する。
図8は、電子制御装置30の信号処理によって実行される制御作動の要部を説明するフローチャートである。このフローチャートは、電子制御装置30による制御作動のうち速度比eを算出して決定するための制御作動を説明するためのものであり、例えば、数msec乃至数十msec程度の極めて短いサイクルタイムで繰り返し実行される。
図8において、先ず、容量係数算出手段48および速度比算出手段50に対応するステップ(以下、「ステップ」を省略する)S1においては、予め定められた前記式(2)に示される関係から、実際の入力軸回転速度Ninおよび入力トルクTinに基づいて、容量係数Creが算出され、その算出された容量係数Creが予め定められた閾値CreAよりも小さいか否かが判定される。
S1の判定が肯定される場合には、速度比算出手段50に対応するS2において、図6に示される予め定められたトルクコンバータ16の容量係数Creと速度比eとの一意的な関係(マップ)から、S1で算出された実際の容量係数Creに基づいて、速度比eが算出される。
S1の判定が否定される場合には、速度比算出手段50に対応するS3において、図7に示される予め定められたトルクコンバータ16の動力伝達効率ηと速度比eとの一意的な関係(マップ)から、実際の動力伝達効率ηに基づいて、速度比eが算出される。上記実際の動力伝達効率ηは、前記式(3)により算出される推定動力伝達効率ηmが用いられる。
上記S2およびS3に次いで、速度比算出手段50に対応するS4においては、S2およびS3のどちらか一方で算出された速度比eが他の制御で用いられる値として確定させられて、本ルーチンが終了させられる。
本実施例の車両用動力伝達装置10の制御装置としての電子制御装置30によれば、トルクコンバータ16は、速度比eと容量係数Creとの関係において容量係数Creが所定の速度比eCMAXで極大値CreMAXとなり、容量係数Creが所定値Cre1以上である場合には、速度比eが前記極大値CreMAX以外の容量係数Creに対して一意的に決まらないという特性を有するものであり、トルクコンバータ16の容量係数Creが前記所定値Cre1に予め設定された閾値CreA以上の場合には、予め定められた動力伝達効率ηと速度比eとの一意的な関係(マップ)から、実際の動力伝達効率ηに基づいて、速度比eを算出することから、容量係数Creが閾値CreA以上であって速度比eが容量係数Creに対して一意的に決まらない第2速度比変化範囲R2であっても、速度比と動力伝達効率との一意的な関係を用いて速度比eを算出することができる。また、容量係数Creが閾値CreAよりも小さくて速度比eが容量係数Creに対して一意的に決まる第1速度比変化範囲R1においては、予め定められた速度比eと容量係数Creとの一意的な関係(マップ)を用いて速度比eを算出することができる。そのため、トルクコンバータ16の全速度比変化範囲において速度比eを算出することができる。
次に、本発明の他の実施例について説明する。なお、以下の実施例の説明において、実施例相互に重複する部分については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図1に示すトルクコンバータ16は、図9に示される速度比eと容量係数Cとの関係において、所定の容量係数Creに対して2つの速度比eをとりうる領域(高速度比側領域Aおよび低速度比側領域B)を有し、その領域内に容量係数Creの極大値CreMAXに対応する速度比eCMAXを境にして高速度比側の高速度比側領域Aおよび低速度比側の低速度比側領域Bを有する特性を備えている。
図4において、本実施例の車両用動力伝達装置10の制御装置としての電子制御装置60は、トルクコンバータ16の速度比eおよび出力軸回転速度Noutの算出制御を行うための制御機能として、容量係数算出手段48、速度比算出手段62、および出力軸回転速度算出手段52を機能的に備えている。
上記速度比算出手段62は、容量係数算出手段48により算出された容量係数Creが、予め設定されて記憶された閾値CreAよりも小さいか否かを判定する。速度比算出手段62は、上記判定において容量係数Creが閾値CreAよりも小さくない、すなわち閾値CreA以上であると判定された場合には、例えば、図10に示されるトルクコンバータ16の速度比eの属する高速度比側領域Aおよび低速度比側領域Bと車速Vとアクセル開度Accとの予め定められた関係(マップ)から、実際の車速(車速関連値)Vおよびアクセル開度(要求出力関連値)Accに基づいて、速度比eが所定の速度比eCMAXを境にして高速度比側の高速度比側領域Aおよび低速度比側の低速度比側領域Bのどちらに属するかを判定する。そして、速度比算出手段62は、図9に示される速度比eと容量係数Creとの関係のうち、第2速度比変化範囲R2内の速度比eと容量係数Creと高速度比側領域Aおよび低速度比側領域Bとの予め定められた関係から、実際の容量係数Creと前記判定された速度比eの属する領域とに基づいて、各領域AおよびBに応じて1点鎖線および2点鎖線で示される予め定められた速度比eと容量係数Creとの一意的な関係を用いることにより、速度比eを算出し、その速度比eを他の制御において用いる値として確定させる。上記低速度比側領域Bは、速度比eと容量係数Creとの関係において、容量係数Creが閾値CreA以上であり、且つ速度比eが所定の速度比eCMAX以下の領域に設定されている。そして、高速度比側領域Aは、速度比eと容量係数Creとの関係において、容量係数Creが閾値CreA以上であり、且つ速度比eが所定の速度比eCMAXよりも大きくて閾値CreAに対応する速度比e1以下の領域に設定されている。なお、図9および図10に示される関係(マップ)は、例えば、予め実験的または理論的に求められて記憶される。なお、上記アクセル開度Accおよび車速Vは、車両状態を表すものでもあるが、アクセル開度Accは、その他の要求出力関連値たとえばスロットル開度θthなどであってもよく、また、車速Vは、その他の車速関連値たとえば自動変速機16の出力軸回転速度や駆動輪22の回転速度などであってもよい。
その一方で、速度比算出手段62は、上記判定において容量係数Creが閾値CreAよりも小さいと判定された場合には、例えば、図9に示される速度比eと容量係数Creとの関係のうち、領域Cに示される予め定められた速度比eと容量係数Creとの一意的な関係から、容量係数算出手段48により算出された実際の容量係数Creに基づいて、速度比eを算出し、その速度比eを他の制御において用いる値として確定させる。
図11は、電子制御装置30の信号処理によって実行される制御作動の要部を説明するフローチャートである。このフローチャートは、電子制御装置62による制御作動のうち速度比eを算出して決定するための制御作動を説明するためのものであり、例えば、数msec乃至数十msec程度の極めて短いサイクルタイムで繰り返し実行される。
図8において、先ず、容量係数算出手段48および速度比算出手段62に対応するステップ(以下、「ステップ」を省略する)S1においては、予め定められた前記式(2)に示される関係から、実際の入力軸回転速度Ninおよび入力トルクTinに基づいて、容量係数Creが算出され、その算出された容量係数Creが予め定められた閾値CreAよりも小さいか否かが判定される。
S1の判定が肯定される場合には、速度比算出手段62に対応するS2において、図9の領域Cに示される予め定められたトルクコンバータ16の容量係数Creと速度比eとの一意的な関係から、S1で算出された実際の容量係数Creに基づいて、速度比eが算出される。
S1の判定が否定される場合には、速度比算出手段62に対応するS3において、図9に示されるトルクコンバータ16の速度比eの属する高速度比側領域Aおよび低速度比側領域Bと車速Vとアクセル開度Accとの予め定められた関係すなわちマップから、実際の車速Vおよびアクセル開度Accに基づいて、速度比eが所定の速度比eCMAXを境にして高速度比側の高速度比側領域Aおよび低速度比側の低速度比側領域Bのどちらに属するかが判定される。
S3に次いで、速度比算出手段62に対応するS4においては、S3において速度比eが低速度比側領域Bに属すると判定されたか否かが判定される。
S4の判定が肯定される場合には、速度比算出手段62に対応するS5において、図9の低速度比側領域Bに2点鎖線で示される予め定められたトルクコンバータ16の容量係数Creと速度比eとの一意的な関係から、S1で算出された実際の容量係数Creに基づいて、速度比eが算出される。
S4の判定が否定される場合には、速度比算出手段62に対応するS6において、図9の高速度比側領域Aに1点鎖線で示される予め定められたトルクコンバータ16の容量係数Creと速度比eとの一意的な関係から、S1で算出された実際の容量係数Creに基づいて、速度比eが算出される。
上記S5およびS6に次いで、速度比算出手段62に対応するS7においては、S5およびS6のどちらか一方で算出された速度比eが他の制御で用いられる値として確定させられて、本ルーチンが終了させられる。
本実施例の車両用動力伝達装置10の制御装置としての電子制御装置30によれば、トルクコンバータ16は、速度比eと容量係数Creとの関係において容量係数Creが所定の速度比eCMAXで極大値CreMAXとなり、速度比eと容量係数Cとの関係において、所定の容量係数Creに対して2つの速度比eをとりうる領域を有し、その領域内に容量係数Creの極大値CreMAXに対応する速度比eCMAXを境にして高速度比側の高速度比側領域Aおよび低速度比側の低速度比側領域Bを有する特性を備えるものであり、トルクコンバータ16の容量係数Creが前記所定値Cre1に予め設定された閾値CreA以上の場合には、トルクコンバータ16の速度比eの属する高速度比側領域Aおよび低速度比側領域Bと車速Vとアクセル開度Accとの予め定められた関係すなわちマップから、実際の車速Vおよびアクセル開度Accに基づいて、速度比eが所定の速度比eCMAXを境にして高速度比側の高速度比側領域Aおよび低速度比側の低速度比側領域Bのどちらに属するかを判定し、そして、速度比eと容量係数Creと高速度比側領域Aおよび低速度比側領域Bとの予め定められた関係から、実際の容量係数Creと前記判定された速度比eの属する領域とに基づいて、各領域に応じて予め定められた速度比eと容量係数Creとの一意的な関係を用いることにより、速度比eを算出することから、容量係数Creが閾値CreA以上であって速度比eが容量係数Creに対して一意的に決まらない第2速度比変化範囲R2であっても、各領域に応じて予め定められた速度比eと容量係数Creとの一意的な関係を用いて速度比eが算出される。また、容量係数Creが閾値CreAよりも小さくて速度比eが容量係数Creに対して一意的に決まる第1速度比変化範囲R1においては、予め定められた速度比eと容量係数Creとの一意的な関係を用いて速度比eが算出される。そのため、トルクコンバータ16の全速度比変化範囲において速度比eを算出することができる。
以上、本発明の一実施例を図面を参照して詳細に説明したが、本発明はこの実施例に限定されるものではなく、別の態様でも実施され得る。
たとえば、前述の実施例2において、速度比算出手段62は、容量係数Creが閾値CreA以上であると判定された場合には、図10に示されるトルクコンバータ16の速度比eの属する高速度比側領域Aおよび低速度比側領域Bと車速Vとアクセル開度Accとの予め定められた関係すなわちマップから、実際の車速Vおよびアクセル開度Accに基づいて、速度比eが高速度比側領域Aおよび低速度比側領域Bのどちらに属するかを判定していたが、図10に示されるマップに代えて、例えば図12に示されるものが用いられてもよい。図12は、トルクコンバータ16の速度比eの属する高速度比側領域Aおよび低速度比側領域Bとトルクコンバータ16の動力伝達効率ηとの予め定められた関係である。この関係は、予め実験的または理論的に求められる。速度比算出手段62は、図12に示される関係から、実際の動力伝達効率ηに基づいて、速度比eが高速度比側領域Aおよび低速度比側領域Bのどちらに属するかを判定してもよい。
また、前述の実施例の車両用動力伝達装置10は、FF車両用のものであったが、それに限らず、例えば、FR車両用、MR車両用、およびRR車両用等の他の駆動形式を採用する車両用のものであっても、本発明は適用され得る。また、2輪駆動の車両に限らず、例えば、4輪駆動の車両に用いられるものであっても、本発明は適用され得る。
なお、上述したのはあくまでも一実施形態であり、その他一々例示はしないが、本発明は、その主旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づいて種々変更、改良を加えた態様で実施することができる。
10:車両用動力伝達装置
16:トルクコンバータ
30,60:電子制御装置(制御装置)
A:高速度比側領域
Acc:アクセル開度(要求出力関連値、車両状態)
B:低速度比側領域
Cre:容量係数
Cre1:所定値
CreA:閾値
CreMAX:極大値
V:車速(車速関連値、車両状態)
e:速度比
CMAX:所定の速度比
η:動力伝達効率(車両状態)

Claims (5)

  1. トルクコンバータを備えた車両用動力伝達装置の制御装置であって、
    該トルクコンバータの容量係数が予め定められた閾値以上の場合には、該トルクコンバータの動力伝達効率と速度比との予め定められた関係から、実際の動力伝達効率に基づいて、該トルクコンバータの速度比を算出することを特徴とする車両用動力伝達装置の制御装置。
  2. トルクコンバータを備えた車両用動力伝達装置の制御装置であって、
    該トルクコンバータは、その速度比と容量係数との関係において、所定の容量係数に対して2つの速度比をとりうる領域を有し、該領域内に該容量係数の極大値に対応する速度比を境にして高速度比側の高速度比側領域および低速度比側の低速度比側領域を有する特性を備えたものであり、
    該トルクコンバータの容量係数が予め定められた閾値以上の場合には、該トルクコンバータの速度比の属する前記高速度比側領域および前記低速度比側領域と車両状態との予め定められた関係から、実際の車両状態に基づいて、該トルクコンバータの速度比が該高速度比側領域および該低速度比側領域のどちらの領域に属するかを判定し、
    前記速度比と前記容量係数と前記高速度比側領域および前記低速度比側領域との予め定められた関係から、実際の容量係数と前記判定された速度比の属する領域とに基づいて、前記トルクコンバータの速度比を算出する
    ことを特徴とする車両用動力伝達装置の制御装置。
  3. 前記トルクコンバータの速度比の属する高速度比側領域および低速度比側領域と車両状態との予め定められた関係は、該高速度比側領域および該低速度比側領域と車速関連値と要求出力関連値との関係として設定されていることを特徴とする請求項2の車両用動力伝達装置の制御装置。
  4. 前記トルクコンバータの速度比の属する高速度比側領域および低速度比側領域と車両状態との予め定められた関係は、該高速度比側領域および該低速度比側領域と該トルクコンバータの動力伝達効率との関係として設定されていることを特徴とする請求項2の車両用動力伝達装置の制御装置。
  5. 前記トルクコンバータは、その速度比と容量係数との関係において、前記速度比が零から増加するにしたがって前記容量係数が所定値から最大値まで増加し、さらに該変速比が増加するにしたがって該容量係数が該最大値から該所定値よりも小さい値まで減少することにより、該容量係数が該所定値よりも小さい場合には、該変速比が該容量係数に対して一意的に決まり、該容量係数が該所定値以上である場合には、該変速比が該容量係数に対して一意的に決まらないという特性を示すものであり、
    前記閾値は、予め前記所定値に設定されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1の車両用動力伝達装置の制御装置。
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