JP2011161691A - 液体噴射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】プラテンにおける複数の吸引孔が配置される領域よりも幅の狭い被記録媒体を吸着する際に被記録媒体に閉塞されない吸引孔から吸引される空気流による液体噴射ヘッドからの液体の被記録媒体への着弾ズレを抑制することができるとともに被記録媒体の吸引に必要な吸引孔から吸引を行なうことができる液体噴射装置を提供する。
【解決手段】プラテン18は、キャリッジ16の移動領域と対向する位置に配されるとともに、複数の吸引孔21を備え、複数の吸引孔21により用紙12を吸着する。吸引ファン22によりプラテン18に吸着するための負圧を発生する。吸引流路20内に、複数の吸引孔21が配置される領域よりも幅の狭い用紙12を吸着する際に、用紙12に閉塞されない吸引孔21から吸引される空気流によって、用紙12に閉塞されない吸引孔21と吸引ファン22との連通を制御する連通制御部材30,31が備えられている。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えばインクジェット式プリンターなどの液体噴射装置に関する。
従来から、液体噴射装置の1つとして、インクジェット式記録装置が広く知られている。インクジェット式記録装置は、記録ヘッド(液体噴射ヘッド)を搭載するためのキャリッジを備え、記録ヘッドから記録(印刷)がなされる用紙などの被記録媒体上へのインク(液体)の噴射は、ヘッドと被記録媒体とを相対移動させながら行なわれる。
そして、こうした記録装置において、図11に示すように、プラテン100に多数の吸引孔101を備え、吸引ファン102により吸引流路103を通して用紙104を吸引する場合において、吸引に使用されていない吸引孔101により、キャリッジ105に搭載されたヘッド106とプラテン100との間に空気の流れが発生し、それにより、インク粒子が飛行曲がりし、着弾ズレ(印字ズレ)が発生する。特許文献1においては、吸引孔を閉塞する遮蔽部がキャリッジ(ヘッド)と同期して移動する構成とし、これにより、常にヘッド付近の吸引孔は閉塞され流速が発生しないようになっている。
特開2009−234128号公報
ところが、ヘッドの付近の吸引孔が閉塞されるため、用紙印字面の浮きが発生しやすかった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、プラテンにおける複数の吸引孔が配置される領域よりも幅の狭い被記録媒体を吸着する際に被記録媒体に閉塞されない吸引孔から吸引される空気流による液体噴射ヘッドからの液体の被記録媒体への着弾ズレを抑制することができるとともに被記録媒体の吸引に必要な吸引孔から吸引を行なうことができる液体噴射装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の液体噴射装置は、被記録媒体に液体を噴射する液体噴射ヘッドを搭載するためのキャリッジと、前記キャリッジの移動領域と対向する位置に配されるとともに、複数の吸引孔を備え、該複数の吸引孔により前記被記録媒体を吸着するプラテンと、前記被記録媒体を前記プラテンに吸着するための負圧を発生する吸引手段と、前記吸引手段と前記プラテンとの間に配され、前記吸引手段が発生させた負圧を前記プラテンに伝える吸引流路と、を備えた液体噴射装置であって、前記吸引流路内に、前記複数の吸引孔が配置される領域よりも幅の狭い被記録媒体を吸着する際に、該被記録媒体に閉塞されない吸引孔から吸引される空気流によって、前記被記録媒体に閉塞されない吸引孔と前記吸引手段との連通を制御する連通制御手段を備える。
この構成によれば、プラテンがキャリッジの移動領域と対向する位置に配され、プラテンは複数の吸引孔を備えている。吸引手段は被記録媒体をプラテンに吸着するための負圧を発生させる。吸引手段とプラテンとの間に配された吸引流路を通して吸引手段が発生させた負圧がプラテンに伝えられ、複数の吸引孔により被記録媒体が吸着される。
ここで、複数の吸引孔が配置される領域よりも幅の狭い被記録媒体を吸着する際に、吸引流路内の連通制御手段により、被記録媒体に閉塞されない吸引孔から吸引される空気流によって、被記録媒体に閉塞されない吸引孔と吸引手段との連通が制御される。
これにより、プラテンにおける複数の吸引孔が配置される領域よりも幅の狭い被記録媒体を吸着する際に被記録媒体に閉塞されない吸引孔から吸引される空気流による液体噴射ヘッドからの液体の被記録媒体への着弾ズレを抑制することができる。また、被記録媒体の吸引に必要な吸引孔から吸引を行なうことができる。
本発明の液体噴射装置において、前記連通制御手段が、前記複数の吸引孔が配置される領域よりも幅の狭い被記録媒体に閉塞されない吸引孔から前記吸引手段への流量を調整可能なように前記吸引流路に軸中心で回動可能に軸支される可動式流量調整部材と、前記吸引手段が動作しない状態において、前記可動式流量調整部材が前記被記録媒体に閉塞されない吸引孔と前記吸引手段との連通を開く側の状態を維持するための付勢力を付与する付勢手段を備える。
この構成によれば、可動式流量調整部材は、複数の吸引孔が配置される領域よりも幅の狭い被記録媒体に閉塞されない吸引孔から吸引手段への流量を調整可能なように吸引流路に軸中心で回動可能に軸支されており、付勢手段により、可動式流量調整部材が被記録媒体に閉塞されない吸引孔と吸引手段との連通を開く側の状態を維持することができる。
本発明の液体噴射装置において、前記付勢手段の付勢力が、前記複数の吸引孔が配置される領域よりも幅の狭い被記録媒体を吸着する際に、該被記録媒体に閉塞されない吸引孔から吸引される空気流により生じる前記可動式流量調整部材における被記録媒体に閉塞されない吸引孔側と前記吸引手段側の空間の圧力差によって前記軸中心に発生するモーメントよりも弱い逆向きのモーメントが働いて、前記可動式流量調整部材が前記被記録媒体に閉塞されない吸引孔から前記吸引手段への流量を減らす側の状態となるように設定されている。
この構成によれば、複数の吸引孔が配置される領域よりも幅の狭い被記録媒体を吸着する際に、被記録媒体に閉塞されない吸引孔から吸引される空気流により生じる可動式流量調整部材における被記録媒体に閉塞されない吸引孔側と吸引手段側の空間の圧力差によって軸中心に発生するモーメントよりも弱い逆向きのモーメントが働いて、付勢手段により可動式流量調整部材が被記録媒体に閉塞されない吸引孔から吸引手段への流量を減らす側の状態となる。これにより、可動式流量調整部材を流量を減らす側の状態にまで回動させることができる。
本発明の液体噴射装置において、前記連通制御手段は、前記可動式流量調整部材が流量を減らす側の状態で当接する度当てが設けられ、前記可動式流量調整部材が前記度当てに当接したとき、前記被記録媒体に閉塞されない吸引孔と前記吸引手段との間の前記吸引流路に隙間がある。
この構成によれば、可動式流量調整部材が度当てに当接したとき、被記録媒体に閉塞されない吸引孔と吸引手段との間の吸引流路に隙間があるので、可動式流量調整部材の調整が容易となる。
本発明の液体噴射装置において、前記付勢手段は、捩りコイルばねである。
この構成によれば、付勢手段は捩りコイルばねであるので、回動可能に軸支された可動式流量調整部材が回動したときにおいて付勢力の変化をより少なくすることができる。
(a)は実施形態のプリンターを模式的に示す平面図、(b)はプリンターを模式的に示す正面図。 図1(a)のA−A線での縦断面を模式的に示す断面図。 図1(a)のB−B線での縦断面を模式的に示す断面図。 図3のC−C線での断面を模式的に示す断面図。 プリンターの要部を模式的に示す断面図。 回転角θとモーメントの関係を示す特性図。 流量Qと圧力PについてのファンPQ特性線及び抵抗線を示す特性図。 プリンターの要部を模式的に示す断面図。 プリンターの要部を模式的に示す断面図。 別例のプリンターを模式的に示す断面図。 プリンターを模式的に示す断面図。
以下、本発明を液体噴射装置の一種であるインクジェット式プリンター(以下、「プリンター」と略す場合もある。)に具体化した実施形態を図1〜図9に従って説明する。
なお、以下の説明において、「X軸方向」、「Y軸方向」、「Z軸方向」をいう場合は図1に矢印で示す用紙の搬送方向、水平面での搬送方向に直交する方向、搬送方向及び搬送方向に直交する上下方向をそれぞれ示すものとする。
図1に示すように、記録装置としてのインクジェット式プリンター11は、被記録媒体としての用紙12を搬送するための給紙ローラー13及び排紙ローラー14と、液体噴射ヘッドとしての記録ヘッド(印字ヘッド)15を搭載するためのキャリッジ16と、扁平な箱体17の天板で構成されるプラテン18を備えている。プラテン18の上方には、キャリッジ16が設けられている。
X軸方向におけるプラテン18の左側には、Y軸方向に延びる上下一対の給紙ローラー13が設けられ、図示しない駆動モーターによって回転駆動可能となっている。また、X軸方向におけるプラテン18の右側には、Y軸方向に延びる上下一対の排紙ローラー14が設けられ、図示しない駆動モーターによって回転駆動可能となっている。そして、ローラー13,14の回転により用紙12がプラテン18の上面に沿ってX軸方向に搬送される。
キャリッジ16は、用紙12の搬送方向とは直交するY軸方向に延びるガイド軸19に挿通されており、キャリッジ16はガイド軸19に沿ってY軸方向に移動される。キャリッジ16に搭載された記録ヘッド15における下面にはノズルが開口している。このノズルから下方の用紙12に向かって液体としてのインクが噴射され、用紙12に印刷が施される。
キャリッジ16の移動領域と対向する位置に配されるプラテン18はX軸方向に長い矩形板状をなしている。プラテン18は、箱体17の上面の開口部を塞いで構成され、図2に示すように、箱体17の内部が吸引流路(圧力室)20となっている。
プラテン18は、上方に延びる複数のパイプ状の吸引孔21を備え、複数の吸引孔21により用紙12を吸着する。複数の吸引孔21は、用紙12の搬送方向であるX軸方向において一定の間隔をおいて一直線上に並ぶように形成され、かつ、用紙搬送方向に直交するY軸方向において一定の間隔をおいて配列されている。図1,2において、吸引孔21は、用紙搬送方向に直交するY軸方向に10列配置されている。
プリンター11には吸引手段としての吸引ファン22が備えられている。吸引ファン22の駆動により負圧が発生する。吸引ファン22と箱体17内の吸引流路(圧力室)20とは吸引ダクト25により連結されており、箱体17の下面中央部に吸引ダクト25の一端が開口している。
そして、吸引ファン22の駆動により発生した用紙12をプラテン18に吸着するための負圧が吸引ダクト25を介して箱体17内の吸引流路(圧力室)20に伝えられる。即ち、プリンター11には吸引流路20が備えられ、吸引流路20は吸引ファン22とプラテン18との間に配され、吸引流路20により吸引ファン22が発生させた負圧をプラテン18に伝える。
このように、インクジェット式プリンター11は吸引式のプラテン18を用いており、用紙12がプラテン18の上面と対向する位置にある場合、吸引ファン22による吸引によってプラテン18側に吸引されるようになっている。これにより、プラテン18の上面と対向する位置にある用紙12は、プラテン18により支持される。
箱体17内での吸引流路(プラテン用圧力室)20内には、図1に示すように、連通制御手段としての第1の連通制御部材30及び第2の連通制御部材31が備えられている。第1の連通制御部材30と第2の連通制御部材31とは同一構成となっている。
図3,4に示すように、第1の連通制御部材30と第2の連通制御部材31は、それぞれ、可動式流量調整部材としての長方形状の可動式遮蔽板32と、可動式遮蔽板32に回転力を付与する付勢手段としての捩りコイルばね(巻きばね)33と、度当て34,35を有するブラケット36を備えている。
そして、複数の吸引孔21が配置される領域よりも幅の狭い用紙12を吸着する際に、連通制御部材30,31の可動式遮蔽板32が、捩りコイルばね33の付勢力に抗して用紙12に閉塞されない吸引孔21から吸引される空気流によって回動することにより、用紙12に閉塞されない吸引孔21と吸引ファン22との連通が制御される。
連通制御部材30,31について、以下詳しく説明する。
第1の連通制御部材30の可動式遮蔽板32は、図2に示すように、用紙搬送方向に直交するY軸方向における最も左側の列の吸引孔21と左から2列目の吸引孔21との間に用紙搬送方向に延びるように配置されている。また、第2の連通制御部材31の可動式遮蔽板32は、用紙搬送方向に直交するY軸方向における最も右側の列の吸引孔21と右から2列目の吸引孔21との間に用紙搬送方向に延びるように配置されている。
可動式遮蔽板32の両端部に対応する箱体17の内壁面には、図3,4に示すように、ブラケット36が配置されている。
可動式遮蔽板32の本体部37は長方形の板材よりなり、長辺の両端での角部には四角形の切り欠き部38が形成され、切り欠き部38には回転ロッド39が突設されている。回転ロッド39が、箱体17に一体形成されたブラケット36の挿入孔40に回転可能に支持され、可動式遮蔽板32は回転ロッド39を中心にして回動することができる。即ち、可動式遮蔽板32が吸引流路20において軸中心で回動可能に軸支され、複数の吸引孔21が配置される領域よりも幅の狭い用紙12に閉塞されない吸引孔21から吸引ファン22への流量を調整可能となっている。
また、回転ロッド39の周囲には、付勢手段としての捩りコイルばね(巻きばね)33が設けられ、この捩りコイルばね33の一端は箱体17の内面に接触し、他端は可動式遮蔽板32の本体部37に接触している。捩りコイルばね33により、可動式遮蔽板32に対して図4において時計回りの付勢力(負のモーメント)が付与されている。
捩りコイルばね33は、吸引ファン22が動作しない状態において、可動式遮蔽板32が用紙12に閉塞されない吸引孔21と吸引ファン22との連通を開く側の状態を維持するための付勢力(負のモーメント)を付与する。
ブラケット36には図4に示すように円弧状の切り欠き41が形成され、切り欠き41に可動式遮蔽板32の本体部37が位置している。よって、可動式遮蔽板32は切り欠き41の内部において回動可能となっている。切り欠き41の一方の面(34)が第1の度当てとなるとともに他方の面(35)が第2の度当てとなっている。第1の度当て34は垂直なる面となっており、可動式遮蔽板32は第1の度当て34に当接する位置と第2の度当て35に当接する位置との間に位置することができる。
捩りコイルばね33の付勢力により可動式遮蔽板32は第2の度当て35に当接している。これが初期位置となる。つまり、可動式遮蔽板32が第2の度当て35に当接した状態では可動式遮蔽板32が水平状態に近い状態にあり、吸引ファン22による吸引流路20を最も開放した開位置となる。
そして、捩りコイルばね33の付勢力に抗して可動式遮蔽板32に回転力(正のモーメント)が加わると可動式遮蔽板32は第1の度当て34に当接するまで回動することができる。可動式遮蔽板32が第1の度当て34に当接した状態では可動式遮蔽板32が垂下した状態にあり、吸引ファン22による吸引流路20を最も絞った閉じ位置となる。このように、連通制御部材30,31は、可動式遮蔽板32が流量を減らす側の状態で当接する第1の度当て34が設けられており、さらに、この第1の度当て34に可動式遮蔽板32が当接したとき、用紙12に閉塞されない吸引孔21と吸引ファン22との間の吸引流路20に隙間Gがある。
次に、このように構成したプリンター11の作用を説明する。
吸引ファン22が稼動しない場合には、連通制御部材30,31(可動式遮蔽板32)は捩りコイルばね33により第2の度当て35に当接する。つまり、開いた位置となる。
一方、吸引ファン22が稼動した場合には、以下のようになる。
図5には作動時の力学的な関係を示す。可動式遮蔽板32の回転角についてθ=0が初期位置である。複数の吸引孔21が配置される領域よりも幅の狭い用紙12を吸着する際において、用紙12に閉塞されない吸引孔21から吸引される空気流により、可動式遮蔽板32における閉塞されない吸引孔21側の面には圧力P1が作用し、可動式遮蔽板32における吸引ファン22側の面には圧力P2が作用する。その結果、可動式遮蔽板32における表裏面には、用紙12に閉塞されない吸引孔21側と吸引ファン22側の空間の圧力差(=P1−P2)が生じる。この圧力差(=P1−P2)によって可動式遮蔽板32には軸中心に正のモーメントが発生する。
そして、可動式遮蔽板32を閉じていくと次第に圧力損失(圧力差P1−P2)が大きくなる。
図6には回転角θとモーメントの関係を示す。図6において、図5の圧力P1によるモーメントを「M1」、圧力P2によるモーメントを「M2」、捩りコイルばね33によるモーメントを「M3」とする。図6には、(M1+M2)の特性線と、M3の特性線と、(M1+M2+M3)の特性線を示す。
初期位置において、モーメントの関係は、M1+M2+M3が正、即ち、
M1+M2+M3>0
・・・・式(1)
となり、可動式遮蔽板32は閉じる方向に回動する。
可動式遮蔽板32の回動中も上記の式(1)の関係となる。即ち、捩りコイルばね33の付勢力(モーメントM3)が、吸引孔21側と吸引ファン22側の空間の圧力差(=P1−P2)によって軸中心に発生するモーメント(=M1+M2)よりも弱い逆向きのモーメント(M3)が働いて、可動式遮蔽板32が閉じ位置(用紙12に閉塞されない吸引孔21から吸引ファン22への流量を減らす側の状態)となるように設定されている。これにより可動式遮蔽板32が第1の度当て34に当たるまで可動式遮蔽板32が回動でき、可動式遮蔽板32を流量を減らす側の状態まで回動させることができる。
そして、回転角θが大きくなるに従い、圧力P1によるモーメントM1と、圧力P2によるモーメントM2の和(=M1+M2)も大きくなっていく。
可動式遮蔽板32が閉じるに従い吸引孔21の空気流速は大幅に減少する。
これを、図7を用いて説明する。図7の横軸には流量Qをとり、縦軸には圧力Pをとっている。図7には吸引ファン22の流量・圧力特性線(PQ特性線)を示すとともに、初期位置での圧力室抵抗線及び閉じ位置での圧力室抵抗線を示す。
図7において、吸引ファン22のPQ特性線に対する初期位置での抵抗線の交点P10に比べて閉じ位置での抵抗線の交点P11は流量が低下している。つまり、可動式遮蔽板32による圧力損失と吸引ファン22のPQ特性の関係から、吸引孔21の流量及び流速が減少する。
よって、作動時のモードでは、図8のプラテン端部の吸引孔21が開放の場合、初期位置において、モーメントの関係はM1+M2+M3>0となり、可動式遮蔽板32は閉じる方向に回動する(回動中も上式の関係となる)。そして、第1の度当て34に当たるまでの範囲において可動式遮蔽板32が閉じるに従い、用紙12に閉塞されない吸引孔21からの空気流速が減少する。さらに、可動式遮蔽板32が第1の度当て34に当たり閉じ位置となり、用紙12に閉塞されない吸引孔21からの空気流量及び流速が最小となる状態が維持され、用紙12に閉塞されない吸引孔21からの空気流を抑制することができる。
その結果、プラテン18における複数の吸引孔21が配置される領域よりも幅の狭い用紙12を吸着する際に用紙12に閉塞されない吸引孔21から吸引される空気流による記録ヘッド15からのインクの用紙12への着弾ズレを抑制することができる。また、プラテン18における記録ヘッド15付近の吸引孔21は閉塞されることはなく、用紙12の吸引に必要な吸引孔21から吸引を行なうことができ、用紙印字面の浮きを防止することができる。
一方、図9のプラテン端部の吸引孔21が閉塞の場合、箱体17内の吸引流路(圧力室)20内の圧力差(=P1−P2)もなくなるため、M1+M2=0となり、可動式遮蔽板32は初期位置の状態を維持する。つまり、吸引孔21の吸引力は維持される。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)箱体17内の吸引流路(圧力室)20において、吸引孔21の近傍に、連通制御部材30,31(可動式遮蔽板32)を設け、連通制御部材30,31は吸引流速を調整したい吸引孔21に対し吸引ファン22の配置側の位置に設置した。これにより、用紙吸引に不要な吸引孔21からの流速が抑制され、その近傍の着弾ズレを低減することができる。即ち、吸引式プラテン18において、用紙閉塞されていない吸引孔21の流速によって生じる着弾ズレが抑制される。また、用紙吸引に必要な孔は吸引力を止めることもない。さらに、構成が簡易である。
また、特許文献1のようにキャリッジと同期して移動して吸引孔を閉塞する遮蔽部を用いた場合には、遮蔽部がキャリッジ(ヘッド)と同期して移動するため、モーター負荷が高くなったり、振動や騒音が発生しやすくなったり、機構が複雑となりレイアウト・コスト面で不利になる。しかしながら、本実施形態ではキャリッジと同期して移動して吸引孔を閉塞する遮蔽部を用いておらず、このような不具合の発生を未然に回避することができる。
(2)可動式流量調整部材としての可動式遮蔽板32が第1の度当て34に当接したとき、用紙12に閉塞されない吸引孔21と吸引ファン22との間の吸引流路20に隙間Gがあるので、可動式遮蔽板32の調整が容易となる。
(3)可動式遮蔽板32を付勢する付勢手段として捩りコイルばね33を用いたので、回動可能に軸支された可動式流量調整部材としての可動式遮蔽板32が回動したときにおいて付勢力の変化をより少なくすることができる。
回転角θの変化に対し、安定的にM1+M2+M3>0を確保するためには、ばね定数を低く設定することが必要となるため、可動式遮蔽板32を付勢する付勢手段としては、捩りコイルばねが好ましい。
なお、上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、可動式遮蔽板32を付勢する部材として捩りコイルばね33を用いたが、要は、吸引流路20内においてプラテン吸引孔側からの圧力を受ける面と吸引ファン22側からの圧力を受ける可動部材を、連通を開く側に付勢するものであればよい。
・図1においては複数の吸引孔21を、用紙12の搬送方向であるX軸方向において一定の間隔をおいて一直線上に並ぶように形成し、かつ、用紙搬送方向に直交するY軸方向において一定の間隔をおいて配列したが、用紙12をプラテン18に吸着することができれば、必ずしも一定間隔(等間隔)および一直線に配置されていなくてもよい。
・図2においては連通制御部材30,31(可動式遮蔽板32)を用紙搬送方向に直交する方向における最も端の列の吸引孔21と端から2列目の吸引孔21との間に用紙搬送方向に延びるように配置したが、これに加えて、図10に示すように、連通制御部材50,51(可動式遮蔽板32)を、用紙搬送方向に直交する方向における端からn列目の吸引孔21と端から(n+1)列目の吸引孔21との間にも用紙搬送方向に延びるように配置してもよい。nは「2」以上の整数である。図10では、n=2の場合であり、連通制御部材50,51(可動式遮蔽板32)を用紙搬送方向に直交する方向における端から2列目と3列目の吸引孔21の間にも用紙搬送方向に延びるように配置している。
・上記実施形態では可動式遮蔽板32を閉じたときに隙間Gがあったが、なくてもよい。要は、絞る状態にすればよい(全閉でも開いていてもよい)。
・上記実施形態では、液体噴射装置をインクジェット式プリンター11に具体化したが、インク以外の他の液体を噴射したり吐出したりする液体噴射装置を採用してもよい。微小量の液滴を吐出させる液体噴射ヘッド等を備える各種の液体噴射装置に流用可能である。なお、液滴とは、上記液体噴射装置から吐出される液体の状態をいい、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう液体とは、液体噴射装置が噴射させることができるような材料であればよい。例えば、物質が液相であるときの状態のものであればよく、粘性の高い又は低い液状体、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような流状態、また物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散又は混合されたものなどを含む。また、液体の代表的な例としては上記実施形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インク及び油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種液体組成物を包含するものとする。液体噴射装置の具体例としては、例えば液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、面発光ディスプレイ、カラーフィルタの製造などに用いられる電極材や色材などの材料を分散又は溶解のかたちで含む液体を噴射する液体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する液体噴射装置、捺染装置やマイクロディスペンサ等であってもよい。さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する液体噴射装置を採用してもよい。そして、これらのうちいずれか一種の液体噴射装置に本発明を適用することができる。
11…プリンター(液体噴射装置)、12…用紙(被記録媒体)、15…記録ヘッド(液体噴射ヘッド)、16…キャリッジ、18…プラテン、20…吸引流路、21…吸引孔、22…吸引ファン(吸引手段)、30…第1の連通制御部材(連通制御手段)、31…第2の連通制御部材(連通制御手段)、32…可動式遮蔽板(可動式流量調整部材)、33…捩りコイルばね(付勢手段)、34…第1の度当て、G…隙間。

Claims (5)

  1. 被記録媒体に液体を噴射する液体噴射ヘッドを搭載するためのキャリッジと、
    前記キャリッジの移動領域と対向する位置に配されるとともに、複数の吸引孔を備え、該複数の吸引孔により前記被記録媒体を吸着するプラテンと、
    前記被記録媒体を前記プラテンに吸着するための負圧を発生する吸引手段と、
    前記吸引手段と前記プラテンとの間に配され、前記吸引手段が発生させた負圧を前記プラテンに伝える吸引流路と、
    を備えた液体噴射装置であって、
    前記吸引流路内に、前記複数の吸引孔が配置される領域よりも幅の狭い被記録媒体を吸着する際に、該被記録媒体に閉塞されない吸引孔から吸引される空気流によって、前記被記録媒体に閉塞されない吸引孔と前記吸引手段との連通を制御する連通制御手段を備えることを特徴とする液体噴射装置。
  2. 前記連通制御手段が、前記複数の吸引孔が配置される領域よりも幅の狭い被記録媒体に閉塞されない吸引孔から前記吸引手段への流量を調整可能なように前記吸引流路に軸中心で回動可能に軸支される可動式流量調整部材と、前記吸引手段が動作しない状態において、前記可動式流量調整部材が前記被記録媒体に閉塞されない吸引孔と前記吸引手段との連通を開く側の状態を維持するための付勢力を付与する付勢手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の液体噴射装置。
  3. 前記付勢手段の付勢力が、前記複数の吸引孔が配置される領域よりも幅の狭い被記録媒体を吸着する際に、該被記録媒体に閉塞されない吸引孔から吸引される空気流により生じる前記可動式流量調整部材における被記録媒体に閉塞されない吸引孔側と前記吸引手段側の空間の圧力差によって前記軸中心に発生するモーメントよりも弱い逆向きのモーメントが働いて、前記可動式流量調整部材が前記被記録媒体に閉塞されない吸引孔から前記吸引手段への流量を減らす側の状態となるように設定されていることを特徴とする請求項2に記載の液体噴射装置。
  4. 前記連通制御手段は、前記可動式流量調整部材が流量を減らす側の状態で当接する度当てが設けられ、前記可動式流量調整部材が前記度当てに当接したとき、前記被記録媒体に閉塞されない吸引孔と前記吸引手段との間の前記吸引流路に隙間があることを特徴とする請求項2又は3に記載の液体噴射装置。
  5. 前記付勢手段は、捩りコイルばねであることを特徴とする請求項2〜請求項4の何れか一項に記載の液体噴射装置。
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