JP2016120651A - 液体吐出装置 - Google Patents

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Kiyotaka Ogura
清孝 小倉
島田 仁学
Kimisato Shimada
仁学 島田
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Abstract

【課題】吐出部から吐出された液体の蒸発成分が気流形成部の基板に直接的に付着することを抑制することができる液体吐出装置を提供する。
【解決手段】インクジェット式プリンターは、インクを吐出可能な記録ヘッド31と、電子基板42を有した吸引ファン41とを備える。そして、電子基板42は、コーティング材Cによってコーティングされている。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えばインクジェット式プリンターなどの液体吐出装置に関する。
一般に、液体吐出装置の一種であるインクジェット式プリンターは、用紙などの記録媒体(媒体)を支持する支持面を有したプラテン(媒体支持部)を備えており、支持面上に支持された記録媒体に記録ヘッド(吐出部)からインク(液体)を吐出することで印刷を行うようになっている。
こうしたプリンターの中には、プラテンに形成された貫通孔(吸引孔)を介して吸引することで記録媒体を支持面に吸着させる吸引ファン(気流形成部)と、プラテンに設けられて記録媒体に付着したインクを加熱して乾燥させる加熱部(乾燥部)とを備えたものがある(例えば、特許文献1)。そして、このようなプリンターの吸引ファンは、通常、その駆動を制御するための基板を備えている。
特開2006−150723号公報
ところで、上述のようなプリンターでは、記録媒体の印刷を行う場合、吸引ファンによってプラテンの支持面に吸着された記録媒体に対して吐出部からインクを吐出して付着させ、記録媒体に付着したインクを加熱部の熱によって乾燥させている。このため、加熱部の熱によって蒸発したインクの蒸発成分が貫通孔を介して吸引ファンに吸引されるので、この吸引されたインクの蒸発成分が吸引ファンの基板に付着して吸引ファンが正常に動作しなくなるおそれがあるという問題がある。
本発明は、このような従来技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、吐出部から吐出された液体の蒸発成分が気流形成部の基板に直接的に付着することを抑制することができる液体吐出装置を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決する液体吐出装置は、液体を吐出可能な吐出部と、気流を形成可能であり、基板を有する気流形成部と、を備え、前記基板は、コーティングされている。
この構成によれば、気流形成部の基板がコーティングされているので、吐出部から吐出された液体の蒸発成分が気流形成部の基板に直接的に付着することを抑制することが可能となる。
上記液体吐出装置において、前記基板は、絶縁性を有する材料によってコーティングされていることが好ましい。
この構成によれば、気流形成部の基板と外部とが絶縁されるので、気流形成部の動作に不具合が起こることを抑制することが可能となる。
上記液体吐出装置において、前記基板は、耐水性を有する材料によってコーティングされていることが好ましい。
この構成によれば、気流形成部の基板に水分が進入しなくなるので、気流形成部の動作に不具合が起こることを抑制することが可能となる。
上記液体吐出装置において、前記基板は、耐熱性を有する材料によってコーティングされていることが好ましい。
この構成によれば、基板が発熱した場合でも、基板に対するコーティング状態を維持することが可能となる。
上記液体吐出装置において、前記基板は、シリコーンを含む材料によってコーティングされていることが好ましい。
この構成によれば、シリコーンは絶縁性、耐水性、及び耐熱性を有しているため、気流形成部の基板を好適に保護することが可能となる。
上記液体吐出装置において、前記基板は、少なくとも電子部品が取り付けられる面がコーティングされていることが好ましい。
この構成によれば、気流形成部の動作に対する影響が大きい基板における電子部品が取り付けられる面がコーティングされることで、基板を効果的に保護することが可能となる。
上記液体吐出装置において、前記液体が吐出される媒体を支持可能な支持面と、吸引孔と、を有する媒体支持部を備え、前記気流形成部は、前記吸引孔を介して前記媒体が前記支持面に吸着されるように前記気流を形成することが好ましい。
この構成によれば、気流形成部が形成した気流によって媒体が吸引孔を介して媒体支持部の支持面に吸着される際に、吐出部から吐出された液体の蒸発成分が気流形成部の基板に付着することを抑制することが可能となる。
上記液体吐出装置において、前記媒体に吐出された前記液体を乾燥させる乾燥部と、前記液体が前記乾燥部によって乾燥される際に発生する前記液体の蒸発成分を前記吸引孔から遠ざけるように送風する送風部と、を備えることが好ましい。
この構成によれば、発生した液体の蒸発成分が吸引孔から遠ざけられるので、当該液体の蒸発成分が気流形成部の基板に付着することを抑制することが可能となる。
上記液体吐出装置において、前記媒体に吐出された前記液体を乾燥させる乾燥部と、前記液体が前記乾燥部によって乾燥される際に発生する前記液体の蒸発成分を吸引する吸引部と、を備えることが好ましい。
この構成によれば、発生した液体の蒸発成分が吸引部によって吸引されるので、当該液体の蒸発成分が気流形成部の基板に付着することを抑制することが可能となる。
一実施形態のインクジェット式プリンターの概略構成を示す側断面模式図。 図1の要部を示す断面模式図。 変更例のインクジェット式プリンターの要部を示す断面模式図。 変更例のインクジェット式プリンターの要部を示す断面模式図。
以下、液体吐出装置をインクジェット式プリンターに具体化した一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、液体吐出装置としてのインクジェット式プリンター11は、本体フレーム12を備えている。本体フレーム12には、ロール・ツー・ロール方式で媒体Bをその搬送経路に沿って上流側から下流側に向かって搬送する搬送ユニット13が設けられている。本実施形態では媒体Bが塩化ビニル系のフィルムによって構成されている。さらに、本体フレーム12には、搬送ユニット13によって搬送される媒体Bに液体の一例としてのインクを吐出する液体吐出ユニット14が設けられている。
搬送ユニット13は、搬送経路の上流側でロール状の媒体Bを支持するとともに媒体Bを搬送経路に沿って下流側へ繰り出す繰出軸15と、繰出軸15から繰り出された媒体Bを下流側で巻き取る巻取軸16とを備えている。繰出軸15は巻取軸16よりも高い位置に配置され、媒体Bの搬送経路は全体として上側に膨らむ略半円弧状をなしている。
繰出軸15及び巻取軸16は、媒体Bの搬送方向と交差する幅方向(図1では紙面と交差する方向)に延びる軸線を中心にそれぞれ回転可能に配置されている。繰出軸15はモーター(図示略)によって媒体Bを繰り出す方向に回転駆動され、巻取軸16はモーター(図示略)によって媒体Bを巻き取る方向に回転駆動される。
媒体Bの搬送経路の途中位置には、該搬送経路の一部を形成するとともに繰出軸15から巻取軸16に向かって搬送される媒体Bを一方側(図1では下側)から支持する媒体支持部20が配置されている。すなわち、媒体支持部20は、媒体Bを挟んで液体吐出ユニット14と対向するように配置されている。媒体支持部20における媒体Bを支持する面は、水平な支持面20aとされている。
媒体Bの搬送経路における媒体支持部20の上流側には、該搬送経路の一部を形成するとともに媒体Bを一方側(図1では下側)から支持する板状の上流側支持部21が媒体支持部20と隣り合うように配置されている。上流側支持部21は下流側へ向かうほど高さが高くなるように湾曲(屈曲)しており、上流側支持部21における媒体Bを支持する面は上流側支持面21aとされている。
媒体Bの搬送経路における媒体支持部20の下流側には、該搬送経路の一部を形成するとともに媒体Bを一方側(図1では下側)から支持する板状の下流側支持部22が媒体支持部20と隣り合うように配置されている。下流側支持部22は下流側へ向かうほど高さが低くなるように湾曲(屈曲)しており、下流側支持部22における媒体Bを支持する面は下流側支持面22aとされている。
媒体Bの搬送方向における上流側支持部21の長さは、媒体Bの搬送方向における媒体支持部20の長さよりも長く、且つ媒体Bの搬送方向における下流側支持部22の長さよりも短くなっている。媒体Bの搬送方向と交差する幅方向(図1では紙面と交差する方向)における媒体支持部20、上流側支持部21、及び下流側支持部22の長さは、互いに同じになっているとともに最大幅の媒体Bの幅よりも長くなっている。なお、下流側支持部22における下流側支持面22aとは反対側の面には、下流側支持部22を加熱する乾燥部の一例としてのヒーター23が蛇行状に這うように当該面全体にわたって設けられている。つまり、液体吐出装置は、媒体Bに吐出された液体を乾燥させる乾燥部を備えている。
図1に示すように、媒体Bの搬送経路における媒体支持部20と上流側支持部21との間には、媒体Bを挟持しながら上流側から下流側へ搬送する搬送ローラー対24が配置されている。搬送ローラー対24は、モーター(図示略)によって、媒体Bを挟持しながら上流側から下流側へ搬送する方向に回転駆動される。
媒体Bの搬送経路における下流側支持部22と巻取軸16との間には、搬送される媒体Bにテンションを付与するテンションローラー25が配置されている。すなわち、テンションローラー25は、一端側が本体フレーム12に揺動可能に支持された揺動フレーム26の他端側に回転可能に支持され、媒体Bにおける媒体支持部20、上流側支持部21、及び下流側支持部22によって支持される側の面に接触するように配置されている。
テンションローラー25は、媒体Bの搬送方向と交差する幅方向(図1では紙面と交差する方向)に延びており、その長さが最大幅の媒体Bの幅よりも長くなっている。そして、テンションローラー25は、揺動フレーム26によって常に媒体Bを押圧する方向へ一定の付勢力で付勢されている。
図1に示すように、液体吐出ユニット14は、媒体支持部20の上方に配置されたキャリッジ30と、キャリッジ30の下端部に媒体支持部20の支持面20aと対向するように支持された吐出部の一例としての記録ヘッド31とを備えている。したがって、媒体支持部20は、媒体Bを記録ヘッド31と対向するように支持する。
キャリッジ30は、本体フレーム12に設けられたガイド部材(図示略)によって媒体Bの搬送方向と交差する幅方向(図1では紙面と交差する方向)に沿って往復移動可能に支持されている。そして、キャリッジ30は、キャリッジモーター(図示略)の駆動に基づき移動機構(図示略)によって媒体Bの搬送方向と交差する幅方向に往復移動される。記録ヘッド31における媒体支持部20に支持された媒体Bとの対向面には、媒体Bにインクを吐出するための複数のノズル31aが開口している。
そして、キャリッジ30を媒体Bの搬送方向と交差する幅方向に往復移動させながら、記録ヘッド31の各ノズル31aから媒体支持部20の支持面20aに支持された媒体Bに、インクを収容したインクカートリッジ(図示略)から供給されるインクを吐出することで、媒体Bの印刷が行われる。つまり、液体吐出装置は、液体を吐出可能な吐出部を備えている。
また、液体吐出ユニット14は、本体フレーム12に対して開閉自在に設けられたカバー部材32によって覆われている。そして、カバー部材32と搬送される媒体Bとの間には、若干の隙間が形成されている。
図1及び図2に示すように、媒体支持部20は中空の直方体状をなしており、支持面20aには媒体支持部20の内外を貫通するように形成された複数の吸引孔40が開口している。まとめると、媒体支持部20は、液体が吐出される媒体Bを支持可能な支持面20aと、吸引孔40と、を有している。
媒体支持部20における支持面20a側とは反対側の壁部には、媒体支持部20の内部の空気を吸引する気流形成部の一例としての吸引ファン41が設けられている。吸引ファン41は、羽を回転させて気体を流動させるファンである。吸引ファン41は、片面(支持面20a側とは反対側の面)に電子部品42aが取り付けられた駆動用の電子基板(基板)42を内部に備えている。つまり、液体吐出装置は、気流を形成可能であり、基板を有する気流形成部を備えている。
そして、吸引ファン41は、その駆動により、媒体支持部20の内部から外部へ流れる気流を形成することで、支持面20a上の媒体Bを支持面20aに吸着させる。電子基板42における電子部品42aが取り付けられた面は、コーティング材Cによって電子部品42aごとコーティングされている。言い換えれば、液体吐出装置において、気流形成部の基板がコーティングされている。
コーティング材Cは、絶縁性を有する材料によって構成することが好ましい。これにより、吸引ファン41(気流形成部)の電子基板(基板)42と外部とが絶縁されるので、吸引ファン41の動作に不具合が起こることを抑制することが可能となる。
また、コーティング材Cは、耐水性を有する材料によって構成することが好ましい。これにより、吸引ファン41(気流形成部)の電子基板(基板)42に水分が進入することを抑制できるので、吸引ファン41の動作に不具合が起こることを抑制することが可能となる。
また、コーティング材Cは、耐熱性を有する材料によって構成することが好ましい。耐熱性とは、具体的には、耐熱温度が50〜70℃程度となる耐熱性である。これにより、電子基板(基板)42が発熱した場合でも、電子基板42に対するコーティング状態を維持することが可能となる。
また、コーティング材Cは、シリコーンを含む材料によって構成することが好ましい。本実施形態のコーティング材Cは、シリコーン樹脂によって構成されている。シリコーン樹脂は、絶縁性、耐水性、及び耐熱性を有する。なお、コーティング材Cは、シリコーンゴム、ポリオレフィン、ポリウレタン、アクリル樹脂などによって構成してもよい。
次に、インクジェット式プリンター11の作用について説明する。
さて、媒体Bの印刷を行う場合には、まず、繰出軸15、巻取軸16、及び搬送ローラー対24を回転駆動するとともに、吸引ファン41を駆動する。すると、繰出軸15から繰り出された媒体Bは、上流側支持部21の上流側支持面21a上、媒体支持部20の支持面20a上、及び下流側支持部22における下流側支持面22a上を順次に搬送される。そして、媒体Bは、支持面20a上を搬送される過程で記録ヘッド31の各ノズル31aからインクが吐出されて印刷される。
このとき、支持面20a上の媒体Bは、印刷精度を確保するべく吸引ファン41により吸引孔40を介して吸引されるので、支持面20a上に吸着される。言い換えれば、このとき、吸引ファン41(気流形成部)は、吸引孔40を介して媒体Bが支持面20aに吸着されるように気流を形成する。支持面20a上で印刷された媒体Bは、下流側支持面22a上を搬送される過程でヒーター23の熱によって加熱される。これにより、印刷時に媒体Bに吐出されて付着したインクがヒーター23の熱によって加熱乾燥される。
このとき、インクの加熱により、インクの蒸発成分は、蒸発して周囲に拡散しながら漂うため、その一部が媒体支持部20の吸引孔40を介して吸引ファン41に吸い込まれる。吸引ファン41に吸い込まれたインクの蒸発成分は電子基板42に少しずつ付着することとなるが、電子基板42における電子部品42aが取り付けられた面はコーティング材Cによって電子部品42aごとコーティングされている。換言すれば、電子基板(基板)42において、少なくとも電子部品42aが取り付けられる面がコーティングされている。このため、コーティング材Cによって電子基板42にインクの蒸発成分が付着することが抑制されるので、吸引ファン41(気流形成部)に不具合が発生することが効果的に抑制される。
その後、下流側支持面22a上で、付着したインクが乾燥された媒体Bは、その搬送経路に沿って下流側へ搬送され、テンションローラー25を経由して巻取軸16によって順次巻き取られる。
以上、詳述した実施形態によれば以下の効果を得ることができる。
(1)吸引ファン41の電子基板42における電子部品42aが取り付けられた面は、コーティング材Cによって電子部品42aごとコーティングされている。このため、吸引ファン41が形成した気流によって媒体Bが吸引孔40を介して媒体支持部20の支持面20aに吸着される際に、記録ヘッド31の各ノズル31aから吐出されたインクの蒸発成分が吸引ファン41の電子基板42に付着することを抑制できる。この場合、特に吸引ファン41の動作に対する影響が大きい電子基板42における電子部品42aが取り付けられる面がコーティング材Cによってコーティングされることで、電子基板42を効果的に保護することができる。
(2)電子基板42をコーティングするコーティング材Cは、絶縁性、耐水性、及び耐熱性を有するシリコーン樹脂によって構成されている。このため、電子基板42を電気及び水等から効果的に保護することができる。また、電子基板(基板)42が発熱した場合でも、電子基板42に対するコーティング状態を維持することが可能となる。
(変更例)
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・図3に示すように、下流側支持面22aにおける上流端部のほぼ真上の位置に、下流側支持面22a上に沿って媒体Bの搬送方向の下流側に向かって送風する送風部の一例としての送風ファン50を配置するようにしてもよい。換言すれば、液体吐出装置は、液体が乾燥部によって乾燥される際に発生する液体の蒸発成分を吸引孔から遠ざけるように送風する送風部を備えてもよい。このようにすれば、下流側支持面22a上を下流側に向かって搬送される媒体Bに付着したインクがヒーター23の熱によって加熱乾燥される際に発生する当該インクの蒸発成分が送風ファン50の送風によって媒体支持部20の吸引孔40から遠ざけられる。このため、インクの蒸発成分が吸引ファン41による吸引力よって吸引孔40から吸い込まれて吸引ファン41の電子基板42に付着することを抑制することができる。なお、送風ファン50は、送風することによってインクの蒸発成分を媒体支持部20の吸引孔40から遠ざけることができるのであれば、任意の位置に配置してもよい。
・図4に示すように、カバー部材32における下流側支持面22aの上流端部のほぼ真上の位置にカバー部材32内の空気を吸引し、外部へ排気する吸引部の一例としての排気ファン51を設けるようにしてもよい。言い換えれば、液体吐出装置は、液体が乾燥部によって乾燥される際に発生する液体の蒸発成分を吸引する吸引部を備えてもよい。このようすれば、下流側支持面22a上を下流側に向かって搬送される媒体Bに付着したインクがヒーター23の熱によって加熱乾燥される際に発生する当該インクの蒸発成分が排気ファン51によって吸引されて外部へ排気される。したがって、インクの蒸発成分が吸引ファン41による吸引力よって吸引孔40から吸い込まれて吸引ファン41の電子基板42に付着することを抑制することができる。この場合、排気ファン51に、吸引したインクの蒸発成分を溜めるための回収容器や吸引したインクの蒸発成分を吸収して保持するための吸収材などを設けるようにしてもよい。なお、排気ファン51は、吸引することによってインクの蒸発成分を媒体支持部20の吸引孔40から遠ざけることができる位置に配置することが好ましい。
・吸引ファン41の電子基板42の両面をコーティング材Cによってコーティングするようにしてもよい。すなわち、吸引ファン41の電子基板42における電子部品42aが取り付けられた面だけでなく、その反対側の面もコーティング材Cによってコーティングするようにしてもよい。
・電子基板42をコーティングするコーティング材Cは、必ずしもシリコーンを含む材料によって構成する必要はない。
・電子基板42をコーティングするコーティング材Cは、耐熱性を有さない材料によって構成してもよい。
・電子基板42をコーティングするコーティング材Cは、耐水性を有さない材料によって構成してもよい。
・電子基板42をコーティングするコーティング材Cは、絶縁性を有さない材料によって構成してもよい。
・ヒーター23は省略してもよい。この場合、下流側支持面22a上を下流側に向かって搬送される媒体Bに付着したインクは、常温で自然乾燥されて、その蒸発成分が発生する。
・ヒーター23の代わりに、下流側支持面22a上を下流側に向かって搬送される媒体Bに付着したインクに常温の風を送って乾燥させる送風機を乾燥部として用いてもよい。
・ヒーター23の代わりに、下流側支持面22a上を下流側に向かって搬送される媒体Bに付着したインクに温風を送って乾燥させる温風機を乾燥部として用いてもよい。
・インクジェット式プリンター11に搭載される気流形成部としての全ての送風ファン及び全ての吸引ファンのうちの少なくとも1つの電子基板をコーティング材Cによってコーティングするようにしてもよい。
・上記実施形態では、気流形成部の一例として、羽を回転させて気体を流動させるファンを用いた構成を示したが、気流形成部は、他の構成であってもよい。例えば、ふいご、蛇腹、ピストン等のように、容積を変動させることで気体の吸入や排出を行って気流を形成するものであってもよい。
・インクジェット式プリンター11は、インクカートリッジをキャリッジ30に装着する所謂オンキャリッジタイプであってもよいし、インクカートリッジを本体フレーム12に設けられた装着部に装着する所謂オフキャリッジタイプであってもよい。
・インクジェット式プリンター11は、媒体Bの幅全体と対応した長尺状の固定された吐出部を備える、いわゆるラインタイプに変更してもよい。この場合の吐出部は、ノズルが形成された複数の単位ヘッド部を並列配置することによって印刷範囲が媒体Bの幅全体に亘るようにしてもよいし、単一の長尺ヘッドに媒体Bの幅全体に亘るように多数のノズルを配置することによって、印刷範囲が媒体Bの幅全体に亘るようにしてもよい。
・媒体Bは、フィルムだけでなく、紙や布などであってもよい。
・上記実施形態において、液体吐出装置は、インク以外の他の液体を吐出する液体吐出装置であってもよい。なお、液体吐出装置から微小量の液滴となって吐出される液体の状態としては、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう液体は、液体吐出装置から吐出させることができるような材料であればよい。例えば、物質が液相であるときの状態のものであればよく、粘性の高い又は低い液状体、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような流状体を含むものとする。また、物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散又は混合されたものなども含むものとする。液体の代表的な例としては上記実施形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インク及び油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種液体組成物を包含するものとする。液体吐出装置の具体例としては、例えば、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、面発光ディスプレイ、カラーフィルターの製造等に用いられる電極材や色材等の材料を分散又は溶解のかたちで含む液体を吐出する液体吐出装置がある。また、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を吐出する液体吐出装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を吐出する液体吐出装置、捺染装置やマイクロディスペンサー等であってもよい。さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を吐出する液体吐出装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に吐出する液体吐出装置であってもよい。また、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を吐出する液体吐出装置であってもよい。
11…液体吐出装置の一例としてのインクジェット式プリンター、20…媒体支持部、20a…支持面、23…乾燥部の一例としてのヒーター、31…吐出部の一例としての記録ヘッド、40…吸引孔、41…気流形成部の一例としての吸引ファン、42…電子基板(基板)、42a…電子部品、50…送風部の一例としての送風ファン、51…吸引部の一例としての排気ファン、B…媒体、C…コーティング材。

Claims (9)

  1. 液体を吐出可能な吐出部と、
    気流を形成可能であり、基板を有する気流形成部と、
    を備え、
    前記基板は、コーティングされていることを特徴とする液体吐出装置。
  2. 請求項1に記載の液体吐出装置であって、
    前記基板は、絶縁性を有する材料によってコーティングされていることを特徴とする液体吐出装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の液体吐出装置であって、
    前記基板は、耐水性を有する材料によってコーティングされていることを特徴とする液体吐出装置。
  4. 請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の液体吐出装置であって、
    前記基板は、耐熱性を有する材料によってコーティングされていることを特徴とする液体吐出装置。
  5. 請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載の液体吐出装置であって、
    前記基板は、シリコーンを含む材料によってコーティングされていることを特徴とする液体吐出装置。
  6. 請求項1〜請求項5のうちいずれか一項に記載の液体吐出装置であって、
    前記基板は、少なくとも電子部品が取り付けられる面がコーティングされていることを特徴とする液体吐出装置。
  7. 請求項1〜請求項6のうちいずれか一項に記載の液体吐出装置であって、
    前記液体が吐出される媒体を支持可能な支持面と、吸引孔とを有する媒体支持部を備え、
    前記気流形成部は、前記吸引孔を介して前記媒体が前記支持面に吸着されるように前記気流を形成することを特徴とする液体吐出装置。
  8. 請求項7に記載の液体吐出装置であって、
    前記媒体に吐出された前記液体を乾燥させる乾燥部と、
    前記液体が前記乾燥部によって乾燥される際に発生する前記液体の蒸発成分を前記吸引孔から遠ざけるように送風する送風部と、
    を備えることを特徴とする液体吐出装置。
  9. 請求項7に記載の液体吐出装置であって、
    前記媒体に吐出された前記液体を乾燥させる乾燥部と、
    前記液体が前記乾燥部によって乾燥される際に発生する前記液体の蒸発成分を吸引する吸引部と、
    を備えることを特徴とする液体吐出装置。
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JP2020049919A (ja) * 2018-09-28 2020-04-02 セイコーエプソン株式会社 インクジェット記録方法

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JP2020049919A (ja) * 2018-09-28 2020-04-02 セイコーエプソン株式会社 インクジェット記録方法
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