JP2008114409A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2008114409A
JP2008114409A JP2006297644A JP2006297644A JP2008114409A JP 2008114409 A JP2008114409 A JP 2008114409A JP 2006297644 A JP2006297644 A JP 2006297644A JP 2006297644 A JP2006297644 A JP 2006297644A JP 2008114409 A JP2008114409 A JP 2008114409A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording
ink
recording medium
suction
platen
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2006297644A
Other languages
English (en)
Inventor
Norio Tsurui
紀夫 鶴井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2006297644A priority Critical patent/JP2008114409A/ja
Publication of JP2008114409A publication Critical patent/JP2008114409A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)
  • Handling Of Sheets (AREA)

Abstract

【課題】 簡易で廉価な構成で多種類の幅の記録媒体を適切に吸着して搬送しうると共に、騒音の増大やプラテンの汚れを防止しうるインクジェット記録装置を提供する。
【解決手段】 記録媒体をプラテンに吸着するための吸引装置を備え、吸引ダクト中に紙サイズに応じて開閉動作を行う弁を設け、弁を閉じた状態で画像記録を行う紙サイズの記録媒体に記録をしている場合でも、予備吐出を行なう予備吐口の位置に応じて弁の開閉動作を行う。
【選択図】 図9

Description

本発明は、記録ヘッドからインクを吐出して記録媒体に画像を記録するインクジェット記録装置に関し、特に、記録媒体をプラテンに吸着するための負圧を発生する吸引手段を備えたインクジェット記録装置に関する。
従来、銀塩写真プリントがデジタル画像を印刷するインクジェット記録装置に優っていた点は、画質と、印画紙いっぱいに画像を記録できる縁なし写真であった。しかし最近はインクジェット記録装置も銀塩写真と比較しても遜色ないまでに画質が向上し、また縁なし記録が可能となった点からも銀塩写真と同等とするものが登場している。
ところでインクジェット記録装置においてはインクが記録ヘッドの吐出口面から垂直に噴射されることが望ましいが、様々な要因で噴射方向が傾いてしまい、インクの着弾位置にずれが生じ、画質が悪化する場合がある。この場合、吐出口面と記録シートとの間の距離(ノズル高さ)が小さいほど着弾位置のずれは少なくてすむ。しかしノズル高さを小さくすると、記録シートのカール(反り)やベタ画像記録時のインク吸収による波打ち等により記録シートと吐出口面とが接触し、記録シートにインク汚れが付着してしまうおそれがある。
そこで特許文献1には、記録ヘッドと対向する位置に吸引プラテンを設け、記録シートのカールや波打ちを抑えつつ、ノズル高さを低くする構成が開示されている。吸引プラテンとは箱状に形成された吸引箱のシート接触面に多数の吸引口を穿設し、ファンによって内部から排気することによって負圧を発生させ、シート接触面にシートを吸着させて保持することができるプラテンである。
一方、特許文献2には、インクジェット記録装置で縁なし記録を行う場合はロール状シートを用い、シート搬送方向に関してはカッタで自動的に切断し、幅方向にはシート幅より広い領域に記録する構成が開示されている。この場合、記録媒体の幅方向外側に吐出されたインクを受ける手段として、プラテン上の対応位置に設けられたインク受けが使用されている。このインク受けはプラテンの搬送支持面に開口する凹部で形成される。また、インク受けの内部に孔を形成し、受け止めたインクをこの孔から廃インク貯蔵部へ導くように構成されている。なお、記録装置が扱える記録媒体の幅が複数ある場合インク受けはその数に応じて複数設けられる。
また、一般にインクジェット記録ヘッドの吐出口からインク中に含有されている水やアルコールのような揮発性を有する溶媒成分が蒸発して不揮発成分の濃度が相対的に高くなり、その結果としてインクの粘度が上昇し記録ヘッドの吐出状態に弊害を与える場合がある。これを回避し良好な画像記録を行うために、記録とは無関係なインク吐出を予備的に実行する、所謂インク予備吐動作が一般に採用されている。このような予備吐動作は、記録直前の記録ヘッドに対し、全ノズルに数発から数千発の駆動パルスを印加することにより実施されている。特に記録ヘッドをキャリッジに搭載して記録シートの搬送方向(副走査方向)と交叉する方向(主走査方向)に移動して記録シートに記録を行うシリアルタイプの記録装置の場合、記録シートの幅が大きくなると記録ヘッドの走査時間が長くなることにより吐出口が外気にさらされる時間も長くなる。そこで、吸引キャップのみならず、記録シートを挟んで反対側にも予備吐口を備える記録装置がある。インク吐出性能の低下を防ぐとともに、スループットを向上させるためには、予備吐口は記録シートの幅方向端部の近傍に設ける必要がある。複数の幅の記録シートに記録を行う記録装置においては、複数の幅に対応して複数の予備吐口を設けていた。
特開平06−064175 特開平11−321016
しかしながら、吸引手段を1つしか持たず複数の幅の記録シートに記録を行う記録装置においては、幅の小さい記録シートに記録を行うときはプラテンの吸引口の大半が開放されるため記録シートを吸着するための圧力が低下してしまうという問題があった。この問題を解決するための手段として、より強力な吸引源を用いると、コストアップになるとともに騒音が大きくなるという新たな課題が発生してしまう。また、プラテンと吸引手段(ファン)を繋ぐダクト内に仕切りを設けて複数の吸引手段により吸引を行う構成とすると、インクミストを含むエアを吸引するため、複数の吸引手段ごとにこのインクミストをトラップ(除去)する構成が必要になるという新たな課題が発生してしまう。
また、記録シートの幅方向の端部以外で予備吐を行う構成においては、予備吐に付随して相当量のインクミストが発生するため、プラテンや機内にインクミストが付着することを防止するため、吸引プラテン以外にこの予備吐受けにも吸引手段を備える必要があった。
このような事情に鑑みて、本発明の目的は、簡単な構成で複数の幅の記録媒体を確実にプラテンに吸着することができ、また装置に汚れが付着することを防止して高画質な記録を行うことができるインクジェット記録装置を提供することである。
本発明は、上記目的を達成するため、記録媒体にインクを吐出して記録を行う記録ヘッドを搭載するためのキャリッジと、前記キャリッジの移動領域と対向する位置に配されるとともに、複数の吸引口と記録ヘッドから吐出されたインクを受けるインク受けとを有し前記複数の吸引口により記録媒体を吸着するプラテンと、記録媒体を前記プラテンに吸着するための負圧を発生する吸引手段と、前記吸引手段と前記プラテンとの間に配され前記吸引手段が発生させた負圧を前記プラテンに伝える吸引ダクトと、前記吸引ダクト内に配され記録媒体の幅に応じて前記吸引ダクトを途中で閉じた状態の第一の位置と、開いた状態の第二の位置と、に移動可能な弁と、第一の幅の記録媒体に記録を行なうときは前記弁を前記第一の位置に移動させ、前記第一の幅より大きな第二の幅の記録媒体に記録を行なうときは前記弁を前記第二の位置に移動させる制御手段と、を備えるインクジェット記録装置であって、前記制御手段は前記第一の幅の記録媒体に記録を行なう場合でも前記インク受けにインクを吐出するときは前記弁を前記第二の位置に移動させることを特徴とする。
本発明によれば、簡単な構成で複数の幅の記録媒体を確実にプラテンに吸着することができ、また装置に汚れが付着することを防止して高画質な記録を行うことができるインクジェット記録装置が提供される。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を具体的に説明する。なお、各図面を通して同一符号は同一又は対応部分を示すものである。
以下、図1は本発明の一実施形態に係るインクジェット記録装置の装置全体の概略構成を示す斜視図である。
装置1は大きく分けて次の三つの部分からなっている。ロール状の記録媒体(又はロール紙と称する時もある)Prを回転可能に保持するロール紙ホルダと、ロール紙ホルダから送り出された記録媒体を保持しながら画像形成を行う画像形成部と、画像形成された記録媒体を切断し機外に排出するための排紙部と、を備える。次にこれらの各部を夫々説明する。
ロール紙ホルダは、ロール紙Prをスプール軸11及び一対のスプールフランジ12L,12Rにより回転自在に保持し、スプール軸11の両端はスプール軸受部13L、13Rで受ける構成なっている。なお、ロール紙Prの交換作業を容易に行うため、スプール軸受部13L,13Rの手前には、スライド用のスロープがあり、作業者はこのスロープに沿ってロール紙Prの脱着を行う。ロール紙Prの下部には、作業者が後述する画像形成部までロール紙を送り込む際にサポートする給紙ガイド対が設けられている。
スプール軸11の左端側には、スプール軸11と共働して回転するトルクリミッタ11aが設けられている。トルクリミッタ11aのトルク値Trは一般的にロールブレーキTと呼ばれるものであり、ロール紙Prと搬送ローラ21との間に一定のテンションTを与えることでロール紙Prの斜行を補正する。これによりユーザーのロールセット時に生じるズレ、弛み等を除去するとともに、ロール紙Prに一定の負荷を与えることで安定して高精度な搬送を行うことができる。
本発明のインクジェット記録装置は、記録媒体Prの搬送は片側基準と成っており、その基準位置は、記録媒体の幅方向において、キャリッジ40のホームポジション側となっている。つまり記録媒体Prの記録装置へのセットにおいて、記録媒体Prの幅方向の位置合わせは記録媒体Prのホームポジション側の端部をこの基準位置に合わせて行なわれる。
画像形成部は主に以下の構成を備える。画像形成時に記録媒体を所定量ずつ搬送する搬送ローラ21と、搬送ローラ21に所定加圧力Fにて付勢され従動回転する複数個のピンチローラ22と、吸引口23aによりロール紙Prを吸着しつつ平面状に保持するためのプラテン23と、記録ヘッド41を搭載してロール紙の搬送方向(副走査方向)と交差する方向(主走査方向)に往復走査するキャリッジ40と、を備える。
記録ヘッド41は周知のインクジェット方式であり、これを保持するキャリッジ40の主走査方向の往復移動動作に同期して、画像データに基づいたヘッド駆動信号によりインク滴を記録媒体Prに向かって吐出することにより画像を記録していく。記録媒体への画像形成は搬送ローラ21による所定量搬送(これをバンド搬送という)とキャリッジ40による記録とを交互に繰り返しながら記録媒体上に画像を記録していく。
また、キャリッジ40のホームポジション側であるプラテン23の記録領域を外れた位置に、後述する予備吐により記録ヘッド41から吐出されたインクを受けるための予備吐受け用口26が設けられている。(図1及び図4参照)図には示していないがこの予備吐受け用口26の近くに記録ヘッド41の回復機構を設けてある。
また、キャリッジ40の左端には、図1に示す主走査方向の(−)方向に移動しながらロール紙Prを切断するカッターユニット50が着脱自在に設けられている。
カッターユニット50には、ロール紙Prに直接に接触してこのロール紙Prを切断するカッター刃51が固定されている。プラテン23のカッター刃51が走行する部分には、カッター刃51の先端部が入り込むカッター溝24が形成されている。
カッター刃51はガイドコロ52と連動して上下動可能に構成されており、収納時は上部位置にて爪部で保持されている。切断時は、装置本体1の左端部までキャリッジ40がオーバーランをすると壁に設けられた突起部(不図示)により、前記爪部が押されてリリースされ、ガイドコロ52が記録媒体に摺接しつつ前述の切断動作を行う。切断動作終了位置で、プラテン23上に形成されたガイドリブ25に沿ってガイドコロ52が上方に押されてカッター刃51が収納される。
また、キャリッジ40の左端には、記録媒体検出部60が設けられている。図2の記録媒体検出部模式図を用いながらこの記録媒体検出部60について説明する。
記録媒体検出部60は反射型光学式センサであり、発光部61である発光ダイオード(LED)より記録媒体Prの表面に対して光を照射し、記録媒体Prからの反射光を受光部62であるフォトトランジスタ(またはフォトダイオード)で検出するものである。この構成により、記録媒体Prの検出を行う。なお記録媒体検出部60は、記録媒体の有無を検出できるセンサであれば任意のセンサを用いうる。
次にプラテン23等の構成について図3のプラテン及び吸引ダクト構成を示す斜視図及び図4のプラテン詳細構成図も用いながら説明する。
プラテン23は、画像形成部において記録ヘッド41と記録媒体Prとの間に所定の隙間を形成するように記録媒体を案内支持するものである。本実施形態におけるプラテン23は、記録媒体を該プラテンの案内支持面に吸着することができる吸引プラテンで構成されている。プラテン23は、内部が空洞構造のステイ70上にシール材を介して固定されている。ステイ内部は吸引ダクト71を兼ねており、ステイ70の片側端には吸引ファン(不図示)を有する吸引手段80が接続されている。吸引ファンは、少ない電圧で高い出力(静圧)の得られるシロッコファンを用いている。
ステイ70は装置本体の幅方向にキャリッジ40の移動領域と対応するよう配されている。本実施形態における吸引力発生手段の吸引源である吸引手段80は、キャリッジ40のホームポジション側であるステイ70の一端部(図1中の右側端部)に装着されている。つまり吸引手段80は記録媒体の搬送における基準位置側であるステイ70の一端部(図1中の右側端部)に装着されている。
プラテン23上には、吸引ダクト71と連通する複数の吸引口23aとその吸引口23a同士間を結ぶよう吸引溝23bが配されている。
以上の構成により、吸引手段80の吸引圧を吸引ダクト71を介し、吸引口23a、吸引溝23bから吸引を行い、記録媒体Prをプラテン23の案内支持面に吸着させる。これにより、記録時の紙浮きや記録後のコックリング等を防止することができる。
プラテン23上には記録ヘッド41から吐出されるインクを受けるためのインク受け23c、23dや23eが形成されている。インク受け23cは記録媒体搬送時の基準側に存在する。インク受け23dや23eは基準側とは反対側の記録媒体の端縁に対向する位置又その近傍に存在する。つまりインク受け23dや23eはプラテン23上において使用する記録媒体のサイズに対応した位置に存在する。このインク受け23c、23dや23eは、記録媒体Prに対してフチなし記録(余白なし記録)を行う際に記録媒体の端縁の外側に吐出されたインクを受容するためのものである。また予備吐のために記録媒体の端縁の外側に吐出されたインクを受容するためのものである。インク受け23c、23dや23eは、記録媒体の両側の端縁部に対応するそれぞれの領域に使用される記録媒体のサイズに応じて複数設けられている。インク受け23c、23dや23eの形状をインク受け23cを用いて説明する。インク受け23cには中央部の孔23c’が存在しその周りは孔23c’に向かって傾斜面が形成されている。この傾斜面に吐出されたインク滴はこの傾斜と前記負圧によって吸引ダクト71内へと導かれる。他のインク受けも同様の形状となっている。また不図示ではあるが吸引ダクト71の底にインク吸収体を敷いたり、吸引手段80の前又は後ろにフィルタを設けることでインク受け23c〜23dから吸引ダクト71内に吐出されたインクや、インクミストを回収するようにしている。
また、インク受け23c,23dは、記録される記録媒体のサイズが比較的小さい場合など、使用される記録媒体のサイズによっては、吐出口内のインクをリフレッシュするための予備吐(記録を目的としないインク吐出)の際の吐出インクを受けるために使用される。
インク中に含有されている水やアルコールのような揮発性を有する溶媒成分が蒸発して不揮発成分の濃度が相対的に高くなり、その結果としてインクの粘度が上昇し記録ヘッドの吐出状態に弊害を与える場合がある。予備吐はこれを回避し良好な画像記録を行う為に、画像とは無関係な吐出を予備的に実行するためのものである。
以上のプラテン構成が紙幅全域に渡って形成されているが、本実施例では一つの吸引手段で最大紙まで効率的に記録媒体を吸着するため、プラテン23内部にはプラテン仕切り23fを設け複数の空間を形成し夫々の空間が吸引ダクト71と連通している。更に吸引ダクト71中央部に圧切換弁ユニット90が設けられており紙幅に応じて開閉制御を行っている。この動作詳細は後述する。
この圧切換弁ユニット90について図5の吸引ダクト71及び圧切換弁構成図及び図6の圧切換弁ユニット90の詳細構成図を用いながら説明する。
吸引ダクト71内には仕切り部72があり、それに当接する圧切換弁91、圧切換弁91(斜線部)と締結されている回転軸92があり、この軸を防水タイプのベアリング93と軸受94に回転自在に支持されている。回転軸92はリンク95がビスにて締結されており、このリンク95端を圧切換弁バネ96によって矢印方向に付勢されている。この付勢力と吸引ダクト71内部の負圧によって前記仕切り部72とのシール性(密閉性)を確保している(CLOSE状態)。また、リンク95の中央部の長丸穴と嵌合するピン97、これを圧入されているソレノイド98の鉄心部98’があり、この鉄心部98’は矢印方向にストロークするよう配されている。ソレノイド98は通電(ON)すると図中左方向に引き込まれロックされ、これをリンク95を介して圧切換弁91が時計方向に回転し、仕切り部72とに所定の流路が確保される(OPEN状態)。このソレノイド98は後述する紙幅等本体の信号に応じて制御されている。なお、ソレノイド98、ベアリング93や軸受94等はハウジング99上に取り付けられておりユニット化されている。
圧切換弁ユニット90より左側(走査Xの+方向)のプラテン23にも前記同様吸引口、吸引溝、フチなし及び予備吐用のインク受け23eが形成されている。
次に、圧切換弁ユニット90の制御について説明する。
図7は本体制御回路ブロック図であり、図8は用紙セットフローチャート図、 図9は吸引ダクトと圧切換弁の概略断面図である。先ず作業者は、ピンチローラ22を解除レバー(不図示)によりニップを解除し、ロール紙Prを画像形成部20まで送り込み、所定位置にて解除レバーによりピンチローラ22をONする。この動作を起点として以下の紙検知動作が開始される。以下をプレフィード動作と呼ぶ。先ず吸引ファンがONとなり紙吸着状態で圧切換弁91がOPEN(ソレノイドON)となる。この状態、キャリッジ40が主走査Xの+方向に移動し記録媒体検出部60が紙右端上(本体正面側より見て)となる位置で停止する。記録媒体検出部60で検知しつつ搬送ローラ21で記録媒体Prの副走査Yの−方向にバックフィードすることで紙先端位置を検知する。・・・検知動作(1)
再び、記録媒体Prを所定位置まで副走査Yの+方向にフィードし停止し、記録媒体検出部60で検知しつつキャリッジ40が主走査Xの−方向に走査することで紙右端位置(基準位置)Xを検知する。・・・検知動作(2)
次に、記録媒体Prが所定量(本例では300mm)を副走査Yの+方向にフィードされ停止すると、記録媒体検出部60で検知しつつキャリッジ40が記録媒体Pr上に往復動することで前記同様に紙右端位置Xを検知する。・・・検知動作(3)
次に、記録媒体Pr上を記録媒体検出部60で検知しつつキャリッジ40が主走査Xの+方向に走査することで紙幅検知Aを検知する。・・・検知動作(4)
以上の一連の検知動作が終了すると、記録媒体Prは副走査Yの−方向に待機位置までバックフィードし停止し、キャリッジも主走査Xの−方向に待機位置(これをホームポジションと呼ぶ)まで移動して停止し待機状態となる。
ここで前記検知データに基づいてCPUの演算により種々の判定を行う。
先ず斜行量△Xaを次式に基づいて判定する。
斜行量△Xa=|X−X|>閾値△X(本例では1mm)
の場合は、作業者に再セットを促す。
次に記録媒体Prの紙幅AがA以下の場合は、ソレノイド98がOFFとなり圧切換弁91はCloseとなり前記プラテン仕切り23fに区切られた空間の内側(吸引手段に近い側)が負圧となり、弁より外側(吸引手段より遠い側)は大気圧となる。
また、記録媒体Prの紙幅AがA以上の場合は、ソレノイド98はONのままで圧切換弁91はOpen状態となり全域が負圧となる。
次に印字動作について説明する。
ホストPCより画像データを本体CPUが受信すると、その画像データの印字品位に応じてキャリッジ走査速度及び紙送りパス数が決定される。一般的には高品位程キャリッジ速度は遅く、紙送りパス数を多くなる。
この際前記予備吐動作はホームポジションでは毎スキャン前に行われるが、非ホームポジション(これをバックポジションBPと呼ぶ)での予備吐動作は、
スキャン時間=キャリッジの片スキャン幅/キャリッジの走査速度
により決定され、所定時間より長い場合はBP側でも予備吐動作が行われる。従って、紙幅が大きい或いはキャリッジ速度が遅い程BP側での予備吐動作が行われることとなる。
次にBP側の予備吐位置がAより右側(主走査Xの−方向)の場合は、前記圧切換弁はCloseのままとなる。
BP側の予備吐位置がAより左側(主走査Xの+方向)の場合、つまり本実施例でのインク受け23eの場合はこの予備吐動作に連動して弁開閉制御が行われる。弁開閉制御は予備吐数Cが所定数Cより多い場合は毎スキャン、予備吐連動弁開閉動作が行われ予備吐数Cが所定数Cより少ない場合は、Nスキャンに1回予備吐連動弁開閉動作が行われる。
これは記録ヘッドからインクを吐出時インク液滴(主滴)以外にインクミスト呼ばれる液体浮遊粒子が発生するため、所定時間弁を開放しその吸引風によってこのインクミストを回収する。なお、インクミストが漂うことは記録媒体への付着による画像汚れや周辺の部材の汚れを生じさせる場合がある。特にプラテン汚れによる記録媒体裏面汚れや、更にプラテン上のインクが増粘すると記録媒体とプラテン間の滑りが悪くなり、搬送不良、ジャム(紙詰まり)、斜行、しわや波打ち等が発生するおそれがある。この為インクミストの回収は必須である。
また、記録媒体Prの紙幅がインク受け23dと一致する場合(A)、インク受け23dの紙で覆われ部分で予備吐することも考えられる。しかしながら予備吐量は相当量であり紙端位置が斜行や伸縮、紙幅誤差により変化するため記録媒体上に予備吐してしまい画像欠損となる可能性が高いため、信頼性より紙幅より遠い隣接インク受け部23eで予備吐している。
予備吐はインクの溶媒成分の蒸発と相関するため、溶媒成分が蒸発しやすい環境下(高温、低湿)ではより多い発数を必要とし、蒸発しにくい環境下(低温、高湿)で少ない発数でもよい為、本例では本体内に温湿度センサーを設けてこの発数を制御している。こうすることで予備吐数低減=廃インク量低減によりランニングコスト下げることだけでなく、弁開閉制御に所要されるウェイト時間が短縮できるためスループットの向上が可能である。
以上より紙幅、予備吐位置、弁開閉制御をまとめると以下となる。
(1)紙幅、予備吐位置:A以下 ―――→ 弁Close
(2)紙幅:A以上 ―――→ 弁Open
(3)紙幅:A以下 予備吐位置:B ―――→ 弁予備吐連動開閉動作
*予備吐数Cに応じて開閉タイミング可変
次に、弁開閉時間と吸引圧の相関ついて説明する。
図10は弁開放時間と吸引圧低下率の相関関係を示す図である。
なお、試験条件としては図9において記録媒体サイズをA(仕切り内最大紙)での内部負圧の変化を弁開放時間毎にプロットしたものである。
開放時間(s:秒)とともに吸引圧は低下しており、本実施例における必要吸引圧は90%以上であるため開放時間としては1s以内である必要がある。
また弁開閉時間は前記インクミスト回収効果とも相関しており、予備吐所定発数時に発生するインクミストを回収可能な開放時間としては0.5s以上である。
以上の相関関係より本実施例における弁開閉時間としては0.5s〜1.0sに設定している。
なお、インクミスト回収効果は〔インクミスト発生量〕と〔風量〕により決定されるため前記のように予備吐発数が少なければ〔インクミスト発生量〕も減るため、少ない〔風量〕で済み、前記にあるようにNスキャンに1回の弁開閉動作で回収可能である。
以上説明したように実施形態によれば、吸引ダクト71の中間部に圧切換弁ユニット90を設け、紙サイズで開閉制御するのみならず予備吐に連動して開閉制御させるように構成した。更に、多くのシリアルタイプの記録装置は記録ヘッドが一走査において記録できる記録領域を、記録ヘッドの全ノズル中定数のノズルを切り替えて使いながら複数回の往復記録動作によって画像完成させるマルチパス印字方式を有している。そして必要とされる画像品質に応じて印字速度や記録領域の記録を完成させる往復回数(パス数と呼ぶ)は決定される。この場合印字面積あたりの予備吐数はパス数が大きい程多くなる。この予備吐連動開閉動作を予備吐数に合わせて前記開閉動作を可変にすることで、機内汚れを防止しつつ開閉動作に所要されるウェイト時間が短縮されるためスループットの向上が図れる。さらに予備吐に比例して汚れ程度も変化していくため、本体内の汚れを防止しつつ、紙サイズの大小に関らず必要吸引圧をより効率的に確保できるため、出力の小さい吸引源(吸引ファン)を使用できることが可能でありコストダウンや静音化に寄与する。
また、予備吐と同時に発生するインクミストが記録媒体に付着するによる画像汚れが懸念され、これを防止するため予備吐位置を記録媒体端よりできるで遠ざける必要がある。これに対し本実施形態では予備吐連動弁開閉動作によりインクミストは直ちに回収可能であるため、予備吐位置は記録媒体端近傍で行える。これによりスループットの向上が可能であり、前記予備吐連動弁開閉動作を予備吐数に応じて可変とすることで更に弁開閉所要時間を削減でき更なるスループットの向上が可能である。また、本実施例では圧切換弁ユニットを1つの形態について説明したが、この同構成を複数設けて各紙幅や予備吐位置応じて夫々制御しても良い。圧切換弁ユニットを多く設定することでより少ない吸引源で済む。この圧切換弁ユニット数と吸引源については装置で設定される紙サイズとスペース、コスト、電源容量等鑑みて設定するのが望ましい。
本発明は、インクジェット記録装置であれば、記録媒体の大小、記録ヘッドの数や、使用するインクの種類数や性状等に関らず、同様に適用可能なものであり、同様の作用効果を奏するものである。
装置全体の概略構成を示す斜視図である。 記録媒体検出部模式図である。 プラテン及び吸引ダクト構成を示す斜視図である。 プラテン詳細構成図である。 吸引ダクト及び圧切換弁構成図である。 圧切換弁ユニット詳細構成図である。 本体制御回路ブロック図である。 用紙セットフローチャートである。 吸引ダクトと圧切換弁の概略断面図である。 弁開放時間と吸引圧低下率の相関関係を示す図である。
符号の説明
Pr 記録媒体
21 LFローラ
23 吸引プラテン
40 キャリッジ
41 記録ヘッド
60 記録媒体検出部
71 吸引ダクト
72 仕切り部
80 吸引手段
90 圧切換弁ユニット
91 圧切換弁

Claims (6)

  1. 記録媒体にインクを吐出して記録を行う記録ヘッドを搭載するためのキャリッジと、
    前記キャリッジの移動領域と対向する位置に配されるとともに、複数の吸引口と記録ヘッドから吐出されたインクを受けるインク受けとを有し前記複数の吸引口により記録媒体を吸着するプラテンと、
    記録媒体を前記プラテンに吸着するための負圧を発生する吸引手段と、
    前記吸引手段と前記プラテンとの間に配され前記吸引手段が発生させた負圧を前記プラテンに伝える吸引ダクトと、
    前記吸引ダクト内に配され記録媒体の幅に応じて前記吸引ダクトを途中で閉じた状態の第一の位置と、開いた状態の第二の位置と、に移動可能な弁と、
    第一の幅の記録媒体に記録を行なうときは前記弁を前記第一の位置に移動させ、前記第一の幅より大きな第二の幅の記録媒体に記録を行なうときは前記弁を前記第二の位置に移動させる制御手段と、を備えるインクジェット記録装置であって、
    前記制御手段は前記第一の幅の記録媒体に記録を行なう場合でも前記インク受けにインクを吐出するときは前記弁を前記第二の位置に移動させることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記インク受けは前記プラテンに配された穴であることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記ダクトは前記キャリッジの移動領域に対応して配され、前記吸引手段は記録媒体を搬送する際の基準側に配されることを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記弁は付勢手段によって前記第一の位置に位置するよう付勢され、ソレノイドによって前記付勢手段の付勢力に抗して前記第二の位置に移動することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記録媒体に対する記録以外のインクを前記インク受けに予備吐出することを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記予備吐出の吐出数に応じて前記制御手段は前記弁の動作を制御することを特徴とする請求項5に記載のインクジェット記録装置。
JP2006297644A 2006-11-01 2006-11-01 インクジェット記録装置 Withdrawn JP2008114409A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006297644A JP2008114409A (ja) 2006-11-01 2006-11-01 インクジェット記録装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006297644A JP2008114409A (ja) 2006-11-01 2006-11-01 インクジェット記録装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008114409A true JP2008114409A (ja) 2008-05-22

Family

ID=39500787

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006297644A Withdrawn JP2008114409A (ja) 2006-11-01 2006-11-01 インクジェット記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008114409A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010058376A (ja) * 2008-09-03 2010-03-18 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2010194956A (ja) * 2009-02-26 2010-09-09 Canon Inc シート搬送装置、及び、そのシート搬送装置を有するプリンタ
JP2010194917A (ja) * 2009-02-26 2010-09-09 Canon Inc インクジェット記録装置
JP2010194821A (ja) * 2009-02-24 2010-09-09 Seiko Epson Corp 記録装置
US20110193909A1 (en) * 2010-02-05 2011-08-11 Seiko Epson Corporation Liquid ejection device
JP2013228370A (ja) * 2012-03-28 2013-11-07 Ricoh Co Ltd 測色装置、画像形成装置、測色システムおよび測色方法
JP2014223800A (ja) * 2013-04-23 2014-12-04 キヤノン株式会社 インクジェット記録装置

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010058376A (ja) * 2008-09-03 2010-03-18 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2010194821A (ja) * 2009-02-24 2010-09-09 Seiko Epson Corp 記録装置
JP2010194956A (ja) * 2009-02-26 2010-09-09 Canon Inc シート搬送装置、及び、そのシート搬送装置を有するプリンタ
JP2010194917A (ja) * 2009-02-26 2010-09-09 Canon Inc インクジェット記録装置
US20110193909A1 (en) * 2010-02-05 2011-08-11 Seiko Epson Corporation Liquid ejection device
US8573729B2 (en) 2010-02-05 2013-11-05 Seiko Epson Corporation Liquid ejection device
JP2013228370A (ja) * 2012-03-28 2013-11-07 Ricoh Co Ltd 測色装置、画像形成装置、測色システムおよび測色方法
JP2014223800A (ja) * 2013-04-23 2014-12-04 キヤノン株式会社 インクジェット記録装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7887179B2 (en) Inkjet recording apparatus
JP2008114409A (ja) インクジェット記録装置
US7198350B2 (en) Image formation apparatus and recovery ejection method of print head
JP4785634B2 (ja) インクジェット記録装置
JP6562978B2 (ja) 記録装置、制御方法、およびプログラム
US8141976B2 (en) Printing control method for a serial inkjet printer, and a serial inkjet printer
JP2007098936A (ja) インクジェット記録装置
JP5328329B2 (ja) インクジェット記録装置
JP2007160556A (ja) インクジェット記録装置
JP2009039982A (ja) インクジェット記録装置
JP3928707B2 (ja) 記録媒体の搬送装置及びインクジェット式記録装置
JP2005212425A (ja) 媒体搬送装置及び記録装置
JP2006198806A (ja) プラテン及び該プラテンを備えた記録装置と液体噴射装置
JP5274115B2 (ja) インクジェット記録装置及びその制御方法
JP4496867B2 (ja) プラテン及び該プラテンを備えた記録装置と液体噴射装置
JP2010269456A (ja) インクジェット画像形成装置
JP2009056705A (ja) インクジェット記録装置
US20080136850A1 (en) Recording apparatus
JP2009291982A (ja) インクジェット記録装置
JP2007245352A (ja) 画像記録装置
JP5448705B2 (ja) インクジェット記録装置
JP5252210B2 (ja) 転写材切断装置及び画像形成装置
JP4655144B2 (ja) 排紙装置を備えたインクジェット式記録装置及び該排紙装置
JP2009292108A (ja) インクジェット記録装置
JP2012030377A (ja) 記録装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20100105