JP2011158618A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】マルチビーム機において、装置内の環境条件の変化を原因とする副走査方向の等倍度ずれを補正する。
【解決手段】露光装置124は、画像データに応じた光を発光する複数のレーザダイオード(LD)49−1〜49−4(発光部)と、LD49−1〜49−4の副走査方向ピッチを可変させるステッピングモータ45(ピッチ可変機構)と、を有し、帯電装置123により帯電された感光体ドラム121にLD49−1〜49−4が発光する光を走査して静電潜像を形成する。ピッチ制御部312は、温度センサ70(環境条件検出部)が検出した中間転写ベルトの温度(画像形成装置1の内部の環境条件)に応じて前記副走査方向ピッチを決定し、ステッピングモータ45に、当該決定した副走査方向ピッチでLD49−1〜49−4の前記副走査方向ピッチを可変させる。
【選択図】図5

Description

本発明は、複数の発光部から発光される光を感光体に走査して画像形成を行うマルチビーム方式の画像形成装置に関し、特に、副走査方向の等倍度ずれを補正する技術に関する。
中間転写ベルトを用いた二次転写方式により記録紙への画像形成を行う画像形成装置では、温度変化等に伴う中間転写ベルトの伸縮等により、予定したサイズとは異なるサイズの画像が前記記録紙に形成される、いわゆる等倍度ずれが生じる場合がある。例えば、前記中間転写ベルトの温度が上昇すると、当該中間転写ベルトが膨張して当該中間転写ベルトの表面に転写されているトナー像が伸張し、原稿サイズよりも拡大されたサイズの画像が前記記録紙に形成される。
従来、前記等倍度ずれを補正するために、例えば特許文献1に開示されている画像形成装置では、転写搬送装置の速度情報を元に転写搬送装置の副走査倍率誤差を検知し、該検知した副走査倍率誤差の補正量を算出し、該算出した補正量を元に副走査倍率誤差を低減するように前記転写搬送装置の駆動速度を可変させる制御を行っている。
また、近年、画像形成処理を高速化するために、露光装置として複数のレーザダイオード(以下、LDという)を備えたマルチビーム露光装置を採用した画像形成装置(以下、マルチビーム機という)が広く利用されている。一般に、前記露光装置は、LDから射出されたレーザビーム光を、シリンドリカルレンズ、ポリゴンミラー、fθレンズ等から構成される光学部材を通過させて感光体表面に走査する。前記レーザビーム光は、前記ポリゴンミラーの回転により前記感光体表面に等速走査され(主走査)、前記感光体の回転により当該感光体表面の副走査方向に等速走査される。マルチビーム機は、当該感光体表面の副走査方向に一度に走査されるレーザビーム光の本数が増加するので、1本のレーザビーム光を用いて走査する場合に比べ、ポリゴンミラーの回転数を上げることなく感光体表面の走査および静電潜像の形成を迅速に行うことができる。
特開2006−259173号公報
従来のマルチビーム機は、各LDから射出されるレーザビーム光間のビームピッチが通常固定されているため、特許文献1に開示されているような従来の方式では、副走査方向における前記等倍度補正を行うことができないという問題がある。
また、副走査方向へのビームピッチ調整を可能としたマルチビーム機も提案されているが、このようなマルチビーム機においては、温度変化等の周囲環境の変化に伴う中間転写ベルト等の伸縮を原因とする副走査方向の等倍度ずれの補正と前記ビームピッチの調整とはリンクされていなかった。
本発明はこのような従来の課題を解決するためになされたものであり、マルチビーム方式の画像形成装置において、装置内の環境条件の変化を原因とする前記副走査方向の等倍度ずれを補正することを目的とする。
本発明の請求項1に係る画像形成装置は、
感光体と、
前記感光体を帯電させる帯電装置と、
画像データに応じた光を発光する複数の発光部と、当該複数の発光部間の副走査方向ピッチを可変させるピッチ可変機構とを有し、帯電された前記感光体に前記複数の発光部が発光する光を走査して静電潜像を形成する露光装置と、
前記感光体に形成された静電潜像をトナーにより顕像化して、当該感光体にトナー像を形成する現像装置と、
前記現像装置により生成された前記感光体上の前記トナー像を記録紙に転写する転写装置と、
当該画像形成装置内部の環境条件を検出する環境条件検出部と、
前記環境条件検出部が検出した前記環境条件に応じて前記副走査方向ピッチを決定し、前記ピッチ可変機構に、当該決定した副走査方向ピッチで前記複数の発光部間の前記副走査方向ピッチを可変させるピッチ制御部と、を備える。
請求項1に係る発明によれば、前記ピッチ制御部は、前記環境条件検出部が検出した前記環境条件に応じて前記副走査方向ピッチを決定し、前記ピッチ可変機構に、当該決定した副走査方向ピッチで前記複数の発光部間の前記副走査方向ピッチを可変させるので、いわゆるマルチビーム機において副走査方向の等倍度ずれを補正することが可能となる。
なぜならば、画像形成装置内部の温度や湿度等の装置内の環境条件に応じて中間転写ベルトや二次転写ローラ等が伸縮すること等により、副走査方向の等倍度ずれが発生するところ、当該環境条件に応じて前記複数の発光部間の副走査方向ピッチを可変させることが可能となり、もって、副走査方向の等倍度ずれを補正することが可能となるからである。
本発明の請求項2に係る画像形成装置は、請求項1に係る画像形成装置において、前記転写装置は、複数のローラ間に前記副走査方向へ無端走行可能に張架され、前記感光体に形成された前記トナー像が外周面に転写される中間転写ベルトを有し、前記環境条件検出部は、前記中間転写ベルトの温度を検出する温度検出部であって、前記ピッチ制御部は、前記温度検出部が検出した前記温度に応じて前記副走査方向ピッチを決定し、前記ピッチ可変機構に、当該決定した副走査方向ピッチで前記複数の発光部間の前記副走査方向ピッチを可変させる。
請求項2に係る発明によれば、前記ピッチ制御部は、前記温度検出部が検出した前記中間転写ベルトの温度に応じて前記副走査方向ピッチを決定し、前記ピッチ可変機構に、当該決定した副走査方向ピッチで前記複数の発光部間の前記副走査方向ピッチを可変させるので、いわゆるマルチビーム機において副走査方向の等倍度ずれを補正することが可能となる。
なぜならば、前記中間転写ベルトは、当該中間転写ベルトの温度に応じて構成材質固有の熱膨張率で伸縮し、副走査方向の等倍度ずれが発生するところ、当該伸縮に応じて前記複数の発光部間の副走査方向ピッチを可変させることが可能となり、もって、副走査方向の等倍度ずれを補正することが可能となるからである。
本発明の請求項3に係る画像形成装置は、請求項1に係る画像形成装置において、前記環境条件検出部は、当該画像形成装置内部の湿度を検出する湿度検出部であって、前記ピッチ制御部は、前記湿度検出部が検出した前記湿度に応じて前記副走査方向ピッチを決定し、前記ピッチ可変機構に、当該決定した副走査方向ピッチで前記複数の発光部間の前記副走査方向ピッチを可変させる。
請求項3に係る発明によれば、前記ピッチ制御部は、前記湿度検出部が検出した前記湿度に応じて前記副走査方向ピッチを決定し、前記ピッチ可変機構に、当該決定した副走査方向ピッチで前記複数の発光部間の前記副走査方向ピッチを可変させるので、いわゆるマルチビーム機において副走査方向の等倍度ずれを補正することが可能となる。
なぜならば、画像形成装置内部の湿度に応じて中間転写ベルト等が構成材質固有の膨張率で伸縮し、副走査方向の等倍度ずれが発生するところ、当該伸縮に応じて前記複数の発光部間の副走査方向ピッチを可変させることが可能となり、もって、副走査方向の等倍度ずれを補正することが可能となるからである。
本発明の請求項4に係る画像形成装置は、請求項1に係る画像形成装置において、前記環境条件検出部は、ユーザからの入力を受け付けて紙厚に応じて異なる前記記録紙の種類を設定する用紙設定部であって、前記ピッチ制御部は、用紙設定部が設定した前記記録紙の前記紙厚に応じて前記副走査方向ピッチを決定し、前記ピッチ可変機構に、当該決定した副走査方向ピッチで前記複数の発光部間の前記副走査方向ピッチを可変させる。
請求項4に係る発明によれば、前記ピッチ制御部は、用紙設定部が設定した前記記録紙の紙厚に応じて前記副走査方向ピッチを決定し、前記ピッチ可変機構に、当該決定した副走査方向ピッチで前記複数の発光部間の前記副走査方向ピッチを可変させるので、いわゆるマルチビーム機において副走査方向の等倍度ずれを補正することが可能となる。
なぜならば、前記記録紙に前記トナー像が転写される前記転写部の転写ニップ部において、搬送される前記記録紙の紙厚の増加に応じて、前記トナー像が形成された転写部材(中間転写ベルト等)への当該記録紙による押圧量が増加し、当該転写部材が変形して当該トナー像が収縮するところ、当該収縮に応じて前記複数の発光部間の副走査方向ピッチを可変させることが可能となり、もって、副走査方向の等倍度ずれを補正することが可能となるからである。
本発明の請求項5に係る画像形成装置は、請求項1に係る画像形成装置が、両面印刷機能を備える画像形成装置であって、前記環境条件検出部は、ユーザからの入力を受け付けて熱定着時の収縮率が異なる前記記録紙の種類を設定する用紙設定部であり、前記ピッチ制御部は、表面に前記熱定着が施された前記記録紙の裏面に画像形成処理を施すに際して、前記用紙設定部が設定した前記記録紙の前記収縮率に応じて前記副走査方向ピッチを決定し、前記ピッチ可変機構に、当該決定した副走査方向ピッチで前記複数の発光部間の前記副走査方向ピッチを可変させる。
請求項5に係る発明によれば、表面に前記熱定着が施された前記記録紙の裏面に画像形成処理を施すに際して、前記ピッチ制御部は、前記用紙設定部が設定した前記記録紙の前記収縮率に応じて前記副走査方向ピッチを決定し、前記ピッチ可変機構に、当該決定した副走査方向ピッチで前記複数の発光部間の前記副走査方向ピッチを可変させるので、両面印刷時に発生する副走査方向の等倍度ずれを、いわゆるマルチビーム機において補正することが可能となる。
なぜならば、両面印刷時には、表面印刷後の前記熱定着による加熱で前記記録紙は除湿されて収縮し、収縮状態の当該記録紙の裏面に画像形成がされると、印刷終了後に当該記録紙が吸湿して元の大きさに伸張する際に前記裏面に形成された画像も伸張し、当該記録紙表裏の画像に等倍度ずれが生じるところ、表面に前記熱定着が施された前記記録紙の裏面に画像形成処理を施すに際して、記録紙の種類によって異なる前記熱定着時の前記収縮率に応じて前記複数の発光部間の副走査方向ピッチを可変させることが可能となり、もって、両面印刷時の当該記録紙表裏の画像に生じる副走査方向の等倍度ずれを補正することが可能となるからである。
本発明によれば、マルチビーム方式の画像形成装置において、装置内の環境条件の変化を原因とする前記副走査方向の等倍度ずれを補正することが可能となる。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置の構造を示す正面断面図である。 図1に示す画像形成装置が備える中間転写ベルトの断面構造を示す図である。 図1に示す画像形成装置が備える露光装置によるレーザビーム走査を示す図である。 図3に示す露光装置が備えるレーザビーム光源(発光部)の外観図である。 図1に示す画像形成装置の電気的構成を示す機能ブロック図である。 二次転写が行われる部分において中間転写ベルトが伸縮している状態を模式的に示す図である。 ピッチ制御部が、ステッピングモータの駆動パルス数を決定し、ステッピングモータにレーザビーム光源を回転させて副走査方向のビームピッチを可変させる制御を示すフローチャートである。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態につき詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置1の内部構造を説明するための正面断面図である。画像形成装置1は、いわゆるタンデム型のカラー複写機であり、装置本体10と、この装置本体10の上部に設けられた原稿画像を読み取る原稿読取部16と、を備える。
装置本体10には、原稿読取部16によって読み取られた原稿の画像情報に基づき画像を形成する画像形成部12と、この画像形成部12によって形成され、記録紙Pに転写された画像に熱定着を施す定着装置13と、転写用の用紙を貯留する用紙貯留部14とが内装されている。装置本体10内の各部への用紙の搬送は、用紙搬送部11によって行われる。
図1に示すように原稿読取部16は、装置本体10の上面に開閉可能に設けられた原稿押え161と、装置本体10の上部の筐体内でコンタクトガラス163を介して原稿押え161と対向配置された光学系ユニット162とを備えている。コンタクトガラス163は、載置された原稿の原稿面を読み取るために原稿押え161より若干小さい平面形状に寸法設定されている。原稿押え161は、原稿読取部16の一構成要素である筐体の上面の一側辺に設けられた所定の軸回りに正逆回動することで開閉する。
光学系ユニット162は、図略の光源や複数のミラー、レンズユニット、さらにはCCD(charge coupled device)等を有している。そして、光源からの光が原稿面で反射され、この反射光がこれらミラーおよびレンズユニットを介して原稿情報としてCCDに入力されるようになっている。CCDに入力されたアナログ量としての原稿情報は、デジタル信号に変換されて所定の記憶装置に記憶される。
用紙搬送部11は、用紙搬送路111、ピックアップローラ112、搬送ローラ対113、排紙搬送路114、および用紙逆送路116を備えて構成されている。
用紙搬送路111および排紙搬送路114は、記録紙Pが搬送される通路である。用紙逆送路116は、記録紙Pに両面印刷がなされる場合に、片面印刷済の記録紙Pがスイッチバックされて表裏反転され、画像形成部12に再度搬送される通路である。搬送ローラ対113は、用紙搬送路111および排紙搬送路114ならびに用紙逆送路116の適所に設けられたローラ対である。搬送ローラ対113の駆動によって用紙搬送路111および排紙搬送路114ならびに用紙逆送路116を記録紙Pが搬送される。
ピックアップローラ112は、用紙トレイ141に貯留された用紙束から記録紙Pを1枚ずつ繰り出すためのローラである。用紙トレイ141から繰り出された記録紙Pは、搬送ローラ対113の駆動によって画像形成部12へと搬送される。
画像形成部12は、用紙貯留部14から給紙された用紙にトナー画像を形成させるものであり、本実施形態では、上流側(図1の紙面の左側)から下流側へ向けて順次配設されたマゼンタ用ユニット12Mと、シアン用ユニット12Cと、イエロー用ユニット12Yと、ブラック用ユニット12Kと、転写装置125と、が備えられている。
各ユニット12M、12C、12Y、12Kは、感光体ドラム121(感光体)と、現像装置122と、帯電装置123と、露光装置124と、をそれぞれ備える。各感光体ドラム121は、図1において反時計方向へ向けて回転しつつ対応した現像装置122からトナーの供給を受ける。各現像装置122には、図略のトナーコンテナからトナーがそれぞれ補給される。
帯電装置123は、各感光体ドラム121の直上位置にそれぞれ設けられている。露光装置124は、帯電装置123および現像装置122の上方位置にユニット毎に設けられている。各感光体ドラム121は、帯電装置123によって周面が一様に帯電される。そして、原稿読取部16から入力された画像データに基づく各色に対応したレーザビーム光が、各露光装置124から帯電後の各感光体ドラム121の周面へと照射されることにより、各感光体ドラム121の周面にそれぞれ静電潜像が形成される。露光装置124の詳細は後に詳しく説明する。
前記静電潜像に現像装置122からそれぞれの色のトナーが供給されることにより、感光体ドラム121の周面にトナー像がそれぞれ形成される。
感光体ドラム121の下方位置には、転写装置125が設けられている。転写装置125は、駆動ローラ125aと、従動ローラ125bと、二次転写対向ローラ125cと、二次転写ローラ125dと、中間転写ベルト125eと、を備えている。
中間転写ベルト125eは、駆動ローラ125a、従動ローラ125bおよび二次転写対向ローラ125cならびにその他の必要なローラ間に張設され、かつ、各感光体ドラム121の周面に当接するように設けられている。中間転写ベルト125eは、各感光体ドラム121に対応して設けられた一次転写ローラ126によって感光体ドラム121の周面に押し付けられた状態で各感光体ドラム121と同期しながら駆動ローラ125aと従動ローラ125bとの間を周回する。
中間転写ベルト125eが周回することにより、その表面に対しマゼンタ用ユニット12Mの感光体ドラム121によるマゼンタのトナー像の一次転写が行なわれ、ついで中間転写ベルト125eの同一位置にシアン用ユニット12Cの感光体ドラム121によるシアンのトナー像の一次転写が行なわれ、ついで中間転写ベルト125eの同一位置にイエロー用ユニット12Yの感光体ドラム121によるイエローのトナー像の一次転写が行なわれ、最後のブラック用ユニット12Kの感光体ドラム121によるブラックのトナー像の一次転写が行なわれ、これによって中間転写ベルト125eの表面にカラーのトナー像が形成される。
図2は、中間転写ベルト125eの断面構造を示す図である。図2においては、中間転写ベルト125eが二次転写対向ローラ125cに張架されている部分を拡大して示している。本実施形態において中間転写ベルト125eは、例えばポリフッ化ビニリデン(PVDF)等の樹脂材料により内周側に形成される基層125e1と、例えばクロロプレンゴムやウレタンゴム等により外周側に形成される弾性層125e2とが積層されて構成されている。中間転写ベルト125eに弾性層125e2を設けることで中間転写ベルト125eの記録紙Pへの追従性が向上するので、記録紙Pへの前記カラー画像の転写性が高くなり、記録紙Pに二次転写された前記カラー画像の画質を向上させることができる。
再び図1を参照して、二次転写ローラ125dは、用紙搬送路111の二次転写対向ローラ125cと対向した位置に、中間転写ベルト125eの表面と当接して設けられている。中間転写ベルト125eの表面に形成されたカラーの前記トナー像は、二次転写ローラ125dと二次転写対向ローラ125cとの間のニップ部Nにおいて、用紙貯留部14から搬送されてきた記録紙Pに転写される。
各感光体ドラム121の図1における右方位置には感光体ドラム121の周面の残留トナーを除去してクリーニングするクリーニング装置127がそれぞれ設けられている。クリーニング装置127は、感光体ドラム121の周面をクリーニングし、クリーニング後の当該周面は、新たな帯電処理のために帯電装置123へ向かう。
クリーニング装置127で感光体ドラム121の周面から取り除かれた廃トナーは、所定の経路を通って図略のトナー回収ボトルに回収される。
用紙貯留部14の右方位置から画像形成部12の下部にかけて用紙搬送路111が形成されている。用紙貯留部14から繰り出された記録紙Pは、搬送ローラ対113の駆動で中間転写ベルト125eの下方位置へ向けて搬送される。用紙搬送路111を搬送されつつある記録紙Pがニップ部Nにおいて二次転写対向ローラ125cと二次転写ローラ125dとに押圧挟持されることによって、中間転写ベルト125e上のトナー像が記録紙Pに転写される。
定着装置13は、画像形成部12で転写された用紙上のトナー像に対し熱定着を施す。定着装置13は、内部に加熱源であるハロゲンランプ等の通電発熱体を備えた加熱ローラ131と、加熱ローラ131と対向配置された定着ローラ132と、定着ローラ132および加熱ローラ131間に張設された定着ベルト133と、定着ベルト133を介して定着ローラ132と対向配置された加圧ローラ134とを備えている。転写処理済の記録紙Pが、定着ベルト133と加圧ローラ134との間のニップ部で加熱されつつ押圧挟持されることによって、記録紙P上のトナー画像が熱定着され、記録紙P上に安定したカラー画像が形成される。
熱定着の完了したカラー画像付の記録紙Pは、定着装置13の上部から延設された排紙搬送路114を通って装置本体10の左側壁に設けられた排紙トレイ115へ向けて排出されることになる。
用紙貯留部14は、装置本体10の下部に挿脱自在に装着された記録紙Pの束を貯留するための用紙トレイ141を有している。なお、図1に示す例では、用紙トレイ141が2段で設けられているが、段数は、3段以上であってもよいし、1段であってもよい。
用紙トレイ141に貯留された用紙束からピックアップローラ112の駆動で記録紙Pが1枚ずつ繰り出される。繰り出された記録紙Pは、用紙搬送路111を通って画像形成部12のニップ部Nへ向けて送り込まれ、中間転写ベルト125eの表面に形成されているカラーのトナー画像が転写される。転写処理後の記録紙Pの動きは、前述のとおりである。
図3は、露光装置124によるレーザビーム走査を示す図である。図4は、露光装置124が備えるレーザビーム光源49の外観図である。露光装置124はレーザビーム光源49とポリゴンミラー41とを備える。なお、露光装置124は、コリメータレンズ、シリンドリカルレンズ、およびfθレンズ等の光学部材をさらに備えるが、レーザビーム光LB−1〜LB−4の走査方向を分かりやすくするため、図3においては、これら光学部材の図示を省略している。
レーザビーム光源49は、先端面Fに一定間隔で1列に配列された4個のレーザダイオード(LD)49−1〜LD49−4(発光部)がユニット化されてなる、例えばモノリシックマルチレーザダイオードを用いて構成されている。なお、本実施形態では、4個のLDを備えたモノリシックマルチレーザダイオードを例に説明するが、同一チップ上にLDが2個以上配置されているモノリシックマルチレーザダイオードであればよい。
レーザビーム光源49は、LD49−1〜LD49−4から射出された4本のレーザビーム光LB−1〜LB−4が、ポリゴンミラー41で屈曲反射されて感光体ドラム121の表面を照射した場合に、その照射位置(結像位置)の配列方向が、主走査方向(感光体ドラム121の長さ方向)および副走査方向(感光体ドラム121の回転方向)のそれぞれに対して傾斜角度を有する状態に配置されている。この配置により複数の走査ラインSLへの描画動作を1回の走査で行うことができる。
さらに、レーザビーム光源49は、ステッピングモータ45(ピッチ可変機構)によって、先端面Fに対する法線のうち先端面Fの中心Oを通る法線Gを回転軸として矢印の方向に回転可能に構成されている。これによりレーザビーム光源49は、前記傾斜角度を調整可能とされ、LD49−1〜LD49−4の副走査方向のビームピッチを調整できるように構成されている。すなわち、後述のビームピッチ制御部312は、ステッピングモータ45に、レーザビーム光源49を図4における時計方向に回転させて、当該副走査方向のビームピッチを小さくし、ステッピングモータ45に、レーザビーム光源49を図4における反時計方向に回転させて、当該副走査方向のビームピッチを大きくする。
ポリゴンミラー41はポリゴンモータ51によって回転軸53を中心に回転方向Rに回転する。ポリゴンミラー41は、例えば6面の鏡面43−1〜43−6からなる反射面43を有している。LD49−1〜LD49−4から射出された4本のレーザビーム光LB−1〜LB−4は、反射面43の同一鏡面(図2では鏡面43−2)に照射され、当該鏡面(図2では鏡面43−2)で感光体ドラム121の方向に屈折反射されて、ポリゴンミラー41の回転に伴い感光体ドラム121上を4本の走査ラインSLに沿って走査される。すなわち、4本のレーザビーム光LB−1〜LB−4は副走査方向D1(図2では感光体ドラム121の回転方向と対応)にレーザビーム光LB−1、LB−2、LB−3、LB−4の順番で並べられて主走査方向D2に4本の走査ラインSLを描画する。これにより、各色の画像データに応じた静電潜像が各感光体ドラム121に形成される。
図5は、画像形成装置1の電気的構成を示す機能ブロック図である。画像形成装置1は、制御ユニット31、用紙搬送部11、画像形成部12、定着装置13、原稿読取部16、入力操作部32、画像メモリ33、画像処理部34、ネットワークI/F部36、および、温度センサ70(温度検出部)を備えて構成されている。なお、図1に基づいて説明済であるので、用紙搬送部11、画像形成部12、定着装置13、および原稿読取部16についての説明は以下では省略する。
画像メモリ33は、原稿読取部16から出力された画像データやネットワークI/F部36を介して外部装置から送信された画像データを一時的に記憶する。画像処理部34は、画像メモリ33に記憶されている画像データに対して画像補正や拡大・縮小等の画像処理を施す。
入力操作部32は、ユーザが操作画面や各種メッセージ等を視認することができる表示パネル、電源キー、印刷部数等を入力するテンキー、原稿の読み取り開始を指示するスタートボタン等の種々の操作命令を入力するための操作ボタンを有する。入力操作部32は、ユーザによる前記操作命令の入力を受け付けることで、紙厚及び熱定着時の収縮率が異なる普通紙や厚紙等の記録紙Pの種類や、印刷部数、両面印刷の実行等を設定する。なお、入力操作部32は、記録紙Pの種類を設定することで用紙設定部として機能する。また、ネットワークI/F部36を介して接続された前記コンピュータ上でユーザが記録紙Pの種類や印刷部数、両面印刷の実行等を設定する場合には、当該コンピュータが前記用紙設定部として機能することになる。
ネットワークI/F部36は、LAN(Local Area Network)ボード等の通信モジュールから構成され、外部装置と種々のデータの送受信を行う。温度センサ70は、例えばニップ部Nの近傍に設けられた接触式または非接触式の温度センサであり、中間転写ベルト125eの温度を検出する。
制御ユニット31は、RAM(Random Access Memory)およびROM(Read Only Memory)等を有する記憶部313や、CPU(Central Processing Unit)等を備えて構成される。さらに制御ユニット31は、全体制御部311とピッチ制御部312とを備える。
全体制御部311は、入力操作部32、またはネットワークI/F部36を介して接続された図略のコンピュータから入力された指示信号等に応じて記憶部313に記憶されたプログラムを読み出して処理を実行し、各機能部への指示信号の出力やデータ転送等を行って画像形成装置1を統括的に制御する。
ピッチ制御部312は、片面印刷時には、温度センサ70が検出した中間転写ベルト125eの温度と、入力操作部32で設定された記録紙Pの種類に対応する紙厚とに応じてLD49−1〜LD49−4の副走査方向のビームピッチを決定する。さらにピッチ制御部312は、両面印刷時には、入力操作部32で設定された記録紙Pの種類に応じてLD49−1〜LD49−4の副走査方向のビームピッチを決定する。ピッチ制御部312は、前記決定したビームピッチに対応する駆動パルス数を露光装置が備えるステッピングモータ45へ出力し、レーザビーム光源49を回転軸G回りに回転させて、LD49−1〜LD49−4が照射するレーザビーム光LB−1〜LB−4の副走査方向のビームピッチを、前記決定したビームピッチとする。
図6は、中間転写ベルト125eの外周面で二次転写が行われる部分において中間転写ベルト125eが伸縮している状態を模式的に示す図である。図5にMv1およびMv2で示す中間転写ベルト125eの外周面で二次転写が行われる部分は、Mv1に示す外周方向に凸となっている部分でトナー像が伸長し、Mv2に示す内周方向に凸となっている部分でトナー像が収縮する。中間転写ベルト125eの基層125e1と弾性層125e2と境界を速度決定面とすると、
:駆動ローラ125aのローラ外径(mm)
:二次転写ローラ126dのローラ外径(mm)
T1:基層125e1の厚み(mm)
T2:弾性層125e2の厚み(mm)
θ:Mv1の両端と二次転写対向ローラ125cの中心とがなす角度(ラジアン)
θ:Mv2の両端と二次転写ローラ125dの中心とがなす角度(ラジアン)
としたときに、Mv1およびMv2の中間転写ベルトの回転方向に対する長さは、それぞれ次式で表すことができる。
v1=π×(D+2(LT1+LT2))×θ(mm)・・・式(1)
v2=π×D×θ(mm)・・・式(2)
ここで、二次転写倍率をMとし、Mv1:Mv2=1:1のときM=Kとすると、M:K=Mv1:Mv2となるので、Mを次式で表すことができる。
=K×(Mv1/Mv2)・・・式(3)
:予め実験によって算出された係数
一次転写倍率をMとすると、記録紙Pに転写されたトナー像の等倍度が1の場合に、M×M=1となるから、Mを次式で表すことができる。
=Mv2/(Mv1×K)・・・式(4)
したがってレーザビーム光LB−1〜LB−4の走査ラインSLにおける副走査方向のビームピッチPSdは、副走査方向における1ドット間の距離をLとすると、次式で表すことができる。
Sd=L×M=L×(Mv2/(Mv1×K))・・・式(5)
さらに、レーザビーム光LB−1〜LB−4の、LD49−1〜49−4からポリゴンミラー41の反射面43までの間における副走査方向のビームピッチPSLDは、走査ラインSLにおける副走査方向のビームピッチPSdに、露光装置124が備える光学部材によって定まる所定の倍率Kを乗じたものであるから、
SLD=K×PSd=K×L×(Mv2/(Mv2×K))・・・式(6)
と表すことができる。すなわち、ビームピッチPSLDは、式(1)(2)(6)より、画像形成装置1の内部温度ならびに記録紙Pの種類および紙厚に応じて定まるLT1、LT2、θ、θの関数として求められる値となる。
ところで、中間転写ベルト125eの温度が上昇した場合には、中間転写ベルト125eが膨張するので、中間転写ベルト125eの外周面に形成された前記トナー像が伸張する。すなわち、二次転写倍率Mが増加する。逆に中間転写ベルト125eの温度が低下した場合には、中間転写ベルト125eが収縮するので、前記トナー像が収縮する。すなわち、二次転写倍率Mが減少する。
例えばクロロプレンゴムやウレタンゴム等のゴムは、例えばPVDF等の樹脂材料よりも熱膨張係数が大きい。したがって、本実施形態のように例えばクロロプレンゴムやウレタンゴム等により中間転写ベルト125eの外周側に弾性層125e2を形成する場合、例えばPVDF等の樹脂材料のみで中間転写ベルト125eを構成する場合よりも等倍度ずれが発生しやすくなる。
そのため、本実施形態においては、ピッチ制御部312は、所定のサンプリング間隔で温度センサ70が検出した中間転写ベルト125eの温度を読込み、温度センサ70が検出した中間転写ベルト125eの温度Tの変化量ΔTに応じた駆動パルス数DP1を出力し、駆動パルス数DP1に比例する回転量でレーザビーム光源49を回転させ、中間転写ベルト125eの温度Tの増減に伴い発生する副走査方向の等倍度ずれを補正する。
すなわち、ピッチ制御部312は、前記変化量ΔTが正の値の場合には、二次転写倍率Mが増加するので、一次転写倍率Mを減少させるために、このときの変化量ΔTに対応する駆動パルス数DP1をステッピングモータ45に出力して、レーザビーム光源49を図4における時計方向に回転させて、前記ビームピッチPSLDを小さくする。逆に前記変化量ΔTが負の値の場合には、このときの変化量ΔTに対応する駆動パルス数DP1をステッピングモータ45に出力して、レーザビーム光源49を図4における反時計方向に回転させて、前記ビームピッチPSLDを大きくする。すなわち、駆動パルス数DP1は正負両方の値をとり、ステッピングモータ45は時計方向および反時計方向の双方向に駆動力を出力可能とされている。
なお、本実施形態においては、ステッピングモータ45の駆動パルス数DP1と、前記ビームピッチPSLDとが、中間転写ベルト125eの温度Tの変化量ΔTに対応づけられたテーブルとして、予め記憶部313に記憶され、ピッチ制御部312は、変化量ΔTに対応する駆動パルス数DP1を当該テーブルから読み出している。
また、ニップ部Nに搬送される記録紙Pの別に応じて紙厚が増加すると、中間転写ベルト125eは、記録紙Pによってニップ部Nにおいてより内周方向に押圧されることになる。すなわち、θが増加して二次転写倍率Mが減少する。
そのため、本実施形態においてピッチ制御部312は、普通紙の紙厚を基準紙厚Thとして、当該基準紙厚Thと、他の種類の記録紙の各紙厚Th1、Th2…とのそれぞれの紙厚差d1、d2…に対応した駆動パルス数DP2を決定して出力し、レーザビーム光源49を、それまでの位置から、駆動パルス数DP2に応じた回転角で回転させ、記録紙の紙厚の増減に伴い発生する副走査方向の等倍度ずれを補正する。すなわち、ピッチ制御部312は、普通紙の基準紙厚Thに対して、画像形成に用いられる記録紙の紙厚の変化量に応じて、前記ビームピッチPSLDの値を増減させて二次転写倍率Mを調整する。本実施形態においては、紙厚差d1、d2…と、当該紙厚差d1、d2…に対応する駆動パルス数DP2とを対応付けたテーブルが予め記憶部313に記憶されている。ピッチ制御部312は、紙厚差d1、d2…に対応する駆動パルス数DP2を当該テーブルから読み出す。なお、基準紙厚Thに対する紙厚差d1、d2…が0未満の場合は、マイナスの駆動パルスとされる。
さらに、両面印刷時には、表面印刷後の熱定着による加熱で記録紙Pは除湿されて収縮し、収縮状態の記録紙Pの裏面に画像形成がされ、印刷終了後に記録紙Pが吸湿して元の大きさに伸張する際に前記裏面に形成された画像も伸張し、記録紙P表裏の画像に等倍度ずれが生じる。
そのため、本実施形態においてピッチ制御部312は、入力操作部32において設定された記録紙Pの種類に応じて異なる熱定着時の収縮率ΔShに対応した駆動パルス数DP3を決定して出力し、レーザビーム光源49を、それまでの位置から、駆動パルス数DP3に応じた回転量だけ回転させ、両面印刷に伴い発生する副走査方向の等倍度ずれを補正する。すなわち、ピッチ制御部312は、記録紙Pの種類に応じて異なる前記収縮率ΔShに応じて、前記ビームピッチPSLDの値を減少させて二次転写倍率Mを調整する。記録紙Pの種類毎に予め求められている前記収縮率ΔShと、当該収縮率ΔShに対応する駆動パルス数DP3とを対応付けたテーブルが予め記憶部313に記憶されている。ピッチ制御部312は、入力操作部32において設定された記録紙Pの前記収縮率ΔShに対応する駆動パルス数DP3を当該テーブルから読み出す。
本実施形態においては、ピッチ制御部312は、片面印刷時および両面印刷の表面印刷時には、駆動パルス数DP1に駆動パルス数DP2を加えた駆動パルス数(DP1+DP2)をステッピングモータ45に出力して、レーザビーム光源49を回転させ、両面印刷の裏面印刷時には、駆動パルス数DP3をステッピングモータ45に出力して、レーザビーム光源49を回転させる。
図7は、ピッチ制御部312が、ステッピングモータ45の駆動パルス数を決定し、ステッピングモータ45にレーザビーム光源49を回転させて前記ビームピッチPSLDを可変させる制御を示すフローチャートである。
画像形成部12による画像形成動作が開始されると、ピッチ制御部312は、所定のサンプリング間隔で温度センサ70が検出した中間転写ベルト125eの温度Tを読込み(ステップS1)、当該サンプリング間隔における中間転写ベルト125eの温度Tの変化量ΔTを算出する(ステップS2)。続いてピッチ制御部312は、変化量ΔTに対応する駆動パルス数DP1を記憶部313に記憶されたテーブルから読み出す(ステップS3)。
入力操作部35において設定された記録紙Pが普通紙の場合には(ステップS4でYES)、ピッチ制御部312は、普通紙の基準紙厚Thに対する紙厚の変化量は無いため、読み出した前記駆動パルス数DP1を、ステッピングモータ45に出力する(ステップS5)。一方、入力操作部35において設定された記録紙Pが普通紙でない場合には(ステップS4でNO)、ピッチ制御部312は、記録紙Pの種類に対応する駆動パルス数DP2を記憶部313に記憶されたテーブルから読み出し(ステップS6)、DP1にDP2を加えた駆動パルス数(DP1+DP2)をステッピングモータ45に出力する(ステップS7)。これにより、駆動パルス数(DP1+DP2)に比例する回転角でレーザビーム光源49が回転し、中間転写ベルト125eの温度Tの増減および記録紙Pの種類に応じて異なる記録紙Pの厚みの違いに伴い発生する副走査方向の等倍度ずれが補正される。
さらに、入力操作部32において両面印刷が設定されており、裏面への印刷が行われる場合には(ステップS8でYES)、ピッチ制御部312は、記録紙Pの種類に対応する前記駆動パルス数DP3を記憶部313に記憶されたテーブルから読み出し(ステップS9)、駆動パルス数DP3をステッピングモータ45に出力する(ステップS10)。これにより、当該駆動パルス数DP3に比例する回転角でレーザビーム光源49が回転し、熱定着時の記録紙Pの収縮に伴い発生する副走査方向の等倍度ずれが補正される。
なお、温度センサ70が検出した中間転写ベルト125eの温度Tの変化量ΔT、または入力操作部32において設定された記録紙Pの種類、もしくは両面印刷における裏面印刷時の記録紙Pの種類のいずれか1つのみについて、ピッチ制御部312が、出力する駆動パルス数を決定する態様とすることも可能である。
以上説明した上記実施形態に係る画像形成装置1によれば、マルチビーム方式の画像形成装置において、副走査方向の等倍度ずれを補正することが可能となる。
以上、本発明の一実施形態に係る画像形成装置1について説明したが、当該実施形態はあくまでも例示であり、本発明は当該実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更、改良等が可能であり、例えば以下のような変形実施形態を取ることができる。
(1)弾性層125e2に用いられるクロロプレンゴムやウレタンゴム等のゴムは、温度変化による伸縮に比べれば影響は少ないものの吸湿によって膨張するので、画像形成装置1内部に湿度センサを設け、当該湿度センサが検出した湿度に応じて、ピッチ制御部312が二次転写ローラ126dの位置を可変させて中間転写ベルト125eへの押圧量を制御するようにしてもよい。
(2)上記実施形態では、レーザビーム光源49を回転させることでLD49−1〜49−4からポリゴンミラー41の反射面43までの間における副走査方向のビームピッチPSLDを可変させて副走査方向の等倍度ずれを補正しているが、露光装置124が備えるシリンドリカルレンズ等の光学部材の位置を可変させることで、LD49−1〜49−4からポリゴンミラー41の反射面43までの間における副走査方向のビームピッチPSLDは固定のまま、走査ラインSLにおける副走査方向のビームピッチPSdを可変させて、副走査方向の等倍度ずれを補正することもできる。
P 記録紙
1 画像形成装置
12 画像形成部
121 感光体ドラム(感光体)
122 現像装置
123 帯電装置
124 露光装置
45 ステッピングモータ(ピッチ可変機構)
49 レーザビーム光源
49−1〜49−4 レーザダイオード(発光部)
125 転写装置
125a 駆動ローラ
125b 従動ローラ
125c 二次転写対向ローラ
125d 二次転写ローラ
125e 中間転写ベルト
31 制御ユニット
312 ピッチ制御部
32 入力操作部(用紙設定部、環境条件検出部)
70 温度センサ(温度検出部、環境条件検出部)

Claims (5)

  1. 感光体と、
    前記感光体を帯電させる帯電装置と、
    画像データに応じた光を発光する複数の発光部と、当該複数の発光部間の副走査方向ピッチを可変させるピッチ可変機構とを有し、帯電された前記感光体に前記複数の発光部が発光する光を走査して静電潜像を形成する露光装置と、
    前記感光体に形成された静電潜像をトナーにより顕像化して、当該感光体にトナー像を形成する現像装置と、
    前記現像装置により生成された前記感光体上の前記トナー像を記録紙に転写する転写装置と、
    当該画像形成装置内部の環境条件を検出する環境条件検出部と、
    前記環境条件検出部が検出した前記環境条件に応じて前記副走査方向ピッチを決定し、前記ピッチ可変機構に、当該決定した副走査方向ピッチで前記複数の発光部間の前記副走査方向ピッチを可変させるピッチ制御部と、を備える画像形成装置。
  2. 前記転写装置は、複数のローラ間に前記副走査方向へ無端走行可能に張架され、前記感光体に形成された前記トナー像が外周面に転写される中間転写ベルトを有し、
    前記環境条件検出部は、前記中間転写ベルトの温度を検出する温度検出部であって、
    前記ピッチ制御部は、前記温度検出部が検出した前記温度に応じて前記副走査方向ピッチを決定し、前記ピッチ可変機構に、当該決定した副走査方向ピッチで前記複数の発光部間の前記副走査方向ピッチを可変させる請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記環境条件検出部は、当該画像形成装置内部の湿度を検出する湿度検出部であって、
    前記ピッチ制御部は、前記湿度検出部が検出した前記湿度に応じて前記副走査方向ピッチを決定し、前記ピッチ可変機構に、当該決定した副走査方向ピッチで前記複数の発光部間の前記副走査方向ピッチを可変させる請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記環境条件検出部は、ユーザからの入力を受け付けて紙厚に応じて異なる前記記録紙の種類を設定する用紙設定部であって、
    前記ピッチ制御部は、用紙設定部が設定した前記記録紙の前記紙厚に応じて前記副走査方向ピッチを決定し、前記ピッチ可変機構に、当該決定した副走査方向ピッチで前記複数の発光部間の前記副走査方向ピッチを可変させる請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 両面印刷機能を備える画像形成装置であって、
    前記環境条件検出部は、ユーザからの入力を受け付けて熱定着時の収縮率が異なる前記記録紙の種類を設定する用紙設定部であり、
    前記ピッチ制御部は、表面に前記熱定着が施された前記記録紙の裏面に画像形成処理を施すに際して、前記用紙設定部が設定した前記記録紙の前記収縮率に応じて前記副走査方向ピッチを決定し、前記ピッチ可変機構に、当該決定した副走査方向ピッチで前記複数の発光部間の前記副走査方向ピッチを可変させる請求項1に記載の画像形成装置。
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