JP2011156742A - アルバムの製本方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】アルバムの製本方法に関し、簡素な構成で、仕上がり品質を向上させる。
【解決手段】テーピング工程A2において、現像された二枚の印画紙を並置するとともに、所定の間隙を設けてそれらの端辺同士をテープ止めし、見開きページをなす折り丁を作成する。
続くバインディング工程A3において、紙製のインサートと前記テーピング工程で作成された前記折り丁とが交互に重なるように接着して冊子状の丁合物を作成する。
さらに、プレス工程A4において前記バインディング工程で作成された前記丁合物をその厚み方向に圧縮し、その後の断裁工程A5において、前記プレス工程で圧縮された前記丁合物の外周を断裁して所定の製品寸法に整形する。
【選択図】図2

Description

本発明は、現像された印画紙を冊子化したアルバムの製本方法に関する。
従来、撮影した写真を印画紙に現像するのみならず、写真をアルバム書籍として製本したものを提供するオンデマンド出版サービスが知られている。すなわち、現像された印画紙や印刷物を帳面上の任意の位置に貼り付けた、いわゆるスクラップブックのようなアルバムではなく、各写真の画像がページ内のコンテンツとして印刷,現像されたアルバム書籍を提供するサービスである。このような出版サービスは、デジタルカメラの普及及びデジタル印刷技術の進歩とともに、ますます広く展開されつつある。
例えば、特許文献1にはオンデマンド方式による写真集,アルバムの製本方法等が開示されている。この技術では、印刷物が貼り付けられた合成紙を複数枚用意し、印刷物側が内側となるようにこれらの合成紙を折り曲げるとともに、互いに貼り合わせて圧縮することによって製本している。このように、合成高分子物質を主成分とする合成紙を使用することによって、温度変化や湿度変化に対する接着面のうねりの発生を抑制している。
特許第4334384号公報
ところで、写真の現像に用いられる印画紙の表面には、インクやトナーによって印刷される普通紙とは異なり、通気性に乏しい層が形成されている。例えば、基層をなす原紙の上面には感光性ハロゲン化銀を含む乳剤層とこれの下地となる白色ポリエチレン層が形成される。また、原紙の裏面にも、現像液等の浸透を防止するためにポリエチレン層が形成される。そのため、印画紙を用いた製本において上記の特許文献1に記載されたような製本方法を適用すると、印画紙と合成紙との接着面に混入した空気が抜けずに気泡として残留し、美観が著しく損なわれる場合がある。
特に、上記のような出版サービスは、冠婚葬祭や子供の成長記録といった記念アルバムの作成を目的として利用されることが多く、通常のスナップ写真よりも大きなプリントサイズの印画紙が使用されるため、気泡が残りやすい傾向にある。
例えば、一般的なデジカメプリントのプリントサイズであるLDサイズ(89mm×119mm)と比較すると、結婚式や成人式のポートレート写真のプリントサイズである六切サイズ(203mm×254mm)は、面積にしておよそ4.8倍である。一般に、接着面の面積が大きいほど接着時に空気が封入されやすいため、大型の印画紙を使用した製本ほど多くの気泡が残りやすく、仕上がり品質を高めることが難しくなる。
また、特許文献1の技術では、印刷物を内側に折り曲げる工程が含まれるため、折り曲げられた部分で印刷物にシワやふくれが生じ、良好な見栄えが得られないという課題もある。とりわけ、インクやトナーによって印刷される普通紙よりも厚みのある印画紙の場合には、このような美観上の問題が顕著となる。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたもので、簡素な構成で仕上がり品質を向上させることができるようにしたアルバムの製本方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、開示のアルバムの製本方法は、印刷又は現像された二枚の紙を並置するとともに所定の間隙を設けてそれらの端辺同士をテープ止めするテーピング工程、及び、印刷又は現像された一枚の紙を二つ折りにする折り曲げ工程、の何れか一方の工程を実施して見開きページをなす折り丁を作成する折り丁作成工程と、紙製のインサートと前記折り丁作成工程で作成された前記折り丁とが交互に重なるように接着して冊子状の丁合物を作成するバインディング工程と、前記バインディング工程で作成された前記丁合物をその厚み方向に圧縮するプレス工程と、前記プレス工程で圧縮された前記丁合物の外周を断裁して所定の製品寸法に整形する断裁工程とを備える。
該折り曲げ工程で使用される紙としては、写真が現像された印画紙だけでなく、画像が印刷されるインクジェット紙、上質紙、特殊コート紙、アート紙、再生紙、段ボール紙、合成紙等を用いることが考えられる。なお、通気性に乏しい(または、通気性を持たない)紙であることが好ましい。
また、前記バインディング工程において、両面に粘着剤層が予め形成された前記インサートを使用して前記丁合物を作成することが好ましい。
また、前記テーピング工程において、前記二枚の紙の間にスペーサを挟装して、前記所定の間隙を設けることが好ましい。
また、前記テーピング工程において、前記所定の間隙を、少なくとも前記二枚の紙の厚みを加算した値以上の寸法とすることが好ましい。
また、前記バインディング工程において、前記インサートを前記折り丁の前記端辺側よりも内側に接着することが好ましい。
また、前記テーピング工程において、前記所定の製品寸法よりも大きいサイズの前記紙を使用するとともに、前記バインディング工程において、前記所定の製品寸法よりも大きいサイズの前記インサートを使用することが好ましい。
また、前記折り曲げ工程において、前記一枚の紙の裏面に溝を形成するとともに前記一枚の紙の表面が内側になるように前記溝に沿って折り曲げて前記丁合物を作成することが好ましい。
さらに、前記所定の仕上がり寸法を、A4版(210mm×297mm)以上の大きさとすることが好ましい。
開示のアルバムの製本方法によれば、バインディング工程において、紙製のインサートを用いて丁合物を作成することにより、紙とインサートとの間の接着面に気泡を残留しにくくすることができる。これにより、プレス工程における丁合物の圧縮時間を大幅に短縮することができ、アルバムの生産性を向上させることができる。
また、折り丁作成工程におけるテーピング工程で二枚の紙間に所定の間隙を設けてテープ止めすることにより、折り目のない見開きページを作成することができ、仕上がり時の美観を向上させることができる。また、のど側(紙の基端部側)のシワ,ふくれの発生を抑制することができ、美観を向上させることができる。
また、折り丁作成工程における折り曲げ工程では、折り丁の作成作業を簡素化することができる。
本実施形態に係るアルバムの製本方法で得られるアルバム書籍の模式図であり、(a)は全体を示す斜視図、(b)は複数の折り丁及びインサートを接着した丁合物を示す側面図、(c)は見開きページをなす折り丁を示す斜視図である。 本実施形態の全体工程を示すフローチャートである。 本実施形態の印画紙を示す模式図であり、(a)はその斜視図、(b)はその断面構成図である。 本実施形態のテーピング工程を説明するための模式図であり、(a)はテーピング工程で使用する装置の斜視図、(b)はその装置上で印画紙を位置決めした状態を示す斜視図、(c)は印画紙をテープ止めしている状態を示す斜視図である。 本実施形態の折り丁を示す模式図であり、(a)はその裏面の斜視図、(b)はその表面の斜視図、(c)は折り畳まれた折り丁の斜視図である。 本実施形態のインサートを示す模式図であり、(a)はその斜視図、(b)はその断面構成図である。 本実施形態のバインディング工程を説明するための模式図であり、(a)はバインディング工程で使用する装置の斜視図、(b)はその上面図である。 本実施形態のバインディング工程を説明するための模式図であり、(a)は所定位置にインサートを載置した状態を示す斜視図、(b)はその上に折り丁を載置した状態を示す斜視図、(c)は接着固定している状態を示す斜視図である。 本実施形態のプレス工程を説明するための模式図であり、(a)はプレス工程で使用する装置の斜視図、(b)は丁合物を圧縮する前の状態を示す斜視図、(c)は圧縮後の丁合物を示す斜視図である。 本実施形態の断裁工程及び表紙付け工程を説明するための模式図であり、(a)は丁合物の断裁位置を示す斜視図、(b)は丁合物に補強テープを貼付している状態を示す斜視図、(c)は表紙に丁合物を接着している状態を示す斜視図である。 変形例としての製本方法の全体工程を示すフローチャートである。 変形例の折り曲げ工程を説明するための模式図であり、(a)は折り目が切削された印画紙を示す断面図、(b)は印画紙を圧縮することにより折り目を形成する装置を模式的に示す側断面図である。
以下、図面を参照して本アルバムの製本方法に係る実施の形態を説明する。ただし、以下に示す実施形態はあくまでも例示に過ぎず、以下に示す実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。すなわち、本実施形態をその趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施してもよい。
[1.アルバム書籍の構造]
図1(a)に示すように、本アルバムの製本方法で作成されるアルバム書籍10は、ハードカバーの表紙1とこれに接着される丁合物2とを備えて構成される。丁合物2とは、アルバム書籍10の中身となる部位であり、表紙1とは別体に作成される。
丁合物2は、図1(b)に示すように、現像された印画紙4(すなわち、写真)とインサート3とを重ね合わせて形成される。印画紙4は、原紙の表面に現像に係る感光性乳剤層を有し、かつ、少なくともその裏面に樹脂層を有するものであり、例えば樹脂コーティングされたRC(Resin coat)ペーパーである。すなわち、印画紙4の裏面側には非通気性を有する層が設けられている。
図1(c)に示すように、二枚の印画紙4を折り曲げ自在に接続したもののことを折り丁6と呼ぶ。折り丁6はアルバム書籍10の見開きページをなすものであり、ページの左右方向に並置された印画紙4がそれらの中央部分をテープ5で接着されている。
左右のそれぞれの印画紙4は、写真画像の上下方向,表面4e及び裏面4fが揃えられている。また、それぞれの印画紙4ののど側の端辺4a間に所定の間隙W1が形成されるようにわずかに離隔した状態で、その裏面4f側がテープ止めされる。この折り丁6は二ページ折りであり、印画紙4に折り目を入れることなくテープ5で接着された部分のみを折り目として、半分の大きさに折り畳まれる。なお、図1(c)中において、印画紙4の小口をなす端辺に符号を付して示す。4bは前小口をなす端辺、4cは上小口をなす端辺、4dは下小口をなす端辺である。
インサート3は印画紙4の裏面4f側に接着される芯紙である。インサート3の材質は通気性を有する紙製(例えば、通気性を持たない合成紙を除く)とする。図1(b)に示すように、インサート3の両面に異なる折り丁6の印画紙4の裏面4f側が接着され、冊子状の丁合物2が作成される。
[2.製本フロー]
図2に示すように、本実施形態の製本方法は、作業の順序に沿って現像工程A1,テーピング工程A2(折り丁作成工程),バインディング工程A3,プレス工程A4,断裁工程A5及び表紙付け工程A6を備えて構成される。以下、これらの工程の実施例を順に説明する。
[2−1.現像工程]
現像工程A1は、印画紙4を現像する工程である。ここでは、印画紙4のサイズをアルバム書籍10の完成時における一ページの大きさよりも大きいサイズとする。なお、本製本方法では、アルバム書籍10の完成時にページの全面が印画紙4の表面4eとなるように、断裁工程A5で丁合物2の端辺を断裁する。したがって、断裁工程A5で断裁される幅に応じて、現像する印画紙4のサイズを適宜設定することが好ましい。
図3(a)に、この工程で現像される印画紙4を示す。この図中の一点鎖線は仕上がり時の丁合物2の輪郭を示す製品寸法線7である。製品寸法線7よりも外側が断裁される部位であり、その上端,下端がそれぞれ、上小口をなす端辺4c,下小口をなす端辺4dとなる。また、のど側の端辺4aに対向する辺が前小口をなす端辺4bとなる。
なお、本製本方法は、丁合物2の一ページの製品寸法(製品寸法線7の内法寸法)がA5版(148mm×210mm)〜A4版(210mm×297mm)以上のアルバム書籍10の作成に用いて好適である。これは、A5版未満の製品寸法での製本時には印画紙4とインサート3との間の接着面に空気が混入しにくく、すなわち製品寸法が小さくなるほど気泡が残留しにくいとの見地による。
典型的な印画紙4の断面構成を図3(b)に示す。印画紙4は異なる材質の複数の層から構成され、その表面4e側から裏面4f側への順に、保護層9d,感光性乳剤層9c,白色ポリエチレン層9b,原紙9a,透明ポリエチレン層9e及びバッキング層9fを有する。
保護層9dはゼラチンからなり印画紙4の最上層をなす無色透明なコーティング層である。この保護層9dは、感光性乳剤層9cと外気との直接的な接触を遮断するものであり、感光性乳剤層9cに現像される写真画像の退色を防止するとともに印画紙の表面に光沢を付与する機能を有する。
感光性乳剤層9cは、ハロゲン化銀の微細結晶粒子をゼラチン中に分散させてなる発色層である。ここには、例えばシアン,マゼンタ,黄色のそれぞれに発色する乳剤層が層状に重畳される。
白色ポリエチレン層9bは二酸化チタンを含有するポリエチレン樹脂からなる層であり、その下層となる原紙9aへの水分の浸透を防止するとともに、その上層となる感光性乳剤層9cの原紙9aに対する定着性を向上させるものである。白色ポリエチレン層9bは非通気性を有する。なお、原紙9aは木質繊維パルプからなる基材である。
透明ポリエチレン層9eは、ポリエチレン樹脂からなる層であり、その上層となる原紙9aへの裏側からの水分の浸透を防止する。透明ポリエチレン層9eも白色ポリエチレン層9bと同様に非通気性を有する。また、バッキング層9fは、印画紙4のカーリング(湾曲)を防止するための補強樹脂層である。
[2−2.テーピング工程]
テーピング工程A2は、現像工程A1で現像された二枚の印画紙4をテープ止めして折り丁6を作成する工程である。このテーピング工程には、二枚の印画紙4の相対位置を正確に設定する第一工程と、第一工程で位置決めされた二枚の印画紙4にテープ5を貼付する第二工程とが含まれる。
これらの第一,第二工程は、例えば図4(a)に示すテーピング装置20を用いて実施される。テーピング装置20には、ライトテーブル21,スペーサ24及び当接棒25が設けられている。ライトテーブル21は、溝部23を挟んで同一平面上に水平配置された一対の作業面であり、それぞれの下方に照明装置が固定されている。つまり、ライトテーブル21に印画紙4の表面4eを下にして置いた状態で、印画紙4に現像された写真画像の透過光をその裏面4fから目視で確認可能である。
それぞれのライトテーブル21には、ライトテーブル21の上面から下方へ空気を吸い込む吸引穴22が複数箇所に穿孔されている。これらの吸引穴22は、ライトテーブル21上に置かれた印画紙4を吸引してその移動(位置ズレ)を抑制する。
また、左右のライトテーブル21は溝部23によって分断され、その溝部23内に平板状のスペーサ24が挿入されている。スペーサ24は、溝部23内を鉛直上下方向に摺動自在(あるいは、溝部23からの取り外しが自在)に設けられており、ライトテーブル21上に載置される印画紙4ののど側の端辺4aの位置決めのための定規として機能する。また、スペーサ24の厚みは、折り丁6の左右の印画紙4の間隙W1と同一であり、スペーサ24の延在方向について均一である。この間隙W1の大きさは、二枚の印画紙4の厚みを加算した値以上の寸法である。
当接棒25は、スペーサ24に対して垂直な方向へ延在し、ライトテーブル21と同一平面上に固定された部材である。この当接棒25は、ライトテーブル21上に載置される印画紙4の上小口側又は下小口側の位置決めのための定規として機能する。
続いて、上記のテーピング装置20を用いたテーピング工程を説明する。
まず、第一工程では、図4(b)に示すように、左右のライトテーブル21のそれぞれに印画紙4を載置する。ここで各印画紙4のその表面4eが下になるように配置し、それぞれの写真画像の上下方向を揃える。このとき、ライトテーブル21の下方の照明装置を点灯させ、写真画像を印画紙4の裏面4fに透過させて、左右の印画紙4の向きが揃っているかどうかを確認する。
各印画紙4の端辺4aの間隔は、仕上がり後におけるページの見開き時のページ間のスキマとなるため、それぞれの端辺4aをスペーサ24に対して正確に当接させることが好ましい。同様に、各印画紙4の上小口側又は下小口側も当接棒25に当接させ、位置決めを行う。なお、図4(b)中の一点鎖線は製品寸法線7である。
第二工程では、図4(c)に示すように、スペーサ24を溝部23内で摺動させてライトテーブル21の下方へ収納しながら(あるいは、スペーサ24を取り外して)、二枚の印画紙4をテープ5で貼り合わせる。このとき、二枚の印画紙4間には、幅W1の間隙が形成される。テープ5を印画紙4の上小口側及び下小口側で切断すると、図5(a)に示す一枚の折り丁6が完成する。
この折り丁6を裏返すと、図5(b)に示すように、一対の印画紙4の端辺4a間に間隙W1が設けられ、間隙W1の内側にテープ5の接着面が見えた状態となる。ここで、図5(c)に示すように、一方の印画紙4の表面4eが他方の印画紙4の表面4eと向かい合うように折り畳むと、印画紙4には折り目が入らずテープ5の部分のみが折り目となる。このとき、折り丁6の両面が印画紙4の裏面4fとなる。
[2−3.バインディング工程]
バインディング工程A3は、テーピング工程A2で作成された折り丁6とインサート3とを貼り合わせる工程である。このバインディング工程には、インサート3を位置決めする第三工程と、インサート3に対する折り丁6の相対位置を正確に設定する第四工程と、インサート3及び折り丁6を接着する第五工程とが含まれる。
この工程で使用される典型的なインサート3を図6(a),(b)に例示する。この図中の一点鎖線は仕上がり時の輪郭を示す製品寸法線7である。インサート3は、現像工程における印画紙4のサイズと同様に、そのサイズをアルバム書籍10の完成時における一ページの大きさよりも大きいサイズとする。製品寸法線7よりも外側が断裁される部位であり、その上端,下端がそれぞれ、上小口をなす端辺3c,下小口をなす端辺3dとなる。また、のど側の端辺3aに対向する辺が前小口をなす端辺3bとなる。
インサート3はその両面に強粘着型の粘着加工が施された粘着加工紙である。すなわち、インサート3の表面3e及び裏面3fには、粘着剤層8bが予め形成されている。図6(b)にインサート3の断面構成を示す。インサート3は、基材である木質繊維パルプからなる原紙8aの表面3e側及び裏面3f側のそれぞれに、通気性のある粘着剤層8bを有する。また、両面の粘着剤層8bよりも外表面側にはそれぞれ、剥離シート8cが貼付されている。本製造方法では、このような紙製のインサート3を用いることで、折り丁6との接着作業を簡素化している。
上記の第三工程,第四工程及び第五工程は、例えば図7(a)に示すバインディング装置30を用いて実施される。
バインディング装置30には、作業台31,インサート当接棒32,立設部33,一対の第二スペーサ34,固定バー35及び押圧部36が設けられている。ここでは、作業台31上にインサート3と折り丁6とを交互に重ね合わせつつ、それらを順に接着する。作業台31の上面31aは平面をなしている。
作業台31の一端にはその上面31aに対して垂直に立設する立設部33が固定されている。この立設部33は、折り丁6のテープ5側の側面を当接させて位置決めするための部材である。立設部33における固定バー35側の表面33aは作業台31の上面31aに対して直交する平面をなしている。また、作業台31の上面31aは立設部33側が下方に位置するように傾斜しており、折り丁6をその自重によって立設部33に対して係止させやすくされている。
インサート当接棒32,一対の第二スペーサ34及び固定バー35は、ともに作業台31の上面31aでの位置を変更自在に設けられた位置決め用の定規として機能するものである。図7(b)に示すように、インサート当接棒32は、インサート3の上小口側又は下小口側を当接させて位置決めするための部材である。このインサート当接棒32は、作業台31に対して図中のX−X′方向(立設部33の延在方向)の任意の位置に固定可能に設けられている。インサート当接棒32におけるX方向の端面32aは、作業台31の上面31a及び立設部33の表面33aの双方に対して直交する平面である。
また、一対の第二スペーサ34は、インサート3及び折り丁6のそれぞれに当接して位置決めするための部材である。これらの第二スペーサ34は、立設部33の表面33aに沿って図中のX−X′方向の任意の位置に固定可能である。また、第二スペーサ34は同一の角柱状に形成されており、上面視における長辺側の面を立設部33に対して面接触させた状態で固定される。短辺方向の幅寸法(長辺側の二面間の距離)は、W2である。以下、立設部33に接触する面に対向する面を第一位置決め面34aと呼び、これに隣接して他方の第二スペーサ34と対向する面を第二位置決め面34bと呼ぶ。
一対の第二スペーサ34の各第一位置決め面34aは、インサート3ののど側の端辺3aに当接してインサート3のY−Y′方向の位置を規定する。また、インサート当接棒32は、インサート3の上小口側又は下小口側に当接してインサート3のX−X′方向の位置を規定する。作業台31上におけるインサート3の配設位置を、図7(b)中に破線で示す。
一方、立設部33は、折り丁6のテープ5側の側面に当接して折り丁6のY−Y′方向の位置を規定する。また、一方の第二スペーサ34の第二位置決め面34bは、折り丁6の上小口側又は下小口側に当接して折り丁6のX−X′方向の位置を規定する。作業台31上における折り丁6の配設位置を、図7(b)中に一点鎖線で示す。折り丁6のテープ5側の端辺は、第二スペーサ34の幅寸法W2の分だけインサート3の端辺3aよりもはみ出すように接着される。
一対の第二スペーサ34は、二つの第二位置決め面34b間の距離Lが少なくとも折り丁6のテープ5側の辺の長さよりも大きくなるように配置する。これにより、折り丁6のテープ5側の側面の全体が立設部33の表面33aに接触する。また、これに加えて二つの第二位置決め面34b間の距離Lと第二位置決め面34bからインサート当接棒32の端面32aまでの距離L2(X−X′方向についての距離)との和をインサート3ののど側の端辺3aの長さよりも小さくすることが好ましい。この場合、一対の第二スペーサ34の両方の第一位置決め面34aに対してインサート3の端辺3aが当接するため、インサート3の位置決め精度が向上する。
なお、上記の寸法L1+L2がインサート3の端辺3aの長さよりも大きい場合であっても、インサート3は一方の第二スペーサ34における長辺側の面で支持されるため、インサート3の位置決めを行うことができる。また、インサート3の前小口側の端辺の位置を固定バー35で設定することで、インサート3の配置がより正確となる。
押圧部36は、立設部33に隣接して、作業台31の上面31aに対する垂直方向に移動自在に設けられた部材である。押圧部36は、その下端面36aと作業台31の上面31aとの間に配置されたインサート3及び折り丁6ののど側の端部を押し付けてこれらを接着固定する。
続いて、上記のバインディング装置30を用いたバインディング工程を説明する。
まず、第三工程では、作業台31上にインサート3を載置する。このとき、インサート3ののど側の端辺3aを第二スペーサ34の第一位置決め面34aに当接させるとともに、インサート3の上小口側又は下小口側をインサート当接棒32の端面32aに当接させて位置決めする。このとき、固定バー35の位置を調節してインサート3をY−Y′方向に挟み込むことが好ましい。あるいは、インサート3がY−Y′方向に挟み込まれるように、予め固定バー35の位置を調節しておいてもよい。インサート3の位置が定められると、図8(a)に示すように、剥離シート8cをゆっくりと剥がし、粘着剤層8bを露出させる。
第四工程では、インサート3上に折り丁6を載置する。このとき、折り丁6のテープ5側を立設部33の表面33aに当接させるとともに、上小口側又は下小口側を第二スペーサ34の第二位置決め面34bに当接させて位置決めする。このとき、一対の第二スペーサ34の間隔寸法を折り丁6の上小口及び下小口間の距離に一致させておくことが好ましい。ここで、インサート3に対する折り丁6の相対位置が正確に設定される。
第五工程では、押圧部36を作業台31の上面31aへ向かって移動させ、インサート3及び折り丁6ののど側の端部を押圧する。このとき、押圧部36によって押圧されない部分も併せて押圧してよい。ここで、インサート3及び折り丁6が接着される。
第三工程〜第五工程は、作成するアルバム書籍10のページ数に応じて適宜繰り返される。例えば、第五工程の次に再び第三工程を実施する場合には、折り丁6の裏面4fに接着される側の剥離シート8cを剥がして、インサート3を折り丁6の上に配置する。その後、一旦第五工程を実施してインサート3及び折り丁6を再び接着してもよいし、あるいは第四工程を実施してさらに折り丁6を重ねて配置してもよい。このようなバインディング工程A3の繰り返しを経て、未断裁の丁合物2が冊子状に形成される。なお、丁合物2の最前面及び最後面がインサート3となるように(すなわち、最前面及び最後面が折り丁6とならないように)丁合物2を作成することが好ましい。
[2−4.プレス工程]
プレス工程A4は、バインディング工程A3で作成された丁合物2をその厚み方向に圧縮する工程である。この工程は、例えば図9(a)に示すようなプレス装置40を用いて実施される。プレス装置40には、上プレート41,下プレート42及び複数のガイドコラム43が設けられている。複数のガイドコラム43には図示しない流体圧シリンダが内蔵されており、シリンダ内の流体圧を制御することにより所定の圧力で上プレート41を下プレート42に対して押圧する。また、上プレート41の下面及び下プレート42の上面は平行に形成されており、これらの間には面方向に均一な圧力が作用する。
本製本方法では、上プレート41と下プレート42との間に丁合物2を挟み込むことにより、その丁合物2を厚み方向に圧縮する。すなわち、図9(b)に示すように、バインディング工程で作成された丁合物2を下プレート42の上面に配置し、上プレート41を下方へ移動させて丁合物2を圧縮する。このとき、上プレート41と下プレート42との間の圧力の大きさは、ここに挟まれるインサート3の粘着剤層8bと印画紙4の裏面4fとが密着する程度の大きさがあればよい。また、加圧時間は数分〜数時間程度とする。
プレス工程A4により、図9(c)に示すように、丁合物2が圧縮されてインサート3及び折り丁6が強固に接着される。また、バインディング工程A3でインサート3と折り丁6との間に空気が混入した場合であっても、プレス工程A4において空気が粘着剤層8bを介してインサート3の原紙8a側へ抜け、気泡が除去される。
プレス工程A4は、丁合物2の厚みやインサート3の素材,厚み等に応じて適宜の回数(一回又は複数回)繰り返される。例えば、加圧後の丁合物2の任意のページにおいて、インサート3と印画紙4との間に気泡が残留していた場合には、再びプレス工程A4を実施する。
[2−5.断裁工程及び表紙付け工程]
断裁工程A5は、プレス工程で圧縮された丁合物2の外周を断裁して所定の製品寸法に成型する工程である。ここまでの工程で作成された丁合物2に製品寸法線7を重畳表示すると、図10(a)に示す通りとなる。この工程では、任意の断裁機を用いて製品寸法線7に沿って丁合物2を断裁する。
また、表紙付け工程A6は、断裁工程A5で整形された丁合物2を表紙1に貼り付ける工程である。この工程には、丁合物2を補強する第六工程と、補強された丁合物2と表紙1とを接着する第七工程が含まれる。
第六工程では、丁合物2ののど側の端面に製本テープ50を貼付する。例えば、丁合物2の最前面及び最後面がインサート3である場合には、図10(b)に示すように、最前面及び最後面のそれぞれにおいて剥離シート8cののど側端部を剥がし、製本テープ50をそれぞれの面の粘着剤層8bに対して貼り付ける。
第七工程では、予め用意された表紙1に対して補強された丁合物2を接着する。丁合物2の最前面及び最後面がインサート3である場合には、この工程で丁合物2の最前面及び最後面のそれぞれにおける剥離シート8cを完全に剥がし、表紙1に対して粘着剤層8bを密着させる。これにより、表紙1と丁合物2とが一体に接着され、アルバム書籍10が完成する。
[3.作用,効果]
テーピング工程A2において、アルバム書籍10の見開き時に左右それぞれのページとなる印画紙4を、所定の間隙W1を設けてテープ止めすることにより、折り目のない見開きページを提供することができ、美観を向上させることができる。
また、のど側の端辺4aのシワ,ふくれの発生を抑制することができ、美観を向上させることができる。特に、間隙W1の大きさはこれらの二枚の印画紙4の厚みを加算した値以上の寸法であるから、見開かれたページを閉じてもこれらの印画紙4の端辺4a同士が接触しない。したがって、のど側の端辺4aのシワ,ふくれを確実に防止することができる。
さらに、このような間隙W1を設けるに際してテーピング装置20のスペーサ24を用いることにより、二枚の印画紙4間の寸法を正確に設定することができ、折り丁6の作成精度を高めることができる。
バインディング工程A3においては、印画紙4とインサート3との間の接着面に空気が混入したとしても、その空気は粘着剤層8b及び原紙8a側へと通り抜けるため、気泡が残留しない。あるいは、プレス工程A4において原紙8aの小口側の端部から空気が排出され、気泡が除去される。
このように、紙製のインサート3を用いて丁合物2を作成することにより、印画紙4とインサート3との間の接着面に混入しうる空気を抜くことができ、気泡の残留を抑制することができる。また、気泡が抜けやすい構造であることから、プレス工程A4における丁合物の圧縮時間を大幅に短縮することができ、アルバム書籍10の生産性を向上させることができる。
また、原紙8aの両面に予め粘着剤層8bが形成されたインサート3を使用することで、折り丁6とインサート3との接着に係る作業時間を短縮することができる。なお、手作業で接着剤,粘着剤等を塗布,散布する手法と比較して、折り丁6をインサート3に対して均一に貼り付けることができるため、仕上がり精度を高めることができる。
さらに、図1(c)に示すように、インサート3の端辺3aが折り丁6のテープ5側の端辺よりも寸法W2の分だけ内側(ページの内部側)に位置しているため、折り丁6の見開き時における左右のインサート3の接触を防止することができる。また、ページを180度以上まで見開くことが可能となるため、アルバム書籍10の机上での閲覧性を高めることができる。
また、図3(a)及び図6(a)に示すように、本製本方法では印画紙4及びインサート3の双方が仕上がり時の製品寸法よりも大きなサイズであるため、折り丁6の見開きページの全面を現像面(写真画像の面)とすることができ、さらにその全面をインサート3で補強することができる。
[4.その他]
以上、実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
上述の実施形態では、現像された印画紙4(すなわち、写真)とインサート3とを重ね合わせて丁合物2を形成するものを例示したが、印画紙4の代わりに写真や画像,文字を印刷した紙を用いてもよい。ここでいう紙とは、植物繊維や繊維分散液をシート状に加工した紙や、化学繊維,フィルム等の合成紙を含む。特に、通気性を持たない合成紙を用いた場合には、インサート3との間の接着面に混入した空気が抜けにくい傾向がある。したがって、紙製のインサート3を用いて気泡を抜けやすくした本発明の効果が顕著となる。
なお、ここでいう印刷とは、インクやトナーを紙面に転移させることを含み、例えば、インクジェット方式やオフセット方式,熱転写方式等の印刷を含む。
上述の実施形態では、両面に粘着剤層8bが形成されたインサート3を使用してバインディング工程A3を実施したものを例示したが、このような構成に加えて(又は、代えて)裏面4fに粘着剤層が形成された印画紙4を使用してもよい。あるいは、インサート3や折り丁6の裏面4fに接着剤を塗布してバインディング工程A3を実施してもよい。これらの場合であっても、印画紙4とインサート3との間に封入された空気がプレス工程でインサート3の原紙8a側へと通り抜けるため、気泡を除去することができる。
また、上述の実施形態では、テーピング工程A2,バインディング工程A3及びプレス工程A4を実施するにあたって、それぞれテーピング装置20,バインディング装置30及びプレス装置40を用いた方法について詳述したが、使用する機械,工具類はこれに限定されない。
また、上述の実施形態では、粘着剤層8bが両面に予め形成されたインサート3を用いたものを例示したが、これに代わりに、バインディング工程A3の直前にインサート3の両面に対して接着剤や粘着剤を塗布する工程を追加してもよい。
また、上述の実施形態では、テーピング工程A2において二枚の印画紙4をテープ止めすることによって折り丁6を作成しているが、アルバム書籍10の見開きページに対応する大きさの印画紙を二つ折りにすることによって折り丁6を作成することも考えられる。
例えば、図11に示すように、図2に記載されたテーピング工程A2の代わりに、印画紙4の折り曲げ工程B2(折り丁作成工程)を実施する。この場合、第二現像工程B1において、現像する印画紙4のサイズを、アルバム書籍10の完成時における二ページ(見開きページ)の大きさよりも大きいサイズとする。
折り曲げ工程B2は、第二現像工程B1で現像された一枚の印画紙4を二つ折りにして折り丁6を作成する工程である。この折り曲げ工程には、例えば印画紙4の中央部に折り線を形成する第八工程と、その折り線に沿って印画紙を折り曲げる第九工程とが含まれる。
第八工程では、図12(a)に示すように、印画紙4の裏面4fにおいて、表面4eまで貫通しない程度の溝4gをカッター等で刻設してもよい。あるいは、図12(b)に示すように、断面形状がV字状の突条61aを有する第一金具61と突条61aに嵌合する溝62aが切削形成された第二金具62との間に印画紙4を挟入し、印画紙4をその厚み方向に圧縮することによって折り目となる溝4gを形成してもよい。
第九工程では、第八工程で形成された溝4gに沿って印画紙4の面面4eが内側となるように折り曲げ、折り丁6を作成する。なお、これより後の工程については、上述の実施形態と同様に実施される。
このように、折り曲げ工程B2で折り丁6を作成することにより、二枚の印画紙4を貼り合わせるためのテープ5が不要となり、作業をより簡素化することができる。また、上記のように第八工程において印画紙4に溝を形成することにより、丁合物2ののど側に生じうるシワやふくれの発生を防止することができ、見栄えの良いアルバム書籍10を製本することができる。
1 表紙
2 丁合物
3 インサート
3a のど側の端辺
3b 前小口側の端辺
3c 上小口側の端辺
3d 下小口側の端辺
3e 表面
3f 裏面
4 印画紙(紙)
4a のど側の端辺
4b 前小口側の端辺
4c 上小口側の端辺
4d 下小口側の端辺
4e 表面
4f 裏面
5 テープ
6 折り丁
7 製品寸法線
8a 原紙
8b 粘着剤層
8c 剥離シート
9a 原紙
9b 白色ポリエチレン層
9c 感光性乳剤層
9d 保護層
9e 透明ポリエチレン層
9f バッキング層
10 アルバム書籍
20 テーピング装置
21 ライトテーブル
22 吸引穴
23 溝部
24 スペーサ
25 当接棒
30 バインディング装置
31 作業台
31a 上面
32 インサート当接棒
32a 端面
33 立設部
33a 表面
34 第二スペーサ
34a 第一位置決め面
34b 第二位置決め面
35 固定バー
36 押圧部
36a 下端面
40 プレス装置
41 上プレート
42 下プレート
43 ガイドコラム
50 製本テープ
A1 現像工程
A2 テーピング工程(折り丁作成工程)
A3 バインディング工程
A4 プレス工程
A5 断裁工程
A6 表紙付け工程
B1 第二現像工程
B2 折り曲げ工程(折り丁作成工程)

Claims (8)

  1. 印刷又は現像された二枚の紙を並置するとともに所定の間隙を設けてそれらの端辺同士をテープ止めするテーピング工程、及び、印刷又は現像された一枚の紙を二つ折りにする折り曲げ工程、の何れか一方の工程を実施して見開きページをなす折り丁を作成する折り丁作成工程と、
    紙製のインサートと前記折り丁作成工程で作成された前記折り丁とが交互に重なるように接着して冊子状の丁合物を作成するバインディング工程と、
    前記バインディング工程で作成された前記丁合物をその厚み方向に圧縮するプレス工程と、
    前記プレス工程で圧縮された前記丁合物の外周を断裁して所定の製品寸法に整形する断裁工程と
    を備えたことを特徴とする、アルバムの製本方法。
  2. 前記バインディング工程において、両面に粘着剤層が予め形成された前記インサートを使用して前記丁合物を作成する
    ことを特徴とする、請求項1記載のアルバムの製本方法。
  3. 前記テーピング工程において、前記二枚の紙の間にスペーサを挟装して、前記所定の間隙を設ける
    ことを特徴とする、請求項1又は2記載のアルバムの製本方法。
  4. 前記テーピング工程において、前記所定の間隙を、少なくとも前記二枚の紙の厚みを加算した値以上の寸法とする
    ことを特徴とする、請求項1〜3の何れか1項に記載のアルバムの製本方法。
  5. 前記バインディング工程において、前記インサートを前記折り丁の前記端辺側よりも内側に接着する
    ことを特徴とする、請求項1〜4の何れか1項に記載のアルバムの製本方法。
  6. 前記テーピング工程において、前記所定の製品寸法よりも大きいサイズの前記紙を使用するとともに、
    前記バインディング工程において、前記所定の製品寸法よりも大きいサイズの前記インサートを使用する
    ことを特徴とする、請求項1〜5の何れか1項に記載のアルバムの製本方法。
  7. 前記折り曲げ工程において、前記一枚の紙の裏面に溝を形成するとともに前記一枚の紙の表面が内側になるように前記溝に沿って折り曲げて前記丁合物を作成する
    ことを特徴とする、請求項1〜6の何れか1項に記載のアルバムの製本方法。
  8. 前記所定の製品寸法を、A4版(210mm×297mm)以上の大きさとする
    ことを特徴とする、請求項1〜7の何れか1項に記載のアルバムの製本方法。
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