JP2023013941A - 紙製ファイル及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 収納する紙(シート材)の枚数を多くしたり少なくしたりの調整が正確にできるようになり、また、普通紙よりも透明度の高いトレーシングペーパー等の透明・半透明の紙を使用して接着テープの位置を確認しながら加圧調整できるようにする。【解決手段】 所定枚数のシートPaを収納させるために接着剤6bを所定高さHaで有する両面テープRを配置した後、所定高さHaを有する剥離紙6aの上から加圧するとともに、剥離紙6aを除去して、前記折り返した紙の上から加圧をかけて接合する。また、透明な接着剤6bを所定高さHbで有する両面テープRをその背面側の剥離紙を除去して配置して、表面側の剥離紙6aの上から加圧することで、表面側の剥離紙6aを利用して紙に凹部3bを形成して接着剤6bを収納して、接着剤が拡散しないようにする。【選択図】 図1
Description
特許法第30条第2項適用申請有り OH!MY瀬戸内 サザエさんのエコ視察「パック・ロード」 掲載日:令和 3年3月21日 掲載アドレス:https://www.youtube.com/watch?v=vnhF_lq9cE&t=1s
本発明は、シート材を収納するファイルであって紙を用いて製造される紙製ファイル及びその製造方法に関する。
従来、紙や書類を収納する際には、一般的に、合成樹脂製のクリアファイルが使用されてきたが、近年では、脱プラスチックの取り組みが環境保護のために盛んになっている。そこで、クリアファイルも紙で作成することで、処分する際に分別する必要がなく、紙としてリサイクルすることもできる。また、紙でファイルを作成することで、処分する際には、中身と一緒にシュレッダーにかけることもできる。さらに、紙製ファイルでは、市販のプリンタを用いてファイルの外部面上に印刷を行うことができる利便性も有する。
特許文献1においては、紙などのシート材の出し入れが容易で、シート材をファイルに入れやすく、しかも、所定位置でシート材を停止させることができるようにするものであり、ファイルを構成する表面シートと裏面シートとの間に対向して突出する凸部が設けられていることを特徴とするファイルが開示されている(請求項1)。そして、前記ファイルとしては、トレーシングペーパー等の透明・半透明の紙で形成されており、紙製のシート材を出し入れする紙製ファイルであることを特徴とするファイルを開示している(請求項8)。
ここで、トレーシングペーパーは、白色の薄い半透明の紙であり、例えば、元図面の上に重ね置き、元図を透かして複写する際に用いる用紙である。トレーシングペーパー等の透明・半透明の紙はナチュラルトレペあるいは天然トレペとも称される紙であり、ナチュラルトレペは、パルプ繊維を高度に叩解させてパルプ間の空隙が少なくなるように抄造した紙であり、含浸トレーシングペーパーとは、一般の上質紙にセルロースと屈折率が同等の透明化樹脂を含浸させた紙である。上記トレーシングペーパー等の透明・半透明の紙により紙製ファイルを作成すると、書ける・透ける特徴と、切断したり廃棄処分が容易な環境に優しい紙製ファイルとしたりできる利点がある。
ここで、トレーシングペーパーは、白色の薄い半透明の紙であり、例えば、元図面の上に重ね置き、元図を透かして複写する際に用いる用紙である。トレーシングペーパー等の透明・半透明の紙はナチュラルトレペあるいは天然トレペとも称される紙であり、ナチュラルトレペは、パルプ繊維を高度に叩解させてパルプ間の空隙が少なくなるように抄造した紙であり、含浸トレーシングペーパーとは、一般の上質紙にセルロースと屈折率が同等の透明化樹脂を含浸させた紙である。上記トレーシングペーパー等の透明・半透明の紙により紙製ファイルを作成すると、書ける・透ける特徴と、切断したり廃棄処分が容易な環境に優しい紙製ファイルとしたりできる利点がある。
ところで、紙製ファイルを接着剤のみで製造しようとすると、接着剤の接着力等の影響で十分に形状を維持した紙製ファイルを製造することができない場合が多い。通常の紙である場合、単に液状の接着剤を塗布すると、その接着成分が紙に吸収されて、紙質を害する(紙がゴワゴワした状態になる)。上記トレーシングペーパーの場合には、普通紙よりも透明感が高いものが多く、その紙質としてすべすべ感が普通紙よりも高いものであるが、単に接着剤を塗布しても弾くようになり(耐水性、耐油性があり)、十分な接着力を得ることができない。また、紙製ファイルを複合機やコピー機器により印刷できるようにする場合があり(手差し印刷等)、その場合には、接着剤が乾いてしまい、十分な接着力を得ることができない問題を有する。
なお、熱圧着のように熱をかけて圧着する方法があるが、トレーシングペーパー等の透明・半透明の紙では熱による損傷は大きなものとなる。また、接着剤のない箇所に加圧力や熱がかかると、その個所の紙の性質が損傷すること自体を生じることがあり、特にトレーシングペーパーではその部分が他の部分と違った色や模様になってしまうという問題を有していた。
また、紙製ファイルにおいては、収納されるシート材を何枚の収納が可能にするかは重要な問題であるが、その収納枚数の設定を調整することが難しかった。そして、接着テープ等の接着剤が拡散したり即座に乾いてしまったりすると、予め想定した枚数のシート材を収納することができなくなる問題を有していた。
さらに、紙製ファイルを複合機やコピー機器により印刷できるようにする場合があり(手差し印刷)、その場合は、トレーシングペーパー等の透明・半透明の紙の厚さを調整しつつ、接着剤が配置される部分にも、印刷されても大丈夫なようにしなければならない。
なお、熱圧着のように熱をかけて圧着する方法があるが、トレーシングペーパー等の透明・半透明の紙では熱による損傷は大きなものとなる。また、接着剤のない箇所に加圧力や熱がかかると、その個所の紙の性質が損傷すること自体を生じることがあり、特にトレーシングペーパーではその部分が他の部分と違った色や模様になってしまうという問題を有していた。
また、紙製ファイルにおいては、収納されるシート材を何枚の収納が可能にするかは重要な問題であるが、その収納枚数の設定を調整することが難しかった。そして、接着テープ等の接着剤が拡散したり即座に乾いてしまったりすると、予め想定した枚数のシート材を収納することができなくなる問題を有していた。
さらに、紙製ファイルを複合機やコピー機器により印刷できるようにする場合があり(手差し印刷)、その場合は、トレーシングペーパー等の透明・半透明の紙の厚さを調整しつつ、接着剤が配置される部分にも、印刷されても大丈夫なようにしなければならない。
そこで本発明の目的は、接着剤の接着力を十分に高めるとともに、収納するシート材を角隅部まで送り込んだり、収納するシート材の収納する枚数を調整できるようにする紙製ファイル及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、シート材を収納するファイルであって紙を用いて製造される紙製ファイルにおいて、紙を折り返して一方側の紙と他方側の紙が接着される箇所、又は、一方側の紙と他方側の紙を接合する箇所において、所定高さに配される接着層と剥離層を有する接着テープが前記一方の紙と前記他方の紙の少なくとも一方に配置されており、前記接着テープの剥離層を剥離して、前記一方の紙と他方の紙の接合することを特徴とする。
本発明によれば、接着剤や剥離紙を所定高さにする接着テープを配置しているので、加圧をかけるだけで(熱をかける必要がなく)、紙製ファイルを製造することができるとともに、接着テープの接着剤が剥離紙に保護されているので、液体状の接着剤を塗布するのとは異なり、その液体状の成分が紙製ファイルに吸収されて紙質が害されるようなことがなくなり(接着剤の成分が紙に移ると)、紙質がゴワゴワして紙質が害されることがなく、綺麗な仕上がりになる。そして、接着テープにはシート状の基材が配置されるので、紙にシワなどがよらずに綺麗な仕上がりの接着状態が得られる。
また、本発明は、前記紙製ファイルの紙がトレーシングペーパー等の透明・半透明の紙であって、前記両面テープの前記剥離紙がトレーシングペーパー等の透明・半透明の紙の上から視覚的に認識可能なものであって加圧により接着する位置として認識可能であり、前記接着テープや両面テープの前記接着層はトレーシングペーパーの透明・半透明と同質系統の色合いを有することを特徴とする。
本発明によれば、トレーシングペーパー等の透明・半透明の紙の性質からその上から両面テープの位置が確認でき、両面テープの位置のみに適度な加圧力をかけることができるので、誤って両面テープのない位置に加圧をかけて紙を損傷するようなことが防止される。また、本発明によれば、接着剤を所定高さにする両面テープを配置しているので、加圧をかけるだけで(熱をかける必要がなく)、紙製ファイルを製造することができるとともに、両面テープの接着剤や剥離紙が所定高さにするので、紙製ファイルに入る紙の枚数を調節することができる。
ここで、前記剥離紙としては、紙製ファイルの材質よりも硬質なもので(合成樹脂製等)で、紙ファイルの紙に凹部を形成できるようにしたり、両面テープの接着剤の位置に線を施すようにすることが好ましい。また、前記剥離紙の幅は接着剤の幅よりも広いものを使用して、剥離紙により形成される凹部に接着剤が入りやすくすることが好ましい。
本発明としては、 前記接着テープは、シート状の基材を介して配される接着層を所定高さに有し、かつ、前記接着層を覆い所定高さに有する剥離紙を表裏に備えるとともに、前記剥離紙の硬さが紙製ファイルの紙質よりも硬質である両面テープであり、前記剥離紙の裏面側の接着層を介して紙の所定位置に配置されて、加圧により接着層を収納する凹部や枠線を形成するために前記剥離紙が使用されることを特徴とする。
本発明によれば、元図面の上に重ね置き、元図を透かして複写する際に用いる用紙である透明度の高い、これらトレーシングペーパー等の透明・半透明の紙としての書ける・透けるという特徴が一層高められた状態でトレーシングペーパー等の透明・半透明の紙の接合が可能になる。なお、この程度のトレーシングペーパー等の透明・半透明の紙を用いて紙製ファイルを作成すると、複合機やコピー機に紙製ファイルを通過させて(手差し等により)、紙製ファイルの前記透明部分に所定の印刷を施すと、加圧力が加わり前記両面テープの剥離紙を介して紙に凹部を形成したり、接着剤を温められた状態で前記凹部に収納されて接着状態が良好になる。
また、これら本発明によれば、前記所定高さの接着剤が配される両面テープの位置に対して透明・半透明の紙を介して正確に加圧することができるとともに、剥離紙により接着剤が乾いて接着力が弱くなるという事態を防止する。したがって、コピー機や複合機により所定の印刷を施した後においても、その後剥離紙を除去して接合すると、十分な接着力を得ることができる。なお、前記両面テープの接着剤と剥離紙にトレーシングペーパー等の透明・半透明の紙の上から加圧をかける方向や加圧する力の程度を示すための印が色や模様により施されていることが好ましい。
また、本発明は、シート材を収納するファイルであって紙を用いて製造される紙製ファイルにおいて、紙を折り返して一方側の紙と他方側の紙が接着される箇所、又は、一方側の紙と他方側の紙を接合する箇所において、所定高さに配される接着層と剥離層を有する接着テープが前記一方の紙と前記他方の紙の両方の位置に対応して配置されており、前記接着テープの剥離層を剥離して、前記一方の紙と他方の紙の接合することを特徴とする。
本発明によれば、所定高さに配される接着層と剥離層を有する接着テープが前記一方の紙と前記他方の紙の両方の位置に対応して配置されていることにより、前記両方にバランス良く接着層を配置して、両方の接着層により位置合わせをしながら接着層の高さを調節することができる。ここで、前記両方の紙に配置される接着層は、同じ高さや幅の接着層であっても良いが、違う高さや幅であっても良く、又、接着層の成分も同じであっても違っていても良い。これらの種類の組み合わせにより、両方の紙にバランスよく接着層を配置して良好な接着力を得る。
本発明によれば、接着剤や剥離紙を所定高さにする接着テープを配置しているので、加圧をかけるだけで(熱をかける必要がなく)、紙製ファイルを製造することができるとともに、接着テープの接着剤が剥離紙に保護されているので、液体状の接着剤を塗布するのとは異なり、その液体状の成分が紙製ファイルに吸収されて紙質が害されるようなことがなくなり(接着剤の成分が紙に移ると)、紙質がゴワゴワして紙質が害されることがなく、綺麗な仕上がりになる。そして、接着テープにはシート状の基材が配置されるので、紙にシワなどがよらずに綺麗な仕上がりの接着状態が得られる。
また、本発明は、前記紙製ファイルの紙がトレーシングペーパー等の透明・半透明の紙であって、前記両面テープの前記剥離紙がトレーシングペーパー等の透明・半透明の紙の上から視覚的に認識可能なものであって加圧により接着する位置として認識可能であり、前記接着テープや両面テープの前記接着層はトレーシングペーパーの透明・半透明と同質系統の色合いを有することを特徴とする。
本発明によれば、トレーシングペーパー等の透明・半透明の紙の性質からその上から両面テープの位置が確認でき、両面テープの位置のみに適度な加圧力をかけることができるので、誤って両面テープのない位置に加圧をかけて紙を損傷するようなことが防止される。また、本発明によれば、接着剤を所定高さにする両面テープを配置しているので、加圧をかけるだけで(熱をかける必要がなく)、紙製ファイルを製造することができるとともに、両面テープの接着剤や剥離紙が所定高さにするので、紙製ファイルに入る紙の枚数を調節することができる。
ここで、前記剥離紙としては、紙製ファイルの材質よりも硬質なもので(合成樹脂製等)で、紙ファイルの紙に凹部を形成できるようにしたり、両面テープの接着剤の位置に線を施すようにすることが好ましい。また、前記剥離紙の幅は接着剤の幅よりも広いものを使用して、剥離紙により形成される凹部に接着剤が入りやすくすることが好ましい。
本発明としては、 前記接着テープは、シート状の基材を介して配される接着層を所定高さに有し、かつ、前記接着層を覆い所定高さに有する剥離紙を表裏に備えるとともに、前記剥離紙の硬さが紙製ファイルの紙質よりも硬質である両面テープであり、前記剥離紙の裏面側の接着層を介して紙の所定位置に配置されて、加圧により接着層を収納する凹部や枠線を形成するために前記剥離紙が使用されることを特徴とする。
本発明によれば、元図面の上に重ね置き、元図を透かして複写する際に用いる用紙である透明度の高い、これらトレーシングペーパー等の透明・半透明の紙としての書ける・透けるという特徴が一層高められた状態でトレーシングペーパー等の透明・半透明の紙の接合が可能になる。なお、この程度のトレーシングペーパー等の透明・半透明の紙を用いて紙製ファイルを作成すると、複合機やコピー機に紙製ファイルを通過させて(手差し等により)、紙製ファイルの前記透明部分に所定の印刷を施すと、加圧力が加わり前記両面テープの剥離紙を介して紙に凹部を形成したり、接着剤を温められた状態で前記凹部に収納されて接着状態が良好になる。
また、これら本発明によれば、前記所定高さの接着剤が配される両面テープの位置に対して透明・半透明の紙を介して正確に加圧することができるとともに、剥離紙により接着剤が乾いて接着力が弱くなるという事態を防止する。したがって、コピー機や複合機により所定の印刷を施した後においても、その後剥離紙を除去して接合すると、十分な接着力を得ることができる。なお、前記両面テープの接着剤と剥離紙にトレーシングペーパー等の透明・半透明の紙の上から加圧をかける方向や加圧する力の程度を示すための印が色や模様により施されていることが好ましい。
また、本発明は、シート材を収納するファイルであって紙を用いて製造される紙製ファイルにおいて、紙を折り返して一方側の紙と他方側の紙が接着される箇所、又は、一方側の紙と他方側の紙を接合する箇所において、所定高さに配される接着層と剥離層を有する接着テープが前記一方の紙と前記他方の紙の両方の位置に対応して配置されており、前記接着テープの剥離層を剥離して、前記一方の紙と他方の紙の接合することを特徴とする。
本発明によれば、所定高さに配される接着層と剥離層を有する接着テープが前記一方の紙と前記他方の紙の両方の位置に対応して配置されていることにより、前記両方にバランス良く接着層を配置して、両方の接着層により位置合わせをしながら接着層の高さを調節することができる。ここで、前記両方の紙に配置される接着層は、同じ高さや幅の接着層であっても良いが、違う高さや幅であっても良く、又、接着層の成分も同じであっても違っていても良い。これらの種類の組み合わせにより、両方の紙にバランスよく接着層を配置して良好な接着力を得る。
また、本発明の製造方法は、シート材を収納するファイルであって紙を用いて製造される紙製ファイルの製造方法において、紙を折り返して一方側の紙と他方側の紙が接着される箇所に、又は、一方側の紙と他方側の紙を接合する箇所において、所定枚数のシートを収納させるために接着剤を所定高さにするとともに前記接着剤を覆い所定高さにする剥離紙を有する接着テープが配置され、前記接着テープの剥離紙を剥離して加圧をかけると前記両面テープの所定高さの接着剤と剥離紙の調整により収納されるシート材の枚数を調整できることを特徴とする。
本発明によれば、接着剤や剥離紙を所定高さにする接着テープ(両面テープ)を配置しているので、加圧をかけるだけで(熱をかける必要がなく)、紙製ファイルを製造することができるとともに、前記接着テープの接着剤と剥離紙が所定高さにするので、紙製ファイルに入る紙の枚数を調節することができる。
ここで、前記剥離紙としては、硬質な合成樹脂製なもので、トレーシングペーパー等の透明・半透明の紙よりも硬質であることが好ましい。また、前記剥離紙の幅は接着剤の幅よりも広いものを使用して、剥離紙により形成される凹部に接着剤が入り易くすることが好ましい。
本発明によれば、前記両面テープが接着剤を剥離紙で覆うものであるから、紙製ファイルの製造の直前まで接着剤を保護して(第1の加圧に対しても剥離紙により保護される)、接着剤の接着力を失わないようにして(紙に粘着力が奪われない)、また、トレーシングペーパー等の透明・半透明の紙に前記剥離紙を介して凹部を形成して接着剤を塗布するので、接着剤が徒らに広がる事態を防止して、綺麗な仕上がりになる。
本発明によれば、接着剤や剥離紙を所定高さにする接着テープ(両面テープ)を配置しているので、加圧をかけるだけで(熱をかける必要がなく)、紙製ファイルを製造することができるとともに、前記接着テープの接着剤と剥離紙が所定高さにするので、紙製ファイルに入る紙の枚数を調節することができる。
ここで、前記剥離紙としては、硬質な合成樹脂製なもので、トレーシングペーパー等の透明・半透明の紙よりも硬質であることが好ましい。また、前記剥離紙の幅は接着剤の幅よりも広いものを使用して、剥離紙により形成される凹部に接着剤が入り易くすることが好ましい。
本発明によれば、前記両面テープが接着剤を剥離紙で覆うものであるから、紙製ファイルの製造の直前まで接着剤を保護して(第1の加圧に対しても剥離紙により保護される)、接着剤の接着力を失わないようにして(紙に粘着力が奪われない)、また、トレーシングペーパー等の透明・半透明の紙に前記剥離紙を介して凹部を形成して接着剤を塗布するので、接着剤が徒らに広がる事態を防止して、綺麗な仕上がりになる。
本発明としては、前記接着剤が配される所定の位置は予め加圧により形成した所定の線(或いは枠線)や凹部を形成して前記接着剤が配置されることを特徴とする。
本発明によれば、予め接着剤が配される領域を枠状に確保することにより、接着剤の位置がずれたり、前記両面テープの位置がずれたりすることなく、接着剤を配置することができる。また、予め接着剤が配される領域を枠状に加圧形成するときに、透明度の高いトレーシングペーパー等の透明・半透明の紙に更なる透明度の高い接合部が設けることができる。
また、前記第1加圧をかける前に、前記紙の一方に前記凹部を形成して、両面テープの一方側の剥離紙を除去して前記接着剤を前記凹部に収納されていることを特徴とする。
本発明によれば、貼着される一方と他方の紙に各々凹部を形成して、両面テープの接着剤を収納した状態にして紙製ファイルを製造することができる。ここで、コピー機や複合機により印刷をかけてから、その際の熱や圧力を利用して、接着剤を溶かしたり、又、紙に凹部を形成することができる。
本発明によれば、予め接着剤が配される領域を枠状に確保することにより、接着剤の位置がずれたり、前記両面テープの位置がずれたりすることなく、接着剤を配置することができる。また、予め接着剤が配される領域を枠状に加圧形成するときに、透明度の高いトレーシングペーパー等の透明・半透明の紙に更なる透明度の高い接合部が設けることができる。
また、前記第1加圧をかける前に、前記紙の一方に前記凹部を形成して、両面テープの一方側の剥離紙を除去して前記接着剤を前記凹部に収納されていることを特徴とする。
本発明によれば、貼着される一方と他方の紙に各々凹部を形成して、両面テープの接着剤を収納した状態にして紙製ファイルを製造することができる。ここで、コピー機や複合機により印刷をかけてから、その際の熱や圧力を利用して、接着剤を溶かしたり、又、紙に凹部を形成することができる。
本発明としては、前記両面テープが前記所定高さの接着剤を覆う剥離紙を有する両面テープであり、トレーシングペーパー等の透明・半透明の紙の上から加圧をかける方向や加圧する順番などを示すための印(マーク)が施されていることが好ましい。
本発明によれば、トレーシングペーパー等の透明・半透明の紙の上から加圧をかける方向や加圧する順番などを示すための印(マーク)が施されているので、両面テープ以外の位置を加圧したり、加圧の方向や加圧する順番を間違ったりして、トレーシングペーパー等の透明・半透明の紙に損傷を与える事態を防止することができる。
本発明によれば、トレーシングペーパー等の透明・半透明の紙の上から加圧をかける方向や加圧する順番などを示すための印(マーク)が施されているので、両面テープ以外の位置を加圧したり、加圧の方向や加圧する順番を間違ったりして、トレーシングペーパー等の透明・半透明の紙に損傷を与える事態を防止することができる。
本発明としては、前記両面テープが前記所定高さの接着剤を覆う剥離紙を有する両面テープであり、その接着剤の色合い・色調がトレーシングペーパー等の透明・半透明の紙と同じ色合い・色調であることが好ましい。
本発明によれば、外部からは接着剤の色合い・色調がトレーシングペーパー等の透明・半透明の紙の色合い・色調と同じに認識できるので、あたかも接着剤を使用しないで接着されているような綺麗な仕上がりになる。
本発明によれば、外部からは接着剤の色合い・色調がトレーシングペーパー等の透明・半透明の紙の色合い・色調と同じに認識できるので、あたかも接着剤を使用しないで接着されているような綺麗な仕上がりになる。
本発明によれば、所定厚さの剥離紙と接着剤を有する接着テープを配置しているので、粘着力を高めて、紙類(シート材)の収納枚数を多くして収納できる(収納枚数を正確に調整することができる)とともに、収納するシート材を角隅部まで送り込んで綺麗に収納することが可能になる。また、接着テープの剥離紙を使用して接着剤を入れる枠線や凹部を形成して綺麗な仕上がりの紙製ファイルを製造することが可能である。さらに、接着力をトレーシングペーパー等の透明・半透明の紙の性質からその上から両面テープの位置が確認でき、両面テープの位置のみに適度な加圧力をかけることができるので、誤って両面テープのない位置に加圧をかけて紙を損傷するようなことが防止される。そして、接着テープにはシート状の基材が配置されるので、紙にシワなどがよらずに綺麗な仕上がりの接着状態が得られる。
以下、本発明を実施するための形態を図に従って説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明に係る第1の実施形態の紙製ファイルを示す図である
本実施の形態の紙製ファイル1は、トレーシングペーパー等の透明・半透明の紙Tp(1a,1b)を用いて形成される。ここで、トレーシングペーパーは、設計図を透写したり、写真原稿の上にかけて製版指定をしたりなどするための、薄い半透明の紙である。トレーシングペーパーにより紙製ファイル1を作成することで、紙製ファイル1に差し込まれた紙などのシート材とともにそのまま廃棄することができ、プラスチックごみとの分別も不要になるほか、コピー機や複合機により印刷を施したり、自由に文字や絵をかいたりすることができる。また、トレーシングペーパーは透かして複写するための薄い半透明の紙であり、透写紙と呼ばれ、同様の半透明の紙に硫酸紙、パラフィン紙、グラシン紙などがあり、上部で耐水性・耐油性があるたりすべすべ感があり、食品のクッキングシートや書物の表紙を包装するブックカバー、薬包紙などに用いられている。
本実施の形態では、トレーシングペーパーを用いて説明するが、通常の紙で、透明・半透明の紙にも本発明を適用可能である。
紙製ファイル1は、長方形状の用紙を二分するように、用紙中央に沿って折畳み線2が形成されたトレーシングペーパー等の透明・半透明の紙Tp(1a,1b)であり、この中央の折り畳み線2を介して折畳むと、表面シート1aと裏面シート1bが重ね合わされ、裏面シート1bの底辺部に接合部3が接着剤6bを有する両面テープRを用いて配置され、底辺部を閉塞させて紙製ファイル1を形成し、表面シート1aと裏面シート1bの間に紙類101を収容可能に形成する。本実施の形態では、A4の大きさの紙(シート)を収納する紙製ファイル1であり、その紙製ファイル1の全幅215mmに対して、両面テープRの長さを190mmとして、その左右端部4には、両面テープRを配置しないようにしているが、後述する実施の形態では、上記端部4の位置まで両面テープRを配置してもよい。また、両面テープRの幅間隔2.0~5.0mmのものを使用している。
図1は、本発明に係る第1の実施形態の紙製ファイルを示す図である
本実施の形態の紙製ファイル1は、トレーシングペーパー等の透明・半透明の紙Tp(1a,1b)を用いて形成される。ここで、トレーシングペーパーは、設計図を透写したり、写真原稿の上にかけて製版指定をしたりなどするための、薄い半透明の紙である。トレーシングペーパーにより紙製ファイル1を作成することで、紙製ファイル1に差し込まれた紙などのシート材とともにそのまま廃棄することができ、プラスチックごみとの分別も不要になるほか、コピー機や複合機により印刷を施したり、自由に文字や絵をかいたりすることができる。また、トレーシングペーパーは透かして複写するための薄い半透明の紙であり、透写紙と呼ばれ、同様の半透明の紙に硫酸紙、パラフィン紙、グラシン紙などがあり、上部で耐水性・耐油性があるたりすべすべ感があり、食品のクッキングシートや書物の表紙を包装するブックカバー、薬包紙などに用いられている。
本実施の形態では、トレーシングペーパーを用いて説明するが、通常の紙で、透明・半透明の紙にも本発明を適用可能である。
紙製ファイル1は、長方形状の用紙を二分するように、用紙中央に沿って折畳み線2が形成されたトレーシングペーパー等の透明・半透明の紙Tp(1a,1b)であり、この中央の折り畳み線2を介して折畳むと、表面シート1aと裏面シート1bが重ね合わされ、裏面シート1bの底辺部に接合部3が接着剤6bを有する両面テープRを用いて配置され、底辺部を閉塞させて紙製ファイル1を形成し、表面シート1aと裏面シート1bの間に紙類101を収容可能に形成する。本実施の形態では、A4の大きさの紙(シート)を収納する紙製ファイル1であり、その紙製ファイル1の全幅215mmに対して、両面テープRの長さを190mmとして、その左右端部4には、両面テープRを配置しないようにしているが、後述する実施の形態では、上記端部4の位置まで両面テープRを配置してもよい。また、両面テープRの幅間隔2.0~5.0mmのものを使用している。
図2及び図3は、上記第1の実施形態の紙製ファイルの接着剤を示す図である。
紙製ファイル1は、トレーシングペーパー等の透明・半透明の紙Tp(1a,1b)を折り返して接合部3を介して接合する際において、裏面シート1bの底辺部(下端側)に接合部3として両面テープRを配置して、表面シート1aと裏面シート1bを重ね合わせて、接合部3が配される個所に所定の加圧力だけで接着ができる。加圧に際しては、トレーシングペーパー等の透明・半透明の紙Tp(1a,1b)の薄さよりも透明度が高くなるまで加圧して接合する。
接着テープは、両面テープRが使用され、所定高さの(厚みを調整している)接着剤6bが剥離紙6a,6aに挟まれたものを使用する(図12)。接着剤6bを透明にすると、トレーシングペーパーの紙である場合、接着剤6bの存在が目立たなくなる(接着剤6aの色合い・色調は透明・半透明の紙の色合い・色調と同じである。)。一方、剥離紙6aは、透明・半透明の外部から剥離紙6aが見えるようにすることが望ましい(接着剤6aの色合い・色調は透明・半透明の紙の色合い・色調と異なる。)。前記接着剤6aの種類はアクリル系やシリコン系の接着剤である。
前記両面テープRは、その裏面側が接着剤6bを介して配置されており(紙製ファイル1の所定位置に取付けられており)、前記両面テープRを介して紙(1a,1b)の上から加圧をかけた後に前記両面テープRの所定高さの剥離紙6bを除去すると、前記所定高さの接着剤6bを介して一方側の紙1aと他方側の紙1bが接着される。予め前記両面テープRの裏面側の接着剤6bは、紙(1a,1b)に形成された凹部3bに配置された状態にしておき、コピー機や複合機で印刷をかけて、その際に他方側の紙1bに加圧により(剥離紙6aを介して)凹部3bを形成して(また複合機等の加熱により接着剤6bに熱を加えた状態にしてから)両方の紙1a,1bとを接着させるか、又、両方の紙1a,1bの一方に凹部3bを形成してから、両面テープRの一方の剥離紙6aを除去して接着剤を凹部3bに収納しておき、コピー機や複合機で印刷をかけて、その際に他方側の紙1bに加圧により凹部3bを形成してから、両方の紙1a,1bとを接着させる方法が考えられる(図21(a)(b)、図22(a)(b))。
紙製ファイル1は、トレーシングペーパー等の透明・半透明の紙Tp(1a,1b)を折り返して接合部3を介して接合する際において、裏面シート1bの底辺部(下端側)に接合部3として両面テープRを配置して、表面シート1aと裏面シート1bを重ね合わせて、接合部3が配される個所に所定の加圧力だけで接着ができる。加圧に際しては、トレーシングペーパー等の透明・半透明の紙Tp(1a,1b)の薄さよりも透明度が高くなるまで加圧して接合する。
接着テープは、両面テープRが使用され、所定高さの(厚みを調整している)接着剤6bが剥離紙6a,6aに挟まれたものを使用する(図12)。接着剤6bを透明にすると、トレーシングペーパーの紙である場合、接着剤6bの存在が目立たなくなる(接着剤6aの色合い・色調は透明・半透明の紙の色合い・色調と同じである。)。一方、剥離紙6aは、透明・半透明の外部から剥離紙6aが見えるようにすることが望ましい(接着剤6aの色合い・色調は透明・半透明の紙の色合い・色調と異なる。)。前記接着剤6aの種類はアクリル系やシリコン系の接着剤である。
前記両面テープRは、その裏面側が接着剤6bを介して配置されており(紙製ファイル1の所定位置に取付けられており)、前記両面テープRを介して紙(1a,1b)の上から加圧をかけた後に前記両面テープRの所定高さの剥離紙6bを除去すると、前記所定高さの接着剤6bを介して一方側の紙1aと他方側の紙1bが接着される。予め前記両面テープRの裏面側の接着剤6bは、紙(1a,1b)に形成された凹部3bに配置された状態にしておき、コピー機や複合機で印刷をかけて、その際に他方側の紙1bに加圧により(剥離紙6aを介して)凹部3bを形成して(また複合機等の加熱により接着剤6bに熱を加えた状態にしてから)両方の紙1a,1bとを接着させるか、又、両方の紙1a,1bの一方に凹部3bを形成してから、両面テープRの一方の剥離紙6aを除去して接着剤を凹部3bに収納しておき、コピー機や複合機で印刷をかけて、その際に他方側の紙1bに加圧により凹部3bを形成してから、両方の紙1a,1bとを接着させる方法が考えられる(図21(a)(b)、図22(a)(b))。
ここで、図5(c)に示すように、前記両面テープRの接着剤6bに加圧をかける方向(3x,3y)や加圧をかける順番(3s)が色や模様の印(マーク)3x,3y,3sで示されている。加圧をかける方向や順番のみならず、加圧力の程度や加圧をかける位置(範囲)を示す印を施しても良い。これにより、接着剤6bのある個所のみ加圧されて、余計な部分の紙を損傷させるようなことが防止する。剥離紙6aにも同じようにして加圧をかける方向を予め(剥離紙6aを剥がす前から)表示させても良い。例えば、前記両面テープRの接着剤6bと剥離紙6aにトレーシングペーパー等の透明・半透明の紙101の上から加圧をかける方向や加圧する力の程度を示すための印が色や模様を予め施すことで、加圧力する方向や加圧力が認識でき、綺麗な仕上がりになる。両面テープRの接着剤の色としては、トレーシングペーパーの色と同じ色にすることで、接着剤6bの位置を外部から目立たせないようにすることも可能である。なお、接着剤6bを着色したもので、逆にトレーシングペーパーの上から見たとき目立たせることができる。
また、紙製ファイル1の下端側又は側面側の端部4には接着剤6bや前記両面テープRは配されず、空気の通過部4を形成する。この空気の通過部により、前記両面テープに前記通過部を形成することで、空気溜まり部を設けずに(空気が抜けやすくなり)、綺麗な仕上がりの紙製ファイルが製造できる。
また、紙製ファイル1の下端側又は側面側の端部4には接着剤6bや前記両面テープRは配されず、空気の通過部4を形成する。この空気の通過部により、前記両面テープに前記通過部を形成することで、空気溜まり部を設けずに(空気が抜けやすくなり)、綺麗な仕上がりの紙製ファイルが製造できる。
また、本実施の形態では、A4やB4などの大きさのトレーシングペーパー等の透明・半透明の紙Tp(1a,1b)を折り畳んで接合するときの接合方法として説明しているが、単にA4やB4などの大きさのトレーシングペーパー等の透明・半透明の紙同士を接合する場合にも、上記本発明の接合方法は適用可能である。すなわち、接合する上下のトレーシングペーパー等の透明・半透明の紙Tp(1a,1b)の間に両面テープRを介在させて上下のトレーシングペーパー等の透明・半透明の紙Tpの上から前記介在されている両面テープ(剥離紙を除去した両面テープ)Rに対して爪やヘラ(板状の押し付け部材)でなぞると(押し付けて前記両面テープRの長さにわたって押圧しつづけると)良い。往復動作でも良く、コピー機や複合機で印刷するときにかかる加圧力でも良い。トレーシングペーパー等の透明・半透明の紙Tp(1a,1b)が薄くなって行くと同時に、前記両面テープRの接着剤が潰されるようにして所定範囲に広がって、トレーシングペーパー等の透明・半透明の紙同士を接合する。
ここで、トレーシングペーパー等の透明・半透明の紙同士を接合する位置(箇所)はどこであっても良く(紙製ファイル1の下端側又は側面側に限られず)、その接合部3において、トレーシングペーパー等の透明・半透明の紙Tp(1a,1b)が薄くなりより一層透明感が高くなる。また、複合機やコピー機にかけるときに(手差しでも可)、前記接合部3がこれらの内部機構で加圧されると、トレーシングペーパー等の透明・半透明の紙Tp(1a,1b)が薄くなり透明感が高くなるとともに、その位置での印刷(カラー印刷)等が行われる場合も、透明感が高められた状態で行われる。
図14は、本実施の形態で両面テープRを使用して接合して、コピー機や複合機で印刷を施した紙製ファイル1である。従来の合成樹脂製のクリアファイルの場合(図15)、接合部14は、特殊な凹凸形状や接着剤が乾いたり広がったり、紙に接着剤が吸収されてゴワゴワ感が生じるものであったが、本実施の形態の紙製ファイル1では、接着剤6bが徒に拡散したり、紙質が害されたりせずに、所定枚数の収納枚数を確保することが確実にできるようになる。すなわち、前記両面テープRや接着剤6bが配される所定の位置は予め加圧により形成した所定の枠3aや凹部3bを設けて、前記枠3aや凹部3b内において前記両面テープRや接着剤6bが配されるようにすると、従来のように接着剤が乾いたり拡散したりすることが防止できる。予め加圧により形成した所定の枠3aや凹部3bを設けると、その個所のトレーシングペーパー等の透明・半透明の紙Tpが薄くなり、透明度が高くなる。そして、前記両面テープRや塗布するタイプの接着剤が前記枠3a内部に広がって、上下のトレーシングペーパー等の透明・半透明の紙同士を接合3する。この接合の際にも、両面テープRを介して上下のトレーシングペーパー等の透明・半透明の紙Tp(1a,1b)の上からなぞるようにすると、トレーシングペーパー等の透明・半透明の紙Tp(1a,1b)が薄くなって行くと同時に、前記両面テープRの接着剤6bが潰されるようにして所定範囲に広がって、トレーシングペーパー等の透明・半透明の紙同士を綺麗に接合する。
ここで、トレーシングペーパー等の透明・半透明の紙同士を接合する位置(箇所)はどこであっても良く(紙製ファイル1の下端側又は側面側に限られず)、その接合部3において、トレーシングペーパー等の透明・半透明の紙Tp(1a,1b)が薄くなりより一層透明感が高くなる。また、複合機やコピー機にかけるときに(手差しでも可)、前記接合部3がこれらの内部機構で加圧されると、トレーシングペーパー等の透明・半透明の紙Tp(1a,1b)が薄くなり透明感が高くなるとともに、その位置での印刷(カラー印刷)等が行われる場合も、透明感が高められた状態で行われる。
図14は、本実施の形態で両面テープRを使用して接合して、コピー機や複合機で印刷を施した紙製ファイル1である。従来の合成樹脂製のクリアファイルの場合(図15)、接合部14は、特殊な凹凸形状や接着剤が乾いたり広がったり、紙に接着剤が吸収されてゴワゴワ感が生じるものであったが、本実施の形態の紙製ファイル1では、接着剤6bが徒に拡散したり、紙質が害されたりせずに、所定枚数の収納枚数を確保することが確実にできるようになる。すなわち、前記両面テープRや接着剤6bが配される所定の位置は予め加圧により形成した所定の枠3aや凹部3bを設けて、前記枠3aや凹部3b内において前記両面テープRや接着剤6bが配されるようにすると、従来のように接着剤が乾いたり拡散したりすることが防止できる。予め加圧により形成した所定の枠3aや凹部3bを設けると、その個所のトレーシングペーパー等の透明・半透明の紙Tpが薄くなり、透明度が高くなる。そして、前記両面テープRや塗布するタイプの接着剤が前記枠3a内部に広がって、上下のトレーシングペーパー等の透明・半透明の紙同士を接合3する。この接合の際にも、両面テープRを介して上下のトレーシングペーパー等の透明・半透明の紙Tp(1a,1b)の上からなぞるようにすると、トレーシングペーパー等の透明・半透明の紙Tp(1a,1b)が薄くなって行くと同時に、前記両面テープRの接着剤6bが潰されるようにして所定範囲に広がって、トレーシングペーパー等の透明・半透明の紙同士を綺麗に接合する。
図4は、上記第1の実施形態の紙製ファイル1に紙101を差し込んだ状態を示す図である。図4において、紙製ファイル1には、約5~10枚の紙類101を差し込んで収納している。図5は、本発明に係る第2の実施形態の紙製ファイルを示す図であり、図6は、紙製ファイルの展開図である。
第2の実施形態の紙製ファイル1は、表面シート1aと裏面シート1bの別々の2枚のシートを貼り合わせて形成される。裏面シート1bと底辺部と側辺部に接合部3が両面テープRを用いて配置され、底辺部と側辺部を閉塞させて紙製ファイル1を形成し、表面シート1aと裏面シート1bの間に紙類101を収容する。接合部3を底辺部と側辺部に設けることにより、所定の厚み(高さ)が出しやすくなり、奥まで収納物(紙等)101を差し込みやすくなる。なお、両面テープRが配置される位置は、紙類101が差し込まれる位置より外部(欄外の位置)であって、コピー機や複合機にかけるときにはその手差しトレイ等により両面テープRの加圧がかかることが好ましい。
図7は、本発明に係る第3の実施形態の紙製ファイルを示す図であり、図8は、紙製ファイルの展開図である。図9~図11は、紙製ファイルの凸部を示す図である。
第3の実施形態の紙製ファイル1は、長方形状の用紙を二分するように、用紙中央に沿って折畳み線2が形成されており、この線2を介して折畳むと、表面シート1aと裏面シート1bが重ね合わされ、裏面シート1bの底辺部に接合部3が両面テープRを用いて配置され、底辺部を閉塞させて紙製ファイル1を形成し、表面シート1aと裏面シート1bの間に紙類101を収容する。また、表面シート1aと裏面シート1bは別々の2枚のシートを貼り合わせて形成してもよい。
第2の実施形態の紙製ファイル1は、表面シート1aと裏面シート1bの別々の2枚のシートを貼り合わせて形成される。裏面シート1bと底辺部と側辺部に接合部3が両面テープRを用いて配置され、底辺部と側辺部を閉塞させて紙製ファイル1を形成し、表面シート1aと裏面シート1bの間に紙類101を収容する。接合部3を底辺部と側辺部に設けることにより、所定の厚み(高さ)が出しやすくなり、奥まで収納物(紙等)101を差し込みやすくなる。なお、両面テープRが配置される位置は、紙類101が差し込まれる位置より外部(欄外の位置)であって、コピー機や複合機にかけるときにはその手差しトレイ等により両面テープRの加圧がかかることが好ましい。
図7は、本発明に係る第3の実施形態の紙製ファイルを示す図であり、図8は、紙製ファイルの展開図である。図9~図11は、紙製ファイルの凸部を示す図である。
第3の実施形態の紙製ファイル1は、長方形状の用紙を二分するように、用紙中央に沿って折畳み線2が形成されており、この線2を介して折畳むと、表面シート1aと裏面シート1bが重ね合わされ、裏面シート1bの底辺部に接合部3が両面テープRを用いて配置され、底辺部を閉塞させて紙製ファイル1を形成し、表面シート1aと裏面シート1bの間に紙類101を収容する。また、表面シート1aと裏面シート1bは別々の2枚のシートを貼り合わせて形成してもよい。
接合部3の上部に沿うように、直線状に凸部5が設けられている(図9)。凸部5は、紙製ファイル1の表面シート1aと裏面シート1bを中央から折り返したときに、紙類101が差し込まれる内側に凸となるように加圧等によって設けられており、表面シート1aと裏面シート1bとの間に隙間Sができて紙類101が差し込みやすくなり、差し込まれた紙類101は所定位置で停止させることができる。また、接合部3の上部に沿うように直線状の凸部5が設けられることによって、接合部3として両面テープRを貼り付ける際の目印とすることができる。
図12は、本発明の実施形態の両面テープRの構成を示す斜視図である。
図12(a)に示す両面テープRは、中央に基材6cが配されており、透明の接着剤6bが剥離紙6aで両側から挟んだものである。図12(b)に示す両面テープRは、透明の基材6cを透明の接着剤6bで両側から挟み、更に剥離紙6aで両側から挟んだもので、図12(a)のものよりも厚み(高さ)を出すことができる。両面テープRの基材6cとしては、粘着剤6bとプライマー6dを保持することと(図25(b))、比較的薄く柔軟で、平滑さが重要となるが、PETや不織布やアクリルフォームなどが使用されている。
前記両面テープRの接着剤の高さHとしては、収納するシート材がコピー用紙であり、数枚程度であるときは、0.1~0.3mm以下であることが好ましい。本実施形態では、紙製ファイル1に所定の厚み(高さ)を出すことができるので、奥(角隅部)まで収納物(紙等のシート材)を差し込みやすくなるが、複合機やコピー機で印刷するためには、あまり高くすることはできないので、その部分だけ厚さが厚くなりすぎることを防止する。
図12(a)に示す両面テープRは、中央に基材6cが配されており、透明の接着剤6bが剥離紙6aで両側から挟んだものである。図12(b)に示す両面テープRは、透明の基材6cを透明の接着剤6bで両側から挟み、更に剥離紙6aで両側から挟んだもので、図12(a)のものよりも厚み(高さ)を出すことができる。両面テープRの基材6cとしては、粘着剤6bとプライマー6dを保持することと(図25(b))、比較的薄く柔軟で、平滑さが重要となるが、PETや不織布やアクリルフォームなどが使用されている。
前記両面テープRの接着剤の高さHとしては、収納するシート材がコピー用紙であり、数枚程度であるときは、0.1~0.3mm以下であることが好ましい。本実施形態では、紙製ファイル1に所定の厚み(高さ)を出すことができるので、奥(角隅部)まで収納物(紙等のシート材)を差し込みやすくなるが、複合機やコピー機で印刷するためには、あまり高くすることはできないので、その部分だけ厚さが厚くなりすぎることを防止する。
図13は、前記図12(b)に示す両面テープRの中央の透明の基材6cに空気の通過部を形成するものであり、すなわち中央の透明な基材6cの表裏に配される接着剤6bと6bとを空気の通過部を介して連結させて接着力を高めるものであり、通過部形成機(針状の穴を形成する器具)7を使用して空気の通過部を形成する。このような空気の通過部を形成することにより、両面テープRの厚さ(高さ)Hを調整可能で、強く調整することが可能になる。
ここで、前記両面テープRによる接着剤の高さHとしては、図12(a)に示す接着剤が1層6bのときは、その高さになり、図12(b)に示す接着剤が2層6b,6bの場合は、その間の基材6cとを合わせた高さHになる。そして、図13に示すような通過部形成機(針状の穴を形成する器具)7を使用して接着剤6bの通過部を形成すると、上下の接着剤6a,6bが連結されて強い接着力が得られるとともに、多数の空気の通過部が形成されることで、接着剤6bの高さHを薄くする調整が可能になる。したがって、図6(b)に示すような、両面テープRを分離して配置しても、厚さの厚い接着剤6bでありながらも、その長さが短くても、強い接着力で薄さを薄くすることができる。
ここで、前記両面テープRによる接着剤の高さHとしては、図12(a)に示す接着剤が1層6bのときは、その高さになり、図12(b)に示す接着剤が2層6b,6bの場合は、その間の基材6cとを合わせた高さHになる。そして、図13に示すような通過部形成機(針状の穴を形成する器具)7を使用して接着剤6bの通過部を形成すると、上下の接着剤6a,6bが連結されて強い接着力が得られるとともに、多数の空気の通過部が形成されることで、接着剤6bの高さHを薄くする調整が可能になる。したがって、図6(b)に示すような、両面テープRを分離して配置しても、厚さの厚い接着剤6bでありながらも、その長さが短くても、強い接着力で薄さを薄くすることができる。
(第2の実施の形態)
本実施の形態は、コピー機や複合機Cpやその手差しトレイCtに、コピー用紙等の通常の印刷用の紙(トレーシングペーパーではない)101を使用して紙製ファイルを製造する。本実施の形態は、図16から図23に示すように、コピー機や複合機Cpの紙の供給部Caやその手差しトレイCtに、紙101の上から加圧をかける加圧手段Tzを取り付けるものである。前記加圧手段Tzは、ゴム製の凹状のものであり、その凹状の水平部Tz1により紙(シート)101の下方に配される接着テープである両面テープRを押さえて、その凹状の左右の突出部Tz2により紙(シート)101の側方に配される両面テープRを押さえるものであり、これにより、コピー機や複合機により印刷を施すとともに、紙(シート)101の上から両面テープRに対して加圧力を付与する。前記手差しトレイCtには、紙を押さえる押圧機構Ckが備えたものがあり、同じような機構で上記加圧手段Tzを構成しても良い。
本実施の形態は、コピー機や複合機Cpやその手差しトレイCtに、コピー用紙等の通常の印刷用の紙(トレーシングペーパーではない)101を使用して紙製ファイルを製造する。本実施の形態は、図16から図23に示すように、コピー機や複合機Cpの紙の供給部Caやその手差しトレイCtに、紙101の上から加圧をかける加圧手段Tzを取り付けるものである。前記加圧手段Tzは、ゴム製の凹状のものであり、その凹状の水平部Tz1により紙(シート)101の下方に配される接着テープである両面テープRを押さえて、その凹状の左右の突出部Tz2により紙(シート)101の側方に配される両面テープRを押さえるものであり、これにより、コピー機や複合機により印刷を施すとともに、紙(シート)101の上から両面テープRに対して加圧力を付与する。前記手差しトレイCtには、紙を押さえる押圧機構Ckが備えたものがあり、同じような機構で上記加圧手段Tzを構成しても良い。
また、本発明としては、前記接着剤が配される所定の位置は予め加圧により形成した所定の線(或いは枠線)3aや凹部3bを形成して前記接着剤6bが配置されるようにすると、紙101に前記剥離紙6aを介して凹部3bを形成してから(紙1より硬質の剥離紙6aによる押圧してから)、接着剤6bを塗布するので、接着剤6bが徒に広がるような事態を防止して、綺麗な仕上がりになる(図21(a)(b))。
そして、前記両面テープRは、剥離紙6aと剥離紙6bの高さH(Ha,Hb)が異なるものがいくつか用意されており、その調整により収納されるシート材101の枚数を調整できる。すなわち、接着剤6bや剥離紙6aを所定高さにする両面テープRをいくつか用意して加圧するが、例えば、剥離紙6aの上から加圧をかけて、紙製ファイルの材質に凹部3bを形成してから、この凹部3bに両面テープRにおける所定高さの接着剤6bにより背着すると、前記凹部3bに接着剤が入り、周辺に徒に広がる事態を防止し、所定枚数を紙製ファイル1に入る紙の枚数を調節することができる(図21(a)(b))。
ここで、両面テープRとしては、剥離紙6aと接着剤6bが複数段で構成されているものを使用して、高さ調整を行っても良い(図6(d))。この場合の剥離紙6aは、紙製ファイル1の材質よりも硬質であることが好ましく、また、接着剤6bの乾燥を防止するために、接着剤6bの面積よりも広くて覆うような構成にしても良い。単に液状の接着剤を塗布すると、その接着成分が紙に吸収されて、紙質を害する(紙がゴワゴワした状態になる)が、本実施の形態によれば、上記両面テープRは、接着剤層6bを介して表裏が剥離紙6aで覆われているので、接着剤の成分が紙に移るようなこと防止されて、紙質を害することがなく、綺麗に仕上がりになる。
なお、紙製ファイル1の紙としては、A4やB5等の紙を折り曲げて接合する場合の他、一方の紙と他方の紙を重ね合わせて接着剤を介して接合する場合においても本発明は適用可能であるが、後者では、その位置合わせが重要であるが、剤
ここで、使用する接着テープである両面テープは、図25(a)(b)に示すように、基材6cを中心に接着層6bが2層あり、その上に各々剥離紙6aが取り付けられて、巻き付けられているものや、又、さらに接着力を高めるプライマー6dと呼ばれる下地剤が配置されて、両面テープRの表面を改質して接着力を高めるものが配置されているものでも良い。
そして、前記両面テープRは、剥離紙6aと剥離紙6bの高さH(Ha,Hb)が異なるものがいくつか用意されており、その調整により収納されるシート材101の枚数を調整できる。すなわち、接着剤6bや剥離紙6aを所定高さにする両面テープRをいくつか用意して加圧するが、例えば、剥離紙6aの上から加圧をかけて、紙製ファイルの材質に凹部3bを形成してから、この凹部3bに両面テープRにおける所定高さの接着剤6bにより背着すると、前記凹部3bに接着剤が入り、周辺に徒に広がる事態を防止し、所定枚数を紙製ファイル1に入る紙の枚数を調節することができる(図21(a)(b))。
ここで、両面テープRとしては、剥離紙6aと接着剤6bが複数段で構成されているものを使用して、高さ調整を行っても良い(図6(d))。この場合の剥離紙6aは、紙製ファイル1の材質よりも硬質であることが好ましく、また、接着剤6bの乾燥を防止するために、接着剤6bの面積よりも広くて覆うような構成にしても良い。単に液状の接着剤を塗布すると、その接着成分が紙に吸収されて、紙質を害する(紙がゴワゴワした状態になる)が、本実施の形態によれば、上記両面テープRは、接着剤層6bを介して表裏が剥離紙6aで覆われているので、接着剤の成分が紙に移るようなこと防止されて、紙質を害することがなく、綺麗に仕上がりになる。
なお、紙製ファイル1の紙としては、A4やB5等の紙を折り曲げて接合する場合の他、一方の紙と他方の紙を重ね合わせて接着剤を介して接合する場合においても本発明は適用可能であるが、後者では、その位置合わせが重要であるが、剤
ここで、使用する接着テープである両面テープは、図25(a)(b)に示すように、基材6cを中心に接着層6bが2層あり、その上に各々剥離紙6aが取り付けられて、巻き付けられているものや、又、さらに接着力を高めるプライマー6dと呼ばれる下地剤が配置されて、両面テープRの表面を改質して接着力を高めるものが配置されているものでも良い。
また、両面テープ(接着テープ)Rについては、次のように構成しても良い。
まず、両面テープ(両面テープ)Rの剥離紙6aを剥離し易くするために、折り曲げられたつかみ部(端部)Reを設けておくと剥離が容易になる(図22(a)(b))。図19(a)(b)に示す両面テープRは、その剥離紙6aが接着剤(接着剤)6bよりも一回り大きくて硬質な材料により構成されている。これにより紙(シート)101に対して加圧をかけて凹部3bを形成して、接着剤6bが凹部3bに入り周辺に広がらないようにすることができる。また、図20(a)(b)に示す両面テープRは、その剥離紙6aに硬質の凸部Rcが設けられており、この硬質の凸部Rcにより紙(シート)101に損傷を与えて、接着剤6bの付着接合がし易くする、つまり強力な接着力を得るようにする。
ここで、所定高さに配される接着層6bと剥離層6bを有する接着テープ(両面テープ)Rが前記一方の紙と前記他方の紙の両方の位置に対応して配置されており、前記両面テープRの接着層6bと接着層6bとが凹部と凸部を形成して、位置合わせしながら、一方の紙1aと他方の紙1bの接合するものでも良い。また、前記両方の紙に配置される接着層6b,6bは、同じ高さや幅の接着層であっても良いが、違う高さや幅であっても良く、又、接着層6b,6bの成分も同じであっても違っていても良く、例えば、アクリル系とシリコン系の別々のものが接合するものでも良い。これらの種類の組み合わせにより、両方の紙にバランスよく接着層を配置して良好な接着力を得る。
そして、図26に示すように、所定高さに配される接着層6bと剥離層6bを有する両面テープRが前記一方の紙1aと前記他方の紙1bの両方の位置に対応して配置され、前記両方の接着層6b,6bにより位置合わせをしながら接着層6bの高さを調節すると、両方の紙1a,1bにバランスよく接着層6b,6bを配置して良好な接着力を得るとともに、バランスよく接着剤の高さの調節ができる。
まず、両面テープ(両面テープ)Rの剥離紙6aを剥離し易くするために、折り曲げられたつかみ部(端部)Reを設けておくと剥離が容易になる(図22(a)(b))。図19(a)(b)に示す両面テープRは、その剥離紙6aが接着剤(接着剤)6bよりも一回り大きくて硬質な材料により構成されている。これにより紙(シート)101に対して加圧をかけて凹部3bを形成して、接着剤6bが凹部3bに入り周辺に広がらないようにすることができる。また、図20(a)(b)に示す両面テープRは、その剥離紙6aに硬質の凸部Rcが設けられており、この硬質の凸部Rcにより紙(シート)101に損傷を与えて、接着剤6bの付着接合がし易くする、つまり強力な接着力を得るようにする。
ここで、所定高さに配される接着層6bと剥離層6bを有する接着テープ(両面テープ)Rが前記一方の紙と前記他方の紙の両方の位置に対応して配置されており、前記両面テープRの接着層6bと接着層6bとが凹部と凸部を形成して、位置合わせしながら、一方の紙1aと他方の紙1bの接合するものでも良い。また、前記両方の紙に配置される接着層6b,6bは、同じ高さや幅の接着層であっても良いが、違う高さや幅であっても良く、又、接着層6b,6bの成分も同じであっても違っていても良く、例えば、アクリル系とシリコン系の別々のものが接合するものでも良い。これらの種類の組み合わせにより、両方の紙にバランスよく接着層を配置して良好な接着力を得る。
そして、図26に示すように、所定高さに配される接着層6bと剥離層6bを有する両面テープRが前記一方の紙1aと前記他方の紙1bの両方の位置に対応して配置され、前記両方の接着層6b,6bにより位置合わせをしながら接着層6bの高さを調節すると、両方の紙1a,1bにバランスよく接着層6b,6bを配置して良好な接着力を得るとともに、バランスよく接着剤の高さの調節ができる。
以上、本実施の形態では、トレーシングペーパーTp(1a,1b)とコピー用紙等の紙を用いて形成する紙製ファイルの例で説明したが、本発明は通常の紙やその他の紙にも適用可能なものであることは言うまでもない。
1 本発明の紙製ファイル、
1a 表面シート(トレーシングペーパーTp等の透明・半透明の紙)、
1b 裏面シート(トレーシングペーパーTp等の透明・半透明の紙)、
2 折畳み線、
3 接合部(接着層,接着剤層)、
3a 枠(線、枠線)、3b 凹部、
4 空気の通過部(紙製ファイルの端部)、
5 凸部、
6a 接着テープの剥離紙、6b 接着剤(接着層、接着剤層;接合部)、
6c 基材、6d プライマー、
101 シート材(紙類等)、
R 両面テープ(接着テープ)、
Ra 剥離紙、Rb 接着剤(接着層;接合部)、
S 隙間、
H 接着テープ・両面テープの高さ(厚み)、
Ha 剥離紙の高さ(厚さ)、Hb 接着剤の高さ(厚さ)、
Tz 加圧手段、Tz1 底部側の加圧部、Tz2 側方部の加圧部、
Tp トレーシングペーパー等の透明・半透明の紙、
Pa 収納されるペーパー(紙)
1a 表面シート(トレーシングペーパーTp等の透明・半透明の紙)、
1b 裏面シート(トレーシングペーパーTp等の透明・半透明の紙)、
2 折畳み線、
3 接合部(接着層,接着剤層)、
3a 枠(線、枠線)、3b 凹部、
4 空気の通過部(紙製ファイルの端部)、
5 凸部、
6a 接着テープの剥離紙、6b 接着剤(接着層、接着剤層;接合部)、
6c 基材、6d プライマー、
101 シート材(紙類等)、
R 両面テープ(接着テープ)、
Ra 剥離紙、Rb 接着剤(接着層;接合部)、
S 隙間、
H 接着テープ・両面テープの高さ(厚み)、
Ha 剥離紙の高さ(厚さ)、Hb 接着剤の高さ(厚さ)、
Tz 加圧手段、Tz1 底部側の加圧部、Tz2 側方部の加圧部、
Tp トレーシングペーパー等の透明・半透明の紙、
Pa 収納されるペーパー(紙)
Claims (7)
- シート材を収納するファイルであって紙を用いて製造される紙製ファイルにおいて、紙を折り返して一方側の紙と他方側の紙が接着される箇所、又は、一方側の紙と他方側の紙を接合する箇所において、所定高さに配される接着層と剥離層を有する接着テープが前記一方の紙と前記他方の紙の少なくとも一方に配置されており、前記接着テープの剥離層を剥離して、前記一方の紙と他方の紙の接合することを特徴とする紙製ファイル。
- 前記接着テープは、シート状の基材を介して配される接着層を所定高さに有し、かつ、前記接着層を覆い所定高さに有する剥離紙を表裏に備えるとともに、前記剥離紙の硬さが紙製ファイルの紙質よりも硬質である両面テープであり、前記剥離紙の裏面側の接着層を介して紙の所定位置に配置されて、加圧により接着層を収納する凹部や枠線を形成するために前記剥離紙が使用されることを特徴とする請求項1記載の紙製ファイル。
- 前記紙製ファイルの紙がトレーシングペーパー等の透明・半透明の紙であって、前記両面テープの前記剥離紙がトレーシングペーパー等の透明・半透明の紙の上から視覚的に認識可能なものであって加圧により接着する位置として認識可能であり、前記接着テープや両面テープの前記接着層はトレーシングペーパーの透明・半透明と同じ色合い・色調を有することを特徴とする請求項3記載の紙製ファイル。
- シート材を収納するファイルであって紙を用いて製造される紙製ファイルにおいて、紙を折り返して一方側の紙と他方側の紙が接着される箇所、又は、一方側の紙と他方側の紙を接合する箇所において、所定高さに配される接着層と剥離層を有する接着テープが前記一方の紙と前記他方の紙の両方の位置に対応して配置されており、前記接着テープの剥離層を剥離して、前記一方の紙と他方の紙の接合することを特徴とする紙製ファイル。
- シート材を収納するファイルであって紙を用いて製造される紙製ファイルの製造方法において、紙を折り返して一方側の紙と他方側の紙が接着される箇所に、又は、一方側の紙と他方側の紙を接合する箇所において、所定高さに配される接着層と剥離層を有する接着テープが前記一方の紙と前記他方の紙の少なくとも一方に配置されており、前記接着テープの剥離紙を剥離して加圧をかけると前記接着テープの所定高さの接着層と剥離紙の調整により収納されるシート材の枚数の調整することを特徴とする紙製ファイルの製造方法。
- 前記接着テープは、シート状の基材を介して配される接着層を所定高さに有し、かつ、前記接着層を覆い所定高さにする剥離紙を有するとともに、これらの中央にシート状の基材を有し、前記剥離紙の硬さが紙製ファイルの紙質よりも硬質である両面テープであり、前記両面テープの剥離紙を剥離して加圧をかけると前記両面テープの所定高さの接着層と剥離紙の調整により収納されるシート材の枚数を調整する両面テープがその裏面側の接着層を介して配置されており、この両面テープの一方の剥離紙を付けた状態で紙の上から加圧(第1加圧)をかけることで紙に対して凹部や枠線を形成して、前記剥離紙を除去して紙の上から加圧(第2加圧)をかけることにより、前記凹部や枠線位置に前記接着層を塗布することを特徴とする請求項5記載の紙製ファイルの製造方法。
- シート材を収納するファイルであって紙を用いて製造される紙製ファイルの製造方法において、紙を折り返して一方側の紙と他方側の紙が接着される箇所に、又は、一方側の紙と他方側の紙を接合する箇所において、前記一方の紙と前記他方の紙の両方の位置に対応して配置されており、前記両方の紙に配置される接着層と接着層の調整により収納されるシート材の枚数を調理することを特徴とする紙製ファイルの製造方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021117110 | 2021-07-15 | ||
JP2021117110 | 2021-07-15 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2023013941A true JP2023013941A (ja) | 2023-01-26 |
Family
ID=85129326
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022075144A Pending JP2023013941A (ja) | 2021-07-15 | 2022-04-28 | 紙製ファイル及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2023013941A (ja) |
-
2022
- 2022-04-28 JP JP2022075144A patent/JP2023013941A/ja active Pending
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A80 | Written request to apply exceptions to lack of novelty of invention |
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