JP4532538B2 - 表紙部材作製用の表紙芯材体及び表紙部材作製用キット - Google Patents

表紙部材作製用の表紙芯材体及び表紙部材作製用キット Download PDF

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Description

この発明は、表紙模様やタイトル等が描かれた表紙用紙の裏面に少なくとも表表紙芯材及び裏表紙芯材が所定の間隔をおいて貼着される表紙部材を容易に、かつ、仕上がり良く得ることができる表紙部材作製用の表紙芯材体、及び表紙部材作製用キット、並びに貼着テープに関し、特に個々人が自己の趣味に応じてオリジナル本を作製する際、表紙として使用する表紙部材を得るのに好適な表紙芯材体、及び表紙部材作製用キット、並びに貼着テープに関する。
書籍や雑誌等の製本された印刷物は、通常、印刷会社や出版社において専門的にその編集から製本まで一貫して行われており、編集作業では、題材の選定、原稿の起草や校正、写真や挿絵等の選定、原稿や写真、挿絵等の割付、版下の作成と印刷等の作業が行われ、また、製本作業では、印刷された本文等を糸、針金、接着剤等で綴じ、これに印刷された表紙、見返し、扉等を用いて体裁を整えることが行われている。
これに対し、近年、パソコンやプリンターの機能が格段に進歩し、また、デジタルビデオやデジタルカメラが出現して撮影した画像を容易にパソコンに取り込んで編集できるようになり、これまで専ら出版社等で行われていた専門的な編集作業を個々人がパソコン上で容易に行なうことができるようになってきている。そのため、最終的に、これらの画像を個々人が記録本や自己の趣味に応じた創作本として小冊子にまとめ、製本しておく要望がある。また、個々人が既に保有する絵はがき、年賀はがき、グリーティングカード、プリント写真、名刺、メニュー書き、各種リスト票等について、整理して保管するためには、専用のバインダーやファイルケース等を使用するのが一般的であるが、これらの既製品はサイズ寸法がある程度限定されてしまい、また、リング式の綴じ具等を使用するため保管のためには嵩張ってしまう。更には、場合によっては絵はがき等に直接所定の孔をあける必要があったりする。そのため、これらのカード状のものについても、個々人が目的に応じて小冊子にまとめて、製本しておくことが望まれている。
そこで、本発明者らは、上記要望に応じ、専門家の援助を必要とせずに個々人が家庭で容易に、かつ、安価に製本することができる製本キットを先に提案している(特開2002-166,679号公報)。
製本作業を行う上では、本としての形状を維持したり、綴じられる本文用紙をしっかりと保護したりすること等が要請されることから、表紙についてはある程度の耐久性、強靭性等が要求される。そこで、上記のようなオリジナル本を作るためには、本のタイトルや個々人の趣味に応じた表紙模様等が描かれた表紙用紙の裏面に、表表紙芯材と裏表紙芯材とが貼着された表紙部材が使用される。
この表紙部材は、いわば本の顔となるものであることから、背表紙や表表紙の正確な位置に本のタイトルがくるようにしたり、表紙模様が正確な位置にくるようにしたりなど、仕上がりの正確性や美麗さが求められる。そのためには、表紙用紙に対する上記芯材の正確な位置合わせが必要であり、特に表紙模様等が描かれた表紙用紙の裏面に対して上記芯材を貼着しなければならないことから、表面の絵柄等と位置合わせすることは困難が伴い、表紙部材を作製するための作業では、正確な位置関係を測るための定規や芯材の貼着位置を明確にするための目打ち等の補助具の使用が避けられなかった。一方では、オリジナル本の作製を希望するユーザー年齢層も近年徐々に広がりを見せていることからも、表紙部材の作製をこれまで以上に簡便にする技術の改良が要望されている。
ところで、複数の本文用紙を綴じて完成させたオリジナル本について、後から新たな本文用紙を追加したり、既に綴じた本文用紙を傷付けずに取り外したりすることが自在に行えるようにしたいとの別の要望も存在する。従来の専門的に製本して仕上げた本では、本文用紙の離脱が起こらないように本文部分は互いに重合状態となるようにしっかりと貼着されることから、本文用紙を傷付けずに取り外したり、別の本文用紙を追加することを自在に行うことは困難である。
特開2002-166,679号公報
そこで本発明者らは、表紙部材を作製する際、定規等の補助具の使用を必要とせずに、より簡便に行うことができる手段について鋭意検討した結果、表紙用紙に貼着される表表紙芯材と裏表紙芯材とが保持部を介して予め一体に保持しておくと共に、表表紙芯材や裏表紙芯材を表紙用紙に貼着した後はこれらの分離が可能となるように形成することにより、表紙部材が容易に作製でき、かつ、精度良く美麗に仕上げることができることを見出し、本発明を完成した。
従って、本発明の目的は、個々人が自己の趣味に応じてオリジナル本を作製する際に表紙として使用する表紙部材を、定規や目打ち等の補助具の使用を特に必要としなくても、簡便に得ることができ、かつ、精度良く美麗に仕上げることができる表紙部材作製用の表紙芯材体を提供することにある。
すなわち、本発明は、表紙模様やタイトル等が描かれた表紙用紙の裏面に少なくとも表表紙芯材と裏表紙芯材とが所定の間隔Lをおいて貼着されることにより表表紙部、背表紙部及び裏表紙部を備えた表紙部材の作製に用いられる表紙芯材体であって、表表紙芯材と、裏表紙芯材と、上記間隔Lと同じ幅を有する保持部とからなり、上記表表紙芯材と裏表紙芯材とが、保持部を介して一体に保持され、かつ、表紙用紙の裏面に表表紙芯材及び裏表紙芯材を貼着した後には、これら表表紙芯材及び裏表紙芯材から保持部が分離可能となるように形成されていることを特徴とする表紙部材作製用の表紙芯材体である。
また、本発明は、表紙模様やタイトル等が描かれた表紙用紙の裏面に少なくとも表表紙芯材と裏表紙芯材とが所定の間隔をおいて貼着されることにより、表表紙部、背表紙部及び裏表紙部を備えた表紙部材を作製するためのキットであり、表紙用紙と表紙芯材体とからなり、上記表紙芯材体が、表表紙芯材、裏表紙芯材、上記間隔と同じ幅を有した保持部を備えると共に、表表紙芯材と裏表紙芯材とが保持部を介して一体に保持されており、上記表紙用紙の裏面に表表紙芯材及び裏表紙芯材が貼着された後には、表表紙芯材及び裏表紙芯材から保持部が分離可能となるように形成されていることを特徴とする表紙部材作製用キットである。
更に、本発明は、複数の本文用紙の厚みに相当する部分を貼着して本文セットを形成すると共に、上記表紙芯材体を用いて作製した表紙部材の内面側に貼着されて表紙部材と本文セットとを一体にする帯状の貼着テープであって、本文用紙が貼着される面には、大気に晒されても硬化せずに常時粘着力を有する接着剤から形成された接着面を有し、本文用紙の着脱が自在に行なえることを特徴とする貼着テープである。
本発明において、表紙部材とは、表紙模様やタイトル等が描かれた表紙用紙の裏面に少なくとも表表紙芯材と裏表紙芯材とが所定の間隔Lをおいて貼着されることにより表表紙部、背表紙部及び裏表紙部を備えたものであって、複数の本文用紙をその内面側(表表紙芯材及び裏表紙芯材側)に挟み込むようにして本を形成する際に使用する、オリジナル本の表紙として利用するものである。表表紙芯材と裏表紙芯材との間隔Lについては、オリジナル本に綴じられる複数の本文用紙の厚みに応じて適宜調整されるものであり、すなわち、表紙部材が複数の本文用紙を挟み込んだ際にオリジナル本の背表紙を形成できるように、少なくともこの背表紙に相当する幅を含むものである。また、この表紙部材については、所定の間隔Lに相当する部分に、背表紙芯材を貼着して背表紙部を形成するようにしてもよい。
表紙部材を形成する表紙用紙については、個々人の趣味に応じて適宜選定することができ、例えば、通常の家庭用プリンターで文字や画像等を印刷できるプリント紙や表面にインクジェットコート或いはレーザプリント適性が施されたプリント紙を使ってタイトル、絵柄、イラスト、文字等を印刷してデザインしたものを用いてもよく、通常使用される紙に個々人でタイトルや絵柄等を施したものを用いてよい。その他、既に色や模様等が描かれた色紙、包装紙等を用いることもできる。また、これらの表紙用紙は、紙製のものをはじめ、和紙や布製のもの、あるいは合成樹脂製のフィルムからなるもの等であってもよい。この表紙用紙は、表表紙の部分、背表紙の部分及び裏表紙の部分を含む1枚の用紙で構成されてもよいが、例えば、製本サイズが大きくなる場合等には表表紙用、背表紙用、裏表紙用等のように複数枚に分割されていてもよい。
また、本発明において、表紙用紙と表紙芯材体とから表紙部材作製用のキットにする場合には、上記のような各用紙であって、印刷等を施す前の白紙のものを部品として用いればよい。また、この表紙用紙については、好ましくは、表紙部材を形成した際に表表紙部、裏表紙部、及び背表紙部に対応する領域を、予めスジ押し等を施すことにより区分けしておいてもよい。これらの領域が、予め区分けされていれば、絵柄やタイトル等を印刷したり、描いたりする際に適切な位置を知ることができる目安となる。通常、表紙用紙の表表紙部、裏表紙部、及び背表紙部に対応する領域に所定の絵柄やタイトル等を付す場合、レイアウトを適切に行なうために、鉛筆書きや印刷による線などで予め各領域を区分けしておく必要がある。ところが、このような線が表紙部材を作製した後に残ってしまうと、外観を損ねてしまうおそれがある。そこで、上記のようにスジ押しによって表紙用に凹凸を設けておけば、印刷等によって所定の絵柄等を付した後、この凹凸をきっかけに表紙用紙を折り返すことができ、表紙部材の仕上がりを美麗にかつ簡便に行なうことができる。
一方、表表紙芯材及び裏表紙芯材については、比較的厚みがあってある程度の剛性に優れているものであれば特に制限はなく、例えば紙製のボール紙や合成樹脂製のシートからなるもの等を挙げることができる。
表紙芯材体の保持部については、その両端に表表紙芯材と裏表紙芯材とを一体に保持し、少なくとも表紙用紙の裏面にこれら表表紙芯材及び裏表紙芯材が貼着されるまでは、両芯材の間隔が所定の間隔Lとなるように保持することができるものであればよい。このような保持部の材質については特に制限はないが、例えばある程度の厚みを有する紙製や合成樹脂製のものから形成されたもの等を挙げることができる。また、この保持部は、表表紙芯材と裏表紙芯材との間隔が所定の間隔Lとなるようにすることができればよいことから、間隔Lと同じ幅を有する部分を少なくともその一部に有するように形成してもよい。
また、本発明においては、表表紙芯材と裏表紙芯材とが、保持部を介して一体に保持され、表紙用紙の裏面に表表紙芯材及び裏表紙芯材を貼着した後には、これら表表紙芯材及び裏表紙芯材から保持部を分離可能に形成されている必要がある。このような形態について、例を挙げて説明すると、例えば、表表紙芯材及び裏表紙芯材が、それぞれ保持部の両端に点状の繋ぎ部分を有した切込み線を介して接続されており、表紙用紙の裏面に表表紙芯材及び裏表紙芯材が貼着された後には、比較的小さな力によって、これら表表紙芯材と裏表紙芯材とから保持部を切り離すことができるようにしてもよい。
また、別の例としては、保持部の表裏いずれかの一方の面に保持部より大きな所定の面積を有する台紙を貼着しておき、この保持部とは別体で形成された表表紙芯材と裏表紙芯材とが、それぞれ保持部を介して一体になるように、この台紙に対して仮留めしておき、表紙用紙の裏面に表表紙芯材及び裏表紙芯材が貼着された後には、台紙との仮留め部分を切り離して台紙と共に保持部を取り外すようにしてもよい。
更に別の例としては、保持部が、表表紙芯材及び裏表紙芯材の周縁を取り囲むように保持部から延設された周縁部と共に枠体を形成し、この枠体と表表紙芯材とが、表表紙芯材の外形に沿って設けられた第一切込み線によって区分けされ、また、枠体と裏表紙芯材とが、裏表紙芯材の外形に沿って設けられた第二切込み線によって区分けされるようにしてもよい。すなわち、上記第一切込み線内で表表紙芯材が保持され、かつ、上記第二切込み線内で裏表紙芯材が保持されるようにしておき、表紙用紙の裏面に表表紙芯材及び裏表紙芯材が貼着された後には、表表紙芯材及び裏表紙芯材から枠体を取り外すようにしてもよい。
尚、この枠体を形成する例において、先の例に示したように、第一切込み線と第二切込み線とを点状の繋ぎ部分を有した切込み線としてもよく、あるいは、枠体の一方の面に貼着された台紙を備えるようにしてもよい。
また、表紙部材が、表表紙芯材と裏表紙芯材との間に背表紙芯材が貼着されて背表紙部を形成する場合には、背表紙芯材が保持部と一体に形成されていると共に、表紙用紙の裏面に背表紙芯材を貼着した後には、背表紙芯材から保持部が分離可能となるように形成するのがよい。この背表紙芯材と保持部とを一体にしておく方法は、上記表表紙芯材又は裏表紙芯材を保持部と一体にする場合と同様にすればよい。
本発明においては、表紙部材を形成する表表紙芯材が、矩形の表表紙芯材本体と、この表表紙芯材本体の保持部側の一辺に沿ってこの表表紙芯材本体との間に所定の隙間を有して配置される帯状の表表紙芯材補助体とからなるようにしてもよく、同様に、裏表紙芯材が、矩形の裏表紙芯材本体と、この裏表紙芯材本体の保持部側の一辺に沿ってこの裏表紙芯材本体との間に所定の隙間を有して配置される帯状の裏表紙芯材補助体とからなるようにしてもよい。表表紙芯材及び裏表紙芯材が、それぞれ芯材本体と帯状の芯材補助体とに分割されていると、表紙部材を得て、この表紙部材の内面側に複数の本文用紙を挟み込んで本を形成した際、本文用紙の喉部がより見開き易くなる。
表表紙芯材又は裏表紙芯材が、芯材本体と芯材補助体とからなる場合には、芯材本体と芯材補助体との間にスペーサーを設け、両者の間に所定の隙間が形成されるようにすればよい。このスペーサーについては、枠体と一体となるようにしておき、例えば、表表紙芯材本体と表表紙芯材補助体との間には、枠体と一体に形成されたスペーサーを介在させ、かつ、枠体と表表紙芯材本体とは、表表紙芯材本体の外形に沿って設けられた第一本体切込み線によって区分けされると共に、枠体と表表紙芯材補助体とは、表表紙芯材補助体の外形に沿って形成された第一補助体切込み線によって区分けされるようにすればよい。また、裏表紙芯材に関しては、表表紙芯材と同様に、第二本体切込み線及び第二補助体切込み線によって、芯材本体と芯材補助体とがそれぞれ枠体と区分けされるようにすればよい。
また、本発明においては、表紙部材を形成する表紙用紙を、表紙部材の見開き寸法より大きくして用意しておき、この表紙用紙の裏面(表紙模様やタイトル等が描かれた面と反対側の面)に表表紙芯材及び裏表紙芯材を貼着した後、表表紙芯材及び裏表紙芯材の上縁側、下縁側及び外縁側(小口側)に余った表紙用紙を折り返して処理するようにしてもよい。このようにすれば、表紙部材の仕上がりをより美麗にすることができる。
表紙芯材体の保持部が周縁部と共に枠体を形成する場合、この周縁部の幅については、上記のように表紙用紙を折り返す分に相当する幅と略同じようにするのが好ましい。このようにしておけば、表紙用紙の裏面に表表紙芯材及び裏表紙芯材を貼着する際に表紙芯材体に表紙用紙を位置合わせすれば、枠体の外形に沿って表紙用紙を所定の大きさに切り取ることができる。この際、枠体の外形に沿ってカッター等の刃をあわせれば、定規等を使用せずに表紙用紙を所定の大きさに切り取ることができる。この際、枠体を形成する周縁部の四隅(角部分)が予め切り落とされたものであれば、枠体に沿って表紙用紙の四隅もあわせて切り落とすことができ、表紙部材の四隅の処理がより美麗に仕上がる。
また、本発明において、保持部が周縁部と共に枠体を形成し、表表紙芯材及び裏表紙芯材が切込み線内にそれぞれ保持されるようにする場合、枠体が、表表紙芯材側に開口部分を有した開口部と裏表紙芯材側に開口部分を有した開口部とを有するようにしてもよい。上記開口部を設けることで、切込み線内に保持された表表紙芯材及び裏表紙芯材を枠体から分離し易くすることができる。同様に、表紙芯材体が背表紙芯材を含む場合には、枠体に上記のような開口部を設けてもよい。
また、本発明において、表表紙芯材、裏表紙芯材及び保持部(背表紙芯材を含む場合もある。以下の説明において同様とする。)については、それぞれ別の材質からなるものであってもよいが、好ましくは表表紙芯材、裏表紙芯材及び保持部を、全て同じ材質から形成するのがよい。例えば、一枚の板状の厚紙等を用意して、これに表表紙芯材、裏表紙芯材、及び保持部を区分けするような切込み線(又は点状の繋ぎ部分を有した切込み線)をそれぞれ設けることで、表紙芯材体を得ることができる。すなわち、工程数を減らしてコスト面でも有利に表紙芯材体を得ることができる。保持部が周縁部と共に枠体を形成する場合でも、同様にすれば、所定の大きさの一枚の厚紙等から表紙芯材体を得ることができ、工程数を減らしてコスト面でも有利である。
本発明における表紙芯材体を用いて表紙部材を作製するためには、先ず、保持部を介して一体に保持された表表紙芯材及び裏表紙芯材に対して表紙用紙が所定の位置になるように位置合わせを行う。この際、位置合わせを容易にするために、予め、表紙芯材体と表紙用紙とに位置決め手段を設けておくようにしてもよい。例えば、表紙芯材体の一部に突起部を設けておき、この表紙芯材に対して位置合わせされた状態で上記突起部が挿入されるような位置合わせ孔を表紙用紙に設けるようにすればよい。また、表紙部材の仕上がりをより美麗にすると共に、水や汚れ等から表紙用紙を保護する目的で、表紙芯材体に対して位置合わせされた表紙用紙の表面に接着剤を介して透明な保護フィルム等を貼り合わせるようにしてもよい。各表紙芯材が貼着された表紙用紙にフィルム状のものを貼り合わせようとすると、各表紙芯材の間の隙間部分に相当する位置にしわが寄ったり空気が入ったりする問題が生じ易いが、予め各表紙芯材が一体にされた状態の表紙芯材体を用いることで、これらの問題を回避することができる。
次いで、表紙芯材体に対して位置合わせされた状態の表紙用紙の裏面に、表表紙芯材及び裏表紙芯材(背表紙芯材を含む場合もある。以下同様とする。)を貼着する。この際、表紙用紙と各表紙芯材との接着は接着剤を用いてもよいが、好ましくは各表紙芯材については、表紙用紙の裏面に対向する表紙対向面に、予め接着剤が塗布された接着面を設けておき、この接着面を剥離紙で保護しておくようにするのがよい。このような剥離紙で保護された接着面を設けておくことで、接着部分に必要以上に多量の接着剤が付着したり、接着部分以外の不要な部分に接着剤が付着して汚れの原因になることがなく、表紙部材の作製作業を容易にかつ確実に行うことができる。また、好ましくは、各表紙芯材の表紙対向面と反対側の面の上縁側、下縁側及び外縁側に沿って、それぞれ上記のような剥離しで保護された接着面を設けておき、折り返した表紙用紙を接着するようにしてもよい。
本発明の表紙芯材体を用いて作製した表紙部材については、本文や絵柄等が描かれた本文用紙を複数枚その内面側に挟み込んで貼着すれば、個々人の趣味に応じて選んだ本文用紙を自由に製本することができる。この際、複数の本文用紙を綴じ合わせる手段としては、ステープラー等を用いてもよく、あるいは長さ方向に沿って剥離紙で保護された接着面を有する帯状の綴じテープを利用してもよい。上記綴じテープを利用する場合には、その接着面に本文用紙の喉部を貼着したものを所定の枚数用意し、各綴じテープ間を重合状態に貼着することで、各本文用紙が開閉可能となるように本文セットを形成することができる。この本文セットの喉部を表紙部材に挟み込んで貼着すればよい。
更には、所定の幅を有してその長さ方向に沿って接着面が設けられた帯状の貼着テープを用いてもよい。すなわち、この接着面に、複数の本文用紙を重ねて厚みに相当する部分を貼り合わせ、本文用紙が互いに開閉可能な本文セットを得る。そして、この本文セットの喉部を表紙部材に挟み込んで貼着すれば製本できる。この際、上記貼着テープの接着面については、大気に晒されても硬化せずに常時粘着力を有するような接着剤から形成するのが好ましい。このような接着剤としては、例えば、天然ゴムを添加した合成ゴム系ののり等を挙げることができ、このような接着剤からなる接着面に本文用紙の一端(厚みに相当する部分)を貼着すれば、接着面の粘着力が強いため本文用紙が剥がれ落ちることなくしっかりと保持することができる。加えて、この接着面が硬化しない特性を有することから、本文用紙の厚みに相当する部分を貼着して綴じた本文セットから、任意の本文用紙を傷つけずに着脱することもできる。また、別途用意した新たな本文用紙を追加することも可能である。
表紙部材の作製作業は、表紙模様やタイトル等が描かれた表紙用紙に対し、適切な位置に各表紙芯材を貼着する必要があり、特に、貼り付け作業の際には、表紙用紙の裏面(表紙模様等が描かれた面とは反対側の面)を見ながらの作業であるため、製本作業のなかでも比較的困難であるとされている。これに対して、本発明の表紙芯材体を用いれば、予め表表紙芯材と裏表紙芯材とが、保持部を介して所定の位置関係で一体化されているため、この表紙芯材体に対し、表紙用紙をその模様等を見ながら調整して貼り付けることができる。そのため、特に、定規や目打ち等の補助具を使用しなくても、表紙用紙に対して各表紙芯材を確実に、かつ、精度良く貼着することができる。特に、1点限りの写真等を個々人が製本してオリジナル本を作製するような場合にも好適である。
このようにオリジナル本の作製がこれまで以上に簡便になるため、個々人が保有する絵はがき、年賀はがき、グリーティングカード、プリント写真、名刺、メニュー書き、各種リスト票や、個人で描いた絵やオリジナルカード等について、表紙を備えた美麗な製本として仕上げることが容易になり、これまで単にまとめて保管されていたような種々の品々を、個々人のアルバム、ライブラリー、作品集等の要素を持ち合わせたオリジナル本として、閲覧の対象にせしめることも容易にできるようになる。
図1は、本発明の実施例に係る表紙芯材体Xの斜視説明図であり、(A)が表面を示し、(B)が裏面を示す。 図2は、本発明の実施例に係る表紙芯材体Xに表紙用紙17を位置合わせした状態を示す斜視説明図である。丸囲み内は拡大図を示す。 図3は、表紙用紙17の裏面に表表紙芯材3及び裏表紙芯材6を貼着する様子を示す斜視説明図である。 図4は、表紙用紙17の表面に保護フィルム19を貼り合せる様子を示す斜視説明図である。 図5は、表紙用紙17を所定のサイズに切断する様子を示す平面説明図(一部)である。 図6は、表表紙芯材3及び裏表紙芯材6が貼着された表紙用紙17を枠体9から取り外す様子を示す斜視説明図である。 図7は、表紙用紙17の上縁側、下縁側、及び外縁側を処理して表紙部材20を完成させる様子を示す斜視説明図である。 図8は、貼着テープ22に本文用紙21を貼着して本文セット23を形成する様子を示す斜視説明図である。 図9は、表紙部材20に見返し用紙24を備えた本文セット23を挟み込む様子を示す断面説明図である。 図10は、本発明の実施例に係る表紙部材20を用いて完成させたオリジナル本を示す斜視説明図である。
符号の説明
X:表紙芯材体
1:表表紙芯材本体
2:表表紙芯材補助体
3:表表紙芯材
4:裏表紙芯材本体
5:裏表紙芯材補助体5
6:裏表紙芯材
7:保持部
8:周縁部
9:枠体
10:スペーサー
11:第一本体切込み線
12:第一補助体切込み線
13:第二本体切込み線
14:第二補助体切込み線
15:開口部
16:突起部
17:表紙用紙
18:位置合わせ孔
19:保護フィルム
20:表紙部材
20x:表表紙部、20y:裏表紙部、20z:背表紙部
21:本文用紙
22:貼着テープ
23:本文セット
24:見返し用紙
1a、2a、4a、5a、1 ’a、2 ’a、4 ’a、5 ’a、19a、及び22a:剥離紙
1b、2b、4b、5b、1 ’b、2 ’b、4 ’b、5 ’b、19b、及び22b:接着面
以下、添付図面に示す実施例に基づいて、本発明の好適な実施の形態を具体的に説明する。
[表紙芯材体Xを用いた表紙部材の作製]
図1は本発明の実施例に係る表紙部材作製用の表紙芯材体Xの斜視説明図であり、図2はこの表紙芯材体Xに表紙用紙17を重ね合わせた状態の平面説明図である。この表紙芯材体Xと表紙用紙17とが、表紙部材作製用キットに相当する。以下、これらについて詳細に説明する。
図1(A)は表紙芯材体Xの表面(表紙用紙側)を示し、図1(B)は表紙芯材体Xの裏面(見返し用紙側)を示す。この表紙芯材体Xは、矩形の表表紙芯材本体1と帯状の表表紙芯材補助体2とからなる表表紙芯材3と、矩形の裏表紙芯材本体4と帯状の裏表紙芯材補助体5とからなる裏表紙芯材6とを有し、これら表表紙芯材3と裏表紙芯材6とは幅Lの保持部7を介して間隔Lとなるようにされている。上記保持部7は、表表紙芯材3(表表紙芯材本体1と表表紙芯材補助体2とをあわせて言う。以下、同様の場合がある。)及び裏表紙芯材6(裏表紙芯材本体4と裏表紙芯材補助体5とをあわせて言う。以下、同様の場合がある。)の周縁を取り囲むように保持部7から延設された周縁部8と共に枠体9を形成している。また、表表紙芯材本体1と表表紙芯材補助体2との間、及び裏表紙芯材本体4と裏表紙芯材補助体5との間には、それぞれ枠体9と一体に形成されたスペーサー10が存在する。
表紙芯材体Xを形成する表表紙芯材3、裏表紙芯材6及び枠体9は、比較的厚みがある1枚のボール紙から形成されており、このうち表表紙芯材本体1は、その外形に沿って形成された第一本体切込み線11によって枠体9と区分けされ、表表紙芯材補助体2は、その外形に沿って形成された第一補助体切込み線12によって枠体9と区分けされ、また、裏表紙芯材本体4は、その外形に沿って形成された第二本体切込み線13によって枠体9と区分けされ、裏表紙芯材補助体5は、その外形に沿って形成された第二補助体切込み線14によって区分けされている。
この実施例において、表表紙芯材本体1と裏表紙芯材本体4とは互いに同じ大きさに形成されており、表表紙芯材補助体2と裏表紙芯材補助体5とは互いに同じ大きさに形成されている。また、表表紙芯材本体1、表表紙芯材補助体2、裏表紙芯材本体4及び裏表紙芯材補助体5の製本された際にその外面側(表紙側)となる面には、それぞれ剥離紙1a、2a、4a及び5aで保護された接着面1b、2b、4b及び5bが設けられている〔図1(A)〕。一方、表表紙芯材本体1、表表紙芯材補助体2、裏表紙芯材本体4及び裏表紙芯材補助体5の製本された際にその内面側(見返し用紙側)となる面については、表表紙芯材本体1及び裏表紙芯材本体4のそれぞれ上縁側、下縁側、内縁側(背表紙側)及び外縁側(小口側)と、表表紙芯材補助体2及び裏表紙芯材補助体5のそれぞれの上縁側及び下縁側とに、帯状の剥離紙1 ’a、2 ’a、4 ’a及び5 ’aで保護された帯状の接着面1 ’b、2 ’b、4 ’b及び5 ’bが設けられており〔図1(B)〕が設けられている。
また、枠体9には、表表紙芯材本体1、表表紙芯材補助体2、裏表紙芯材本体4及び裏表紙芯材補助体5に向かって開口部分を有した開口部15が設けられており、この枠体9の上縁側及び下縁側には、それぞれに一部切込みが入れられて、保持部7の中心(間隔Lの中心)を示す突起部16が設けてある。
この実施例の表紙芯材体Xを用いて表紙部材を作製するには、先ず、図2に示すように、表表紙、背表紙及び裏表紙に相当する部分に予め模様、図柄、タイトル、著者名等が印刷された表紙用紙17を用意し、この表紙用紙17を表紙芯材体Xの表面に重ねて位置合わせを行う。この際、表紙用紙17の上縁側及び下縁側には、予め背表紙の中心に相当する位置に位置合わせ孔18を設けておけば、この位置合わせ孔18に表紙芯材体Xの突起部16をはめることで表紙芯材体Xに対する表紙用紙17の位置合わせを容易にすることができる。
次に、図3に示すように、突起部16から表紙用紙17が抜けないようにして表紙芯材体Xから表紙用紙17を半分だけめくり上げ、裏表紙芯材本体4及び裏表紙芯材補助体5の剥離紙4a及び5aを剥がして接着面4b及び5bを露出させ、表紙用紙17の裏面(模様等が描かれていない面)に裏表紙芯材本体4及び裏表紙芯材補助体5を貼着する。同様にして、表紙用紙17の残った半分をめくり上げて、表表紙芯材本体1及び表表紙芯材補助体2についても表紙用紙17の裏面に貼着する。
また、図4に示すように、表紙部材の仕上がりをより美麗にすると共に、水や汚れ等から保護する目的で、上記で表表紙芯材3及び裏表紙芯材6を貼着した表紙用紙17の表面に更に透明な保護フィルム19を貼り合せるようにしてもよい。この保護フィルム19については、一方の面に、中心付近で二枚に分割された剥離紙19aで保護された接着面19bを設けておき、表紙用紙17に対して位置合わせした後、表表紙芯材側または裏表紙芯材側のどちらか一方だけをめくり上げて表紙用紙17に貼着し、残りの半分についても同様にして表紙用紙17に貼着するようにすればよい。この際、表紙用紙17の位置合わせ孔18にストッパーとして嵌め込んだ表紙芯材体Xの突起部16については、保護フィルム19を貼り合わせる際に表紙用紙17の位置合わせ孔18から抜くようにする。
次に、表紙用紙17を位置合わせしたままの状態で表紙芯材体Xを裏面側に向けて、図5に示すように、枠体9からはみ出した表紙用紙17の余分な部分を枠体9の外形に沿って切除していく。この際、表紙用紙17の四隅(コーナー部)についても、枠体9の四隅が切除された形状に沿って切り落とすようにするのがよい。
上記のように表紙用紙17を処理した後には、図6に示すようにして、表表紙芯材3及び裏表紙芯材6が貼着された表紙用紙17を枠体9から取り外す。この際、枠体9に備えられた開口部15を利用して表表紙芯材3及び裏表紙芯材6を取り外すと作業が容易に行える。次いで、図7に示すようにして、枠体9から取り外した表紙用紙17の上縁側、下縁側、及び外縁側をそれぞれ折り返し、表表紙芯材本体1及び裏表紙芯材本体4の内面側(見返し用紙側)の上縁側、下縁側及び外縁側に設けられた接着面1’b及び4 ’bと、表表紙芯材補助体2及び裏表紙芯材補助体5の内面側(見返し用紙側)の上縁側及び下縁側に設けられた接着面2 ’b及び5 ’bとに貼着し、表表紙部20x、裏表紙部20y及び背表紙部20zを備えた表紙部材20を完成する。
[表紙部材を用いた製本]
図8に示したように、両面に文章や写真等の本文が印刷されたカード状の本文用紙21を個々人の趣味に応じて適宜選択し、重ねた厚みが表紙部材20の背表紙部20zの幅L(表表紙芯材補助体2と裏表紙芯材補助体5との間隔L)と略同じとなるように複数の本文用紙21を用意し、これらの本文用紙21を全体のストーリ等に応じた順序で重ね合わせる。一方、本文用紙21の長さ(天地方向)と同じ長さを有する帯状の貼着テープ22を用意する。この貼着テープ22は、その長さ方向に沿って剥離紙22aで保護された接着面22bを有し、この接着面22bは複数の本文用紙21を重ねた厚さよりわずかに広い幅を有する。ここで、上記複数の本文用紙21の喉側を揃えて、各本文用紙21が形成する背の部分を貼着テープ22の接着面22bに貼着させ(各本文用紙21はそれぞれの紙の厚みで接する)、複数の本文用紙21が互いに開閉可能となる本文セット23を形成する。この際、好ましくは貼着テープ22の接着面22bについては、天然ゴムを添加した合成ゴム系ののりからなって、大気に晒されても硬化せずに常時粘着力を有するような接着剤を塗布して形成するのがよい。このような貼着テープ22を用いて本文セット23を形成することで貼着テープ22に貼着した本文用紙21の着脱を自在に行うことができ、一度製本した本文の内容を自由に変更することが可能となる。
この本文セット23には、図9に示すように、その喉部の前面側及び後面側にそれぞれ見返し用紙24を貼着してもよい。この見返し用紙24は二つ折された丈夫な模様紙で形成され、先に作製した表紙部材20と本文セット23との間を連結するようにして使用され、表紙部材20に貼着される側の面の上縁側、下縁側及び外縁側には、それぞれ剥離紙で保護された接着面(いずれも図示外)が設けられている。この見返し用紙24は、本文用紙21を貼着してその前面側及び後面側に余った貼着テープ22の接着面22bを利用して、本文セット23に対し貼着することができる。
このようにして見返し用紙24を備えた本文セット23については、図9にしめすように、先に完成させた表紙部材20の内面側の所定の位置に配置し、表表紙芯材本体1及び裏表紙芯材本体4の内面側(見返し用紙側)と、各見返し用紙24との間を、表表紙芯材本体1及び裏表紙芯材本体4のそれぞれ内縁側に設けられた接着面1 ’a及び4 ’aと各見返し用紙24に設けられた接着面とにより貼着し、図10に示すように、製本が完成する。
従って、この実施例の表紙芯材体Xによれば、表紙用紙17の表面に描かれた絵柄やタイトル等を見ながら表表紙芯材3及び裏表紙芯材6に対して希望の位置となるように位置決めをすることができ、しかも、定規や目打ち等の補助具を使用することなく、容易に、かつ、確実に表紙部材20を作製することができる。また、この表紙部材20を用いれば、容易に、かつ、安価に、しかも美麗に製本してオリジナル本を作製することができる。特に、大気に晒されても硬化せずに常時粘着力を有するような接着剤が塗布された接着面を有する貼着テープ22を用いれば、図10の矢印に示したように一度綴じた本文用紙21を傷つけずに取り外したり、後から新たな本文用紙を追加したりすることを自在に行うことができる。
本発明の表紙芯材体を用いれば、本の表紙となる表紙部材の作製が容易であるため、個々人が、自己の趣味に応じてオリジナル本を作製する場合に好適である。また、絵はがき、年賀はがき、グリーティングカード、プリント写真、名刺、メニュー書き、各種リスト票や、個人で描いた絵やオリジナルカード等を従来において保管するために使用していたバインダーとしての機能も果たすことができる。

Claims (12)

  1. 表紙模様やタイトル等が描かれた表紙用紙の裏面に少なくとも表表紙芯材と裏表紙芯材とが所定の間隔をおいて貼着されることにより表表紙部、背表紙部及び裏表紙部を備えた表紙部材の作製に用いられる表紙芯材体であって、
    表表紙芯材と、裏表紙芯材と、上記間隔と同じ幅を有する保持部とからなり、
    上記表表紙芯材と裏表紙芯材とが、保持部を介して一体に保持され、かつ、
    表紙用紙の裏面に表表紙芯材及び裏表紙芯材を貼着した後には、これら表表紙芯材及び裏表紙芯材から保持部が分離可能となるように形成されていることを特徴とする表紙部材作製用の表紙芯材体。
  2. 表紙用紙の上縁側及び下縁側には、それぞれ背表紙の中心に相当する位置に位置合わせ孔を形成しておき、一方、保持部の上縁側及び下縁側には、保持部の幅方向の中心を示す位置に、それぞれ2本の切込みを入れて立ち起こした突起部を形成して、この突起部を表紙用紙の位置合わせ孔に差し込むことで、表紙用紙に対する位置合わせ手段とする請求項1に記載の表紙部材作製用の表紙芯材体。
  3. 表表紙芯材、裏表紙芯材及び保持部が、同じ材質から形成されている請求項1又は2に記載の表紙部材作製用の表紙芯材体。
  4. 表表紙芯材及び裏表紙芯材が、表紙用紙の裏面と対向する表紙対向面に、それぞれ剥離紙で保護された接着面を有する請求項1〜3のいずれかに記載の表紙部材作製用の表紙芯材体。
  5. 表表紙芯材及び裏表紙芯材が、表紙対向面と反対側の面の上縁側、下縁側及び外縁側に沿って、それぞれ剥離紙で保護された接着面を有する請求項1〜4のいずれかに記載の表紙部材作製用の表紙芯材体。
  6. 保持部が、表表紙芯材及び裏表紙芯材の周縁を取り囲むように保持部から延設された周縁部と共に枠体を形成しており、上記枠体と表表紙芯材とが、表表紙芯材の外形に沿って設けられた第一切込み線によって区分けされ、上記枠体と裏表紙芯材とが、裏表紙芯材の外形に沿って設けられた第二切込み線によって区分けされている請求項1〜5のいずれかに記載の表紙部材作製用の表紙芯材体。
  7. 表表紙芯材が、矩形の表表紙芯材本体と、この表表紙芯材本体の保持部側の一辺に沿って表表紙芯材本体との間に所定の隙間を有して配置される帯状の表表紙芯材補助体とからなり、裏表紙芯材が、矩形の裏表紙芯材本体と、この裏表紙芯材本体の保持部側の一辺に沿って裏表紙芯材本体との間に所定の隙間を有して配置される帯状の裏表紙芯材補助体とからなる請求項1〜6のいずれかに記載の表紙部材作製用の表紙芯材体。
  8. 表表紙芯材本体と表表紙芯材補助体との間に枠体と一体に形成されるスペーサーが存在し、枠体と表表紙芯材本体とが、表表紙芯材本体の外形に沿って設けられた第一本体切込み線によって区分けされると共に、枠体と表表紙芯材補助体とが、表表紙芯材補助体の外形に沿って設けられた第一補助体切込み線によって区分けされ、また、裏表紙芯材本体と裏表紙芯材補助体との間に枠体と一体に形成されるスペーサーが存在し、枠体と裏表紙芯材本体とが、裏表紙芯材本体の外形に沿って設けられた第二本体切込み線によって区分けされると共に、枠体と裏表紙芯材補助体とが、裏表紙芯材補助体の外形に沿って設けられた第二補助体切込み線によって区分けされる請求項7に記載の表紙部材作製用の表紙芯材体。
  9. 枠体が、表表紙芯材側に開口部分を有した開口部と裏表紙芯材側に開口部分を有した開口部とを有する請求項6〜8のいずれかに記載の表紙部材作製用の表紙芯材体。
  10. 周縁部の四隅が切除されて枠体を形成している請求項6〜9のいずれかに記載の表紙部材作製用の表紙芯材体。
  11. 周縁部の幅が、表紙用紙の裏面に表表紙芯材及び裏表紙芯材を貼着した後に表表紙芯材及び裏表紙芯材の上縁側、下縁側及び外縁側に沿って折り返す表紙用紙の折り返し分に相当する幅と略同じである請求項6〜10のいずれかに記載の表紙部材作製用の表紙芯材体。
  12. 表紙模様やタイトル等が描かれた表紙用紙の裏面に少なくとも表表紙芯材と裏表紙芯材とが所定の間隔をおいて貼着されることにより、表表紙部、背表紙部及び裏表紙部を備えた表紙部材を作製するためのキットであり、 表紙用紙と表紙芯材体とからなり、
    上記表紙芯材体が、表表紙芯材、裏表紙芯材、上記間隔と同じ幅を有した保持部を備えると共に、表表紙芯材と裏表紙芯材とが保持部を介して一体に保持されており、
    上記表紙用紙の裏面に表表紙芯材及び裏表紙芯材が貼着された後には、表表紙芯材及び裏表紙芯材から保持部が分離可能となるように形成されていることを特徴とする表紙部材作製用キット。
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