JP2015077687A - アルバム及びアルバムの製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
このようなアルバムとしては、厚紙等の芯材の表裏全面に感圧性接着剤を塗布し、表面を透明の保護フィルムで剥離自在に被覆した台紙を複数枚連結させて製本した構成で形成されているもの(いわゆるブック型アルバム)や、結婚式のアルバムのように写真等の画像が印刷された印画紙を芯となるベース材の全面に貼り付ける構成で形成されているものがある。
この印画紙をベース材の全面に貼り付ける構成で形成されるアルバムとして、例えば下記特許文献1がある。
つまり、図7(a)に示すように、写真等が印刷された第1の印画紙2aと第2の印画紙2bとを左右に並べ、そのうら面をベース材2cの左右に貼り付ける。その後、図7(b)に示すように、ベース材2cの中央を印画紙2a、2bのおもて面を内側になるように折り曲げて、ページ構成体2を複数形成する。そして、複数のページ構成体2を重ねてページ構成体2のベース材2cのうら面同士を貼り合わせてページ部(図示しない)を形成する。その後、ページ部を表紙部(図示しない)に貼り付けることでアルバムが形成される。
このような従来のアルバムでは、印画紙2a、2bが内側になるように折り曲げるので、図7に示すように、左右の印画紙2a、2bの端部同士が干渉することを防ぐために隙間Yを設ける必要があった。
しかし、このように隙間Yを設ける構成とした場合、見開きのページにまたぐように画像を配置すると、隙間Yの部分からベース材が見えて画像が分断されてしまうことから、見開きのページにまたがって画像を配置することができず、画像のレイアウトが制約されるという問題があった。
また、第1の印画紙と大きさ及び厚みが略同じであるベース材を第1の印画紙の画像非表示領域と接するように並列配置させる構成とすることで、ページ部の強度を向上させることができる。
また第1の印画紙と大きさ及び厚みが略同じであるベース材を第1の印画紙の画像非表示領域と接するように並列配置させる構成とすることで、ページ部の強度を向上させることができる。
また本発明のアルバムの製造方法によれば、写真等の画像を表示する第1の印画紙と第2の印画紙との間に隙間が生じることを効果的に防止できる。よって、特に第1の印画紙と第2の印画紙との間にまたがって画像を配置する場合においては、第1の印画紙と第2の印画紙との間で画像が分断されることを効果的に防止できる。従って、画像のレイアウトの自由度を広げることができ、オリジナル性のあるアルバムとすることができる。また、製造効率を効果的に向上させることができる。
なお、ここで「写真画像P」とは、画像のうち、デジタルカメラ等の写真機(いわゆるカメラ)で撮影された画像を意味するものとし、「装飾画像S」とは、画像のうち、写真画像以外の画像(例えばイラスト、飾り枠、文字、数字等)を意味するものとする。
またシート状部材11への写真画像Pと装飾画像Sとの合成印刷は、プリンターを用いて水性顔料インクによるインクジェット印刷により行う。
なおシート状部材11としては、ビニールレザーやフォトペーパー等を用いることができる。本実施形態においては、シート状部材として、フォトペーパーを用いる構成としてある。
また図1(a)に示すシート状部材11の縦の長さFは、290mm〜340mm程度とすることが望ましい。
また図1(a)に示すシート状部材の横の長さHは、590mm〜1090mm程度とすることが望ましい。
またシート状部材11の厚みは、0.25mm〜0.35mm程度とすることが望ましい。
なお接着剤40としては、シート状部材11と、芯材12及び背板13とを貼り合わせることができるものであれば如何なるものを用いてもよい。
例えば両面テープ、にかわ等を用いることができる。
なお芯材12、背板13としては、厚紙、チップボール、MDFボード等を用いることができる。本実施形態においては、芯材12、背板13としてチップボールを用いる構成としてある。
なお、芯材12の縦の長さIは247mm〜297mm程度、横の長さJは234mm〜284mm程度とすることが望ましい。
また背板13の縦の長さKは247mm〜297mm程度、横の長さMは11mm〜30mm程度とすることが望ましい。
また芯材12及び背板13の厚みは、2mm〜4mm程度とすることが望ましい。
以上の工程により、表紙部形成工程Cが終了し、背板13を挟んで一対の芯材12が内側となるように折り畳み自在な表紙部10が形成される。
なお、写真画像Pと装飾画像Sとの合成は、画像処理ソフトを用いて写真画像Pをコンピュータ内に入力させた後、画像処理ソフトを用いて写真画像Pと任意の装飾画像Sとを合成する。
また印画紙への写真画像Pと装飾画像Sとの印刷は、図示しないプリンターを用いて印画紙出力により行う。
また第1の印画紙21aにおいては、画像を表示する画像表示領域Gと、画像を表示することのない画像非表示領域Nとを折り目線L2を挟んで一対備える構成としてある。
なお、ここで「画像を表示する画像表示領域」とは、アルバムを見る人の視界に入る領域を意味し、「画像を表示することのない画像非表示領域」とは、アルバムを見る人の視界に入ることがない領域を意味するものである。
また画像非表示領域Nの横の長さTは、第1の印画紙21aの横の長さRの6%〜8%程度とすることが望ましい。
また第2の印画紙21bの縦の長さU、横の長さV、厚みは、それぞれ既述した第1の印画紙21aの縦の長さQ、横の長さR、厚みと略同じであることが望ましい。
なお、ここで「略同じ」とは、基準となる大きさ、厚みの95%〜100%程度の範囲内に収まるものを意味するものである。
また第1の印画紙21aと第2の印画紙21bとしては、如何なる印画紙を用いてもよい。が、第1の印画紙21aと第2の印画紙21bとは、同じ材質の印画紙を用いることが望ましい。本実施形態においては、第1の印画紙21a、第2の印画紙21bとして、同じ材質の印画紙を用いている。
なお、ここで「接するように」とは、第1の印画紙21aの画像非表示領域Nとベース材21cとの距離が0mm〜0.1mm程度のことを意味するものである。
なおベース材21cとしては、厚紙、コート紙等を用いることができる。本実施形態においては、ベース材21cとして厚紙を用いる構成としてある。
また、ベース材21cの縦の長さW、横の長さX、厚みは、それぞれ既述した第1の印画紙21aの縦の長さQ、横の長さR、厚みと略同じであることが望ましい。
また、固定部材30としては、第1の印画紙21aとベース材21cとを仮固定できるものであれば如何なるものを用いてもよい。本実施形態においては、固定部材30としてビニールテープを用いている。
なお、第2の印画紙21bを貼り付ける際、第2の印画紙21bの画像表示領域Gを第1の印画紙21aの画像表示領域Gと同じ向きに配置することが必要である。
また、ここで「近接させて」とは、折り目線L2と第2の印画紙21aとの距離が0.2mm〜0.5mm程度であることを意味するものである。
なお、接着剤50としては、第1の印画紙21a、ベース材21cと、第2の印画紙21bとを貼り合わせることができるものであれば、如何なるものを用いてもよい。
例えば両面テープ、にかわ、澱粉系接着剤、サクビ系接着剤等を用いることができる。
そして折り曲げた状態で、接着剤60を介して複数枚のページ構成体21を相互に貼り合わせて連結させる。より具体的には、図4(a)に示すように、第1の印画紙21aとベース材21cとが重なるように相互に貼り合わせる。なお、図4(a)においては、相互に貼り合わされる4枚のページ構成体21のうち、2枚のみを示すものとする。
なお接着剤60としては、複数枚のページ構成体21を相互に貼り合わせることができるものであれば、如何なるものを用いてもよい。
例えば両面テープ、澱粉系接着剤、サクビ系接着剤等を用いることができる。
これにより、ページ部20が形成される。またこの工程により、第1の印画紙21aにベース材21cを並列配置させる工程や、第1の印画紙21a及びベース材21cに第2の印画紙21bを貼り合わせる工程で生じる、第1の印画紙21aとベース材21cとの間、第1の印画紙21a、ベース材21cと第2の印画紙21bとの間におけるズレ部分を切断することができ、寸法合わせを行うことができる。
なお、この際、ページ部20の折り目線L2が背板13の幅の中央に配置されるように位置合わせを行う。
よって図3に示すように、第1の印画紙21aと第2の印画紙21bとの間にまたがって画像を配置する場合においては、第1の印画紙21aと第2の印画紙21bとの間で画像が分断されることを効果的に防止できる。従って、画像のレイアウトの自由度を広げることができると共に、第1の印画紙21a及び第2の印画紙21bの全面を使って画像を表示することができ、オリジナル性のあるアルバムとすることができる。
より具体的には、図6(b)に示すように、ページ部20を形成した状態において、ベース材21cの両面に第1の印画紙21aと第2の印画紙21bとが接着剤50、接着剤60を介して貼り付けられる構成となる。よって、第1の印画紙21aと第2の印画紙21bの芯材としてベース材21cを用いることができる。従って、ページ部20の強度を効果的に向上させることができる。
更にページ構成体21において、画像を表示する面と反対側の面(図3(c)の下面側)に、段差が形成されることを効果的に防止することができる。よってページ部20を形成した際、画像を表示する面に不自然な段差が表示されることを効果的に防止することができ、ビジュアル性に優れたアルバム1とすることができる。
つまり、画像非表示領域Nの横の長さTが第1の印画紙21aの横の長さRの8%を超えると、第1の印画紙21aにおける画像表示領域Gの面積が小さくなり、画像を効果的に表示することができないからである。一方、画像非表示領域Nの横の長さTが第1の印画紙21aの横の長さRの6%未満であると、画像非表示領域Nに第2の印画紙21bを精度良く貼り付けることができないからである。
更に表紙の表裏をまたいで装飾画像Sを設ける構成とすることで、一段とビジュアル性に優れると共に、オリジナル性のある外観を備えるアルバム1とすることができる。
まず図7(a)に示すように、写真等が印刷された第1の印画紙2aと第2の印画紙2bとを左右に並べ、そのうら面をベース材2cの左右に貼り付ける。その後、図7(b)に示すように、ベース材2cの中央を印画紙2a、2bのおもて面を内側になるように折り曲げて、ページ構成体2を複数形成する。そして複数のページ構成体2を重ねて、ページ構成体2のベース材2cのうら面同士を貼り合わせてページ部(図示しない)を形成する。その後、ページ部を表紙部(図示しない)に貼り付けることでアルバムを形成する。
このような従来のアルバムでは、印画紙2a、2bが内側になるように折り曲げるので、図7(b)に示すように、左右の印画紙2a、2bの端部同士が干渉することを防ぐために隙間Yを設ける必要があった。
しかし、このように隙間Yを設ける構成とした場合、見開きのページにまたぐように画像を配置すると、隙間Yの部分からベース材2cが見えて画像が分断されてしまうことから、見開きのページにまたがって画像を配置することができず、画像のレイアウトが制約されるという問題があった。
従って、第1の印画紙21aと第2の印画紙21bとの間にまたがって画像を配置する場合においては、第1の印画紙21aと第2の印画紙21bとの間で画像が分断されることを効果的に防止できる。よって、画像のレイアウトの自由度を広げることができると共に、第1の印画紙21a及び第2の印画紙21bの全面を使って画像を表示することができ、オリジナル性のあるアルバム1とすることができる。
また写真画像P、装飾画像Sの構成(デザイン、配置位置、大きさ、数等)、ページ構成体21の数も本実施形態のものに限るものではなく、適宜変更可能である。
例えばエアー吸引によって、第1の印画紙21aとベース材21cとを同時に吸引させる構成を用いることができる。このような構成とすることで、製造効率を効果的に向上させることができる。
なお表面保護膜としては、例えば表面保護剤や透明の表面保護フィルム等を用いることができる。更に表面保護剤としては、ニス、液体ラミネート等を用いることができる。
また透明の表面保護フィルムとしては、ポリプロピレンフィルム、ポリエチレンフィルム等を用いることができる。
2 ページ構成体
2a 第1の印画紙
2b 第2の印画紙
2c ベース材
3 接着剤
10 表紙部
11 シート状部材
12 芯材
13 背板
20 ページ部
21 ページ構成体
21a 第1の印画紙
21b 第2の印画紙
21c ベース材
30 固定部材
40 接着剤
50 接着剤
60 接着剤
C 表紙部形成工程
D ページ部形成工程
E ページ部貼り付け工程
F 長さ
G 画像表示領域
H 長さ
I 長さ
J 長さ
K 長さ
L1 折り返し線
L2 折り目線
L3 切断線
M 長さ
N 画像非表示領域
P 写真画像
Q 長さ
R 長さ
S 装飾画像
T 長さ
U 長さ
V 長さ
W 長さ
X 長さ
Y 隙間
Claims (3)
- 写真等の画像を表示するページ構成体を複数連結させてなるページ部を備えるアルバムであって、前記ページ構成体が、画像を表示する画像表示領域と画像を表示することのない画像非表示領域とを折り目線を挟んで備える第1の印画紙と、該第1の印画紙と大きさ及び厚みが略同じで、且つ画像を表示する画像表示領域を備える第2の印画紙と、前記第1の印画紙と大きさ及び厚みが略同じであるベース材とで構成されており、前記ベース材は、前記第1の印画紙の画像非表示領域と接するように並列配置されていると共に、前記第2の印画紙は、その端部を前記第1の印画紙の折り目線に近接させて、前記第1の印画紙の画像非表示領域及び前記ベース材の表面に接着剤を介して貼り付けられており、これによって、前記折り目線を介して前記第1の印画紙の画像表示領域と前記第2の印画紙の画像表示領域とが内側になるように前記ページ構成体が折り畳み自在とされていることを特徴とするアルバム。
- 請求項1に記載のアルバムの製造方法であって、ページ構成体を形成する工程は、折り目線を挟んで画像表示領域と画像非表示領域とを備える第1の印画紙を準備する工程と、前記第1の印画紙と大きさ及び厚みが略同じであるベース材を、前記第1の印画紙の画像非表示領域と接するように並列配置させる工程と、前記第1の印画紙と大きさ及び厚みが略同じで、且つ画像表示領域を備える第2の印画紙の端部を前記折り目線に近接させて、前記第1の印画紙の画像非表示領域及び前記ベース材の表面に接着剤を介して前記第2の印画紙を貼り付ける工程と、前記第1の印画紙の画像表示領域と前記第2の印画紙の画像表示領域とが内側になるように前記折り目線を介して前記第1の印画紙を折り曲げる工程とを少なくとも備えることを特徴とするアルバムの製造方法。
- 第1の印画紙と大きさ及び厚みが略同じであるベース材を、前記第1の印画紙の画像非表示領域と接するように並列配置させる工程は、前記第1の印画紙と前記ベース材とをエアー吸引で固定して行うことを特徴とする請求項2に記載のアルバムの製造方法。
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