JP2011153814A - 熱交換用扁平管 - Google Patents

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Abstract

【課題】目標耐圧強度を確保できるとともに薄型化を達成した熱交換用扁平管を提供する。
【解決手段】第1発明の熱交換用扁平管1は、冷媒が通る円形断面の貫通孔3が一列に多数配置された熱交換用扁平管1である。
隣り合う2つの貫通孔3の間を仕切る仕切部4の厚さt1を貫通孔3の半径Rで無次元化した値をt1/Rとし、かつ、扁平管1の外周の平面から貫通孔3までの厚さである外周厚さt2を半径Rで無次元化した値をt2/Rとし、
貫通孔3の内部圧力が10.0〜90.0MPaの場合において、
0.28< (t2/R)/(t1/R)<0.42
の関係が成り立つ。
【選択図】図1

Description

本発明は、多数の貫通孔が形成された熱交換用扁平管に関する。
従来より、空調機の蒸発器などにおいて、特許文献1(特開平10−132424号公報)に示されるような熱交換用扁平管が用いられている。このような扁平管は、アルミニウム合金等を押出成形等をすることによって一体成形され、円形断面の多数の貫通孔が一列または複数列並んで配置されている。貫通孔内部を通る冷媒と扁平管の外周を通る空気などの媒体との間で熱交換が行われる。
近年では、使用圧力がHFC冷媒よりもはるかに高圧な二酸化炭素(CO2)冷媒(使用圧力10MPa以上)が用いられるようになってきており、CO2冷媒の高圧にも耐えうる扁平管も種々提案されてきている。
しかし、CO2などの高圧冷媒に耐える扁平管を設計する場合、耐圧強度を満たすように貫通孔周囲の肉厚を厚くすることが要求され、扁平管の外周の平面から貫通孔までの厚さである外周厚さを薄くすることが難しく、その結果、扁平管全体の薄型化を達成することが困難であった。
本発明の課題は、目標耐圧強度を確保できるとともに薄型化を達成した熱交換用扁平管を提供することにある。
第1発明の熱交換用扁平管は、冷媒が通る円形断面の貫通孔が一列に多数配置された熱交換用扁平管である。
隣り合う2つの貫通孔の間を仕切る仕切部の厚さt1を貫通孔の半径Rで無次元化した値をt1/Rとし、かつ、扁平管の外周の平面から貫通孔までの厚さである外周厚さt2を半径Rで無次元化した値をt2/Rとし、貫通孔の内部圧力が10.0〜90.0MPaの場合において、
0.28<(t2/R)/(t1/R)<0.42 (式1)
の関係が成り立つ。
ここでは、上記関係式(式1)が成り立つことにより、熱交換用扁平管は目標耐圧強度を確保でき、かつ扁平管の厚さを最も薄くすることが可能になる。
第2発明の熱交換用扁平管は、第1発明の熱交換用扁平管であって、貫通孔の内部圧力が20.0〜80.0MPaの場合において、
0.30≦(t2/R)/(t1/R)≦0.41 (式2)
の関係が成り立つ。
ここでは、冷媒の種類によっては、貫通孔の内部圧力が20.0〜80.0MPaになる場合においても、上記関係式(式2)が成り立つことにより、熱交換用扁平管は目標耐圧強度を確保でき、かつ扁平管の厚さを最も薄くすることが可能になる。
第3発明の熱交換用扁平管は、第1発明または第2発明の熱交換用扁平管であって、貫通孔の内部圧力が30.0〜80.0MPaの場合において、
0.32≦(t2/R)/(t1/R)≦0.41 (式3)
の関係が成り立つ。
ここでは、冷媒の種類によっては、貫通孔の内部圧力が30.0〜80.0MPaになる場合においても、上記関係式(式3)が成り立つことにより、熱交換用扁平管は目標耐圧強度を確保でき、かつ扁平管の厚さを最も薄くすることが可能になる。
また、第4発明の熱交換用扁平管は、第1発明から第3発明のいずれかの熱交換用扁平管であって、弾塑性変形可能な材料で製造されている。
ここでは、熱交換用扁平管が弾塑性変形可能な材料で製造されているので、上記関係式が成り立つ場合には、目標耐圧強度をより確実に確保でき、かつ扁平管の厚さを最も薄くすることが可能になる。
第1発明によれば、熱交換用扁平管は目標耐圧強度を確保でき、かつ扁平管の厚さが最も薄くなり、これにより、熱交換用扁平管のコンパクト化とコストダウンを達成できる。
第2発明によれば、冷媒の種類によっては、貫通孔の内部圧力が20.0〜80.0MPaになる場合においても、上記関係式(式2)が成り立つことにより、熱交換用扁平管は目標耐圧強度を確保でき、かつ扁平管の厚さを最も薄くすることが可能になる。
第3発明によれば、冷媒の種類によっては、貫通孔の内部圧力が30.0〜80.0MPaになる場合においても、上記関係式(式3)が成り立つことにより、熱交換用扁平管は目標耐圧強度を確保でき、かつ扁平管の厚さを最も薄くすることが可能になる。
第4発明によれば、目標耐圧強度をより確実に確保でき、かつ扁平管の厚さが最も薄くなるので、コンパクト化とコストダウンを達成できる。
本発明の実施形態に係わる熱交換用扁平管の部分正面図。 図1の熱交換用扁平管に対応する解析対象の概略図。 図1の熱交換用扁平管の耐圧強度の等圧線を示すグラフであって、貫通孔の半径が0.2mmの場合のグラフ(アルミニウム合金A3003−Oを用いた場合)。 図1の熱交換用扁平管の耐圧強度の等圧線を示すグラフであって、貫通孔の半径が0.3mmの場合のグラフ(アルミニウム合金A3003−Oを用いた場合)。 図1の熱交換用扁平管の耐圧強度の等圧線を示すグラフであって、貫通孔の半径が0.4mmの場合のグラフ(アルミニウム合金A3003−Oを用いた場合)。 図1の熱交換用扁平管の耐圧強度の等圧線を示すグラフであって、貫通孔の半径が0.5mmの場合のグラフ(アルミニウム合金A3003−Oを用いた場合)。 図1の熱交換用扁平管の耐圧強度の等圧線を示すグラフであって、貫通孔の半径が0.6mmの場合のグラフ(アルミニウム合金A3003−Oを用いた場合)。 図1の熱交換用扁平管の耐圧強度の等圧線を示すグラフであって、貫通孔の半径を変えた場合の複数のグラフを重ねたグラフ(アルミニウム合金A3003−Oを用いた場合)。 図1の熱交換用扁平管の耐圧強度の等圧線を示すグラフであって、図8のグラフを近似化したグラフ(アルミニウム合金A3003−Oを用いた場合)。 アルミニウム合金A1050−Oを用いた場合の、図9に対応するグラフ。
本発明の熱交換用扁平管の実施形態を、図面を参照しながら説明する。
〔実施形態〕
図1に示される熱交換用扁平管1は、その扁平管1の本体2の内部に冷媒が通る円形断面の貫通孔3が横一列に多数配置された扁平な楕円形断面を有する多穴管である。貫通孔3は、真円の円形断面である。
この熱交換用扁平管1は、アルミニウム合金などの弾塑性変形可能な材料を押出成形することにより一体成形で製造される。
この熱交換用扁平管1は、隣り合う2つの貫通孔3の間を仕切る仕切部4の厚さt1を貫通孔3の半径Rで無次元化した値をt1/Rとし、かつ、扁平管1の外周の平面5から貫通孔3までの厚さである外周厚さt2を半径Rで無次元化した値をt2/Rとし、貫通孔3の内部圧力が10.0〜90.0MPaの場合において、
0.28<(t2/R)/(t1/R)<0.42 (式1)
の関係が成り立つように、仕切部4の厚さt1、外周厚さt2、および貫通孔3の半径Rが設定されている(なお、0.30≦(t2/R)/(t1/R)<0.42の関係が成り立つことが好ましい)。
このような関係式(式1)が成り立つように、t1、t2、Rを設定することにより、熱交換用扁平管1は目標とする耐圧強度(すなわち目標耐圧強度)を確保でき、かつ扁平管1の厚さが最も薄くなり、これにより、熱交換用扁平管1のコンパクト化とコストダウンを達成できる。
なお、以下の実施例1で詳細に述べるが、(t2/R)/(t1/R)が0.28以下になると、扁平管1は実用に耐える最低限の耐圧強度(10MPa)に耐えることができなくなり、また、(t2/R)/(t1/R)が0.42以上になると実際の使用で想定される最大の耐圧強度(90MPa)に耐えるのに十分な強度が得られるが、この(t2/R)/(t1/R)の値が大きくなるにつれて扁平管1の寸法は必要以上に大きくなりすぎてしまい、コンパクト化が難しくなる。したがって、上記関係式(式1)が成立する関係であれば、実用に耐える耐圧強度の設計が可能であるとともに、コンパクト化を達成できる。
なお、本発明は、以下の実施例で詳細に述べるように、アルミニウム材料などにおける降伏応力を大きく超えた引張強度を考慮して設計したものであり、t1、t2、Rが、(t2/R)/(t1/R)の値が中心値の0.35前後、0.28〜0.42の範囲内になるように、設定されることを想定したものであり、この範囲から大きく外れた設定(例えば、降伏応力のみを考慮した設計)とは異なるものである。
また、HFCなどの低圧冷媒を使用する場合、扁平管1の耐圧強度が20.0MPa以上必要であることを考慮すれば、扁平管1の貫通孔3の内部圧力が20.0〜80.0MPaの場合において、
0.30≦(t2/R)/(t1/R)≦0.41 (式2)
の関係が成り立つことが好ましい。これにより、HFCなどの低圧冷媒を使用して貫通孔3の内部圧力が20.0〜80.0MPaになる場合においても、上記(式2)が成り立つことにより、扁平管1は目標耐圧強度を確保でき、かつ扁平管1の厚さを最も薄くすることが可能になる。
さらに、二酸化炭素(CO2)などの高圧冷媒を使用する場合、扁平管1の耐圧強度が30.0MPa以上必要であることを考慮すれば、扁平管1の貫通孔3の内部圧力が30.0〜80.0MPaの場合において、
0.32≦(t2/R)/(t1/R)≦0.41 (式3)
の関係が成り立つことが好ましい。これにより、CO2などの高圧冷媒を使用して貫通孔3の内部圧力が30.0〜80.0MPaになる場合においても、上記(式3)が成り立つことにより、扁平管1は目標耐圧強度を確保でき、かつ扁平管1の厚さを最も薄くすることが可能になる。
図3〜7には、貫通孔3の半径Rをそれぞれ0.2mm、0.3mm、0.4mm、0.5mm、0.6mmと固定し、t1/Rとt2/Rをそれぞれ横軸と縦軸にとった場合における耐圧Pの等圧線を、コンピュータシミュレーションにより数値解析して求め、それを示したグラフがそれぞれ示されている。なお、図3〜図7に示すグラフの解析には、アルミニウム合金A3003−Oを用いている。アルミニウム合金A3003−Oの材料物性については、以下の表1に示す。
Figure 2011153814
このように、アルミニウムやアルミニウム合金などの弾塑性変形可能な材料では、弾性限界である降伏応力と比較して、弾塑性変形後についには塑性破壊したときの引張強度がはるかに大きいので、弾塑性変形を考慮した耐圧設計をすれば、扁平管1の寸法をはるかにコンパクトにでき、さらなる薄型化も可能になる。この手法は、CO2などの高圧冷媒を用いた場合における耐圧設計にとくに有効である。
さらに、これら図3〜図7の等圧線を示したグラフを重ね合わせれば、図8のグラフが得られる。また、図9には、見やすくするために、図8のグラフの等圧線を10MPa刻みで耐圧Pごとに1本にするために近似化したグラフが示されている。
この図8〜9に示されるグラフを見れば、それぞれ無次元化されたt1/Rとt2/Rとの関係が曲線C1の上で急激に曲がる形状をした等圧線が規則正しく並んでいることがわかる。
そして、この曲線C1の上にあるときのt1/Rとt2/Rとの組合せが、最もt1、t2の肉厚を小さくできる組み合わせとなる。
したがって、これら図8〜9のグラフを用いることにより、ある耐圧Pのときの最適な組み合わせのt1/Rとt2/Rを容易に得ることができる。
ここで、t1、t2の肉厚を最も小さくできる場合の、P、t1/R、t2/R、及びこれらから求めた(t2/R)/(t1/R)の関係を、表2にまとめる。
Figure 2011153814
この表2を見れば、実用に耐える耐圧Pが10.0〜90.0MPaの範囲に適合する
(t2/R)/(t1/R)は、0.28より大きく(好ましくは、0.30以上であり)、0.42よりも小さい範囲、すなわち、上記関係式(式1)を満たす範囲であることが確認される。また、耐圧Pが20.0〜80.0MPaの範囲に適合する(t2/R)/(t1/R)は、0.30以上であり、0.41以下である範囲、すなわち、上記関係式(式2)を満たす範囲であることが確認される。また、耐圧Pが30.0〜80.0MPaの範囲に適合する(t2/R)/(t1/R)は、0.32以上であり、0.41以下である範囲、すなわち、上記関係式(式3)を満たす範囲であることが確認される。
また、以下の表3を用いれば、例えば、目標耐圧が70MPa、80MPaの場合において、貫通孔3の直径(2R)が、0.9、1.0、1.1、1.2mmのときのt1、t2の最適な厚さをすぐに求めることができる。
Figure 2011153814
また、本発明者は、アルミニウム合金A3003−O以外の別のアルミニウム合金A1050−Oについても、アルミニウム合金A3003−Oと同様の解析を行った(すなわち、貫通孔3の半径Rをそれぞれ0.2mm、0.3mm、0.4mm、0.5mm、0.6mmと固定し、t1/Rとt2/Rをそれぞれ横軸と縦軸にとった場合における耐圧Pの等圧線を、コンピュータシミュレーションにより数値解析して求めた)。アルミニウム合金A1050−Oの材料物性については、以下の表4に示す。
Figure 2011153814
アルミニウム合金A1050−Oを用いてアルミニウム合金A3003−Oと同様の解析を行った場合の解析結果を図10に示す。なお、図10は、アルミニウム合金A1050−Oの解析結果を示す図9に対応するものである。
アルミニウム合金A1050−Oを用いた場合も、A3003−Oを用いた場合と同様に、曲線C2上にあるときのt1/Rとt2/Rとの組み合わせが、最もt1、t2の肉厚を小さくできる組み合わせとなる。以下の表5に、アルミニウム合金A1050−Oを用いた場合において、t1、t2の肉厚を最も小さくできる場合の、P、t1/R、t2/R、及びこれらから求めた(t2/R)/(t1/R)の関係をまとめる。
Figure 2011153814
以上のように、異なるアルミニウム合金を用いた場合であっても、実用に耐える耐圧Pが10.0〜90.0MPaの範囲に適合する(t2/R)/(t1/R)は、0.28より大きく(好ましくは、0.30以上であり)、0.42よりも小さい範囲、すなわち、上記関係式(式1)を満たす範囲であることが確認される。また、異なるアルミニウム合金を用いた場合であっても、耐圧Pが20.0〜80.0MPaの範囲に適合する(t2/R)/(t1/R)は、0.30以上であり、0.41以下である範囲、すなわち、上記関係式(式2)を満たす範囲であることが確認される。また、異なるアルミニウム合金を用いた場合であっても、耐圧Pが30.0〜80.0MPaの範囲に適合する(t2/R)/(t1/R)は、0.32以上であり、0.41以下である範囲、すなわち、上記関係式(式3)を満たす範囲であることが確認される。
<実施形態の特徴>
(1)
実施形態の熱交換用扁平管1では冷媒が通る円形断面の貫通孔3が一列に多数配置された熱交換用扁平管1であり、隣り合う2つの貫通孔3の間を仕切る仕切部4の厚さt1を貫通孔3の半径Rで無次元化した値をt1/Rとし、かつ、扁平管1の外周の平面から貫通孔3までの厚さである外周厚さt2を半径Rで無次元化した値をt2/Rとし、貫通孔3の内部圧力が10.0〜90.0MPaの場合において、
0.28<(t2/R)/(t1/R)<0.42 (式1)
の関係が成り立つように、仕切部4の厚さt1、外周厚さt2、および貫通孔3の半径Rが設定されている。
このような関係式(式1)が成り立つことにより、熱交換用扁平管1は目標耐圧強度を確保でき、かつ扁平管1の厚さが最も薄くなり、これにより、熱交換用扁平管1のコンパクト化と製造コストの大幅なコストダウンを達成できる。
(2)
しかも、図8〜9に示されるように、上記関係式(式1)が円形断面の貫通孔3の半径Rで無次元化したため、半径Rが異なる場合は容易にt1とt2の具体的な値を算出できる。
(3)
また、扁平管1の貫通孔3の内部圧力が20.0〜80.0MPaの場合において、
0.30≦(t2/R)/(t1/R)≦0.41 (式2)
の関係が成り立つようにすれば、HFCなどの低圧冷媒を使用して貫通孔3の内部圧力が20.0〜80.0MPaになる場合においても、上記(式2)が成り立つことにより、扁平管1は目標耐圧強度を確保でき、かつ扁平管1の厚さを最も薄くすることが可能になる。
(4)
さらに、扁平管1の貫通孔3の内部圧力が30.0〜80.0MPaの場合において、
0.32≦(t2/R)/(t1/R)≦0.41 (式3)
の関係が成り立つようにすれば、CO2などの高圧冷媒を使用して貫通孔3の内部圧力が30.0〜80.0MPaになる場合においても、上記(式3)が成り立つことにより、扁平管1は目標耐圧強度を確保でき、かつ扁平管1の厚さを最も薄くすることが可能になる。
(5)
実施形態の熱交換用扁平管1は、アルミニウム合金などの弾塑性変形可能な材料で製造されているので、目標耐圧強度をより確実に確保でき、かつ扁平管の厚さが最も薄くなるので、コンパクト化とコストダウンを達成できる。
(6)
以上のように、アルミニウム合金などの弾塑性変形可能な材料では、弾性限界である降伏応力と比較して、弾塑性変形後についには塑性破壊したときの引張強度がはるかに大きいので、本実施形態の扁平管1のように、弾塑性変形を考慮した耐圧設計をすれば、扁平管1の寸法をはるかにコンパクトにでき、さらなる薄型化も可能になる。この手法は、CO2などの高圧冷媒を用いた場合における耐圧設計にとくに有効である。
<変形例>
実施形態の熱交換用扁平管1では、アルミニウム合金の押出成形により製造されている例が示されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、弾塑性変形可能な材料であればよく、例えば、アルミニウムやアルミニウム合金のほかにも、銅、鉄等金属から樹脂まで広く適用可能である。
本発明は、複数の貫通孔を備えた熱交換用扁平管に種々適用することが可能である。
1 熱交換用扁平管
3 貫通孔
4 仕切部
特開平10−132424号公報

Claims (4)

  1. 冷媒が通る円形断面の貫通孔(3)が一列に多数配置された熱交換用扁平管(1)であって、
    隣り合う2つの前記貫通孔(3)の間を仕切る仕切部(4)の厚さt1を前記貫通孔(3)の半径Rで無次元化した値をt1/Rとし、かつ、前記扁平管(1)の外周の平面から前記貫通孔(3)までの厚さである外周厚さt2を前記半径Rで無次元化した値をt2/Rとし、
    前記貫通孔(3)の内部圧力が10.0〜90.0MPaの場合において、
    0.28< (t2/R)/(t1/R)<0.42 (式1)
    の関係が成り立つ熱交換用扁平管(1)。
  2. 前記貫通孔(3)の内部圧力が20.0〜80.0MPaの場合において、
    0.30≦ (t2/R)/(t1/R)≦0.41 (式2)
    の関係が成り立つ請求項1に記載の熱交換用扁平管(1)。
  3. 前記貫通孔(3)の内部圧力が30.0〜80.0MPaの場合において、
    0.32≦ (t2/R)/(t1/R)≦0.41 (式3)
    の関係が成り立つ請求項1または2に記載の熱交換用扁平管(1)。
  4. 弾塑性変形可能な材料で製造されている、
    請求項1から3のいずれかに記載の熱交換用扁平管(1)。
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