JP2011151321A - 半導体素子載置部材と配線導体との組合体、半導体素子載置基板およびその製造方法、ならびに半導体素子パッケージおよびその製造方法 - Google Patents

半導体素子載置部材と配線導体との組合体、半導体素子載置基板およびその製造方法、ならびに半導体素子パッケージおよびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】半導体素子パッケージの封止樹脂部から半導体素子載置部材および配線導体が脱落することを防止することが可能な、半導体素子載置部材と配線導体との組合体、半導体素子載置基板およびその製造方法、ならびに半導体素子パッケージおよびその製造方法を提供する。
【解決手段】半導体素子載置部材20と配線導体30との組合体15は、コアレス型半導体素子パッケージ10を構成するものである。組合体15は、半導体素子11を載置する載置面21を有する半導体素子載置部材20と、半導体素子載置部材20の周囲に設けられ、半導体素子11に接続される接続面31を有する配線導体30とを備えている。半導体素子載置部材20の載置面21および配線導体30の接続面31に、封止樹脂部13との密着性を高めるための突起22を面上方に向かって突出するよう設けている。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体素子載置部材と配線導体との組合体、半導体素子載置基板およびその製造方法、ならびに半導体素子パッケージおよびその製造方法に係り、とりわけ半導体素子パッケージの封止樹脂部から半導体素子載置部材または配線導体が脱落することを防止することが可能な、半導体素子載置部材と配線導体との組合体、半導体素子載置基板およびその製造方法、ならびに半導体素子パッケージおよびその製造方法に関する。
従来より、薄型の半導体装置(半導体パッケージ)として、例えばQFN(Quad Flat Non-leaded package)タイプのものやSON(Small Outline Non-leaded Package)タイプのもの等が知られている。
また特許文献1−2には、コアレス型半導体パッケージが開示されている。このようなコアレス型半導体パッケージは、半導体パッケージの薄型化および放熱特性の向上という2点の課題を解決するために開発された半導体パッケージの形態である。一般に、リードフレームやインタポーザと呼ばれる内部配線基板等のコア部材は、単体で搬送や加工可能な形状と、機械的強度とを維持するために、一定の厚さを有している。上述したコアレス型半導体パッケージには、リードフレームや内部配線基板(インタポーザと呼ばれる)等のコア部材が含まれていないため(コアレス)、半導体パッケージの薄型化が可能となっている。
このような薄型のコアレス型半導体パッケージにおいては、ダイパッド(半導体素子載置部材)および配線導体を支持するためのコア部材(リードフレームや内部配線基板等)が設けられていないため、封止樹脂部からダイパッド(半導体素子載置部材)および配線導体が脱落しないような構造とすることが望まれる。
特公平4−47977号公報 特開2001−358254号公報
とりわけ近年、このような薄型のコアレス型半導体パッケージ内に搭載される半導体素子として、LED(発光ダイオード)素子を選択することが考えられている。この場合、LED素子を封止する樹脂(封止樹脂部)は透明であることが必須である。しかしながら、このような性質を満たす樹脂(封止樹脂部)は、ダイパッド(半導体素子載置部材)および配線導体に対する密着性が高くないものが多い。したがって、とりわけLED素子を含む半導体素子パッケージにおいては、ダイパッド(半導体素子載置部材)および配線導体が封止樹脂部から脱落しないような構造とすることがより求められている。
本発明はこのような点を考慮してなされたものであり、半導体素子パッケージの封止樹脂部から半導体素子載置部材および配線導体が脱落することを防止することが可能な、半導体素子載置部材と配線導体との組合体、半導体素子載置基板およびその製造方法、ならびに半導体素子パッケージおよびその製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、半導体素子と封止樹脂部とを含むコアレス型半導体素子パッケージを構成するための、半導体素子載置部材と配線導体との組合体において、半導体素子を載置する載置面を有する半導体素子載置部材と、半導体素子載置部材の周囲に設けられ、半導体素子に接続される接続面を有する配線導体とを備え、半導体素子載置部材の載置面および配線導体の接続面のうち少なくとも一方の面に、封止樹脂部との密着性を高めるための突起を面上方に向かって突出するよう設けたことを特徴とする半導体素子載置部材と配線導体との組合体である。
本発明は、半導体素子載置部材および配線導体は、めっきにより形成されていることを特徴とする半導体素子載置部材と配線導体との組合体である。
本発明は、突起は、半導体素子載置部材および配線導体のうち少なくとも一方と一体となってめっきにより形成されていることを特徴とする半導体素子載置部材と配線導体との組合体である。
本発明は、突起はドーム形状を有し、突起の直径は10μm〜100μmであり、突起の高さは5μm〜25μmであることを特徴とする半導体素子載置部材と配線導体との組合体である。
本発明は、半導体素子載置部材および配線導体の少なくとも一方は、その側面から突出する側方突起部を有することを特徴とする半導体素子載置部材と配線導体との組合体である。
本発明は、突起は、半導体素子載置部材の載置面および配線導体の接続面のうち少なくとも一方の面の外周全体にわたって形成されていることを特徴とする半導体素子載置部材と配線導体との組合体である。
本発明は、半導体素子載置部材と配線導体との組合体と、半導体素子載置部材と配線導体との組合体を支持する基板とを備えたことを特徴とする半導体素子載置基板である。
本発明は、コアレス型半導体素子パッケージにおいて、半導体素子を載置する載置面を有する半導体素子載置部材と、半導体素子載置部材の載置面上に載置された半導体素子と、半導体素子載置部材の周囲に設けられ、半導体素子に接続される接続面を有する配線導体と、配線導体の接続面と半導体素子とを電気的に接続する導電部と、半導体素子載置部材、半導体素子、配線導体、および導電部を封止する封止樹脂部とを備え、半導体素子載置部材の載置面および配線導体の接続面のうち少なくとも一方の面に、封止樹脂部との密着性を高めるための突起を面上方に向かって突出するよう設けたことを特徴とする半導体素子パッケージである。
本発明は、半導体素子載置部材および配線導体は、めっきにより形成されていることを特徴とする半導体素子パッケージである。
本発明は、突起は、半導体素子載置部材および配線導体のうち少なくとも一方と一体となってめっきにより形成されていることを特徴とする半導体素子パッケージである。
本発明は、突起はドーム形状を有し、突起の直径は10μm〜100μmであり、突起の高さは5μm〜25μmであることを特徴とする半導体素子パッケージである。
本発明は、半導体素子載置部材および配線導体の少なくとも一方は、その側面から突出する側方突起部を有することを特徴とする半導体素子パッケージである。
本発明は、突起は、半導体素子載置部材の載置面および配線導体の接続面のうち少なくとも一方の面の外周全体にわたって形成されていることを特徴とする半導体素子パッケージである。
本発明は、コアレス型半導体素子パッケージを製造するために用いられる半導体素子載置基板の製造方法において、支持部材として機能する基板を準備する工程と、基板の表面に、所望パターンを有するレジストを設ける工程と、基板の表面側にめっきを施し、半導体素子を載置するための載置面を有する半導体素子載置部材と、半導体素子載置部材の周囲に設けられ、半導体素子に接続される接続面を有する配線導体とを形成する工程と、基板の表面側のレジストを剥離する工程とを備え、半導体素子載置部材および配線導体をめっきにより形成する工程において、半導体素子載置部材の載置面および配線導体の接続面のうち少なくとも一方の面に、封止樹脂部との密着性を高めるための突起を面上方に向かって突出するよう形成することを特徴とする半導体素子載置基板の製造方法である。
本発明は、半導体素子載置部材および配線導体をめっきにより形成する工程の後、基板の裏面側からエッチングを施すことにより、基板を所定の外形形状にするとともに、基板に搬送用穴を形成する工程が設けられていることを特徴とする半導体素子載置基板の製造方法である。
本発明は、コアレス型半導体素子パッケージの製造方法において、支持部材として機能する基板を準備する工程と、基板の表面に、所望パターンを有するレジストを設ける工程と、基板の表面側にめっきを施し、半導体素子を載置するための載置面を有する半導体素子載置部材と、半導体素子載置部材周囲に設けられ、半導体素子に接続される接続面を有する配線導体とを形成する工程と、基板の表面側のレジストを剥離する工程と、半導体素子載置部材上に半導体素子を搭載する工程と、半導体素子と配線導体とを導電部により接続する工程と、基板上の半導体素子載置部材、配線導体、半導体素子、および導電部を封止樹脂により樹脂封止して封止樹脂部を形成する工程と、支持部材として機能する基板を封止樹脂部から除去する工程とを備え、半導体素子載置部材および配線導体をめっきにより形成する工程において、半導体素子載置部材の載置面および配線導体の接続面のうち少なくとも一方の面に、封止樹脂部との密着性を高めるための突起を面上方に向かって突出するよう形成することを特徴とする半導体素子パッケージの製造方法である。
本発明は、半導体素子載置部材および配線導体をめっきにより形成する工程の後、基板の裏面側からエッチングを施すことにより、基板を所定の外形形状にするとともに、基板に搬送用穴を形成する工程が設けられていることを特徴とする半導体素子パッケージの製造方法である。
本発明によれば、半導体素子載置部材の載置面および配線導体の接続面のうち少なくとも一方の面に、封止樹脂部との密着性を高めるための突起を面上方に向かって突出するよう設けたので、半導体素子載置部材または配線導体と封止樹脂部との密着性を高め、半導体素子載置部材または配線導体が封止樹脂部から脱落することを防止することができる。
本発明の第1の実施の形態による半導体素子パッケージを示す断面図。 本発明の第1の実施の形態による半導体素子載置部材と配線導体との組合体を示す断面図。 本発明の第1の実施の形態による半導体素子載置基板を示す断面図。 半導体素子載置部材および配線導体の突起を拡大して示す部分断面図。 本発明の第1の実施の形態による半導体素子パッケージが配線基板上に配置されている状態を示す断面図。 本発明の第1の実施の形態の変形例による半導体素子パッケージが配線基板上に配置されている状態を示す断面図。 本発明の第1の実施の形態による半導体素子載置基板の製造方法を示す図。 電解めっき法により半導体素子載置部材および配線導体を形成する方法を示す図。 電解めっき法により半導体素子載置部材および配線導体を形成する方法の変形例を示す図。 本発明の第1の実施の形態による半導体素子パッケージの製造方法を示す図。 本発明の第2の実施の形態による半導体素子パッケージを示す断面図。 本発明の第3の実施の形態による半導体素子パッケージを示す断面図。 本発明の第3の実施の形態による半導体素子パッケージを示す平面図。
第1の実施の形態
以下、本発明の第1の実施の形態について、図1乃至図10を参照して説明する。図1乃至図10は、本発明の第1の実施の形態を示す図である。
まず、図1乃至図10により、本実施の形態によるコアレス型の半導体素子パッケージの概略について説明する。なお以下において、主として半導体素子11がLED素子からなる場合を前提として説明するが、半導体素子11としてLED素子以外の半導体素子を用いることも可能である。
図1に示すコアレス型の樹脂封止型半導体素子パッケージ10は、半導体素子載置部材20(ダイパッド)と、半導体素子載置部材20上に載置された半導体素子11と、半導体素子載置部材20周囲に設けられた配線導体30とを備えている。また配線導体30と半導体素子11とは、ボンディングワイヤ(導電部)12によって電気的に接続されている。また半導体素子載置部材20、半導体素子11、配線導体30、およびボンディングワイヤ12は、封止樹脂部13により封止されている。
以下、このようなコアレス型の半導体素子パッケージ10を構成する各構成部材について、順次説明する。
まず図2により、本実施の形態による半導体素子載置部材20および配線導体30の構成について説明する。
図2に示すように、半導体素子載置部材20は、半導体素子11を載置する載置面21を有している。この載置面21には、半導体素子載置部材20と封止樹脂部13との密着性を高めるための突起22が設けられている。突起22は、載置面21の上方に向かって突出するように設けられている。なお、本明細書中「上方」とは、半導体素子パッケージ10を通常使用する際の上方を意味し、例えば図1における発光面13a方向を意味する。
突起22の形状は限定されないが、例えば図2に示すように略ドーム形状あるいは略半球形状としても良い。この場合、突起22の直径を10μm〜100μmとすることが好ましく、25μm〜50μmとすることが更に好ましい。また突起22の高さは、5μm〜25μmとすることが好ましい。突起22の直径が10μmを下回るか、または突起22の高さが5μmを下回った場合、封止樹脂部13との密着性を十分に高めることが難しい。他方、突起22の直径が100μmを上回るか、または突起22の高さが25μmを上回った場合、載置面21を広く確保することが困難となる。
載置面21上の突起22の個数は限定されず、載置面21上に1つまたは複数の突起22が設けられていて良い。
また半導体素子載置部材20の下面には外部端子26が設けられており、半導体素子パッケージ10に組み込まれた際、外部端子26が封止樹脂部13から外方に露出するようになっている(図1参照)。
一方、配線導体30は半導体素子載置部材20から離間して設けられている。配線導体30は、ボンディングワイヤ12を介して半導体素子11に接続される接続面31を有している。この接続面31には、配線導体30と封止樹脂部13との密着性を高めるための突起22が、接続面31上方に向かって突出するように設けられている。
接続面31上の突起22の個数は限定されず、接続面31上に1つまたは複数の突起22が設けられていて良い。なお接続面31上の突起22の構成は、上述した載置面21上の突起22の構成と同様であるので、ここでは詳細な説明を省略する。
また配線導体30の下面には外部端子32が設けられており、半導体素子パッケージ10に組み込まれた際、外部端子32が封止樹脂部13から外方に露出するようになっている(図1参照)。
なお、図2において、半導体素子載置部材20と配線導体30とにより、組合体15が構成されている。本実施の形態において、このような半導体素子載置部材20と配線導体30との組合体15も提供する。
一方、図3に示すように、上述した半導体素子載置部材20と配線導体30との組合体15と、この組合体15を支持する基板40とにより、本実施の形態による半導体素子載置基板50が構成されている。本実施の形態において、このような半導体素子載置基板50も提供する。なお、基板40の詳細については後述する。
ところで、半導体素子載置部材20および配線導体30は、めっきにより形成されている。また、各突起22は、それぞれ半導体素子載置部材20および配線導体30と一体となってめっきにより形成されている。以下、図4により、めっきにより形成された半導体素子載置部材20および配線導体30の層構成について説明する。なお図4は、半導体素子載置部材20および配線導体30のうち突起22を拡大して示す部分断面図である。
図4に示すように、半導体素子載置部材20(配線導体30)は、本体めっき層24と、この本体めっき層24上に形成され、半導体素子11(LED素子)からの光を反射するための反射面として機能する反射用めっき層25とを有している。
このうち本体めっき層24は、例えばニッケル(Ni)等の金属を含むめっき層からなっている。本体めっき層24の厚みは、例えば10μm〜100μmとすることが可能である。
一方、反射用めっき層25は、可視光の反射率が高いめっき層からなっており、上述したように、半導体素子11(LED素子)からの光を反射するための反射面として機能するようになっている。反射用めっき層25を構成する材料としては、例えば銀(Ag)、金(Au)、パラジウム(Pd)、またはニッケル(Ni)/パラジウム(Pd)/金(Au)の三層構造等を挙げることができるが、光の反射率の観点からは銀(Ag)を用いることが好ましい。なお反射用めっき層25の厚みは、例えば銀(Ag)の場合は1μm〜5μm、またニッケル(Ni)/パラジウム(Pd)/金(Au)の三層構造の場合は、ニッケル(Ni)の厚みを0.2μm以上、パラジウム(Pd)の厚みを0.01〜0.1μm、かつ金(Au)の厚みを0.001〜0.03μmとすることが好ましい。
なお図4に示すように、突起22は、半導体素子載置部材20(配線導体30)と一体としてめっき形成されたものである。すなわち突起22の内部においては、本体めっき層24と、本体めっき層24上の反射用めっき層25とが積層された層構成となっている。
再度図1を参照することにより、このほかの各構成部材について説明する。
本実施の形態において、上述したように、半導体素子11はLED素子からなっている。この場合、半導体素子載置部材20に載置された半導体素子11は、従来一般に用いられているLED素子を使用することができる。また半導体素子11の発光層として、例えばGaP、GaAs、GaAlAs、GaAsP、AlInGaP、またはInGaN等の化合物半導体単結晶からなる材料を適宜選ぶことにより、紫外光から赤外光に渡る発光波長を選択することができる。
また半導体素子11は、はんだまたはダイボンディングペースト(図示せず)により、半導体素子載置部材20上に固定されている。このようなダイボンディングペーストとしては、耐光性のあるエポキシ樹脂やシリコーン樹脂からなるダイボンディングペーストを選択することが可能である。
ボンディングワイヤ12は、例えば金等の導電性の良い材料からなり、その一端が半導体素子11の端子部11aに接続されるとともに、その他端が配線導体30の接続面31上に接続されている。
封止樹脂部13としては、光の取り出し効率を向上させるために、半導体素子パッケージ10の発光波長において光透過率が高く、また屈折率が高い材料を選択するのが望ましい。したがって耐熱性、耐候性、及び機械的強度が高い特性を満たす樹脂として、エポキシ樹脂やシリコーン樹脂を選択することが可能である。封止樹脂部13の形状は、様々に実現することが可能であるが、例えば、封止樹脂部13の全体形状を直方体、円筒形または錐形等の形状とすることが可能である。なお封止樹脂部13の厚み(すなわちコアレス型の半導体素子パッケージ10全体としての厚み)は、200μm〜500μmとすることが可能であり、従来の半導体素子パッケージ(例えばPLCCタイプ、SONタイプ)より薄型に構成することができる。また封止樹脂部13の表面(すなわち図1の上面)には、半導体素子11からの光が放出される発光面13aが形成されている。
ところで、図5に示すように、このようなコアレス型の半導体素子パッケージ10は、配線基板35上に配置して用いることができる。このような配線基板35は、基板本体36と、基板本体36上に形成された配線端子部37、38とを有している。このうち一方の配線端子部37は、一方の接続金属部33を介して半導体素子載置部材20の外部端子26に接続されている。また他方の配線端子部38は、他方の接続金属部34を介して配線導体30の外部端子32に接続されている。なお接続金属部33、34は、例えばはんだから構成することができる。
このようにして、半導体素子パッケージ10を配線基板35上に配置するとともに、配線端子部37、38間に電流を流した場合、半導体素子載置部材20上の半導体素子11に電流が加わり、半導体素子11が点灯する。
この際、半導体素子11からの光は、半導体素子載置部材20の載置面21に形成された反射用めっき層25(図4参照)で反射し、この光は概ね発光面13a側を向いて図5の符号Lで示すように照射される。
他方、半導体素子11から生じた熱は、本体めっき層24の外部端子26から接続金属部33を介して外方へ逃がされる(図5の符号H)。したがって、半導体素子11からの熱が封止樹脂部13内に蓄積することがなく、熱によって半導体素子11が破壊されることを防止することができる。
以上の図5の例では、半導体素子載置部材20の機能としては、半導体素子11を機械的に支持する機能と、半導体素子11に電気的に接続して電気端子となる機能との2つを有している。しかしながらこれに限らず、図6に示す変形例に示すように、半導体素子パッケージ10Cの構成として、半導体素子載置部材20は半導体素子11を機械的に支持する機能のみとし、電気端子として新たな配線導体30Aを追加した構成としてもよい。このような構成では、半導体素子パッケージ10Cは、1つの半導体素子載置部材20と2つの配線導体30、30Aとにより構成される。なお図6中、符号Eは半導体素子11を点灯させる電流の流れを示し、符号Hは半導体素子11からの熱の流れを示している。なお図6において図1乃至図5に示す実施の形態と同一部分には同一の符号を付してある。
次に、本実施の形態による半導体素子載置基板(図3)およびコアレス型の半導体素子パッケージ(図1)の製造方法について、図7乃至図10を用いて説明する。このうち図7(a)−(e)は、本実施の形態による半導体素子載置基板50の製造方法を示す図であり、図8(a)−(d)および図9(a)−(c)は、図7(c)に示す工程において、電解めっき法により半導体素子載置部材20および配線導体30を形成する方法を示す図である。また図10(a)−(e)は、半導体素子載置基板50を作製した後、コアレス型の半導体素子パッケージ10を得るまでの工程を示す図である。
まず図7(a)に示すように、支持部材として機能する基板40を準備する。この基板40としては、例えば銅、鉄−ニッケル合金、鉄−ニッケル−クロム合金、鉄−ニッケル−カーボン合金等の導電性基板、または表面にCu、Ni、Ag、Pd、Auもしくはこれらの合金からなる導電性層を備えた絶縁性基板を使用することができる。基板40として例えば銅または銅合金を用いた場合、半導体素子11を組み込んだ後、選択的なエッチングにより基板40を除去することが可能となる。なお、後述するように、半導体素子載置部材20および配線導体30を基板40から容易に剥離できるように、予め基板40の一面に凹凸をつける表面処理を行い、かつ、剥離性をもたせる剥離処理を行っておく等の処置をとっても良い。ここでの表面処理としては、サンドブラストによるブラスト処理、剥離処理としては、基板40の表面に酸化膜を形成する方法等が挙げられる。
次に、基板40の表面および裏面に各々所望のパターンを有するレジスト層41、42を設ける(図7(b))。このうち表面側のレジスト層41は、例えばアルカリ、酸、溶剤等により剥離可能な樹脂からなっており、アクリル系樹脂等の感光性かつ耐薬品性樹脂からなっている。
またレジスト層41には、各半導体素子載置部材20および各配線導体30の形成部位に相当する箇所に開口部41a、41bが形成され、この開口部41a、41bからは基板40が露出している。なお開口部41a、41bのうち、開口部41aは半導体素子載置部材20を設ける箇所に対応し、開口部41bは配線導体30を設ける箇所に対応する。この場合、基板40の表面全体にレジスト層41を設け、このレジスト層41に対してフォトマスクを介して露光し、その後現像することにより、レジスト層41に開口部41a、41bを形成する。なお表面側のレジスト層41の厚みは、半導体素子載置部材20および配線導体30の厚みより厚くしておく。
一方、裏面側のレジスト層42は、例えばアルカリ、酸、溶剤等により剥離可能な樹脂からなっており、上述した表面側のレジスト層41と異なる材料からなっていても良い。また裏面側のレジスト層42は、搬送用穴27の形成部位に相当する箇所に開口部42aが形成され、この開口部42aからは基板40が露出している。この場合、基板40の裏面全体にレジスト層42を設け、このレジスト層42に対してフォトマスクを介して露光し、その後現像することにより、レジスト層42に開口部42aを形成する。
次に、基板40の裏面側をカバー43で覆って、基板40の表面側に電解めっきを施す。これにより基板40上に金属を析出させて、載置面21を有する半導体素子載置部材20を形成するとともに、半導体素子載置部材20周囲に設けられ、接続面31を有する配線導体30を形成する(図7(c))。この場合、半導体素子載置部材20の載置面21および配線導体30の接続面31には、それぞれ載置面21および接続面31上方に向かって突出する突起22が形成される。
以下、図8(a)−(d)により、このような形状を有する半導体素子載置部材20および配線導体30を作製する方法について説明する。
まず、基板40に電解めっきを施すことにより、レジスト層41の開口部41a、41b内に、例えばニッケル(Ni)からなる本体めっき層24を形成する(図8(a)−(c))。この場合、電解めっきは、例えばニッケルめっき用のめっき浴47中で行われる。なおめっき浴47としては、例えば高ニッケル濃度のスルファミン酸ニッケルめっき浴を用いることができる。
この間、まず図8(a)に示すように、基板40に対して電流を加えることにより、基板40上にめっき層24a(例えばニッケルめっき層)を形成する。このめっき層24aは、本体めっき層24の一部を構成する薄い層(例えば1μm〜5μmの厚みの層)からなる。
次に、この薄いめっき層24a上に、例えば銅からなる個片48を配置する。個片48の大きさは問わないが、例えば直径0.01μm〜5μm程度の略球状のものを用いることができる(図8(b))。
続いて、めっき浴47中で引き続き電解めっきを行うことにより、所定の厚み(例えば10μm〜100μm)を有する本体めっき層24を形成する。この際、個片48の部分に電流集中が起こるので、この部分でめっきが集中的に成長し、これにより、本体めっき層24において上方に突出する突起22が形成される(図8(c))。
次に、本体めっき層24上に例えば銀(Ag)、金(Au)、パラジウム(Pd)、またはニッケル(Ni)/パラジウム(Pd)/金(Au)の三層構造等からなる反射用めっき層25を形成する(図8(d))。この反射用めっき層25は、半導体素子11からの光を反射するための反射面として機能するものである。この場合、めっき液として例えばシアンめっき浴を用いることができる。
このようにして、レジスト層41の開口部41a、41b内に、本体めっき層24と反射用めっき層25とを有する半導体素子載置部材20および配線導体30が形成される。
あるいは、半導体素子載置部材20および配線導体30をめっきにより形成する場合、図9(a)−(c)に示す方法を用いても良い。
この場合、まず予め基板40に粗面加工等を施すことにより、基板40に微細な凸部49を形成しておく(図9(a))。微細な凸部49の大きさは問わないが、例えばその径が0.01μm〜1μm程度のものが利用できる。
続いて、基板40に対してめっき浴47中で電解めっきを施すことにより、例えばニッケル(Ni)からなる本体めっき層24を形成する。この場合、凸部49の部分に電流集中が起こるので、この部分でめっきが集中的に成長し、これにより、本体めっき層24において上方に突出する突起22が形成される(図9(b))。
次に、本体めっき層24上に、例えば銀(Ag)、金(Au)、パラジウム(Pd)、またはニッケル(Ni)/パラジウム(Pd)/金(Au)の三層構造等からなる反射用めっき層25を形成することにより、本体めっき層24と反射用めっき層25とを有する半導体素子載置部材20および配線導体30が形成される(図9(c))。
このようにして半導体素子載置部材20と配線導体30とをめっきにより形成した後、図7(d)に示すように、基板40の表面側をカバー44で覆うとともに、基板40の裏面側のカバー43を剥離する。次に基板40の裏面側からエッチングを施すことにより、基板40を所定の外形形状にするとともに、基板40上のレジスト層42の開口部42aに対応する位置に、所望の搬送用穴27を形成する。なお、この搬送用穴27は、後述する半導体素子パッケージ10の製造工程において、基板40を搬送する際や位置決めを行なう際に用いられる。
次いで基板40の表面側のカバー44を剥離し、更に基板40の表面側および裏面側のレジスト層41、42を剥離する(図7(e))。このようにして、半導体素子載置部材20と配線導体30との組合体15(図2参照)と、この組合体15を支持する基板40とを備えた半導体素子載置基板50が得られる。なお、この際、支持部材として機能する基板40を半導体素子載置部材20および配線導体30から除去すれば、図2に示す組合体15を得ることができる。
次に、本実施の形態によるコアレス型の半導体素子パッケージの製造方法について、図10(a)−(e)を用いて説明する。なお図10(a)−(e)において、便宜上、基板40の搬送用穴27(図7(e))の表示を省略している。
まず、上述した図7(a)−(e)に示す工程により、基板40と、基板40上に形成された半導体素子載置部材20と配線導体30との組合体15とを有する半導体素子載置基板50を作製する(図10(a))。
次に、半導体素子載置部材20の載置面21上に、はんだまたはダイボンディングペースト(図示せず)を介して半導体素子11を搭載して固定する(図10(b))。なおダイボンディングペーストとしては、耐光性のあるエポキシ樹脂やシリコーン樹脂からなるダイボンディングペーストを用いることができる。
次に、ボンディングワイヤ12を用いて、半導体素子11の端子部11aと配線導体30の接続面31とを電気的に接続する(ワイヤボンディング)(図10(c))。
その後、基板40上の半導体素子載置部材20、配線導体30、半導体素子11、およびボンディングワイヤ12を例えばエポキシ樹脂またはシリコーン樹脂からなる封止樹脂部13により封止する(図10(d))。次いで、例えばエッチングによりまたは物理的に剥離することにより、裏面側の基板40を半導体素子載置部材20および配線導体30から除去する。このようにして、図1に示すコアレス型の半導体素子パッケージ10を得ることができる(図10(e))。
なお、予め基板40上に複数の半導体素子載置部材20および複数の配線導体30を形成しておき、各半導体素子11を含む半導体素子パッケージ毎に封止樹脂部13をダイシングすることにより、図1に示すコアレス型の半導体素子パッケージ10を得ても良い。
以上説明したように本実施の形態によれば、半導体素子載置部材20の載置面21および配線導体30の接続面31に、封止樹脂部13との密着性を高めるための突起22を載置面21および接続面31上方に向かって突出するよう設けたので、半導体素子載置部材20および配線導体30と、封止樹脂部13との密着性を高めることができる。すなわち、半導体素子載置部材20および配線導体30と、封止樹脂部13との接触面積が増加するとともに、突起22による物理的なアンカー効果が得られることにより、半導体素子載置部材20および配線導体30の引抜き強度が増加する。この結果、半導体素子載置部材20および配線導体30が封止樹脂部13から脱落することを防止することができ、信頼性の高い半導体素子パッケージ10を得ることができる。
また本実施の形態によれば、半導体素子11を搭載するためにリードフレーム等を用いることがない(すなわちコアレスである)ので、半導体素子パッケージ10の厚みを薄くすることができる。具体的には、半導体素子パッケージ10の厚みを200μm〜500μmとすることができる。
さらに本実施の形態によれば、半導体素子載置部材20が金属めっきから構成されているので、半導体素子11からの熱を半導体素子パッケージ10の外方に逃がしやすく、半導体素子パッケージ10の放熱性を高めることができる。
第2の実施の形態
次に、本発明の第2の実施の形態について図11を参照して説明する。図11は、本発明の第2の実施の形態を示す図であり、第1の実施の形態の図1に対応する図である。図11に示す第2の実施の形態は、半導体素子載置部材20および配線導体30から側方に向けて突出する側方突起部29、39が設けられている点が異なるものであり、他の構成は上述した第1の実施の形態と略同一である。図11において、図1乃至図10に示す第1の実施の形態と同一部分には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
図11に示すように、本実施の形態によるコアレス型の半導体素子パッケージ10Aにおいて、半導体素子載置部材20の載置面21および配線導体30の接続面31に、封止樹脂部13との密着性を高めるための突起22が設けられており、この突起22は、載置面21および接続面31の上方に向かって突出している。
本実施の形態においては、図11に示すように、半導体素子載置部材20は、その側面20aから側方に向けて突出する側方突起部29を有している。この側方突起部29は、半導体素子載置部材20の側面20a全周にわたって設けられていることが好ましい。同様に、配線導体30は、その側面30bから側方に向けて突出する側方突起部39を有している。この側方突起部39についても、配線導体30の側面30b全周にわたって設けられていることが好ましい。
このような形状を有する半導体素子載置部材20および配線導体30を作製する場合、電解めっきにより半導体素子載置部材20および配線導体30を形成する工程において(図7(c)参照)、めっき金属をレジスト層41の厚みより厚く析出させる。これにより、レジスト層41の開口部41a、41b内に析出した金属は、開口部41a、41bの内壁に沿って上方に堆積した後、レジスト層41から盛り上がりながらレジスト層41の表面に沿って横方向にも析出する。このようにして、図11に示すように、半導体素子載置部材20の側面20aおよび配線導体30の側面30bからそれぞれ側方に向けて突出する側方突起部29、39が形成される。
このほか本実施の形態によるコアレス型の半導体素子パッケージの製造方法および半導体素子載置基板の製造方法については、上述した第1の実施の形態と略同一であるので、ここでは詳細な説明を省略する。
本実施の形態によれば、半導体素子載置部材20および配線導体30の側面20a、30bから側方に向けて突出する側方突起部29、39が設けられているので、封止樹脂部13から半導体素子載置部材20および配線導体30が抜け落ちることを防止することができる。
第3の実施の形態
次に、本発明の第3の実施の形態について図12および図13を参照して説明する。図12および図13は、本発明の第3の実施の形態を示す図である。図12は、第1の実施の形態の図1に対応する図である。図13は、半導体素子載置部材20(配線導体30)の平面図である。図12および図13に示す第3の実施の形態は、突起23が半導体素子載置部材20の載置面21および配線導体30の接続面31の外周全体にわたって形成されている点が異なるものであり、他の構成は上述した第1の実施の形態および第2の実施の形態と略同一である。図12および図13において、図1乃至図11に示す第1の実施の形態および第2の実施の形態と同一部分には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
図12に示すように、本実施の形態によるコアレス型の半導体素子パッケージ10Bにおいて、半導体素子載置部材20の載置面21および配線導体30の接続面31に、それぞれ封止樹脂部13との密着性を高めるための突起23が設けられている。各突起23は、載置面21および接続面31の上方に向かって突出しており、かつそれぞれ半導体素子載置部材20の側面20aおよび配線導体30の側面30bから側方に向けても突出している。
この場合、図13に示すように、各突起23は、半導体素子載置部材20の載置面21および配線導体30の接続面31の外縁に沿って、載置面21および接続面31の全周にわたって形成されている。
このような形状を有する半導体素子載置部材20および配線導体30を作製する場合、電解めっきにより半導体素子載置部材20および配線導体30を形成する工程において(図7(c)参照)、突起を形成する際の核となる金属(例えば図8(b)−(d)における個片48、または図9(a)−(c)における凸部49に相当する)を突起23の形状に対応させて配置しておき、この部分でめっきを集中的に成長させる。これにより、半導体素子載置部材20の載置面21および配線導体30の接続面31の外周全体にわたってそれぞれ突起23を形成することができる。
このほか本実施の形態によるコアレス型の半導体素子パッケージの製造方法および半導体素子載置基板の製造方法については、上述した第1の実施の形態と略同一であるので、ここでは詳細な説明を省略する。
本実施の形態によれば、半導体素子載置部材20の載置面21および配線導体30の接続面31に、それぞれ封止樹脂部13との密着性を高めるための突起23を設けたので、半導体素子載置部材20および配線導体30と封止樹脂部13との密着性を高めることができ、半導体素子載置部材20および配線導体30が封止樹脂部13から脱落することを防止することができる。
本実施の形態によれば、半導体素子11として例えばLED素子を使用した場合、突起23が光を上方に反射させるため(図12の符号L参照)、発光方向の制御、発光効率の向上という効果も同時に得られる。
なお、上述した第1の実施の形態乃至第3の実施の形態においては、半導体素子載置部材20の載置面21および配線導体30の接続面31の両方に突起22を形成している。しかしながらこれに限らず、半導体素子載置部材20の載置面21および配線導体30の接続面31のうち、いずれか一方の面のみに突起22を形成しても良い。
10、10A、10B、10C 半導体素子パッケージ
11 半導体素子
12 ボンディングワイヤ
13 封止樹脂部
15 組合体
20 半導体素子載置部材
21 載置面
22、23 突起
29 側方突起部
30、30A 配線導体
31 接続面
40 基板
50 半導体素子載置基板

Claims (17)

  1. 半導体素子と封止樹脂部とを含むコアレス型半導体素子パッケージを構成するための、半導体素子載置部材と配線導体との組合体において、
    半導体素子を載置する載置面を有する半導体素子載置部材と、
    半導体素子載置部材の周囲に設けられ、半導体素子に接続される接続面を有する配線導体とを備え、
    半導体素子載置部材の載置面および配線導体の接続面のうち少なくとも一方の面に、封止樹脂部との密着性を高めるための突起を面上方に向かって突出するよう設けたことを特徴とする半導体素子載置部材と配線導体との組合体。
  2. 半導体素子載置部材および配線導体は、めっきにより形成されていることを特徴とする請求項1記載の半導体素子載置部材と配線導体との組合体。
  3. 突起は、半導体素子載置部材および配線導体のうち少なくとも一方と一体となってめっきにより形成されていることを特徴とする請求項2記載の半導体素子載置部材と配線導体との組合体。
  4. 突起はドーム形状を有し、突起の直径は10μm〜100μmであり、突起の高さは5μm〜25μmであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項記載の半導体素子載置部材と配線導体との組合体。
  5. 半導体素子載置部材および配線導体の少なくとも一方は、その側面から突出する側方突起部を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項記載の半導体素子載置部材と配線導体との組合体。
  6. 突起は、半導体素子載置部材の載置面および配線導体の接続面のうち少なくとも一方の面の外周全体にわたって形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項記載の半導体素子載置部材と配線導体との組合体。
  7. 請求項1乃至6のいずれか一項記載の半導体素子載置部材と配線導体との組合体と、
    半導体素子載置部材と配線導体との組合体を支持する基板とを備えたことを特徴とする半導体素子載置基板。
  8. コアレス型半導体素子パッケージにおいて、
    半導体素子を載置する載置面を有する半導体素子載置部材と、
    半導体素子載置部材の載置面上に載置された半導体素子と、
    半導体素子載置部材の周囲に設けられ、半導体素子に接続される接続面を有する配線導体と、
    配線導体の接続面と半導体素子とを電気的に接続する導電部と、
    半導体素子載置部材、半導体素子、配線導体、および導電部を封止する封止樹脂部とを備え、
    半導体素子載置部材の載置面および配線導体の接続面のうち少なくとも一方の面に、封止樹脂部との密着性を高めるための突起を面上方に向かって突出するよう設けたことを特徴とする半導体素子パッケージ。
  9. 半導体素子載置部材および配線導体は、めっきにより形成されていることを特徴とする請求項8記載の半導体素子パッケージ。
  10. 突起は、半導体素子載置部材および配線導体のうち少なくとも一方と一体となってめっきにより形成されていることを特徴とする請求項8または9記載の半導体素子パッケージ。
  11. 突起はドーム形状を有し、突起の直径は10μm〜100μmであり、突起の高さは5μm〜25μmであることを特徴とする請求項8乃至10のいずれか一項記載の半導体素子パッケージ。
  12. 半導体素子載置部材および配線導体の少なくとも一方は、その側面から突出する側方突起部を有することを特徴とする請求項8乃至11のいずれか一項記載の半導体素子パッケージ。
  13. 突起は、半導体素子載置部材の載置面および配線導体の接続面のうち少なくとも一方の面の外周全体にわたって形成されていることを特徴とする請求項8乃至10のいずれか一項記載の半導体素子パッケージ。
  14. コアレス型半導体素子パッケージを製造するために用いられる半導体素子載置基板の製造方法において、
    支持部材として機能する基板を準備する工程と、
    基板の表面に、所望パターンを有するレジストを設ける工程と、
    基板の表面側にめっきを施し、半導体素子を載置するための載置面を有する半導体素子載置部材と、半導体素子載置部材の周囲に設けられ、半導体素子に接続される接続面を有する配線導体とを形成する工程と、
    基板の表面側のレジストを剥離する工程とを備え、
    半導体素子載置部材および配線導体をめっきにより形成する工程において、半導体素子載置部材の載置面および配線導体の接続面のうち少なくとも一方の面に、封止樹脂部との密着性を高めるための突起を面上方に向かって突出するよう形成することを特徴とする半導体素子載置基板の製造方法。
  15. 半導体素子載置部材および配線導体をめっきにより形成する工程の後、基板の裏面側からエッチングを施すことにより、基板を所定の外形形状にするとともに、基板に搬送用穴を形成する工程が設けられていることを特徴とする請求項14記載の半導体素子載置基板の製造方法。
  16. コアレス型半導体素子パッケージの製造方法において、
    支持部材として機能する基板を準備する工程と、
    基板の表面に、所望パターンを有するレジストを設ける工程と、
    基板の表面側にめっきを施し、半導体素子を載置するための載置面を有する半導体素子載置部材と、半導体素子載置部材周囲に設けられ、半導体素子に接続される接続面を有する配線導体とを形成する工程と、
    基板の表面側のレジストを剥離する工程と、
    半導体素子載置部材上に半導体素子を搭載する工程と、
    半導体素子と配線導体とを導電部により接続する工程と、
    基板上の半導体素子載置部材、配線導体、半導体素子、および導電部を封止樹脂により樹脂封止して封止樹脂部を形成する工程と、
    支持部材として機能する基板を封止樹脂部から除去する工程とを備え、
    半導体素子載置部材および配線導体をめっきにより形成する工程において、半導体素子載置部材の載置面および配線導体の接続面のうち少なくとも一方の面に、封止樹脂部との密着性を高めるための突起を面上方に向かって突出するよう形成することを特徴とする半導体素子パッケージの製造方法。
  17. 半導体素子載置部材および配線導体をめっきにより形成する工程の後、基板の裏面側からエッチングを施すことにより、基板を所定の外形形状にするとともに、基板に搬送用穴を形成する工程が設けられていることを特徴とする請求項16記載の半導体素子パッケージの製造方法。
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