JP2011150275A - 正帯電性トナー - Google Patents

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Abstract

【課題】低温定着性、耐オフセット性に優れ、定着温度領域が広く、かつカブリの発生やベタ追従性の低下が抑制され、さらに初期画像濃度特性に優れる、正帯電性トナーを提供すること。
【解決手段】軟化点が10℃以上異なる2種のポリエステルを含む結着樹脂、着色剤及び正帯電性荷電制御剤を含有するトナー母粒子及び外添剤を含有してなる正帯電性トナーであって、前記2種のポリエステルが、軟化点が105〜140℃、ガラス転移点が30〜55℃、重量平均分子量が10000〜45000のポリエステルAと、軟化点が140〜170℃、ガラス転移点が55℃を超えて80℃以下、重量平均分子量45000〜150000のポリエステルBであり、前記ポリエステルAがアジピン酸化合物を含有するカルボン酸成分とアルコール成分とを縮重合させて得られるポリエステルである正帯電性トナー。
【選択図】なし

Description

本発明は、電子写真法、静電記録法、静電印刷法等において形成される潜像の現像に用いられる正帯電性トナーに関する。
近年、電子写真装置の小型化、高速化が強く望まれており、トナーには最低定着温度の低下、定着領域温度域の拡大が求められている。
この要望に応えるために、2種の軟化点の異なるポリエステルからなるトナー、例えば、軟化点が80℃以上120℃未満の低軟化点ポリエステルと軟化点が120℃以上170℃以下の高軟化点ポリエステルを含むトナー(特許文献1参照)や、軟化点の差が30℃以上60℃以下、ガラス転移点の差が10℃未満である2種のポリエステルからなるトナー(特許文献2参照)、軟化点が80℃以上120℃以下の樹脂と軟化点が120℃以上160℃の樹脂を含むトナー(特許文献3参照)が提案されている。
また、重量平均分子量4300と重量平均分子量183000のアジピン酸を用いた2種のポリエステルを使用したトナーや、重量平均分子量6300と重量平均分子量78000のアジピン酸を用いた2種のポリエステルを使用したトナー(特許文献4参照)の開示がある。
特開2003−122059公報 特開2004−279842公報 特開2005−208552公報 特開2006−337847公報
ポリエステルは負帯電性が強いため、正帯電性トナーの結着樹脂として用いるには、正帯電性荷電制御剤を多く配合する必要がある。しかしながら、本発明者らは、低軟化点ポリエステルと高軟化点ポリエステルを用いるトナーでは、荷電制御剤を多量に配合すると、低軟化点ポリエステルと高軟化点ポリエステルの粘度差が大きいことから、荷電制御剤の分散が不十分となり、カブリの発生やベタ追従性の低下により、十分な画質が得られないという課題があることを見出した。
本発明の課題は、低温定着性、耐オフセット性に優れ、定着温度領域が広く、かつカブリの発生やベタ追従性の低下が抑制され、さらに初期画像濃度特性に優れる、正帯電性トナーを提供することにある。
本発明は、軟化点が10℃以上異なる2種のポリエステルを含む結着樹脂、着色剤及び正帯電性荷電制御剤を含有するトナー母粒子及び外添剤を含有してなる正帯電性トナーであって、前記2種のポリエステルが、軟化点が105〜140℃、ガラス転移点が30〜55℃、重量平均分子量が10000〜45000のポリエステルAと、軟化点が140〜170℃、ガラス転移点が55℃を超えて80℃以下、重量平均分子量45000〜150000のポリエステルBであり、前記ポリエステルAがアジピン酸化合物を含有するカルボン酸成分とアルコール成分とを縮重合させて得られるポリエステルである正帯電性トナーに関する。
本発明の正帯電性トナーは、低温定着性、耐オフセット性に優れ、定着温度領域が広く、かつカブリの発生やベタ追従性の低下が抑制され、さらに初期画像濃度特性に優れた効果を奏するものである。
本発明の正帯電性トナーは、軟化点の異なる2種のポリエステルを含有しており、さらにそれらのポリエステルのガラス転移点が異なっている点に特徴を有する。軟化点が105〜140℃、ガラス転移点が30〜55℃、重量平均分子量が10000〜45000のポリエステルAを用いることにより、トナーの低温定着性及び耐低温オフセット性が向上する。また、軟化点が140〜170℃、ガラス転移点が55℃を超えて80℃以下、重量平均分子量45000〜150000のポリエステルBを用いることにより、耐高温オフセット性が向上する。
また、正帯電性トナーの製造において、2種のポリエステルの軟化点を一定の範囲に制御することにより、原料の溶融混練時に適切なシェアを付与することができ、荷電制御剤の分散を良好に保つことができ、結果として、帯電安定性が向上し、カブリの発生が抑制され、ベタ追従性が良好となる。
上記観点から、前記軟化点の異なる2種のポリエステルのうち、軟化点が低い方のポリエステルAの軟化点は、トナーの耐高温オフセット性を向上させる観点、着色剤や荷電制御剤の結着樹脂中での分散性を向上させる観点から、105℃以上であり、110℃以上が好ましく、115℃以上がより好ましい。また、トナーの低温定着性及び耐低温オフセット性を向上させる観点から、140℃以下であり、135℃以下が好ましく、130℃以下がより好ましい。すなわち、これらの観点を総合すると、ポリエステルAの軟化点は、105〜140℃であり、好ましくは110〜135℃であり、より好ましくは115〜130℃である。
一方、軟化点が高い方のポリエステルBの軟化点は、トナーの耐高温オフセット性を向上させる観点から、140℃以上であり、145℃以上が好ましく、150℃以上がより好ましい。また、トナーの低温定着性及び耐低温オフセット性を向上させる観点及び着色剤や荷電制御剤の結着樹脂中での分散性を向上させる観点から、170℃以下であり、165℃以下が好ましく、160℃以下がより好ましい。すなわち、これらの観点を総合すると、ポリエステルBの軟化点は、140〜170℃であり、好ましくは145〜165℃であり、より好ましくは150〜160℃である。
ポリエステルAとポリエステルBの軟化点の差は、トナーの低温定着性及び耐低温オフセット性と耐高温オフセット性を向上させる観点から10℃以上であり、15℃以上が好ましく、20℃以上がより好ましい。また、着色剤や荷電制御剤の結着樹脂中での分散性を向上させる観点から、65℃以下が好ましく、50℃以下がより好ましく、40℃以下がさらに好ましい。すなわち、これらの観点を総合すると、ポリエステルAとポリエステルBの軟化点の差は、10℃以上であり、10〜65℃が好ましく、15〜50℃がより好ましく、20〜40℃がさらに好ましい。
ポリエステルの軟化点は、例えば、ポリエステル化の反応時間を長くしたり、3価以上の原料モノマーを用いたりすることによって、上げることができる。また、例えば、1価の原料モノマーを用いることによって、軟化点を下げることができる。なお、ここで、ポリエステルとは、ポリエステルAとポリエステルBの両方を意味する。以後の記載においても同様である。
さらに、ポリエステルAのガラス転移点は、トナーの保存安定性及び耐高温オフセット性を向上させる観点から、30℃以上であり、33℃以上が好ましく、35℃以上がより好ましい。また、トナーの低温定着性及び耐低温オフセット性を向上させる観点から、55℃以下であり、53℃以下が好ましく、52℃以下がより好ましく、50℃以下がさらに好ましい。すなわち、これらの観点を総合すると、ポリエステルAのガラス転移点は、30〜55℃であり、好ましくは33〜53℃であり、より好ましくは35〜52℃、さらに好ましくは35〜50℃である。
一方、ポリエステルBのガラス転移点は、トナーの保存安定性及び耐高温オフセット性を向上させる観点から、55℃を超え、57℃以上が好ましく、60℃以上がより好ましい。また、トナーの低温定着性及び耐低温オフセット性を向上させる観点から、80℃以下であり、75℃以下が好ましく、70℃以下がより好ましい。すなわち、これらの観点を総合すると、ポリエステルBのガラス転移点は、55℃を超えて80℃以下であり、好ましくは57〜75℃であり、より好ましくは60〜70℃である。
ポリエステルAとポリエステルBのガラス転移点の差は、トナーの低温定着性及び耐低温オフセット性を向上させる観点から、5℃以上が好ましく、7℃以上がより好ましく、8℃以上がさらに好ましく、9℃以上がさらに好ましく、10℃以上がさらに好ましい。また、着色剤や荷電制御剤の結着樹脂中での分散性を向上させる観点から、40℃以下が好ましく、35℃以下がより好ましく、30℃以下がさらに好ましい。すなわち、これらの観点を総合すると、ポリエステルAとポリエステルBのガラス転移点の差は、5〜40℃が好ましく、より好ましくは7〜35℃であり、さらに好ましくは8〜35℃、さらに好ましくは9〜30℃、さらに好ましくは10〜30℃である。
ポリエステルのガラス転移点は、例えば、原料モノマーの組成により制御することができる。例えば、ポリエステルのカルボン酸成分中の脂肪族ジカルボン酸化合物の含有量を減らすことにより、ガラス転移点を上げることができる。また、炭素数の大きい、例えば、炭素数が6以上の2価の原料モノマーや、1価の原料モノマーを用いることによってガラス転移点を下げることができる。
ポリエステルAの重量平均分子量は、トナーの耐高温オフセット性を向上させる観点、着色剤や荷電制御剤の結着樹脂中での分散性を向上させる観点から、10000以上であり、15000以上が好ましく、20000以上がより好ましい。また、トナーの低温定着性及び耐低温オフセット性を向上させる観点から、45000以下であり、40000以下が好ましく、35000以下がより好ましい。すなわち、これらの観点を総合すると、ポリエステルAの重量平均分子量は、10000〜45000であり、好ましくは15000〜40000であり、より好ましくは20000〜35000である。また、同様の観点から、数平均分子量は2000〜4000が好ましく、2400〜3700がより好ましく、2800〜3500がさらに好ましい。また、同様の観点から、分子量ピークは6000〜8500が好ましく、6500〜8200がより好ましく、7000〜8000がさらに好ましい。
一方、ポリエステルBの重量平均分子量は、トナーの耐高温オフセット性を向上させる観点から、45000以上であり、50000以上が好ましく、55000以上がより好ましい。また、トナーの低温定着性、耐低温オフセット性を向上させる観点及び着色剤や荷電制御剤の結着樹脂中での分散性を向上させる観点から、150000以下であり、100000以下が好ましく、80000以下がより好ましい。すなわち、これらの観点を総合すると、ポリエステルBの重量平均分子量は、45000〜150000であり、好ましくは50000〜100000であり、より好ましくは55000〜80000である。また、同様の観点から、数平均分子量は3500〜8000が好ましく、3800〜6500がより好ましく、4000〜5000がさらに好ましい。また、同様の観点から、分子量ピークは8000〜12000が好ましく、8100〜10000がより好ましく、8200〜9000がさらに好ましい。
ポリエステルの分子量は、例えば、ポリエステル化の反応時間を長くしたり、3価以上の原料モノマーを用いたりすることによって、上げることができる。また、例えば、1価の原料モノマーを用いることによって、分子量を下げることができる。
また、ポリエステルAの150℃での貯蔵弾性率は、トナーの保存安定性及び耐高温オフセット性を向上させる観点、着色剤や荷電制御剤の結着樹脂中での分散性を向上させる観点から、100Pa以上が好ましく、300Pa以上がより好ましく、500Pa以上がさらに好ましい。また、トナーの低温定着性及び耐低温オフセット性を向上させる観点から、2000Pa以下が好ましく、1500Pa以下がより好ましく、1000Pa以下がさらに好ましい。すなわち、これらの観点を総合すると、ポリエステルAの150℃での貯蔵弾性率は、100〜2000Paが好ましく、300〜1500Paがより好ましく、500〜1000Paがさらに好ましい。
一方、ポリエステルBの150℃での貯蔵弾性率は、トナーの保存安定性及び耐高温オフセット性を向上させる観点から、2500Pa以上が好ましく、3000Pa以上がより好ましく、3500Pa以上がさらに好ましい。また、トナーの低温定着性及び耐低温オフセット性を向上させる観点、及び着色剤や荷電制御剤の結着樹脂中での分散性を向上させる観点から、20000Pa以下が好ましく、15000Pa以下がより好ましく、10000Pa以下がさらに好ましい。すなわち、これらの観点を総合すると、ポリエステルBの150℃での貯蔵弾性率は、2500〜20000Paが好ましく、3000〜15000Paがより好ましく、3500〜10000Paがさらに好ましい。
ポリエステルAとポリエステルBの150℃での貯蔵弾性率の比(ポリエステルBの貯蔵弾性率/ポリエステルAの貯蔵弾性率)は、着色剤や荷電制御剤の結着樹脂中での分散性を向上させる観点から、100以下が好ましく、50以下がより好ましく、15以下がさらに好ましい。
ポリエステルの貯蔵弾性率は、例えば、ポリエステル化の反応時間を長くしたり、3価以上の原料モノマーを用いたりすることによって、上げることができる。また、1価の原料モノマーを用いることによって、貯蔵弾性率を下げることができる。
ポリエステルは、原料モノマーとして2価以上のアルコールを含むアルコール成分と2価以上のカルボン酸化合物を含むカルボン酸成分とを用い、これらを縮重合させて得られる。
2価のアルコールとしては、炭素数2〜20、好ましくは炭素数2〜15のジオールや、式(I):
Figure 2011150275
(式中、RO及びORはオキシアルキレン基であり、Rはエチレン及び/又はプロピレン基であり、x及びyはアルキレンオキサイドの付加モル数を示し、それぞれ正の数であり、xとyの和の平均値は1〜16が好ましく、1〜8がより好ましく、1.5〜4がさらに好ましい)で表されるビスフェノールのアルキレンオキサイド付加物等が挙げられる。炭素数2〜20のジオールとして、具体的には、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,6-ヘキサンジオール、ビスフェノールA、水素添加ビスフェノールA等が挙げられる。
アルコール成分としては、トナーの帯電安定性を向上させ、カブリやベタ追従性を向上させる観点から、式(I)で表されるビスフェノールのアルキレンオキサイド付加物が好ましい。さらに、同様の観点から、式(I)で表されるビスフェノールのアルキレンオキサイド付加物の含有量は、アルコール成分中、50モル%以上が好ましく、70モル%以上がより好ましく、90モル%以上がさらに好ましい。
3価以上のアルコールとしては、炭素数3〜20、好ましくは炭素数3〜10の3価以上の多価アルコール等が挙げられる。具体的には、ソルビトール、1,4-ソルビタン、ペンタエリスリトール、グリセロール、トリメチロールプロパン等が挙げられる。
一方、2価のカルボン酸化合物としては、炭素数3〜30、好ましくは炭素数3〜20、さらに好ましくは炭素数3〜10のジカルボン酸、及びそれらの酸無水物、炭素数1〜12のアルキルエステル等の誘導体等が挙げられる。具体的なジカルボン酸としては、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸等の芳香族ジカルボン酸、コハク酸、フマル酸、マレイン酸、アジピン酸、炭素数1〜20のアルキル基又はアルケニル基で置換されたコハク酸等の脂肪族ジカルボン酸が挙げられる。
3価以上のカルボン酸化合物としては、炭素数4〜30、好ましくは炭素数4〜20、さらに好ましくは炭素数4〜10の3価以上の多価カルボン酸、及びそれらの酸無水物、炭素数1〜12のアルキルエステル等の誘導体等が挙げられる。具体的には、1,2,4-ベンゼントリカルボン酸(トリメリット酸)等が挙げられる。
カルボン酸成分としては、ポリエステルのガラス転移点を下げ、トナーの低温定着性及び耐低温オフセット性を向上させる観点からは、脂肪族ジカルボン酸化合物、例えば、コハク酸、フマル酸、マレイン酸、アジピン酸及び炭素数1〜20のアルキル基又は炭素数2〜20のアルケニル基で置換されたコハク酸の各化合物を用いることが好ましい。
さらに、カルボン酸成分としては、トナーの初期画像濃度の値を大きくし、その変動幅を小さくする観点、すなわち初期画像濃度特性を向上させる観点から、アジピン酸化合物を用いることが好ましい。
本発明は、ポリエステルAが、アジピン酸化合物を含有するカルボン酸成分とアルコール成分とを縮重合させて得られるポリエステルである点に特徴を有する。アジピン酸化合物を用いたポリエステルAは適度な柔軟性を有し、外添剤が、外添処理工程においてトナー表面に適度に埋め込まれながら付着し、付着強度が強くなると考えられる。一方、主鎖にアジピン酸のようなソフトセグメントを有していないポリエステルAは、柔軟性を有しないため、外添剤は弱い付着強度でトナー表面に付着していると考えられる。このような外添剤の付着強度の弱いトナーは、印字中にトナーカートリッジ内でストレスを受けて、外添剤の付着強度が徐々に高まり、それに伴い、現像量が増加し、画像濃度も徐々に向上し、結果として変動幅が大きくなる。一方、アジピン酸化合物を用いて得られたポリエステルAを含有したトナーは、外添剤の付着強度の強いために、印字初期から現像量が十分高く、その結果、画像濃度が高く、変動幅も小さくなるものと考えられる。
ポリエステルAのカルボン酸成分中のアジピン酸化合物の含有量は、ポリエステルAのガラス転移点を下げ、トナーの低温定着性及び耐低温オフセット性を向上させる観点、及び初期画像濃度特性を向上させる観点から、ポリエステルAのカルボン酸成分中、15モル%以上が好ましく、18モル%以上がより好ましく、20モル%以上がさらに好ましく、24モル%以上がさらに好ましく、28モル%以上がさらに好ましい。また、トナーの保存安定性及び耐高温オフセット性を向上させる観点から、ポリエステルAのカルボン酸成分中、60モル%以下が好ましく、55モル%以下がより好ましく、50モル%以下がさらに好ましく、45モル%以下がさらに好ましく、40モル%以下がさらに好ましい。すなわち、これらの観点を総合すると、アジピン酸の含有量は、ポリエステルAのカルボン酸成分中、15〜60モル%が好ましく、18〜55モル%がより好ましく、20〜50モル%がさらに好ましく、24〜45モル%がさらに好ましく、28〜40モル%がさらに好ましい。
また、アジピン酸化合物の含有量は、ポリエステルAのガラス転移点を下げ、トナーの低温定着性及び耐低温オフセット性を向上させる観点、初期画像濃度特性を向上させる観点から、ポリエステルAの原料モノマー総量中、すなわち、カルボン酸成分とアルコール成分の総量中、7モル%以上が好ましく、8モル%以上がより好ましく、9モル%以上がさらに好ましく、10モル%以上がさらに好ましく、12モル%以上がさらに好ましく、トナーの保存安定性、耐高温オフセット性を向上させる観点から、28モル%以下が好ましく、25モル%以下がより好ましく、22モル%以下がさらに好ましく、20モル%以下がさらに好ましく、18モル%以下がさらに好ましい。すなわち、これらの観点を総合すると、アジピン酸化合物の含有量は、ポリエステルAの原料モノマー総量中、7〜28モル%が好ましく、8〜25モル%がより好ましく、9〜22モル%がさらに好ましく、10〜20モル%がさらに好ましく、12〜18モル%がさらに好ましい。
一方、ポリエステルBのカルボン酸成分において、ポリエステルBのガラス転移点を上げ、トナーの耐高温オフセット性を向上させる観点から、脂肪族ジカルボン酸化合物の含有量は、ポリエステルBのカルボン酸成分中、40モル%未満が好ましく、30モル%以下がより好ましく、20モル%以下がさらに好ましい。
アジピン酸化合物の含有量は、トナーの初期画像濃度特性を向上させる観点から、ポリエステルBのカルボン酸成分中、1モル%以上が好ましく、3モル%以上がより好ましく、5モル%以上がさらに好ましい。また、トナーの保存安定性及び耐高温オフセット性を向上させる観点から、ポリエステルBのカルボン酸成分中、30モル%以下が好ましく、25モル%以下がより好ましく、20モル%以下がさらに好ましい。すなわち、これらの観点を総合すると、アジピン酸の含有量は、ポリエステルBのカルボン酸成分中、1〜30モル%が好ましく、3〜25モル%がより好ましく、5〜20モル%がさらに好ましい。
また、アジピン酸化合物の含有量は、トナーの初期画像濃度特性を向上させる観点から、ポリエステルBの原料モノマー総量中、すなわち、カルボン酸成分とアルコール成分の総量中、1モル%以上が好ましく、2モル%以上がより好ましく、3モル%以上がさらに好ましく、トナーの保存安定性及び耐高温オフセット性を向上させる観点から、15モル%以下が好ましく、12モル%以下がより好ましく、9モル%以下がさらに好ましい。すなわち、これらの観点を総合すると、アジピン酸化合物の含有量は、ポリエステルBの原料モノマー総量中、1〜15モル%が好ましく、2〜12モル%がより好ましく、3〜9モル%がさらに好ましい。
ポリエステルは、例えば、アルコール成分とカルボン酸成分とを不活性ガス雰囲気中にて、必要に応じてエステル化触媒、重合禁止剤等の存在下、180〜250℃程度の温度で縮重合させて製造することができる。エステル化触媒としては、酸化ジブチル錫、2-エチルへキサン酸錫(II)等の錫化合物、チタンジイソプロピレートビストリエタノールアミネート等のチタン化合物等のエステル化触媒等が挙げられる。エステル化触媒の使用量は、原料モノマー総量、すなわちカルボン酸成分とアルコール成分の総量100重量部に対して、0.01〜1重量部が好ましく、0.1〜0.6重量部がより好ましい。
なお、本発明において、ポリエステルは、実質的にその特性を損なわない程度に変性されたポリエステルであってもよい。変性されたポリエステルとしては、例えば、特開平11−133668号公報、特開平10−239903号公報、特開平8−20636号公報等に記載の方法によりフェノール、ウレタン、エポキシ等によりグラフト化やブロック化したポリエステルをいう。
ポリエステルA及びポリエステルBの酸価は、トナーの正帯電性の観点から、20mgKOH/g以下が好ましく、15mgKOH/g以下がより好ましく、10mgKOH/g以下がさらに好ましい。
結着樹脂におけるポリエステルAとポリエステルBの重量比(ポリエステルA/ポリエステルB)は、トナーの低温定着性及び耐低温オフセット性を向上させる観点、トナーの初期画像濃度特性を向上させる観点から、10/90〜99/1が好ましく、15/85〜99/1がより好ましく、20/80〜99/1がさらに好ましい。また、トナーの耐高温オフセット性を向上させる観点から、1/99〜80/20が好ましく、1/99〜70/30がより好ましく、1/99〜50/50がさらに好ましい。従って、トナーの定着温度領域を広げる観点、初期画像濃度特性を向上させる観点から、10/90〜80/20が好ましく、15/85〜70/30がより好ましく、20/80〜50/50がさらに好ましい。
結着樹脂には、ポリエステルAとポリエステルB以外の結着樹脂が、本発明の効果を損なわない範囲で含まれていてもよいが、ポリエステルAとポリエステルBの総量は、結着樹脂中、80重量%以上が好ましく、90重量%以上がより好ましく、実質的に100重量%がさらに好ましい。ポリエステルA及びポリエステルB以外の結着樹脂としては、ポリエステルA及びB以外のポリエステル、ビニル系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリカーボネート、ポリウレタン等が挙げられるが、低温定着性を向上させる観点から、ポリエステルA及びB以外のポリエステルが好ましい。
結着樹脂中の全ポリエステル(ポリエステルA、ポリエステルB及びポリエステルAとポリエステルB以外のポリエステル)において、アジピン酸化合物の含有量は、各々のポリエステルの原料モノマー総量、すなわち、カルボン酸成分とアルコール成分の総量中、トナーの初期画像濃度特性を向上させる観点から、1モル%以上が好ましく、2モル%以上がより好ましく、2.5モル%以上がさらに好ましく、3モル%以上がさらに好ましく、4モル%以上がさらに好ましい。また、トナーの保存安定性及び耐高温オフセット性を向上させる観点から、20モル%以下が好ましく、18モル%以下がより好ましく、16モル%以下がさらに好ましい。すなわち、これらの観点を総合すると、1〜20モル%が好ましく、より好ましくは2〜20モル%、さらに好ましくは2〜18モル%、さらに好ましくは2.5〜16モル%、さらに好ましくは4〜16モル%である。
全ポリエステル中のアジピン酸化合物の含有量は、後述の表2で示すように、各ポリエステル中のアジピン酸化合物の含有量の加重平均値で求めることができる。
本発明のトナー母粒子は、結着樹脂以外に、少なくとも着色剤及び正帯電性荷電制御剤を含有する。
着色剤としては、トナー用着色剤として用いられている染料、顔料等のすべてを使用することができ、カーボンブラック、フタロシアニンブルー、パーマネントブラウンFG、ブリリアントファーストスカーレット、ピグメントグリーンB、ローダミン−Bベース、ソルベントレッド49、ソルベントレッド146、ソルベントブルー35、キナクリドン、カーミン6B、イソインドリン、ジスアゾエロー等が用いることができる。着色剤の含有量は、結着樹脂100重量部に対して、1〜40重量部が好ましく、2〜10重量部がより好ましい。本発明のトナーは、黒トナー、カラートナーのいずれであってもよい
正帯電性荷電制御剤としては、ニグロシン染料、例えば「ニグロシンベースEX」、「オイルブラックBS」、「オイルブラックSO」、「ボントロンN-01」、「ボントロンN-04」、「ボントロンN-07」、「ボントロンN-09」、「ボントロンN-11」(以上、オリエント化学工業社製)等;3級アミンを側鎖として含有するトリフェニルメタン系染料;4級アンモニウム塩化合物、例えば「ボントロンP-51」、「ボントロンP-52」(以上、オリエント化学工業社製)、「TP-415」(保土谷化学工業社製)、セチルトリメチルアンモニウムブロミド、「COPYCHARGEPXVP435」(ヘキスト社製)等;イミダゾール誘導体、例えば「PLZ-2001」、「PLZ-8001」(以上、四国化成社製)等の高分子化合物ではない正帯電性荷電制御剤や、ポリアミン樹脂、例えば「AFP-B」(オリエント化学工業社製)等;スチレンアクリル系樹脂、例えば「FCA-201-PS」(藤倉化成社製)等の高分子化合物の正帯電性荷電制御剤(以後、正帯電性荷電制御樹脂と記す)が挙げられる。
正帯電性荷電制御剤の含有量は、トナーの帯電量を適性にして、カブリを抑制しベタ追従性を向上させる観点から、結着樹脂100重量部に対して、0.3重量部以上が好ましく、1重量部以上がより好ましく、2重量部以上がさらに好ましい。また、同様の観点から、結着樹脂100重量部に対して、20重量部以下が好ましく、18重量部以下がより好ましく、15重量部以下がさらに好ましい。すなわち、これらの観点を総合すると、正帯電性荷電制御剤の含有量は、結着樹脂100重量部に対して、1〜20重量部が好ましく、2〜18重量部がより好ましく、3〜15重量部がさらに好ましい。
高分子化合物ではない正帯電性荷電制御剤の含有量は、トナーの帯電量を適性にして、カブリを抑制しベタ追従性を向上させる観点から、結着樹脂100重量部に対して、1〜10重量部が好ましく、1.5〜8重量部がより好ましく、2〜6重量部がさらに好ましい。
また、正帯電性荷電制御樹脂の含有量は、トナーの帯電量を適性にして、カブリを抑制しベタ追従性を向上させる観点から、結着樹脂100重量部に対して、3〜20重量部が好ましく、4〜12重量部がより好ましく、5〜10重量部がさらに好ましい。
高分子化合物ではない正帯電性荷電制御剤と正帯電性荷電制御樹脂を併用して用いてもよく、その場合、高分子化合物ではない正帯電性荷電制御剤の含有量は、同様の観点から、結着樹脂100重量部に対して、1〜10重量部が好ましく、1.5〜8重量部がより好ましく、2〜6重量部がさらに好ましい。また、正帯電性荷電制御樹脂の含有量は、同様の観点から、結着樹脂100重量部に対して、3〜20重量部が好ましく、4〜15重量部がより好ましく、5〜10重量部がさらに好ましい。高分子タイプではない正帯電性荷電制御剤と正帯電性荷電制御樹脂を合わせた含有量は、同様の観点から、結着樹脂100重量部に対して、4〜20重量部が好ましく、5〜18重量部がより好ましく、6〜15重量部がさらに好ましく、7〜12重量部がよりさらに好ましい。
さらに、正帯電性トナーにおいては、トナーの正帯電性を損なわない範囲で負帯電性荷電制御剤が併用されていてもよいが、負帯電性荷電制御剤は含まれていないことが好ましく、含まれていても、結着樹脂100重量部に対して、1重量部以下が好ましく、0.5重量部以下がより好ましい。
本発明のトナー母粒子には、さらに、トナーの低温定着性と耐高温及び低温オフセット性を向上させ、定着温度領域を広げる観点から、離型剤が含有されていることが好ましい。
離型剤としては、低分子量ポリプロピレン、低分子量ポリエチレン、低分子量ポリプロピレンポリエチレン共重合体、マイクロクリスタリンワックス、パラフィンワックス、フィッシャートロプシュワックス等の脂肪族炭化水素系ワックス及びそれらの酸化物、カルナウバワックス、モンタンワックス、サゾールワックス及びそれらの脱酸ワックス、脂肪酸エステルワックス等のエステル系ワックス、脂肪酸類、高級アルコール類、脂肪酸金属塩等が挙げられる。これらは単独で又は2種以上を混合して用いられていてもよい。
離型剤の融点は、トナーの低温定着性と耐高温及び低温オフセット性を向上させる観点から、60〜160℃が好ましく、70〜150℃がより好ましい。
離型剤の含有量は、トナーの低温定着性と耐高温及び低温オフセット性を向上させる観点、結着樹脂中への分散性を向上させる観点から、結着樹脂100重量部に対して、0.5〜10重量部が好ましく、1〜7重量部がより好ましく、1.5〜4重量部がさらに好ましい。
本発明のトナー母粒子には、離型剤として、さらに、トナーの画像耐久性を向上させる観点から、アミド化合物が含有されることが好ましい。
本発明におけるアミド化合物としては、トナーの画像耐久性を向上させる観点から、炭素数10〜70のアミド化合物が好ましく、炭素数20〜60のアミド化合物がより好ましく、炭素数30〜50のアミド化合物がさらに好ましい。アミド化合物としては、脂肪酸アミド化合物、芳香族アミド化合物等が挙げられるが、これらの中で、トナーの画像耐久性を向上させる観点から脂肪酸アミドが好ましい。脂肪酸アミドにおける脂肪酸基の炭素数は、6〜30が好ましく、12〜24がより好ましく、16〜22がさらに好ましい。また、本発明におけるアミド化合物としては、モノアミド化合物、ビスアミド化合物、ポリアミド化合物等が挙げられるが、これらの中で、同様の観点から、ビスアミド化合物が好ましい。従って、脂肪酸ビスアミドが、より好ましい。
本発明に好ましく用いられる脂肪酸アミド化合物としては、ラウリン酸アミド、ステアリン酸アミド、ヒドロキシステアリン酸アミド等の脂肪酸モノアミド化合物、エチレンビスラウリン酸アミド、エチレンビスステアリン酸アミド、エチレンビスヒドロキシステアリン酸アミド、ヘキサメチレンビスラウリン酸アミド、ヘキサメチレンビスステアリン酸アミド等の脂肪酸ビスアミド化合物が挙げられる。これらの中で、ステアリン酸アミド、ヒドロキシステアリン酸アミド、エチレンビスステアリン酸アミド、エチレンビスヒドロキシステアリン酸アミドが好ましく、エチレンビスステアリン酸アミド、エチレンビスヒドロキシステアリン酸アミドがより好ましい。
アミド化合物の融点は、トナーの画質耐久性を向上させる観点から、70〜200℃が好ましく、90〜180℃がより好ましい。
アミド化合物の含有量は、トナーの低温定着性及び耐高温及び低温オフセット性を向上させる観点、画像耐久性を向上させる観点、結着樹脂中への分散性を向上させる観点から、結着樹脂100重量部に対して、0.5〜5重量部が好ましく、1〜3重量部がより好ましい。
本発明のトナー母粒子には、さらに、磁性粉、流動性向上剤、導電性調整剤、体質顔料、繊維状物質等の補強充填剤、酸化防止剤、老化防止剤、クリーニング性向上剤等の添加剤が適宜含有されていてもよい。
本発明において、トナー母粒子は、混練粉砕法、スプレイドライ法、重合法等の公知の方法により製造することができるが、生産性や着色剤の分散性の観点から、混練粉砕法による粉砕トナーが好ましい。具体的には、結着樹脂、着色剤、荷電制御剤、離型剤等の原料をヘンシェルミキサー等の混合機で均一に混合した後、密閉式ニーダー、1軸もしくは2軸の押出機、オープンロール型混練機等で溶融混練し、冷却、粉砕、分級してトナーを製造することができる。一方、トナーの小粒径化の観点からは、重合法によるトナーが好ましい。
トナー母粒子の体積中位粒径(D50)は、トナー消費量を削減する観点、画像品質を向上させる観点から、3.0〜11μmが好ましく、3.5〜10μmがより好ましく、4〜9μmがさらに好ましい。
本発明のトナーは、初期画像濃度の値を大きくし、変動幅が小さくする観点、即ち初期画像濃度特性を向上させる観点から、トナーの粉砕、分級工程後、さらに外添剤を付着させる外添処理を行い、トナー母粒子に外添剤を外添することにより得られる。
粉砕物や分級工程後に得られたトナー母粒子と外添剤との混合には、回転羽根等の攪拌具を有する攪拌装置を用いることが好ましく、より好適な攪拌装置として、ヘンシェルミキサーが挙げられる。
本発明のトナーは、トナーの初期画像濃度特性を向上させる観点から、外添剤としてポリテトラフルオロエチレン粒子を含有することが好ましい。
ポリテトラフルオロエチレン粒子の一次平均粒子径は、トナーに帯電を付与し、初期画像濃度特性を向上させる観点から、100nm以上が好ましく、200nm以上がより好ましく、300nm以上がさらに好ましい。また、トナーの初期画像濃度特性を向上させる観点、機内汚染を抑制する観点から、800nm以下が好ましく、600nm以下がより好ましく、500nm以下がさらに好ましい。すなわち、これらの観点を総合すると、ポリテトラフルオロエチレン粒子の一次平均粒子径は、100〜800nmが好ましく、200〜600nmがより好ましく、300nm〜500nmがさらに好ましい。
このような平均粒子径を有するポリテトラフルオロエチレン粒子の市販品としては、「ルブロン L2」(ダイキン工業社製、平均粒径0.3μm)、「ルブロン L5F」(ダイキン工業社製、平均粒径200nm)、「KTL-500F」(喜多村社製、平均粒径500nm)等が挙げられる。
ポリテトラフルオロエチレン粒子の含有量は、トナーの初期画像濃度特性を向上させる観点から、トナー母粒子100重量部に対して、0.05重量部以上が好ましく、0.15重量部以上がより好ましく、0.25重量部以上がさらに好ましい。また、トナーの帯電安定性を向上させ、細線再現性などの画質を向上させる観点から、トナー母粒子100重量部に対して、0.8重量部以下が好ましく、0.6重量部以下がより好ましく、0.45重量部以下がさらに好ましい。すなわち、これらの観点を総合すると、ポリテトラフルオロエチレン粒子の含有量は、トナー母粒子100重量部に対して、0.05〜0.8重量部が好ましく、0.15〜0.6重量部がより好ましく、0.25〜0.45重量部がさらに好ましい。
さらに、本発明のトナーは、ポリテトラフルオロエチレン粒子以外の外添剤を併用することができるが、トナーの初期画像濃度特性を向上させる観点から、ポリテトラフルオロエチレン粒子の含有量は、全外添剤中、1〜50重量%が好ましく、5〜30重量%がより好ましく、10〜25重量%がさらに好ましい。
他の外添剤としては、トナーの流動性を向上させ、帯電安定性を向上させる観点、トナーの初期濃度を向上させる観点から、シリカ、アルミナ、チタニア、ジルコニア、酸化錫、酸化亜鉛等の無機微粒子や、ポリテトラフルオロエチレン粒子以外の樹脂微粒子等の有機微粒子が挙げられる。なかでも、同様の観点から、シリカを併用することが好ましく、平均粒子径が20nm未満のシリカと20nm以上のシリカを併用することがさらに好ましい。2種のシリカを併用する場合、平均粒子径の差が、10nm以上あることが好ましい。なお、本発明において、シリカの平均粒子径は、後述の実施例に記載の方法により測定される。
トナーの軟化点は、トナーの保存安定性及び耐高温オフセット性を向上させる観点、画質耐久性を向上させる観点から、115℃以上が好ましく、120℃以上がより好ましく、130℃以上がさらに好ましい。また、トナーの低温定着性、耐低温オフセット性を向上させる観点から、155℃以下が好ましく、150℃以下がより好ましく、140℃以下がさらに好ましい。すなわち、これらの観点を総合すると、トナーの軟化点は、115〜155℃が好ましく、120〜150℃がより好ましく、130〜140℃がさらに好ましい。
トナーのガラス転移点は、トナーの保存安定性及び耐高温オフセット性を向上させる観点、画質耐久性を向上させる観点から、40℃以上が好ましく、45℃以上がより好ましく、50℃以上がさらに好ましく、53℃以上がさらに好ましい。また、トナーの低温定着性及び耐低温オフセット性を向上させる観点から、65℃以下が好ましく、63℃以下がより好ましく、62℃以下がさらに好ましく、60℃以下がさらに好ましく、58℃以下がさらに好ましい。すなわち、これらの観点を総合すると、40〜65℃が好ましく、45〜63℃がより好ましく、50〜62℃がさらに好ましく、50〜60℃がさらに好ましく、53〜58℃がさらに好ましい。
本発明の正帯電性トナーは、そのまま一成分現像用トナーとして、又はキャリアと混合して用いられる二成分現像用トナーとして、一成分現像方式及び二成分現像方式のいずれの画像形成装置にも用いることができる。
本発明の正帯電性トナーは、正帯電性トナー用画像形成装置に用いられる。特に、帯電性に優れ、転写性に優れるために、クリーナーレス現像システムを具備する画像形成装置に好ましく用いられる。従って、本発明は、上記トナーと正帯電性トナー用画像形成装置、特にクリーナーレス現像システムを具備する正帯電性トナー用画像形成装置を用いた画像形成方法を提供できる。
〔樹脂及びトナーの軟化点(Tm)〕
フローテスター(島津製作所、CFT-500D)を用い、1gの試料を昇温速度6℃/分で加熱しながら、プランジャーにより1.96MPaの荷重を与え、直径1mm、長さ1mmのノズルから押出す。温度に対し、フローテスターのプランジャー降下量をプロットし、試料の半量が流出した温度を軟化点とする。
〔樹脂及びトナーのガラス転移点(Tg)〕
示差走査熱量計(セイコー電子工業社製、DSC210)を用いて、試料を0.01〜0.02gをアルミパンに計量し、200℃まで昇温し、その温度から降温速度10℃/分で-10℃まで冷却した。次に試料を昇温速度10℃/分で昇温し、測定した。吸熱の最高ピーク温度以下のベースラインの延長線とピークの立ち上がり部分からピークの頂点までの最大傾斜を示す接線との交点の温度をガラス転移点とする。
〔樹脂の酸価(AV)〕
JIS K0070の方法により測定する。但し、測定溶媒のみJIS K0070の規定のエタノールとエーテルの混合溶媒から、アセトンとトルエンの混合溶媒(アセトン:トルエン=1:1(容量比))に変更する。
〔樹脂の重量平均分子量(Mw)、数平均分子量(Mn)及び分子量ピーク(Mp)〕
以下の方法により、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)法により分子量分布を測定し、重量平均分子量、数平均分子量及び分子量ピークを求める。
(1) 試料溶液の調製
濃度が0.5g/100mlになるように、試料をテトラヒドロフランに、25℃で溶解させる。次いで、この溶液をポアサイズ0.2μmのフッ素樹脂フィルター(ADVANTEC社製、DISMIC-25JP)を用いて濾過して不溶解成分を除き、試料溶液とする。
(2) 分子量測定
下記の測定装置と分析カラムを用い、溶離液としてテトラヒドロフランを、毎分1mlの流速で流し、40℃の恒温槽中でカラムを安定させる。そこに試料溶液100μlを注入して測定を行う。試料の分子量は、あらかじめ作成した検量線に基づき算出する。このときの検量線には、数種類の単分散ポリスチレン(東ソー社製のA-500(5.0×102)、A-1000(1.01×103)、A-2500(2.63×103)、A-5000(5.97×103)、F-1(1.02×104)、F-2(1.81×104)、F-4(3.97×104)、F-10(9.64×104)、F-20(1.90×105)、F-40(4.27×105)、F-80(7.06×105)、F-128(1.09×106))を標準試料として作成したものを用いる。
測定装置:HLC-8220GPC(東ソー社製)
分析カラム:GMHXL+G3000HXL(東ソー社製)
〔樹脂の貯蔵弾性率(G’)〕
粘弾性測定装置(レオメーター)ARES(TA社製)を用いて測定を行う(Strain:0.05%、周波数:6.28rad/sec)。測定装置の条件については下記の通り設定する。直径25mmのパラレルプレートを140℃に加熱/放置し、試料を140℃で溶融させながらギャップが1.5〜2.5mmになるようパラレルプレートにのせ上下のプレートで挟んだ後、30℃まで20℃/minで冷却した後、180℃まで5℃/minで昇温し、150℃での貯蔵弾性率を求める。具体的には測定装置を下記の通り設定する。
AutoTension Adjustment = On
Mode = Apply Constant Static Force
AutoTension Direction = Compression
Initial Static Force = 10.0 [g]
AutoTension Sensitivity = 10.0 [g]
When Sample Modulus < = 100.0 [Pa]
AutoTension Limits = Default
Max Autotension Displacement = 3.0 [mm]
Max Autotension Rate = 0.01 [mm/s]
AutoStrain = On
Max Applied Strain = 20.0 [%]
Max Allowed Torque = 300.0 [g-cm]
Min Allowed Torque = 1.0 [g-cm]
Strain Adjustment = 20.0 [% of Current Strain]
Strain Amplitude Control = Default Behavior
Limit Minimum Dynamic Force Used = No
Minimum Applied Dynamic Force = 1.0 [gmf]
〔離型剤の融点〕
示差走査熱量計(セイコー電子工業社製、DSC210)を用いて200℃まで昇温し、その温度から降温速度10℃/分で0℃まで冷却したサンプルを昇温速度10℃/分で昇温し、融解熱の最大ピーク温度を融点とする。
〔トナー母粒子の体積中位粒径(D50)〕
測定機:コールターマルチサイザーII(ベックマンコールター社製)
アパチャー径:50μm
解析ソフト:コールターマルチサイザーアキュコンプ バージョン 1.19(ベックマンコールター社製)
電解液:アイソトンII(ベックマンコールター社製)
分散液:エマルゲン109P(花王社製、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、HLB:13.6)を5重量%の濃度となるよう前記電解液に溶解させる。
分散条件:前記分散液5mlに測定試料10mgを添加し、超音波分散機にて1分間分散させ、その後、前記電解液25mlを添加し、さらに、超音波分散機にて1分間分散させて、試料分散液を調製する。
測定条件:前記電解液100mlに、3万個の粒子の粒径を20秒間で測定できる濃度となるように、前記分散液を加え、3万個の粒子を測定し、その粒度分布から体積中位粒径(D50)を求める。
〔外添剤の平均粒子径〕
平均粒子径とは平均一次粒子径を指し、走査型電子顕微鏡(SEM)写真から500個の粒子の粒径(長径と短径の平均値)を測定し、それらの平均値を平均粒子径とする。
樹脂製造例1
表1に示す無水トリメリット酸以外の原料モノマー及びエステル化触媒として2-エチルへキサン錫(II)20gを窒素導入管、脱水管、攪拌器及び熱電対を装備した10リットル容の四つ口フラスコに入れ、窒素雰囲気下、235℃で7時間反応させた後、8.3kPaにて1時間反応を行った。その後、210℃へ冷却し、無水トリメリット酸を投入し、1時間常圧で反応させた後、8.3kPaにて反応を行い、所望の軟化点に達した時点で反応を終了し、表1に示す物性を有するポリエステル(樹脂A1〜A3、B1、B2、C1、C2、C4)を得た。
樹脂製造例2
表1に示す、フマル酸及び無水トリメリット酸以外の原料モノマー及びエステル化触媒として2-エチルへキサン錫(II)20gを窒素導入管、脱水管、攪拌器及び熱電対を装備した10リットル容の四つ口フラスコに入れ、窒素雰囲気下、235℃まで昇温して5時間反応させた後、8.3kPaにて1時間反応を行った。その後、180℃へ冷却し、フマル酸及び無水トリメリット酸を投入し、180℃から210℃まで4時間かけて昇温した。その後、8.3kPaにて反応を行い、軟化点が122℃に達した時点で反応を終了し、表1に示す物性を有するポリエステル(樹脂C3)を得た。
Figure 2011150275
実施例1〜11及び比較例1〜7
表2に示す結着樹脂100重量部、正帯電性荷電制御剤「ボントロン N-04」(オリエント化学工業社製)3.0重量部、正帯電性荷電制御樹脂「FCA-201-PS」(藤倉化成社製)6.0重量部、カーボンブラック「REGAL 330R」(キャボット・スペシャリティー・ケミカルズ・インク社製)5.0重量部、及び離型剤「三井ハイワックス NP055」(三井化学社製、ポリプロピレンワックス、融点:140℃)1.5重量部、及び離型剤「カオーワックス EB-P」(花王社製、エチレンビスステアリン酸アミド、融点:144℃)2.0重量部を75L容のヘンシェルミキサー(三井鉱山社製)にて1分間攪拌混合後、二軸押出機「PCM-45」(池貝社製)を用いて溶融混練した。
得られた溶融混練物を、パルペライザー(ホソカワミクロン社製)で粗粉砕し、IDS粉砕分級機(日本ニューマチック社製)にて粉砕・分級を行い、体積中位粒径(D50)が7.6μmの正帯電性のトナー母粒子を得た。
得られたトナー母粒子100重量部と、表2に示す所定量の外添剤、疎水性シリカ「TG-7120」(キャボット・スペシャリティー・ケミカルズ・インク社製、平均粒子径:16nm)0.7重量部及び疎水性シリカ「NA-50Y」(日本アエロジル社製、平均粒子径:40nm)1.0重量部を10L容のヘンシェルミキサー(三井鉱山社製)にて2500r/minで3分間混合し、トナーを得た。
Figure 2011150275
試験例1〔低温定着性〕
未定着画像を取れる様に改造した、ブラザー工業製のプリンター「HL-2040」にトナーを充填し2cm角のベタ画像の未定着画像を印刷し、オイルレス定着方式の「DL-2300」(コニカミノルタ社製)を改造した外部定着装置(定着ロールの回転速度を265mm/secに設定し、定着装置中の定着ロール温度を可変にした装置)にて、100℃から230℃まで5℃ずつ定着温度を上げながら、各温度でこの未定着画像の定着処理を行い、ベタ画像出しを行った。各定着温度で得られた画像を、500gの荷重をかけた砂消しゴムで5往復擦り、擦り前後の画像濃度比率(擦り後/擦り前×100)が最初に90%を超える温度を最低定着温度とし、低温定着性を評価した。結果を表3に示す。
試験例2〔耐オフセット性〕
未定着画像を取れる様に改造した、ブラザー工業製のプリンター「HL-2040」にトナーを充填し2cm角のベタ画像の未定着画像を印刷し、オイルレス定着方式の「DL-2300」(コニカミノルタ社製)を改造した外部定着装置(定着ロールの回転速度を265mm/secに設定し、定着装置中の定着ロール温度を可変にした装置)にて、定着ロールの温度を80℃から230℃へと5℃ずつ上昇させながら、各温度でこの未定着画像の定着処理を行い、ベタ画像出しを行った。各温度でベタ画像出しを行った後、続けて定着ロールに白紙を通過させ、該白紙にトナー汚れが無くなる前のトナー汚れが生じた温度を低温オフセット発生温度とした。また、さらに定着ロールの温度を上げ、該白紙にトナー汚れが生じた温度を高温オフセット発生温度とした。結果を表3に示す。
試験例3〔定着温度領域〕
最低定着温度が145℃以下の実施例、比較例について、定着温度領域を求めた。[低温オフセット発生温度+5℃]と最低定着温度のいずれか高い方の温度と、[高温オフセット発生温度−5℃]との差を定着温度領域とした。結果を表3に示す。
試験例4〔帯電量〕
クリーナーレス現像システムを具備するブラザー工業製のプリンター「HL-2040」にトナーを充填し、全面ベタ画像を印刷した後、「TRek社製 MDEL 210HS」のq/mメーターを用い、現像ロール上のトナーを10ヶ所吸引し、電荷とトナーの単位質量を測定し、帯電量(μC/g)を算出した。結果を表3に示す
試験例5〔カブリ〕
クリーナーレス現像システムを具備するブラザー工業製のプリンター「HL-2040」にトナーを充填し、1ページ20秒間欠の条件で印字率1%の画像を5000枚印字した。1000枚毎に白ベタ画像を印字し、その途中で電源を切った。感光体表面のトナーをメンディングテープに付着させ、画像濃度測定器「SPM-50」(Gretag社製)にて着色濃度を測定し、トナーを付着させる前のテープの着色濃度との差を求め、1000枚目から5000枚目までの5回の測定値の平均を求めた。値が小さいほど、カブリが抑制されている。結果を表3に示す。
試験例6〔ベタ追従性〕
クリーナーレス現像システムを具備するブラザー工業製のプリンター「HL-2040」にトナー充填し、1ページ20秒間欠の条件で印字率1%の画像を10000枚印字した。その際、1000枚印刷毎に全面ベタ画像を印刷し、得られた画像を目視で観察し、カスレが初めて観察された枚数で評価を行った。値が大きいほど、ベタ追従性に優れる。なお、10000枚目でもカスレが観察されなかった場合は、10000<とした。結果を表3に示す。
試験例7〔初期画像濃度特性〕
クリーナーレス現像システムを具備するブラザー工業製のプリンター「HL-2040」にトナー充填し、1ページ20秒間欠の条件で印字率1%の画像を100枚印字した。その際、1枚目、10枚目、20枚目、50枚目、100枚印刷毎に2cm×2cm角のベタ画像を印刷し、得られた画像を画像濃度測定器「SPM-50」(Gretag社製)にて画像濃度を測定した。また、測定された前記5点の画像濃度の最大値と最小値の差を変動幅とした。画像濃度の値が大きいほど、また、変動幅の値が小さいほど、初期画像濃度特性に優れる。結果を表4に示す。
Figure 2011150275
Figure 2011150275
以上の結果より、実施例1〜11のトナーは、低温定着性及び耐オフセット性に優れ、定着温度領域が広く、カブリの発生やベタ追従性の低下が抑制され、さらに初期画像濃度の変動幅が小さく、初期画像濃度特性に優れることが分かる。また、特に、外添剤として、200〜800nmのポリテトラフルオロエチレンを含有する実施例1〜2、7〜11のトナーは、初期画像濃度の値が高く、初期画像濃度特性に優れる。
一方、2つのポリエステルの軟化点、ガラス転移点、重量平均分子量が所定の範囲にない比較例1〜3のトナーにおいて、比較例1のトナーは、最低定着温度及び低温オフセット発生温度に劣り、比較例2、3のトナーは、高温オフセット発生温度、帯電量、カブリ、及びベタ追従性に劣り、初期画像濃度の値が小さく、変動幅も大きく、初期画像濃度特性が劣る。
2つのポリエステルの軟化点、ガラス転移点が所定の範囲にあるが、ポリエステルAのカルボン酸成分としてアジピン酸を含有しない比較例4〜7のトナーは、初期濃度の値が小さく、変動幅も大きく、初期画像濃度特性が劣る。
本発明の正帯電性トナーは、電子写真法、静電記録法、静電印刷法等において形成される潜像の現像等に用いられる。

Claims (6)

  1. 軟化点が10℃以上異なる2種のポリエステルを含む結着樹脂、着色剤及び正帯電性荷電制御剤を含有するトナー母粒子及び外添剤を含有してなる正帯電性トナーであって、前記2種のポリエステルが、軟化点が105〜140℃、ガラス転移点が30〜55℃、重量平均分子量が10000〜45000のポリエステルAと、軟化点が140〜170℃、ガラス転移点が55℃を超えて80℃以下、重量平均分子量45000〜150000のポリエステルBであり、前記ポリエステルAがアジピン酸化合物を含有するカルボン酸成分とアルコール成分とを縮重合させて得られるポリエステルである正帯電性トナー。
  2. ポリエステルAとポリエステルBのガラス転移点の差が5〜40℃である、請求項1記載の正帯電性トナー。
  3. ポリエステルAが、原料モノマーのカルボン酸成分中、アジピン酸化合物を15〜60モル%含有するポリエステルである、請求項1又は2記載の正帯電性トナー。
  4. ポリエステルAとポリエステルBの重量比(ポリエステルA/ポリエステルB)が、10/90〜80/20である、請求項1〜3いずれか記載の正帯電性トナー。
  5. 外添剤が、平均一次粒子径100〜800nmのポリテトラフルオロエチレンを含有してなる請求項1〜4いずれか記載の正帯電性トナー
  6. 正帯電性荷電制御剤の含有量が、結着樹脂100重量部に対して、1〜20重量部である請求項1〜5いずれか記載の正帯電性トナー。
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