JP2011146716A - 電磁波遮蔽部材 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】透明基材1上にメッシュ状金属層が形成されて多数の光透過部が画定されている電磁波遮蔽部材を作製するにあたり、前記メッシュ状金属層及び前記多数の光透過部を透明樹脂の硬化塗膜15により被覆し、かつ、前記硬化塗膜15のうちで前記メッシュ状金属層上に位置する領域は、前記メッシュ状金属層の細線部10a上での前記硬化塗膜15の最大膜厚の平均値が1〜20μmの範囲内にあり、且つ、前記光透過部の平面視上の中央部に位置する領域よりも盛り上がって隆起部15aを形成しており、前記メッシュ状金属層の細線部10aでの前記隆起部15aの平均傾斜角度が2°以上10°以下であり、JISK7105(1981)に従って測定した像鮮明度が、261以上389以下であるようにして、上記課題を解決した。
【選択図】図2
Description
透明基材1は、メッシュ状金属層10を支持するためのものである。この透明基材1としては、ガラス基板や透明樹脂基板のように可撓性に乏しい透明なリジッド材を用いることも可能であるが、電磁波遮蔽部材20の設置場所の選択の自由度を高めるという観点から、あるいは、電磁波遮蔽部材20の生産性を高めるという観点からは、ガラスシート、透明樹脂シート、又は透明樹脂フィルムのように可撓性に富んだものを用いることが好ましい。
接合剤5は、メッシュ状金属層10を金属箔のパターニングによって形成する際に、前記の金属箔をドライラミネーション法やウェットラミネーション法等によって透明基材1上に接合させるためのもの、あるいは、所望の金属箔をメッシュ状にパターニングした後にドライラミネーション法やウェットラミネーション法等によって透明基材1上に接合させるためのものである。この接合剤5は、図示のように、透明基材1上に層を形成しているので、以下、「接合剤層5」という。接合剤層5は、実用上充分な接合強度、耐エッチング特性、及び耐光性を有していることが好ましい。
メッシュ状金属層10は、電磁波遮蔽部材20の光透過性を高く保ちつつ電磁波を遮蔽するための部材であり、平面視上、透明基材1に多数の光透過部12を画定している。個々の光透過部12の平面形状は、例えば三角形、四角形、六角形等、適宜選定可能である。本形態の電磁波遮蔽部材20での各光透過部12の平面形状は、四角形である。メッシュ状金属層10のうち、光透過部12の辺を平面視上画定する領域それぞれが細線部10aである。以下、4つの細線部10aそれぞれの基点となっている領域を「交差部10b」という。
硬化塗膜15は、本発明において最も特徴的な構成要素であり、透明樹脂により形成されてメッシュ状金属層10及び各光透過部12を被覆している。この硬化塗膜15のうちでメッシュ状金属層10上に位置する領域は、図1(a)及び図1(b)に示すように、光透過部12の平面視上の中央部に位置する領域よりも盛り上がって隆起部15aを形成している。
本発明の電磁波遮蔽部材は上述した形態のものに限定されるものではなく、種々の変形、改良、組み合わせ等が可能である。以下、幾つかの変形例について、図1(a)又は図1(b)で用いた参照符号を適宜引用しつつ、説明する。
まず、透明基材として厚さ100μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(東洋紡績社製のA4300(商品名))を用意し、このフィルムの片面にウレタン系接着剤を用いて厚さ9μmの銅箔(古川サーキットフォイール社製のEXP−WS(商品名))をドライラミネーションした。上記の銅箔は、片面がクロメート処理により黒化されたものであり、ドライラミネーションにあたっては黒化処理面(クロメート処理面)が外表面となるように配置した。
塗工液として実施例毎に後掲の表1に示す溶剤希釈型透明樹脂組成物を用い、かつ、この塗工液の塗工量(ただし、硬化後の重量を意味する。)を表1に示す量とし、他は実施例1と同様の条件の下に複数の電磁波遮蔽部材を実施例毎に作製した。なお、各溶剤希釈型透明樹脂組成物における透明樹脂は、いずれも、鎖状構造を有している。
塗工液として後掲の表1に示す熱硬化型透明樹脂組成物を用い、かつ、塗膜の乾燥後にこの塗膜を60℃で4日間加熱した以外は実施例1と同様の条件の下に、複数の電磁波遮蔽部材を作製した。乾燥後の塗膜を更に加熱したことにより、各電磁波遮蔽部材には、架橋した透明樹脂からなる硬化塗膜が形成された。なお、塗膜の乾燥は、実施例1での塗膜の乾燥と同じ条件の下に行った。
塗工液として後掲の表1に示す光硬化型(紫外線硬化型)透明樹脂組成物を用い、その塗工量(ただし、硬化後の重量を意味する。)を17g/m2又は20g/m2にして塗膜を形成すると共に、塗膜の乾燥後に紫外線ランプを用いて照射強度400mJ/cm2の条件の下に紫外線を照射した以外は実施例1と同様の条件の下に、複数の電磁波遮蔽部材を実施例毎に作製した。塗膜に紫外線を照射したことにより、各電磁波遮蔽部材には、架橋した透明樹脂からなる硬化塗膜が形成された。なお、塗膜の乾燥は、実施例1での塗膜の乾燥と同じ条件の下に行った。
後掲の表1に示すように、塗工液(透明樹脂組成物)に赤外線吸収剤を含有させ、かつ、この塗工液の塗工量(ただし、硬化後の重量を意味する。)を表1に示す量とし、他は実施例2、実施例3、又は実施例7と同様の条件の下に複数の電磁波遮蔽部材を実施例毎に作製した。
硬化塗膜を形成しなかった以外は実施例1と同じ条件の下に、複数の電磁波遮蔽部材を作製した。
表1又は表2に示すように、塗工液(溶剤希釈型透明樹脂組成物)を調製する際の希釈倍率又は塗工液の塗工量を変更した以外は実施例4と同じ条件の下に、複数の電磁波遮蔽部材を比較例毎に作製した。
表1又は表2に示すように、塗工液(光硬化型透明樹脂組成物)を調製する際の希釈倍率又は塗工液の塗工量を変更した以外は実施例8と同じ条件の下に、複数の電磁波遮蔽部材を作製した。
実施例1〜12及び比較例1〜4でそれぞれ作製した電磁波遮蔽部材について、ヘイズ、視感透過率、及び像鮮明度を下記の方法で測定した。また、硬化塗膜に赤外線吸収剤を含有させた実施例10〜12の各電磁波遮蔽部材について、赤外線透過率を下記の方法で測定した。これらの結果を表3に示す。
スガ試験機社製のカラーコンピューター SM−C(商品名)を用い、JIS K 7105(1981)「プラスチックの光学的特性試験方法」に従って、作製直後(初期)の値と、気温60℃、湿度95%の空気雰囲気中に1000時間放置して耐久性試験を行った後(試験後)での値とを測定した。
スガ試験機社製の写像性測定器 ICM−1(商品面)を用い、JIS K7105(1981)「プラスチックの光学的特性試験方法」に従って、作製直後(初期)の値と、気温60℃、湿度90%の空気雰囲気中に1000時間放置して耐久性試験を行った後(試験後)での値とを透過法により測定した。
上記の写像性測定器を用い、JIS K 7105(1981)「プラスチックの光学的特性試験方法」に従って、作製直後(初期)の透過鮮明度と、気温60℃、湿度95%の空気雰囲気中に1000時間放置して耐久性試験を行った後(試験後)での透過鮮明度とを測定した。なお、光学くしとしては、暗部及び明部それぞれの幅が共に0.125mm、0.25mm、0.5mm、1mm、又は2mmである計5種類を使用した。
800〜1200nmの波長域の近赤外線の最大透過率について、作製直後(初期)の値と、気温60℃、湿度90%の空気雰囲気中に1000時間放置して耐久性試験を行った後(試験後)での値とを、(株)島津製作所製の分光光度計(UV−3100PC(品番))を用いて測定した。
5 接着剤層
10 メッシュ状金属層
10a 細線部
12 光透過部
15 硬化塗膜
15a 隆起部
20 電磁波遮蔽部材
Claims (6)
- 透明基材と、該透明基材上に形成されて多数の光透過部を平面視上画定するメッシュ状金属層と、透明樹脂により形成されて前記メッシュ状金属層及び前記多数の光透過部を被覆する硬化塗膜とを有し、
前記硬化塗膜のうちで前記メッシュ状金属層上に位置する領域は、前記メッシュ状金属層の細線部上での前記硬化塗膜の最大膜厚の平均値が1〜20μmの範囲内にあり、且つ、前記光透過部の平面視上の中央部に位置する領域よりも盛り上がって隆起部を形成しており、前記メッシュ状金属層の細線部での前記隆起部の平均傾斜角度が2°以上10°以下であり、
JISK7105(1981)に従って測定した像鮮明度が、261以上389以下であることを特徴とする電磁波遮蔽部材。 - 前記メッシュ状金属層が、前記透明基材上に設けられた接合剤層により接合され、該接合剤層と前記透明基材との屈折率差(測定波長587.6nm)が0.2以下であることを特徴とする請求項1に記載の電磁波遮蔽部材。
- 前記透明樹脂が架橋構造を有していることを特徴とする請求項1又は2に記載の電磁波遮蔽部材。
- 前記透明樹脂のガラス転移点が30〜150℃の範囲内であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の電磁波遮蔽部材。
- 前記硬化塗膜の塗工量が7〜25g/m2の範囲内であり、該硬化塗膜の表面の十点平均粗さ(Rz)が0.05〜7μmの範囲内であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の電磁波遮蔽部材。
- 前記硬化塗膜に赤外線吸収剤が含有されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の電磁波遮蔽部材。
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