JP2011146522A - 基板の加工方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】フォトニック結晶のような二次元的に分布する多数の微細構造を高精度かつ簡易に形成できる基板の加工方法を提供する。
【解決手段】基板の加工方法は、基板の被加工面に金属層を形成する工程(S1)、金属層上に多数の樹脂製のナノ粒子を単層配置する工程(S2)、単層配置されたナノ粒子を利用して金属層を選択的に除去して金属マスクを形成する工程(S3,S4)、及び金属マスクから露出した基板をプラズマの照射により選択にエッチングし、ナノ粒子の配置箇所にそれぞれ微細な穴又は円柱を形成する工程(S5)を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、フォトニック結晶のような二次元的に分布する多数の微細構造の形成に適した基板の加工方法に関する。
LEDにおける光取り出し効率向上のためにフォトニック結晶の利用が提案されている。具体的には、屈折率の異なる層間の界面での全反射をフォトニック結晶で防止することによりLEDの光取り出し効率が向上する(特許文献1,2)。LEDの基板や透明電極にフォトニック結晶を設けるには100〜300nm程度の寸法の微細構造を二次元的に分布させて設ける必要がある。
レーザ露光のフォトリソグラフィによって二次元的に分布する多数の微細構造(100〜300nm程度)を形成するには、g線やi線より短波長のKrFエキシマレーザやArFエキシマレーザを露光光源とするステッパが必要である。LEDの製造使用される基板は一般的に2〜4インチ程度である。しかし、KrFエキシマレーザやArFエキシマレーザを露光光源とするステッパは2〜4インチ程度の小型の基板に対応するものは一般的できない。そして、LEDでは製造コストの抑制が強く要求されているので、フォトニック結晶を採用するためにKrFやArFを露光光源とする小型の基板に対応するステッパを新たに開発するのは、現実的ではない。
電子ビーム露光のリソグラフィを利用してフォトニック結晶を形成することが提案されている(特許文献3)。しかし、電子ビーム露光のリソグラフィは比較的煩雑であり量産性が十分でなくコスト高となる。また、ナノインプリントを利用してフォトニック結晶を形成することが提案されている(特許文献4)。しかし、ナノインプリントも比較的煩雑で量産性が十分でなくコスト高となる。
特許文献5には樹脂製の微小粒子を利用して光学素子に二次元的に分布する多数の微細構造を形成する方法が記載されている。この特許文献5に記載の方法は概ね以下の通りでする。まず、基板上に多数の微小粒子を二次元状に単層配置する。このとき微小粒子は密に配置されており、隣接する微小粒子は互いに接している。次に、プラズマ照射により微小粒子を縮径させる。この縮径により隣接する微小粒子間に隙間が生じる。次に、縮径後の微小粒子をマスクとしてプラズマ照射により選択的に基板をエッチングする。
しかし、樹脂製の微小粒子に対する基板のエッング選択比を十分高くできないため、特許文献5に記載の方法では、個々の微細構造の寸法及び形状の精度が低い。例えば、微小粒子がポリスチレン製で基板の被加工面がサファイア(SF)である場合、BCl3ガスを含有するエッチングガスを使用するドライエッチングの際の、微小粒子に対する基板のエッチング選択比は、0.3〜1.0程度である。同様に、微小粒子がポリスチレン製造で基板の被加工面が酸化インジウムスズ(ITO)の場合、ヨウ化水素(HI)ガスとヘリウム(He)ガスを含むエッチングガスを使用するドライエッチングの際の微小粒子に対する基板のエッチング選択比も、0.3〜1.0程度である。このような比較的低い選択比では高い寸法及び形状精度の微細構造は得られない。
特開2004−289096号公報 特開2004−521509号公報 特開2000−329953号公報 国際公開第WO2006/103938号 特開2005−331868号公報
本発明は、フォトニック結晶のような二次元的に分布する多数の微細構造を高精度かつ簡易に形成できる基板の加工方法を提供することを課題とする。
本発明は、基板の被加工面に金属層を形成する工程と、前記金属層上に複数の樹脂製の微小粒子を単層配置する工程と、単層配置された前記微小粒子を利用して前記金属層を選択的に除去して金属マスクを形成する工程と、前記金属マスクから露出した前記基板をプラズマの照射により選択にエッチングし、前記基板の前記微小粒子の配置箇所にそれぞれ微細構造を形成する工程とを備える、基板の加工方法を提供する。
プラズマの照射により基板をエッチングして微細構造を形成する際に、単層配置された微小粒子自体ではなく、それを利用して形成した金属マスクを使用するので、高い寸法及び形状精度を有する微小構造を形成できる。また、金属マスクは単層配置された微小粒子を利用することで形成され、電子ビームリソグラフィ、ナノインプリント等の技術を使用する必要がない点で、簡易かつ低コストである。
具体的には、前記基板の前記被加工面はSF又はITOであり、前記金属層はCr、Ru、又はNiである。被加工面とは、基板自体(例えばSFからなる基板自体)がエッチングされる場合、つまり基板自体が被エッチング材である場合には基板自体のエッチングされる面をいう。また、被加工面とは、基板に形成された層や膜(例えば基板に形成されたITO)がエッチングされる場合、つまり基板自体ではなくそれに形成された層や膜が被エッチング材である場合には、そのような層や膜のエッチングされる面をいう。
CrやRuのエッチングガスは、ハロゲンガスにO2ガスを添加した混合ガスであり、エッチングガスにO2ガスが添加されていないとCrやRuはエッチングされにくい。これに対して、SFである基板が被エッチング材である場合のエッチングガス(BCl3ガス)も、基板に設けたITOが被エッチング材である場合のエッチングガス(Cl2ガスとArガスの混合ガス、HIガスとHeガスの混合ガス、HIガスとArガスの混合ガス等)も、O2ガスを含まない。従って、CrやRuからなる金属マスクを使用して、SFやITOである被エッチング材をドライエッチングすれば金属マスクに対して被エッチング材(SFである基板自体やそれに設けられたITO)のエッチング選択比を十分に高く設定できる。例えば、基板がSFで金属マスクがCrであり、基板のドライエッチングにBCl3がエッチングガスとして使用した場合、Crからなる金属マスクに対するSFからなる基板1のエッチング選択比は、5〜15程度である。また、基板に設けたITOが被エッチング材で金属マスクがCrであり、HIガスとHeガスの混合ガスをエッチングガスとして使用した場合、Crからなる金属マスクに対するITOのエッチング選択比は、5〜10程度である。かかる高いエッチング選択比が得られるので、基板1の表面に高い寸法及び形状精度を有する微細構造を形成できる。金属マスクがNiである場合にも、SFやITOの金属マスクに対するエッチング選択比が高い。
基板に形成される微細構造は、例えば穴、窪み等の微細凹状構造である。この場合、前記微小粒子を単層配置する工程は、前記微小粒子を含有するシリカ溶液を前記金属層上に塗布して、前記微小粒子と前記金属層との間にシリカ溶液の層を設けるものであり、前記金属マスクを形成する工程は、前記基板の加熱により前記微小粒子を除去すると共に前記シリカ溶液の層を硬化させ、前記微小粒子の配置箇所にそれぞれ開口を有するSiO2マスクを形成する工程と、前記SiO2マスクから露出する前記金属層をプラズマの照射により選択的にエッチングし、前記微小粒子の配置箇所にそれぞれ開口を有する金属マスクを得る工程とを備え、前記微細構造を形成する工程により、前記基板の前記微小粒子の配置箇所にそれぞれ微細凹状構造が形成される。
前記微細構造を形成する工程の後に、プラズマの照射により選択的にエッチングして前記SiO2マスクと前記金属マスクを除去する工程をさらに備えてもよい。
基板に形成される微細構造は、円柱を含む柱、ドット、突起等の微細凸状構造であってもよい。この場合、前記金属マスクを形成する工程は、プラズマの照射により前記微小粒子を縮小させる工程と、縮小後の前記微小粒子をマスクとして前記金属層をプラズマの照射により選択的にエッチングし、前記微小粒子の配置箇所以外が連続する開口となる金属マスクを得る工程とを備え、前記微細構造を形成する工程により、前記基板の前記微小粒子の配置箇所にそれぞれ微細凸状構造が形成される。
前記微小粒子はポリスチレンからなる場合、前記微小粒子を縮小させる工程ではO2プラズマ、Cl2プラズマ、O2ガスとCl2ガスの混合ガスのプラズマ、又はこれらのガスと希ガスの混合ガスのプラズマを照射する。
前記微細構造を形成する工程の後に、プラズマの照射により選択的にエッチングして前記微小粒子と前記金属マスクを除去する工程をさらに備えてもよい。
本発明に係る基板の加工方法では、プラズマの照射により基板をエッチングして微細構造を形成する際に、単層配置された微小粒子ではなく、それを利用して金属層から形成した金属マスクを使用するので、フォトニック結晶のような二次元的に分布する多数の凹状や凸状の微細構造を高い寸法及び形状精度で形成できる。また、金属マスクの形成は単層配置された微小粒子を利用することで形成され、電子ビームリソグラフィ、ナノインプリント等の技術を使用する必要がない点で、簡易かつ低コストである。
本発明の第1実施形態に係る基板の加工方法(穴の形成)の概要を示すフローチャート。 基板に金属層を形成した状態を示す模式的な断面図と平面図。 金属層にナノ粒子入りのシリカ溶液を塗布した状態を示す模式的な断面図と平面図。 加熱によりナノ粒子を除去した状態を示す模式的な断面図と平面図。 金属層をドライエッチングして金属マスクを形成した状態を示す模式的な断面図と平面図。 基板のドライエッチングが完了した状態を示す模式的な断面図と平面図。 本発明の第1実施形態に係る基板の加工方法で形成された穴を示す模式的な斜視図。 本発明の第2実施形態に係る基板の加工方法(円柱の形成)の概要を示すフローチャート。 基板に金属層を形成した状態を示す模式的な断面図と平面図。 基板にナノ粒子入りの溶液を塗布した状態を示す模式的な断面図と平面図。 O2プラズマの照射によるナノ粒子の縮径が完了した状態を示す模式的な断面図と平面図。 金属層をドライエッチングして金属マスクを形成した状態を示す模式的な断面図と平面図。 基板のドライエッチングが完了した状態を示す模式的な断面図と平面図。 本発明の第2実施形態に係る基板の加工方法で形成された円柱を示す模式的な斜視図。 ドライエッチング装置の一例を示す模式図。 基板の一方の面へのフォトニック結晶の形成を示す模式的な断面図。 基板の他方の面へのフォトニック結晶の形成を示す模式的な断面図。 基板上への半導体層の形成を示す模式的な断面図。 ITO層の形成を示す模式的な断面図。 ITO層へのフォトニック結晶の形成を示す模式的な断面図。 メサ構造の形成を示す模式的な断面図。 メサ構造の形成を示す模式的な平面図。 n側電極の形成を示す模式的な平面図。
次に、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1から図3を参照して本発明の第1実施形態に係る基板に二次元的に分布する多数の微小な穴を形成する方法を説明する。
まず、基板1の一方の表面(被加工面)に一定厚みの金属層2を形成する(図1のステップS1,図2A)。金属層2を構成する金属材料としては、例えばクロム(Cr)、ルテニウム(Ru)、ニッケル(Ni)、又はこれらの合金を採用できる。金属層2の厚さは、例えば50〜30nm程度に設定される。金属層2を形成する方法としては、真空蒸着、スパッタ蒸着等がある。
次に、粒子径5〜10nm程度の多数の二酸化ケイ素(SiO2)粒子と粒子径100〜4000nm程度の多数のナノ粒子を含む混合水溶液(シリカ溶液)4を金属層2上に塗布する(図1のステップS2,図2B)。シリカ溶液4中のSiO2粒子の濃度ナノ粒子の濃度はいずれも0.1〜2.0wt%である。ナノ粒子3は、例えばポリスチレン、ポリアクリル、ポリメタクリレート等の樹脂からなる。シリカ溶液4は、例えばスピンコータで金属層2上に塗布される。この塗布により金属層2上に多数のナノ粒子3が二次元状に単層配置される。ナノ粒子3は金属層2上に稠密な状態で互いに密接して配置される。二次元状に単層配置された多数のナノ粒子3と金属層2の表面との間にはシリカ溶液4の層が形成される。
続いて、基板1を加熱して樹脂製のナノ粒子3を除去する(図1のステップS3,図2C)。また、この加熱によりナノ粒子3と金属層2の表面との間にはシリカ溶液4の層を硬化させ、SiO2マスク5を形成する。SiO2マスク5のうちナノ粒子3が配置されている箇所にはそれぞれ円形の開口5aが形成される。例えばナノ粒子3がポリスチレンである場合、400℃程度の温度まで加熱して5分程度維持することで、ナノ粒子3を除去すると共にシリカ溶液4の層を焼成してSiO2マスク5とする。
次に、SiO2マスク5を利用して金属層2をドライエッチングする(図1のステップS4,図2D)。金属層2のうち開口5aを介してSiO2マスク5から露出する部分にのみプラズマが照射されて選択的にエッチングされる。このドライエッチングの結果、金属層2のうちナノ粒子3が配置されていた箇所には基板1の表面まで達する円形の開口6aが形成される。つまり、SiO2マスク5を利用したドライエッチングにより金属層2は多数の円形の開口6aを有する金属マスク6となる。
金属層2のドライエッチングで使用されるエッチングガスは以下の通りである。まず、金属層2がCrの場合、塩素(Cl2)ガス等のハロゲンガスと酸素(O2)ガスの混合ガスがエッチングガスとして使用される。また、金属層2がRuの場合、Cl2ガスとO2ガスの混合ガス、臭化水素(HBr)ガスとO2ガスの混合ガス等がエッングガスとして使用される。つまり、金属層2がCrやRuである場合、ハロゲンガスにO2ガスを添加した混合ガスがエッチングガスとして使用される。金属層2がNiである場合、例えばCl2ガスとアルゴン(Ar)ガスの混合ガスがエッチングガスとして使用される。
次に、金属マスク6を利用して基板1をドライエッチングする(図1のステップS5,図2E)。基板1の表面のうち開口6aを介して金属マスク6から露出する部分にのみプラズマが照射された選択的にエッチングされる。このドライエッチングの結果、基板1の表面のうちナノ粒子3が配置されていた箇所には円形の穴7が形成される。
基板1のドライエッチングで使用されるエッチングガスは以下通りである。まず、基板1がサファイアである場合、三塩化ホウ素(BCl3)ガスを含むエッチングガスが使用される。また、基板1の表面がITOである場合、Cl2ガスとArガスの混合ガス、ヨウ化水素(HI)ガスとヘリウム(He)ガスの混合ガス、HIガスとArガスの混合ガス等がエッチングガスとして使用される。
前述のように金属層2がCrやRuである場合のエッチングガスは、ハロゲンガスにO2ガスを添加した混合ガスである。エッチングガスにO2ガスが添加されていないとCrやRuはエッチングされにくい。これに対し、SFである基板1が被エッチング材である場合のエッチングガス(前述のようにBCl3ガス)も、基板1に設けたITOが被エッチング材である場合のエッチングガス(前述のようにCl2ガスとArガスの混合ガス、HIガスとHeガスの混合ガス、HIガスとArガスの混合ガス等)も、O2ガスを含まない。従って、CrやRuからなる金属マスク6を使用して、SFやITOである被エッチング材をドライエッチングすれば金属マスク6に対して被エッチング材(SFである基板1自体やそれに設けられたITO)のエッチング選択比を十分に高く設定できる。例えば、基板1がSFで金属マスク6がCrであり、図1のステップS5のドライエッチングではBCl3がエッチングガスとしてた場合、Crからなる金属マスク6に対するSFからなる基板1のエッチング選択比は、5〜15程度である。また、基板1に設けたITOが被エッチング材で金属マスク6がCrであり、基板1のドライエッチングにHIガスとHeガスの混合ガスをエッチングガスとして使用した場合、Crからなる金属マスク6に対するITOのエッチング選択比は、5〜10程度である。かかる高いエッチング選択比が得られるので、基板1の表面に高い寸法及び形状精度を有する微細な穴7を形成できる。金属マスク6がNiである場合にも、SFやITOの金属マスク6に対するエッチング選択比が高い。
基板1の表面への穴7の形成が完了した後、残留しているSiO2マスク5の除去(図1のステップS6)を必要に応じて行ってもよく、さらに金属マスク6の除去(図1のステップS7)を行ってもよい。例えば、六フッ化硫黄(SF6)ガスとO2ガスの混合ガス、四フッ化メタン(CF4)ガスとO2ガスの混合ガスの混合ガスをエッチングガスとするドライエッチングによりSiO2マスク5を選択的にエッチングして除去できる。また、例えば金属マスク6がCrやRuである場合、ハロゲンガスにO2ガスを添加したエッチングガスを使用するドライエッチングにより金属マスク6を選択的にエッチングして除去できる。なお、Niからなる金属マスク6の除去にはウエットエッチングが適している。図3は穴7の形成後にSiO2マスク5と金属マスク6の両方を除去した場合の基板1の外観を示す。
本実施形態の基板1に多数の微小な穴7を形成する方法は、特に以下の点に特徴がある。まず、ドライエッチングにより基板1に微小な穴7を形成する際に、二次元状に単層配置されたナノ粒子3自体ではなく、ナノ粒子3を利用して形成した金属マスク6を使用するので、基板1をドライエッングする際の金属マスク6に対するエッチング選択比が高いため、高い寸法及び形状精度を有する微小な穴7を形成できる。また、金属マスク6は単層配置されたナノ粒子3を利用することで形成され、電子ビームリソグラフィ、ナノインプリント等の技術を使用する必要がない点で、簡易かつ低コストである。
(第2実施形態)
図4から図6を参照して本発明の第2実施形態に係る基板に二次元的に分布する多数の円柱を形成する方法を説明する。
まず、基板1の一方の表面に、真空蒸着、スパッタ蒸着等により、Cr、Ru、Ni、又はこれらの合金からなる一定厚みの金属層2を形成する(図4のステップS1’,図5A)。
次に、例えばポリスチレン、ポリアクリル、ポリメタクリレート等の樹脂からなる直径100〜4000nm程度の多数のナノ粒子3を含有する水溶液を金属層2上にスピンコータ等により塗布し、ナノ粒子3が焼失しない温度まで基板1を加熱して水分を蒸発させる(図4のステップS2’,図5B)。例えば、ナノ粒子3がポリスチレン製である場合には水分を蒸発させるための基板1の加熱温度は400℃未満に設定する。この処理により金属層2上に多数のナノ粒子3が二次元状に単層配置される。ナノ粒子3は金属層2上に稠密な状態で互いに密接して配置され、隣接するナノ粒子3は互いに接している。
次に、プラズマ処理によりナノ粒子3を縮径させる(図4のステップS3’,図5C)。前述のようにナノ粒子3は隣接するものが互いに接するように密に配置されていたが、このプラズマ処理により個々のナノ粒子3が縮径することで、多数のナノ粒子3は配置を維持ししつ、互いに隣接するものが非接触となり隙間が生じる状態となる。例えば、ナノ粒子3がポリスチレン製である場合、O2プラズマ、Cl2プラズマ、O2ガスとCl2ガスの混合ガスのプラズマ、又はこれらのガスとAr、He、Xe等の希ガスの混合ガスのプラズマの照射によりナノ粒子3を縮径させる。ポリスチレン製のナノ粒子はこられらのガスのプラズマによって等方的にエッチングされる。従って、この場合にはナノ粒子3の縮径により隙間の形状と寸法(後述するように金属層2をドライエッチングする際のマスクの開口として機能する)を高精度で制御できる。
続いて、縮径後のナノ粒子3をマスクとして利用して金属層2をドライエッチングする(図4のステップS4’,図5D)。金属層2のうち互いに隣接するナノ粒子3の間の隙間を介して露出する部分にプラズマが照射されて選択的にエッチングされる。このドライエッチングの結果、金属層2のうちそれぞれナノ粒子3が配置されている多数の円形領域6bのみが残る。つまり、縮径後のナノ粒子3をマスクとして利用したドライエッチングにより金属層2は互いに不連続である多数の円形領域6bからなる金属マスク6となる。この金属マスク6では円形領域6b以外の連続する大面積の領域が開口6aとなる。金属層2がCrやRuである場合、ハロゲンガスにO2ガスを添加した混合ガスがエッチングガスとして使用され、Niである場合には例えばCl2ガスとArガスの混合ガスがエッチングガスとして使用される。
次に、金属マスク6を利用して基板1をドライエッチングする(図4のステップS5’,図5E)。基板1の表面のうち開口6aを介して金属マスク6から露出する部分にプラズマが照射された選択的にエッチングされる一方、金属マスク6の構成する個々の円形領域6bの背後では基板1の表面にプラズマは照射されずエッチングされない。このドライエッチングの結果、基板1の表面のうち金属マスク6を構成する円形領域6b、つまりナノ粒子3の配置箇所に微小な円柱8が形成される。基板1がサファイアである場合にはBCl3ガスを含むエッチングガスが使用され、基板1の表面がITOである場合にはCl2ガスとArガスの混合ガス、HIガスとHeガスの混合ガス、HIガスとArガスの混合ガス等が使用される。
基板1への表面への円柱8の形成が完了した後、残量しているナノ粒子3の除去(図4のステップS6’)を必要に応じて行ってもよく、さらに金属マスク6の除去(図4のステップS7’)を行ってもよい。例えば、ナノ粒子3がポリスチレン製である場合である、O2ガスをエッチングガスとするドライエッチングによりナノ粒子3を除去できる。また、例えば金属マスク6がCrである場合、Cl2ガスとO2ガスを含むエッチングガスを使用するドライエッチングにより金属マスク6を選択的にエッチングして除去できる。図6は円柱8の形成後にナノ粒子3と金属マスク6の両方を除去した場合の基板1の外観を示す。
本実施形態の基板1に多数の微小な円柱8を形成する方法は、特に以下の点に特徴がある。まず、ドライエッチングにより基板1に微小な円柱8を形成する際に、二次元状に単層配置されたナノ粒子3自体ではなく、ナノ粒子3を利用して形成した金属マスク6を使用するので、基板1をドライエッングする際の金属マスク6に対するエッチング選択比が高いため、高い寸法及び形状精度を有する微小な円柱8を形成できる。例えば、基板1がSFで金属マスク6がCrであり、図4のステップS4’のドライエッチングでBCl3をエッチングガスとした場合、Crからなる金属マスク6に対するSFからなる基板1のエッチング選択比は、5〜15程度である。また、基板1に設けたITOが被エッチング材で金属マスク6がCrであり、ステップS4’のドライエッチングでHIガスとHeガスの混合ガスをエッチングガスとして使用した場合、Crからなる金属マスク6に対するITOのエッチング選択比は、5〜10程度である。かかる高いエッチング選択比が得られるので、SFからなる基板1の表面に高い寸法及び形状精度を有する微細な円柱8を形成できる。また、金属マスク6は単層配置されたナノ粒子3を利用することで形成され、電子ビームリソグラフィ、ナノインプリント等の技術を使用する必要がない点で、簡易かつ低コストである。
第2実施形態のその他の点は第1実施形態と同様であるので、同一の要素には同一の符号を付して説明を省略する。
以下、第1実施形態の微細な穴の形成方法と、第2実施形態の微細な円柱の形成方法とをフォトニック結晶の形成に適用したLEDの製造方法(図8A〜図8H参照)を説明する。
このLEDの製造方法では、例えば図7に示すドライエッチング装置11が使用される。ドライエッチング装置11は上部開口が誘電体からなる天板12により閉鎖されたチャンバ(真空容器)13を備える。天板13の上方にはICPコイル14が配置されている。ICPコイル14は、高周波電源15Aに電気的に接続されている。チャンバ13の底部側に設けられた下部電極16は静電チャック(ESC)17を備える。下部電極16はバイアス印加用の高周波電源15Bが接続されている。ESC17の電極17aには直流電源18が接続されている。また、伝熱ガス供給源19と冷却機構20が設けられている。チャンバ13のガス導入口13aには、エッチングガス供給源21が接続されている。チャンバ13の排気口13bには、真空排気装置22が接続されている。
基板1をドライエッチングする際のドライエッチング装置11の主な動作は以下の通りである。直流電源18から電極17aに直流電圧が印加されることでESC17上に基板1が静電的に保持される。チャンバ13内は、エッチングガス供給源21からエッチングガスが供給され、真空排気装置22による排気で所定圧力に維持される。また、高周波電源15AからICPコイル14に高周波電圧を印加する。ICPコイル14が発生する高周波磁界によりチャンバ13内に誘導電界を発生させ、電子を加速してプラズマを発生させる。下部電極16には高周波電源15Bから高周波電圧(バイアス電圧)が印加される。ESC17と基板1の下面と空間には、伝熱ガス供給源19から伝熱ガス(例えばHe)が所定圧力で充填される。冷却機構29による温調された冷媒の循環が下部電極16を冷却される。伝熱ガスを介した熱伝導により下部電極16が基板1を冷却する。
この例では、基板1はSFである。まず、図8Aに示すように、基板1の一方の面1aにフォトニック結晶31Aを形成する。また、図8Bに示すように、基板1の他方の面1bにもフォトニック結晶31Bを形成する。基板1の両面1a,1bのうち一方にのみフォトニック結晶を形成してもよい。
これらのフォトニック結晶31A,31Bは、第1実施形態の加工方法で得られる二次元状に配置された多数の微細な穴7(例えば図3参照)であってもよいし、第2実施形態の加工方法で得られる二次元状に配置された多数の微細な円柱8であってもよい。面1aに形成されるフォトニック結晶31Aにおける穴7又は円柱8の直径や間隔は、後述する多重量子井戸層34で発生する光の波長、基板1と図示しない封止樹脂又は大気の屈折率等に応じて面1aでの全反射を効果的に防止できるように設定される。面1bに形成されるフォトニック結晶31Bにおける穴7又は円柱8の直径や間隔は、多重量子井戸層34で発生する光の波長、後述する半導体層や基板1の屈折率等に応じて面1bでの全反射を効果的に防止できるように設定される。
フォトニック結晶31A,31Bとして穴7又は円柱8を形成する際には、前述のように金属層2をドライエッチングして金属マスク6を形成する(図1のステップS4、図2D,図4のステップS4’、及び図5D参照)。金属層2(従って金属マスク6)がCrからなる場合、図7のドライエッチング装置11を使用したエッチング条件は、例えば以下の通りである。エッチングガスはCl2ガス、O2ガス、Heガスの混合ガスであり、流量はCl2ガスが26sccm、O2ガスが4sccm、Heガスが70sccmである。また、チャンバ13内の圧力は0.5Paに維持される。ICPコイル14には200Wの高周波電力が、下部電極16には10Wの高周波電力(バイアス電力)がそれぞれ印加される。ESC17の電極17aに印加される直流電圧は±2500Vである。基板1の裏面とESC17の間には、Heガス(伝熱ガス)が2500Paの圧力で充填されるように流量40sccmで供給される。天板12は100℃、チャンバ13は100℃、下部電極16は15℃でそれぞれ維持される。このエッチング条件において、Crである金属層2のエッチングレートは10〜50nm/min程度(例えば11nm/min)である。SiO2マスク5(図1のステップS4,図2D)やナノ粒子3(図4のステップS4’,図5D)に対する、Crである金属層2のエッチング選択比は1〜3程度(例えば1.62程度)である。
Crである金属層2のエッチング条件に関し、エッチングガスがHeガスを含有する必要はなく、Cl2ガスとO2ガスを含有することでCrの反応性エッチングが可能となっている。また、チャンバ13内の圧力を低圧(0.5Pa)とすることで、寸法及び形状の精度が良好な金属マスク6が得られる。さらに、下部電極16に印加するバイアス電力が比較的小さい(10W)ことで、金属層2のエッチング選択比させると共に、金属マスク6の寸法及び形状の精度を向上させている。さらにまた、下部電極16に印加するバイアス電力が比較的小さい(10W)ことと、エッチングガスがO2ガスを含有することにより、金属層2の下地であるSFからなる基板1がエッングされるのを防止している。
金属マスク6を使用したドライエッチングによりフォトニック結晶31A,31Bとしての穴7又は円柱8を基板1に形成する(図1のステップS5、図2E、図4のステップS5’、及び図5E参照)。金属マスク6がCrからなり、基板1がSFからなる場合、図7のドライエッチング装置11を使用したエッチング条件は、例えば以下の通りである。エッチングガスはBCl3ガスで、その流量は50sccmである。また、チャンバ13内の圧力は0.6Paに維持される。ICPコイル14には1200Wの高周波電力が、下部電極16には90Wの高周波電力(バイアス電力)がそれぞれ印加される。ESC17の電極17aに印加される直流電圧は±2500Vである。基板1の裏面とESC17の間には、Heガス(伝熱ガス)が1200Paの圧力で充填されるように流量20sccmで供給される。天板12は100℃、チャンバ13は100℃、下部電極16は15℃でそれぞれ維持される。このエッチング条件において、SFである基板1のエッチングレートは50〜200nm/min程度(例えば158nm/min)である。このエッチング条件において、Crである金属マスク6に対するSFである基板1のエッチング選択比は5〜15程度(例えば8.72程度)である。このような高いエッチング選択比により、高い寸法及び形状精度の穴7又は円柱8、つまりフォトニック結晶31A,31Bが得られる。
SFである基板1のエッチング条件に関し、エッチングガスは少なくともBCl3ガスを含有していればよく、例えばBCl3ガス、Cl2ガス、及びArガスの混合ガスであってもよい。これらのエッチングガスはO2ガスを含有しない点でCrである金属マスク6に対する基板1のエッチング選択比を高める効果がある。
基板1にフォトニック結晶31A,31Bを形成した後、図8Cに示すように、基板1の一方の面1bの上に、半導体層、すなわちバッファ層(例えばAlNの層の上にさらにGaNの層を備える。AlN又はGaNの単層でもよい。)32、n型GaN層33、多重量子井戸層34、及びp型GaN層35をこの順でエピタキシャル成長させる。さらに、図8Dに示すように、半導体層の最上層であるp型GaN層35の上に透明電極としてのITO層36を例えば、蒸着、スパッタリング法等により形成する。
続いて、図8Eに示すように、ITO層36の表面36aにフォトニック結晶31Cを形成する。電極であるITO層36は表面36aは電気的な接続確保のための他の要素が物理的に接触ないし接合するので、強度ないし剛性を確保する必要がある。そのため、ITO層36に設けるフォトニック結晶31Cは、第1実施形態の加工方法で得られる二次元状に配置された多数の微細な穴7(例えば図3参照)が好ましい。ただし、強度が確保できる場合には、第2実施形態の加工方法で得られる二次元状に配置された多数の微細な円柱8をフォトニック結晶31Cとして設けても良い。フォトニック結晶31Cにおける穴7や円柱8の直径や間隔は、多重量子井戸層34で発生する光の波長、ITO層36と図示しない封止樹脂又は大気の屈折率等に応じてITO層36の表面36aでの全反射を効果的に防止できるように設定される。
フォトニック結晶31Cとして穴7を形成する際、前述のように金属層2をドライエッチングして金属マスク6を形成する(図1のステップS4、図2D)。金属層2(従って金属マスク6)がCrからなる場合のエッチング条件は、前述した基板1にフォトニック結晶31A,31Bを形成する場合の金属層2のエッチングと同様である。
金属マスク6を使用したドライエッチングによりフォトニック結晶31Cとしての穴7をITO層36に形成する(図1のステップS5及び図2E参照)。金属マスク6がCrからなる場合、図7のドライエッチング装置11を使用したエッチング条件は、例えば以下の通りである。エッチングガスはHIガスとHeガスの混合ガスであり、HIガスの流量が10sccmでHeガスの流量がら190sccmである。また、チャンバ13内の圧力は1.5Paに維持される。ICPコイル14には1200Wの高周波電力が、下部電極16には200Wの高周波電力(バイアス電力)がそれぞれ印加される。ESC17の電極17aに印加される直流電圧は±2500Vである。基板1の裏面とESC17の間には、Heガス(伝熱ガス)が1200Paの圧力で充填されるように流量20sccmで供給される。天板12は100℃、チャンバ13は100℃、下部電極16は15℃でそれぞれ維持される。このエッチング条件において、ITO層36のエッチングレートは50〜200nm/min程度(例えば78.3nm/min)である。このエッチング条件において、Crである金属マスク6に対するITO層36のエッチング選択比は5〜10程度(例えば5程度)である。このような高いエッチング選択比により、高い寸法及び形状精度の穴7、つまりフォトニック結晶31Cが得られる。
ITO層36にフォトニック結晶31Cを形成した後、図8F及び図8Gに示すように、例えばフォトリソグラフィにより形成したマスクを用いたドライエッチングにより、メサ構造37を形成する。メサ構造37を形成した後、図8Hに示すようにn側電極38を設ける。さらに、基板1をダイシングして個々のLEDを切り出す。
以上のLEDの製造方法は、フォトニック結晶31A〜31Cの形成に電子ビームリソグラフィ、ナノインプリント等の技術を使用する必要がない点で、簡易かつ低コストである。また、フォトニック結晶31A〜31Cとしての微細な穴7や円柱8の加工は、二次元状に単層配置されたナノ粒子3自体ではなく、ナノ粒子3を利用して形成した金属マスク6を利用したドライエッチングによるので、これらの穴7や円柱8の寸法及び形状の精度が高い。つまり、本発明の基板の加工方法を適用することで、高い寸法及び形状精度のフォトニック結晶を有するLEDを簡易かつ低コストで製造できる。
1 基板
1a,1b 面
2 金属層
3 ナノ粒子
4 シリカ溶液
5 SiO2マスク
5a 開口
6 金属マスク
6a 開口
6b 円形領域
7 穴
8 円柱
11 ドライエッチング装置
12 天板
13 チャンバ
13a ガス導入口
13b 排気口
14 ICPコイル
15A,15B 高周波電源
16 下部電極
17 静電チャック
17a 電極
18 直流電源
19 伝熱ガス供給源
20 冷却機構
21 エッチングガス供給源
22 真空排気装置
31A,31B,31C フォトニック結晶
32 バッファ層
33 n型GaN層
34 多重量子井戸層
35 p型GaN層
36 ITO層
36a 表面
37 メサ構造
38 n側電極

Claims (7)

  1. 基板の被加工面に金属層を形成する工程と、
    前記金属層上に複数の樹脂製の微小粒子を単層配置する工程と、
    単層配置された前記微小粒子を利用して前記金属層を選択的に除去して金属マスクを形成する工程と、
    前記金属マスクから露出した前記基板をプラズマの照射により選択にエッチングし、前記基板の前記微小粒子の配置箇所にそれぞれ微細構造を形成する工程と
    を備える、基板の加工方法。
  2. 前記基板の前記被加工面はSF又はITOであり、前記金属層はCr、Ru、又はNiである、請求項1に記載の基板の加工方法。
  3. 前記微小粒子を単層配置する工程は、前記微小粒子を含有するシリカ溶液を前記金属層上に塗布して、前記微小粒子と前記金属層との間にシリカ溶液の層を設けるものであり、
    前記金属マスクを形成する工程は、
    前記基板の加熱により前記微小粒子を除去すると共に前記シリカ溶液の層を硬化させ、前記微小粒子の配置箇所にそれぞれ開口を有するSiO2マスクを形成する工程と、
    前記SiO2マスクから露出する前記金属層をプラズマの照射により選択的にエッチングし、前記微小粒子の配置箇所にそれぞれ開口を有する金属マスクを得る工程と
    を備え、
    前記微細構造を形成する工程により、前記基板の前記微小粒子の配置箇所にそれぞれ微細凹状構造が形成される、請求項1又は請求項2に記載の基板の加工方法。
  4. 前記微細構造を形成する工程の後に、プラズマの照射により選択的にエッチングして前記SiO2マスクと前記金属マスクを除去する工程をさらに備える、請求項3に記載の基板の加工方法。
  5. 前記金属マスクを形成する工程は、
    プラズマの照射により前記微小粒子を縮小させる工程と、
    縮小後の前記微小粒子をマスクとして前記金属層をプラズマの照射により選択的にエッチングし、前記微小粒子の配置箇所以外が連続する開口となる金属マスクを得る工程と
    を備え、
    前記微細構造を形成する工程により、前記基板の前記微小粒子の配置箇所にそれぞれ微細凸状構造が形成される、請求項1に記載の基板の加工方法。
  6. 前記微小粒子はポリスチレンからなり、
    前記微小粒子を縮小させる工程ではO2プラズマ、Cl2プラズマ、O2ガスとCl2ガスの混合ガスのプラズマ、又はこれらのガスと希ガスの混合ガスのプラズマを照射する、請求項5に記載の基板の加工方法。
  7. 前記微細構造を形成する工程の後に、プラズマの照射により選択的にエッチングして前記微小粒子と前記金属マスクを除去する工程をさらに備える、請求項5又は請求項6に記載の基板の加工方法。
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