JP2011138914A - コイル部品 - Google Patents

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Abstract

【課題】大電流に対応でき、且つ信頼性の向上を図ることができるコイル部品を提供する。
【解決手段】コモンモードフィルタ1では、巻線20が第1の導体線21,22及び第2の導体線23,24をそれぞれ同じ本数ずつ複数含んでおり、第1の導体線22,23及び第2の導体線23,24が巻芯部13に二層に巻回されていると共に、第1及び第2の層において第1の導体線21,22と第2の導体線23,24とが巻芯部13の軸方向において交互に位置している。したがって、巻芯部13に巻回される第1の導体線21,22及び第2の導体線23,24の長さが同じになるため、インピーダンスのアンバランスの発生を抑制できる。その結果、第1の導体線21,22と第2の導体線23,24との間のインピーダンスのバランスを確保することができるので、大電流に対応でき且つ信頼性の向上を図ることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、コイル部品に関する。
この種のコイル部品として、巻芯部と当該巻芯部の軸方向の両端に形成された鍔部とを有するコアと、巻芯部に巻回された巻線と、巻線に電気的に接続されると共に鍔部に設けられた電極とを備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。このコイル部品は、コモンモードチョークコイル(コモンモードフィルタ)である。
特開2003−77730号公報
ところで、コモンモードフィルタには、大きい電流に対応するために、複数の導体線を用いているものがある。図8に示すように、コモンモードフィルタ80では、巻線81が第1の導体線82,83及び第2の導体線84,85をそれぞれ同じ本数ずつ複数(ここでは2本)含み、第1の導体線82,83を巻芯部86に巻回した後、その上に第2の導体線84,85を巻回している。
しかしながら、上記コモンモードフィルタ80では、内側(下層)に巻回された第1の導体線82,83よりも外側(上層)に巻回された第2の導体線84,85の方が長くなるため、外側の第2の導体線84,85の直流抵抗及びインダクタンス値が内側の第1の導体線82,83に対して大きくなり、導体線(ライン)間のインピーダンスにアンバランスが生じる。これにより、上記コモンモードフィルタ80においては、ディファレンシャルモードの信号電流がコモンモードのノイズ電流に変換され、コモンモードのノイズ電流を除去したいにも関わらずノイズ電流が生じるおそれがある。そのため、上記コモンモードフィルタ80では、特性が劣化するといった問題があった。
本発明は、上記課題解決のためになされたものであり、大電流に対応でき、且つ信頼性の向上を図ることができるコイル部品を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係るコイル部品は、巻芯部と、巻芯部の軸方向の両端に形成された鍔部とを有するコアと、巻芯部に巻回された巻線と、巻線に電気的に接続されると共に鍔部に設けられた電極とを備え、巻線は、互いに電気的に絶縁された第1の導体線及び第2の導体線をそれぞれ同じ本数ずつ複数含んでおり、第1の導体線及び第2の導体線は、巻芯部に複層に巻回されており、各層において第1の導体線同と第2の導体線とが巻芯部の軸方向において交互に位置していることを特徴とする。
このコイル部品では、巻線が第1の導体線及び第2の導体線をそれぞれ同じ本数ずつ複数含んでおり、第1の導体線及び第2の導体線が巻芯部に複層に巻回されていると共に、各層において第1の導体線と第2の導体線とが巻芯部の軸方向において交互に位置している。すなわち、各層において第1の導体線と第2の導体線とのペアが巻芯部の軸心方向に沿って形成されている。したがって、巻芯部に巻回される第1の導体線及び第2の導体線の長さが同じになるため、導体線の長さの差に起因する導体線間のインピーダンスのアンバランスの発生を抑制できる。その結果、第1の導体線と第2の導体線との間のインピーダンスのバランスを確保することができるので、大電流に対応でき、信頼性の向上を図ることができる。
また、第1の導体線は、他の層の第2の導体線と隣接していることが好ましい。この構成によれば、各層間における第1の導体線同士の中心間の距離及び第2の導体線同士の中心間の距離が大きくなり、これに伴い導体線間の寄生容量(コンデンサ容量)が小さくなる。したがって、寄生容量に起因するノイズを低減でき、コモンモードフィルタのノイズ抑制特性の向上を図ることができる。
また、電極は、複数の第1の導体線及び第2の導体線の端部が接続される接続部と、他の電子部品に電気的に接続される端子部と、接続部と端子部とを電気的に接続する導体部とを有しており、鍔部は、巻芯部の軸心方向に平行で且つ互いに隣り合わない2つの第1の側面と、巻芯部の軸心方向に交差する第2の側面とを有しており、接続部は、一方の第1の側面に位置し、端子部は、他方の第1の側面に位置し、導体部は、第2の側面に位置していることが好ましい。第1の導体線及び第2の導体線を巻心部に巻回する際、その端部を1本ずつ例えば熱圧着により接続部に継線している。そのため、導体線が複数本ある場合には、熱圧着により接続部が劣化することがあり、この接続部が電子部品に電気的に接続される構成の場合には、接続部における半田ぬれ性が低下するおそれがある。これに対して、本発明のコイル部品では、導体線の端部が接続される接続部と電子部品に接続される端子部とが互いに隣り合わない2つの第1の側面のそれぞれに位置しているので、端子部が熱圧着の影響を受けることがない。したがって、回路基板実装時における半田のぬれ性が良好になる。
また、接続部及び端子部のそれぞれは、第1の側面の長手方向に並設されており、接続部の並設方向の幅は、端子部の幅よりも大きいことが好ましい。この構成によれば、接続部に対して複数本の第1の導体線及び第2の導体線の継線を容易に行うことができる。これにより、コモンモードフィルタの製造における作業効率の向上を図ることができる。
本発明によれば、大電流に対応でき、且つ信頼性の向上を図ることができる。
第1実施形態に係るコモンモードフィルタを示す分解斜視図である。 図1に示すコモンモードフィルタの上面図である。 図1に示すコモンモードフィルタに含まれるコア及び巻線の断面構成を説明する図である。 図1に示すコモンモードフィルタに含まれる電極を示す斜視図である。 第2実施形態に係るコモンモードフィルタに含まれるコア及び巻線の断面構成を説明する図である。 第3実施形態に係るコモンモードフィルタに含まれるコア及び巻線の断面構成を説明する図である。 変形例に係るコモンモードフィルタの側面図である。 従来のコモンモードフィルタに含まれるコア及び巻線の断面構成を説明する図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には、同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。以下の実施形態は、本発明をコモンモードフィルタに適用した例である。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係るコモンモードフィルタを示す分解斜視図である。図2は、図1に示すコモンモードフィルタに含まれるコアの上面図であり、図3は、図1に示すコモンモードフィルタに含まれるコア及び巻線の断面構成を説明する図である。
各図に示すように、コモンモードフィルタ1は、コア10と、巻線20と、電極30とを備えている。このコモンモードフィルタ1は、例えば、長さが2.0mm、幅が1.25mm、高さが1.25mmに設定されており、いわゆる2012タイプのコイル部品である。
コア10は、第1のコア11と、第2のコア12とを含んでいる。第1及び第2のコア11,12は、磁性体(例えば、フェライト等)又は非磁性体(例えば、セラミック等)からなる。第1のコア11は、いわゆるドラムコアであり、図3に示すように、巻芯部13と、この巻芯部13の軸方向の両端に形成された一対の鍔部14とを有している。巻芯部13は、四角形状を呈している。各鍔部14は、直方体状を呈している。巻芯部13と各鍔部14とは、一体的に形成されている。このような構成により、第1のコア11は、その巻芯部13の軸心方向に平行な断面での形状がH字状を呈している。
各鍔部14は、2つの第1の側面15,16と、1つの第2の側面17と、2つの第3の側面18,19と、を有している。第1の側面15,16同士は、X軸方向で見て互いに対向するように位置している。第3の側面18,19同士は、Y軸方向で見て互いに対向するように位置している。したがって、第1の側面15,16同士は互いに隣り合わず、また、第3の側面18,19同士も互いに隣り合わない。第1の側面115,16と第2の側面17とは互いに隣り合い、第3の側面18,19と第2の側面17とも互いに隣り合う。
第1の側面15,16及び第3の側面18,19は、巻芯部13の軸心方向と平行である。第2の側面17は、巻芯部13の軸心方向に交差している(例えば、直交している)。第2の側面17は、鍔部14の巻芯部13が形成されている面と反対側の面である。第1の側面15,16は、コモンモードフィルタ1が回路基板(図示せず)に実装されたときに、当該回路基板に対向する面(実装面)である。コモンモードフィルタ1は、電極30を回路基板に形成された半田ランドに半田付けすることにより、半田ランドと電気的及び機械的に接続されることとなる。このとき、電極30と半田ランドとにわたって、半田フィレットが形成される。
第2のコア12は、いわゆる板状コアである。この第2のコア12は、鍔部14の第1の側面15,16間にわたるように第1のコア11に固着される。第1のコア11と第2のコア12とは、接着剤等により固着される。第2のコア12は、コモンモードフィルタ1の上面を平坦面として、自動装着機の吸着ノズルで吸着可能にするために設けるものである。第1及び第2のコア12を磁性体にて構成した場合、漏洩磁束の低減、及びコモンモードノイズの抑圧特性の向上を図ることができる。
巻線20は、第1の導体線21,22と、第2の導体線23,24とを含んでいる。この第1の導体線21,22及び第2の導体線23,24は、それぞれ複数本(ここでは2本)設けられている。この第1の導体線21,22及び第2の導体線23,24は、例えば絶縁被膜銅線であり、直径φが50μm〜60μm程度である。
図3に示すように、第1の導体線21,22及び第2の導体線23,24は、巻芯部13において二層で且つ巻芯部13の軸心方向に複数ターン(ここでは4ターン)巻回されている。具体的には、第1の導体線21,22及び第2の導体線23,24は、巻芯部13の軸心方向において同じ導体線(ライン)同士が隣り合わない、すなわち異なる導体線が交互に位置するように、第1の層(巻芯部13に当接する層)及び第2の層(第1の層の直上の層)に巻回されている。また、第1の層に位置する第1の導体線21,22及び第2の導体線23,24と第2の層に位置する第1の導体線21,22及び第2の導体線23,24とは、その中心が巻芯部13の軸心方向に直交する方向において略一致するように巻芯部13に巻回されている。
より具体的には、第1の層には、巻芯部13の軸心方向において、第2の導体線23、第1の導体線21、第2の導体線23、第1の導体線21、・・・の順、すなわち第1の導体線21及び第2の導体線23のペアが形成されるように、第1の導体線21及び第2の導体線23が巻芯部13に巻回されている。また、第2の層には、巻芯部13の軸心方向において、第2の導体線24、第1の導体線22、第2の導体線24、第1の導体線21、・・・の順、すなわち第1の導体線22及び第2の導体線24のペアが形成され、且つ第1の層の第1の導体線21及び第2の導体線23の中心と巻芯部13の軸心方向に直交する方向において略一致するように、第1の導体線22及び第2の導体線24が第1の導体線21及び第2の導体線23上に巻回されている。第1の導体線21,22と第2の導体線23,24とは、互いに電気的に絶縁されると共に、互いに磁気結合する。
第1の導体線21,22及び第2の導体線23,24は、コモンモードフィルタ1の製造装置(図示しない)によって、それぞれペアでバイファイラ巻きされている。より具体的には、まず第1の導体線21及び第2の導体線23がペアで巻芯部13に巻回され、その上に、第1の導体線22及び第2の導体線24がペアで巻回される。
図4は、コモンモードフィルタに含まれる電極を示す斜視図である。同図に示すように、電極30は、第1の電極31,32と、第2の電極41,42とを含んでいる。第1の電極31,32には、第1の導体線21,22が電気的に接続されている。また、第2の電極41,42には、第2の導体線23,24が電気的に接続されている。
第1の電極31,32は、接続部33と、端子部34と、導体部35とを有している。接続部33は、鍔部14の第1の側面15の長手方向の一端側に位置している。接続部33は、第1の導体線21,22の端部が継線されて、その端部が電気的に接続されている。具体的には、第1の導体21,22の端部は、第1の側面15の長手方向(Y軸方向)において所定の間隔を設けて接続部33に継線されている。第1の導体線21,22の端部と接続部33との接続(継線)は、熱圧着、溶接、あるいは半田付け等により行われる。端子部34は、鍔部14の第1の側面16に位置している。端子部34は、コモンモードフィルタ1が上記回路基板に実装された状態で、回路基板に形成された半田ランドに電気的に接続されることになる。接続部33における並設方向(第1の側面15の長手方向:Y軸方向)の幅は、端子部34の幅よりも広く設定されている。
また、導体部35は、鍔部14の第2の側面17に位置している。導体部35は、接続部33と端子部34とに連続しており、接続部33と端子部34とを繋ぐように電気的に接続する。導体部35は、第2の側面17上で巻芯部13の軸心方向に直交する方向にわたるように直線状に伸びている。導体部35の幅は、端子部34の幅と同等に設定されている。
第2の電極41,42は、第1の電極31,32と同様に、接続部43と、端子部44と、導体部45とを有している。接続部43は、鍔部14の第1の側面15の長手方向の他端側に位置している。接続部43は、第2の導体線23,24の端部が継線されて、その端部が電気的に接続されている。具体的には、第2の導体23,24の端部は、第1の側面15の長手方向(Y軸方向)において所定の間隔を設けて接続部43に継線されている。端子部44は、鍔部14の第1の側面16に位置している。そして、接続部43における並設方向(第1の側面15の長手方向:Y軸方向)の幅は、端子部44の幅よりも広く設定されている。
また、導体部45は、鍔部14の第2の側面17に位置している。導体部45は、接続部43と端子部44とに連続しており、接続部43と端子部44とを繋ぐように電気的に接続する。導体部45は、第2の側面17上で巻芯部13の軸心方向に直交する方向にわたるように直線状に伸びている。導体部45の幅は、端子部44の幅と同等に設定されている。
電極30(第1及び第2の電極31,32,41,42)は、鍔部14の各側面15,16,17に金属材料(例えば、Ag等)を主成分とする導電ペーストを転写した後に所定温度(例えば、700℃程度)にて焼き付け、更に金属めっきを施すことにより、形成される。金属めっきには、NiとSn、CuとNiとSn、NiとAu、NiとPdとAu、NiとPdとAg、又は、NiとAg等を用いることができる。なお、電極30(第1及び第2の電極31,32,41,42)は、金属製の板材にて構成し、鍔部14の対応する位置に装着して構成してもよい。金属製の板材には、例えば金属めっき(NiとSn)を施した燐青銅等を用いることができる。
以上説明したように、コモンモードフィルタ1では、巻線20が第1の導体線21,22及び第2の導体線23,24をそれぞれ同じ本数ずつ複数含んでおり、第1の導体線22,23及び第2の導体線23,24が巻芯部13に二層に巻回されていると共に、第1及び第2の層において第1の導体線21,22と第2の導体線23,24とが巻芯部13の軸方向において交互に位置している。すなわち、各層において第1の導体線21,22と第2の導体線23,24とのペアが巻芯部13の軸心方向に沿って形成されている。したがって、巻芯部13に巻回される第1の導体線21,22及び第2の導体線23,24の長さが同じになるため、導体線の長さの差に起因する導体線間のインピーダンスのアンバランスの発生を抑制できる。その結果、第1の導体線21,22と第2の導体線23,24との間のインピーダンスのバランスを確保することができるので、大電流に対応でき、且つ信頼性の向上を図ることができる。
また、本実施形態では、電極30は、第1の導体線21,22及び第2の導体線23,24の端部が接続される接続部33,43と、他の電子部品に電気的に接続される端子部34,44と、接続部33,43と端子部34,44とを電気的に接続する導体部35,45とを有しており、鍔部14は、巻芯部13の軸心方向に平行で且つ互いに隣り合わない2つの第1の側面15,16と、巻芯部13の軸心方向に交差する第2の側面17とを有しており、接続部33,43は、第1の側面15に位置し、端子部34,44は、第1の側面16に位置し、導体部35,45は、第2の側面17に位置している。
第1の導体線21,22及び第2の導体線23,24を巻心部13に巻回する際、その端部を1本ずつ例えば熱圧着により接続部33,43に継線している。そのため、導体線が複数本ある場合には、熱圧着により接続部33,43が劣化することがあり、接続部33,43が電子部品に電気的に接続される構成の場合には、接続部33,43において半田ぬれ性が低下するおそれがある。これに対して、本実施形態のコモンモードフィルタ1では、第1及び第2の導体線21〜24の端部が接続される接続部33,43と電子部品に接続される端子部34,44とが互いに隣り合わない2つの第1の側面15,16のそれぞれに位置しているので、端子部34,44が熱圧着の影響を受けることがない。したがって、回路基板実装時の半田のぬれ性が良好になる。
また、本実施形態では、接続部33,43及び端子部34,44それぞれは、第1の側面15,16の長手方向の両端側に位置して並設されており、接続部33,43の並設方向の幅は、端子部34,44の幅よりも大きい。この構成によれば、接続部33,43に第1の導体線21,22及び第2の導体線23,34の継線を容易に行うことができる。これにより、コモンモードフィルタ1の製造における作業効率の向上を図ることができる。
[第2実施形態]
続いて、第2実施形態について説明する。図5は、第2実施形態に係るコモンモードフィルタに含まれるコア及び巻線の断面の構成を説明する図である。
図5に示すように、コモンモードフィルタ50では、第1の導体線21,22及び第2の導体線23,24の巻回形態が第1実施形態と異なっており、その他の部分は第1実施形態と共通している。このコモンモードフィルタ50では、第1の導体線21,22が他の層の第2の導体線23,24と隣接している。つまり、第1の導体線21上に第2の導体線24が巻回され、第2の導体線23上に第1の導体線22が巻回されている。
具体的には、第1の層には、巻芯部13の軸心方向において、第2の導体線23、第1の導体線21、第2の導体線23、第1の導体線21、・・・の順、すなわち第1の導体線21及び第2の導体線23のペアが形成されるように、第1の導体線21及び第2の導体線23が巻芯部13に巻回されている。そして、第2の層には、巻芯部13の軸心方向において、第1の導体線22、第2の導体線24、第1の導体線22、第2の導体線24、・・・の順、すなわち第2の導体線24及び第1の導体線22のペアが形成されるように、第1の導体線22及び第2の導体線24が第2の導体線23及び第1の導体線21上に巻回されている。
このようなコモンモードフィルタ50においても、第1実施形態と同様に、巻線20が第1の導体線21,22及び第2の導体線23,24をそれぞれ同じ本数ずつ複数含んでおり、第1の導体線22,23及び第2の導体線23,24が巻芯部13に二層に巻回されていると共に、第1及び第2の層において第1の導体線21,22と第2の導体線23,24とが巻芯部13の軸方向において交互に位置している。すなわち、各層において第1の導体線21,22と第2の導体線23,24とのペアが巻芯部13の軸心方向に沿って形成されている。したがって、巻芯部13に巻回される第1の導体線21,22及び第2の導体線23,24の長さが同じになるため、導体線の長さの差に起因する導体線間のインピーダンスのアンバランスの発生を抑制できる。その結果、第1の導体線21,22と第2の導体線23,24との間のインピーダンスのバランスを確保することができるので、大電流に対応でき、且つ信頼性の向上を図ることができる。
また、コモンモードフィルタ50では、各層間における第1の導体線21,22同士の中心間の距離及び第2の導体線23,24同士の中心間の距離が大きくなり、これに伴い導体線間の寄生容量(コンデンサ容量)が小さくなる。したがって、寄生容量に起因するノイズを低減でき、コモンモードフィルタ1のノイズ抑制特性の向上を更に図ることができる。
[第3実施形態]
続いて、第3実施形態について説明する。図6は、第3実施形態に係るコモンモードフィルタに含まれるコア及び巻線の断面の構成を説明する図である。
図6に示すように、コモンモードフィルタ60では、第1の導体線21,22及び第2の導体線23,24の巻回形態が第1実施形態と異なっており、その他の部分は第1実施形態と共通している。このコモンモードフィルタ60では、第2の層に位置する第1の導体線21,22及び第2の導体線23,24の中心が、第1の層に位置する第1の導体線21,22及び第2の導体線23,24の中心に対して巻芯部13の軸心方向において所定間隔(例えば、第1及び第2の導体線21〜24の半径程度)ずれるように設定されている。
具体的には、第1の層には、巻芯部13の軸心方向において、第2の導体線23、第1の導体線21、第2の導体線23、第1の導体線21、・・・の順、すなわち第1の導体線21及び第2の導体線23のペアが形成されるように、第1の導体線21及び第2の導体線23が巻芯部13に巻回されている。また、第2の層には、巻芯部13の軸心方向において、第2の導体線24、第1の導体線22、第2の導体線24、第1の導体線21、・・・の順、すなわち第1の導体線22及び第2の導体線24のペアが形成され、且つ第1の層の第1の導体線21及び第2の導体線23の中心から巻芯部13の軸心方向に所定間隔ずれるように、第1の導体線22及び第2の導体線24が第1の導体線21及び第2の導体線23上に巻回されている。
このようなコモンモードフィルタ60においても、第1実施形態と同様に、巻線20が第1の導体線21,22及び第2の導体線23,24をそれぞれ同じ本数ずつ複数含んでおり、第1の導体線22,23及び第2の導体線23,24が巻芯部13に二層に巻回されている。そして、各層において第1の導体線21,22と第2の導体線23,24とが巻芯部13の軸方向において交互に位置している。すなわち、第1の導体線21,22及び第2の導体線23,24のペアが巻芯部13の軸心方向に沿って形成されている。したがって、巻芯部13に巻回される第1の導体線21,22及び第2の導体線23,24の長さが同じになるため、導体線の長さの差に起因する導体線間のインピーダンスのアンバランスの発生を抑制できる。その結果、第1の導体線21,22と第2の導体線23,24との間のインピーダンスのバランスを確保することができるので、大電流に対応でき、且つ信頼性の向上を図ることができる。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態では、第1のコア11に第2のコア12が固着されているが、第2のコア12は必ずしも設けられなくてもよい。コモンモードフィルタ1を例えば高周波(ギガ帯域)に用いる際、第2のコア12を設けた場合には、LC共振回路における共振周波数が低下する。そこで、コモンモードフィルタを高周波に適用する場合には、図7(a),(b)に示すように、第2のコア12に変えて例えば樹脂により形成された天板Tを設ける。この天板Tは、コモンモードフィルタ70の上面を平坦面として、自動装着機の吸着ノズルで吸着可能にする。
また、上記実施形態では、第2のコア12を第1のコア11に固着させているが、第2のコア12は、巻線20に接着されてもよい。この場合、接続部33,43の幅を更に広くすることができる。
また、上記実施形態では、第1の導体線21,22及び第2の導体線23,24をそれぞれ2本としているが、第1の導体線21,22及び第2の導体線23,24は2本に限定されず、例えば3本であってもよい。この場合、巻芯部13には、導体線が三層に巻回される。
1,50,60…コモンモードフィルタ(コイル部品)、10…コア、11…第1のコア、13…巻芯部、14…鍔部、15,16…第1の側面、17…第2の側面、20…巻線、21,22…第1の導体線、23,24…第2の導体線、30…電極、31,32…第1の電極、41,42…第2の電極、33,43…接続部、34,44…端子部、35,45…導体部。

Claims (4)

  1. 巻芯部と、当該巻芯部の軸方向の両端に形成された鍔部とを有するコアと、
    前記巻芯部に巻回された巻線と、
    前記巻線に電気的に接続されると共に前記鍔部に設けられた電極とを備え、
    前記巻線は、互いに電気的に絶縁された第1の導体線及び第2の導体線をそれぞれ同じ本数ずつ複数含んでおり、
    前記第1の導体線及び前記第2の導体線は、前記巻芯部に複層に巻回されており、
    各層において前記第1の導体線と前記第2の導体線とが前記巻芯部の軸方向において交互に位置している特徴とするコイル部品。
  2. 前記第1の導体線は、他の層の前記第2の導体線と隣接していることを特徴とする請求項1記載のコイル部品。
  3. 前記電極は、複数の前記第1の導体線及び前記第2の導体線の端部が接続される接続部と、他の電子部品に電気的に接続される端子部と、前記接続部と前記端子部とを電気的に接続する導体部とを有しており、
    前記鍔部は、前記巻芯部の軸心方向に平行で且つ互いに隣り合わない2つの第1の側面と、前記巻芯部の前記軸心方向に交差する第2の側面とを有しており、
    前記接続部は、一方の第1の側面に位置し、
    前記端子部は、他方の第1の側面に位置し、
    前記導体部は、前記第2の側面に位置していることを特徴とする請求項1又は2記載のコイル部品。
  4. 前記接続部及び前記端子部のそれぞれは、前記第1の側面の長手方向に並設されており、
    前記接続部の並設方向の幅は、前記端子部の幅よりも大きいことを特徴とする請求項3記載のコイル部品。


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