JP2006073958A - コイル部品 - Google Patents

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Abstract

【課題】 巻線により構成されるインダクタ成分と実質的に磁気結合していないインダクタ成分のインダクタンス値を調整することが可能なコイル部品を提供すること。
【解決手段】 第1及び第2の電極31,32,41,42は、接続部33,43、端子部34,44及び導体部35,45を有する。接続部33は、第1の導体線の端部が電気的に接続される。導体部35は、接続部33と端子部34とを電気的に接続する。第1の電極31の導体部35の幅は、接続部33及び端子部34の幅よりも狭く設定される。接続部43は、第2の導体線の端部が電気的に接続される。導体部45は、接続部43と端子部44とを電気的に接続する。第2の電極41の導体部45の幅は、接続部43及び端子部44の幅よりも狭く設定される。
【選択図】 図4

Description

本発明は、コイル部品に関する。
この種のコイル部品として、巻芯部と当該巻芯部の軸方向の両端に形成された鍔部とを有するコアと、巻芯部に巻回された巻線と、鍔部に設けられた電極と、を備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に開示されたコイル部品は、コモンモードチョークコイル(コモンモードフィルタ)である。
特開2003−168611号公報
本発明は、巻線により構成されるインダクタ成分と実質的に磁気結合していないインダクタ成分のインダクタンス値を調整することが可能なコイル部品を提供することを目的とする。
ところで、電子機器間でデジタル信号を伝送する方式の一つとして、差動伝送方式がある。差動伝送方式とは、1対の線路に互いに逆方向のデジタル信号を入力する方式で、信号線から発生する放射ノイズや、外来ノイズを差動伝送により相殺することができる。外来ノイズが相殺されることによりノイズが減少するため、信号を小振幅で送信することができ、更に、信号が小振幅となるため、信号の立ち上がり、降下時間が短縮され、信号伝送の高速化が実現されるという利点がある。
この差動伝送方式を用いるインターフェイス規格として、USB(Universal Serial Bus)、IEEE1394、LVDS(Low Voltage Differential Signaling)、DVI(Digital Video Interface)、HDMI(High-Definition Multimedia Interface)等がある。これらの中でもHDMIは、より多くのデジタル信号の伝送を可能とするインターフェイスであり、ソース(Source)機器(例えば、DVDプレーヤーやセットトップボックス等)とシンク(Sink)機器(例えば、デジタルテレビやプロジェクタ等)との間で非圧縮のデジタル信号の伝送を可能とする高速インターフェイスである。HDMIによれば、1本のケーブルで映像信号及び音声信号を高速で伝送することができる。
HDMI等の高速インターフェイスでは、高速化を実現するために、IC自体の構造がESD(Electrostatic Discharge:静電気放電)に対して脆弱になってきている。このため、高速伝送系ICにおけるESD対策の要求が高まっており、ESD対策部品としてバリスタ、ツェナーダイオード等の容量性素子が用いられている。
しかしながら、ESD対策部品としての容量性素子を伝送線路に挿入すると、当該伝送線路を伝わる信号、特に高周波(200MHz以上)や高速のパルス信号が反射、減衰してしまうという問題が生じることが新たに判明した。これは、容量性素子を伝送線路に挿入した場合、容量性素子が有する容量成分により、伝送線路における容量性素子を挿入した位置での特性インピーダンスが低下して、当該位置にてインピーダンス整合されていないことに起因するものである。伝送線路にインピーダンス整合されていない部分が存在する場合、信号の高周波成分が特性インピーダンスの不整合部分で反射を起こすため、リターンロスが生じる。この結果、信号が大きく減衰してしまうこととなる。また、反射によって不要な輻射が伝送線路内に生じ、ノイズの原因となってしまうこともある。HDMIでは、伝送線路の特性インピーダンスの規定値(TDR規格)が100Ω±15%に規定されている(High-Definition Multimedia Interface Specification Version 1.1)。
本発明者等は、ESD対策として容量性素子を用いた場合でも特性インピーダンスの低下を抑制し得る信号伝送回路について鋭意検討を進めた。検討の結果、本発明者等は、容量性素子の前段にコモンモードフィルタと当該コモンモードフィルタに含まれるインダクタと実質的に磁気結合しないインダクタとを互いに電気的に直列接続した状態で設けることが特性インピーダンスの低下抑制に有効であることを新たに見出した。
しかしながら、コモンモードフィルタの他にインダクタを新たに採用すると、部品点数が増加し、コストアップや信頼性低下等の新たな問題が生じる懼れがある。このため、本発明者等は、コモンモードフィルタ等のコイル部品にインダクタを含ませることができるか否かを更に検討したところ、コイル部品が備える電極を利用すればインダクタを構成することが可能であるという新たな事実を見出すに至った。
かかる事実を踏まえ、本発明に係るコイル部品は、巻芯部と、当該巻芯部の軸方向の両端に形成された鍔部とを有するコアと、巻芯部に巻回された巻線と、鍔部に設けられた電極と、を備え、電極は、巻線の端部が電気的に接続される接続部と、他の電子部品に電気的に接続される端子部と、接続部と端子部とを電気的に接続する導体部と、を有しており、導体部の少なくとも一部における幅が、接続部及び端子部の少なくともいずれか一方の幅よりも狭く設定されていることを特徴とする。
本発明に係るコイル部品では、電極の導体部は、巻線により構成されるインダクタ成分とは磁気結合しないインダクタ成分として機能する。このインダクタ成分として機能する導体部の少なくとも一部における幅が、接続部又は端子部の少なくともいずれか一方の幅よりも狭く設定されているので、導体部のインダクタンス値が調整されることとなる。
また、鍔部は、巻芯部の軸心方向に平行で且つ互いに隣り合わない2つの第1の側面と、巻芯部の軸心方向に交差する第2の側面とを有しており、接続部は、一方の第1の側面に位置し、端子部は、他方の第1の側面に位置し、導体部は、第2の側面に位置していることが好ましい。この場合、導体部の長さが巻芯部の軸心方向に交差する方向での第2の側面の長さに対応して比較的長く確保されることとなり、導体部をインダクタ成分として有効に機能させることができる。
また、電極は、金属材料を含む導電ペーストを塗布して焼き付けた後に金属めっきを施すことにより形成されていることが好ましい。また、電極は、金属製の板材からなることが好ましい。
また、巻線は、互いに電気的に絶縁された第1及び第2の導体線を含んでおり、電極は、第1の導体線が電気的に接続される第1の電極と、第2の導体線が電気的に接続される第2の電極と、を含むことが好ましい。この場合、コモンモードフィルタを実現することができる。
本発明によれば、巻線により構成されるインダクタ成分と実質的に磁気結合していないインダクタ成分のインダクタンス値を調整することが可能なコイル部品を提供することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には、同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。本実施形態は、本発明をコモンモードフィルタに適用した例である。
図1〜図4に基づいて、本実施形態に係るコモンモードフィルタ1の構成を説明する。図1は、本実施形態に係るコモンモードフィルタを示す分解斜視図である。図2(a)及び(b)は、本実施形態に係るコモンモードフィルタを示す側面図である。図3は、本実施形態に係るコモンモードフィルタに含まれるコア及び巻線の断面構成を説明する図である。図4は、本実施形態に係るコモンモードフィルタに含まれる電極を示す斜視図である。
コモンモードフィルタ1は、図1及び図2に示されるように、コア10と、巻線20と、電極30とを備えている。
コア10は、第1のコア11と、第2のコア19とを含んでいる。第1及び第2のコア11,19は、磁性体(例えば、フェライト等)又は非磁性体(例えば、セラミック等)からなる。第1のコア11は、いわゆるドラムコアであって、図3にも示されるように、巻芯部12と、当該巻芯部12の軸方向の両端に形成された一対の鍔部13とを有している。巻芯部12は、四角柱形状を呈している。各鍔部13は、直方体形状を呈している。巻芯部12と鍔部13とは、一体的に形成されている。第1のコア11は、その巻芯部12の軸心方向に平行な断面での形状がH字状を呈している。
各鍔部13は、2つの第1の側面14,15と、1つの第2の側面16と、2つの第3の側面17,18と、を有している。第1の側面14,15同士は、X軸方向で見て互いに対向するように位置している。第3の側面17,18同士は、Y軸方向で見て互いに対向するように位置している。したがって、第1の側面14,15同士は互いに隣り合わず、また、第3の側面17,18同士も互いに隣り合わない。第1の側面14,15と第2の側面16とは互いに隣り合い、第3の側面17,18と第2の側面16とも互いに隣り合う。
第1の側面14,15及び第3の側面17,18は、巻芯部12の軸心方向と平行である。第2の側面16は、巻芯部12の軸心方向に交差している(例えば、直交している)。第2の側面16は、鍔部13の巻芯部12が形成されている面と反対側の面である。第1の側面15は、コモンモードフィルタ1が回路基板(図示せず)に実装されたときに、当該回路基板に対向する面(実装面)である。コモンモードフィルタ1は、電極30を回路基板に形成された半田ランドに半田付けすることにより、半田ランドと電気的及び機械的に接続されることとなる。このとき、電極30と半田ランドとにわたって、半田フィレットが形成される。
第2のコア19は、いわゆる板状コアである。第2のコア19は、鍔部13の第1の側面14,15間にわたるように第1のコア11に固着される。第1のコア11と第2のコア19とは、接着剤等により固着される。第2のコア19は、コモンモードフィルタ1の上面を平坦面として、自動装着機の吸着ノズルで吸着可能にするために設けるものである。第1及び第2のコア11,19を磁性体にて構成した場合、漏洩磁束の低減、及び、コモンモードノイズの抑圧特性の向上を図ることができる。なお、第2のコア19は必ずしも必要ではない。
巻線20は、第1の導体線21と、第2の導体線22とを含んでいる。第1及び第2の導体線21,22は、第1及び第2の導体線21,22との線間距離が「D1」であると共に第1の導体線21と第2の導体線22とをペアとして巻回するときの巻線間隔が「D2」である状態で、巻芯部12に巻回されている。第1の導体線21と第2の導体線22とは、互いに電気的に絶縁されると共に、互いに磁気結合する。第1及び第2の導体線21,22として、例えば、絶縁被膜銅線を用いることができる。
電極30は、第1の電極31,32と、第2の電極41,42とを含んでいる。第1の電極31,32には、第1の導体線21が電気的に接続されている。第2の電極41,42には、第2の導体線22が電気的に接続されている。
第1の電極31,32は、図4にも示されるように、接続部33と、端子部34と、導体部35とを有している。接続部33は、鍔部13の第1の側面14に位置している。接続部33は、第1の導体線21の端部が継線されて、当該端部が電気的に接続されている。第1の導体線21の端部と接続部33との接続(継線)は、熱圧着、溶接、あるいは、半田付け等により行われる。端子部34は、鍔部13の第1の側面15に位置している。端子部34は、コモンモードフィルタ1が上記回路基板に実装された状態で、回路基板に形成された半田ランドに電気的に接続されることとなる。
導体部35は、鍔部13の第2の側面16に位置している。導体部35は、接続部33と端子部34とに連続しており、接続部33と端子部34とをつなぐように電気的に接続する。導体部35は、第2の側面16上で巻芯部12の軸心方向に直交する方向にわたるように直線状に伸びている。一方の第1の電極31の導体部35は、当該導体部35が伸びる方向(巻芯部12の軸心方向に直交する方向)の全体にわたって、その幅(巻芯部12の軸心方向に平行な方向での長さ)が接続部33及び端子部34の幅(巻芯部12の軸心方向に平行な方向での長さ)よりも狭く設定されている。
第2の電極41,42は、図4にも示されるように、接続部43と、端子部44と、導体部45とを有している。接続部43は、鍔部13の第1の側面14に位置している。接続部43は、第2の導体線22の端部が継線されて、当該端部が電気的に接続されている。第2の導体線22の端部と接続部43との接続(継線)は、熱圧着、溶接、あるいは、半田付け等により行われる。端子部44は、鍔部13の第1の側面15に位置している。端子部44は、コモンモードフィルタ1が上記回路基板に実装された状態で、回路基板に形成された半田ランドに電気的に接続されることとなる。
導体部45は、鍔部13の第2の側面16に位置している。導体部45は、接続部43と端子部44とに連続しており、接続部43と端子部44とをつなぐように電気的に接続する。導体部45は、第2の側面16上で巻芯部12の軸心方向に直交する方向にわたるように直線状に伸びている。一方の第2の電極41の導体部45は、当該導体部45が伸びる方向(巻芯部12の軸心方向に直交する方向)の全体にわたって、その幅(巻芯部12の軸心方向に平行な方向での長さ)が接続部43及び端子部44の幅(巻芯部12の軸心方向に平行な方向での長さ)よりも狭く設定されている。
電極30(第1及び第2の電極31,32,41,42)は、鍔部13の各側面14,15,16に金属材料(例えば、銀等)を主成分とする導電ペーストを転写した後に所定温度(例えば、700℃程度)にて焼き付け、更に金属めっきを施すことにより、形成される。金属めっきには、NiとSn、CuとNiとSn、NiとAu、NiとPdとAu、NiとPdとAg、又は、NiとAg等を用いることができる。なお、電極30(第1及び第2の電極31,32,41,42)は、金属製の板材にて構成し、鍔部13の対応する位置に装着して構成してもよい。金属製の板材には、例えば金属めっき(NiとSn)を施した燐青銅等を用いることができる。
以上のように、本実施形態においては、一方の第1の電極31及び一方の第2の電極41の導体部35,45は、巻線20により構成されるインダクタ成分とは実質的に磁気結合しないインダクタ成分として機能する。すなわち、第1の導体線21により構成されるインダクタ成分と、一方の第1の電極31の導体部35により構成されるインダクタ成分とは、実質的に磁気結合しておらず、電気的に直列接続されることとなる。第2の導体線22により構成されるインダクタ成分と、一方の第2の電極41の導体部45により構成されるインダクタ成分とは、実質的に磁気結合しておらず、電気的に直列接続されることとなる。これらインダクタ成分として機能する導体部35,45の幅が、接続部33,43又は端子部34,44の幅よりも狭く設定されているので、導体部35,45のインダクタンス値が調整されることとなる。なお、導体部35,45の幅を狭くするに従い、インタクタンス値は増加することとなる。ここで、「実質的に磁気結合しない」とは、結合率が0.1以下であることをいう。
また、本実施形態においては、導体部35,45は、鍔部13の第2の側面16に位置している。これにより、導体部35,45の長さが巻芯部12の軸心方向に交差する方向での第2の側面16の長さに対応して比較的長く確保されることとなり、導体部35,45をインダクタ成分として有効に機能させることができる。
続いて、図5及び図6を参照して、本実施形態に係るコモンモードフィルタ1を適用した信号伝送回路の構成を説明する。図5は、本実施形態に係るコモンモードフィルタを適用した信号伝送回路を示す模式図である。図6は、本実施形態に係るコモンモードフィルタを適用した信号伝送回路を示す回路図である。
図5に示されるように、デジタルテレビ51とDVDプレーヤー53とは、HDMIケーブル55にて接続されている。HDMIケーブル55は、差動伝送方式を用いたケーブルであり、接続端子部56,57を備えている。HDMIケーブル55の接続端子部56は、DVDプレーヤー53の出力部に接続されている。HDMIケーブル55の接続端子部57は、デジタルテレビ51の入力部に接続されている。DVDプレーヤー53から出力されたデジタル信号は、HDMIケーブル55を通してデジタルテレビ51に高速伝送される。
デジタルテレビ51は、その入力部に信号伝送回路SCを備えている。信号伝送回路SCは、図6に示されるように、コモンモードフィルタ1と、第1及び第2のバリスタ61,71と、を備えている。コモンモードフィルタ1の他方の第1及び第2の電極32,42は、HDMIケーブル55の接続端子部57がデジタルテレビ51の入力部に接続されることにより、接続端子部57の対応する端子にそれぞれ接続されることとなる。
第1のバリスタ61は、入出力端子63,65を有している。第1のバリスタ61の入力端子63は、コモンモードフィルタ1の一方の第1の電極31の端子部34に接続されている。第1のバリスタ61の出力端子65は、接地電位に接続されている。これにより、第1のバリスタ61は、コモンモードフィルタ1の後段に位置し、当該コモンモードフィルタ1に電気的に並列接続されることとなる。
第2のバリスタ71は、入出力端子73,75を有している。第2のバリスタ71の入力端子73は、コモンモードフィルタ1の一方の第2の電極41の端子部44に接続されている。第2のバリスタ71の出力端子75は、接地電位に接続されている。これにより、第2のバリスタ71は、コモンモードフィルタ1の後段に位置し、当該コモンモードフィルタ1に電気的に並列接続されることとなる。
以上のように、第1及び第2のバリスタ61,71の前段にコモンモードフィルタ1を挿入しているので、第1及び第2のバリスタ61,71による特性インピーダンスの低下を抑制することができる。また、DVDプレーヤー53から出力された信号は、外来ノイズをほとんど伴うことなく、HDMIケーブル55及び信号伝送回路SCを通してデジタルテレビ51に入力する。
以上、本発明の好適な実施形態について説明してきたが、本発明は必ずしもこれらの実施形態に限定されるものではない。本実施形態では、本発明をコモンモードフィルタ1に適用しているが、これに限られることなく、コモンモードフィルタ以外のコイル部品(例えば、巻線20が1本あるいは3本以上有するインダクタ部品等)に本発明を適用してもよい。
本実施形態においては、導体部35,45の幅が接続部33,43及び端子部34,44の幅よりも狭く設定されているが、これに限られることなく、接続部33,43及び端子部34,44の少なくともいずれか一方の幅よりも狭く設定されていてもよい。また、両方の第1の電極31,32の導体部35の幅を、接続部33及び端子部34の少なくともいずれか一方の幅よりも狭く設定してもよい。また、両方の第2の電極41,42の導体部45の幅を、接続部43及び端子部44の少なくともいずれか一方の幅よりも狭く設定してもよい。
また、本実施形態においては、巻芯部12が四角柱形状を呈しているが、これに限られることなく、例えば円柱形状や四角柱以外の多角柱形状であってもよい。また、各鍔部13は、直方体形状、すなわち鍔部13の第2の側面16の形状が四角形に限られることなく、円形又は多角形であってもよい。
また、本実施形態おいては、一方の第1及び第2の電極31,41の導体部35,45は、当該導体部35,45が伸びる方向の全体にわたって、その幅が接続部33,43及び端子部34,44の幅よりも狭く設定されているが、これに限られない。例えば、図7に示されるように、導体部35,45の一部の幅が接続部33,43及び端子部34,44の幅よりも狭く設定されていてもよい。この場合、導体部35,45における接続部33,43寄りの部分を接続部33,43の幅よりも狭く設定し、導体部35,45における端子部34,44寄りの部分を端子部34,44の幅と同等に設定することが好ましい。導体部35,45における端子部34,44寄りの部分を端子部34,44の幅と同等に設定することにより、半田付け面積が確保されることとなり、コモンモードフィルタ1の実装強度を十分に確保することができる。
導体部35,45の幅が、当該導体部35,45が伸びる方向の全体にわたって、接続部33,43及び端子部34,44の幅よりも狭く設定されている場合でも、図8に示されるように、端子部34,44を第3の側面17,18まで伸びるように形成することにより、半田付け面積を確保することができる。
また、本実施形態においては、導体部35,45が直線状に伸びているが、これに限られることなく、図9に示されるように、導体部35,45はクランク形状を呈していてもよい。また、クランク形状以外に、導体部35,45はジグザク形状や蛇行形状等を呈していてもよい。
本実施形態に係るコモンモードフィルタを示す分解斜視図である。 本実施形態に係るコモンモードフィルタを示す側面図である。 本実施形態に係るコモンモードフィルタに含まれるコア及び巻線の断面構成を説明する図である。 本実施形態に係るコモンモードフィルタに含まれる電極を示す斜視図である。 本実施形態に係るコモンモードフィルタを適用した信号伝送回路を示す模式図である。 本実施形態に係るコモンモードフィルタを適用した信号伝送回路を示す回路図である。 本実施形態に係るコモンモードフィルタに含まれる電極の変形例を示す斜視図である。 本実施形態に係るコモンモードフィルタに含まれる電極の変形例を示す斜視図である。 本実施形態に係るコモンモードフィルタに含まれる電極の変形例を示す斜視図である。
符号の説明
1…コモンモードフィルタ、10…コア、11…第1のコア、12…巻芯部、13…鍔部、14,15…第1の側面、16…第2の側面、17,18…第3の側面、19…第2のコア、20…巻線、21…第1の導体線、22…第2の導体線、30…電極、31,32…第1の電極、33…接続部、34…端子部、35…導体部、41,42…第2の電極、43…接続部、44…端子部、45…導体部、51…デジタルテレビ、53…DVDプレーヤー、55…HDMIケーブル、61…第1のバリスタ、71…第2のバリスタ、SC…信号伝送回路。

Claims (5)

  1. 巻芯部と、当該巻芯部の軸方向の両端に形成された鍔部とを有するコアと、
    前記巻芯部に巻回された巻線と、
    前記鍔部に設けられた電極と、を備え、
    前記電極は、前記巻線の端部が電気的に接続される接続部と、他の電子部品に電気的に接続される端子部と、前記接続部と前記端子部とを電気的に接続する導体部と、を有しており、
    前記導体部の少なくとも一部における幅が、前記接続部及び前記端子部の少なくともいずれか一方の幅よりも狭く設定されていることを特徴とするコイル部品。
  2. 前記鍔部は、前記巻芯部の軸心方向に平行で且つ互いに隣り合わない2つの第1の側面と、前記巻芯部の前記軸心方向に交差する第2の側面とを有しており、
    前記接続部は、一方の第1の側面に位置し、
    前記端子部は、他方の第1の側面に位置し、
    前記導体部は、前記第2の側面に位置していることを特徴とする請求項1に記載のコイル部品。
  3. 前記電極は、金属材料を含む導電ペーストを塗布して焼き付けた後に金属めっきを施すことにより形成されていることを特徴とする請求項1に記載のコイル部品。
  4. 前記電極は、金属製の板材からなることを特徴とする請求項1に記載のコイル部品。
  5. 前記巻線は、互いに電気的に絶縁された第1及び第2の導体線を含んでおり、
    前記電極は、前記第1の導体線が電気的に接続される第1の電極と、前記第2の導体線が電気的に接続される第2の電極と、を含むことを特徴とする請求項1に記載のコイル部品。
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