JP7472856B2 - インダクタ部品 - Google Patents

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Description

本発明は、インダクタ部品に関する。
従来、インダクタ部品としては、特開平11-251146号公報(特許文献1)に記載されたものがある。インダクタ部品は、長さ、幅および高さを有する素体と、素体内に設けられ、軸方向に沿って巻き回されたコイルと、素体に設けられ、コイルに電気的に接続された第1外部電極および第2外部電極とを有する。素体は、長さ方向の両端側にある第1端面および第2端面と、幅方向の両端側にある第1側面および第2側面と、高さ方向の両端側にある底面および天面とを有する。
第1外部電極は、第1端面の全面と、第1側面、第2側面、底面および天面のそれぞれの一部とに設けられている。第2外部電極は、第2端面の全面と、第1側面、第2側面、底面および天面のそれぞれの一部とに設けられている。
特開平11-251146号公報
ところで、前記従来のようなインダクタ部品では、第1外部電極および第2外部電極は、いわゆる5面電極であるので、第1外部電極および第2外部電極は、大きくなり、コイルと第1、第2外部電極との間の浮遊容量が増加する。
そこで、本開示は、コイルと外部電極との間の浮遊容量を低減できるインダクタ部品を提供することにある。
前記課題を解決するため、本開示の一態様であるインダクタ部品は、
長さ、幅および高さを有する素体と、
前記素体に設けられ、軸方向に沿って巻き回されたコイルと、
前記素体に設けられ、前記コイルに電気的に接続された第1外部電極および第2外部電極と
を備え、
前記素体は、前記長さ方向の両端側にある第1端面および第2端面と、前記幅方向の両端側にある第1側面および第2側面と、前記高さ方向の両端側にある底面および天面とを有し、
前記第1外部電極は、前記素体の外面から露出するように、前記素体の前記長さ方向の中心に対して前記第1端面側に設けられ、
前記第2外部電極は、前記素体の外面から露出するように、前記素体の前記長さ方向の中心に対して前記第2端面側に設けられ、
前記長さ方向のうちの前記第1端面側から見たとき、前記第1外部電極の前記素体の外面から露出している部分の少なくとも一部と前記第2外部電極の前記素体の外面から露出している部分の少なくとも一部とは、互いに重ならず、
前記長さ方向のうちの前記第1端面側から見たとき、前記第1外部電極の前記素体の外面から露出している部分の面積の重心位置と前記第2外部電極の前記素体の外面から露出している部分の面積の重心位置とは、前記素体の前記幅方向の中心に対して反対側に位置する。
ここで、外部電極の面積の重心位置とは、素体の長さ方向のうちの第1端面側から見たとき、素体の幅方向における外部電極の面積の分布をとるときの中心位置をいう。例えば、素体の長さ方向のうちの第1端面側から見たとき、外部電極が2つの図形A,Bからなる場合、図形Aの面積をSaとし、素体の幅方向における図形Aの重心の位置をXaとし、また、図形Bの面積をSbとし、素体の幅方向における図形Bの重心の位置をXbとすると、外部電極の面積の重心位置Xは、X=(Sa×Xa+Sb×Xb)/(Sa+Sb)として求められる。
また、素体の第1端面、第2端面、第1側面、第2側面、底面および天面を含む「素体の外面」は、単に素体の外周側を向く面という意味ではなく、素体の外側と内側との境界となる面である。また、「素体の外面の上方」とは、重力方向に規定される鉛直上方のような絶対的な一方向ではなく、外面を基準に、当該外面を境界とする外側と内側とのうち、外側に向かう方向を指す。したがって、「外面の上方」とは外面の向きによって定まる相対的な方向である。また、ある要素に対して「上方(above)」には、当該要素とは離れた上方、すなわち当該要素上の他の物体を介した上側の位置や間隔を空けた上側の位置だけではなく、当該要素と接する直上の位置(on)も含む。
前記実施形態によれば、素体の長さ方向のうちの第1端面側から見たとき、第1外部電極および第2外部電極の少なくとも一部は、互いに重ならないので、第1外部電極および第2外部電極を小さくでき、コイルと第1外部電極および第2外部電極との間の浮遊容量を低減できる。
また、素体の長さ方向のうちの第1端面側から見たとき、第1外部電極の面積の重心位置と第2外部電極の面積の重心位置は、素体の幅方向の中心に対して反対側に位置するので、素体の底面を実装基板に対向してインダクタ部品の第1、第2外部電極を実装基板にはんだを介して接続する際、インダクタ部品の実装基板に対する傾きや回転を低減でき、インダクタ部品の安定した実装姿勢を確保できる。
好ましくは、インダクタ部品の一実施形態では、
前記素体は、前記高さ方向の両端側にある底面および天面を有する基板と、前記基板の前記底面および前記天面のそれぞれを覆う絶縁層とを備え、
前記コイルは、前記基板の前記底面の上方に配置され前記絶縁層に覆われた底面配線と、前記基板の前記天面の上方に配置され前記絶縁層に覆われた天面配線と、前記基板を前記底面および前記天面に渡って貫通し、互いに前記軸に対して反対側に配置された一対の貫通配線とを備え、前記底面配線、前記一対の貫通配線のうちの第1貫通配線、前記天面配線および前記一対の貫通配線のうちの第2貫通配線は、順に接続されて前記軸方向に巻き回された前記コイルの少なくとも一部を構成する。
前記実施形態によれば、コイルは、いわゆるヘリカル形状のコイルであるので、軸に直交する断面において、底面配線、天面配線および貫通配線がコイルの巻き回し方向に沿って並走する領域を低減でき、コイルにおける浮遊容量を低減できる。
好ましくは、インダクタ部品の一実施形態では、前記第1外部電極は、前記第1端面および前記底面に連続して設けられ、前記第2外部電極は、前記第2端面および前記底面に連続して設けられている。
前記実施形態によれば、第1外部電極および第2外部電極は、いわゆるL字形状の電極であるので、インダクタ部品を実装基板に実装する際、第1、第2外部電極にはんだフィレットを形成することができる。これにより、インダクタ部品の実装強度を向上でき、また、インダクタ部品の実装姿勢をより安定化できる。
好ましくは、インダクタ部品の一実施形態では、
前記第1外部電極は、前記第1端面および前記底面に連続して設けられ、
前記長さ方向のうちの前記第1端面側から見たとき、前記第1外部電極における前記第1端面に設けられた第1端面部分は、前記素体の前記幅方向の中心に対して、前記第1外部電極が接続される前記貫通配線と同じ側に存在する。
前記実施形態によれば、第1外部電極における第1端面部分から貫通配線まで延在する延在部分の長さを短くできるので、第1外部電極を小さくでき、コイルと第1外部電極の間の浮遊容量を低減できる。
好ましくは、インダクタ部品の一実施形態では、前記長さ方向のうちの前記第1端面側から見たとき、前記第1外部電極における前記第1端面に設けられた第1端面部分と、前記第2外部電極における前記第2端面に設けられた第2端面部分とは、互いに重ならない。
ここで、第1端面部分と第2端面部分とは互いに重ならないとは、第1端面部分および第2端面部分の少なくとも一方がそもそも形成されていない場合も含む。
前記実施形態によれば、第1外部電極および第2外部電極をより小さくでき、コイルと第1外部電極および第2外部電極との間の浮遊容量をより低減できる。
好ましくは、インダクタ部品の一実施形態では、
前記第1外部電極は、前記第1端面および前記底面に連続して設けられ、
前記長さ方向のうちの前記第1端面側から見たとき、前記第1外部電極における前記第1端面に設けられた第1端面部分は、前記高さ方向に沿って、前記幅方向の大きさが異なる3つ以上の領域を有する。
ここで、幅方向の大きさとは、幅方向の最大値をいう。
前記実施形態によれば、第1外部電極の形状を最適化でき、はんだフィレットの量を制御できる。
好ましくは、インダクタ部品の一実施形態では、前記第1端面部分の前記3つ以上の領域の前記幅方向の大きさにおいて、それらの大小関係は、前記高さ方向に沿って交互に変化する。
前記実施形態によれば、各領域を積層して形成する際の加工ズレを考慮することで、各領域間の位置ズレを防ぐことができ、各領域間の電気的接続を確保することができる。
好ましくは、インダクタ部品の一実施形態では、前記第1端面部分の前記3つ以上の領域は、それぞれ、前記幅方向の両端側にある側縁を有し、前記長さ方向から見たときの前記側縁の前記高さ方向に対する傾斜角度は、全ての前記領域において、異なる。
前記実施形態によれば、各領域を積層して形成する際の加工ズレを考慮することで、各領域間の位置ズレを防ぐことができ、各領域間の電気的接続を確保することができる。
好ましくは、インダクタ部品の一実施形態では、前記第1外部電極における前記第1端面に設けられた第1端面部分と、前記第2外部電極における前記第2端面に設けられた第2端面部分とは、前記コイルの前記軸に重ならない。
前記実施形態によれば、第1端面部分および第2端面部分によるコイルの磁束の妨げを少なくでき、インダクタンスの取得効率を向上できる。
好ましくは、インダクタ部品の一実施形態では、前記コイルの前記軸方向から見て、前記第1端面部分と前記第2端面部分とは、前記コイルの内径部に重ならない。
前記実施形態によれば、第1端面部分および第2端面部分によるコイルの磁束の妨げをより少なくでき、インダクタンスの取得効率をより向上できる。
好ましくは、インダクタ部品の一実施形態では、前記第1外部電極における前記第1端面に設けられた第1端面部分の前記高さ方向の大きさと、前記第2外部電極における前記第2端面に設けられた第2端面部分の前記高さ方向の大きさとは、前記素体の前記高さ方向の大きさの半分以上である。
ここで、高さ方向の大きさとは、高さ方向の最大値をいう。
前記実施形態によれば、はんだフィレットによる第1外部電極および第2外部電極の実装強度を向上できる。
好ましくは、インダクタ部品の一実施形態では、
前記第1外部電極は、前記第1端面および前記底面に連続して設けられ、
前記第1外部電極における前記第1端面に設けられた第1端面部分の少なくとも一部は、前記第1端面から突出している。
前記実施形態によれば、第1端面部分の少なくとも一部は、第1端面から突出しているので、第1外部電極の実装性を良好にできる。また、後工程の特性選別時に容易に電気特性を取得できる。
好ましくは、インダクタ部品の一実施形態では、
前記第1外部電極および前記第2外部電極は、前記底面のみに設けられ、
前記第1外部電極の少なくとも一部および前記第2外部電極の少なくとも一部は、前記底面から前記素体の外側に突出している。
前記実施形態によれば、第1外部電極および第2外部電極は、底面のみに設けられているので、第1外部電極および第2外部電極をより小さくでき、コイルと第1外部電極および第2外部電極との間の浮遊容量をより低減できる。
また、第1外部電極の少なくとも一部および第2外部電極の少なくとも一部は、底面から突出しているので、第1外部電極および第2外部電極の実装性を良好にできる。また、後工程の特性選別時に容易に電気特性を取得できる。
好ましくは、インダクタ部品の一実施形態では、前記素体は、単層ガラス板を含む。
ここで、単層ガラス板(single-layer glass plate)とは、積層ガラス体に対する概念であり、より具体的にはガラス内で一体化した導体、すなわち内部導体を内部に取り込んでいないガラスの板を指す。
前記実施形態によれば、素体の強度を確保することができる。また、単層ガラス板の場合、誘電損が小さいことから高周波でのQ値を高くすることができる。また、焼結体のような焼結工程がないので焼結時の素体の変形が抑制できることからパターンズレを抑制でき、インダクタンス公差の小さいインダクタ部品を提供できる。
好ましくは、インダクタ部品の一実施形態では、前記素体の外面の一部は、その他の外面と異なる材質からなる。
前記実施形態によれば、素体の外面の一部の色を変えることができ、素体の内部の構造の透けなどを防止できる。または、素体の外面の一部をマーカーとして利用でき、インダクタ部品に方向性を与えることができる。
好ましくは、インダクタ部品の一実施形態では、前記インダクタ部品の体積は、0.08mm以下であり、かつ、前記インダクタ部品の長辺の大きさは、0.65mm以下である。
ここで、インダクタ部品の長辺の大きさとは、インダクタ部品の長さ、幅および高さのうちの最も大きい値をいう。
前記実施形態によれば、インダクタ部品の体積が小さく、かつ、インダクタ部品の長辺も小さいので、インダクタ部品の重量が軽くなる。このため、外部電極が小さくても、必要な実装強度を得ることができる。
好ましくは、インダクタ部品の一実施形態では、前記高さ方向から見たとき、前記第1外部電極および前記第2外部電極は、前記コイルに重ならない。
前記実施形態によれば、コイルと第1外部電極および第2外部電極との間の浮遊容量を低減できる。
好ましくは、インダクタ部品の一実施形態では、前記長さ方向のうちの前記第1端面側から見たとき、前記第1外部電極の前記素体の外面から露出している部分の面積と前記第2外部電極の前記素体の外面から露出している部分の面積とは、互いに等しい。
前記実施形態によれば、第1外部電極および第2外部電極においてインダクタ部品の実装に用いるはんだ量を等しくできるので、インダクタ部品の姿勢をより安定できる。
本開示の一態様であるインダクタ部品によれば、コイルと外部電極との間の浮遊容量を低減できる。
インダクタ部品を底面側から見た模式斜視図である。 インダクタ部品を底面側から見た模式底面図である。 インダクタ部品を第1端面側から見た模式端面図である。 インダクタ部品を第1端面側から見た模式端面図である。 インダクタ部品を第2端面側から見た模式端面図である。 第1端面側から見た第1外部電極の変形例を示す模式図である。 インダクタ部品の製造方法を説明する模式断面図である。 インダクタ部品の製造方法を説明する模式断面図である。 インダクタ部品の製造方法を説明する模式断面図である。 インダクタ部品の製造方法を説明する模式断面図である。 インダクタ部品の製造方法を説明する模式断面図である。 インダクタ部品の製造方法を説明する模式断面図である。 インダクタ部品の製造方法を説明する模式断面図である。 インダクタ部品の製造方法を説明する模式断面図である。 インダクタ部品の第1変形例を示す第1端面側から見た模式端面図である。 インダクタ部品の第1変形例を示す第2端面側から見た模式端面図である。 インダクタ部品の第1変形例を示す第1端面側から見た模式端面図である。 インダクタ部品の第2変形例を示す第1端面側から見た模式端面図である。 インダクタ部品の第2変形例を示す第2端面側から見た模式端面図である。 インダクタ部品の第3変形例を示す第1端面側から見た模式端面図である。 インダクタ部品の第3変形例を示す第2端面側から見た模式端面図である。 インダクタ部品の第3変形例を示す第1端面側から見た模式端面図である。 インダクタ部品の第2実施形態を示す第1端面側から見た模式端面図である。
以下、本開示の一態様であるインダクタ部品を図示の実施の形態により詳細に説明する。なお、図面は一部模式的なものを含み、実際の寸法や比率を反映していない場合がある。
<第1実施形態>
第1実施形態に係るインダクタ部品1について、以下に説明する。図1は、インダクタ部品1を底面側から見た模式斜視図である。図2は、インダクタ部品1を底面側から見た模式底面図である。図3は、インダクタ部品1を第1端面側から見た模式端面図である。なお、図2では、便宜上、素体の絶縁層を省略して描き、外部電極の一部(底面部分)を二点鎖線で描いている。
1.概要構成
インダクタ部品1の概要構成について説明する。インダクタ部品1は、例えば、高周波信号伝送回路に用いられる表面実装型のインダクタ部品である。図1と図2に示すように、インダクタ部品1は、素体10と、素体10に設けられ、軸AX方向に沿って巻き回されたコイル110と、素体10に設けられ、コイル110に電気的に接続された第1外部電極121および第2外部電極122とを備える。コイル110の軸AXは、コイル110の内径部の中心を通る直線である。コイル110の軸AXは、軸AXに直交する方向の寸法を有さない。
素体10は、長さ、幅および高さを有する。素体10は、長さ方向の両端側にある第1端面100e1および第2端面100e2と、幅方向の両端側にある第1側面100s1および第2側面100s2と、高さ方向の両端側にある底面100bおよび天面100tとを有する。つまり、素体10の外面100は、第1端面100e1および第2端面100e2と、第1側面100s1および第2側面100s2と、底面100bおよび天面100tとを含む。
なお、図面に示すように、以下では、説明の便宜上、素体10の長さ方向(長手方向)であって、第1端面100e1から第2端面100e2に向かう方向をX方向とする。また、素体10の幅方向であって、第1側面100s1から第2側面100s2に向かう方向をY方向とする。また、素体10の高さ方向であって、底面100bから天面100tに向かう方向をZ向とする。X方向、Y方向及びZ方向は、互いに直交する方向であって、X,Y,Zの順に並べたとき、右手系を構成する。
第1外部電極121は、素体10の外面100から露出するように、素体10のX方向の中心に対して第1端面100e1側に設けられている。第2外部電極122は、素体10の外面100から露出するように、素体10のX方向の中心に対して第2端面100e2側に設けられている。
図3に示すように、X方向のうちの第1端面100e1側から見たとき、第1外部電極121の素体10の外面100から露出している部分の少なくとも一部と第2外部電極122の素体10の外面100から露出している部分の少なくとも一部とは、互いに重ならない。図3では、便宜上、第1外部電極121の露出部分は、実線の斜線にて示し、第2外部電極122の露出部分は、破線の斜線にて示している。
また、X方向のうちの第1端面100e1側から見たとき、第1外部電極121の素体10の外面100から露出している部分の面積(図3の実線の斜線にて示す領域の面積)の重心位置と第2外部電極122の素体10の外面100から露出している部分の面積(図3の破線の斜線にて示す領域の面積)の重心位置とは、素体10のY方向の中心Mに対して反対側に位置する。言い換えると、X方向のうちの第1端面100e1側から見たときの第1外部電極121の露出部分の面積の重心位置と、X方向のうちの第2端面100e2側から見たときの第2外部電極122の露出部分の面積の重心位置とは、素体10のY方向の中心Mに対して同じ側に位置することになる。
上記構成によれば、素体10のX方向のうちの第1端面100e1側から見たとき、第1外部電極121および第2外部電極122の少なくとも一部は、互いに重ならないので、第1外部電極121および第2外部電極122を小さくでき、コイル110と第1外部電極121および第2外部電極122との間の浮遊容量を低減できる。
また、素体10のX方向のうちの第1端面100e1側から見たとき、第1外部電極121の面積の重心位置と第2外部電極122の面積の重心位置は、素体10のY方向の中心Mに対して反対側に位置するので、素体10の底面100bを実装基板に対向してインダクタ部品1の第1、第2外部電極121,122を実装基板にはんだを介して接続する際、インダクタ部品1の実装基板に対する傾きや回転を低減でき、インダクタ部品の安定した実装姿勢を確保できる。
2.各部構成
(インダクタ部品1)
インダクタ部品1の体積は、0.08mm以下であり、かつ、インダクタ部品1の長辺の大きさは、0.65mm以下である。インダクタ部品1の長辺の大きさは、インダクタ部品1の長さ、幅および高さのうちの最も大きい値をいい、この実施形態では、X方向の長さをいう。上記構成によれば、インダクタ部品1の体積が小さく、かつ、インダクタ部品1の長辺も小さいので、インダクタ部品1の重量が軽くなる。このため、外部電極121,122が小さくても、必要な実装強度を得ることができる。
具体的に述べると、インダクタ部品1のサイズ(長さ(X方向)×幅(Y方向)×高さ(Z方向))は、0.6mm×0.3mm×0.3mm、0.4mm×0.2mm×0.2mm、0.25mm×0.125mm×0.120mmなどである。また、幅と高さは等しくなくてもよく、例えば、0.4mm×0.2mm×0.3mmなどであってもよい。
(素体10)
素体10は、Z方向の両端側にある底面21bおよび天面21tを有する基板21と、基板21の底面21bおよび天面21tのそれぞれを覆う絶縁層22とを備える。なお、絶縁層22は、底面21bおよび天面21tのうちの底面21bのみに設けられていてもよい。
素体10は、好ましくは、単層ガラス板を含む。つまり、基板21は、好ましくは、単層ガラス板である。これによれば、素体10の強度を確保することができる。また、単層ガラス板の場合、誘電損が小さいことから高周波でのQ値を高くすることができる。また、焼結体のような焼結工程がないので焼結時の素体10の変形が抑制できることからパターンズレを抑制でき、インダクタンス公差の小さいインダクタ部品を提供できる。
単層ガラス板の材料としては、製造方法の観点からは、FoturanII(SchottAG社登録商標)に代表される感光性を有するガラス板が好ましい。特に、単層ガラス板は、セリウム酸化物(セリア:CeO)を含有していることが好ましく、この場合、セリウム酸化物が増感剤となって、フォトリソグラフィによる加工がより容易となる。
ただし、単層ガラス板は、ドリル、サンドブラストなどの機械加工、フォトレジスト・メタルマスクなどを用いたドライ/ウェットエッチング加工、レーザ加工などによって加工できることから、感光性を有さないガラス板であってもよい。また、単層ガラス板は、ガラスペーストを焼結させたものであってもよいし、フロート法などの公知の方法よって形成されていてもよい。
単層ガラス板は、ガラス体の内部に一体化した内部導体など、配線(コイル110の一部)を取り込んでいない単層の板状部材である。特に、単層ガラス板は、ガラス体としての外側と内側との境界としての外面を有する。単層ガラス板に形成された貫通孔Vもガラス体の外側と内側との境界であるため、素体10の外面100に含まれる。
単層ガラス板は、基本的にはアモルファス状態であるが、結晶化部を有していてもよい。例えば上記FoturanIIの場合、アモルファス状態のガラスの誘電率が6.4であるのに対し、結晶化させることで、誘電率を5.8に減少できる。これによって、結晶化部付近の、導体間(配線間)の浮遊容量を減少させることができる。
絶縁層22は、配線(コイルの110一部)を覆うことで、配線を外力から保護し、配線の損傷を防止する役割や、配線の絶縁性を向上する役割を有する部材である。絶縁層22は、例えば絶縁性及び薄膜化に優れた珪素やハフニウムなどの酸化物、窒化物、酸窒化物などの無機膜とすることが好ましい。ただし、絶縁層22はより形成が容易なエポキシ、ポリイミドなどの樹脂膜であってもよい。特に、絶縁層22は、低誘電率の材料で構成されることが好ましく、これにより、コイル110と外部電極121,122との間に絶縁層22が存在する場合、コイル110と外部電極121,122との間に形成される浮遊容量を低減することができる。
絶縁層22は、例えば、ABF GX-92(味の素ファインテクノ株式会社社製)などの樹脂フィルムをラミネートするか、ペースト状の樹脂を塗布、熱硬化するなどによって形成できる。
好ましくは、素体10の外面100の一部は、その他の外面100と異なる材質からなる。上記構成によれば、素体10の外面100の一部の色を変えることができ、素体10の内部の構造の透けなどを防止できる。または、素体10の外面100の一部をマーカーとして利用でき、インダクタ部品1に方向性を与えることができる。なお、異なる材質は、素体10のガラスが変質した部分(変質層)を含む。
なお、素体10は、焼結体を含んでいてもよく、つまり、基板21は、焼結体であってもよく、素体10の強度を確保することができる。また、焼結体にフェライトなどを用いることで、インダクタンスの取得効率を高くすることができる。
(コイル110)
コイル110は、基板21の底面21bの上方に配置され絶縁層22に覆われた底面配線11bと、基板21の天面21tの上方に配置され絶縁層22に覆われた天面配線11tと、基板21を底面21bおよび天面21tに渡って貫通し、互いに軸AXに対して反対側に配置された一対の貫通配線13,14とを備える。底面配線11b、第1貫通配線13、天面配線11tおよび第2貫通配線14は、順に接続されて軸AX方向に巻き回されたコイル110の少なくとも一部を構成する。
上記構成によれば、コイル110は、いわゆるヘリカル形状のコイル110であるので、軸AXに直交する断面において、底面配線11b、天面配線11tおよび貫通配線13.14がコイル110の巻き回し方向に沿って並走する領域を低減でき、コイル110における浮遊容量を低減できる。
ここで、ヘリカル形状とは、コイル全体のターン数は1ターンより大きく、かつ、軸に直交する断面におけるコイルのターン数は1ターン未満である形状をいう。1ターン以上とは、軸に直交する断面において、コイルの配線が、軸方向からみて径方向に隣り合って巻回方向に並走する部分を有する状態をいい、1ターン未満とは、軸に直交する断面において、コイルの配線が、軸方向からみて径方向に隣り合って巻回方向に並走する部分を有さない状態をいう。なお、配線の並走する部分は、配線の巻回方向に延在する延在部分のみならず、延在部分の端部に接続され延在部分の幅よりも大きな幅を有するパッド部をも含む。
天面配線11tは、Y方向に延びる形状である。複数の天面配線11tは、X方向に沿って平行に配置されている。底面配線11bは、ややX方向に傾いてY方向に延伸している。複数の底面配線11bは、X方向に沿って平行に配置されている。
第1貫通配線13は、素体10の貫通孔V内で、軸AXに対して第1側面100s1側に配置され、第2貫通配線14は、素体10の貫通孔V内で、軸AXに対して第2側面100s2側に配置されている。第1貫通配線13および第2貫通配線14は、それぞれ、底面21bおよび天面21t(底面100bおよび天面100t)に直交する方向に延伸している。複数の第1貫通配線13および複数の第2貫通配線14は、それぞれ、X方向に沿って平行に配置されている。
底面配線11bおよび天面配線11tは、銅、銀,金又はこれらの合金などの良導体材料からなる。底面配線11bおよび天面配線11tは、めっき、蒸着、スパッタリングなどによって形成された金属膜であってもよいし、導体ペーストを塗布、焼結させた金属焼結体であってもよい。また、底面配線11bおよび天面配線11tは、複数の金属層が積層された多層構造であってもよい。底面配線11bおよび天面配線11tの厚みは、5μm以上50μm以下であることが好ましい。
なお、底面配線11bおよび天面配線11tは、セミアディティブ法によって形成することが好ましく、これにより、低電気抵抗、高精度及び高アスペクトな底面配線11bおよび天面配線11tを形成することができる。例えば、底面配線11bおよび天面配線11tは、次のように形成することができる。まず、個片化された素体10の外面100全体に、スパッタリング法又は無電解めっきによって、チタンの層及び銅の層をこの順に形成してシード層とし、当該シード層上にパターニングされたフォトレジストを形成する。次に、フォトレジストの開口部におけるシード層上に電解めっきで銅の層を形成する。その後に、フォトレジスト及びシード層をウェットエッチング又はドライエッチングで除去する。これにより、任意の形状にパターニングされた底面配線11bおよび天面配線11tを素体10の外面100上に形成することができる。
第1貫通配線13および第2貫通配線14は、素体10に予め形成された貫通孔V内に、底面配線11bおよび天面配線11tで例示した材料、製法を用いて形成することができる。
好ましくは、コイル110の軸AXは、素体10の底面100bに対して平行である。これによれば、素体10の底面100bを実装基板に対向してインダクタ部品1を実装する場合、実装基板によるコイル110の磁束の妨げを少なくでき、インダクタンスの取得効率を向上できる。
なお、コイル110の軸AXは、X方向に対して垂直であってもよく、これによれば、第1外部電極121および第2外部電極122によるコイル110の磁束の妨げを少なくでき、インダクタンスの取得効率を向上できる。また、コイル110の軸AXは、素体10の底面100bに対して垂直であってもよく、これによれば、第1外部電極121および第2外部電極122によるコイル110の磁束の妨げを少なくでき、インダクタンスの取得効率を向上できる。
(第1外部電極121および第2外部電極122)
第1外部電極121は、コイル110の第1端に接続され、第2外部電極122は、コイル110の第2端に接続される。第1外部電極121および第2外部電極122は、それぞれ、単層の導電体材料から構成され、または、複数層の導電材料から構成されていてもよい。単層の導電材料の場合、例えば、コイル110と同じ材料から構成され、複数層の導電材料の場合、例えば、コイル110と同じ材料の下地層と、下地層を覆うめっき層とから構成される。
図4Aは、インダクタ部品1を第1端面100e1側から見た模式端面図である。図1と図2と図4Aに示すように、第1外部電極121は、第1端面100e1および底面100bに連続して設けられている。上記構成によれば、第1外部電極121は、いわゆるL字形状の電極であるので、インダクタ部品1を実装基板に実装する際、第1外部電極121にはんだフィレットを形成することができる。これにより、インダクタ部品1の実装強度を向上でき、また、インダクタ部品1の実装姿勢をより安定化できる。
第1外部電極121は、第1端面100e1に設けられた第1端面部分121eと、底面100bに設けられた第1底面部分121tとを有する。第1端面部分121eと第1底面部分121tは、接続されている。第1端面部分121eは、第1端面100e1から露出するように第1端面100e1に埋め込まれている。第1底面部分121tは、底面100bから突出するように底面100b上に配置されている。第1端面部分121eは、コイル110の第2貫通配線14に接続されている。
図4Aに示すように、X方向のうちの第1端面100e1側から見たとき、第1外部電極121の第1端面部分121eは、素体10のY方向の中心Mに対して、第1外部電極121が接続される第2貫通配線14と同じ側に存在する。つまり、第1端面部分121eは、中心Mに対して、第2側面100s2側に存在する。ここで、同じ側に存在するとは、第1端面部分121eの全てが、中心Mに対して第2貫通配線14と同じ側に存在することに加えて、第1端面部分121eの半分以上が、中心Mに対して第2貫通配線14と同じ側に存在することを含む。この実施形態では、中心Mは、軸AXと交差する。
上記構成によれば、第1外部電極121の第1端面部分121eから第2貫通配線14まで延在する延在部分の長さを短くできるので、第1外部電極121を小さくでき、コイル110と第1外部電極121の間の浮遊容量を低減できる。
図4Aに示すように、X方向のうちの第1端面100e1側から見たとき、第1外部電極121の第1端面部分121eは、Z方向に沿って、Y方向の大きさが異なる3つ以上の領域を有する。Z方向に隣り合う2つの領域の間において、一方の領域のY方向の大きさと他方の領域のY方向の大きさとは、段階的に異なる。上記構成によれば、第1外部電極121の形状を最適化でき、はんだフィレットの量を制御できる。
具体的に述べると、第1端面部分121eは、Z方向に沿って順に接続された第1部分121e1、第2部分121e2および第3部分121e3を有する。第1部分121e1は、底面100bにおいて第1底面部分121tに接続される。第2部分121e2は、素体10内において第2貫通配線14に接続される。X方向のうちの第1端面100e1側から見たとき、第1部分121e1、第2部分121e2および第3部分121e3は、それぞれ、上記領域に相当する。
X方向のうちの第1端面100e1側から見たとき、第1部分121e1のY方向の大きさ(以下、第1幅W11という)と、第2部分121e2のY方向の大きさ(以下、第2幅W12という)と第3部分121e3のY方向の大きさ(以下、第3幅W13という)とは、互いに異なる。
X方向のうちの第1端面100e1側から見たとき、第1部分121e1、第2部分121e2および第3部分121e3は、長方形である。つまり、第1幅W11は、第1部分121e1のZ方向に沿って一定であり、第2幅W12は、第2部分121e2のZ方向に沿って一定であり、第3幅W13は、第3部分121e3のZ方向に沿って一定である。なお、例えば、第1部分121e1のY方向の大きさが、第1部分121e1のZ方向に沿って異なる場合、第1部分121e1のY方向の最大値を第1幅W11とする。
図4Aに示すように、第1端面部分121eの3つ以上の領域のY方向の大きさにおいて、それらの大小関係は、Z方向に沿って交互に変化する。上記構成によれば、各領域を積層して形成する際の加工ズレを考慮することで、各領域間の位置ズレを防ぐことができ、各領域間の電気的接続を確保することができる。
具体的に述べると、第1幅W11は、第2幅W12よりも小さく、第2幅W12は、第3幅W13よりも大きい。つまり、第1幅W11、第2幅W12、第3幅W13は、Z方向に沿って、小、大、小と変化する。例えば、第1幅W11は、0.12mmであり、第2幅W12は、0.132mmであり、第3幅W13は、0.05mmである。さらに、第1底面部分121tのY方向の大きさは、第1幅W11よりも大きく、このとき、第1底面部分121t、第1部分121e1、第2部分121e2、第3部分121e3は、Y方向の大きさの大小関係について、Z方向に沿って交互に変化する。
図4Aに示すように、第1外部電極121の第1端面部分121eは、コイル110の軸AXに重ならない。上記構成によれば、第1端面部分121eによるコイル110の磁束の妨げを少なくでき、インダクタンスの取得効率を向上できる。
好ましくは、コイル110の軸AX方向から見て、第1端面部分121eは、コイル110の内径部に重ならない。上記構成によれば、第1端面部分121eによるコイル110の磁束の妨げをより少なくでき、インダクタンスの取得効率をより向上できる。
図4Aに示すように、第1外部電極121の第1端面部分121eのZ方向の大きさは、素体10のZ方向の大きさの半分以上、より好ましくは、素体10のZ方向の大きさの2/3以上である。上記構成によれば、はんだフィレットによる第1外部電極121の実装強度を向上できる。
好ましくは、第1外部電極121の第1端面部分121eの少なくとも一部は、第1端面100e1から突出している。上記構成によれば、第1外部電極121の実装性を良好にできる。また、後工程の特性選別時に容易に電気特性を取得できる。
図4Bは、インダクタ部品1を第2端面100e2側から見た模式端面図である。なお、第2外部電極122は、第1外部電極121と同様の構成である。そのため、以下、同様の詳細な部分の説明を省略しながら説明する。
図1と図2と図4Bに示すように、第2端面100e2および底面100bに連続して設けられている。上記構成によれば、第2外部電極122は、いわゆるL字形状の電極であるので、インダクタ部品1を実装基板に実装する際、第2外部電極122にはんだフィレットを形成することができる。これにより、インダクタ部品1の実装強度を向上でき、また、インダクタ部品1の実装姿勢をより安定化できる。
第2外部電極122は、第2端面100e2に設けられた第2端面部分122eと、底面100bに設けられた第2底面部分122tとを有する。第2端面部分122eと第2底面部分122tは、接続されている。第2端面部分122eは、コイル110の第1貫通配線13に接続されている。
図4Bに示すように、X方向のうちの第2端面100e2側から見たとき、第2外部電極122の第2端面部分122eは、素体10のY方向の中心Mに対して、第2外部電極122が接続される第1貫通配線13と同じ側に存在する。つまり、第2端面部分122eは、中心Mに対して、第1側面100s1側に存在する。上記構成によれば、第2外部電極122の第2端面部分122eから第1貫通配線13まで延在する延在部分の長さを短くできるので、第2外部電極122を小さくでき、コイル110と第2外部電極122の間の浮遊容量を低減できる。
図4Bに示すように、X方向のうちの第2端面100e2側から見たとき、第2外部電極122の第2端面部分122eは、Z方向に沿って、Y方向の大きさが異なる3つ以上の領域を有する。Z方向に隣り合う2つの領域の間において、一方の領域のY方向の大きさと他方の領域のY方向の大きさとは、段階的に異なる。上記構成によれば、第2外部電極122の形状を最適化でき、はんだフィレットの量を制御できる。
具体的に述べると、第2端面部分122eは、Z方向に沿って順に接続された第1部分122e1、第2部分122e2および第3部分122e3を有する。第1部分122e1は、底面100bにおいて第2底面部分122tに接続される。第2部分122e2は、素体10内において第1貫通配線13に接続される。
X方向のうちの第2端面100e2側から見たとき、第1部分122e1のY方向の大きさ(以下、第1幅W21という)と、第2部分122e2のY方向の大きさ(以下、第2幅W22という)と第3部分122e3のY方向の大きさ(以下、第3幅W23という)とは、互いに異なる。
図4Bに示すように、第2端面部分122eの3つ以上の領域のY方向の大きさにおいて、それらの大小関係は、Z方向に沿って交互に変化する。上記構成によれば、各領域を積層して形成する際の加工ズレを考慮することで、各領域間の位置ズレを防ぐことができ、各領域間の電気的接続を確保することができる。
具体的に述べると、第1幅W21は、第2幅W22よりも小さく、第2幅W22は、第3幅W23よりも大きい。つまり、第1幅W21、第2幅W22、第3幅W23は、Z方向に沿って、小、大、小と変化する。例えば、第1幅W21は、0.12mmであり、第2幅W22は、0.132mmであり、第3幅W23は、0.05mmである。さらに、第2底面部分122tのY方向の大きさは、第1幅W21よりも大きく、このとき、第2底面部分122t、第1部分122e1、第2部分122e2、第3部分122e3は、Y方向の大きさの大小関係について、Z方向に沿って交互に変化する。
図4Bに示すように、第2外部電極122の第2端面部分122eは、コイル110の軸AXに重ならない。上記構成によれば、第2端面部分122eによるコイル110の磁束の妨げを少なくでき、インダクタンスの取得効率を向上できる。
好ましくは、コイル110の軸AX方向から見て、第2端面部分122eは、コイル110の内径部に重ならない。上記構成によれば、第2端面部分122eによるコイル110の磁束の妨げをより少なくでき、インダクタンスの取得効率をより向上できる。
図4Bに示すように、第2外部電極122の第2端面部分122eのZ方向の大きさは、素体10のZ方向の大きさの半分以上、より好ましくは、素体10のZ方向の大きさの2/3以上である。上記構成によれば、はんだフィレットによる第2外部電極122の実装強度を向上できる。
好ましくは、第2外部電極122の第2端面部分122eの少なくとも一部は、第2端面100e2から突出している。上記構成によれば、第2外部電極122の実装性を良好にできる。また、後工程の特性選別時に容易に電気特性を取得できる。
図3に示すように、好ましくは、X方向のうちの第1端面100e1側から見たとき、第1外部電極121の素体10の外面100から露出している部分の面積(図3の実線の斜線にて示す領域の面積)と第2外部電極122の素体10の外面100から露出している部分の面積(図3の破線の斜線にて示す領域の面積)とは、互いに等しい。上記構成によれば、第1外部電極121および第2外部電極122においてインダクタ部品1の実装に用いるはんだ量を等しくできるので、インダクタ部品の姿勢をより安定できる。
好ましくは、Z方向から見たとき、第1外部電極121および第2外部電極122は、コイル110に重ならない。具体的に述べると、図2を参照して、第1外部電極121において、第1端面部分121eの第1部分121e1をX方向に伸ばし、第1底面部分121tと重ならない位置で第2貫通配線14に接続することで、第1外部電極121は、コイル110に重ならないものとすることができる。第2外部電極122についても同様である。上記構成によれば、コイル110と第1外部電極121および第2外部電極122との間の浮遊容量を低減できる。
図5は、第1端面100e1側から見た第1外部電極121Aの変形例を示す模式図である。図5に示すように、第1外部電極121Aの第1端面部分121eの3つの領域は、それぞれ、Y方向の両端側にある側縁を有する。X方向から見たときの側縁のZ方向に対する傾斜角度は、全ての領域において異なる。
具体的に述べると、X方向のうちの第1端面100e1側から見たとき、第1部分121e1の両端は、第1側縁b1を有し、第2部分121e2の両端は、第2側縁b2を有し、第3部分121e3の両端は、第3側縁b3を有する。X方向から見たとき、第1側縁b1のZ方向に対する傾斜角度と、第2側縁b2のZ方向に対する傾斜角度と、第3側縁b3のZ方向に対する傾斜角度とは、互いに異なる。第1側縁b1の傾斜角度と、第2側縁b2の傾斜角度と、第3側縁b3の傾斜角度とは、順に大きくなっている。両端の第3側縁b3の形状は、Z方向の中央がくびれた形状となる。
上記構成によれば、各領域(第1から第3部分121e1~121e3)を積層して形成する際の加工ズレを考慮することで、各領域間の位置ズレを防ぐことができ、各領域間の電気的接続を確保することができる。なお、第2外部電極についても、第1外部電極121Aと同様の構成、作用効果を有してもよい。
(第1外部電極121の面積の重心位置と第2外部電極122の面積の重心位置)
図4Aに示すように、X方向のうちの第1端面100e1側から見たときの第1外部電極121の面積の重心位置の求め方を説明する。
第1外部電極121の面積の重心位置とは、素体10のX方向のうちの第1端面100e1側から見たとき、素体10のY方向における第1外部電極121の面積の分布をとるときの中心位置をいう。
具体的に述べると、X方向のうちの第1端面100e1側から見たとき、第1外部電極121は、4つの図形、つまり、第1底面部分121t、第1端面部分121eの第1部分121e1、第1端面部分121eの第2部分121e2、および、第1端面部分121eの第3部分121e3からなる。
そして、第1底面部分121tの面積をStとし、Y方向における第1底面部分121tの重心の位置をXtとし、また、第1部分121e1の面積をSe1とし、Y方向における第1部分121e1の重心の位置をXe1とし、また、第2部分121e2の面積をSe2とし、Y方向における第2部分121e2の重心の位置をXe2とし、また、第3部分121e3の面積をSe3とし、Y方向における第3部分121e3の重心の位置をXe3とすると、第1外部電極121の面積の重心位置Xは、X=(St×Xt+Se1×Xe1+Se2×Xe2+Se3×Xe3)/(St+Se1+Se2+Se3)として求められる。
なお、第2外部電極122の面積の重心位置についても第1外部電極121と同様に求められ、その説明を省略する。
以上のようにして求められた第1外部電極121の面積の重心位置と第2外部電極122の面積の重心位置とは、図3に示すように、X方向のうちの第1端面100e1側から見たとき、中心Mに対して反対側に位置する。つまり、第1外部電極121の面積の重心位置は、中心Mに対して第2側面100s2側に位置し、第2外部電極122の面積の重心位置は、中心Mに対して第1側面100s1側に位置する。
(インダクタ部品1の製造方法)
次に、図6Aから図6Hを用いてインダクタ部品1の製造方法を説明する。図6Aから図6Hは、図2のA-A断面に対応した図である。
図6Aに示すように、基板21となるガラス基板1021を準備する。ガラス基板1021は、単層ガラス板である。ガラス基板1021の所定位置に複数の貫通孔Vを設ける。このとき、ガラス基板1021をレーザ加工により開口するが、または、ドライもしくはウェットエッチング加工、または、ドリルなどの機械加工により開口してもよい。
図6Bに示すように、ガラス基板1021の全面に図示しないシード層を設け、シード層上に電解めっきで銅の層を形成し、ガラス基板1021の天面および底面のシード層および銅層をウェットエッチング又はドライエッチングで除去する。これにより、ガラス基板1021の貫通孔V内に第2貫通配線14となる貫通導体層1014を形成する。また、第1端面部分121eの第3部分121e3の下地となる第3下地層1121e3を形成する。このとき、図示しないが、同様に、貫通孔V内に第1貫通配線13となる貫通導体層を形成し、また、第2端面部分122eの第3部分122e3の下地となる第3下地層を形成する。
図6Cに示すように、ガラス基板1021の全面に図示しないシード層を設け、シード層上にパターニングされたフォトレジストを形成する。次に、フォトレジストの開口部におけるシード層上に電解めっきで銅の層を形成する。その後に、フォトレジスト及びシード層をウェットエッチング又はドライエッチングで除去する。これにより、任意の形状にパターニングされた底面配線11bとなる底面導体層1011bおよび天面配線11tとなる天面導体層1011tを形成する。また、第1端面部分121eの第2部分121e2の下地となる第2下地層1121e2を形成する。このとき、図示しないが、同様に、第2端面部分122eの第2部分122e2の下地となる第2下地層を形成する。
なお、図6Bにおいて、銅層を除去しないで、底面導体層1011bおよび天面導体層1011tを形成してもよい。その場合、貫通孔Vに対応する底面導体層1011bおよび天面導体層1011tの上面の形状は、凹形状となる。
図6Dに示すように、ガラス基板1021の天面および底面に導体層を覆うように、絶縁層22となる絶縁樹脂層1022を塗布し硬化する。図6Eに示すように、底面側の絶縁樹脂層1022の第2下地層1121e2上にレーザ加工を用いて孔1022aを設ける。
図6Fに示すように、底面側の絶縁樹脂層1022上に図示しないシード層を設け、シード層上にパターニングされたフォトレジストを形成する。次に、フォトレジストの開口部におけるシード層上に電解めっきで銅の層を形成する。その後に、フォトレジスト及びシード層をウェットエッチング又はドライエッチングで除去する。これにより、任意の形状にパターニングされた第1底面部分121tの下地となる第1底面下地層1121tおよび第2底面部分122tの下地となる第2底面下地層1122tを形成する。また、第1端面部分121eの第1部分121e1の下地となる第1下地層1121e1を孔1022a内に形成する。このとき、図示しないが、同様に、第2端面部分122eの第1部分122e1の下地となる第1下地層を底面側の絶縁樹脂層1022の孔内に形成する。
図6Gに示すように、カット線Cにて個片化して、図6Hに示すように、各下地層を覆うようにバレルめっきにてめっき層1121,1122を形成する。つまり、第1底面下地層1121t、第1下地層1121e1、第2下地層1121e2および第3下地層1121e3をめっき層1121により覆って第1外部電極121を形成する。また、第2底面下地層1122tと、第2底面下地層1122tに接続される第1下地層、第2下地層および第3下地層とを、めっき層1122により覆って、第2外部電極122を形成する。これにより、インダクタ部品1を製造する。
めっき層1121,1122は、例えば、Ni/Snの2層から構成される。なお、めっき層1121,1122は、例えば、Cu/Ni/AuやCu/Ni/Pd/Auなどの複数層から構成されてもよい。また、外部電極として、めっき層を設けないで下地層のみとしてもよく、防錆やはんだ濡れ性、エレクトロマイグレーション耐性などから適便最適な材料を選択すればよい。
なお、上記製造方法では、素体としてガラス基板を用いたが、素体として焼結材料を用いてもよい。この場合、1ターン以下のインダクタ配線を導電性ペーストで印刷により形成する。ここで、導電性ペーストとして、AgやCuなど導電率の良い材料を選択する。
また、銅層をウェットエッチング又はドライエッチングで除去したが、銅層の除去においてCMP加工や機械加工を用いてもよい。また、貫通孔V内に貫通配線となる貫通導体層を形成する際、全てをめっきで形成したが、部分的にめっきしてから空隙部に導電樹脂を充填してもよい。
次に、ガラスやフェライトなどの絶縁ペーストを印刷し、これを繰り返す。上記絶縁ペーストにインダクタ配線の接続部に開口する開口部を形成し、この開口部に導電性ペーストを充填することで、各層間のインダクタ配線の接続部を電気的に接続することができる。
その後、高温で熱処理して絶縁ペーストを焼結させてから、個片化し、外部端子を形成して、インダクタ部品を製造する。絶縁ペーストにガラスなどの絶縁性の高いものを用いると、高周波でもQの高いインダクタ部品を得ることができる。絶縁ペーストにフェライトを用いると、インダクタンスの高いインダクタ部品を得ることができる。
3.変形例
(第1変形例)
図7Aは、インダクタ部品の第1変形例を示す第1端面100e1側から見た模式端面図である。図7Bは、インダクタ部品の第1変形例を示す第2端面100e2側から見た模式端面図である。図7Cは、インダクタ部品の第1変形例を示す第1端面100e1側から見た模式端面図である。
図7Aに示すように、第1変形例のインダクタ部品1Bでは、第1外部電極121Bは、第1底面部分121tと第1端面部分121eとを有する。第1底面部分121tは、図4Aに示す第1底面部分121tと同様の構成である。第1端面部分121eは、図4Aに示す第1端面部分121eと異なり、第1端面100e1側から見たとき、Z方向に沿ってY方向の大きさが一定となる1つの領域を有する。つまり、第1端面部分121eは、第1端面100e1側から見たとき、1つの長方形から構成される。
図7Bに示すように、第1変形例のインダクタ部品1Bでは、第2外部電極122Bは、第2底面部分122tと第2端面部分122eとを有する。第2底面部分122tは、図4Bに示す第2底面部分122tと同様の構成である。第2端面部分122eは、図4Bに示す第2端面部分122eと異なり、第2端面100e2側から見たとき、Z方向に沿ってY方向の大きさが一定となる1つの領域を有する。つまり、第2端面部分122eは、第2端面100e2側から見たとき、1つの長方形から構成される。
図7Cに示すように、第1変形例のインダクタ部品1Bでは、X方向のうちの第1端面100e1側から見たとき、第1外部電極121Bの第1端面部分121eと、第2外部電極122Bの第2端面部分122eとは、互いに重ならない。一方、X方向のうちの第1端面100e1側から見たとき、第1外部電極121Bの第1底面部分121tと、第2外部電極122Bの第2底面部分122tとは、互いに全て重なる。図7Cでは、便宜上、第1外部電極121Bの露出部分は、実線の斜線にて示し、第2外部電極122Bの露出部分は、破線の斜線にて示している。
上記構成によれば、X方向のうちの第1端面100e1側から見たとき、第1端面部分121eと第2端面部分122eとは、互いに重ならないので、第1外部電極121および第2外部電極122をより小さくでき、コイル110と第1外部電極121および第2外部電極122との間の浮遊容量をより低減できる。なお、第1外部電極121および第2外部電極122の少なくとも一方が形成されていなくてもよく、この場合も、第1端面部分121eと第2端面部分122eとは互いに重ならないものとする。
(第2変形例)
図8Aは、インダクタ部品の第2変形例を示す第1端面100e1側から見た模式端面図である。図8Bは、インダクタ部品の第2変形例を示す第2端面100e2側から見た模式端面図である。
図8Aと図8Bに示すように、第2変形例のインダクタ部品1Cでは、第1変形例のインダクタ部品1Bと比べて、ダミー端子131,132を備える点が相違する。ダミー端子131,132は、素体10に設けられ、コイル110に電気的に接続していない。上記構成によれば、ダミー端子131,132に、はんだフィレットを形成することができ、インダクタ部品1Cの実装強度をより向上できる。
具体的に述べると、図8Aに示すように、第1ダミー端子131は、素体10の第1端面100e1に設けられている。第1ダミー端子131は、第1端面部分121eと同様の形状であり、第1端面部分121eと平行に配置されている。第1ダミー端子131は、第1外部電極121Bに接続されておらず、第1外部電極121Bは、第1ダミー端子131を含まない。
図8Bに示すように、第2ダミー端子132は、素体10の第2端面100e2に設けられている。第2ダミー端子132は、第2端面部分122eと同様の形状であり、第2端面部分122eと平行に配置されている。第2ダミー端子132は、第2外部電極122Bに接続されておらず、第2外部電極122Bは、第2ダミー端子132を含まない。
(第3変形例)
図9Aは、インダクタ部品の第3変形例を示す第1端面100e1側から見た模式端面図である。図9Bは、インダクタ部品の第3変形例を示す第2端面100e2側から見た模式端面図である。図9Cは、インダクタ部品の第3変形例を示す第1端面100e1側から見た模式端面図である。
図9Aと図9Bに示すように、第3変形例のインダクタ部品1Dでは、第1変形例のインダクタ部品1Bと比べて、外部電極121D,122Dが追加部分121f,122fを備える点が相違する。
具体的に述べると、図9Aに示すように、第1外部電極121Dは、第1底面部分121tと第1端面部分121eと第1追加部分121fとを有する。第1底面部分121tおよび第1端面部分121eは、図7Aに示す第1底面部分121tおよび第1端面部分121eと同様の構成である。第1追加部分121fは、素体10の第1端面100e1に設けられている。第1追加部分121fは、第1端面部分121eを縮小した形状であり、第1端面部分121eと平行に配置されている。第1追加部分121fは、第1底面部分121tに接続されている。
図9Bに示すように、第2外部電極122Dは、第2底面部分122tと第2端面部分122eと第2追加部分122fとを有する。第2底面部分122tおよび第2端面部分122eは、図7Bに示す第2底面部分122tおよび第2端面部分122eと同様の構成である。第2追加部分122fは、素体10の第2端面100e2に設けられている。第2追加部分122fは、第2端面部分122eを縮小した形状であり、第2端面部分122eと平行に配置されている。第2追加部分122fは、第2底面部分122tに接続されている。
図9Cに示すように、第3変形例のインダクタ部品1Dでは、X方向のうちの第1端面100e1側から見たとき、第1外部電極121Dの第1端面部分121eの一部と、第2外部電極122Dの第2追加部分122fの全てとは、重なり、第2外部電極122Dの第2端面部分122eの一部と、第1外部電極121Dの第1追加部分121fの全てとは、重なる。一方、X方向のうちの第1端面100e1側から見たとき、第1外部電極121Dの第1底面部分121tと、第2外部電極122Dの第2底面部分122tとは、互いに全て重なる。図9Cでは、便宜上、第1外部電極121Dの露出部分は、実線の斜線にて示し、第2外部電極122Dの露出部分は、破線の斜線にて示している。
この変形例の場合においても、素体10のX方向のうちの第1端面100e1側から見たとき、第1外部電極121Dの面積の重心位置と第2外部電極122Dの面積の重心位置は、素体10のY方向の中心Mに対して反対側に位置する。第1外部電極121Dと第2外部電極122Dの面積の重心位置は、上述した「外部電極の面積の重心位置」の算出方法により、求められる。
具体的に述べると、X方向のうちの第1端面100e1側から見たとき、第1外部電極121Dは、3つの図形、つまり、第1底面部分121tと第1端面部分121eと第1追加部分121fとからなる。
そして、第1底面部分121tの面積をStとし、Y方向における第1底面部分121tの重心の位置をXtとし、また、第1端面部分121eの面積をSeとし、Y方向における第1端面部分121eの重心の位置をXeとし、また、第1追加部分121fの面積をSfとし、Y方向における第1追加部分121fの重心の位置をXfとすると、第1外部電極121Dの面積の重心位置Xは、X=(St×Xt+Se×Xe+Sf×Xf)/(St+Se+Sf)として求められる。
なお、第2外部電極122Dの面積の重心位置についても第1外部電極121Dと同様に求められ、その説明を省略する。
以上のようにして求められた第1外部電極121Dの面積の重心位置と第2外部電極122Dの面積の重心位置とは、図9Cに示すように、X方向のうちの第1端面100e1側から見たとき、中心Mに対して反対側に位置する。つまり、第1外部電極121Dの面積の重心位置は、中心Mに対して第2側面100s2側に位置し、第2外部電極122Dの面積の重心位置は、中心Mに対して第1側面100s1側に位置する。
なお、第1追加部分121fおよび第2追加部分122fの数量を増減してもよく、また、第1追加部分121fおよび第2追加部分122fの数量を異ならせてもよい。例えば、第1追加部分121fを1つ設け、第2追加部分122fを2つ設けてもよく、または、第1追加部分121fを設けないで、第2追加部分122fを1つ設けてもよい。
<第2実施形態>
図10は、インダクタ部品の第2実施形態を示す第1端面100e1側から見た模式端面図である。第2実施形態は、第1実施形態とは、外部電極の構成が相違する。この相違する構成を以下に説明する。その他の構成は、第1実施形態と同じ構成であり、第1実施形態と同一の符号を付してその説明を省略する。
図10に示すように、第3実施形態のインダクタ部品1Eでは、第1外部電極121Eおよび第2外部電極122Eは、底面100bのみに設けられている。これによれば、第1外部電極121Eおよび第2外部電極122Eをより小さくでき、コイル110と第1外部電極121Eおよび第2外部電極122Eとの間の浮遊容量をより低減できる。
また、第1外部電極121Eの少なくとも一部および第2外部電極122Eの少なくとも一部は、底面100bから素体10の外側に突出している。これによれば、第1外部電極121Eおよび第2外部電極122Eの実装性を良好にできる。また、後工程の特性選別時に容易に電気特性を取得できる。
具体的に述べると、第1外部電極121Eは、第1実施形態の第1端面部分121eを有さず、底面100bに設けられた第1底面部分121tを有する。第1底面部分121tは、底面100bから突出するように底面100b上に配置されている。第1底面部分121tは、第1端面100e1側で第2側面100s2側に位置している。
同様に、第2外部電極122Eは、第1実施形態の第2端面部分122eを有さず、底面100bに設けられた第2底面部分122tを有する。第2底面部分122tは、底面100bから突出するように底面100b上に配置されている。第2底面部分122tは、第2端面100e2側で第1側面100s1側に位置している。
第1外部電極121Eと第2外部電極122Eは、第1端面100e1側から見て、互いに重なっていないが、第1外部電極121Eの一部と第2外部電極122Eの一部が、第1端面100e1側から見て、互いに重なっていてもよい。
なお、本開示は上述の実施形態に限定されず、本開示の要旨を逸脱しない範囲で設計変更可能である。例えば、第1と第2実施形態のそれぞれの特徴点を様々に組み合わせてもよい。
1,1B,1C,1D,1E インダクタ部品
10 素体
11b 底面配線
11t 天面配線
13 第1貫通配線
14 第2貫通配線
21 基板
22 絶縁層
100 外面
100b 底面
100t 天面
100s1 第1側面
100s2 第2側面
100e1 第1端面
100e2 第2端面
110 コイル
121,121A,121B,121D,121E 第1外部電極
121t 第1底面部分
121e 第1端面部分
121e1 第1部分
121e2 第2部分
121e3 第3部分
121f 第1追加部分
122,122B,122D,122E 第2外部電極
122t 第2底面部分
122e 第2端面部分
122e1 第1部分
122e2 第2部分
122e3 第3部分
122f 第2追加部分
131 第1ダミー端子
132 第2ダミー端子
b1 第1側縁
b2 第2側縁
b3 第3側縁
AX 軸
M 素体の幅方向の中心
V 貫通孔
W11 第1端面部分の第1幅
W12 第1端面部分の第2幅
W13 第1端面部分の第3幅
W21 第2端面部分の第1幅
W22 第2端面部分の第2幅
W23 第2端面部分の第3幅

Claims (15)

  1. 長さ、幅および高さを有する素体と、
    前記素体に設けられ、軸方向に沿って巻き回されたコイルと、
    前記素体に設けられ、前記コイルに電気的に接続された第1外部電極および第2外部電極と
    を備え、
    前記素体は、前記長さ方向の両端側にある第1端面および第2端面と、前記幅方向の両端側にある第1側面および第2側面と、前記高さ方向の両端側にある底面および天面とを有し、
    前記第1外部電極は、前記素体の外面から露出するように、前記素体の前記長さ方向の中心に対して前記第1端面側に設けられ、
    前記第2外部電極は、前記素体の外面から露出するように、前記素体の前記長さ方向の中心に対して前記第2端面側に設けられ、
    前記長さ方向のうちの前記第1端面側から見たとき、前記第1外部電極の前記素体の外面から露出している部分の少なくとも一部と前記第2外部電極の前記素体の外面から露出している部分の少なくとも一部とは、互いに重ならず、
    前記長さ方向のうちの前記第1端面側から見たとき、前記第1外部電極の前記素体の外面から露出している部分の面積の重心位置と前記第2外部電極の前記素体の外面から露出している部分の面積の重心位置とは、前記素体の前記幅方向の中心に対して反対側に位置し、
    前記素体は、前記高さ方向の両端側にある底面および天面を有する基板と、前記基板の前記底面および前記天面のそれぞれを覆う絶縁層とを備え、
    前記コイルは、前記基板の前記底面の上方に配置され前記絶縁層に覆われた底面配線と、前記基板の前記天面の上方に配置され前記絶縁層に覆われた天面配線と、前記基板を前記底面および前記天面に渡って貫通し、互いに前記軸に対して反対側に配置された一対の貫通配線とを備え、前記底面配線、前記一対の貫通配線のうちの第1貫通配線、前記天面配線および前記一対の貫通配線のうちの第2貫通配線は、順に接続されて前記軸方向に巻き回された前記コイルの少なくとも一部を構成し、
    前記第1外部電極は、前記第1端面および前記底面に連続して設けられたL字形状の電極であり、
    前記長さ方向のうちの前記第1端面側から見たとき、前記第1外部電極における前記第1端面に設けられた第1端面部分は、前記素体の前記幅方向の中心に対して、前記第1外部電極が接続される前記貫通配線と同じ側に存在する、インダクタ部品。
  2. 長さ、幅および高さを有する素体と、
    前記素体に設けられ、軸方向に沿って巻き回されたコイルと、
    前記素体に設けられ、前記コイルに電気的に接続された第1外部電極および第2外部電極と
    を備え、
    前記素体は、前記長さ方向の両端側にある第1端面および第2端面と、前記幅方向の両端側にある第1側面および第2側面と、前記高さ方向の両端側にある底面および天面とを有し、
    前記第1外部電極は、前記素体の外面から露出するように、前記素体の前記長さ方向の中心に対して前記第1端面側に設けられ、
    前記第2外部電極は、前記素体の外面から露出するように、前記素体の前記長さ方向の中心に対して前記第2端面側に設けられ、
    前記長さ方向のうちの前記第1端面側から見たとき、前記第1外部電極の前記素体の外面から露出している部分の少なくとも一部と前記第2外部電極の前記素体の外面から露出している部分の少なくとも一部とは、互いに重ならず、
    前記長さ方向のうちの前記第1端面側から見たとき、前記第1外部電極の前記素体の外面から露出している部分の面積の重心位置と前記第2外部電極の前記素体の外面から露出している部分の面積の重心位置とは、前記素体の前記幅方向の中心に対して反対側に位置し、
    前記第1外部電極は、前記第1端面および前記底面に連続して設けられ、
    前記長さ方向のうちの前記第1端面側から見たとき、前記第1外部電極における前記第1端面に設けられた第1端面部分は、前記高さ方向に沿って、前記幅方向の大きさが異なる3つ以上の領域を有し、
    前記第1端面部分の前記3つ以上の領域は、それぞれ、前記幅方向の両端側にある側縁を有し、前記長さ方向から見たときの前記側縁の前記高さ方向に対する傾斜角度は、全ての前記領域において、異なる、インダクタ部品。
  3. 前記素体は、前記高さ方向の両端側にある底面および天面を有する基板と、前記基板の前記底面および前記天面のそれぞれを覆う絶縁層とを備え、
    前記コイルは、前記基板の前記底面の上方に配置され前記絶縁層に覆われた底面配線と、前記基板の前記天面の上方に配置され前記絶縁層に覆われた天面配線と、前記基板を前記底面および前記天面に渡って貫通し、互いに前記軸に対して反対側に配置された一対の貫通配線とを備え、前記底面配線、前記一対の貫通配線のうちの第1貫通配線、前記天面配線および前記一対の貫通配線のうちの第2貫通配線は、順に接続されて前記軸方向に巻き回された前記コイルの少なくとも一部を構成する、請求項に記載のインダクタ部品。
  4. 記第2外部電極は、前記第2端面および前記底面に連続して設けられている、請求項1から3の何れか一つに記載のインダクタ部品。
  5. 前記長さ方向のうちの前記第1端面側から見たとき、前記第1外部電極における前記第1端面に設けられた第1端面部分と、前記第2外部電極における前記第2端面に設けられた第2端面部分とは、互いに重ならない、請求項1から4の何れか一つに記載のインダクタ部品。
  6. 前記第1端面部分の前記3つ以上の領域の前記幅方向の大きさにおいて、それらの大小関係は、前記高さ方向に沿って交互に変化する、請求項に記載のインダクタ部品。
  7. 前記第1外部電極における前記第1端面に設けられた第1端面部分と、前記第2外部電極における前記第2端面に設けられた第2端面部分とは、前記コイルの前記軸に重ならない、請求項1からの何れか一つに記載のインダクタ部品。
  8. 前記コイルの前記軸方向から見て、前記第1端面部分と前記第2端面部分とは、前記コイルの内径部に重ならない、請求項に記載のインダクタ部品。
  9. 前記第1外部電極における前記第1端面に設けられた第1端面部分の前記高さ方向の大きさと、前記第2外部電極における前記第2端面に設けられた第2端面部分の前記高さ方向の大きさとは、前記素体の前記高さ方向の大きさの半分以上である、請求項1からの何れか一つに記載のインダクタ部品。
  10. 記第1外部電極における前記第1端面に設けられた第1端面部分の少なくとも一部は、前記第1端面から突出している、請求項1からの何れか一つに記載のインダクタ部品。
  11. 前記素体は、単層ガラス板を含む、請求項1から10の何れか一つに記載のインダクタ部品。
  12. 前記素体の外面の一部は、その他の外面と異なる材質からなる、請求項1から11の何れか一つに記載のインダクタ部品。
  13. 前記インダクタ部品の体積は、0.08mm3以下であり、かつ、前記インダクタ部品の長辺の大きさは、0.65mm以下である、請求項1から12の何れか一つに記載のインダクタ部品。
  14. 前記高さ方向から見たとき、前記第1外部電極および前記第2外部電極は、前記コイルに重ならない、請求項1から13の何れか一つに記載のインダクタ部品。
  15. 前記長さ方向のうちの前記第1端面側から見たとき、前記第1外部電極の前記素体の外面から露出している部分の面積と前記第2外部電極の前記素体の外面から露出している部分の面積とは、互いに等しい、請求項1から14の何れか一つに記載のインダクタ部品。
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