JP4609569B2 - コモンモードチョークコイルの接続構造 - Google Patents

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Description

本発明は、コモンモードチョークコイルに関する。
この種のコモンモードチョークコイルとして、互いに磁気結合される第1及び第2のコイル部を備えるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載されたコモンモードチョークコイルでは、第1のコイル部を構成するコイル導体と第2のコイル部を構成するコイル導体とが一対の磁性体基板間に位置している。
特開平8−203737号公報
本発明は、第1及び第2のコイル部によりそれぞれ構成されるインダクタ成分と実質的に磁気結合していないインダクタ成分のインダクタンス値を調整することが可能なコモンモードチョークコイルを提供することを目的とする。
ところで、電子機器間でデジタル信号を伝送する方式の一つとして、差動伝送方式がある。差動伝送方式とは、1対の線路に互いに逆方向のデジタル信号を入力する方式で、信号線から発生する放射ノイズや、外来ノイズを差動伝送により相殺することができる。外来ノイズが相殺されることによりノイズが減少するため、信号を小振幅で送信することができ、更に、信号が小振幅となるため、信号の立ち上がり、降下時間が短縮され、信号伝送の高速化が実現されるという利点がある。
この差動伝送方式を用いるインターフェイス規格として、USB(Universal Serial Bus)、IEEE1394、LVDS(Low Voltage Differential Signaling)、DVI(Digital Video Interface)、HDMI(High-DefinitionMultimedia Interface)等がある。これらの中でもHDMIは、より多くのデジタル信号の伝送を可能とするインターフェイスであり、ソース(Source)機器(例えば、DVDプレーヤーやセットトップボックス等)とシンク(Sink)機器(例えば、デジタルテレビやプロジェクタ等)との間で非圧縮のデジタル信号の伝送を可能とする高速インターフェイスである。HDMIによれば、1本のケーブルで映像信号及び音声信号を高速で伝送することができる。
HDMI等の高速インターフェイスでは、高速化を実現するために、IC自体の構造がESD(Electrostatic Discharge:静電気放電)に対して脆弱になってきている。このため、高速伝送系ICにおけるESD対策の要求が高まっており、ESD対策部品としてバリスタ、ツェナーダイオード等の容量性素子が用いられている。
しかしながら、ESD対策部品としての容量性素子を伝送線路に挿入すると、当該伝送線路を伝わる信号、特に高周波(200MHz以上)や高速のパルス信号が反射、減衰してしまうという問題が生じることが新たに判明した。これは、容量性素子を伝送線路に挿入した場合、容量性素子が有する容量成分により、伝送線路における容量性素子を挿入した位置での特性インピーダンスが低下して、当該位置にてインピーダンス整合されていないことに起因するものである。伝送線路にインピーダンス整合されていない部分が存在する場合、信号の高周波成分が特性インピーダンスの不整合部分で反射を起こすため、リターンロスが生じる。この結果、信号が大きく減衰してしまうこととなる。また、反射によって不要な輻射が伝送線路内に生じ、ノイズの原因となってしまうこともある。HDMIでは、伝送線路の特性インピーダンスの規定値(TDR規格)が100Ω±15%に規定されている(High-Definition Multimedia Interface Specification Version 1.1)。
本発明者等は、ESD対策として容量性素子を用いた場合でも特性インピーダンスの低下を抑制し得る信号伝送回路について鋭意検討を進めた。検討の結果、本発明者等は、容量性素子の前段にコモンモードチョークコイルと当該コモンモードチョークコイルに含まれるインダクタと実質的に磁気結合しないインダクタとを互いに電気的に直列接続した状態で設けることが特性インピーダンスの低下抑制に有効であることを新たに見出した。
しかしながら、コモンモードチョークコイルの他にインダクタを新たに採用すると、部品点数が増加し、コストアップや信頼性低下等の新たな問題が生じる懼れがある。このため、本発明者等は、コモンモードチョークコイルにインダクタを含ませることができれば、上述した新たな問題は解決できるという新たな事実を見出すに至った。
かかる事実を踏まえ、本発明に係るコモンモードチョークコイルは、互いに磁気結合される第1及び第2のコイル部と、第1のコイル部に電気的に直列接続されると共に、第1のコイル部に実質的に磁気結合しない第1のインダクタンス部と、第2のコイル部に電気的に直列接続されると共に、第2のコイル部に実質的に磁気結合しない第2のインダクタンス部と、を備え、第1のインダクタンス部と第2のインダクタンス部とは、実質的に磁気結合していないことを特徴とする。
本発明に係るコモンモードチョークコイルでは、第1のコイル部に実質的に磁気結合しない第1のインダクタンス部と、第2のコイル部に実質的に磁気結合しない第2のインダクタンス部とを備えている。また、第1のインダクタンス部と第2のインダクタンス部とは実質的に磁気結合していない。従って、第1及び第2のインダクタンス部により、第1及び第2のコイル部によりそれぞれ構成されるインダクタ成分と実質的に磁気結合していないインダクタ成分のインダクタンス値を調整することができる。
また、第1及び第2のインダクタンス部は、ミアンダ形状の導体あるいはスパイラル形状の導体をそれぞれ含むことが好ましい。
また、第1のコイル部は、磁性体層間に配置された第1のコイル導体を含み、第2のコイル部は、磁性体層間に配置された第2のコイル導体を含み、第1及び第2のインダクタンス部は、磁性体層間に配置された導体をそれぞれ含むことが好ましい。この場合、積層あるいは薄膜タイプのコモンモードチョークコイルが実現されることとなり、当該コモンモードチョークコイルにおいても、第1及び第2のコイル部によりそれぞれ構成されるインダクタ成分と実質的に磁気結合していないインダクタ成分のインダクタンス値を調整することができる。
また、第1のコイル導体と第2のコイル導体とは、絶縁体を介して積層されていることが好ましい。
また、第1のコイル導体と第1のインダクタンス部に含まれる導体とは、同一面上に位置し、第2のコイル導体と第2のインダクタンス部に含まれる導体とは、同一面上に位置することが好ましい。この場合、第1のコイル導体と第1のインダクタンス部に含まれる導体とを同じ工程で形成することが可能となると共に、第2のコイル導体と第2のインダクタンス部に含まれる導体とを同じ工程で形成することが可能となり、コモンモードチョークコイルの製造工程が増えるのを防ぐことができる。
本発明によれば、第1及び第2のコイル部によりそれぞれ構成されるインダクタ成分と実質的に磁気結合していないインダクタ成分のインダクタンス値を調整することが可能なコモンモードチョークコイルを提供することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には、同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係るコモンモードチョークコイルを示す斜視図である。図2及び図3は、第1実施形態に係るコモンモードチョークコイルを分解して示した構成図である。
コモンモードチョークコイルCCは、図1に示されるように、薄膜タイプのコモンモードチョークコイルであって、第1磁性基板MB1(磁性体層)、層構造体LS、及び第2磁性基板MB2(磁性体層)を備えている。第1磁性基板MB1と、層構造体LSと、第2磁性基板MB2との積層体の外周面には、端子電極1が形成されている。
第1磁性基板MB1及び第2磁性基板MB2は、焼結フェライト、複合フェライト(粉状のフェライトを含有した樹脂)等の磁性材料からなる。
層構造体LSは、図2及び図3に示されるように、複数の層が薄膜成形技術により積層形成されたものであり、第1絶縁層3、第1の引き出し導体5、第2絶縁層7、第1のコイル導体9、第2の引き出し導体11、第3絶縁層13、第2のコイル導体15、第3の引き出し導体17、第4絶縁層19、第4の引き出し導体21、及び、第5絶縁層23を含んでいる。
第1絶縁層3は、ポリイミド樹脂、エポキシ樹脂等の電気的及び磁気的な絶縁性に優れ、加工性のよい樹脂材料からなる。この第1絶縁層3は、第1磁性基板MB1の凹凸を緩和し、第1の引き出し導体5等の導体との密着性を向上させるためのものである。第1絶縁層3の厚みは、例えば0.1〜10μmに設定することができる。
第1絶縁層3には、図2及び図3にも示されるように、第1磁性基板MB1と第2磁性基板MB2との間に閉磁路を形成するための磁性体(図示せず)を配置するための開口3aと、第1の引き出し導体5の端部を露出させるための切り欠きとが設けられている。開口3aは、第1のコイル導体9及び第2のコイル導体15の中央領域に形成される。上記磁性体は、複合フェライト等の磁性材料からなる。第1絶縁層3は、以下のようにして形成される。まず、第1磁性基板MB1上に上記樹脂材料を塗布する。樹脂材料の塗布としては、スピンコート法、ディップ法、スプレー法等がある。そして、塗布した樹脂材料を露光、現像し、所定の位置に開口3a及び切り欠き等を形成した状態で硬化させる。
第1の引き出し導体5は、第1絶縁層3上に形成されている。第1の引き出し導体5の一端は、第1のコイル導体9のスパイラルの内側の端部に電気的に接続されており、第1の引き出し導体5の他端は露出している。第1の引き出し導体5の厚みは、例えば1〜10μmに設定することができる。また、第1の引き出し導体5の幅は、例えば1〜25μmに設定することができる。
第2絶縁層7は、第1絶縁層3と同様に、ポリイミド樹脂、エポキシ樹脂等の電気的及び磁気的な絶縁性に優れ、加工性のよい樹脂材料からなる。第2絶縁層7の厚みは、例えば1〜20μmに設定することができる。第2絶縁層7には、上述した磁性体を配置するための開口7aと、第2の引き出し導体11の端部を露出させるための切り欠きとが設けられている。開口7aは、開口3aに対応し、第1のコイル導体9及び第2のコイル導体15の中央領域に形成される。第2絶縁層7は、第1絶縁層3と同様の手法により、第1絶縁層3及び第1の引き出し導体5上に形成される。
第1のコイル導体9及び第2の引き出し導体11は、第2絶縁層7上に形成されている。第1のコイル導体9は、スパイラル形状を呈しており、導電性を有する金属材料(例えば、Cu等)を含んでいる。第1のコイル導体9のスパイラルの外側の端部は、第2の引き出し導体11の一端に連続している。これにより、第1のコイル導体9と第2の引き出し導体11とが電気的に直列接続されることとなる。
第2の引き出し導体11は、ミアンダ形状を呈しており、導電性を有する金属材料(例えば、Cu等)を含んでいる。第2の引き出し導体11の他端は露出している。第1のコイル導体9及び第2の引き出し導体11の厚みは、例えば3〜20μmに設定することができる。また、第1のコイル導体9及び第2の引き出し導体11の幅は、例えば5〜30μmに設定することができる。
第1のコイル導体9及び第2の引き出し導体11は、以下のようにして形成される。まず、第2絶縁層7上に導体薄膜を形成し、フォトリソグラフィー法により第1のコイル導体9及び第2の引き出し導体11のパターンを形成する。なお、下地導体膜を形成した後にレジスト膜を形成し、当該レジスト膜にフォトリソグラフィー法により第1のコイル導体9及び第2の引き出し導体11のパターンに相当する型を形成し、型内に導電性金属材料を電気めっきにより成長させて第1のコイル導体9及び第2の引き出し導体11を形成してもよい。もちろん、型として用いたレジスト膜と、露出している下地導体膜とは、除去する。
第2絶縁層7には、第2絶縁層7上に形成される第1のコイル導体9を第1絶縁層3上に形成された第1の引き出し導体5に接触させて電気的に接続するための開口(コンタクトホール)が形成されている。
第3絶縁層13は、第1及び第2絶縁層3,7と同様に、ポリイミド樹脂、エポキシ樹脂等の電気的及び磁気的な絶縁性に優れ、加工性のよい樹脂材料からなる。第3絶縁層13の厚みは、例えば1〜20μmに設定することができる。第3絶縁層13には、上述した磁性体を配置するための開口13aと、第3の引き出し導体17の端部を露出させるための切り欠きとが設けられている。開口13aは、開口3a,7aに対応し、第1のコイル導体9及び第2のコイル導体15の中央領域に形成される。第3絶縁層13は、第1絶縁層3と同様の手法により、第2絶縁層7、第1のコイル導体9及び第2の引き出し導体11上に形成される。
第2のコイル導体15及び第3の引き出し導体17は、第3絶縁層13上に形成されている。第2のコイル導体15は、スパイラル形状を呈しており、導電性を有する金属材料(例えば、Cu等)を含んでいる。第2のコイル導体15のスパイラルの外側の端部は、第3の引き出し導体17の一端に連続している。これにより、第2のコイル導体15と第3の引き出し導体17とが電気的に直列接続されることとなる。
第3の引き出し導体17は、ミアンダ形状を呈しており、導電性を有する金属材料(例えば、Cu等)を含んでいる。第3の引き出し導体17の他端は露出している。第2のコイル導体15及び第3の引き出し導体17の厚みは、例えば3〜20μmに設定することができる。また、第2のコイル導体15及び第3の引き出し導体17の幅は、例えば5〜30μmに設定することができる。第2のコイル導体15及び第3の引き出し導体17は、第1のコイル導体9及び第2の引き出し導体11と同様の手法により、形成される。
第4絶縁層19は、第1〜第3絶縁層3,7,13と同様に、ポリイミド樹脂、エポキシ樹脂等の電気的及び磁気的な絶縁性に優れ、加工性のよい樹脂材料からなる。第4絶縁層19の厚みは、例えば1〜20μmに設定することができる。第4絶縁層19には、上述した磁性体を配置するための開口19aと、第4の引き出し導体21の端部を露出させるための切り欠きとが設けられている。開口19aは、開口3a,7a,13aに対応し、第1のコイル導体9及び第2のコイル導体15の中央領域に形成される。第4絶縁層19は、第1絶縁層3と同様の手法により、第3絶縁層13、第2のコイル導体15及び第3の引き出し導体17上に形成される。
第4の引き出し導体21は、第4絶縁層19上に形成されている。第4の引き出し導体21の一端は、第2のコイル導体15のスパイラルの内側の端部に電気的に接続されており、第4の引き出し導体21の他端は露出している。第4の引き出し導体21の厚みは、例えば1〜10μmに設定することができる。また、第4の引き出し導体21の幅は、例えば1〜25μmに設定することができる。
第4絶縁層19には、第3絶縁層13上に形成された第2のコイル導体15を第4絶縁層19上に形成される第4の引き出し導体21に接触させて電気的に接続するための開口(コンタクトホール)が形成されている。
第5絶縁層23は、第1〜第4絶縁層3,7,13,19と同様に、ポリイミド樹脂、エポキシ樹脂等の電気的及び磁気的な絶縁性に優れ、加工性のよい樹脂材料からなる。第5絶縁層23の厚みは、例えば1〜20μmに設定することができる。第5絶縁層23には、上述した磁性体を配置するための開口(図示せず)が設けられている。開口は、開口3a,7a,13a,19aに対応し、第1のコイル導体9及び第2のコイル導体15の中央領域に形成される。第5絶縁層23は、第1絶縁層3と同様の手法により、第4絶縁層19及び第4の引き出し導体21上に形成される。
第1絶縁層3には、第2の引き出し導体11の他端、第3の引き出し導体17の他端、及び第4の引き出し導体21の他端に対応する位置に切り欠きが形成されており、当該切り欠きには各導体11,17,21の端部に電気的に接続される導体25が設けられている。第2絶縁層7には、第1の引き出し導体5の他端、第3の引き出し導体17の他端、及び第4の引き出し導体21の他端に対応する位置に切り欠きが形成されており、当該切り欠きには各導体5,17,21の端部に電気的に接続される導体27が設けられている。第3絶縁層13には、第1の引き出し導体5の他端、第2の引き出し導体11の他端、及び第4の引き出し導体21の他端に対応する位置に切り欠きが形成されており、当該切り欠きには各導体5,11,21の端部に電気的に接続される導体29が設けられている。第4絶縁層19には、第1の引き出し導体5の他端、第2の引き出し導体11の他端、及び第3の引き出し導体17の他端に対応する位置に切り欠きが形成されており、当該切り欠きには各導体5,11,17の端部に電気的に接続される導体31が設けられている。
ところで、第5絶縁層23が形成されると、エポキシ樹脂等の樹脂材料にフェライト粉を混合して作製したペースト状の複合フェライトを第5絶縁層23上に塗布し、硬化させる。このとき、開口3a,7a,13a,19aにて構成される窪み部内にペースト状の複合フェライトを充填させる。これにより、上述した磁性体が開口3a,7a,13a,19aに配置されることとなる。第5絶縁層23上に塗布、硬化された複合フェライトは、表面が研磨されて、平滑化される。第2磁性基板MB2は、表面が研磨された上記複合フェライト上に接着層(図示せず)を介して貼り付けられる。接着層は、例えば、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂等の接着剤により構成することができる。第2磁性基板MB2は、上記複合フェライトを厚くすることにより上記硬化された複合フェライトで代用することもできる。
第1〜第4の引き出し導体5,11,17,21は、それぞれが対応する端子電極1に接触して電気的に接続されている。各導体5,9,11,15,17,21上に、耐腐食性や絶縁層7,13,19,23との密着性等を考慮し、Niめっきを施してもよい。
上述した構成のコモンモードチョークコイルCCでは、第1のコイル導体9と第2のコイル導体15とは、絶縁体しての第3絶縁層13を介して積層されている。これにより、第1のコイル導体9と第2のコイル導体15とが互いに磁気的に結合することとなる。
層構造体LSの積層方向(絶縁層3,7,13,19,23に垂直な方向)から見て、第2の引き出し導体11と第1のコイル導体9及び第2のコイル導体15とは殆ど重なっていない。このため、第1のコイル導体9及び第2のコイル導体15により構成されるインダクタ成分と、第2の引き出し導体11により構成されるインダクタ成分とは、実質的に磁気結合しないこととなる。第2絶縁層7上での第2の引き出し導体11と第1のコイル導体9との位置関係は、第2の引き出し導体11と第1のコイル導体9とが実質的に磁気結合しないように設定されている。
層構造体LSの積層方向から見て、第3の引き出し導体17と第1のコイル導体9及び第2のコイル導体15とは殆ど重なっていない。このため、第1のコイル導体9及び第2のコイル導体15により構成されるインダクタ成分と、第3の引き出し導体17により構成されるインダクタ成分とは、実質的に磁気結合しないこととなる。第3絶縁層13上での第3の引き出し導体17と第2のコイル導体15との位置関係は、第3の引き出し導体17と第2のコイル導体15とが実質的に磁気結合しないように設定されている。
層構造体LSの積層方向から見て、第2の引き出し導体11と第3の引き出し導体17とは重なっていない。このため、第2の引き出し導体11により構成されるインダクタ成分と、第3の引き出し導体17により構成されるインダクタ成分とは、実質的に磁気結合しないこととなる。
ここで、「実質的に磁気結合しない」とは、結合率が0.1以下であることをいう。
第2の引き出し導体11の線路長を長くするに従い、インダクタンス値は増加することとなる。また、第3の引き出し導体17の線路長を長くするに従い、インダクタンス値は増加することとなる。
以上のように、本第1実施形態においては、第2の引き出し導体11及び第3の引き出し導体17により、第1及び第2のコイル導体9,15によりそれぞれ構成されるインダクタ成分と実質的に磁気結合していないインダクタ成分のインダクタンス値を調整することができる。
また、本第1実施形態においては、第1及び第2のコイル導体9,15は第1磁性基板MB1と第2磁性基板MB2との間に配置され、第2及び第3の引き出し導体11,17も第1磁性基板MB1と第2磁性基板MB2との間に配置されている。これにより、積層あるいは薄膜タイプのコモンモードチョークコイル(本実施形態においては、薄膜タイプのコモンモードチョークコイルCC)が実現されることとなり、当該コモンモードチョークコイルCCにおいても、第1及び第2のコイル導体9,15によりそれぞれ構成されるインダクタ成分と実質的に磁気結合していないインダクタ成分のインダクタンス値を調整することができる。
また、本第1実施形態においては、第1のコイル導体9と第2の引き出し導体11とは、同一面上に位置し、第2のコイル導体15と第3の引き出し導体17とは、同一面上に位置する。これにより、第1のコイル導体9と第2の引き出し導体11とを同じ工程で形成することが可能となると共に、第2のコイル導体15と第3の引き出し導体17とを同じ工程で形成することが可能となり、コモンモードチョークコイルCCの製造工程が増えるのを防ぐことができる。
(第2実施形態)
図4及び図5は、第2実施形態に係るコモンモードチョークコイルを分解して示した構成図である。第2実施形態に係るコモンモードチョークコイルCCは、第2及び第3の引き出し導体11,17の構成の点で第1実施形態に係るコモンモードチョークコイルCCと相違する。
第2実施形態に係るコモンモードチョークコイルCCは、第1実施形態に係るコモンモードチョークコイルCCと同じく、薄膜タイプのコモンモードチョークコイルであって、第1磁性基板MB1(磁性体層)、層構造体LS、及び第2磁性基板MB2(磁性体層)を備えている(図1参照)。
層構造体LSは、図4及び図5に示されるように、複数の層が薄膜成形技術により積層形成されたものであり、第1絶縁層3、第1の引き出し導体5、第2絶縁層7、第1のコイル導体9、第2の引き出し導体41、第3絶縁層13、第2のコイル導体15、第3の引き出し導体43、第4絶縁層19、第4の引き出し導体21、及び、第5絶縁層23を含んでいる。
第2の引き出し導体41は、第1の導体部分41aと第2の導体部分41bとを有している。第2の引き出し導体41は、導電性を有する金属材料(例えば、Cu等)を含んでいる。第2の引き出し導体41の厚みは、例えば3〜20μmに設定することができる。また、第2の引き出し導体41の幅は、例えば5〜30μmに設定することができる。
第1の導体部分41aは、スパイラル形状を呈しており、第2絶縁層7上に形成されている。第1の導体部分41aのスパイラルの外側の端部は、第1のコイル導体9のスパイラルの外側の端部に連続している。これにより、第1のコイル導体9と第2の引き出し導体41とが電気的に直列接続されることとなる。第2の導体部分41bは、第3絶縁層13上に形成されている。第2の導体部分41bの一端は、第1の導体部分41aのスパイラルの内側の端部と電気的に接続されている。第2の導体部分41bの他端は露出している。
第3の引き出し導体43は、第1の導体部分43aと第2の導体部分43bとを有している。第3の引き出し導体43は、導電性を有する金属材料(例えば、Cu等)を含んでいる。第3の引き出し導体43の厚みは、例えば3〜20μmに設定することができる。また、第3の引き出し導体43の幅は、例えば5〜30μmに設定することができる。
第1の導体部分43aは、スパイラル形状を呈しており、第3絶縁層13上に形成されている。第1の導体部分43aのスパイラルの外側の端部は、第2のコイル導体15のスパイラルの外側の端部に連続している。これにより、第2のコイル導体15と第3の引き出し導体43とが電気的に直列接続されることとなる。第2の導体部分43bは、第2絶縁層7上に形成されている。第2の導体部分43bの一端は、第1の導体部分43aのスパイラルの内側の端部と電気的に接続されている。第2の導体部分43bの他端は露出している。
第2の引き出し導体41及び第3の引き出し導体43は、第1実施形態における第2の引き出し導体11及び第3の引き出し導体17と同様の手法により、形成される。第1〜第4の引き出し導体5,41,17,43は、それぞれが対応する端子電極1に接触して電気的に接続されている。第2の引き出し導体41及び第3の引き出し導体43上に、耐腐食性や絶縁層13,19との密着性等を考慮し、Niめっきを施してもよい。
第3絶縁層13には、第3絶縁層13上に形成される第2の導体部分41bを第2絶縁層7上に形成された第1の導体部分41aに接触させて電気的に接続するための開口(コンタクトホール)が形成されている。また、第3絶縁層13には、第3絶縁層13上に形成される第1の導体部分43aを第2絶縁層7上に形成された第2の導体部分43bに接触させて電気的に接続するための開口(コンタクトホール)が形成されている。
導体25は、第2の導体部分41bの他端、第2の導体部分43bの他端、及び第4の引き出し導体21の他端に電気的に接続されている。導体27,29は、第1の引き出し導体5の他端及び第4の引き出し導体21の他端に電気的に接続されている。導体31は、第2の導体部分41bの他端、第2の導体部分43bの他端、及び第1の引き出し導体5の他端に電気的に接続されている。
上述した構成のコモンモードチョークコイルCCでは、層構造体LSの積層方向から見て、第2の引き出し導体41と第1のコイル導体9及び第2のコイル導体15とは殆ど重なっていない。このため、第1のコイル導体9及び第2のコイル導体15により構成されるインダクタ成分と、第2の引き出し導体41により構成されるインダクタ成分とは、実質的に磁気結合しないこととなる。もちろん、第2絶縁層7上での第1の導体部分41aと第1のコイル導体9との位置関係は、第1の導体部分41aと第1のコイル導体9とが実質的に磁気結合しないように設定されている。
層構造体LSの積層方向から見て、第3の引き出し導体43と第1のコイル導体9及び第2のコイル導体15とは殆ど重なっていない。このため、第1のコイル導体9及び第2のコイル導体15により構成されるインダクタ成分と、第3の引き出し導体43により構成されるインダクタ成分とは、実質的に磁気結合しないこととなる。もちろん、第3絶縁層13上での第1の導体部分43aと第2のコイル導体15との位置関係は、第1の導体部分43aと第2のコイル導体15とが実質的に磁気結合しないように設定されている。
層構造体LSの積層方向から見て、第2の引き出し導体41(第1の導体部分41a)と第3の引き出し導体43(第1の導体部分43a)とは重なっていない。このため、第2の引き出し導体41により構成されるインダクタ成分と、第3の引き出し導体43により構成されるインダクタ成分とは、実質的に磁気結合しないこととなる。
第1の導体部分41a,43aの線路長を長くするに従い、インダクタンス値は増加することとなる。なお、第1の導体部分41a,43aのスパイラルの巻数を多くするに従っても、インダクタンス値は増加することとなる。
以上のように、本第2実施形態においては、第2の引き出し導体41(第1の導体部分41a)及び第3の引き出し導体43(第1の導体部分43a)により、第1及び第2のコイル導体9,15によりそれぞれ構成されるインダクタ成分と実質的に磁気結合していないインダクタ成分のインダクタンス値を調整することができる。
また、本第2実施形態においては、第1及び第2のコイル導体9,15は第1磁性基板MB1と第2磁性基板MB2との間に配置され、第2及び第3の引き出し導体41,43も第1磁性基板MB1と第2磁性基板MB2との間に配置されている。これにより、積層あるいは薄膜タイプのコモンモードチョークコイル(本実施形態においては、薄膜タイプのコモンモードチョークコイルCC)が実現されることとなり、当該コモンモードチョークコイルCCにおいても、第1及び第2のコイル導体9,15によりそれぞれ構成されるインダクタ成分と実質的に磁気結合していないインダクタ成分のインダクタンス値を調整することができる。
また、本第2実施形態においては、第1のコイル導体9と第2の引き出し導体41の第1の導体部分41a及び第3の引き出し導体43の第2の導体部分43bとは、同一面上に位置し、第2のコイル導体15と第2の引き出し導体41の第2の導体部分41b及び第3の引き出し導体43の第1の導体部分43aとは、同一面上に位置する。これにより、第1のコイル導体9と第2及び第3の引き出し導体41,43の一部とを同じ工程で形成することが可能となると共に、第2のコイル導体15と第2及び第3の引き出し導体41,43の残部とを同じ工程で形成することが可能となり、コモンモードチョークコイルCCの製造工程が増えるのを防ぐことができる。
続いて、図6及び図7を参照して、第1実施形態に係るコモンモードチョークコイルCCを適用した信号伝送回路の構成を説明する。図6は、第1実施形態に係るコモンモードチョークコイルを適用した信号伝送回路を示す模式図である。図7は、第1実施形態に係るコモンモードチョークコイルを適用した信号伝送回路を示す回路図である。もちろん、第1実施形態に係るコモンモードチョークコイルCCの代わりに、第2実施形態に係るコモンモードチョークコイルCCを適用することもできる。
図5に示されるように、デジタルテレビ51とDVDプレーヤー53とは、HDMIケーブル55にて接続されている。HDMIケーブル55は、差動伝送方式を用いたケーブルであり、接続端子部56,57を備えている。HDMIケーブル55の接続端子部56は、DVDプレーヤー53の出力部に接続されている。HDMIケーブル55の接続端子部57は、デジタルテレビ51の入力部に接続されている。DVDプレーヤー53から出力されたデジタル信号は、HDMIケーブル55を通してデジタルテレビ51に高速伝送される。
デジタルテレビ51は、その入力部に信号伝送回路SCを備えている。信号伝送回路SCは、図6に示されるように、コモンモードチョークコイルCCと、第1及び第2のバリスタ61,71と、を備えている。コモンモードチョークコイルCCの端子電極1は、HDMIケーブル55の接続端子部57がデジタルテレビ51の入力部に接続されることにより、接続端子部57の対応する端子にそれぞれ接続されることとなる。
第1のバリスタ61は、入出力端子63,65を有している。第1のバリスタ61の入力端子63は、コモンモードチョークコイルCCの端子電極1に接続されている。第1のバリスタ61の出力端子65は、接地電位に接続されている。これにより、第1のバリスタ61は、コモンモードチョークコイルCCの後段に位置し、当該コモンモードチョークコイルCC電気的に並列接続されることとなる。
第2のバリスタ71は、入出力端子73,75を有している。第2のバリスタ71の入力端子73は、コモンモードチョークコイルCCの端子電極1に接続されている。第2のバリスタ71の出力端子75は、接地電位に接続されている。これにより、第2のバリスタ71は、コモンモードチョークコイルCCの後段に位置し、当該コモンモードチョークコイルCCに電気的に並列接続されることとなる。
以上のように、第1及び第2のバリスタ61,71の前段にコモンモードチョークコイルCCを挿入しているので、第1及び第2のバリスタ61,71による特性インピーダンスの低下を抑制することができる。また、DVDプレーヤー53から出力された信号は、外来ノイズをほとんど伴うことなく、HDMIケーブル55及び信号伝送回路SCを通してデジタルテレビ51に入力する。
以上、本発明の好適な実施形態について説明してきたが、本発明は必ずしもこれらの実施形態に限定されるものではない。本実施形態に係るコモンモードチョークコイルは、薄膜成形技術を用いて製造するコモンモードチョークコイル、いわゆる薄膜タイプのコモンモードチョークコイルであるが、これに限られることなく、印刷技術を用いて製造するコモンモードチョークコイル、いわゆる積層タイプのコモンモードチョークコイルであってもよい。
また、本実施形態では、第2の引き出し導体11,41及び第3の引き出し導体17,43をミアンダ形状あるいはスパイラル形状としているが、これに限られるものではない。たとえば、第1の引き出し導体5及び第4の引き出し導体21をミアンダ形状あるいはスパイラル形状としてもよく、また、第2の引き出し導体11,41及び第3の引き出し導体17,43と第1の引き出し導体5及び第4の引き出し導体21との両方をミアンダ形状あるいはスパイラル形状としてもよい。なお、第1の引き出し導体5及び第4の引き出し導体21をミアンダ形状あるいはスパイラル形状とする場合は、第1の引き出し導体5及び第4の引き出し導体21が、層構造体LSの積層方向から見て、第1のコイル導体9及び第2のコイル導体15と殆ど重ならないように配置する必要がある。
また、本実施形態では、第1のコイル導体9と第2のコイル導体15とが、第3絶縁層13を介して積層された状態で互いに磁気結合しているが、第1のコイル導体9と第2のコイル導体15とが同一面上において互いに所定間隔を有して沿うように配置された状態で互いに磁気結合していてもよい。
また、本発明は、第1のコイル導体9及び第2のコイル導体15を複数組有するコモンモードチョークコイルアレイにも適用することができる。
第1実施形態に係るコモンモードチョークコイルを示す斜視図である。 第1実施形態に係るコモンモードチョークコイルを分解して示した構成図である。 第1実施形態に係るコモンモードチョークコイルを分解して示した構成図である。 第2実施形態に係るコモンモードチョークコイルを分解して示した構成図である。 第2実施形態に係るコモンモードチョークコイルを分解して示した構成図である。 第1実施形態に係るコモンモードチョークコイルを適用した信号伝送回路を示す模式図である。 第1実施形態に係るコモンモードチョークコイルを適用した信号伝送回路を示す回路図である。
符号の説明
1…端子電極、3…第1絶縁層、5…第1の引き出し導体、7…第2絶縁層、9…第1のコイル導体、11…第2の引き出し導体、13…第3絶縁層、15…第2のコイル導体、17…第3の引き出し導体、19…第4絶縁層、21…第4の引き出し導体、23…第5絶縁層、41…第2の引き出し導体、41a…第1の導体部分、41b…第2の導体部分、43…第3の引き出し導体、43a…第1の導体部分、43b…第2の導体部分、51…デジタルテレビ、53…DVDプレーヤー、55…HDMIケーブル、61…第1のバリスタ、71…第2のバリスタ、CC…コモンモードチョークコイル、LS…層構造体、MB1,MB2…磁性基板、SC…信号伝送回路。

Claims (5)

  1. コモンモードチョークコイルをHDMI規格の高速差動伝送路に接続してなるコモンモードチョークコイルの接続構造であって、
    前記HDMI規格の高速差動伝送路には、ESD対策としての第1及び第2の容量性素子が挿入され、
    前記コモンモードチョークコイルは、
    互いに磁気結合される第1及び第2のコイル部と、
    前記第1のコイル部の一端に接続され、該第1のコイル部に電気的に直列接続される第1のインダクタンス部と、
    前記第2のコイル部の一端に接続され、該第2のコイル部に電気的に直列接続される第2のインダクタンス部と、を備え、
    前記第1のコイル部と前記第1のインダクタンス部との磁気的な結合率が0.1以下に設定され、
    前記第2のコイル部と前記第2のインダクタンス部との磁気的な結合率が0.1以下に設定され、
    前記第1のインダクタンス部と前記第2のインダクタンス部との磁気的な結合率が0.1以下に設定され、
    前記第1のコイル部と前記第1の容量性素子との間に前記第1のインダクタンス部が位置すると共に前記第2のコイル部と前記第2の容量性素子との間に前記第2のインダクタンス部が位置するように、前記コモンモードチョークコイルが前記HDMI規格の高速差動伝送路に接続されており、
    特性インピーダンスが100Ω±15%の範囲内にあることを特徴とするコモンモードチョークコイルの接続構造。
  2. 前記第1及び第2のインダクタンス部は、ミアンダ形状の導体をそれぞれ含むことを特徴とする請求項1に記載のコモンモードチョークコイルの接続構造。
  3. 前記第1及び第2のインダクタンス部は、スパイラル形状の導体をそれぞれ含むことを
    特徴とする請求項1に記載のコモンモードチョークコイルの接続構造。
  4. 前記第1のコイル部は、磁性体層間に配置された第1のコイル導体を含み、
    前記第2のコイル部は、前記磁性体層間に配置された第2のコイル導体を含み、
    前記第1及び第2のインダクタンス部は、前記磁性体層間に配置された導体をそれぞれ含み、
    前記第1のコイル導体と前記第2のコイル導体とは、絶縁体を介して積層され、
    前記第1のコイル導体と前記第1のインダクタンス部に含まれる前記導体とは、前記第1及び第2のコイル導体の積層方向から見て重なっておらず、
    前記第2のコイル導体と前記第2のインダクタンス部に含まれる前記導体とは、前記第1及び第2のコイル導体の積層方向から見て重なっておらず、
    前記第1のインダクタンス部に含まれる前記導体と前記第2のインダクタンス部に含まれる前記導体とは、前記第1及び第2のコイル導体の積層方向から見て重なっていないことを特徴とする請求項1に記載のコモンモードチョークコイルの接続構造。
  5. 前記第1のコイル導体と前記第1のインダクタンス部に含まれる前記導体とは、同一面上に位置し、
    前記第2のコイル導体と前記第2のインダクタンス部に含まれる前記導体とは、同一面上に位置することを特徴とする請求項4に記載のコモンモードチョークコイルの接続構造。
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