JP2011138909A - 光電変換素子およびその製造方法、ならびに光電変換装置およびその製造方法 - Google Patents

光電変換素子およびその製造方法、ならびに光電変換装置およびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】光電変換効率を向上させた球状の光電変換素子、およびこの素子を用いた光電変換装置を提供する。
【解決手段】光電変換素子は、球状の第1半導体11およびその表面を被覆する第2半導体層12を具備し、第2半導体層12が第1半導体11を露出させる窓部14を有し、第1半導体11が前記窓部に露出する部分に開口する穴16を有する。光電変換装置は、前記各素子を支持し、かつ第1半導体または第2半導体層と電気的に接続された支持体21、前記素子の第2半導体層または第1半導体と電気的に接続された金属シート、および支持体と金属シートとを絶縁する電気絶縁層を備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、球状の光電変換素子、その光電変換素子を用いた光電変換装置、およびそれらの製造方法に関する。
安価で、高出力が期待できる光電変換装置として、球状の光電変換素子を、内面が反射鏡である多数の凹部を備えた支持体の、各凹部内に取り付けた集光型球状太陽電池が提案されている(特許文献1、2など)。これによれば、光電変換部を薄型化して、高価なシリコンの使用量を低減するとともに、凹面反射鏡で素子それぞれに集光することによって、直接に照射される光の4〜6倍の光を光電変換に利用することができる。
このような球状の光電変換素子と凹面反射鏡とを使用した装置について、さらに光電変換効率を高めるために、可視光線に加えて近赤外線を利用することが検討されている。その一例として、近年、凹部内面を、赤外線反射顔料を有する反射面とした太陽電池が提案されている(特許文献2)。この太陽電池によれば、可視光線に加えて近赤外線をも球状の光電変換素子に集光することが可能となり、その光電変換効率の向上が期待される。
このような光電変換素子の周辺部材の改良に加えて、素子そのものの光電変換効率を向上させることが重要な課題となる。
特開2002−50780号公報 特開2008−20580号公報
本発明は、光電変換効率を向上させた球状光電変換素子、この素子を用いて構成した光電変換装置、ならびにこれらの素子および光電変換装置の製造に好適な方法を提供することを目的とする。
本発明の光電変換素子は、第1の導電型の球状の第1半導体およびその表面を被覆する第2の導電型の第2半導体層を具備し、前記第2半導体層が前記第1半導体を露出させる窓部を有し、前記第1半導体が前記窓部に露出する部分に開口する穴を有することを特徴とする。
前記穴の壁面の少なくとも一部分に沿って、第1半導体と同じ導電型であって、それよりもドーパント濃度の高い高濃度ドーパント層を有することが好ましい。
前記穴の壁面の少なくとも一部分を被覆する光反射性の金属膜を有することが好ましい。
前記第1半導体の導電型がp型であって、ドーパントがホウ素、アルミニウム、およびガリウムよりなる群から選ばれた少なくとも1種であることが好ましい。
前記第1半導体の、穴の壁面に沿って形成された高濃度ドーパント層の少なくとも一部分が、光反射性を有する金属膜により被覆されていることが好ましい。
前記光反射性の金属膜がアルミニウム、アルミニウムを主成分とする合金、銀、および銀を主成分とする合金からなる群から選択された1種を含むことが好ましい。
前記光電変換素子が、前記第2半導体層を被覆する反射防止膜を有し、第2半導体層および反射防止膜が第1半導体を露出させる窓部を有することが好ましい。
本発明の光電変換素子の製造方法は、前記穴を形成する工程が、レーザ加工、またはブラスト加工を含むことが好ましい。
また、本発明の光電変換素子の製造方法において、前記穴を形成する工程が、エッチング加工を含むことが好ましい。
上述の光電変換素子の製造方法において、レーザ加工またはブラスト加工で穴を形成した後、この穴の内壁をエッチングする工程を含むことが好ましい。
上述の光電変換素子の製造方法において、前記穴を形成する工程の後に、第1半導体を露出させる窓部を形成する工程を実施することが好ましい。
本発明の光電変換装置は、上述した複数個の光電変換素子、前記各光電変換素子を支持し、かつ前記第1半導体または前記第2半導体層と電気的に接続された支持体、前記光電変換素子の前記第2半導体層または前記第1半導体と電気的に接続された金属シート、および、前記支持体と金属シートとを絶縁する電気絶縁層を具備する。
本発明の他の光電変換装置は、上述した複数個の光電変換素子、前記各光電変換素子を1個ずつ配置するための複数の孔を有する導電性の支持体であって、前記光電変換素子の前記第2半導体層が前記孔の縁部に電気的に接続され、かつ前記第1半導体の露出部分を裏面側に臨ませている支持体、前記支持体の裏面側に接合され、前記第1半導体の露出部に対向する部位の少なくとも一部分に孔を有する電気絶縁層、ならびに、前記電気絶縁層に接合され、前記光電変換素子のそれぞれの第1半導体を、前記電気絶縁層の孔を通して相互に電気的に接続する金属シートを備えている。
上述の光電変換変換装置のいずれか一方において、支持体および金属シートの少なくとも一方は、アルミニウムおよびアルミニウム合金のうちの少なくともいずれか一方を主体とすることが好ましい。
さらに、支持体は、穴を底部に有する凹部を隣接して表面に有し、前記凹部の内面に反射鏡層を有することが好ましい。
光電変換素子の第1半導体の露出部および穴の開口端の周縁部の少なくとも一部分に、第1半導体と実質的にオーミック接触する導電層が形成され、この導電層を介して第1半導体と金属シートとが電気的に接続されていることが好ましい。
本発明は、また、
(1)第1の導電型の球状の第1半導体およびその表面を被覆する第2の導電型の第2半導体層を具備した複数の球状素子、および前記各球状素子を1個ずつ配置するための複数の孔を有する導電性の支持体であって、前記球状素子の前記第2半導体層が前記孔の縁部に電気的に接続されている支持体からなる構造体を準備する工程、
(2)前記球状素子の露出部分の第2半導体層を除去して、前記穴の開口端の外側に第1半導体を露出させるとともに、前記球状素子に、底が前記第1半導体内にとどまる穴を各1個ずつ形成する工程、および
(3)前記支持体の裏面側に、前記第1半導体の露出部に対向する部位の少なくとも一部分に孔を有する電気絶縁層を接合するとともに、前記光電変換素子のそれぞれの第1半導体を、前記電気絶縁層の孔を通して相互に電気的に接続する金属シートを前記電気絶縁層に接合する工程、
を有する光電変換装置の製造方法を提供する。
前記工程(2)は、(2−1)前記支持体の裏面側に露出している前記球状素子に、底が前記第1半導体内にとどまる穴を各1個ずつ形成する工程、および(2−2)前記球状素子の露出部分の第2半導体層を除去して、前記穴の開口端の外側に第1半導体を露出させる工程を含むことが好ましい。
前記工程(2−2)は、エッチングにより、前記球状素子の露出部分の第2半導体層を除去すると同時に前記穴の内壁面を平滑化する工程を含むことが好ましい。
本発明によれば、照射光のうちの短波長成分すなわち近紫外線や可視光線は、ほぼ球状の光電変換素子の表面から比較的浅い領域で吸収され、それによってキャリアが発生する。そのうちの少数キャリアが、第1半導体とは反対の導電型であって、その表面に形成された第2半導体層に収率よく収集される。一方、波長の長い近赤外線は、第1半導体内を深い領域まで進入する。その多くは、光電変換素子に形成されている穴の壁面で反射して、第1半導体内を伝播し、第2半導体層の近傍で吸収されて、キャリアが発生する。このため、少数キャリアが第2半導体層の近傍で発生することから、それらがこの第2半導体層に到達しやすくなって、その収集率が向上する。このように、比較的波長の短い光成分に加えて、波長の長い光成分も光電変換に効果的に利用することが可能になり、光電変換素子、さらにはそれを使用した光電変換装置の光電変換効率を向上させることができる。
本発明の光電変換素子の出発部材の例を示す縦断面図である。 本発明の光電変換素子の実施形態の例を示す縦断面図である。 本発明の光電変換装置で使用される支持体の一例の要部を示す平面図である。 本発明の一実施形態における光電変換装置の製造工程の前半部を示す縦断面図である。 同上の製造工程の前半部の他の実施形態を示す縦断面図である。 本発明の一実施形態における光電変換装置の製造工程の後半部を示す縦断面図である。 本発明の他の実施形態における光電変換装置の製造工程を示す縦断面図である。 本発明のさらに他の実施形態における光電変換装置の製造工程を示す縦断面図である。
1)球状光電変換素子の出発部材について
本発明における球状光電変換素子の実施形態についての説明に先立って、まずその出発部材について述べる。
図1にその出発部材としての球状半導体素子の例を示す。その一つの例は、図1(A)に示すように、第1の導電型たとえばp型の球状の第1半導体11と、その表面に形成された第2の導電型すなわちn型の第2半導体層12とを有する素子10Aである。他の例は、図1(B)に示すように、素子10Aの第2半導体層12上にさらに反射防止膜13が形成された素子10Bである。これらの素子10Aおよび10Bは次の方法で作製することができる。
たとえば、所定の濃度のホウ素を含むp型多結晶シリコン塊を坩堝内に供給し、不活性ガス雰囲気中で溶融させる。その融液を坩堝の底部の微小なノズル穴から滴下させ、その液滴を自然落下中に冷却して固化させて、中核となる球状体を作製する。この方法によれば、多結晶体または単結晶体からなる、径のばらつきの小さい球状体を量産することができる。
得られた球状体それぞれの表面層を研磨して除去し、さらに表面から約50μmの深さまでの部分をエッチングして、p型の球状の第1半導体11を得る。次に、第1半導体11を、たとえば、オキシ塩化リンを拡散源として800〜950℃の範囲内の温度で10〜30分間熱処理して、その表面から約0.5μmの深さの領域にリンを拡散させる。このリン拡散によって、p型の第1半導体11の表面にn型の第2半導体層12が形成され、図1(A)に示す素子10Aが得られる。
さらに、球状素子10A上に反射防止膜13を形成することによって、図1(B)に示す素子10Bを得ることができる。反射防止膜13には、たとえばZnO、SnO2またはIn23−SnO2などを主体とする薄膜が使用される。これら薄膜は溶液析出法、霧化法またはスプレー法などで容易に形成することができる。
これら薄膜のうち、フッ素およびアンチモンの少なくとも一方をドープした、厚さ50〜100nmのSnO2膜が、特に導電性および屈折率などに優れており、反射防止膜13として好ましい。たとえば、第2半導体層12を形成した多数の素子10Aを加熱板上で回転させながら、400〜600℃の範囲内の温度に加熱して、フッ化アンモニウム、フッ酸、または塩化アンチモンなどのドープ材料および四塩化錫、二塩化ジメチル錫またはトリメチル塩化錫などの錫化合物を含む溶液の微粒子を吹き付ける。これによって、素子10Aの表面にほぼ一定の厚さのSnO2膜を形成することができる。
上述の例では第1半導体11の導電型をp型とし、第2半導体層12をn型としたが、これとは逆に、第1半導体がn型であって、その表面から所定の深さまでp型不純物をドープすることによってp型半導体層を形成した素子であってもよい。また、第1半導体は、導電型がp型またはn型である、球状の第1半導体を芯体とし、芯体上にそれとは反対導電型の半導体材料をほぼ均一に付着させ、熱処理を施して一体化させたものであってもよい。
第1半導体の形状は真球であることが好ましいが、実際に使用する上ではほぼ球状であってもよい。
第1半導体の直径は、通常0.5〜2mmの範囲内、好ましくは0.8〜1.2mmの範囲内であることが好ましい。
出発部材を構成するための半導体材料として、シリコンを例にあげて述べたが、化合物半導体であってもよく、また、半導体材料が単結晶体、多結晶体または非晶質体(アモルファス)のいずれであってもよい。さらに、出発部材が、導電型がp型またはn型である球状の第1半導体と、その表面に形成された反対導電型の半導体層との間に、ノンドープ層を形成したpin構造であってもよく、さらにはホモ接合形、またはヘテロ接合形などの構造であってもよい。
2)光電変換素子の実施形態について
素子10Aを出発部材とした光電変換素子の実施の形態について述べる。
この光電変換素子101Aは、図2(A)に示すように、たとえばp型である球状の第1半導体11と、n型の第2半導体層12とを有する。第2半導体層12の一部分がエッチングや研磨等の方法で除去され、第2半導体層12に形成された窓部14から第1半導体11が露出している。第1半導体11には、この窓部14に開口端を有する穴16が形成され、さらにこの開口端の周辺部に電極17が形成されている。穴16は、p型の第1半導体11の中心部分からさらにn型の第2半導体層12との間の空乏層近傍に達する深さにまで形成することができる。
第2半導体層12は、後述のように、光電変換素子101Aの他方の電極を兼ねる導電性の支持体に接続される。
この素子101Aにおいて、照射光に含まれる短波長成分、すなわち近紫外線や可視光線は、素子101Aの表面から比較的浅い領域で吸収されてキャリアを発生させる。一方、波長の長い近赤外線は第1半導体11内を短波長成分よりも深い領域にまで進入し、穴16の壁面で反射して、第1半導体11内を表面方向へさらに伝播し、第2半導体層12の近くで吸収され、それによってキャリアが発生する。第2半導体層12の近傍で発生することによって、少数キャリアは第2半導体層12に到達しやすくなって、キャリア収集率が向上する。このように光電変換素子101A内での近赤外線の伝播距離を長くすることによって、近赤外線の吸収比率が増大し、光電変換効率が向上する。
穴16は、その断面形状が、第1半導体11の表面から内部へ向かってほぼ同じ径となる回転長方形状、径が徐々に小さくなる回転半楕円形状もしくは回転三角形状、または径が内部へ向かって徐々に大きくなり、次いで徐々に小さくなるほぼ回転半円形状もしくは回転半楕円形状など、任意の形状とすることができる。
穴16の内部は、球状素子と相似した球状の空洞であることが好ましい。素子の外面と穴の壁面との距離は、素子の機械的強度が保たれる範囲で、できるだけ短いのが好ましい。理論的には、照射光の短波長成分が吸収される厚み(シリコンの場合、約20μm)を残して内部が空洞、というのが理想的である。実際には、加工性や機械的強度を勘案して前記の距離は、150〜400μmが好ましい。400μmを超えると、長波長成分が反射壁面に到達する以前に吸収されてしまうので効果が少なくなる。
図2(B)、(C)および(D)は、光電変換素子101Aの構造に他の構成要素を付加することによって、近赤外線領域での変換効率をさらに高めることを可能とした例を示す。図2(B)に示す光電変換素子101Bは、穴16の壁面上に反射膜18を形成することによって、壁面での反射率を高めたものである。反射膜18の材料にはアルミニウム、アルミニウムを主成分とする合金、銀、および銀を主成分とする合金などが使用可能である。穴の壁面での近赤外線の反射は、シリコンの屈折率が穴内部の空気のそれよりも大きい故に起こる。AlやAgなどからなる鏡面の反射膜を設けることで、この反射率を100%近くにまで高めることが可能となる。
図2(C)に示す光電変換素子101Cは、穴16の壁面に沿って第1半導体11内にそれより不純物濃度の高いp+型半導体層(以下高濃度ドーパント層ともいう)19を形成することによって、n型の第2半導体層12の、近傍で発生する少数キャリアの収集率を向上させたものである。
すなわち、素子の表面から比較的深い領域における近赤外線の吸収により発生したキャリアが、穴の壁面近傍の高濃度ドーパント層によって反発されて、第2半導体層の近傍に移動し易くなり、この層に収集され易くなる。高濃度ドーパント層が無ければ、p型半導体内で発生したキャリアの多くが、上記の移動の途上で再結合(正孔と電子の結合)により消滅し易く、第2半導体層に収集されるキャリアが少なくなる。
図2(D)に示す素子101Dは、素子101Cのp+型半導体層19の表面に反射膜18を形成し、素子101Bおよび101Cの特質を兼ね備えさせたものである。
図2(E)に示す素子101Eは、窓部14を形成する際に、第1半導体の露出部15が平坦となるように、第1半導体の一部を第2半導体層とともに研磨や切削などにより切り取ったものである。この素子には、図2(A)に示した素子101Aと同様に、窓部に開口端を有する穴16が形成され、さらにこの開口端の周辺部に電極17が形成されている。
さらに、他の実施形態として、図2(E)の孔16内に、反射膜18、p+型半導体層19、並びにp+型半導体層19および反射膜18をそれぞれ形成することにより、図2(B)、(C)、並びに(D)にそれぞれ対応する素子を作製することもできる。
出発部材として図1(A)に示す素子10Aに代えて、図1(B)に示す素子10Bを使用し、第2半導体層12とともに反射防止膜13を除去して第1半導体11の一部を露出させたうえで、上述の構造を適用することによって、図2の(A)〜(E)のそれぞれに対応する素子を作製することができる。これにより、近赤外線の吸収効率が高められ、光電変換効率の向上した光電変換素子を得ることができる。また、第1半導体11をn型、その表面を覆う半導体層をp型とし、穴16内に第1半導体11よりn型不純物濃度の高いn+型半導体層を形成しても、同等の光電変換機能および光電変換効率を有する光電変換素子を得ることができる。
3)光電変換素子の製造方法の実施の形態について
出発部材として、図1(A)に示した半導体素子10Aを使用した場合について、第1半導体11がp型で、その表面を覆う第2半導体層12がn型である構造を例として説明する。
まず、出発部材としての多数個の素子10Aと、それらを1個ずつ所定の間隔で配置し支持するための複数の孔を有する導電性の支持体とで、パネル状の構造体を作製する。
図3に示すように、支持体21は、光電変換素子が装着される透孔23を底部に有し、内壁面が光電変換素子に集光するための反射鏡である凹部22を多数個有する。透孔23の直径は素子10Aの外径よりも若干小さい。凹部22は、その開口端がほぼ六角形をなし、隙間なく配置されている。そして、支持体21は、後述するように第2半導体層12と電気的に接続される導電体を兼ねるので、少なくともその表面側、好ましくは受光面側が導電性を有するものである。
支持体21は、素子10Aなどをそれに固定し支持させる際に加えられる熱処理などによって変形したり、または変質したりするおそれのない、金属などの耐熱性材料で形成することが好ましい。たとえば、アルミニウム製の支持体は、熱処理の最高温度が550℃に達しても変形せず、また加工が容易で、導電性に優れていることからもっとも好ましい材料である。アルミニウム以外にも、銅、ステンレス鋼およびニッケルなどの導電性を有する材料を使用することができる。そして、導電性および反射性に優れた銀などの層を、メッキ法、スパッタ法、または真空蒸着法などで凹部の内面上に形成すれば、導電体として、また反射鏡としての機能が高まり、光電変換装置の出力を大幅に増大させることができる。
素子10Aを支持体21に取り付けるには、まず、素子10Aを透孔23にて支持するための導電性接着剤24を、図4(A)に示すように、支持体21の透孔23の周縁部分に塗着する。導電性接着剤24は、銀、銅あるいはニッケルなどの導電材粒子、バインダー、および溶媒あるいは分散媒を含む。
その代表例としてバインダーにエポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂を用いる樹脂型導電性ペースト、またはバインダーに低融点ガラスフリットを用いるガラスフリット型導電性ペーストからなる接着剤があり、本発明においてはそのいずれも使用することができる。好ましい導電性接着剤として、たとえば、エポキシ樹脂系接着剤にAg粉を導電材として分散させ、温度25℃における粘度が約100Pa・sに調製された樹脂型導電性ペーストがある。
導電性接着剤24を支持体21の透孔23の周縁部分に塗着する方法としては、たとえば転写法がある。支持体21の透孔23に先端部分が緩く嵌るような寸法の半球面状の転写ピンを、転写台上に均一な厚さで形成した導電性接着剤層に押し付けて、導電性接着剤を転写ピンの先端部分に付着させる。そして、それを支持体21の透孔23に押し付けることによって、導電性接着剤24を支持体21の透孔23の周縁部分にリング状に塗着させることができる。
塗着した導電性接着剤24が乾燥前で粘着性を有する間に、支持体21の凹部22内に、素子10Aの一部分が透孔23から支持体21の裏面側に突出するよう配置し、加熱して、導電性接着剤24を固化させる。これによって、図4(A)に示すように、素子10Aが支持体21の凹部22内に固定され、同時にその第2半導体層12と支持体21とが電気的に接続される。導電性接着剤24が樹脂型導電性ペーストであるときには、100〜200℃の範囲内の温度で固化させ、また、それが低温ガラスフリット型導電性ペーストであるときには、200〜500℃の範囲内の温度で固化させるのが好ましい。
次に、素子をより強固に支持体21に保持させるとともに素子を保護するために、支持体21の凹部22内に透光性の保護樹脂25を充填する。その方法は、例えば、エチレン系アイオノマーなどの熱可塑性樹脂シートを、支持体の受光面側において、減圧下で加熱圧着しながら溶融させ、これを凹部22内に殆んど隙間なく充填する。この工程は必須ではないが、好ましい形態である。
図4(A)では、図3のIV−IV線に沿って切断した断面に相当する支持体21の一部分
のみを示しているが、たとえば、一つの支持体21は、幅50mm、長さ150mmの寸法の、外観がパネル状のユニットであり、直径約1mmの素子10Aを互いに等間隔に約1800個保持する。
次に、レーザビーム発生装置31を用いて、図4(B)に示すように、素子10Aの露出部分に対してほぼ直角に高エネルギーのレーザビーム32を照射して、第1半導体11の中心を通り素子の反対側の第2半導体層12の近傍に達する深さの穴16を形成する。
素子10Aが直径約1mmの球状シリコン素子である場合には、たとえば印字用または加工用のグリーンレーザ装置を用い、素子10Aそれぞれに対して出力6W〜3kW、パルス周期600ナノ秒〜20ピコ秒、照射作業時間1秒〜10ミリ秒の条件でスキャンすることによって、第1半導体における深さ200〜900μm、直径100〜400μmの穴16を形成することができる。また、レーザビームによる方法以外にも、サンドブラスト法または高エネルギーの電子ビームを使用する方法によっても穴形成が可能である。
次いで、図4(C)に示すように、支持体21の裏面側に突出する部位の第2半導体層12の一部分または全部を除去して窓部14を形成し、第1半導体11を部分的に露出させる。具体的には、エッチング法、サンドブラスト法あるいはブラッシング法などの機械的な研磨法、またはこれらの方法を併用することによって、第2半導体層12を含む素子10Aの表面から深さ約3μmまでの範囲内で選択的に除去する。
エッチング法により選択的に除去する方法としては、支持体21の裏面側にエッチング液を接触させて素子10Aの表面層を溶解させた後、水洗し、乾燥させる方法が一般的である。たとえば、濃度約60%のフッ酸と濃度約40%の硝酸を容積比4:1で混合したエッチング液を用いてエッチングを行う。エッチング液には、水酸化テトラメチルアンモニウムと、酸化剤としてたとえば過酸化水素とを溶解させたアルカリ性水溶液を用いることもできる。
サンドブラスト法では、支持体21の裏面側に、微粉状アルミナなどの研磨材をノズルから吹き付けて、素子10Aの表面部分を選択的に除去する。ブラッシング法では、たとえば、ダイヤモンド砥粒が練り込まれたナイロン製ブラシを回転させながら、素子10Aの、支持体21の裏面側に突出する部分に接触させて、研磨して所定の部分を除去する。これらの方法によれば、研磨部分にチッピングなどの物理的ダメージが与えられるので、これらをエッチング法で除去することが望ましい。
第2半導体層12を部分的に除去して第1半導体11の孔16を有する部分を露出させるのに、エッチング法を適用する場合は、揺動エッチング処理をするのがよい。揺動エッチング処理を行うことによって、穴16を形成するためのレーザ加工による壁面の荒れを取り除いて表面を平滑化し、さらには加工屑が生じた場合にはそれをあわせ除去することができる。
第2半導体層12を部分的に除去するのに、サンドブラスト法あるいはブラッシング法などの機械的な研磨法を用いた場合は、その後に、揺動エッチング処理を行うことによって、穴16を形成するためのレーザ加工による壁面の荒れを取り除いて表面を平滑化し、さらには加工屑が生じた場合にはそれをあわせ除去する。
次に、ステンレス鋼またはNiなどからなり、形成しょうとする電極パターンの透孔を有するスクリーンを使用して、素子10Aの穴16を囲むよう、第1半導体11の露出部に導電性ペーストを印刷する。導電ペーストの塗布層にレーザ照射による加熱処理を施して、支持体21と対をなす他方の電極17を形成することによって、光電変換素子101Aを完成する。このとき、導電性ペーストを穴16の少なくとも一部分を埋めるよう充填してもよい。このレーザ照射により、塗布層の厚さの約50%以下の厚さの電極が形成される。この電極は、主に、第1半導体の露出部の表面部に形成されるAlの拡散層およびその上に形成されるAgなど金属層で構成される。
導電性ペーストには、導電材としてのAg、CuもしくはNiなどの金属、またはそれらの合金の粉末、Alなどのドーピング剤、バインダー、ならびに、溶媒または分散媒を含む樹脂型導電性ペースト、または、ガラスフリット型導電性ペーストを使用することができる。
次に、穴16の好ましい形状とその形成方法の実施形態を説明する。
まず、支持体21の裏面に露出する素子10Aの中央部から垂直方向に筒状の穴16を形成する。次いで、図5(A)に示すように、その穴16の開口部側に向けて、斜め上方向から順次等間隔にレーザ光を照射して、斜め方向に、例えば4個の、新たな複数の穴16bを開ける。新たに形成された4個の穴16bは、中央部の穴16よりもやや浅く、小径である。これらの穴は相互に連なっている。図5(B)における、外側の大きな円aは中央部の穴16、およびその中の4個の小さな円bは新たな複数の穴16bを形成する際のレーザ光の照射面を示している。図5(C)は、図5(A)の素子を、図4(C)に準じた方法で第2半導体層の一部を除去して窓部を形成するとともに、穴の内壁をエッチングすることにより、実線で示すように、角部がとれて丸味を帯びた形状の穴を有するものとした例を示す(破線は元の穴の形を示す)。
上記のように、たとえば、図4に示すように、支持体21に取り付けた素子10Aに穴16を形成し、穴16の開口部の縁に電極17を形成した後、支持体21に取り付けた約1800個の光電変換素子101Aの電極17を共通の導電体層で接続して1つの発電ユニットを形成する。この導電体層の形成、それによる電極17の接続は、たとえば次の方法で行うことができる。
まず、図6(A)に示すように、支持体21の裏面側の素子101Aの中央部と対向するパターンで孔44が形成されたAlシート製の導電板43と、プリプレグシート41とを貼り合わせた複合シート40、および、図4(D)の構造体を用意する。
ここで、プリプレグシート41は、熱処理時に比較的軟化、変形し難い樹脂繊維、例えばアラミド繊維からなる不織布もしくは織布を基材とした、半硬化状態(Bステージ)の熱硬化性樹脂、例えばエポキシ樹脂のプリプレグシートを準備する。このシート41を導電板43の片面に配置し、ヒータを備えた押圧装置で加圧しながら、例えば120℃で加熱して両者を接着して複合シート40を作製する。半硬化状態のプリプレグシートとしては、たとえば、日立化成工業株式会社からAS系接着フィルムとして販売されているものを使用することができる。
上記の複合シート40をそのプリプレグシート41側を支持体21の裏面側に接するように加熱加圧により接合する。このときの加熱温度は、プリプレグが硬化する温度、例えば180℃である。これによりシート41は半硬化状態から硬化状態(C−状態)に変化し、支持体21と導電板43とを強固に結合する絶縁層となる(図6(B))。複合シート40を支持体21に接合するには、例えば、特開2008−182116号公報の図6に示されているようなヒータを備えた加圧装置を用いるのが好ましい。
次に、図6(C)に示すように、素子101Aの電極17の直上部分に対向する導電板43の孔44の内部に向けて、レーザ装置33よりレーザ光34を照射して、プリプレグシート41に孔42を開けて電極17を露呈させる。次いで、孔42内に、図6(D)に示すように、スクリーン印刷法またはディスペンサを用いた塗布方法によって、導電性接着剤を塗布、充填し、硬化させて、電極17上に電気的導出部45を形成する。
孔42を形成するためのレーザ装置33には、たとえば出力30Wの炭酸ガスレーザ装置を使用し、厚さ約75μmのシート41の所定箇所に、スキャン速度1200mm/sec、照射時間0.1〜0.2msecでレーザ光を照射する。これによって、シート41に直径約0.25〜0.3mmの孔42を形成することができる。
電気的導出部45を形成するための導電性接着剤には、Ag、Al、Cu、またはNiなどの導電性粉体をバインダーに分散させて、導電性を付与した接着剤を使用することができる。そして、この導電接着剤には、エポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂をバインダーとする樹脂型導電性ペースト、または、低融点ガラスフリットをバインダーとするガラスフリット型導電性ペーストを使用することが好ましい。
このようにして、光電変換素子101Aのn型第2半導体層12が接続された支持体21をマイナス極とし、電極17が接続された導電板43からなる共通電極をプラス極とする、光電変換装置用のユニットを得ることができる。また、光電変換素子101Aが、n型の半導体表面にp型の半導体層を有する素子である場合にも、同様の手順でユニットを作製することができる。このユニットでは支持体21側がプラス極となり、導電板43側がマイナス極となる。
これらユニットを、用途に応じて電源として求められる発生電圧および発生電力に応じて、単体で、または複数個を直列または並列に接続することによって、光電変換装置として使用することができる。
次に、図2(B)に示した構造の光電変換素子101Bを備える光電変換装置を作製する方法の例を説明する。
まず、図4(A)から図4(C)に示した工程を実施する。次に、図7(A)に示すように、Alなどの反射率の高い金属プレートからなるターゲット51を、直流電源52のプラス極に、第1半導体11をそのマイナス極にそれぞれ接続し、穴16に対応した位置に透孔54が設けられた金属製のマスク53を使用してスパッタリングを行う。これによって、穴16の壁面にターゲット金属からなる反射膜18が形成される。なお、反射膜18は、めっき法や蒸着法によっても形成することができる。
反射膜18の形成後、穴16の開口縁部に電極17を形成する。その後は、図6に示すと同様の工程を経て光電変換素子101Bを備えた光電変換装置が得られる。
次に、図2(C)に示した、穴16の壁面に高濃度ドーパント層19を形成する方法の例を図8を参照して説明する。
まず、支持体21に取り付けた素子10Aに穴16を設けた図4(C)の状態のものを準備する。そして、図8(A)に示すように、ドーピング剤を含むペースト37を注射針36により穴16内に定量注入する。ここに用いるペーストは、たとえば、ホウ酸や酸化ホウ素などのドーピング剤を含む水溶液にプロピレングリコールモノメチルエーテルやポリビニルアルコールなどの増粘剤を加えたものである。具体的には、例えば、酸化ホウ素と水とプロピレングリコールモノメチルエーテルとを質量比6:22:72の割合で配合したペーストを用いることができる。注射針36の外径は約200μm、孔径は約100μmであり、約300〜400μm程度の径を有する穴の中央部から底部の近くまで針の先端部を差し込む。ペーストは、穴の内壁と注射針の外周部の間をほぼ満たすか、それよりやや少なめになるように定量して注入する。
次いで、図8(B)に示すように、注射針36を穴16から緩やかに引き上げることにより、穴の内壁にペーストの付着層19Aを形成する。この際、注射針の外面は高度に鏡面化されているので、穴内に付着したペーストが注射針に付着することは殆どない。上記のペーストの付着層を約100℃で加熱して素早く乾燥させことにより、ドーピング剤を含む固形化された層を穴の内壁に形成する。
次に、図8(C)に示すように、穴16の開口部の周辺に、前述と同様の樹脂型導電性ペーストまたはガラスフリット型導電性ペーストを塗布する。17Aは導電性ペーストの塗布層を示す。次いで、穴16の開口部とその周辺部を含む部位に向けて、レーザ装置35からレーザ光36を照射する。レーザの照射条件は、たとえば、波長1064nm、周波数15000Hz、照射パワー5W、照射時間2〜3ミリ秒である。
これにより、固形化された層19A中のホウ素が穴16の内壁からp型の第1半導体11の内部に拡散するとともに層19Aが、例えば、1018個/cm3以上のドーパント濃度の高濃度ドーパント層19(高濃度p型半導体層)となる。同時に導電性ペーストの塗布層17Aは、AlがSiに拡散した層とAgとSiとの合金層からなるオーミック導電層に変化する。この導電層が第1半導体側の電極17となる。
穴16の壁面に高濃度ドーパント層19を形成する別の方法として、上記のペーストの代わりに、Al微粉を含むペーストを用いることにより、図8に準じた方法で、Alをドーパントとする高濃度ドーパント層を形成する方法がある。ここに用いるペーストは、たとえばAl微粉73質量%、ガラスフリット2質量%、有機溶剤25質量%からなる。
また、上記のように高濃度ドーパント層19を形成した後、図7に準じた方法で反射膜18および電極17を形成することにより、図2(D)に相当する素子を作製することができる。
さらに、上記のAl微粉に加えてAg微粉を含むペーストを用いることにより、図2(D)に示す素子の他の実施形態が得られる。即ち、レーザ照射により、穴の内壁にSiとAgの合金層が形成され、その内側にAlをドーパントとする高濃度ドーパント層が形成される。上記の合金層は反射層としても作用する。
本発明により、光電変換素子さらにはそれを使用した光電変換装置の光電変換効率を向上させることができる。これにより、発生電力の低コスト化が可能となり、エネルギー源の有力な一つを工業的規模で提供することが可能となる。
10A、10B 球状半導体素子
101A、101B 101C、101D 光電変換素子
11 第1半導体
12 第2半導体層
13 反射防止膜
14 窓部
16 穴
17 電極
18 反射膜
19 高濃度ドーパント層
21 支持体
22 凹部
23 透孔
24 導電性接着剤
31 レーザビーム発生装置
32 レーザビーム
41 絶縁性シート
42 孔
43 電気的導出部
44 金属シート

Claims (17)

  1. 第1の導電型の球状の第1半導体およびその表面を被覆する第2の導電型の第2半導体層を具備し、前記第2半導体層が前記第1半導体を露出させる窓部を有し、前記第1半導体が前記窓部に露出する部分に開口する穴を有することを特徴とする光電変換素子。
  2. 前記第1半導体と同じ導電型であって、それよりドーパント濃度の高い高濃度ドーパント層を前記穴の壁面に有する請求項1に記載の光電変換素子。
  3. 前記穴の壁面の少なくとも一部分を被覆する光反射性の金属膜を有する請求項1に記載の光電変換素子。
  4. 前記第1半導体がp型半導体であって、前記ドーパントが、ホウ素、アルミニウム、およびガリウムよりなる群から選ばれた少なくとも1種からなる請求項2に記載の光電変換素子。
  5. 前記高濃度ドーパント層の少なくとも一部分が、光反射性を有する金属膜により被覆されている請求項3記載の光電変換素子。
  6. 前記金属膜がアルミニウム、アルミニウムを主成分とする合金、銀、および銀を主成分とする合金からなる群から選択された1種を含む請求項3に記載の光電変換素子。
  7. 前記第2半導体層の表面を被覆する反射防止膜を有し、前記第2半導体層および前記反射防止膜が前記第1半導体を露出させる窓部をそれぞれ有する請求項1〜6のいずれか1項に記載の光電変換素子。
  8. 請求項1に記載の光電変換素子の製造方法であって、前記穴を形成する工程が、レーザ加工、またはブラスト加工により穴を形成する工程を含む光電変換素子の製造方法。
  9. 前記穴を形成した後、前記穴の内壁をエッチングする工程を含む請求項8記載の光電変換素子の製造方法。
  10. 請求項1に記載の光電変換素子の複数個、
    前記各光電変換素子を支持し、かつ前記第1半導体または前記第2半導体層と電気的に接続された支持体、
    前記光電変換素子の前記第2半導体層または前記第1半導体と電気的に接続された金属シート、および、
    前記支持体と金属シートとを絶縁する電気絶縁層、
    を具備する光電変換装置。
  11. 請求項1に記載の光電変換素子の複数個、
    前記各光電変換素子を1個ずつ配置するための複数の孔を有する導電性の支持体であって、前記光電変換素子の前記第2半導体層が前記孔の縁部に電気的に接続され、かつ前記第1半導体の露出部分を裏面側に臨ませている支持体、
    前記支持体の裏面側に接合され、前記第1半導体の露出部に対向する部位の少なくとも一部分に孔を有する電気絶縁層、ならびに、
    前記電気絶縁層に接合され、前記光電変換素子のそれぞれの第1半導体を、前記電気絶縁層の孔を通して相互に電気的に接続する金属シート、
    を備えた光電変換装置。
  12. 前記支持体および金属シートの少なくとも一方が、アルミニウムもしくはアルミニウム合金を主体とする請求項10または11に記載の光電変換装置。
  13. 前記支持体が、その表面側に、前記孔を底部に有する複数個の凹部を隣接して有し、前記凹部のそれぞれの内面に反射鏡層を有する請求項11または12に記載の光電変換装置。
  14. 前記光電変換素子の前記第1半導体の露出部および前記穴の開口端の周縁部の少なくとも一部分に、前記第1半導体とのオーミックな電気的接続が可能な電極が形成され、前記電極を介して前記第1半導体と前記金属シートとが電気的に接続された請求項11〜13のいずれか1項に記載の光電変換装置。
  15. (1)第1の導電型の球状の第1半導体およびその表面を被覆する第2の導電型の第2半導体層を具備した複数の球状素子、および前記各球状素子を1個ずつ配置するための複数の孔を有する導電性の支持体であって、前記球状素子の前記第2半導体層が前記孔の縁部に電気的に接続されている支持体からなる構造体を準備する工程、
    (2)前記球状素子の露出部分の第2半導体層を除去して、前記穴の開口端の外側に第1半導体を露出させるとともに、前記球状素子に、底が前記第1半導体内にとどまる穴を各1個ずつ形成する工程、および
    (3)前記支持体の裏面側に、前記第1半導体の露出部に対向する部位の少なくとも一部分に孔を有する電気絶縁層を接合するとともに、前記光電変換素子のそれぞれの第1半導体を、前記電気絶縁層の孔を通して相互に電気的に接続する金属シートを前記電気絶縁層に接合する工程、
    を有する光電変換装置の製造方法。
  16. 前記工程(2)が、(2−1)前記支持体の裏面側に露出している前記球状素子に、底が前記第1半導体内にとどまる穴を各1個ずつ形成する工程、および
    (2−2)前記球状素子の露出部分の第2半導体層を除去して、前記穴の開口端の外側に第1半導体を露出させる工程、
    を含む請求項15記載の光電変換装置の製造方法。
  17. 前記工程(2−2)が、エッチングにより、前記球状素子の露出部分の第2半導体層を除去すると同時に前記穴の内壁面を平滑化する工程を含む請求項16に記載の光電変換装置の製造方法。
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