JP4798433B2 - 光電変換装置の製造方法 - Google Patents
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Description
(a)球状の第1半導体およびその全表面を被覆する第2半導体層からなる複数のほぼ球状の光電変換素子を準備する工程、
(b)前記光電変換素子を1個ずつ配置するための隣接する複数の凹部を表面に有し、前記凹部が、前記光電変換素子より小さい孔を底部に有し、かつ前記凹部の内面が反射鏡面である支持体であって、前記凹部に配置される各光電変換素子の第2半導体層と電気的に接続される第2導電体層を兼ねる支持体を準備する工程、
(c)前記支持体の孔の周縁部に導電性接着剤を塗着する工程、
(d)前記第2半導体層が前記支持体の孔の縁部と接し、その一部が前記支持体の裏面側に臨むように、前記光電変換素子を前記支持体の凹部に配置し、前記導電性接着剤により、前記第2半導体層を前記支持体に電気的かつ物理的に接続する工程、
(e1)前記支持体の裏面側に臨む第2半導体層の少なくとも一部を除去することにより、前記第1半導体の一部を露出させる開口部を形成する工程、
(g1)前記工程(e1)の後、前記支持体の裏面に電気絶縁層を形成する工程、
(h1)前記電気絶縁層に前記第1半導体の露出部の少なくとも一部を露出させる孔を形成する工程、
(f1)前記電気絶縁層の孔内の第1半導体の露出部に導電性ペーストを塗布し、熱処理して電極を形成する工程、および、
(i)前記電気絶縁層の上に、前記電極を相互に電気的に接続する第1導電体層を形成する工程、を含むことを特徴とするものである。
(a)球状の第1半導体およびその全表面を被覆する第2半導体層からなる複数のほぼ球状の光電変換素子を準備する工程、
(b)前記光電変換素子を1個ずつ配置するための隣接する複数の凹部を表面に有し、前記凹部が、前記光電変換素子より小さい孔を底部に有し、かつ前記凹部の内面が反射鏡面である支持体であって、前記凹部に配置される各光電変換素子の第2半導体層と電気的に接続される第2導電体層を兼ねる支持体を準備する工程、
(c)前記支持体の前記孔の周縁部に導電性接着剤を塗着する工程、
(d)前記第2半導体層が前記支持体の孔の縁部と接し、その一部が前記支持体の裏面側に臨むように、前記光電変換素子を前記支持体の凹部に配置し、前記導電性接着剤により前記第2半導体層を前記支持体に電気的かつ物理的に接続する工程、
(e2)前記支持体の裏面側に臨む第2半導体層の少なくとも一部を除去することにより、前記第1半導体の一部を露出させる開口部を形成する工程、
(f2)前記第1半導体の露出部に導電性ペーストを塗布し、熱処理して電極を形成する工程、
(g2)前記工程(f2)の後、前記支持体の裏面に電気絶縁層を形成する工程、
(h2)前記電気絶縁層に前記電極を露出させる孔を形成する工程、および、
(i)前記電気絶縁層の上に、前記電極を相互に電気的に接続する第1導電体層を形成する工程、を含むことを特徴とするものである。
(a)球状の第1半導体およびその全表面を被覆する第2半導体層からなる複数のほぼ球状の光電変換素子を準備する工程、
(b)前記光電変換素子を1個ずつ配置するための隣接する複数の凹部を表面に有し、前記凹部が、前記光電変換素子より小さい孔を底部に有し、かつ前記凹部の内面が反射鏡面である支持体であって、前記凹部に配置される各光電変換素子の第2半導体層と電気的に接続される第2導電体層を兼ねる支持体を準備する工程、
(c)前記支持体の前記孔の周縁部に導電性接着剤を塗着する工程、
(d)前記第2半導体層が前記支持体の孔の縁部と接し、その一部が前記支持体の裏面側に臨むように、前記光電変換素子を前記支持体の凹部に配置し、前記導電性接着剤により、前記第2半導体層を前記支持体に電気的かつ物理的に接続する工程、
(g3)前記工程(d)の後、前記支持体の裏面に電気絶縁層を形成する工程、
(h3)前記電気絶縁層に、前記支持体の裏面側に臨む第2半導体層の少なくとも一部を露出させる孔を形成する工程、
(e3)前記電気絶縁層の孔内に露出した第2半導体層の少なくとも一部を除去することにより、前記第1半導体の一部を露出させる開口部を形成する工程、
(f3)前記電気絶縁層の孔内の第1半導体の露出部に導電性ペーストを塗布し、熱処理して電極を形成する工程、および、
(i)前記電気絶縁層の上に、前記電極を相互に電気的に接続する第1導電体層を形成する工程、を含むことを特徴とするものである。
(a)球状の第1半導体およびその全表面を被覆する第2半導体層からなる複数のほぼ球状の光電変換素子を準備する工程、
(b)前記光電変換素子を1個ずつ配置するための隣接する複数の凹部を表面に有し、前記凹部が、前記光電変換素子より小さい孔を底部に有し、かつ前記凹部の内面が反射鏡面である支持体であって、前記凹部に配置される各光電変換素子の第2半導体層と電気的に接続される第2導電体層を兼ねる支持体を準備する工程、
(c)前記支持体の孔の周縁部に導電性接着剤を塗着する工程、
(d)前記光電変換素子を前記第2半導体層が前記支持体の孔の縁部と接し、前記第2半導体層の一部が前記支持体の裏面側に臨むように、前記支持体の凹部に配置し、前記導電性接着剤により前記第2半導体層を前記支持体に電気的かつ物理的に接続する工程、
(e4)前記支持体の裏面側に臨む第2半導体層の少なくとも一部を除去することにより、前記第1半導体の一部を露出させる開口部を形成する工程、
(f4)前記第1半導体の露出部に導電性ペーストを塗布し、熱処理して電極を形成する工程、
(j)前記工程(f4)の後,前記支持体の裏面に、導電性金属シートおよび前記支持体と前記導電性金属シートとを絶縁する電気絶縁層を接合する工程、
(k)前記電気絶縁層および前記導電性金属シートに前記電極を露出させる孔を形成する工程、および、
(l)前記孔に導電性ペーストを充填し、これを固化することにより、前記電極と前記導電性金属シートとを電気的に接続して、第1導電体層を形成する工程、を含むことを特徴とするものである。
本発明において、前記工程(a)は、さらに、第2半導体層の表面に導電性の反射防止膜を形成する工程を有し、前記第2半導体層に第1半導体の一部を露出させる開口部を形成する工程において、前記反射防止膜の一部が第2半導体層とともに除去されて、開口部が形成されることが好ましい。
本発明の製造方法の第1の特徴は、光電変換素子を支持体の所定位置に装着する以前に、予め導電性接着剤を支持体の凹部の孔の縁部に塗布しておくことである。この導電性接着剤は素子を支持体の所定位置に固定する共に第2半導体層と第2導電体層を電気的に接続する。
以下に、本発明の光電変換装置の第1〜第4の製造方法の実施形態について工程順に詳細に説明する。
1−1)工程(a)
本工程では、球状の第1半導体の全表面が第2半導体層で被覆された複数個の光電変換素子を準備する。
球状の第1半導体は、例えば、極微量のホウ素を含むp型多結晶Si塊を坩堝内に供給して不活性ガス雰囲気中で溶融させ、この融液を坩堝底部の微小なノズル孔から滴下させ、その液滴を自然落下中に冷却して固化させることにより、作製することができる。この第1半導体は、多結晶または単結晶のp型半導体である。通常は、その表面を研磨し、さらにエッチングなどにより表面層の約50μmを除去した後、球状の第1半導体として用いる。
本工程では、光電変換素子を内部に配置するための多数の凹部を有し、素子の第2半導体層と電気的に接続される第2導電体層を兼ねる支持体を準備する。この支持体の少なくとも受光面側は導電性を有することを必要とする。
本工程では、光電変換素子の第2半導体層と支持体を接続するための導電性接着剤を、工程(b)で準備した支持体の凹部の孔の周縁部に塗着する。導電性接着剤の塗着方法としては、転写法およびスクリーン印刷法が好ましい。
本工程では、工程(a)で準備した光電変換素子を、その第2半導体層が支持体の凹部の孔の縁部と接するように、個々の凹部に一個ずつ配置し、工程(c)で塗着した導電性接着剤により第2半導体層を孔の周縁部に接合する。さらに導電性接着剤を加熱して固化させる。これにより、素子が支持体の所定箇所に固定され、かつ第2半導体層が第2導電体層に電気的に接続された構造体A1を構成する。
本工程では、前工程(d)で構成した構造体A1の支持体の裏面側に位置する部位の光電変換素子の第2半導体層の少なくとも一部を除去する。
具体的には、エッチング、もしくはサンドブラスト、ブラッシングなどの機械的な研磨、またはこれらの手法を併用する方法などにより、第2半導体層(厚さ1μm未満)を含む素子の表面層(厚さ約1〜3μm)を除去する。
前工程(e1)により第1半導体の一部に露出部を形成した後、本工程では、支持体の裏面に電気絶縁層を形成する。電気絶縁層は、例えば、樹脂シートを支持体裏面側に接着剤や熱圧着などで接着して形成する。
本工程では、前工程(g1)で形成された電気絶縁層に、工程(b)で形成された第1半導体の露出部の少なくとも一部を露出させる孔を形成する。この孔は後の工程(i)で各素子の電極を相互に接続するための導電路となる。
上記の孔を形成するには、レーザ照射により被照射部の電気絶縁層の樹脂を分解させて除去する方法が好ましい。
本工程では、前工程(h1)で形成された孔の内部の第1半導体の露出面に電極を形成する。電極を形成するには、導電性ペーストを第1半導体の露出面に塗布し、これにレーザを照射する方法が好ましい。
次いで、導電性ペースト61にレーザを照射して局部的に加熱して、図14(3)のような電極62を形成する。レーザ照射は、例えば、YAGレーザ装置を用い、スキャン速度1000mm/sec、印字パルス周期10μmの条件で行う。導電性ペーストは、ガラスフリット、またはエポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂をバインダーとし、銀、アルミニウムなどの導電材を含む導電性ペーストが好ましい。
本工程では、前工程(f1)で電気絶縁層の孔内に形成した電極を、電気絶縁層の孔を導電路として相互に電気的に接続する第1導電体層を形成する。形成方法としては、例えばアルミニウム箔からなる導電性金属シートを電気絶縁層に接着する方法や、電気絶縁層の孔内の電極を繋ぐように導電性ペーストを塗布し、これを固化させる方法などがある。
上記の各方法で用いる導電性ペーストおよび導電性接着剤は、電気絶縁層が変形・変質などのダメージを受けない温度下で固化するものが好ましい。一般的には、100〜200℃という比較的低い熱処理温度で固化する樹脂型導電性ペーストを用いる。電気絶縁層がフッ素系樹脂など比較的耐熱性が優れた材料からなる場合には、低温ガラスフリット型導電性ペーストを使用できる。
本製造方法は、構造体A1に組み込まれた光電変換素子に、第1半導体の露出部を形成する工程までは第1の製造方法と同様であるが、第1の製造方法と異なり、電気絶縁層の形成に先立って電極を形成する。
上記の各工程により、構造体A1を構成し、さらにその支持体の裏面側に位置する部位の光電変換素子の第2半導体層を除去する。これらの工程は第1の製造方法の工程(a)〜(e1)と全く同じ方法により実施することができる。
本工程では、前工程(e2)で形成された第1半導体の露出部に電極を形成することにより、構造体A2を構成する。その工程を図19により具体的に説明する。まず、図19(1)のように、図12の構造体A2の第1半導体の露出部14に、導電性ペースト65を印刷法かディスペンサーにより塗布する。次に、導電性ペースト65の塗布部に局所的にレーザを照射して加熱することにより、図19(2)のように、電極67を形成する。レーザ照射の方法および使用する導電性ペーストなどは、第1の製造方法の工程(f1)と同様である。
本製造方法では、前工程(f2)により構造体A2を構成した後、工程(g2)により支持体の裏面に電気絶縁層を形成し、工程(h2)によりその電気絶縁層に、電極を露出させる孔をあける。工程(g2)および(h2)は、電気絶縁層の下地が若干異なる以外は第1の製造方法の工程(g1)および(h1)と同じなので、これらの工程に準じた方法で実施することができる。代表的な形態として、図20(1)に、図19(2)の構造体の裏面に熱硬化性樹脂製の樹脂シートからなる電気絶縁層71を接合した状態を示し、図20(2)に、その電気絶縁層71に孔68を形成した状態を示す。
本工程では、前工程(h2)により形成した孔を導電路として、光電変換素子の電極を相互に電気的に接続する第1導電体層を形成する。
具体的には、第1の製造方法の項で説明した図15〜18と同じ方法を実施できる。例えば、図20(3)のように、図20(2)の電気絶縁層71の孔内に導電性ペースト80を充填する。これにより、電極67に導電性ペースト80が接触する。その後、電気絶縁層71に金属シート70を接合させる。
本製造方法は、構造体A1を構成するまでの工程は第1および第2の製造方法と同じである。構造体A1の裏面に形成した電気絶縁層に孔をあけた後、孔内に第1半導体を露出させ、その表面に電極を形成する。
上記の各工程により光電変換素子が支持体に固定された構造体A1を構成する。これらの工程は第1の製造方法と全く同じ順序、方法により実施する。
工程(g3)により、構造体A1の裏面に電気絶縁層を形成し、工程(h3)により、その電気絶縁層に第2半導体層を露出させる孔をあける。この工程順序は、第1半導体の露出部を形成後に、電気絶縁層を形成し、次いで、電気絶縁層に孔をあける第1の製造方法と異なる。双方の製造方法において、電気絶縁層の下地が若干異なるが、本製造方法における工程(g3)および(h3)は、第1の製造方法の工程(g1)および(h1)の方法に準じて実施できる。代表例として、図22(1)に、図11の構造体の支持体15の裏面に熱硬化性の樹脂シートからなる電気絶縁層71が接合された状態を示し、図22(2)にその電気絶縁層71に孔95を形成した状態を示す。
本工程では、前工程(h3)で形成した孔95の内部に露出している第2半導体層を除去する。
本製造方法では、第2半導体層を除去する方法としてはエッチング法が適している。その理由は、支持体の裏面に接合した電気絶縁層によって、支持体表面へのエッチング液の接触が防止され、支持体が侵食されなくなることにある。
エッチング液には、例えば、第1の製造方法の工程(e1)で用いたフッ酸と硝酸の混合液を用い、支持体の裏面側のみにエッチング液を約20秒間接触させた後、水洗、乾燥する。これにより、図22(3)のように、孔95の内部の第2半導体層2を含む深さ約1〜3μmの表面層が除去され、孔内に第1半導体1の露出部96が形成される。
本工程では、前工程(e3)で孔95の内部に露出させた第1半導体の表面に電極を形成する。
本工程は、第1の製造方法の工程(f1)と同じ方法で電極を形成することができる。図22(4)に、電気絶縁層の孔95の内部において第1半導体の露出部96の表面に電極97を形成した状態を示す。
本工程では、工程(h3)で形成した孔95を導電路として光電変換素子の電極を相互に電気的に接続する第1導電体層を形成する。本工程は、第1の製造方法の工程(i)と同様に、導電性金属シートを導電性接着剤を介して電気絶縁層に接着する方法や、電気絶縁層の孔内の電極を繋ぐように導電性ペーストを塗布し、これを固化させる方法などで実施できる。例えば、図22(5)のように、各素子の電極97は電気絶縁層71の孔95の内部に充填された導電性ペースト98を介して金属シート70に電気的に接続される。
本製造方法は、構造体A1に組み込まれた光電変換素子に第1半導体の露出部を形成し、さらに電極を形成して構造体A2を構成する工程までは第2の製造方法と同様である。電気絶縁層のみに孔を形成する第2の製造方法と異なり、本製造方法では、電気絶縁層および金属シートを貫通する孔を形成する。
上記の各工程により、電極形成済みの光電変換素子が支持体に組み込まれた 構造体A2を構成する。これらの工程は第2の製造方法の工程(a)〜(f2)と全く同じ方法により実施することができる。
本工程では、構造体A2の支持体の裏面に、電気絶縁層および導電性金属シートを接合する。
好ましい方法は、先ず、支持体の裏面に電気絶縁性の接着剤層を形成する。次に、導電性金属シートと、その片面に接合した電気絶縁層とからなる複合シートの電気絶縁層側を接着剤層に接合する。接着剤層は、スクリーン印刷法、スプレー法、オフセット印刷法などにより、ペースト状の接着剤を塗布して形成する。接着剤の材料には、エポキシ系、ポリイミド系、シリコーン系、ウレタン系、アクリル系などの樹脂を用いる。好ましい複合シートの例は、厚み25μmのポリエチレンテレフタレートフィルムからなる電気絶縁層に厚み20μmのアルミニウムシートを貼り合わせたものである。
本工程では、前工程(j)で支持体に接合された電気絶縁層および金属シートを貫通する孔をあけて孔内に電極を露出させる。
例えば、図21B(3)の構造体の支持体の孔17の中央に対応する部分にレーザを照射し、図21B(4)のように、被照射部の金属シート92、電気絶縁層91および接着剤層69を除去し、電極67が内部に露出する孔93を形成する。レーザ照射用装置として出力12WのYAGレーザを用い、約0.017秒の照射時間で直径約100〜150μmの孔93が形成される。
本工程では、前工程(k)で形成した孔に導電性ペーストを充填し、熱処理により導電性ペーストを固化させる。孔内の固化された導電性ペーストにより、電気絶縁層を介して、各電極が金属シートと電気的に接続され、第1導電体層が形成される。
第2および第4の製造方法では、電気絶縁層を形成する以前に電極を形成するので、前記の熱分解生成物や導電性ペーストの塗布層が支持体に接触して短絡を起こすことがある。一方、第1および第3の製造方法では、電気絶縁層の孔の内部において、第1半導体上に電極を形成するので、前記の熱分解生成物や導電性ペーストの塗布層が孔の内部に留まるので短絡を起こし難い。従って、第2および第4の製造方法では、上記の短絡を防止するために、第1および第3の製造方法よりも、レーザ照射条件や導電性ペーストの塗布状態などの十分な管理が必要となる。
2 第2半導体層
9 反射防止膜
10 光電変換素子
13、51、121、64 導電性接着剤
14、96 (第1半導体の)露出部
15、35 支持体
16、26、36 (支持体の)凹部
17、27、37 (支持体の)孔
21 (支持体の孔の)開口端
28 レーザ
31、61、63、65、80、94、98 導電性ペースト
32、39 (導電性ペーストの)塗布層
38、91 樹脂シート(電気絶縁層)
60、68(電気絶縁層の)孔
62、67、97 電極
69 接着剤層
70、92 導電性金属シート
71 熱硬化性樹脂シート(電気絶縁層)
90 複合シート
93 (電気絶縁層と導電性金属シートの)孔
122 導電性接着剤層
124 ピン
126(ピンの)先端部
Claims (16)
- (a)球状の第1半導体およびその全表面を被覆する第2半導体層からなる複数のほぼ球状の光電変換素子を準備する工程、
(b)前記光電変換素子を1個ずつ配置するための隣接する複数の凹部を表面に有し、前記凹部が、前記光電変換素子より小さい孔を底部に有し、かつ前記凹部の内面が反射鏡面である支持体であって、前記凹部に配置される各光電変換素子の第2半導体層と電気的に接続される第2導電体層を兼ねる支持体を準備する工程、
(c)前記支持体の孔の周縁部に導電性接着剤を塗着する工程、
(d)前記第2半導体層が前記支持体の孔の縁部と接し、その一部が前記支持体の裏面側に臨むように、前記光電変換素子を前記支持体の凹部に配置し、前記導電性接着剤により、前記第2半導体層を前記支持体に電気的かつ物理的に接続する工程、
(e1)前記支持体の裏面側に臨む第2半導体層の少なくとも一部を除去することにより、前記第1半導体の一部を露出させる開口部を形成する工程、
(g1)前記工程(e1)の後、前記支持体の裏面に電気絶縁層を形成する工程、
(h1)前記電気絶縁層に前記第1半導体の露出部の少なくとも一部を露出させる孔を形成する工程、
(f1)前記電気絶縁層の孔内の第1半導体の露出部に導電性ペーストを塗布し、熱処理して電極を形成する工程、および、
(i)前記電気絶縁層の上に、前記電極を相互に電気的に接続する第1導電体層を形成する工程、を含むことを特徴とする光電変換装置の製造方法。 - (a)球状の第1半導体およびその全表面を被覆する第2半導体層からなる複数のほぼ球状の光電変換素子を準備する工程、
(b)前記光電変換素子を1個ずつ配置するための隣接する複数の凹部を表面に有し、前記凹部が、前記光電変換素子より小さい孔を底部に有し、かつ前記凹部の内面が反射鏡面である支持体であって、前記凹部に配置される各光電変換素子の第2半導体層と電気的に接続される第2導電体層を兼ねる支持体を準備する工程、
(c)前記支持体の前記孔の周縁部に導電性接着剤を塗着する工程、
(d)前記第2半導体層が前記支持体の孔の縁部と接し、その一部が前記支持体の裏面側に臨むように、前記光電変換素子を前記支持体の凹部に配置し、前記導電性接着剤により、前記第2半導体層を前記支持体に電気的かつ物理的に接続する工程、
(e2)前記支持体の裏面側に臨む第2半導体層の少なくとも一部を除去することにより、前記第1半導体の一部を露出させる開口部を形成する工程、
(f2)前記第1半導体の露出部に導電性ペーストを塗布し、熱処理して電極を形成する工程、
(g2)前記工程(f2)の後、前記支持体の裏面に電気絶縁層を形成する工程、
(h2)前記電気絶縁層に前記電極を露出させる孔を形成する工程、および、
(i)前記電気絶縁層の上に、前記電極を相互に電気的に接続する第1導電体層を形成する工程、を含むことを特徴とする光電変換装置の製造方法。 - (a)球状の第1半導体およびその全表面を被覆する第2半導体層からなる複数のほぼ球状の光電変換素子を準備する工程、
(b)前記光電変換素子を1個ずつ配置するための隣接する複数の凹部を表面に有し、前記凹部が、前記光電変換素子より小さい孔を底部に有し、かつ前記凹部の内面が反射鏡面である支持体であって、前記凹部に配置される各光電変換素子の第2半導体層と電気的に接続される第2導電体層を兼ねる支持体を準備する工程、
(c)前記支持体の前記孔の周縁部に導電性接着剤を塗着する工程、
(d)前記第2半導体層が前記支持体の孔の縁部と接し、その一部が前記支持体の裏面側に臨むように、前記光電変換素子を前記支持体の凹部に配置し、前記導電性接着剤により、前記第2半導体層を前記支持体に電気的かつ物理的に接続する工程、
(g3)前記工程(d)の後、前記支持体の裏面に電気絶縁層を形成する工程、
(h3)前記電気絶縁層に、前記支持体の裏面側に臨む第2半導体層の少なくとも一部を露出させる孔を形成する工程、
(e3)前記電気絶縁層の孔内に露出した第2半導体層の少なくとも一部を除去することにより、前記第1半導体の一部を露出させる開口部を形成する工程、
(f3)前記電気絶縁層の孔内の第1半導体の露出部に導電性ペーストを塗布し、熱処理して電極を形成する工程、および、
(i)前記電気絶縁層の上に、前記電極を相互に電気的に接続する第1導電体層を形成する工程、を含むことを特徴とする光電変換装置の製造方法。 - (a)球状の第1半導体およびその全表面を被覆する第2半導体層からなる複数のほぼ球状の光電変換素子を準備する工程、
(b)前記光電変換素子を1個ずつ配置するための隣接する複数の凹部を表面に有し、前記凹部が、前記光電変換素子より小さい孔を底部に有し、かつ前記凹部の内面が反射鏡面である支持体であって、前記凹部に配置される各光電変換素子の第2半導体層と電気的に接続される第2導電体層を兼ねる支持体を準備する工程、
(c)前記支持体の孔の周縁部に導電性接着剤を塗着する工程、
(d)前記第2半導体層が前記支持体の孔の縁部と接し、その一部が前記支持体の裏面側に臨むように、前記光電変換素子を前記支持体の凹部に配置し、前記導電性接着剤により、前記第2半導体層を前記支持体に電気的かつ物理的に接続する工程、
(e4)前記支持体の裏面側に臨む第2半導体層の少なくとも一部を除去することにより、前記第1半導体の一部を露出させる開口部を形成する工程、
(f4)前記第1半導体の露出部に導電性ペーストを塗布し、熱処理して電極を形成する工程、
(j)前記工程(f4)の後、前記支持体の裏面に、導電性金属シートおよび前記支持体と前記導電性金属シートとを絶縁する電気絶縁層を接合する工程、
(k)前記電気絶縁層および前記導電性金属シートに前記電極を露出させる孔を形成する工程、および、
(l)前記孔に導電性ペーストを充填し、これを固化することにより、前記電極と前記導電性金属シートとを電気的に接続して、第1導電体層を形成する工程、を含むことを特徴とする光電変換装置の製造方法。 - 前記光電変換素子は、主材料がシリコンである請求項1〜4のいずれかに記載の光電変換装置の製造方法。
- 前記工程(a)が、さらに、前記第2半導体層の表面に導電性の反射防止膜を形成する工程を有し、前記第2半導体層に前記第1半導体の一部を露出させる開口部を形成する工程において、前記反射防止膜の一部が前記第2半導体層とともに除去されて、前記開口部が形成される請求項1〜5のいずれかに記載の光電変換装置の製造方法。
- 前記工程(c)が、先端部が前記支持体の孔よりやや大きい径を有するピンの前記先端部に導電性接着剤を付着させる工程、および、前記先端部と前記孔の双方の中心部が同軸になるように、前記先端部を前記支持体の表側から前記支持体の凹部に挿入して前記先端部を前記孔の周縁部に接触させ、前記先端部に付着した導電性接着剤を前記孔の周縁部に転写する工程を有する請求項1〜6のいずれかに記載の光電変換装置の製造方法。
- 前記第2半導体層に前記第1半導体の一部を露出させる開口部を形成する工程が、前記支持体の裏面側に臨む第2半導体層の一部をエッチングにより除去する工程を有する請求項1〜7のいずれかに記載の光電変換装置の製造方法。
- 前記第2半導体層に前記第1半導体の一部を露出させる開口部を形成する工程が、前記支持体の裏面側に臨む第2半導体層の一部を機械的に研磨して除去する工程を有する請求項1〜7のいずれかに記載の光電変換装置の製造方法。
- 前記第2半導体層に前記第1半導体の一部を露出させる開口部を形成する工程が、前記エッチング工程に先立ち、エッチングしようとする部位の第2半導体層を機械的に研磨する工程を有する請求項8記載の光電変換装置の製造方法。
- 前記第1半導体の露出部に導電性ペーストを塗布し、熱処理して電極を形成する工程が、前記第1半導体の露出部に、導電性ペーストを塗布し、前記塗布された導電性ペーストにレーザ照射による熱処理を施す工程を含む請求項1〜10のいずれかに記載の光電変換装置の製造方法。
- 前記工程(i)が、前記電気絶縁層の孔の内部に露出する電極を相互に繋ぐように、前記電気絶縁層上に導電性ペーストを塗布し、加熱して固化させることにより第1導電体層を形成する工程を含む請求項1〜3のいずれかに記載の光電変換装置の製造方法。
- 前記工程(i)が、前記電気絶縁層の孔の内部に、前記電極に接して、かつ前記孔を満たすように、導電性ペーストを充填する工程、前記電気絶縁層に導電性金属シートを接合する工程、および、前記導電性ペーストを加熱固化して前記導電性ペーストと前記導電性金属シートを電気的に接続する工程を含む請求項1〜3のいずれかに記載の光電変換装置の製造方法。
- 前記導電性金属シートが、複数の通気孔を有する請求項13に記載の光電変換装置の製造方法。
- 前記工程(j)が、導電性金属シートとその片面に接合された電気絶縁層からなる複合シートを、その電気絶縁層側を前記支持体に向けて前記支持体の裏面側に接合する工程を含む請求項4記載の光電変換装置の製造方法。
- 前記複合シートを前記支持体の裏面側に接合する工程が、前記支持体の裏面に電気絶縁性の接着剤を塗布する工程、および前記複合シートをその電気絶縁層側を前記支持体の前記接着剤層に向けて接合する工程を含む請求項15記載の光電変換装置の製造方法。
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