JP2011138864A - 誘電体分離型半導体装置 - Google Patents

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順一 坂野
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Abstract

【課題】高耐圧かつ、電流駆動能力が高く、かつ電流集中による素子破壊の起こりにくい誘電体分離型半導体装置を提供する。
【解決手段】半導体支持基板の上に、絶縁された第一導電型の半導体領域とを有する誘電分離基板に形成した誘電体分離型半導体装置において、第一導電型の半導体領域と絶縁分離領域の間と、前記第1導電型の半導体領域の基板表面側と、に形成されたドレイン領域と、第一導電型のソースと第二導電型の半導体領域のチャネルからなる複数個の単位ソース領域と、第一導電型の半導体領域の基板表面側に形成されたドレイン領域と前記複数個の単位ソース領域の間を制御する複数個のゲート電極とを、備え、隣接する前記単位ソース領域間に絶縁分離領域が、基板底面側から基板表面側に向けて突き出した形状とされ、この絶縁分離領域上の素子表面領域が前記第一導電型の半導体領域より抵抗値が高い。
【選択図】図1

Description

本発明は、高濃度の埋め込み拡散層を有する誘電体分離基板上に形成されるドレイン領域間に複数の単位ソース領域を備えた絶縁ゲート電界効果型トランジスタに関するものである。
高電圧の負荷を駆動する高耐圧素子として、高耐圧半導体装置においては、二酸化珪素(SiO)層を絶縁層とした誘導分離型半導体装置がよく用いられる。
誘導分離型半導体装置では、誘電体分離基板上に高濃度の埋込み拡散層を有して形成されるドレイン領域間に複数の単位ソース領域を備えた絶縁ゲート電界効果型トランジスタ(MOSFET:Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor、以下、MOSFETと略すこともある。なお、MISFET:Metal Insulator Semiconductor Field Effect Transistorとほぼ同義語である。)が用いられる。この従来構造例を図6に示す。
高耐圧素子を図6の構造で形成する場合、素子耐圧を得るためn型半導体基板1には法線方向において、耐圧に応じた厚みが必要となる。この厚みは一般的にドレイン電極13とソース電極10との間の水平方向における距離aと同程度またはそれ以上となる。また、隣接する単位ソース領域(ソース7とチャネル領域14を含む)5は、図6の構造に付随するJFET(Junction FET)抵抗による性能低下のないよう距離を広げて配置される。同図でのオン状態の電流経路は、ドレイン電極13とソース電極10が隣接する素子端部においては素子表面から底面にかける埋め込みn型拡散層2とチャネル領域14となり、またチャネル領域14が隣接する素子内部においては、底面のn型拡散層2とチャネル領域14間となる。従って、素子内部は素子端部に対し電流経路が長く狭いため、耐圧に見合う電流性能を得られていない。
また、素子内部の電流性能を上げる手法として、特許文献1の構造がある。特許文献1(第2図)の記載によれば高耐圧素子と同一基板に形成する低圧素子の電流性能を向上することを目的に、ソース領域間に基板底面側から基板表面側に向け凸型に突き出した形状の絶縁分離領域を設けている。前記凸型絶縁分離領域を設けことで素子中央部のソース電極と埋め込みn型拡散層間の距離が短くなり、電流性能が向上する。しかし、この従来構造では、オン状態での電圧印加時に凸型絶縁分離領域の先端に位置するn型拡散層へ電流が集中する。そのため、高電圧素子に同構造を適用した場合、高電圧印加時に電流集中により動作が不安定となり、素子破壊に至りやすいという課題があった。
特開平1−169961号公報
そこで、本発明はこのような問題点を解決するもので、その目的とするところは、高耐圧駆動が可能であり、かつ、電流駆動能力が高く、また電流集中による素子破壊の起こりにくい誘電体分離型半導体装置を提供することである。
前記の課題を解決して、本発明の目的を達成するために、以下のように構成した。
すなわち、半導体支持基板の上に、該半導体支持基板から絶縁分離領域により絶縁された第一導電型の半導体領域を有する誘電分離基板に形成した誘電体分離型半導体装置において、前記第一導電型の半導体領域と前記絶縁分離領域の間と、前記第1導電型の半導体領域の基板表面側と、に形成されたドレイン領域と、第一導電型のソースと第二導電型の半導体領域のチャネルからなる複数個の単位ソース領域と、前記第一導電型の半導体領域の基板表面側に形成された第一導電型の拡散層からなるドレイン領域と前記複数個の単位ソース領域の間を制御する複数個のゲート電極とを、備え、隣接する前記単位ソース領域間に前記絶縁分離領域が、基板底面側から基板表面側に向けて突き出した形状とされ、かつ、前記突き出した形状の絶縁分離領域上の素子表面領域が、前記第一導電型の半導体領域より単位体積当たりの抵抗値が高い。
かかる構成により、素子中央部のソース電極と、ドレイン電極につながる埋め込み拡散層との間の距離が短くなり、電流性能が向上すると共に、前記凸型絶縁分離領域上部の表面側が第一導電型の半導体領域よりも高抵抗化しているので、オン状態での電圧印加時に凸型絶縁分離領域の先端に位置する第一導電型の拡散層へ電流が集中しにくく、素子破壊を抑制する。
本発明によれば、高耐圧かつ、電流駆動能力が高く、かつ電流集中による素子破壊の起こりにくい誘電体分離型半導体装置が提供できる。
本発明の実施形態である誘電体分離型半導体装置の第1の構造を示す断面図である。 本発明の実施形態である誘電体分離型半導体装置と従来の誘電体分離型半導体装置との電流経路の相違を比較して示した図である。 本発明の実施形態である誘電体分離型半導体装置の第2の構造を示す断面図である。 本発明の実施形態である誘電体分離型半導体装置の第3の構造を示す断面図である。 本発明の実施形態である誘電体分離型半導体装置の第4の構造を示す断面図である。 従来の誘電体分離型半導体装置の構造を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
(第1の実施形態)
図1は本発明の誘電体分離型半導体装置の第1の実施形態の構造を示す断面図である。図1において、シリコン支持基板21の法線方向に隣接した多結晶シリコン(Poly-Silicon)支持基板4の一部にn型半導体基板1を取り囲むように絶縁分離領域3が形成され、絶縁分離領域3の表面に高濃度の埋め込み層であるn型拡散層2が形成されている。n型拡散層2の法線方向に隣接してn型半導体基板1がある。n型半導体基板1の表面層には選択的にn型拡散層2の一部と不純物濃度のさらに高いn型半導体のコンタクト層12とからなるドレイン領域11が形成され、そのn型半導体のコンタクト層12を通して金属配線23によってドレイン電極13が形成されている。
ドレイン領域11が形成されていない他のn型半導体基板1の表面層に、n型半導体のソース層7とp型半導体のコンタクト層6とp型半導体のチャネル領域14からなる単位ソース領域5が選択的に複数個形成される。また、n型半導体のソース層7とp型半導体のコンタクト層6の表面には共通に接触する金属配線23からなるソース電極10が形成されている。なお、単位ソース領域5は前記したように、すべてがソースである訳ではなく、p型半導体のコンタクト層6とp型半導体のチャネル領域14を含んでいるが、n型半導体のソース層7がある近傍の領域を代表して「単位ソース領域5」とここでは仮に称する。
単位ソース領域5の一部であるチャネル領域14の表面の法線方向に隣接して、ゲート酸化膜8があり、さらにその上面にはゲート電極9が形成されている。さらにゲート電極9の表面の法線方向に隣接して酸化膜24がある。酸化膜24は電気的絶縁や、不純物の素子内部への侵入から保護などの役目をしている。ソース電極10やドレイン電極13やゲート電極9は金属配線23によって、それぞれソース端子(以下、S端子と記し、図ではSと表記する。)、ドレイン端子(以下、D端子と記し、図ではDと表記する。)、ゲート端子(以下、G端子と記し、図ではGと表記する。)に接続される。
また、互いに隣接する単位ソース領域5との間には、基板底面側から基板表面側に向け突き出した形状の凸型絶縁分離領域15の上方に位置する素子表面領域16に、LOCOS(Local Oxidation of Silicon)酸化膜17が設けられている。
以上のソース電極10とドレイン電極13、およびゲート電極9とによるMOSFETの基本動作としては、ソース電極10(S端子)に負極性の電源、ゲート電極9(G端子)に正極性の電位を与えると、チャネル領域14には電子が誘起されて、p極性からn極性に反転してオン(ON)し、n型半導体基板1、n型半導体2、n型半導体12、金属配線23を経由してドレイン電極(D端子)に導通する。また、ゲート電極9(G端子)に負極性の電位を与えると、チャネル領域14はもとのp極性となってMOSFETとしてはオフ(OFF)する。
また、凸型絶縁分離領域15と、素子表面領域16にあるLOCOS酸化膜17の作用、効果について次に述べる。
図1に示した第1の実施形態の構造は、前記した図6の従来構造のMOSFETに、加え、新たに凸型絶縁分離領域15、LOCOS酸化膜17を形成したものである。凸型絶縁分離領域15の表面上の埋め込みしたn型拡散層2は凸型の形状を有している分、チャネル領域14までの距離が短縮されている。このため、n型拡散層2とチャネル領域14との間のシリコン層(n型の半導体領域1)が電流経路として低抵抗化される。これにより図6の従来構造と比較し、電流密度が向上する。
また、凸型絶縁分離領域15の上部の素子表面領域16はLOCOS酸化膜17によりゲート電極9とn型半導体基板1の距離が離れることで素子表面16の周辺のn型半導体基板1より電流が流れにくくなる。これにより凸型絶縁分離領域15の先端に位置するn型拡散層2への電流集中が抑制され、高電圧領域での動作安定性が向上し、素子破壊が起こりにくくなる。
(第1の実施形態のMOSFETの電流経路)
次に、第1の実施形態のMOSFETの電流経路の特徴を解りやすくするために、従来例と比較する。
図2(a)は図6で示した従来構造MOSFETのオン状態での電流経路である。また、図2(b)は特許文献1で開示された構造であって、凸型絶縁分離領域15のみを追加したMOSFETのオン状態での電流経路である。また、図2(c)は本発明の第1の実施形態によるオン状態での電流経路を図示したものである。
図2(a)では、チャネル領域14より流出した電子は、ゲート電極9からの電界により横方向へ流れた後、n型拡散層2へ向かう。図2(b)では、図2(a)と同様に、チャネル領域14より流出した電子は、ゲート電極9からの電界により横方向へ流れた後、チャネル領域14から最も距離の短い凸型絶縁分離領域15の先端に位置するn型拡散層2へ向かう。
これらに対して、図2(c)では、LOCOS酸化膜17によりゲート電極9からの電界が弱まり、チャネル領域14より流出した電子は横方向へ広がらずにn型拡散層2へ向かう。これにより、凸型絶縁分離領域15の先端に位置するn型拡散層2への電流集中が抑制される。このため、図2(a)に対し、図2(c)は電流経路が短く低抵抗である。また、図2(b)では電流集中による素子破壊が発生しやすいのに対し、図2(c)では電流集中による素子破壊が抑制される。したがって、図2(c)の本発明の第1の実施形態は従来例と比較して、MOSFETが低抵抗であり、かつ素子破壊が起こりにくい構造となっている。
(第1の実施形態の構造形成過程の概略)
なお、本発明の第1の実施形態である図1の構造をどのように形成するかの概略について説明する。
まず、図1におけるn型半導体基板1が1枚のウェハー状から加工が開始される。ウェハー状のn型半導体基板1に上面からのエッチングにより、凹構造22A、22Bが形成される。なお、凹構造22Aは図1では突き出した構造(凸構造22A)で示されている。これは後記するように加工過程において、ウェハーの上下を反転する工程があるからである。このため凹構造22Aと凸構造22Aは実質的に同一箇所を示す。
次に、ウェハー状のn型半導体基板1に上面からのイオン打ち込みによって、n型拡散層(n)2が形成される。このn型拡散層2は凹構造22Aの上面からイオン打ち込みされるため、n型拡散層2も凹んだ形状(突き出した形状)となる。
さらに、酸化工程により、二酸化珪素(SiO、以下SiOと表記することもある。)層からなる絶縁分離領域3が形成される。SiO層の絶縁膜でn型半導体基板1を分離するために、誘電体分離型と一般的に表現される。また、SiO層からなる絶縁分離領域3にも凹形状もしくは凸形状は継承されている。
さらに、多結晶シリコンであるPoly−Si膜4を塗布する。このPoly−Si膜4の塗布により、n型半導体基板1、n型拡散層2、絶縁分離領域3(SiO層3)の凹形状もしくは凸形状を解消するものである。また、このPoly−Si膜4の上面(下面(図1))を研磨して平坦にする。
さらに、別のシリコン基板(ウェハー)を用意し、そのウェハー(Si層21)の表面を磨き、研磨したPoly−Si膜4の上面に貼着する。貼着したSi層21とPoly−Si膜4は分子間力によって、互いに強固に結合する。
なお、Poly−Si膜4とシリコン基板21はともに、絶縁分離領域3を境界として、その上部に形成されるMOSFETを誘電体分離型半導体装置として保持するための支持体の役目をしている。したがって、Poly−Si膜4を多結晶シリコン支持基板4、またシリコン基板21をシリコン支持基板21と表すこともある。また、多結晶シリコン支持基板4とシリコン支持基板21をあわせて、単に半導体支持基板と表すこともある。
次に、シリコン支持基板21と、多結晶シリコン支持基板4と、n型半導体基板1と、が合体した基板を、上下反転して、n型半導体基板1の裏面(図1の上面)を研削し、図1の上面の素子の形成工程が可能となる厚さに薄くする。また、必要に応じて、研削した表面を研磨する。この研削、もしくは研磨されたn型半導体基板1の表層(図1の上部の表面)に一般的なトランジスタ形成工程を用いて、P層5、P層6、n層7、n層12、LOCOS酸化膜17、ゲート電極9、金属配線13などが形成される。また、その過程において、フィールド膜開けやコンタクト穴の加工工程も行われる。なお、n型半導体基板1にトランジスタ形成工程を開始する際には、凸構造22Aや凸型絶縁分離領域15、もしくはそれらに対応するものを目印として、加工過程におけるフォト工程のガラスマスクの位置合わせを行う。
以上のn型半導体基板1の表面を研磨した以降において、n型半導体基板1を基に行う一般的なトランジスタ形成工程は、よく知られているので詳細な説明は省略する。
(第2の実施形態)
図3は本発明の第2の実施形態の構造を示す断面図である。図3において、シリコン支持基板21の法線方向に隣接した多結晶シリコン支持基板4の一部にn型半導体基板1を取り囲むように絶縁分離領域3が形成され(あわせて図1参照)、絶縁分離領域3の表面に高濃度の埋め込み層であるn型拡散層2が形成されている。さらにn型拡散層2の法線方向に隣接してn型半導体基板1がある。また、n型半導体基板1の表面層に、n型半導体のソース層7とp型半導体のコンタクト層6とp型半導体のチャネル領域14からなる単位ソース領域5が選択的に形成されている。
単位ソース領域5の一部であるチャネル領域14の表面の法線方向(上面)に隣接して、ゲート酸化膜8があり、さらに法線方向に隣接してゲート電極9が形成されている。また、さらにゲート電極9の表面の法線方向に隣接して酸化膜24がある。
また、隣接する単位ソース領域5の間には、基板底面側から基板表面側に向け突き出した形状の凸型絶縁分離領域15の上方に位置する素子表面領域16の近傍に酸化膜18が設けられている。
以上において、図1と異なるのは、図1におけるLOCOS酸化膜17を、図3では化学気相成長法(CVD:Chemical Vapor Deposition、以下CVDと表すこともある。)により形成するCVD酸化膜18に置き換えた構造である。CVD酸化膜18により図1の構造と同様の効果で、凸型絶縁分離領域15の先端に位置するn型拡散層2への電流集中が抑制される。LOCOS酸化膜17(図1)を用いた場合には、素子表面領域16の中に酸化膜(LOCOS酸化膜17(図1))が入り込んでくるが、図3のように化学気相成長法を用いた場合には酸化膜18は素子表面領域16の中に入り込むことがないので、電流経路が少し異なる。ただし、製造工程と耐圧において図3と図1にはそれぞれ一長一短があり、どちらが優れているとは必ずしも言えない。
(第3の実施形態)
図4は本発明の第3の実施形態の構造を示す断面図である。図4において、シリコン支持基板21の法線方向に隣接した多結晶シリコン支持基板4の一部にn型半導体基板1を取り囲むように絶縁分離領域3が形成され、絶縁分離領域3の表面に高濃度の埋め込み層であるn型拡散層2が形成されている。n型拡散層2の法線方向に隣接してn型半導体基板1がある。n型半導体基板1の表面層に、n型半導体のソース層7とp型半導体のコンタクト層6とp型半導体のチャネル領域14からなる単位ソース領域5が選択的に形成されている。
単位ソース領域5の一部であるチャネル領域14の表面の法線方向(上面)に隣接して、ゲート酸化膜8があり、さらに法線方向に隣接してゲート電極9が形成されている。また、さらにゲート電極9の表面の法線方向に隣接して酸化膜24がある。
また、隣接する単位ソース領域5の間には、基板底面側から基板表面側に向け突き出した形状の凸型絶縁分離領域15の上方に位置する素子表面領域16にトレンチ構造を用いて形成したトレンチ埋め込み酸化膜19が設けられている。
以上において、図1と異なるのは、図1におけるLOCOS酸化膜17を図4ではトレンチ埋め込み酸化膜19に置き換えた構造である。酸化膜19により図1の構造と同様の効果で、凸型絶縁分離領域15先端に位置するn型拡散層2への電流集中が抑制される。トレンチ埋め込み酸化膜19の深さ方向と水平方向の広がる範囲を制御することにより、電流の流れ方、ひいては耐圧を制御できる。
(第4の実施形態)
図5は本発明の第4の実施形態の構造を示す断面図である。図4において、シリコン支持基板21の法線方向に隣接した多結晶シリコン支持基板4の一部にn型半導体基板1を取り囲むように絶縁分離領域3が形成され、絶縁分離領域3の表面に高濃度の埋め込み層であるn型拡散層2が形成されている。n型拡散層2の法線方向に隣接してn型半導体基板1がある。n型半導体基板1の表面層に、n型半導体のソース層7とp型半導体のコンタクト層6とp型半導体のチャネル領域14からなる単位ソース領域5が選択的に形成されている。
単位ソース領域5の一部であるチャネル領域14の表面の法線方向(上面)に隣接して、ゲート酸化膜8があり、さらに法線方向に隣接してゲート電極9が形成されている。また、さらにゲート電極9の表面の法線方向に隣接して酸化膜24がある。
また、隣接する単位ソース領域5の間には、基板底面側から基板表面側に向け突き出した形状の凸型絶縁分離領域15の上方に位置する素子表面領域16に電位をとっていない状態のフローティングp型拡散層20が設けられている。
以上において、図1と異なるのは、図1におけるLOCOS酸化膜17を図5ではフローティングp型拡散層20に置き換えた構造である。p型拡散層20により凸型絶縁分離領域15の上部が高抵抗となり、凸型絶縁分離領域15の先端に位置するn型拡散層2への電流集中が抑制される。
(その他の実施形態)
以上において、誘電体分離型半導体装置におけるMOSFETはnチャネル型のMOSFETについて説明をしたが、pチャネル型のMOSFETに関しては、導電型を反転することにより説明できる。つまり、n型の拡散層、半導体基板、半導体領域はp型とし、p型の拡散層、コンタクト層はn型とする。また正極性の電源と負極性の電源との接続を逆に接続をする。
また、突起状の凸型絶縁分離領域15の上方に位置する素子表面領域16の、さらに上方に位置するゲート酸化膜の厚さを、チャネル領域14の上方に位置するゲート酸化膜8の厚さより、厚くする。するとゲート電極9の素子表面領域16に与える影響(電子を誘起)が少なくなって、凸型絶縁分離領域15の上部の抵抗が高くなり、凸型絶縁分離領域15の先端に位置するn型拡散層2への電流集中が抑制される。
また、ドレイン領域13に対して複数の単位ソース領域5があるとして説明したが、これらの複数の単位ソース領域5の端などにおいて、該複数の単位ソース領域5が接触して一体化し、1個と見なせる場合であっても、単位ソース領域5の間が互いに離れている領域においては、実質的に同一の作用が起こる。したがって、複数の単位ソース領域5が一体化したとみなせる場合にも本発明は適用できる。
また、単位ソース領域5の間の突起状の凸型絶縁分離領域15は、必ずしもすべての単位ソース領域5の間にある必要はない。部分的であっても、凸型絶縁分離領域15がある場所においては、前記した効果はある。
また、以上においては、絶縁分離領域3に分離された実質的に1個のMOSFETについて説明したが、このような絶縁分離領域3に分離されたMOSFETが同一基板(ウェハー)上に複数個を備えた誘電体分離型半導体装置でも同様である。一般的には複数個、備えている場合が多い。
また、絶縁分離領域3に分離されたMOSFETについて説明したが、このような高耐圧用途以外のMOSFETが、各MOSFET間において絶縁分離領域3が存在しない領域に備えられる場合もある。かつ前記絶縁分離領域3に分離された高耐圧用のMOSFETも備えて、同一基板(ウェハー)上に共に配置され、前記高耐圧用途以外のMOSFETを用いて論理機能を構築し、また、高耐圧用のMOSFETを駆動する機能を備えた集積回路としての誘電体分離型半導体装置であってもよい。
以上、本発明の実施形態によれば、前記凸型絶縁分離領域15を設けることで素子中央部のソース電極と埋め込みn型拡散層との間の距離が短くなり、電流性能が向上すると共に、前記凸型絶縁分離領域15上部の表面側(素子表面領域16)を高抵抗化することで、オン状態での電圧印加時に凸型絶縁分離領域の先端に位置するn型拡散層2へ電流が集中しにくく、素子破壊を抑制する。
本発明はMOSFET構造の誘導分離型半導体装置であるので、高電圧を駆動する高耐圧デバイス素子でありながら、比較的応答速度の速さが要求される分野において有用である。さらに電流性能と耐圧が向上した本発明は、前記分野で広く利用、採用される可能性がある。
1 n型の半導体領域、n型半導体基板
2 n型拡散層、埋め込みn型拡散層
3 絶縁分離領域、SiO
4 Poly−Si膜、多結晶シリコン支持基板、半導体支持基板
5 単位ソース領域
6 p型半導体のコンタクト層
7 n型半導体のソース層
8 ゲート酸化膜
9 ゲート電極
10 ソース電極
11 ドレイン領域
12 n型半導体のコンタクト層
13 ドレイン電極
14 チャネル領域
15 凸型絶縁分離領域、絶縁分離領域
16 素子表面領域
17 LOCOS酸化膜
18 CVD酸化膜、酸化膜
19 トレンチ埋め込み酸化膜、酸化膜
20 フローティングp型拡散層、p型拡散層
21 シリコン基板、シリコン支持基板、半導体支持基板
22A、22B 凹構造、凸構造
23 金属配線
24 酸化膜
a ソース・ドレイン間距離
D ドレイン端子
G ゲート端子
S ソース端子

Claims (6)

  1. 半導体支持基板の上に絶縁分離領域により絶縁された第一導電型の半導体領域を有する誘電分離基板に形成した誘電体分離型半導体装置において、
    前記第一導電型の半導体領域と前記絶縁分離領域の間と、前記第一導電型の半導体領域の基板表面側と、に形成された第一導電型の拡散層からなるドレイン領域と、
    第一導電型のソースと第二導電型の半導体領域のチャネルからなる複数個の単位ソース領域と、
    前記第一導電型の半導体領域の基板表面側に形成されたドレイン領域と前記複数個の単位ソース領域の間を制御する複数個のゲート電極とを、備え、
    互いに隣接する前記単位ソース領域間に前記絶縁分離領域が、基板底面側から基板表面側に向けて突き出した形状とされ、かつ、前記突き出した形状の絶縁分離領域上の素子表面領域が、前記第一導電型の半導体領域より単位体積当たりの抵抗値が高いことを特徴とする誘電体分離型半導体装置。
  2. 前記突き出した形状の絶縁分離領域上の素子表面領域にLOCOS酸化膜を有することを特徴とする請求項1に記載の誘電体分離型半導体装置。
  3. 前記突き出した形状の絶縁分離領域上の素子表面領域に、トレンチ型酸化膜を有し、かつ前記突き出した形状の絶縁分離領域に接触しない深さであることを特徴とする請求項1に記載の誘電体分離型半導体装置。
  4. 前記突き出した断面形状の絶縁分離領域上の素子表面領域に、第二導電型の拡散層を有することを特徴とする請求項1に記載の誘電体分離型半導体装置。
  5. 前記突き出した形状の絶縁分離領域上の素子表面領域のゲート酸化膜の厚さが、チャネル領域のゲート酸化膜より厚いことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の誘電体分離型半導体装置。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の誘電体分離型半導体装置と、前記誘電体分離型半導体装置の駆動回路と、を備えていることを特徴とする誘電体分離型半導体装置。
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