JP2011133078A - ラジアル・スラスト軸受装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】部品点数が少なく組付が容易なラジアル・スラスト軸受装置を提供する。
【解決手段】ラジアル・スラスト軸受装置10はシャフト12に挿通されるギヤ16を軸支するラジアルころ軸受30と、ギヤ16とリテーナ14の間で、ギヤ16の側面を軸方向に支承するスラスト転がり軸受20と、一体保持器18とを備えている。一体保持器18は、ラジアルころ軸受30のころ32を保持する筒状保持器34と、スラスト転がり軸受20の玉26を保持する板状保持器28とが一体形成された保持器である。そして、ラジアルころ軸受30は、上述のころ32と筒状保持器34とを備え、シャフト12の外径面およびギヤ16の内径面を軌道面とする構成とされている。そして、スラスト転がり軸受20は、上述の玉26と板状保持器28とを備え、ギヤ16の側面およびリテーナ14の側面を軌道面とする構成とされている。
【選択図】図1
【解決手段】ラジアル・スラスト軸受装置10はシャフト12に挿通されるギヤ16を軸支するラジアルころ軸受30と、ギヤ16とリテーナ14の間で、ギヤ16の側面を軸方向に支承するスラスト転がり軸受20と、一体保持器18とを備えている。一体保持器18は、ラジアルころ軸受30のころ32を保持する筒状保持器34と、スラスト転がり軸受20の玉26を保持する板状保持器28とが一体形成された保持器である。そして、ラジアルころ軸受30は、上述のころ32と筒状保持器34とを備え、シャフト12の外径面およびギヤ16の内径面を軌道面とする構成とされている。そして、スラスト転がり軸受20は、上述の玉26と板状保持器28とを備え、ギヤ16の側面およびリテーナ14の側面を軌道面とする構成とされている。
【選択図】図1
Description
この発明はラジアル・スラスト軸受装置に関する。さらに詳しくは、シャフトに挿通される筒状部材の内径部を軸支するラジアル転がり軸受と、該筒状部材の側面を軸方向に支承するスラスト転がり軸受とを備えたラジアル・スラスト軸受装置に関する。
トランスミッションのギヤ支持には、ギヤの内径部でラジアル荷重を軸支するラジアル針状ころ軸受と、ギヤの側面でスラスト荷重を支承するスラスト針状ころ軸受を組合せたラジアル・スラスト軸受装置が使用されている。
図3に、従来技術によるラジアル・スラスト軸受装置110の軸平行断面図を示す。ラジアル・スラスト軸受装置110は、シャフト112に挿通されるギヤ116の内径部を軸支するラジアルころ軸受130と、シャフト112の外径部に固定された円筒状のリテーナ114とギヤ116の間でギヤ116の側面を軸方向に支承するスラストころ軸受120が組合わされた軸受装置である。ラジアルころ軸受130は複数の針状のころ132と、ころ132を保持する筒状の保持器134から構成されている。そして、スラストころ軸受120は複数の針状のころ126と、ころ126を保持する板状の保持器128と、ころ126のギヤ116側の軌道輪となるギヤ側レース122ところ126のリテーナ114側の軌道輪となるリテーナ側レース124とから構成されている。
図3に、従来技術によるラジアル・スラスト軸受装置110の軸平行断面図を示す。ラジアル・スラスト軸受装置110は、シャフト112に挿通されるギヤ116の内径部を軸支するラジアルころ軸受130と、シャフト112の外径部に固定された円筒状のリテーナ114とギヤ116の間でギヤ116の側面を軸方向に支承するスラストころ軸受120が組合わされた軸受装置である。ラジアルころ軸受130は複数の針状のころ132と、ころ132を保持する筒状の保持器134から構成されている。そして、スラストころ軸受120は複数の針状のころ126と、ころ126を保持する板状の保持器128と、ころ126のギヤ116側の軌道輪となるギヤ側レース122ところ126のリテーナ114側の軌道輪となるリテーナ側レース124とから構成されている。
特許文献1には、ハウジング(図3のギヤ116に相当)の内径部でラジアル荷重を軸支するラジアル軸受と、ハウジングの側面でスラスト荷重を支承するスラスト軸受を組合せたラジアル・スラスト軸受装置が記載されている。
しかしながら、図3に示した従来技術によるラジアル・スラスト軸受装置110は、部品点数が多く、組付が煩雑であるという問題点がある。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、部品点数が少なく組付が容易なラジアル・スラスト軸受装置を提供することにある。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、部品点数が少なく組付が容易なラジアル・スラスト軸受装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明にかかるラジアル・スラスト軸受装置は次の手段をとる。
まず、本発明の第1の発明は、シャフトに挿通される筒状部材の内径部を軸支するラジアル転がり軸受と、前記筒状部材の側面を軸方向に支承するスラスト転がり軸受とを備えたラジアル・スラスト軸受装置であって、
前記ラジアル転がり軸受において複数の転動体を保持する保持器と、前記スラスト転がり軸受において複数の転動体を保持する保持器とが一体形成された、一体保持器を備えたラジアル・スラスト軸受装置である。
まず、本発明の第1の発明は、シャフトに挿通される筒状部材の内径部を軸支するラジアル転がり軸受と、前記筒状部材の側面を軸方向に支承するスラスト転がり軸受とを備えたラジアル・スラスト軸受装置であって、
前記ラジアル転がり軸受において複数の転動体を保持する保持器と、前記スラスト転がり軸受において複数の転動体を保持する保持器とが一体形成された、一体保持器を備えたラジアル・スラスト軸受装置である。
この第1の発明によれば、ラジアル転がり軸受の保持器と、スラスト転がり軸受の保持器とが一体形成された、一体保持器とされているので、ラジアル・スラスト軸受装置の部品点数を削減することができる。また、保持器を一体保持器とすることによりラジアル転がり軸受の転動体および保持器とスラスト転がり軸受の転動体および保持器とが一体化された構造となるため、ラジアル・スラスト軸受装置の組付が容易となる。
次に、本発明の第2の発明は、上記第1の発明に係るラジアル・スラスト軸受装置であって、
前記スラスト転がり軸受の転動体は玉であり、前記筒状部材および軸方向の相手部材が該玉の軌道面を提供することを特徴とする。
この第2の発明によれば、スラスト転がり軸受の転動体である玉の軌道面を筒状部材と相手部材が提供するため、スラスト転がり軸受のレース部材を廃止することができるので、ラジアル・スラスト軸受装置の部品点数を更に削減することができる。また、レース部材を廃止しているため、ラジアル・スラスト軸受装置の軸方向の長さを短縮することができる。
前記スラスト転がり軸受の転動体は玉であり、前記筒状部材および軸方向の相手部材が該玉の軌道面を提供することを特徴とする。
この第2の発明によれば、スラスト転がり軸受の転動体である玉の軌道面を筒状部材と相手部材が提供するため、スラスト転がり軸受のレース部材を廃止することができるので、ラジアル・スラスト軸受装置の部品点数を更に削減することができる。また、レース部材を廃止しているため、ラジアル・スラスト軸受装置の軸方向の長さを短縮することができる。
上述の本発明の各発明によれば、次の効果が得られる。
まず、上述の第1の発明によれば、ラジアル転がり軸受の保持器と、スラスト転がり軸受の保持器を一体保持器とすることで、軸受装置の部品点数を削減することができる。また、ラジアル転がり軸受の転動体および保持器とスラスト転がり軸受の転動体および保持器とが一体化された構造となるため、軸受装置の組付が容易となる。
次に上述の第2の発明によれば、スラスト転がり軸受のレース部材を廃止することができるので、軸受装置の部品点数を更に削減することができ、軸受装置の軸方向の長さを短縮することができる。
まず、上述の第1の発明によれば、ラジアル転がり軸受の保持器と、スラスト転がり軸受の保持器を一体保持器とすることで、軸受装置の部品点数を削減することができる。また、ラジアル転がり軸受の転動体および保持器とスラスト転がり軸受の転動体および保持器とが一体化された構造となるため、軸受装置の組付が容易となる。
次に上述の第2の発明によれば、スラスト転がり軸受のレース部材を廃止することができるので、軸受装置の部品点数を更に削減することができ、軸受装置の軸方向の長さを短縮することができる。
以下、本発明を実施するための形態について実施例にしたがって説明する。
[実施例1の構成]
図1に本発明の実施例1におけるラジアル・スラスト軸受装置10の軸平行断面図を示す。ラジアル・スラスト軸受装置10はトランスミッションにおいて減速のために使用される遊星歯車のプラネタリギアの支持に使用されるラジアル・スラスト軸受装置である。そして、ラジアル・スラスト軸受装置10は、図1に示すとおり、シャフト12の外径部に挿通されるギヤ16の内径部をラジアル方向で軸支するラジアルころ軸受30と、ギヤ16と軸方向の相手部材であるリテーナ14との間で、ギヤ16の側面を軸方向に支承するスラスト転がり軸受20と、一体保持器18とを備えている。ギヤ16が本発明の筒状部材に相当する。
一体保持器18は、ラジアルころ軸受30において針状のころ32を保持する円筒状の筒状保持器34と、スラスト転がり軸受20において玉26を保持する円板状の板状保持器28とが一体形成された保持器である。
そして、ラジアルころ軸受30は、上述のころ32と筒状保持器34とを備え、シャフト12の外径面およびギヤ16の内径面を軌道面とする構成とされている。そして、スラスト転がり軸受20は、上述の玉26と板状保持器28とを備え、ギヤ16の側面およびリテーナ14の側面を軌道面とする構成とされている。そして、スラスト転がり軸受20の玉26がアンギュラ接触とされている。
そして、ラジアル・スラスト軸受装置10は、一体保持器18により、ラジアルころ軸受30のころ32および筒状保持器34とスラスト転がり軸受20の玉26および28とが一体化された構造とされている。
図1に本発明の実施例1におけるラジアル・スラスト軸受装置10の軸平行断面図を示す。ラジアル・スラスト軸受装置10はトランスミッションにおいて減速のために使用される遊星歯車のプラネタリギアの支持に使用されるラジアル・スラスト軸受装置である。そして、ラジアル・スラスト軸受装置10は、図1に示すとおり、シャフト12の外径部に挿通されるギヤ16の内径部をラジアル方向で軸支するラジアルころ軸受30と、ギヤ16と軸方向の相手部材であるリテーナ14との間で、ギヤ16の側面を軸方向に支承するスラスト転がり軸受20と、一体保持器18とを備えている。ギヤ16が本発明の筒状部材に相当する。
一体保持器18は、ラジアルころ軸受30において針状のころ32を保持する円筒状の筒状保持器34と、スラスト転がり軸受20において玉26を保持する円板状の板状保持器28とが一体形成された保持器である。
そして、ラジアルころ軸受30は、上述のころ32と筒状保持器34とを備え、シャフト12の外径面およびギヤ16の内径面を軌道面とする構成とされている。そして、スラスト転がり軸受20は、上述の玉26と板状保持器28とを備え、ギヤ16の側面およびリテーナ14の側面を軌道面とする構成とされている。そして、スラスト転がり軸受20の玉26がアンギュラ接触とされている。
そして、ラジアル・スラスト軸受装置10は、一体保持器18により、ラジアルころ軸受30のころ32および筒状保持器34とスラスト転がり軸受20の玉26および28とが一体化された構造とされている。
ところで、スラスト転がり軸受20では、連れまわりにより、板状保持器28が回転する。そして、板状保持器28の理論回転数は、玉26の直径と、玉26のピッチ円の直径と、図1にαで示した玉26の接触角と、ギヤ16の回転数で定まる。一方、ラジアルころ軸受30では、連れまわりにより、筒状保持器34が回転する。そして、筒状保持器34の理論回転数は、ころ32の直径と、ころ32のピッチ円の直径と、ギヤ16の回転数で定まる。なお、ギヤ16の回転数はスラスト転がり軸受20とラジアルころ軸受30とで同一となる。
そして、ラジアル・スラスト軸受装置10は、板状保持器28の理論回転数と筒状保持器34の理論回転数が同一となるように、各ころの直径やピッチ円が設計された構成とされている。
そして、ラジアル・スラスト軸受装置10は、板状保持器28の理論回転数と筒状保持器34の理論回転数が同一となるように、各ころの直径やピッチ円が設計された構成とされている。
[効果]
実施例1によれば、ラジアルころ軸受30の筒状保持器34とスラスト転がり軸受20の板状保持器28とが一体形成された、一体保持器18とされているので、ラジアル・スラスト軸受装置10の部品点数を削減することができる。また、ラジアルころ軸受30の筒状保持器34とスラスト転がり軸受20の板状保持器28とを一体保持器18で一体化したことにより、ラジアル転がり軸受30のころ32および筒状保持器34とスラスト転がり軸受20の玉26と板状保持器28とが一体化された構造となるため、ラジアル・スラスト軸受装置10の組付が容易となる。
そして、スラスト転がり軸受20の転動体である玉26の軌道面をギヤ16とリテーナ14が提供するため、スラスト転がり軸受20のレース部材を廃止することができるので、ラジアル・スラスト軸受装置10の部品点数を更に削減することができる。また、レース部材を廃止しているため、ラジアル・スラスト軸受装置10の軸方向の長さを短縮することができる。
実施例1によれば、ラジアルころ軸受30の筒状保持器34とスラスト転がり軸受20の板状保持器28とが一体形成された、一体保持器18とされているので、ラジアル・スラスト軸受装置10の部品点数を削減することができる。また、ラジアルころ軸受30の筒状保持器34とスラスト転がり軸受20の板状保持器28とを一体保持器18で一体化したことにより、ラジアル転がり軸受30のころ32および筒状保持器34とスラスト転がり軸受20の玉26と板状保持器28とが一体化された構造となるため、ラジアル・スラスト軸受装置10の組付が容易となる。
そして、スラスト転がり軸受20の転動体である玉26の軌道面をギヤ16とリテーナ14が提供するため、スラスト転がり軸受20のレース部材を廃止することができるので、ラジアル・スラスト軸受装置10の部品点数を更に削減することができる。また、レース部材を廃止しているため、ラジアル・スラスト軸受装置10の軸方向の長さを短縮することができる。
そして、実施例1によれば、筒状保持器34と板状保持器28の理論回転数が同一となる構成とされているため、筒状保持器34と板状保持器28とが同じ速度で回転することが期待できる。よって、一体保持器18の筒状保持器34と板状保持器28との間で捩れが生じる懸念が少ない。
そして、実施例1によれば、ラジアルころ軸受30の軸方向の位置は一体保持器18により規制されるので、ラジアルころ軸受30の軸方向の位置を個別に規制する必要がない。また、スラスト転がり軸受20のレース部材が省略されているので、遠心力等によりレース部材の内径部とシャフト12が接触して摩耗や焼付きが発生する懸念がない。
そして、実施例1によれば、ラジアルころ軸受30の軸方向の位置は一体保持器18により規制されるので、ラジアルころ軸受30の軸方向の位置を個別に規制する必要がない。また、スラスト転がり軸受20のレース部材が省略されているので、遠心力等によりレース部材の内径部とシャフト12が接触して摩耗や焼付きが発生する懸念がない。
[実施例2の構成]
図2に本発明の実施例2におけるラジアル・スラスト軸受装置40の軸方向断面図を示す。ラジアル・スラスト軸受装置40の用途は実施例1と同様である。
ラジアル・スラスト軸受装置40は、図2に示すとおり、シャフト42の外径部に挿通されるギヤ46の内径部をラジアル方向で軸支するラジアルころ軸受60と、ギヤ46と軸方向の相手部材であるリテーナ44との間で、ギヤ46の側面を軸方向に支承するスラストころ軸受50と、一体保持器48とを備えている。
一体保持器48は、ラジアルころ軸受60において針状のころ62を保持する円筒状の筒状保持器64と、スラストころ軸受50において針状のころ56を保持する円板状の板状保持器58とが一体形成された保持器である。
図2に本発明の実施例2におけるラジアル・スラスト軸受装置40の軸方向断面図を示す。ラジアル・スラスト軸受装置40の用途は実施例1と同様である。
ラジアル・スラスト軸受装置40は、図2に示すとおり、シャフト42の外径部に挿通されるギヤ46の内径部をラジアル方向で軸支するラジアルころ軸受60と、ギヤ46と軸方向の相手部材であるリテーナ44との間で、ギヤ46の側面を軸方向に支承するスラストころ軸受50と、一体保持器48とを備えている。
一体保持器48は、ラジアルころ軸受60において針状のころ62を保持する円筒状の筒状保持器64と、スラストころ軸受50において針状のころ56を保持する円板状の板状保持器58とが一体形成された保持器である。
そして、ラジアルころ軸受60は、上述のころ62と筒状保持器64とを備え、シャフト42の外径面およびギヤ46の内径面を軌道面とする構成とされている。そして、スラストころ軸受50は、上述のころ56および板状保持器58と、ギヤ46側の軌道面を提供するギヤ側レース52と、リテーナ44側の軌道面を提供するリテーナ側レース54とから構成されている。そして、筒状保持器64の理論回転数と板状保持器58の理論回転数が等しくなる構成とされている。
そして、ギヤ側レース52のころ56側の側面には、底面がころ56の軌道面となるころ溝53が形成されている。そして、ギヤ側レース52の内径は、一体保持器48の筒状保持器64と板状保持器58との結合部分で径が最小となる結合筒部49の外径よりも大きく設定されている。そして、ギヤ側レース52は、ころ溝53に入ったころ56により担がれた状態となり、径方向の移動が規制される。そのため、ギヤ側レース52の内径が一体保持器48またはシャフト42に干渉することはない。
そして、ギヤ側レース52のころ56側の側面には、底面がころ56の軌道面となるころ溝53が形成されている。そして、ギヤ側レース52の内径は、一体保持器48の筒状保持器64と板状保持器58との結合部分で径が最小となる結合筒部49の外径よりも大きく設定されている。そして、ギヤ側レース52は、ころ溝53に入ったころ56により担がれた状態となり、径方向の移動が規制される。そのため、ギヤ側レース52の内径が一体保持器48またはシャフト42に干渉することはない。
[効果]
実施例2によれば、ラジアルころ軸受60の筒状保持器64とスラストころ軸受50の板状保持器58とが一体形成された、一体保持器48とされているので、軸受装置の部品点数を削減することができる。また、ラジアルころ軸受60の筒状保持器64とスラストころ軸受50の板状保持器58とを一体保持器48で一体化したことにより、ラジアルころ軸受60のころ62および筒状保持器64とスラストころ軸受50のころ56および板状保持器58とが一体化された構造となる。よって、ラジアル・スラスト軸受装置40の組付が容易となる。
そして、筒状保持器64と板状保持器58の理論回転数が同一となる構成とされているため、一体保持器48の筒状保持器64と板状保持器58との間で捩れが生じる懸念が少ない。
そして、ラジアルころ軸受60の軸方向の位置は一体保持器48により規制されるので、ラジアルころ軸受60の軸方向の位置を個別に規制する必要がない。また、スラストころ軸受50のギヤ側レース52が一体保持器48およびシャフト42と接触して摩耗や焼付きが発生する懸念がない。
実施例2によれば、ラジアルころ軸受60の筒状保持器64とスラストころ軸受50の板状保持器58とが一体形成された、一体保持器48とされているので、軸受装置の部品点数を削減することができる。また、ラジアルころ軸受60の筒状保持器64とスラストころ軸受50の板状保持器58とを一体保持器48で一体化したことにより、ラジアルころ軸受60のころ62および筒状保持器64とスラストころ軸受50のころ56および板状保持器58とが一体化された構造となる。よって、ラジアル・スラスト軸受装置40の組付が容易となる。
そして、筒状保持器64と板状保持器58の理論回転数が同一となる構成とされているため、一体保持器48の筒状保持器64と板状保持器58との間で捩れが生じる懸念が少ない。
そして、ラジアルころ軸受60の軸方向の位置は一体保持器48により規制されるので、ラジアルころ軸受60の軸方向の位置を個別に規制する必要がない。また、スラストころ軸受50のギヤ側レース52が一体保持器48およびシャフト42と接触して摩耗や焼付きが発生する懸念がない。
上述の実施例1では、ラジアル・スラスト軸受装置10を構成するスラスト転がり軸受20のレース部材を省略した構成としたが、玉26の軌道輪として、ギヤ16およびリテーナ14とは別体としたレース部材を用いる構成としても良い。レース部材を別体とすれば、軌道面の形成が容易となる。
また、上述の実施例2では、ラジアル・スラスト軸受装置40のスラストころ軸受50でレース部材を用いる構成としたが、リテーナ44とギヤ46が軌道面を提供する構成として、レース部材を省略しても良い。
そして、上述の各実施例では、筒状部材が遊星歯車のプラネタギアである例を示したが、本発明はこれに限定されず、筒状部材の内径部を軸支するラジアル転がり軸受と、筒状部材の側面を軸方向に支承するスラスト転がり軸受が組合せて使用される場合に、一般に適用できるものである。
その他、本発明に係るラジアル・スラスト軸受装置はその発明の思想の範囲で、各種の形態で実施できるものである。
また、上述の実施例2では、ラジアル・スラスト軸受装置40のスラストころ軸受50でレース部材を用いる構成としたが、リテーナ44とギヤ46が軌道面を提供する構成として、レース部材を省略しても良い。
そして、上述の各実施例では、筒状部材が遊星歯車のプラネタギアである例を示したが、本発明はこれに限定されず、筒状部材の内径部を軸支するラジアル転がり軸受と、筒状部材の側面を軸方向に支承するスラスト転がり軸受が組合せて使用される場合に、一般に適用できるものである。
その他、本発明に係るラジアル・スラスト軸受装置はその発明の思想の範囲で、各種の形態で実施できるものである。
10 ラジアル・スラスト軸受装置
12 シャフト
14 リテーナ
16 ギヤ
18 一体保持器
20 スラスト転がり軸受
26 玉
28 板状保持器
30 ラジアルころ軸受
32 ころ
34 筒状保持器
40 ラジアル・スラスト軸受装置
42 シャフト
44 リテーナ
46 ギヤ
48 一体保持器
49 結合筒部
50 スラストころ軸受
52 ギヤ側レース
53 ころ溝
54 リテーナ側レース
56 ころ
58 板状保持器
60 ラジアルころ軸受
62 ころ
64 筒状保持器
12 シャフト
14 リテーナ
16 ギヤ
18 一体保持器
20 スラスト転がり軸受
26 玉
28 板状保持器
30 ラジアルころ軸受
32 ころ
34 筒状保持器
40 ラジアル・スラスト軸受装置
42 シャフト
44 リテーナ
46 ギヤ
48 一体保持器
49 結合筒部
50 スラストころ軸受
52 ギヤ側レース
53 ころ溝
54 リテーナ側レース
56 ころ
58 板状保持器
60 ラジアルころ軸受
62 ころ
64 筒状保持器
Claims (2)
- シャフトに挿通される筒状部材の内径部を軸支するラジアル転がり軸受と、前記筒状部材の側面を軸方向に支承するスラスト転がり軸受とを備えたラジアル・スラスト軸受装置であって、
前記ラジアル転がり軸受において複数の転動体を保持する保持器と、前記スラスト転がり軸受において複数の転動体を保持する保持器とが一体形成された、一体保持器を備えたラジアル・スラスト軸受装置。 - 請求項1に記載のラジアル・スラスト軸受装置であって、
前記スラスト転がり軸受の転動体は玉であり、前記筒状部材および軸方向の相手部材が該玉の軌道面を提供することを特徴とするラジアル・スラスト軸受装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009294719A JP2011133078A (ja) | 2009-12-25 | 2009-12-25 | ラジアル・スラスト軸受装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009294719A JP2011133078A (ja) | 2009-12-25 | 2009-12-25 | ラジアル・スラスト軸受装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011133078A true JP2011133078A (ja) | 2011-07-07 |
Family
ID=44346030
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009294719A Pending JP2011133078A (ja) | 2009-12-25 | 2009-12-25 | ラジアル・スラスト軸受装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2011133078A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111810527A (zh) * | 2020-07-16 | 2020-10-23 | 苏州轴承厂股份有限公司 | 一种高速高同心度的组合型滚针轴承组件 |
CN115045908A (zh) * | 2022-04-15 | 2022-09-13 | 河南科技大学 | 一种高精度低摩擦的转台轴承 |
-
2009
- 2009-12-25 JP JP2009294719A patent/JP2011133078A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111810527A (zh) * | 2020-07-16 | 2020-10-23 | 苏州轴承厂股份有限公司 | 一种高速高同心度的组合型滚针轴承组件 |
CN115045908A (zh) * | 2022-04-15 | 2022-09-13 | 河南科技大学 | 一种高精度低摩擦的转台轴承 |
CN115045908B (zh) * | 2022-04-15 | 2024-01-30 | 河南科技大学 | 一种高精度低摩擦的转台轴承 |
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