JP2011127452A - 車両用熱交換モジュール - Google Patents

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Atsushi Suzuki
敦 鈴木
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Abstract

【課題】プロペラファンの下流側に静翼を設け、ファンモータの入力を低減しながら、プロペラファンの動翼と静翼の前縁に発生する高静圧領域とが干渉することにより発生する異音を低減することができる車両用熱交換モジュールを提供することを目的とする。
【解決手段】プロペラファン8を駆動するファンモータ7を備えている車両用熱交換モジュール1において、ファンモータ7は、プロペラファン8の下流側においてファンシュラウド5に静翼化されている放射状のモータ支持桁6を介して支持され、このモータ支持桁6により構成された静翼14とプロペラファン8の動翼9との間の同一半径方向位置でみて最も狭い部分の距離L1が、動翼9の直径をDとしたとき、少なくとも0.018D<L1とされている。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両に搭載されるエンジン冷却用のラジエータおよび/または空調装置用のコンデンサとファンユニットとが一体にモジュール化されている車両用熱交換モジュールに関するものである。
車両用熱交換モジュールとして、エンジンルーム内の前方部に、前方側から空調装置用のコンデンサおよび/またはエンジン冷却用ラジエータ、プロペラファン、ファンモータ等を順次配設し、これらを一体にモジュール化したもの(CRFMとも称されている。)が知られている。このCRFMでは、コンデンサおよび/またはラジエータの下流側に正対して設けられているプロペラファンに向け、流路断面積が急峻に縮小されているファンシュラウドが設けられ、コンデンサおよび/またはラジエータを通して吸い込んだ外気をプロペラファンに導くように構成されている。
かかる車両用熱交換モジュールにおいて、ファンモータは、一般にプロペラファンの下流側に放射状に多数配設されているモータ支持桁(モータ支持ステータ)を介してファンシュラウドに支持されている(例えば、特許文献1参照)。また、ファンモータの入力を低減するため、プロペラファンの下流側に放射状に配設されているモータ支持桁を静翼化している構成の車両用熱交換モジュールが、例えば特許文献2に提示されている。
特許第4029035号公報(図1、図6参照) 特許第3385336号公報(図1−図5参照)
上記のように、プロペラファンの下流側に放射状に配設されているモータ支持桁を静翼化することによって、ファンモータの入力を低減し、高効率化することができる。しかしながら、プロペラファンの下流側に静翼を設置すると、ファン回転時に、静翼の前縁に淀み圧に起因した静圧の高い領域が発生する。この静翼は、放射状に配設され、周方向に複数枚配置されていることから、周方向に静翼枚数に応じた周期的な高静圧領域が発生することになる。このため、ファン回転時、プロペラファンの動翼と高静圧領域とが周期的に干渉し、ファン回転数と動翼枚数に依存した異音(Nz音)が発生してしまうという問題がある。
一方、プロペラファンの動翼と高静圧領域(静翼)との干渉を緩和するため、動翼と静翼との間の距離を大きくすると、熱交換モジュール(CRFM)の奥行き寸法が大きくなってしまい、車両に搭載する際のスペースを増加しなければならず、搭載性が悪化するという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、プロペラファンの下流側に静翼を設け、ファンモータの入力を低減しながら、プロペラファンの動翼と静翼の前縁に発生する高静圧領域とが干渉することにより発生する異音を低減することができる車両用熱交換モジュールを提供することを目的とする。
上記した課題を解決するために、本発明の車両用熱交換モジュールは、以下の手段を採用する。
すなわち、本発明にかかる車両用熱交換モジュールは、矩形形状の熱交換器と、該熱交換器の下流側に設けられているファンユニットとから構成され、該ファンユニットは、環状開口部を有するファンシュラウド、該ファンシュラウドの前記環状開口部内に配設されているプロペラファンおよび該プロペラファンを駆動するファンモータを備えている車両用熱交換モジュールにおいて、前記ファンモータは、前記プロペラファンの下流側において前記ファンシュラウドに静翼化されている放射状のモータ支持桁を介して支持され、前記モータ支持桁により構成された静翼と前記プロペラファンの動翼との間の同一半径方向位置でみて最も狭い部分の距離L1が、前記動翼の直径をDとしたとき、少なくとも0.018D<L1とされていることを特徴とする。
本発明によれば、ファンモータが、プロペラファンの下流側においてファンシュラウドに静翼化されている放射状のモータ支持桁を介して支持され、該モータ支持桁により構成された静翼とプロペラファンの動翼との間の同一半径方向位置でみて最も狭い部分の距離L1が、動翼の直径をDとしたとき、少なくとも0.018D<L1とされているため、プロペラファンの下流側に静翼を設置することによって、ファンモータの入力を低減しながら、静翼とプロペラファンの動翼との間の距離L1を少なくとも0.018D<L1として適切に設定することにより、静翼の前縁に淀み圧に起因した高静圧領域が生じ、その高静圧領域と動翼とが干渉して発生する、ファン回転数と動翼枚数に依存した異音(Nz音)を低減することができる。従って、ファンモータ入力の低減による高効率化とファン騒音の低減化とを両立させることができる。なお、上記距離L1を少なくとも0.018D<L1とすることにより、Nz音の突出量を20dB以下に抑制できることが実験により確認されている。
また、本発明の車両用熱交換モジュールは、上記の車両用熱交換モジュールにおいて、前記距離L1は、0.018D<L1<0.033Dの範囲に設定されていることを特徴とする。
本発明によれば、静翼と動翼との間の距離L1が、0.018D<L1<0.033Dの範囲に設定されているため、静翼と動翼との間の距離L1、すなわち熱交換モジュール自体の奥行き寸法を拡大することなく、適正な範囲に収めながら、ファンモータの入力低減およびファン騒音の低減を図ることができる。従って、車両に対する良好な搭載性およびレイアウト性を維持することができる。また、上記距離L1を、0.018D<L1<0.033Dの範囲に設定することによって、静翼による静圧回復量(Pa)を最大化することができるため、静翼による流れの圧力損失を最小化し、ファン性能を向上することができる。
さらに、本発明の車両用熱交換モジュールは、上述のいずれかの車両用熱交換モジュールにおいて、前記プロペラファンの動翼枚数は、少なくとも9枚以上、前記モータ支持桁により構成される静翼枚数は、少なくとも13枚以上とされ、互いに素となる枚数に設定されていることを特徴とする。
本発明によれば、プロペラファンの動翼枚数が、少なくとも9枚以上、モータ支持桁により構成される静翼枚数が、少なくとも13枚以上とされ、互いに素となる枚数に設定されているため、プロペファンの動翼枚数とモータ支持桁により構成される静翼枚数とをそれぞれ9枚以上、13枚以上として多翼化することによりファンユニット、ひいては熱交換モジュールの奥行き寸法(軸方向寸法)を十分薄くすることができる。従って、熱交換モジュールの奥行き寸法を拡大することなく、動翼と静翼間の距離L1を確保し、車両に対する搭載性、レイアウト性を維持したまま、低騒音化することができる。また、動翼枚数と静翼枚数を互いに素となる枚数に設定にしているため、動翼の周囲で発生する圧力変動が同位相となることを回避でき、特定の周波数領域での圧力干渉による離散周波数騒音の増大を防止し、ファン騒音を確実に抑制することができる。
本発明によると、プロペラファンの下流に静翼を設置することにより、ファンモータの入力を低減しながら、静翼とプロペラファンの動翼との間の距離L1を少なくとも0.018D<L1として適切に設定することによって、静翼の前縁に淀み圧に起因した静圧の高い領域が生じ、その高静圧領域と動翼とが干渉して発生する、ファン回転数と動翼枚数に依存した異音(Nz音)を低減することができるため、ファンモータ入力の低減による高効率化とファン騒音の低減化とを両立させることができる。なお、上記距離L1を少なくとも0.018D<L1とすることにより、Nz音の突出量を20dB以下に抑制できることが実験により確認されている。
本発明の一実施形態にかかる車両用熱交換モジュールの上半部の縦断面図である。 図1に示す車両用熱交換モジュールの動翼−静翼間の無次元距離[%]と動翼と静翼との干渉に起因するNz音突出量[dB]との関係図である。 図1に示す車両用熱交換モジュールの動翼−静翼間の無次元距離[%]と静翼における静圧回復量[Pa]との関係図である。
以下に、本発明の一実施形態について、図1ないし図3を参照して説明する。
図1には、本発明の一実施形態にかかる車両用熱交換モジュールの上半部の縦断面図が示されている。
車両用熱交換モジュール1は、空気流れ方向に沿って順次配置される空調装置用のコンデンサ2と、エンジン冷却水を冷却するラジエータ3と、ファンユニット4とがブラケット等を介して一体にモジュール化されたものである。以下において、この熱交換モジュール1を単にCRFM(Condenser Radiator Fan Module)1と称する場合もある。
CRFM1は、車両のエンジンルーム内の前方側にフロントグリルに面して配設される場合が多く、車両への搭載性あるいはエンジンルーム内でのレイアウト性等から奥行き寸法を極力薄くするとともに、軽量化することが望まれている。このため、全体として横方向に長い矩形形状のモジュールとされる場合が多く、コンデンサ2およびラジエータ3としては、横長の矩形形状であって前面面積が比較的大きくされた薄型の熱交換器が用いられている。以下、このコンデンサ2およびラジエータ3を総称して単に熱交換器と称する場合もある。
コンデンサ2およびラジエータ3の下流側には、ファンユニット4が一体に組み付けられている。このファンユニット4は、コンデンサ2およびラジエータ3を通過した冷却空気(外気)をプロペラファン8に導くためのファンシュラウド5と、該ファンシュラウド5に一体成形されているモータ支持桁6と、このモータ支持桁6により固定支持されているファンモータ7と、ファンモータ7の回転軸(図示省略)に取り付けられ、回転駆動されるプロペラファン8とを備えている。プロペラファン8は、動翼9の枚数(羽根枚数)が少なくとも9枚以上の多翼形プロペラファン8とされている。
ファンシュラウド5は、樹脂材を用いた一体成形品であり、前面開口がラジエータ3の外形形状と略同一形状の外周縁を有しているとともに、その略中央部にベルマウス10および環状開口部11が設けられ、前面開口からベルマウス10および環状開口部11に向って流路断面が急峻に縮小された構成とされている。このファンシュラウド5には、ファンモータ7を固定支持するためのモータ支持桁6が一体に成形されている。
モータ支持桁6は、ファンモータ7を固定支持するモータ固定部12と、該モータ固定部12から放射状にファンシュラウド5の環状開口部11の外周に延長されている多数の支持ステー部13とから構成されており、この多数の支持ステー部13は、ファンモータ7の入力を低減するため、静翼化されている。この支持ステー部13により構成された静翼14は、プロペラファン8の回転方向に対して斜めに傾いた所定幅を有するブレード形状とされている。なお、モータ支持桁6の支持ステー部13により構成されている静翼14は、少なくとも13枚以上、周方向に放射状に配置されている。
また、プロペラファン8の動翼9と、モータ支持桁6の支持ステー部13により構成された静翼14とは、動翼9の下流側に静翼14を設置したことによる動翼9と静翼14との干渉に起因して発生する異音(Nz音)を低減するとともに、CRFM1の奥行き寸法の増大を抑えるため、動翼9と静翼14との間の同一半径方向位置でみて最も狭い部分の距離をL1、動翼9の直径をDとしたとき、距離L1は少なくとも0.018D<L1であって、0.018D<L1<0.033Dの範囲に設定されている。さらに、この静翼14とプロペラファン8の動翼9とは、静翼枚数が少なくとも13枚以上、動翼枚数が少なくとも9枚以上とされ、互いに素となる枚数に設定されている。
以上に説明の構成により、本実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
上記のCRFM1において、ファンモータ7の駆動によりプロペラファン8が回転されると、コンデンサ2の前面からコンデンサ2およびラジエータ3を通して外気が吸い込まれる。この外気は、コンデンサ2およびラジエータ3を流通した後、ファンシュラウド5によりベルマウス10に連なる環状開口部11内で回転されているプロペラファン8に導かれ、動翼9を介して環状開口部11より下流側へと吹き出される。これによって、コンデンサ2およびラジエータ3では、冷媒およびエンジン冷却水が外気と熱交換されることにより冷却される。
プロペラファン8から吹き出される空気は、旋回方向の成分を有しており、これを下流側に設けられている静翼14を介して軸方向に転換し、旋回方向成分の流れエネルギーを回収することにより、プロペラファン8の送風効率を高めている。つまり、静翼14は、プロペラファン8の動翼9から送風されてくる空気の速度エネルギーを圧力エネルギーに変換して静圧を上昇させることにより、軸方向の送風効率を高めるように作用する。このため、ファンモータ7の入力を低減することができる。
一方、動翼9の下流側に静翼14を設置すると、上述した通り、ファン回転時に、静翼14の前縁に淀み圧に起因した静圧の高い領域が発生する。この静翼14は、放射状に配設され、周方向に複数枚配置されていることから、周方向に静翼枚数に応じた周期的な高静圧領域が発生することになり、該高静圧領域と動翼9とが周期的に干渉し、ファン回転数と動翼枚数に依存した異音(Nz音)が発生してしまうことになる。
しかるに、本実施形態では、動翼9と静翼14との間の同一半径方向位置でみて最も狭い部分の距離をL1、動翼9の直径をDとしたとき、距離L1を少なくとも0.018D<L1とし、動翼9と静翼14との間に適正な距離を確保するようにしているため、図2に示されるように、ファン回転数と動翼枚数に依存した上記異音(Nz音)の突出量を20dB以下に抑制できることができる。従って、ファンモータ7の入力低減による高効率化とファン騒音の低減化とを両立させることができる。
また、静翼14と動翼9との間の距離L1を、0.018D<L1<0.033Dの範囲に設定しているため、静翼14と動翼9との間の距離L1、すなわち熱交換モジュール1自体の奥行き寸法を拡大することなく、適正な範囲に収めながら、ファンモータ7の入力低減およびファン騒音の低減を図ることができる。従って、車両に対する良好な搭載性およびレイアウト性を維持することができる。
さらに、静翼14と動翼9との間の距離L1を、0.018D<L1<0.033Dの範囲に設定することにより、図3に示されるように、静翼14による静圧回復量[Pa]を最大化することができるため、静翼14による流れの圧力損失を最小化し、ファン性能を向上することができる。つまり、静翼14による静圧回復量[Pa]は、静翼14と動翼9との間の距離L1に応じて、図3に示されるように、上方の凸状の曲線となる。その理由は、以下の通りである。
静翼14は、動翼9の出口流れの旋回成分(旋回動圧)を回収することにより、静圧を上昇(回復)させている。この流れの旋回成分は動翼9の下流側ほど少なくなるため、動圧の回収可能量は動翼9の下流側に向かって単調減少となる。一方、静翼14による圧力損失は、動翼9の下流側のある距離までは減少し、その後増加する。静圧回復量は、[動圧回収量]−[静翼圧力損失]で定義されることから、図3に示されるように、動翼9の下流の或る距離においてピークを持つ傾向となる。
また、静翼14による圧力損失は、動翼9の出口直後の流れに局所的に流速の大きな箇所が存在するため、圧力損失が増加する。この局所的な高流速は、下流側に行くほど緩和されるため、高流速の影響は動翼9の出口近傍が最も大きくなる。更に、旋回成分は、下流側になるほど少なくなるため、流れの角度も変化する。この流れの角度変化は断面内で一様ではないため、周方向における流れ角度の偏差が大きくなる。このため、静翼14の角度を流れに対して適切に設定できなくなり、静翼14による圧力損失は、動翼9の下流側に向かって大きくなる。
このように、流れの圧力損失は、動翼9の出口直後の局所的な高流速と旋回成分の周方向における流れ角度との影響が重畳されるため、動翼9の下流側の或る距離において最小値を持つような傾向となる。従って、静翼14と動翼9との間の距離L1を、0.018D<L1<0.033Dの範囲に設定することにより、図3に示されるように、静翼14による静圧回復量[Pa]を最大化することができ、静翼14による流れの圧力損失を最小にしてファン性能を向上することができる。
さらに、本実施形態では、動翼9の枚数を少なくとも9枚以上、モータ支持桁6の支持ステー部13により構成される静翼14の枚数を少なくとも13枚以上とし、それぞれの枚数を互いに素となる枚数に設定しているため、動翼9の枚数と静翼14の枚数とをそれぞれ9枚以上、13枚以上とし、プロペラファン8および静翼14を多翼化することによって、ファンユニット4、ひいては熱交換モジュール(CRFM)1の奥行き寸法(軸方向寸法)を十分薄くすることができる。
従って、CRFM1の奥行き寸法を拡大することなく、動翼9と静翼14との間の距離L1を確保し、車両に対する搭載性、レイアウト性を維持したまま、異音(Nz音)を低減し、ファンユニット4を低騒音化することができる。また、動翼9の枚数と静翼14の枚数を互いに素となる枚数に設定にしているため、動翼9の周囲で発生する圧力変動が同位相となることを回避でき、特定の周波数領域での圧力干渉による離散周波数騒音の増大を防止し、ファン騒音を確実に抑制することができる。
なお、本発明は、上記実施形態にかかる発明に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、適宜変形が可能である。例えば、上記実施形態では、静翼14の形状について特に限定していないが、静翼14は、板形状、円弧形状、翼型形状等、如何なる形状の静翼であってもよい。また、静翼14同士を半径方向の適宜の位置でリングにより結合した構成とし、強度を確保できるようにしてもよい。
1 車両用熱交換モジュール(CRFM)
2 コンデンサ(熱交換器)
3 ラジエータ(熱交換器)
4 ファンユニット
5 ファンシュラウド
6 モータ支持桁
7 ファンモータ
8 プロペラファン
9 動翼(羽根)
11 環状開口部
13 支持ステー部
14 静翼

Claims (3)

  1. 矩形形状の熱交換器と、該熱交換器の下流側に設けられているファンユニットとから構成され、該ファンユニットは、環状開口部を有するファンシュラウド、該ファンシュラウドの前記環状開口部内に配設されているプロペラファンおよび該プロペラファンを駆動するファンモータを備えている車両用熱交換モジュールにおいて、
    前記ファンモータは、前記プロペラファンの下流側において前記ファンシュラウドに静翼化されている放射状のモータ支持桁を介して支持され、
    前記モータ支持桁により構成された静翼と前記プロペラファンの動翼との間の同一半径方向位置でみて最も狭い部分の距離L1が、前記動翼の直径をDとしたとき、少なくとも0.018D<L1とされていることを特徴とする車両用熱交換モジュール。
  2. 前記距離L1は、0.018D<L1<0.033Dの範囲に設定されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用熱交換モジュール。
  3. 前記プロペラファンの動翼枚数は、少なくとも9枚以上、前記モータ支持桁により構成される静翼枚数は、少なくとも13枚以上とされ、互いに素となる枚数に設定されていることを特徴とする請求項1または2に記載の車両用熱交換モジュール。

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