JP3919496B2 - ラジエータファンおよびこれを用いたエンジン冷却装置 - Google Patents

ラジエータファンおよびこれを用いたエンジン冷却装置 Download PDF

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    • F04D29/582Cooling; Heating; Diminishing heat transfer specially adapted for elastic fluid pumps

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数枚のプロペラ形羽根をボスに対して取り付けて空気を強制的に流動させるラジエータファンおよびこれを用いたエンジン冷却装置に関し、詳しくは、気密性の高いエンジンルームに対して空気を効率よく流動させて静圧効率を高めつつ騒音を低減する対策に係わる。
【0002】
【従来の技術】
従来、このようなラジエータファンは、例えば、特開昭57−44799号広報に開示されるように、回転軸方向への長さを抑えつつ強度も確保し、空気を効率よく流動させ得るようになされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、エンジンをエンジンルームに収納してラジエータファンによってラジエータを冷却する場合においては、図11に示すように、従来型ファン特性(図11中に細破線で表す)と従来のエンジンルームにおける空気流動抵抗(図11中に太破線で表す)とがマッチングする点▲1▼において、エンジン冷却風の流れ状態が定まる。そして、この状態(図11のマッチング点▲1▼)でのラジエータファンの比騒音は、図10に示す従来型ファン特性によって定まる。この場合、図10の縦軸の比騒音(単位はdB)は、計測したファン騒音SLを規格化した値であり、ラジエータファンによる空気流れにおいて、静圧P(Pa)、流量Q(m3/s)とすると、SL−10×log(0.624×P2×Q)により、求められ、ファン騒音を比較する際に、流れ状態(静圧、流量)を同等にして比較するための値である。また、図11の縦軸の圧力係数(単位は無次元)は、静圧を無次元化した値であって、空気密度ρ(kg/m3)、ファン回転数H(1/s)、ファンの直径Dfとすると、P/{0.5×π×ρ×(H×Df)2}により、求められる。更に、図10および図11の横軸の流量係数(単位は無次元)は、流量を無次元化した値であって、Q/(0.25×π2×H×Df3)により、求められる。以降の図において、比騒音、圧力係数および流量係数についての定義は同じであり、その説明を省略する。
【0004】
このような場合において、エンジン騒音が外部に漏れないようにエンジンルームの気密性を高めると、図11に示すように、エンジンルームの空気流動抵抗が変化し、従来型ファン特性とのマッチング点▲1▼が▲2▼まで移動する。それに伴って、図10に示す如く、従来型ファン特性のままでは、比騒音が大きくなり、エンジン騒音が外部へもれにくくなる代わりに、エンジンルーム外に対しては、新たにラジエータファンが騒音源となってしまっていた。
【0005】
そこで、本発明の課題は、気密性の高いエンジンルームに用いても騒音発生を抑えることができるラジエータファンおよびこれを用いたエンジン冷却装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に係わる発明が講じた解決手段は、複数枚のプロペラ形羽根をボスに対して取り付けて空気を強制的に流動させるラジエータファンを前提とする。そして、空気の静圧効率をより高めつつ騒音を低減させ得るものとして、以下の構成が掲げられる。
【0011】
つまり、プロペラ形羽根の枚数Nと、プロペラ形羽根先端部分での翼弦長Ctと、プロペラ形羽根の外周長π×Dfとを、
0.65<N×Ct/(π×Df)<0.85
の関係を満たすように設定するとともに、
プロペラ形羽根の先広比を、
プロペラ形羽根先端部分での翼弦長Ctと、プロペラ形羽根根元部分での翼弦長Cbとに基づいて、
Ct/Cb=1.5〜2.1
の範囲内に設定するとともに、
ファンの回転中心軸を通るプロペラ形羽根根元部分での翼弦長Cbの二等分線と、ファンの回転中心軸を通るプロペラ形羽根先端部分での翼弦長Ctの二等分線とでなすファンの回転中心軸方向に対する前進角度θ3を、15〜25degの範囲内に設定している。
【0012】
この特定事項により、プロペラ形羽根の枚数Nとプロペラ形羽根先端部分での翼弦長Ctとの積をプロペラ形羽根の外周長π×Dfにより除算した値{N×Ct/(π×Df)}が最適値に設定されることになる。つまり、N×Ct/(π×Df)が0.65よりも小さい場合には、プロペラ形羽根の翼面積が小さすぎるために空気流量が低下する。一方、N×Ct/(π×Df)が0.85よりも大きい場合には、プロペラ形羽根の翼面積が大きいと、隣接する翼によって生じた空気流れが互いに干渉し、静圧効率が低下する。
【0013】
従って、N×Ct/(π×Df)の値を0.65よりも大きくかつ0.85よりも小さく設定することで、プロペラ形羽根の翼面積が十分に確保される上、プロペラ形羽根の翼面負荷が小さくなって低騒音化が図れる。
【0014】
また、プロペラ形羽根の先広比が、プロペラ形羽根先端部分での翼弦長Ctをプロペラ形羽根根元部分での翼弦長Cbで除算した値(Ct/Cb)に基づいて、1.5〜2.1の範囲内に設定されているので、プロペラ形羽根根元部分よりもプロペラ形羽根先端部分での翼面積が増大し、空気の流動を効率よく行える。
【0015】
更に、ファンの回転方向に対する前進角度θ3が15〜25degの範囲内に設定されているので、低騒音化を図る上で有利なものとなる。
【0016】
従って、気密性の高い空間に対して空気がより効率よく流動し、静圧効率をより高めることが可能となる上、プロペラ形羽根の翼面負荷の減少と相まってファンによる低騒音化をより一層図ることが可能となる。
【0017】
特に、請求項に記載の発明では、ファンの径変化による性能低下を防止し得るものとして、以下の構成が掲げられる。
【0018】
つまり、各プロペラ形羽根の翼前縁および翼後縁のうちの少なくとも翼前縁を、プロペラ形羽根根元部分からプロペラ形羽根先端部に亘ってほぼ同一の曲率で湾曲させている。
【0019】
この特定事項により、ファンを外周カットによって用途に応じた大きさに径変化、つまり大径から小径に径変化させて使用する場合においても、ファンの直径変更によってファン性能が悪化することはなく、気密性の高い空間に対する静圧効率を確保することが可能となる上、ファンによる低騒音化をも実践することが可能となる。
【0020】
次に、このようなラジエータファンをエンジン冷却装置に用いたものとして、以下の構成が掲げられる。
【0021】
つまり、請求項に記載の発明では、ファンを半径方向外方より覆う開口孔を端面に開設してなるファンシュラウド内に収容し、
ファンのプロペラ形羽根先端部分がファンシュラウド端面に対して軸線方向においてかぶさるかぶり位置を、
ファンのプロペラ形羽根先端部分での回転中心軸方向中間部とファンシュラウド端面との間における回転中心軸方向の基準距離RPと、ファンの直径Dfとに基づいて、
−0.02<RP/Df<0.08
の範囲内に設定するとともに、
ファンシュラウド端面の開口孔とファンのプロペラ形羽根先端部分との間の半径方向の隙間TCと、ファンの直径Dfとを、
0<TC/Df<0.15
の関係を満たすように設定している。
【0022】
この特定事項により、ファンシュラウド端面に対するファンのプロペラ形羽根先端部分のかぶり位置は、ファンのプロペラ形羽根先端部分での回転中心軸方向中間部とファンシュラウド端面との間の軸線方向の基準距離RPをファンの直径Dfで除算した値(RP/Df)に基づいて最適値に設定されている。つまり、プロペラ形羽根先端部分のかぶり位置(値RP/Df)が−0.02よりも小さい場合、ファンがファンシュラウドに対して空気の流動方向下流寄りに位置するため、ファンシュラウドに対し空気を流動させ難く、風量が減少することになる。一方、プロペラ形羽根先端部分のかぶり位置(除算値RP/Df)が0.08よりも大きい場合、ファンがファンシュラウドに対して空気の流動方向上流寄りに位置するため、ファンシュラウド内において空気が干渉し合い、この干渉効果によって騒音が大きくなる。従って、かぶり位置(値RP/Df)を、−0.02よりも大きくかつ0.08よりも小さく設定することで、ファンシュラウドに対し空気を流動させ易くして風量を増加させることが可能となる上、ファンシュラウド内での空気の干渉効果を防止して騒音を低減させることが可能となる。
【0023】
そして、開口孔とプロペラ形羽根先端部分との間の隙間TCをファンの直径Dfで除算した値が0よりも大きくかつ0.15よりも小さい値とすることで、翼圧力面側から負圧面側への空気の回り込みを防ぎ、空気流量を効果的に高めることが可能となる。更に、互いに直に連結されないファンとファンシュラウドとの振動接触も、効果的に回避されることになる。
【0024】
また、請求項に記載の発明では、ファンを半径方向外方より覆う開口孔を端面に開設してなるファンシュラウド内に収容し、上記開口孔を端面より空気の流動方向下流側に向かって略直角に突設させている。
【0025】
そして、ファンのプロペラ形羽根先端部分での回転中心軸方向中間部を、ファンシュラウド端面に対し回転中心軸線上のほぼ同一位置に位置付けるとともに、ファンシュラウド端面からの開口孔の突出量LSを、ファンの直径Dfに基づいて、
0<LS/Df<0.1
の関係を満たすように設定している。
【0026】
この特定事項により、ファンシュラウド端面からの開口孔の突出量LSがファンの直径Dfに基づいて最適値に設定されることになる。つまり、開口孔の突出量LSが大きすぎると、管内抵抗が増加して静圧効率を効果的に高めることができない上、ファンが開口孔の周縁に干渉しやすく騒音が増大するおそれがある。従って、開口孔の突出量LSをファンの直径Dfに基づいて0よりも大きくかつ0.1よりも小さく設定することで、ファンシュラウド端面に単純な開口孔を開口させたもの(開口孔の突出量LSがないもの)に比べて、静圧効率をさらに効果的に高めることが可能となる上、開口孔周縁に対するファンの干渉による騒音増大を防止することが可能となる。
【0027】
また、請求項に記載の発明では、ファンを半径方向外方より覆う開口孔を端面に開設してなるファンシュラウド内に収容し、上記開口孔を端面に対し空気の流動方向下流側に向かって湾曲部を存して略直角に突設させている。
【0028】
そして、ファンのプロペラ形羽根先端部分での回転中心軸方向中間部を、ファンシュラウド端面に対し回転中心軸線上のほぼ同一位置に位置付けるとともに、
ファンシュラウド端面の湾曲部の半径Rを、ファンの直径Dfに基づいて、
0<R/Df<0.1
の関係を満たすように設定している。
【0029】
この特定事項により、空気の流動方向下流側に略直角に突設した開口孔に対して空気は、ファンシュラウド端面の湾曲部によって流入抵抗を低減させた状態で円滑に流入することになり、ファンの風量を増大させることが可能となる。
【0030】
更に、請求項に記載の発明では、ファンを半径方向外方より覆う開口孔を端面に開設してなるファンシュラウド内に収容し、上記開口孔を端面に対し空気の流動方向下流側に向かって湾曲部を存して拡径するように突設する。
【0031】
そして、ファンのプロペラ形羽根先端部分での回転中心軸方向中間部を、ファンシュラウド端面位置に対し回転中心軸線上のほぼ同一位置に位置付けるとともに、
ファンシュラウド端面より湾曲部を介して拡径する開口孔の傾斜面と、ファンの回転中心軸とでなす角度βを、
0<β<60deg
の範囲内に設定している。
【0032】
この特定事項により、開口孔を端面に対し空気の流動方向下流側に向かって突設させているために空気の流路抵抗が大きくても、この流路が湾曲部を存して拡径しているので、ファンによって遠心方向を向く空気の流れが拡径により半径方向外向き(遠心方向)に傾斜する傾斜面に沿って流れることになり、空気の流路抵抗が低減されて、ファンの風量を増大させることが可能となる。
【0033】
しかも、開口孔を端面に対し拡径するように突設させていることで、ファンが開口孔の周縁に干渉し難くなり、開口孔周縁に対するファンの干渉による騒音増大を効果的に防止することが可能となる。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0035】
<第1の実施の形態>
図1は本発明の第1の実施形態に係わるラジエータファンを用いたエンジンの冷却装置の模式図を示し、1はエンジン、2はエンジン1のクランクシャフト1aに回転一体に連結されたラジエータファン(ファン)、3はエンジン1の出力軸(図示せず)より動力を得て駆動する発電機やポンプなどの作業機である。
【0036】
上記エンジン1は、エンジンルーム11内に搭載されている。エンジンルーム11は、気密性の高い空間とされ、その前部となる上流側端面に空気導入口11aが設けられている一方、後部となる下流側端面に空気排出口11bが設けられている。
【0037】
また、図2に示すように、ラジエータファン2は、このラジエータファン2を半径方向外方より覆う開口孔41を空気流動方向下流側端面42(図では右側端)に開設してなるファンシュラウド4内に収容されている。そして、上記ラジエータファン2は、ファンシュラウド4の空気流動方向上流側(図では+側)にラジエータ5を備えてなり、ラジエータ5を介して空気を吸い込む吸い込みタイプのものが適用されている。
【0038】
図3に示すように、上記ラジエータファン2は、7枚のプロペラ形羽根21をボス22に対して取り付けて空気を強制的にエンジンルーム11に流動させるものである。
【0039】
以下、ラジエータファン2およびファンシュラウド4の構成について詳細に説明する。
【0040】
−ラジエータファン2の構成−
上記各プロペラ形羽根21列をボス22に対する取付面と平行な面で投影した場合のプロペラ形羽根根元部分での取付角度θ1、つまり、図4に示すように、プロペラ形羽根根元部分での翼前縁と翼後縁とをつなぐ直線mと、回転中心軸oと直交するボス22の端面22aとの間の傾斜角度θ1(取付角度θ1)は、35゜〜45゜の範囲内に設定されている。これは、プロペラ形羽根根元部分での取付角度θ1(傾斜角度θ1)が45゜よりも大きな角度に設定されていると、空気を回転中心軸o方向へ流す成分が増加し、空気流に遠心方向成分を発生させることができないからである。一方、取付角度θ1が35゜よりも小さな角度に設定されていると、空気を回転中心軸o方向へ流す成分が減少し、空気流に大きすぎる遠心方向成分が発生してしまうからである。従って、プロペラ形羽根根元部分での取付角度θ1を35゜〜45゜の範囲内に設定することで、空気流に遠心方向成分を発生させることができ、翼根元で受けた空気はプロペラ形羽根根元部分まで円滑に導かれる。
【0041】
一方、図5に示すように、プロペラ形羽根先端部分での取付角度θ2、つまり、プロペラ形羽根先端部分での翼前縁と翼後縁とをつなぐ直線nと、ラジエータファン2の回転中心軸oと直交するボス22の端面22aとの間の傾斜角度θ2は、プロペラ形羽根根元部分での取付角度θ1(35゜〜45゜)よりも小さな15゜〜22゜の範囲内に設定されている。要するに、プロペラ形羽根先端部分での取付角度θ2が22゜よりも大きな角度に設定されていると、回転中心軸方向へ流す空気流量は、大きくなるものの、流れの剥離が生じやすい。逆に、取付角度θ2が15゜よりも小さいと、流れの剥離は生じ難いが、回転中心軸方向へ流す空気流量は小さくなる。従って、プロペラ形羽根先端部分での取付角度θ2を15゜〜22゜の範囲に設定することで、回転中心軸方向へ流す空気流量が確保され、流れの剥離も生じ難くなる。
【0042】
また、7枚のプロペラ形羽根21と、プロペラ形羽根先端部分での翼弦長Ctと、プロペラ形羽根21の外周長π×Dfとは、
0.65<7×Ct/(π×Df)<0.85
の関係を満たすように設定されている。これは、プロペラ形羽根21の枚数7とプロペラ形羽根先端部分での翼弦長Ctとの積(7Ct)をプロペラ形羽根21の外周長π×Dfにより除算した値{7Ct/(π×Df)}を最適値に設定するためである。つまり、7Ct/(π×Df)が0.65よりも小さい場合には、プロペラ形羽根21の翼面積が小さすぎるために空気が効率よく流動せず、静圧効率が低下するからである。一方、7Ct/(π×Df)が0.85よりも大きい場合には、プロペラ形羽根21の翼面積が大きすぎるために翼面負荷が増加して騒音が大きくなるからである。
【0043】
そして、各プロペラ形羽根21の先広比は、プロペラ形羽根先端部分での翼弦長Ctをプロペラ形羽根根元部分での翼弦長Cbで除算した値(Ct/Cb)に基づいて、
Ct/Cb=1.5〜2.1
の範囲内に設定されている。これは、プロペラ形羽根根元部分よりもプロペラ形羽根先端部分での翼面積を増大させることによって、空気の流動を効率よく行えるようにするためである。
【0044】
更に、図3に示すように、ラジエータファン2の回転中心軸oを通る各プロペラ形羽根21のプロペラ形羽根根元部分での翼弦長Cbの二等分線sと、ラジエータファン2の回転中心軸oを通る各プロペラ形羽根21のプロペラ形羽根先端部分での翼弦長Ctの二等分線tとでなす、ラジエータファン2の回転方向に対する前進角度θ3は、15〜25degの範囲内に設定されている。これは、前進化させることで騒音が低減するからであり、低騒音化を図る上で有利なものとなる。
【0045】
また、各プロペラ形羽根21の翼前縁は、プロペラ形羽根根元部分からプロペラ形羽根先端部に亘ってほぼ同一の曲率で湾曲している。一方、翼後縁も、プロペラ形羽根根元部分からプロペラ形羽根先端部に亘ってほぼ同一の曲率で湾曲している。
【0046】
−ファンシュラウド4の構成−
図2に示すように、ラジエータファン2のプロペラ形羽根先端部分がファンシュラウド4の空気流動方向上流側端面42(図では右端)に対し回転中心軸o方向においてかぶさるかぶり位置は、ラジエータファン2のプロペラ形羽根先端部分での回転中心軸o方向中間位置とファンシュラウド4の空気流動方向上流側端面42との間の回転中心軸o方向の距離RPを基準とし、ラジエータファン2の直径Dfに基づいて、
−0.02<RP/Df<0.08
の範囲内に設定されている。
【0047】
これは、図6に示すように、ファンシュラウド4の空気流動方向上流側端面42に対するプロペラ形羽根先端部分のかぶり位置(RP/Df)が−0.02よりも大きくかつ0.08よりも小さい範囲内において、図1に示す気密性の高いエンジン1と、従来のようにラジエータファンの上流側に大きな空気導入口を有するエンジンと、ラジエータファンの上流側にラジエータのみを備えたエンジン単体とを比較した場合に、静圧効率はほぼ変わらないものの、図7に示すように、比騒音に差が生じ、かかる点から、かぶり位置(RP/Df)を−0.02よりも大きくかつ0.08よりも小さい範囲内に設定するようにしている。この場合、比騒音の観点から、かぶり位置(RP/Df)を、−0.02<RP/Df<0.08の範囲内に設定することがより好ましい。
【0048】
この場合、図6の縦軸の静圧効率は、ラジエータファンによる空気流れにおいて、静圧P(Pa)、流量Q(m3/s)、ファン駆動動力W(w)とすると、(P×Q)/W (単位は無次元)により、求められる。つまり、ファン駆動動力でどれだけの流れ(静圧、流量)を発生させることができるかという尺度である。従って、静圧効率が高い程、同一のファン駆動動力によって高い静圧で、かつ大きな流量の流れを発生させることができる。逆に、同一の流れ(静圧および流量が同じ)を発生させるのに必要なファン駆動動力が少なくて済む。以降の図において、静圧効率についての定義は同じであり、その説明を省略する。
【0049】
また、ファンシュラウド4の空気流動方向上流側端面42の開口孔41とラジエータファン2のプロペラ形羽根先端部分との間の半径方向の隙間TCは、ラジエータファン2の直径Dfに基づいて、
0<TC/Df<0.15
の関係を満たすように設定されている。
【0050】
これは、図8に示すように、隙間TCをラジエータファン2の直径Dfで除算した値(TC/Df)が、0.013、0.026、0.053、0.079であるものと比較した場合に、除算値(TC/Df)を0.013としたものが、空気の流量係数に対する流動効率が最も高く、また、図9に示すように、空気の流量係数に対する比騒音が最も低くなるからであり、経験的な許容範囲を考慮して、隙間TCを0<TC/Df<0.15の範囲内に規定するようにしている。
【0051】
従って、上記第1の実施形態では、各プロペラ形羽根21は、そのプロペラ形羽根根元部分における取付角度θ1が35゜〜45゜の範囲に設定されているので、空気流に遠心方向成分を発生させることができ、翼根元で受けた空気をプロペラ形羽根根元部分まで円滑に導くことができる。また、プロペラ形羽根先端部分での取付角度θ2がプロペラ形羽根根元部分での取付角度θ1(35゜〜45゜)よりも小さな15゜〜22゜の範囲に設定されているので、回転中心軸方向へ流す空気流量を確保でき、流れの剥離も生じ難くすることができる。加えて、プロペラ形羽根21の枚数7とプロペラ形羽根先端部分での翼弦長Ctとの積(7Ct)をプロペラ形羽根21の外周長π×Dfにより除算した値{7Ct/(π×Df)}が、0.65よりも大きくかつ0.85よりも小さな値に設定されているので、プロペラ形羽根21の翼面積を十分に確保することができる上、プロペラ形羽根21の翼面負荷が小さくなって低騒音化を図る上で有利なものとなる。しかも、プロペラ形羽根21の先広比が、1.5〜2.1の範囲内に設定されているので、プロペラ形羽根根元部分よりもプロペラ形羽根先端部分での翼面積が増大し、空気の流動を効率よく行うことができる。更に、ラジエータファン2の回転方向に対する前進角度θ3が15〜25degの範囲内に設定されているので、低騒音化を図る上で非常に有利なものとなる。要するに、エンジン騒音が外部に漏れないように気密性を高めたエンジンルーム11において、図11に示すように、本エンジンルーム11の空気流動抵抗(図11に太実線で表す)が変化していても、従来型ファン特性(図11に細破線で表す)とのマッチング点▲2▼が本実施形態における改善型ファン特性(図11に細実線で表す)とのマッチング点▲3▼まで移動し、それに伴って、図10に示す如く、マッチング点▲3▼での比騒音が飛躍的に小さくなり、エンジン騒音およびファン騒音を共に減少させることができることになる。
【0052】
また、各プロペラ形羽根21の翼前縁および翼後縁が、プロペラ形羽根根元部分からプロペラ形羽根先端部に亘ってそれぞれほぼ同一の曲率で湾曲しているので、ラジエータファンをエンジンの大きさなどの用途に応じた大きさに径変化させて使用する場合においても、ラジエータファン2を外周カットすることによって直径変更しても、ファン性能が悪化することはなく、気密性の高いエンジンルーム11に対する静圧効率を確保することができる上、ラジエータファン2による低騒音化をも実践することができる。
【0053】
そして、ファンシュラウド4の空気流動方向上流側端面に対するラジエータファン2のプロペラ形羽根先端部分のかぶり位置は、ラジエータファン4のプロペラ形羽根先端部分での回転中心軸o方向の中間部とファンシュラウド4の空気流動方向上流側端面との間の回転中心軸o方向の基準距離RPをラジエータファン2の直径Dfで除算した値(TC/Df)に基づいて、−0.02よりも大きくかつ0.08よりも小さい最適値に設定されているので、ファンシュラウド4に対し空気を流動させ易くして風量を増加させることができる上、ファンシュラウド4内での空気の干渉効果を防止して騒音を低減させることができる。
【0054】
しかも、開口孔42とプロペラ形羽根先端部分との間の隙間TCをラジエータファン2の直径Dfで除算した値が、0よりも大きくかつ0.15よりも小さい非常に小さな値に設定されているので、静圧効率を効果的に高めることができる上、ラジエータファン2による低騒音化をも図ることができる。更に、エンジンルーム11内において防振ゴムなどを介してボディに取り付けられたエンジン1に対し連結されるラジエータファン2と、ボディに直に取り付けられるファンシュラウド4との互いの非直連結による振動接触も、効果的に回避することができる。
【0055】
なお、上記第1の実施形態では、ラジエータファン2として、ラジエータ5を介して空気をエンジンルーム11内に吸い込む吸い込みタイプのものを適用したが、図12に示すように、ラジエータファン6として、ファンシュラウド4の空気流動方向下流側(図では右側)にラジエータ5を備えてなり、空気をラジエータ5を介してエンジンルーム11内に吐き出す吐き出しタイプのものが適用されていてもよい。この場合、ラジエータファン6は、7枚のプロペラ形羽根61をボス62に対して取り付けて空気を強制的にエンジンルーム11に流動させるものである。
【0056】
<第2の実施の形態>
次に、本発明の第2の実施形態を図13ないし図16に基づいて説明する。
【0057】
この実施形態では、ファンシュラウドの開口孔の構造を変更している。なお、開口孔を除くその他の構成は、上記第1の実施形態の場合と同じであり、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
【0058】
すなわち、本例では、図13に示すように、開口孔43は、ファンシュラウド4の空気流動方向上流側端面42より空気の流動方向下流側(図では右側)に向かって略直角に突設されている。また、ラジエータファン2のプロペラ形羽根先端部分での回転中心軸o方向の中間位置は、空気流動方向上流側端面42に対し回転中心軸o上のほぼ同一位置に位置付けられている。このラジエータファン2としては、ファンシュラウド4の空気流動方向上流側(図では左側)にラジエータ5を備え、ラジエータ5を介して空気を吸い込む吸い込みタイプのものが適用されている。
【0059】
そして、ファンシュラウド4の空気流動方向上流側端面42からの開口孔43の突出量LSは、ラジエータファン2の直径Dfに基づいて、
0<LS/Df<0.1
の関係を満たすように設定されている。
【0060】
これは、図14に示すように、開口孔43の突出量LSをラジエータファン2の直径Dfで除算した値(LS/Df)が、0.008、0.026、0.039、0.053、0.079であるものと比較した場合に、除算値(LS/Df)を0.053としたものが、空気の流量係数に対する流動効率が低くなる傾向を示し、また、図15に示すように、空気の流量係数に対する比騒音が高くなる傾向を示しているからであり、経験的な許容範囲を考慮して、開口孔43の突出量LSを0<LS/Df<0.1の範囲内に規定するようにしている。
【0061】
これにより、本実施形態では、ファンシュラウド4の空気流動方向上流側端面42からの開口孔43の突出量LSがラジエータファン2の直径Dfに基づいて最適値に設定されることになる。つまり、開口孔43の突出量LSが大きすぎると、管内抵抗が増加して静圧効率を効果的に高めることができない上、ラジエータファン2が開口孔43の周縁に干渉しやすく騒音が増大するおそれがある。従って、開口孔43の突出量LSをラジエータファン2の直径Dfに基づいて0よりも大きくかつ0.1よりも小さく設定することで、ファンシュラウドの空気流動方向上流側端面に単純な開口孔を開口させたもの(開口孔の突出量LSがないもの)に比べて、静圧効率をさらに効果的に高めることができる上、開口孔43周縁に対するラジエータファン2の干渉による騒音増大を防止することができる。
【0062】
なお、上記第2の実施形態では、ラジエータファン2として、ラジエータ5を介して空気をエンジンルーム11内に吸い込む吸い込みタイプのものを適用したが、図16に示すように、ラジエータファン6よりもファンシュラウド4の空気流動方向下流側(図では右側)にラジエータ5を備え、空気をラジエータ5を介してエンジンルーム11内に吐き出す吐き出しタイプのラジエータファン6が適用されていてもよい。
【0063】
<第3の実施の形態>
次に、本発明の第3の実施形態を図17ないし図20に基づいて説明する。
【0064】
この実施形態では、ファンシュラウドの開口孔の構造を変更している。なお、開口孔を除くその他の構成は、上記第1の実施形態の場合と同じであり、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
【0065】
すなわち、本例では、図17に示すように、開口孔44は、ファンシュラウド4の空気流動方向上流側端面42に対し空気の流動方向下流側に向かって湾曲部45を存して略直角に突設されている。また、ラジエータファン2のプロペラ形羽根先端部分での回転中心軸o方向の中間位置は、空気流動方向上流側端面42に対し回転中心軸o上のほぼ同一位置に位置付けられている。このラジエータファン2としては、ファンシュラウド4の空気流動方向上流側(図では左側)にラジエータ5を備え、ラジエータ5を介して空気を吸い込む吸い込みタイプのものが適用されている。
【0066】
そして、ファンシュラウド4の空気流動方向上流側端面の湾曲部45の半径Rは、ラジエータファン2の直径Dfに基づいて、
0<R/Df<0.1
の関係を満たすように設定されている。
【0067】
これは、図18に示すように、湾曲部45の半径Rをラジエータファン2の直径Dfで除算した値(R/Df)が、0、0.034、0.047、0.061であるものと比較した場合に、除算値(R/Df)を0.061としたものが、空気の流量係数に対する流動効率が悪くなる傾向を示し、また、図19に示すように、空気の流量係数に対する比騒音も高くなる傾向を示しているからであり、経験的な許容範囲を考慮して、湾曲部45の半径Rを0<R/Df<0.1の範囲内に規定するようにしている。
【0068】
これにより、本実施形態では、空気の流動方向下流側に略直角に突設した開口孔44に対して空気は、ファンシュラウド4の空気流動方向上流側端面42の湾曲部45によって流入抵抗を低減させた状態で円滑に流入することになり、ラジエータファン2の風量を増大させることができる。
【0069】
なお、上記第3の実施形態では、ラジエータファン2として、ラジエータ5を介して空気をエンジンルーム11内に吸い込む吸い込みタイプのものを適用したが、図20に示すように、ラジエータファン6よりもファンシュラウド4の空気流動方向下流側(図では右側)にラジエータ5を備え、空気をラジエータ5を介してエンジンルーム11内に吐き出す吐き出しタイプのラジエータファン6が適用されていてもよい。
【0070】
<第4の実施の形態>
次に、本発明の第4の実施形態を図21に基づいて説明する。
【0071】
この実施形態では、ファンシュラウドの開口孔の構造を変更している。なお、開口孔を除くその他の構成は、上記第3の実施形態の場合と同じであり、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
【0072】
すなわち、本例では、図21に示すように、開口孔46は、ファンシュラウド4の空気流動方向上流側端面に対し空気の流動方向下流側に向かって湾曲部45を存して拡径するように突設されている。また、ラジエータファン2のプロペラ形羽根先端部分での回転中心軸o方向の中間位置は、空気流動方向上流側端面42に対し回転中心軸o上のほぼ同一位置に位置付けられている。このラジエータファン2としては、ファンシュラウド4の空気流動方向上流側(図では左側)にラジエータ5を備え、ラジエータ5を介して空気を吸い込む吸い込みタイプのものが適用されている。
【0073】
そして、ファンシュラウド4の空気流動方向上流側端面42より湾曲部45を介して拡径する開口孔46の傾斜面46aと、ラジエータファン2の回転中心軸oとでなす角度βは、
0<β<60deg
の範囲内に設定されている。
【0074】
これにより、本実施形態では、開口孔46を空気流動方向上流側端面に対し空気の流動方向下流側に向かって突設させているために空気の流路抵抗が大きくても、この流路が湾曲部45を存して拡径しているので、ラジエータファン2によって遠心方向を向く空気の流れが拡径により半径方向外向き(遠心方向)に傾斜する傾斜面46aに沿って流れることになり、空気の流路抵抗が低減されて、ラジエータファン2の風量を増大させることができる。
【0075】
しかも、開口孔46をファンシュラウド4の空気流動方向上流側端面42より拡径するように突設させていることで、ラジエータファン2が開口孔46の周縁に干渉し難くなり、開口孔46周縁に対するラジエータファン2の干渉による騒音増大を効果的に防止することができる。
【0076】
なお、上記第4の実施形態では、ラジエータファン2として、ラジエータ5を介して空気をエンジンルーム11内に吸い込む吸い込みタイプのものを適用したが、図22に示すように、ラジエータファン6よりもファンシュラウド4の空気流動方向下流側(図では右側)にラジエータ5を備え、空気をラジエータ5を介してエンジンルーム11内に吐き出す吐き出しタイプのラジエータファン6が適用されていてもよい。
【0077】
<その他の実施の形態>
なお、上記各実施形態では、各プロペラ形羽根21の翼前縁および翼後縁を、プロペラ形羽根根元部分からプロペラ形羽根先端部に亘ってほぼ同一の曲率で湾曲させるようにしたが、各プロペラ形羽根の翼前縁のみが、プロペラ形羽根根元部分からプロペラ形羽根先端部に亘ってほぼ同一の曲率で湾曲するようにしてもよい。この場合においても、ファンを外周カットすることで、ラジエータファンの直径を変更してもファン性能がさほど悪化することはなく、気密性の高いエンジンルームに対する静圧効率を確保することができる上、ラジエータファンによる低騒音化も実践することができる。
【0078】
【発明の効果】
以上のように、本発明の請求項1におけるラジエータファンによれば、プロペラ形羽根の枚数Nとプロペラ形羽根先端部分での翼弦長Ctとの積をプロペラ形羽根の外周長π×Dfにより除算した値{N×Ct/(π×Df)}を0.65よりも大きくかつ0.85よりも小さく設定することで、プロペラ形羽根の翼面積を十分に確保することができる上、プロペラ形羽根の翼面負荷を小さくして低騒音化を図ることができる。また、プロペラ形羽根の先広比を、プロペラ形羽根先端部分での翼弦長Ctをプロペラ形羽根根元部分での翼弦長Cbで除算した値(Ct/Cb)に基づいて、1.5〜2.1の範囲内に設定することで、プロペラ形羽根根元部分よりもプロペラ形羽根先端部分での翼面積を増大させ、空気の流動を効率よく行うことができる。更に、ファンの回転方向に対する前進角度θ3を15〜25degの範囲内に設定することで、低騒音化を図る上で有利なものとなる。従って、気密性の高い空間に対して空気をより効率よく流動させて、静圧効率をより高めることができる上、プロペラ形羽根の翼面負荷の減少と相まってファンによる低騒音化をより一層図ることができる。
【0081】
本発明の請求項におけるラジエータファンによれば、各プロペラ形羽根の翼前縁および翼後縁のうちの少なくとも翼前縁を、プロペラ形羽根根元部分からプロペラ形羽根先端部に亘ってほぼ同一の曲率で湾曲させることで、ファンを外周カットすることによって直径を変更してもファン性能を悪化させずに、気密性の高い空間に対する静圧効率を確保することができる上、ファンによる低騒音化も実践することができる。
【0082】
本発明の請求項におけるラジエータファンを用いたエンジンの冷却装置によれば、ファンシュラウド端面に対するプロペラ形羽根先端部分のかぶり位置を、プロペラ形羽根先端部分での回転中心軸方向中間部とファンシュラウド端面との間の軸線方向の基準距離RPをファンの直径Dfで除算した値(TC/Df)に基づいて、−0.02よりも大きくかつ0.08よりも小さく設定することで、ファンシュラウドに対し空気を流動させ易くして風量を増加させることができる上、ファンシュラウド内での空気の干渉効果を防止して騒音を低減させることができる。しかも、隙間TCをファンの直径Dfで除算した値を0よりも大きくかつ0.15よりも小さい非常に小さな値とすることで、静圧効率を効果的に高めることができる上、ファンによる低騒音化をも図ることができる。更に、互いに非直連結のファンとファンシュラウドとの振動接触も効果的に回避することができる。
【0083】
本発明の請求項におけるラジエータファンを用いたエンジンの冷却装置によれば、ファンのプロペラ形羽根先端部分での回転中心軸方向中間部をファンシュラウド端面に対し回転中心軸線上のほぼ同一位置に位置付け、ファンシュラウド端面からの開口孔の突出量LSを、ファンの直径Dfに基づいて、0<LS/Df<0.1の関係を満たすように設定することで、静圧効率をさらに効果的に高めることができる上、開口孔周縁に対するファンの干渉による騒音増大を防止することができる。
【0084】
本発明の請求項におけるラジエータファンを用いたエンジンの冷却装置によれば、開口孔をファンシュラウド端面に対し空気の流動方向下流側に向かって湾曲部を存して略直角に突設させ、その湾曲部の半径Rを、ファンの直径Dfに基づいて、0<R/Df<0.1の関係を満たすように設定することで、開口孔に対して空気を、ファンシュラウド端面の湾曲部によって流入抵抗を低減させた状態で円滑に流入させることができ、ファンの風量を増大させることができる。
【0085】
更に、本発明の請求項におけるラジエータファンを用いたエンジンの冷却装置によれば、開口孔をファンシュラウド端面に対し空気の流動方向下流側に向かって湾曲部を存して拡径するように突設させ、その開口孔の傾斜面とファンの回転中心軸とでなす角度βを、0<β<60degの範囲内に設定することで、ファンによって遠心方向を向く空気の流れを傾斜面に沿って流せることになり、空気の流路抵抗を低減させてファンの風量を増大させることができる。しかも、開口孔の周縁に対しファンを干渉し難くし、開口孔周縁に対するファンの干渉による騒音増大を効果的に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係わるラジエータファンを用いたエンジンの冷却装置の模式図である。
【図2】同じく回転中心軸付近で切断した吸い込みタイプのラジエータファンおよびファンシュラウドの断面図である。
【図3】同じくラジエータファンの正面図である。
【図4】同じくプロペラ形羽根根元部分での取付角度θ1を示す断面図である。
【図5】同じくプロペラ形羽根先端部分での取付角度θ2を示す断面図である。
【図6】同じく密閉型エンジンルームの場合、従来型エンジンルームの場合、エンジン単体にエンジンを取り付けただけの場合において、ラジエータファンのかぶり位置を変化させた状態での静圧効率の特性を表す図である。
【図7】同じく密閉型エンジンルームの場合、従来型エンジンルームの場合、エンジン単体にエンジンを取り付けただけの場合において、ラジエータファンのかぶり位置を変化させた状態での比騒音の特性を表す図である。
【図8】同じくラジエータファンと開口孔との隙間を変化させた状態での静圧効率の特性を表す図である。
【図9】同じくラジエータファンと開口孔との隙間を変化させた状態での比騒音の特性を表す図である。
【図10】同じく本実施形態のラジエータファンの場合と従来型のラジエータファンの場合とにおいて、ラジエータファンの流量係数と比騒音との関係を表す図である。
【図11】同じく本実施形態のラジエータファンの場合と従来型のラジエータファンの場合の流れ特性、および密閉型エンジンルーム内と従来型エンジンルーム内との流路抵抗の特性を表す図である。
【図12】第1の実施形態の変形例に係わる回転中心軸付近で切断した吐き出しタイプのラジエータファンおよびファンシュラウドの断面図である。
【図13】本発明の第2の実施形態に係わる回転中心軸付近で切断した吸い込みタイプのラジエータファンおよびファンシュラウドの断面図である。
【図14】同じくファンシュラウドの突出量を変化させた場合の静圧効率の特性を表す図である。
【図15】同じくファンシュラウドの突出量を変化させた場合の比騒音の特性を表す図である。
【図16】第2の実施形態の変形例に係わる回転中心軸付近で切断した吐き出しタイプのラジエータファンおよびファンシュラウドの断面図である。
【図17】本発明の第3の実施形態に係わる回転中心軸付近で切断した吸い込みタイプのラジエータファンおよびファンシュラウドの断面図である。
【図18】同じくファンシュラウドの湾曲部の半径を異ならせた場合の静圧効率の特性を表す図である。
【図19】同じくファンシュラウドの湾曲部の半径を異ならせた場合の比騒音の特性を表す図である。
【図20】第3の実施形態の変形例に係わる回転中心軸付近で切断した吐き出しタイプのラジエータファンおよびファンシュラウドの断面図である。
【図21】本発明の第4の実施形態に係わる回転中心軸付近で切断した吸い込みタイプのラジエータファンおよびファンシュラウドの断面図である。
【図22】第4の実施形態の変形例に係わる回転中心軸付近で切断した吐き出しタイプのラジエータファンおよびファンシュラウドの断面図である。
【符号の説明】
2,6 ラジエータファン(ファン)
21,61 プロペラ形羽根
22,62 ボス
θ1 プロペラ形羽根根元部分の取付角度
θ2 プロペラ形羽根先端部分の取付角度
N プロペラ形羽根の枚数
Ct プロペラ形羽根先端部分の翼弦長
Cb プロペラ形羽根根元部分の翼弦長
o 回転中心軸
m プロペラ形羽根根元部分での翼弦長の二等分線
n プロペラ形羽根先端部分での翼弦長の二等分線
θ3 前進角度
41,13,44,46
開口孔
42 空気流動方向上流側端面(端面)
4 ファンシュラウド
RP プロペラ形羽根先端部分の回転中心軸方向の基準距離
Df ファンの直径
TC 開口孔とラジエータファンとの間の隙間
LS 開口孔の突出量
45 湾曲部
R 湾曲部の半径
46a 開口孔の傾斜面
β 傾斜面とファンの回転中心軸とでなす角度

Claims (6)

  1. 複数枚のプロペラ形羽根をボスに対して取り付けて空気を強制的に流動させるラジエータファンであって、
    上記各プロペラ形羽根の枚数Nと、
    プロペラ形羽根先端部分での翼弦長Ctと、
    プロペラ形羽根の外周長π×Dfとは、
    0.65<N×Ct/(π×Df)<0.85
    の関係を満たすように設定されており、
    プロペラ形羽根の先広比は、
    プロペラ形羽根先端部分での翼弦長Ctと、プロペラ形羽根根元部分での翼弦長Cbとに基づいて、
    Ct/Cb=1.5〜2.1
    の範囲内に設定されており、
    ファンの回転中心軸を通るプロペラ形羽根根元部分での翼弦長Cbの二等分線と、
    ファンの回転中心軸を通るプロペラ形羽根先端部分での翼弦長Ctの二等分線とでなすファンの回転方向に対する前進角度θ3は、15〜25degの範囲内に設定されていることを特徴とするラジエータファン。
  2. 上記請求項1に記載のラジエータファンにおいて、
    各プロペラ形羽根の翼前縁および翼後縁のうちの少なくとも翼前縁は、プロペラ形羽根根元部分からプロペラ形羽根先端部に亘ってほぼ同一の曲率で湾曲していることを特徴とするラジエータファン。
  3. 上記請求項1または請求項2に記載のラジエータファンを用いたエンジン冷却装置において、
    ファンは、このファンを半径方向外方より覆う開口孔を端面に開設してなるファンシュラウド内に収容されており、
    ファンのプロペラ形羽根先端部分がファンシュラウド端面に対し回転中心軸方向においてかぶさるかぶり位置は、
    ファンのプロペラ形羽根先端部分での回転中心軸方向中間部とファンシュラウド端面との間における回転中心軸方向の基準距離RPと、
    ファンの直径Dfとに基づいて、
    −0.02<RP/Df<0.08
    の範囲内に設定されているとともに、
    ファンシュラウド端面の開口孔とファンのプロペラ形羽根先端部分との間の半径方向の隙間TCは、
    ファンの直径Dfに基づいて、
    0<TC/Df<0.15
    の関係を満たすように設定されていることを特徴とするラジエータファンを用いたエンジン冷却装置。
  4. 上記請求項1または請求項2に記載のラジエータファンを用いたエンジン冷却装置において、
    ファンは、このファンを半径方向外方より覆う開口孔を端面に開設してなるファンシュラウド内に収容され、上記開口孔は端面より空気の流動方向下流側に向かって略直角に突設されてなり、
    ファンのプロペラ形羽根先端部分での回転中心軸方向中間部は、ファンシュラウド端面に対し回転中心軸上のほぼ同一位置に位置付けられているとともに、
    ファンシュラウド端面からの開口孔の突出量LSは、
    ファンの直径Dfに基づいて、
    0<LS/Df<0.1
    の関係を満たすように設定されていることを特徴とするラジエータファンを用いたエンジン冷却装置。
  5. 上記請求項1または請求項2に記載のラジエータファンを用いたエンジン冷却装置において、
    ファンは、このファンを半径方向外方より覆う開口孔を端面に開設してなるファンシュラウド内に収容され、上記開口孔は端面に対し空気の流動方向下流側に向かって湾曲部を存して略直角に突設されてなり、
    ファンのプロペラ形羽根先端部分での回転中心軸方向中間部は、ファンシュラウド端面に対し回転軸線上のほぼ同一位置に位置付けられているとともに、
    ファンシュラウド端面の湾曲部の半径Rは、
    ファンの直径Dfに基づいて、
    0<R/Df<0.1
    の関係を満たすように設定されていることを特徴とするラジエータファンを用いたエンジン冷却装置。
  6. 上記請求項1または請求項2に記載のラジエータファンを用いたエンジン冷却装置において、
    ファンは、このファンを半径方向外方より覆う開口孔を端面に開設してなるファンシュラウド内に収容され、上記開口孔は端面に対し空気の流動方向下流側に向かって湾曲部を存して拡径するように突設されてなり、
    ファンのプロペラ形羽根先端部分での回転中心軸方向中間部は、ファンシュラウド端面位置に対し回転中心軸上のほぼ同一位置に位置付けられているとともに、
    ファンシュラウド端面より湾曲部を介して拡径する開口孔の傾斜面とファンの回転中心軸とでなす角度βは、
    0<β<60deg
    の範囲内に設定されていることを特徴とするラジエータファンを用いたエンジン冷却装置。
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