JP2011127142A - 滑り性に優れる溶接構造用ステンレス鋼板とその製造方法および溶接構造物 - Google Patents
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Abstract
【課題】溶接部の耐食性に優れるとともに、鋼板表面の滑り性にも優れる溶接構造用ステンレス鋼板とその製造方法ならびに上記鋼板を用いた溶接構造物を提供する。
【解決手段】C:0.01〜0.10mass%、Si:1.0mass%以下、Mn:1.0〜2.0mass%、Cr:10〜15mass%、Ni:0.3〜1.0mass%、Ti:0.1〜0.5mass%、N:0.01〜0.03mass%を含有し、さらに、上記成分が下記(1)式および(2)式;
Ti/(C+N)≧3 ・・・(1)
F値=Cr+2Si+4Ti−2Ni−Mn−30(C+N)≦11 ・・・(2)
を満たして含有し、残部がFeおよび不可避的不純物からなる成分組成を有し、表面粗さがRaで10μm以下であることを特徴とする溶接構造用ステンレス鋼板。
【選択図】図2
【解決手段】C:0.01〜0.10mass%、Si:1.0mass%以下、Mn:1.0〜2.0mass%、Cr:10〜15mass%、Ni:0.3〜1.0mass%、Ti:0.1〜0.5mass%、N:0.01〜0.03mass%を含有し、さらに、上記成分が下記(1)式および(2)式;
Ti/(C+N)≧3 ・・・(1)
F値=Cr+2Si+4Ti−2Ni−Mn−30(C+N)≦11 ・・・(2)
を満たして含有し、残部がFeおよび不可避的不純物からなる成分組成を有し、表面粗さがRaで10μm以下であることを特徴とする溶接構造用ステンレス鋼板。
【選択図】図2
Description
本発明は、溶接構造用ステンレス鋼板に関し、特に、溶接部の耐食性に優れるとともに、鋼板表面の滑り性にも優れる溶接構造用ステンレス鋼板とその製造方法およびその鋼板を用いた溶接構造物に関するものである。
採掘した石炭や鉄鉱石等を運搬する貨車いわゆるレールワゴンのボディ材料には、一般に炭素鋼やステンレス鋼が使用されている。採掘した石炭や鉄鋼石は、多量の硫黄分を含んでいるため、レールワゴン用のボディ材料には、耐硫酸腐食性、特に溶接部の耐硫酸腐食性が求められている。
硫黄分のような腐食性不純物を多量に含む過酷な腐食環境下で使用される材料としては、例えば、特許文献1には、C:0.05wt%以下、Cr:7〜15wt%を含有し、かつ固溶状態のCu含有量が0.25〜5wt%であるマルテンサイト系ステンレス鋼が開示されている。また、特許文献2には、C:0.02〜0.10wt%、Cr:10〜15wt%、Cu:0.5〜2.5wt%でオーステナイトの量を示すパラメータγpが80以上の成分組成を有する耐食性に優れたマルテンサイト系ステンレス鋼が開示されている。
しかしながら、上述した特許文献1に記載された鋼は、油井やガス井用で使用されるマルテンサイト系ステンレス鋼に関するものであり、また、特許文献2に記載された鋼は、二輪車等のディスクブレーキ用のマルテンサイト系ステンレス鋼に関するものであり、いずれも、溶接部の耐食性、特に、溶接熱影響部の耐食性については何ら考慮されていない。そのため、これらの鋼を溶接構造物に適用した場合には、溶接部の耐食性が十分ではないという問題点がある。
また、レールワゴンのボディ材料には、運搬する石炭や鉄鉱石等の運搬物を排出する際、運搬物がワゴンのボディ材料の鋼板表面に付着・残留して棚吊りを起こすことなくきれいに落下してくれることが求められる。従来、上記のような運搬物の棚吊りを防止する方法としては、鋼板表面に塗装を施すことによって滑り性を向上することが行われていた。しかし、塗膜のみでは、石炭や鉄鉱石等の積み下ろしの際の摩擦や磨耗によって、厳しい損耗を受けるため、寿命が短い。また、炭窒化処理や表面研磨処理、フッ素コーティング等の表面処理を施すことも考えられるが、製造コストが増大するという問題がある。そこで、表面塗装や表面処理によらない棚吊り防止策が求められている。
そこで、本発明の目的は、溶接部の耐食性に優れるとともに、鋼板表面の滑り性にも優れる溶接構造用ステンレス鋼板とその製造方法を提案すると共に、上記鋼板を用いた溶接構造物を提供することにある。
発明者らは、上記課題の解決に向けて鋭意検討を重ねた。その結果、所定の成分組成を有するステンレス鋼板において、特にMn,Tiの含有量と、その他元素とのバランスを適正範囲に調整すれば、溶接熱影響部を、マルテンサイトを主体とした組織にすることができ、粒界近傍のCr欠乏に起因した粒界腐食を抑制できること、また、鋼板表面の滑り性を改善するには、酸洗後の鋼板表面に軽度の圧延を施して、鋼板の表面粗さを適正範囲に制御することが重要であることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、C:0.01〜0.10mass%、Si:1.0mass%以下、Mn:1.0〜2.0mass%、Cr:10〜15mass%、Ni:0.3〜1.0mass%、Ti:0.1〜0.5mass%、N:0.01〜0.03mass%を含有し、さらに、上記成分が下記(1)式および(2)式;
Ti/(C+N)≧3 ・・・(1)
F値=Cr+2Si+4Ti−2Ni−Mn−30(C+N)≦11 ・・・(2)
ただし、上記式における元素記号は、各元素の含有量(mass%)を示す。
を満たして含有し、残部がFeおよび不可避的不純物からなる成分組成を有し、表面粗さがRaで10μm以下であることを特徴とする溶接構造用ステンレス鋼板である。
Ti/(C+N)≧3 ・・・(1)
F値=Cr+2Si+4Ti−2Ni−Mn−30(C+N)≦11 ・・・(2)
ただし、上記式における元素記号は、各元素の含有量(mass%)を示す。
を満たして含有し、残部がFeおよび不可避的不純物からなる成分組成を有し、表面粗さがRaで10μm以下であることを特徴とする溶接構造用ステンレス鋼板である。
また、本発明は、C:0.01〜0.10mass%、Si:1.0mass%以下、Mn:1.0〜2.0mass%、Cr:10〜15mass%、Ni:0.3〜1.0mass%、Ti:0.1〜0.5mass%、N:0.01〜0.03mass%を含有し、さらに、上記成分が下記(1)式および(2)式;
Ti/(C+N)≧3 ・・・(1)
F値=Cr+2Si+4Ti−2Ni−Mn−30(C+N)≦11 ・・・(2)
ただし、上記式における元素記号は、各元素の含有量(mass%)を示す。
を満たして含有し、残部がFeおよび不可避的不純物からなる成分組成を有するデスケーリング後のステンレス鋼板に、圧下率が5%以下の圧延を施して、表面粗さRaを10μm以下とすることを特徴とする溶接構造用ステンレス鋼板の製造方法を提案する。
Ti/(C+N)≧3 ・・・(1)
F値=Cr+2Si+4Ti−2Ni−Mn−30(C+N)≦11 ・・・(2)
ただし、上記式における元素記号は、各元素の含有量(mass%)を示す。
を満たして含有し、残部がFeおよび不可避的不純物からなる成分組成を有するデスケーリング後のステンレス鋼板に、圧下率が5%以下の圧延を施して、表面粗さRaを10μm以下とすることを特徴とする溶接構造用ステンレス鋼板の製造方法を提案する。
また、本発明は、上記のステンレス鋼板を溶接してなることを特徴とする溶接構造物である。
本発明によれば、適正な成分組成に制御した鋼板に、軽度の圧下率の圧延を施して表面粗さを適正範囲に制御したことにより、耐食性に優れるのみならず、滑り性にも優れるマルテンサイト系ステンレス鋼板を得ることができる。したがって、本発明の鋼板は、例えば、石炭や鉄鉱石を運ぶ貨車(レールワゴン)のボディ材料として好適に用いることができる。
まず、本発明の鋼組成を上記範囲に限定する理由について説明する。
C:0.01〜0.10mass%
Cは、溶接構造用のステンレス鋼板として必要な強度を確保するため、0.01mass%以上の含有を必要とする。一方、Cが0.10mass%を超えると、Cr炭化物あるいはCr炭窒化物が多量に析出して、耐食性とくに溶接熱影響部の耐食性を低下させる。さらに、溶接熱影響部が著しく硬化し、靭性をも低下させる。よって、Cは0.01〜0.10mass%の範囲とする。なお、優れた溶接部耐食性、特に、溶接熱影響部の優れた耐粒界腐食性を得るには、Cは0.025mass%以下とするのが好ましい。
C:0.01〜0.10mass%
Cは、溶接構造用のステンレス鋼板として必要な強度を確保するため、0.01mass%以上の含有を必要とする。一方、Cが0.10mass%を超えると、Cr炭化物あるいはCr炭窒化物が多量に析出して、耐食性とくに溶接熱影響部の耐食性を低下させる。さらに、溶接熱影響部が著しく硬化し、靭性をも低下させる。よって、Cは0.01〜0.10mass%の範囲とする。なお、優れた溶接部耐食性、特に、溶接熱影響部の優れた耐粒界腐食性を得るには、Cは0.025mass%以下とするのが好ましい。
Si:1.0mass%以下
Siは、製鋼工程で脱酸剤として添加される元素である。しかし、その含有量が1.0mass%を超えると、靭性が著しく低下する。よって、Siの含有量は1.0mass%以下とする。好ましくは0.5mass%以下である。
Siは、製鋼工程で脱酸剤として添加される元素である。しかし、その含有量が1.0mass%を超えると、靭性が著しく低下する。よって、Siの含有量は1.0mass%以下とする。好ましくは0.5mass%以下である。
Mn:1.0〜2.0mass%
Mnは、脱酸剤として、また、構造用ステンレス鋼板として必要な強度を確保するための強化元素として有用な元素である。さらに、高温におけるオーステナイト安定化元素でもあり、本発明においては、溶接熱影響部のミクロ組織を所望の体積率のマルテンサイト組織に制御する上で必要な元素である。上記効果を得るためには1.0mass%以上の添加が必要である。一方、2.0mass%を超えて添加しても、その効果は飽和するほか、靭性を低下させたり、脱スケール性を悪くし、表面性状に悪影響を及ぼしたり、する。よって、Mnは1.0〜2.0mass%の範囲とする。好ましくは、1.5〜2.0mass%の範囲である。
Mnは、脱酸剤として、また、構造用ステンレス鋼板として必要な強度を確保するための強化元素として有用な元素である。さらに、高温におけるオーステナイト安定化元素でもあり、本発明においては、溶接熱影響部のミクロ組織を所望の体積率のマルテンサイト組織に制御する上で必要な元素である。上記効果を得るためには1.0mass%以上の添加が必要である。一方、2.0mass%を超えて添加しても、その効果は飽和するほか、靭性を低下させたり、脱スケール性を悪くし、表面性状に悪影響を及ぼしたり、する。よって、Mnは1.0〜2.0mass%の範囲とする。好ましくは、1.5〜2.0mass%の範囲である。
Cr:10〜15mass%
Crは、不動態皮膜を形成し、ステンレス鋼としての耐食性、とくに溶接熱影響部の耐食性を確保する上で必須の元素であり、その効果を得るためには10mass%以上の添加を必要とする。一方、Crは、15mass%を超えて添加すると、原料コストが上昇するばかりでなく、高温でオーステナイト相を確保することが困難となり、溶接熱影響部のミクロ組織を所望の体積率のマルテンサイト組織に制御することが難しくなり、その結果、溶接熱影響部での耐粒界腐食性の低下を招くおそれがある。よって、Crは、11〜15mass%とする。好ましくは、10.5〜12.5mass%の範囲である。
Crは、不動態皮膜を形成し、ステンレス鋼としての耐食性、とくに溶接熱影響部の耐食性を確保する上で必須の元素であり、その効果を得るためには10mass%以上の添加を必要とする。一方、Crは、15mass%を超えて添加すると、原料コストが上昇するばかりでなく、高温でオーステナイト相を確保することが困難となり、溶接熱影響部のミクロ組織を所望の体積率のマルテンサイト組織に制御することが難しくなり、その結果、溶接熱影響部での耐粒界腐食性の低下を招くおそれがある。よって、Crは、11〜15mass%とする。好ましくは、10.5〜12.5mass%の範囲である。
Ni:0.3〜1.0mass%
Niは、鋼の強度と靭性を確保する目的で0.3mass%以上添加する。また、Niは、Mnと同様、高温におけるオーステナイト安定化元素であり、溶接熱影響部のミクロ組織を所望の体積率のマルテンサイト組織に制御する上で有用な元素である。しかし、本発明では、上記効果はMnの添加により十分に得られるほか、Niは高価な元素でもあるため、上限を1.0mass%とする。よって、Niの含有量は0.3〜1.0mass%とする。
Niは、鋼の強度と靭性を確保する目的で0.3mass%以上添加する。また、Niは、Mnと同様、高温におけるオーステナイト安定化元素であり、溶接熱影響部のミクロ組織を所望の体積率のマルテンサイト組織に制御する上で有用な元素である。しかし、本発明では、上記効果はMnの添加により十分に得られるほか、Niは高価な元素でもあるため、上限を1.0mass%とする。よって、Niの含有量は0.3〜1.0mass%とする。
Ti:0.1〜0.5mass%
Tiは、本発明においては、優れた溶接部耐食性を得るために重要な元素であり、特に、溶接熱影響部の耐粒界腐食性を向上させるために必須の元素である。すなわち、Tiは、鋼中のC,NをTi炭化物、窒化物あるいは炭窒化物(以後、炭化物、窒化物、炭窒化物の3種を総称して、炭窒化物等とも言う)として析出固定し、Crの炭窒化物等の生成を抑制する効果を有するため、溶接熱影響部の粒界にCrの炭窒化物等が析出することによる粒界近傍のCr欠乏を抑制し、耐粒界腐食性を向上させる効果を有している。このような効果を得るためには、0.1mass%以上の添加が必要である。一方、0.5mass%を超えて添加しても、その効果は飽和するばかりか、鋼中に多量のTiの炭窒化物等が析出し、靭性の劣化を招く。よって、Tiの含有量は0.1〜0.5mass%の範囲とする。好ましくは0.1〜0.3mass%の範囲である。
Tiは、本発明においては、優れた溶接部耐食性を得るために重要な元素であり、特に、溶接熱影響部の耐粒界腐食性を向上させるために必須の元素である。すなわち、Tiは、鋼中のC,NをTi炭化物、窒化物あるいは炭窒化物(以後、炭化物、窒化物、炭窒化物の3種を総称して、炭窒化物等とも言う)として析出固定し、Crの炭窒化物等の生成を抑制する効果を有するため、溶接熱影響部の粒界にCrの炭窒化物等が析出することによる粒界近傍のCr欠乏を抑制し、耐粒界腐食性を向上させる効果を有している。このような効果を得るためには、0.1mass%以上の添加が必要である。一方、0.5mass%を超えて添加しても、その効果は飽和するばかりか、鋼中に多量のTiの炭窒化物等が析出し、靭性の劣化を招く。よって、Tiの含有量は0.1〜0.5mass%の範囲とする。好ましくは0.1〜0.3mass%の範囲である。
N:0.01〜0.03mass%
Nは、Cと同様、構造用ステンレス鋼板として必要な強度を得るための強化元素として有用な元素であることから、その含有量は0.01mass%以上とする。一方、Nが0.03mass%を超えると、Cr炭窒化物あるいはCr窒化物が多量に析出して、耐食性とくに溶接熱影響部の耐食性を低下させる。よって、Nは0.03mass%以下とする。好ましくは0.01〜0.02mass%である。
Nは、Cと同様、構造用ステンレス鋼板として必要な強度を得るための強化元素として有用な元素であることから、その含有量は0.01mass%以上とする。一方、Nが0.03mass%を超えると、Cr炭窒化物あるいはCr窒化物が多量に析出して、耐食性とくに溶接熱影響部の耐食性を低下させる。よって、Nは0.03mass%以下とする。好ましくは0.01〜0.02mass%である。
Ti/(C+N)≧3
前述のように、Tiは、鋼中のC,NをTiの炭窒化物等として析出固定し、Crの炭窒化物等の生成を抑制する効果を有するが、このような効果を確実に発現させるためには、Ti含有量をC,Nの含有量との関係で適正範囲に調整する、すなわち、Ti/(C+N)≧3(ただし、各元素記号は、それぞれの元素の含有量(mass%)である。)の関係を満たして含有させることが必要である。好ましくは、Ti/(C+N)≧4である。
前述のように、Tiは、鋼中のC,NをTiの炭窒化物等として析出固定し、Crの炭窒化物等の生成を抑制する効果を有するが、このような効果を確実に発現させるためには、Ti含有量をC,Nの含有量との関係で適正範囲に調整する、すなわち、Ti/(C+N)≧3(ただし、各元素記号は、それぞれの元素の含有量(mass%)である。)の関係を満たして含有させることが必要である。好ましくは、Ti/(C+N)≧4である。
F値=Cr+2×Si+4×Ti−2×Ni−Mn−30×(C+N)≦11
このF値は、溶接熱影響部のミクロ組織を推定するパラメータであり、より詳しくは、溶接熱影響部のマルテンサイト組織の体積率(フェライト組織の残存率)を推定するパラメータである。ここで、上記F値の式中の係数が正の元素(Cr,Si,Ti)はフェライト安定化元素であり、係数が負の元素(Ni,Mn,C,N)はオーステナイト安定化元素である。
このF値は、溶接熱影響部のミクロ組織を推定するパラメータであり、より詳しくは、溶接熱影響部のマルテンサイト組織の体積率(フェライト組織の残存率)を推定するパラメータである。ここで、上記F値の式中の係数が正の元素(Cr,Si,Ti)はフェライト安定化元素であり、係数が負の元素(Ni,Mn,C,N)はオーステナイト安定化元素である。
一般に、溶接熱影響部のように高温に曝された部位では、その一部がオーステナイト(さらに一部はδフェライト)に変態し、この相が冷却過程でマルテンサイトに変態する。この割合は、フェライト安定化元素(フェライト生成元素)とオーステナイト安定化元素(オーステナイト生成元素)の量的バランスの影響を受ける。
そこで、上記F値が、マルテンサイト組織の体積率に及ぼす影響を調べるため、Cr:11〜12%、Ti:0.1〜0.5%含有し、鋼組成を変化させてF値を9.2〜13.5の範囲で7種に調整した鋼板を、T形試験体に組み立て、両側一層すみ肉溶接(ガスメタルアーク溶接、シールドガス:98vol%Ar−2vol%O2、流量:20L/min)し、溶接熱影響部のミクロ組織を観察し、マルテンサイト体積率を求めた。
図1は、F値と溶接熱影響部のマルテンサイト組織の体積率(vol%)との関係を示したものである。図1から、F値が11以下になると溶接熱影響部のマルテンサイトが40vol%以上になることがわかる。
図1は、F値と溶接熱影響部のマルテンサイト組織の体積率(vol%)との関係を示したものである。図1から、F値が11以下になると溶接熱影響部のマルテンサイトが40vol%以上になることがわかる。
さらに、後述する実施例に記載の方法によって、硫酸−硫酸銅腐食試験を行い、溶接熱影響部近傍の腐食状況を観察した。その結果、F値が11(マルテンサイト体積率:40vol%)では、溶接熱影響部にごく軽度な腐食が観察されたが、実用上は全く問題ないレベルのものであり、F値が10.5以下(マルテンサイト体積率:60vol%以上)では、腐食は全く観察されなかった。一方、F値が11超(マルテンサイト体積率:40vol%未満)では、ビード幅方向端部の溶接熱影響部に粗大粒が観察され、この熱影響部には、深い孔食または粒界腐食が観察された。
これらの結果から、本発明においては、溶接熱影響部の耐食性の向上を図るために、上記のF値を11以下に制限することとした。好ましくは、F値は10.5以下であり、さらに好ましくは10以下である。
これらの結果から、本発明においては、溶接熱影響部の耐食性の向上を図るために、上記のF値を11以下に制限することとした。好ましくは、F値は10.5以下であり、さらに好ましくは10以下である。
本発明のステンレス鋼板は、上記成分以外の残部は、Feおよび不可避的不純物である。なお、脱酸剤として添加される0.2mass%以下のAl、熱間加工性改善のために添加される0.01mass%以下のCa,REM等は、本発明の効果を損なうものではないので、含有してもよい。また、不可避的不純物としては、0.04mass%以下のP、0.03mass%以下のS、0.01mass%以下のO等を例示することができる。
なお、本発明のステンレス鋼板が優れた溶接部耐食性、特に溶接熱影響部の優れた耐粒界腐食性を有する理由は、以下のように考えられる。
溶接熱影響部にCrの炭窒化物が析出し、粒界近傍にCr欠乏が起こると耐食性が低下するが、本発明のステンレス鋼板は、F値を適正値に調整したことにより、溶接熱影響部のミクロ組織がマルテンサイト主体の組織になり、粗大粒が生成し難くなる。その結果、オーステナイト母相に固溶した大半のCは、冷却過程で変態したマルテンサイトにそのまま固溶した状態となり、Crの炭化物、炭窒化物の析出が防止される。
さらに、一部の残存したフェライト組織中においても、C,N量との関係で適正化された量のTiが添加されているため、C,NはTiの炭窒化物等となって析出し、Crの炭窒化物の析出が抑制される。そのため、粒界近傍でのCr欠乏が防止され、優れた耐粒界腐食性が得られるものと考えられる。
溶接熱影響部にCrの炭窒化物が析出し、粒界近傍にCr欠乏が起こると耐食性が低下するが、本発明のステンレス鋼板は、F値を適正値に調整したことにより、溶接熱影響部のミクロ組織がマルテンサイト主体の組織になり、粗大粒が生成し難くなる。その結果、オーステナイト母相に固溶した大半のCは、冷却過程で変態したマルテンサイトにそのまま固溶した状態となり、Crの炭化物、炭窒化物の析出が防止される。
さらに、一部の残存したフェライト組織中においても、C,N量との関係で適正化された量のTiが添加されているため、C,NはTiの炭窒化物等となって析出し、Crの炭窒化物の析出が抑制される。そのため、粒界近傍でのCr欠乏が防止され、優れた耐粒界腐食性が得られるものと考えられる。
次に、本発明の鋼板の滑り性を確保すための表面粗さについて説明する。
鋼板表面粗さRa:10μm以下
デスケーリング後の鋼板表面の粗さは、デスケーリングの方法にもよるが、一般に、Raで10〜40μm程度である。ここで、Raとは、JIS B0601に規定された算術平均粗さのことである。しかし、発明者らは、表面粗さRaを10μm以下、特に5μm以下とすることにより、石炭や鉄鋼石との摩擦係数が小さくなり、滑り性が良好となることを見出した。図2は、鉄鉱石(平均粒径:3mm、水分含有率:7%)を種々の表面粗さを有する鋼板の上にのせて徐々に傾斜させた時に、鉄鋼石が落下を開始する角度(落下開始角度)を測定した結果を示す。この測定結果では、Raが10μm以下で、落下角度が小さくなり、5μm以下でその傾向は顕著になることがわかる。
鋼板表面粗さRa:10μm以下
デスケーリング後の鋼板表面の粗さは、デスケーリングの方法にもよるが、一般に、Raで10〜40μm程度である。ここで、Raとは、JIS B0601に規定された算術平均粗さのことである。しかし、発明者らは、表面粗さRaを10μm以下、特に5μm以下とすることにより、石炭や鉄鋼石との摩擦係数が小さくなり、滑り性が良好となることを見出した。図2は、鉄鉱石(平均粒径:3mm、水分含有率:7%)を種々の表面粗さを有する鋼板の上にのせて徐々に傾斜させた時に、鉄鋼石が落下を開始する角度(落下開始角度)を測定した結果を示す。この測定結果では、Raが10μm以下で、落下角度が小さくなり、5μm以下でその傾向は顕著になることがわかる。
次に、本発明のステンレス鋼板の製造方法について説明する。本発明のステンレス鋼板の製造方法は、とくに限定されるものではなく、常法に従い製造することができる。例えば、公知の方法である転炉、電気炉等で鋼を溶製し、必要に応じて2次精錬を行って前述した成分組成に調整し、公知の連続鋳造法や造塊−分塊圧延法により鋼素材(スラブ)とすることができる。鋼素材は、その後、所定の温度(1100〜1250℃程度)に加熱し、熱間圧延して、所望の板厚(2〜6mm程度)の熱延板とするのが好ましい。
上記のようにして得た熱延板は、その後、必要に応じて焼鈍したのち、ショットブラストや酸洗等の方法でデスケーリング後、圧下率が5%以下の軽度の圧延を施して、表面粗さをRa10μm以下の鋼板とする。なお、表面粗さRa10μm以下を達成するためには、ショットブラストや酸洗条件を調整することでも可能であるが、表面粗さの調製が難しいほか、時間がかかり製造コストが増大する。一方、表面研磨による方法も可能であるが、同様にコストが増大する。そこで、本発明では、ステンレスを軽圧延し、ショットや酸洗で荒れた表面を平滑にすることによりRaを低下させる方法を採用することとした。
なお、使用する圧延機の設備の特性にもよるが、ワークロールの表面粗さはRaで1μm以下が望ましく、また、ワークロール径は、鋼板の形状を崩さないため、直径100mm以上が好ましい。また、圧延の圧下率は、表面粗さをRa10μm以下とするためには、0.1%以上が好ましい。一方、本発明のマルテンサイト系ステンレス鋼は加工硬化が大きいため、圧下率を大きくし過ぎると、その後の加工が困難となるため、圧下率の上限は5%とする必要がある。
本発明のステンレス鋼板は、溶接部、特に、従来材で問題となっている溶接熱影響部の耐食性に優れているので、溶接接合して溶接構造物を構築すれば、溶接部耐食性に優れた溶接構造物を得ることができる。ここで、本発明における溶接とは、通常公知の方法であれば特に制限されるものではなく、例えば、MIG、TIG、MAG等の通常のアーク溶接や、スポット溶接、シーム溶接等の電気抵抗溶接および電縫溶接に用いられる高周波抵抗溶接、高周波誘導溶接、レーザ溶接などの方法を用いることができる。
表1に示したNo.1〜3の成分組成を有する鋼を溶製し、連続鋳造して厚さが200mmの鋼スラブとし、1170℃に再加熱後、圧延仕上温度を920℃とする熱間圧延し、670℃で巻取ることにより、板厚が5mmの熱延板を製造した。上記の熱延板は、その後、690℃×10時間の均熱後、20℃/hrで冷却する焼鈍を施した後、ショットブラストし、酸洗してスケールを除去した。
次いで、これらの鋼板から平板サンプルを切出し、下板と立て板からなるT形試験体を組み立て、両側一層隅肉溶接(ガスメタルアーク溶接、シールドガス:98vol%Ar−2vol%O2、流量:20L/min)して隅肉溶接試験片を各3個作製し、これらの隅肉溶接部から腐食試験片を採取し、硫酸−硫酸銅腐食試験(ASTM A262 practice EおよびASTM A763 practice Zに準拠したModified Strauss test)に供した。なお、上記試験は、沸騰した試験液(6%CuSO4−0.5%H2SO4)液中に、端面を研磨した試験片をCu片と共に20時間浸漬し、溶接熱影響部近傍の腐食状況を観察するとともに、腐食生成物を研削して除去後、溶接熱影響部のミクロ組織を観察しマルテンサイト体積率を求めた。
上記試験の結果を、表1に併記して示した。比較鋼のNo.2,3の鋼は、熱影響部のマルテンサイト組織の体積率がそれぞれ35vol%、80vol%であり、3個の腐食試験片の全てにビード幅方向端部の溶接熱影響部に粗大粒が観察され、この粗大粒部に深い孔食または粒界腐食が観察された。このように溶接熱影響部の耐粒界腐食性が劣っている原因は、No.2の鋼は、F値が高く、マルテンサイト体積率が低いため、また、No.3の鋼は、F値は本発明の範囲内ではあるが、Tiが添加されていないためと考えられる。
これに対して、本発明例のNo.1の鋼は、溶接熱影響部のマルテンサイトの体積率が90vol%であり、3個の腐食試験片のいずれにも腐食は認められず、溶接熱影響部の耐粒界腐食性が優れていることが確認された。
これに対して、本発明例のNo.1の鋼は、溶接熱影響部のマルテンサイトの体積率が90vol%であり、3個の腐食試験片のいずれにも腐食は認められず、溶接熱影響部の耐粒界腐食性が優れていることが確認された。
表2に示した本発明の成分組成に適合するNo.1〜26の鋼素材を溶製し、連続鋳造して厚さが200mmの鋼スラブとし、1170℃に再加熱後、圧延仕上温度を920℃とする熱間圧延し、670℃で巻取ることにより、板厚が5mmの熱延板を製造した。上記の熱延板は、その後、690℃×10時間の均熱後、20℃/hrで冷却する焼鈍を施した後、ショットブラストし、酸洗してスケールを除去した。この際、酸洗条件を変化させることにより、表面粗さをRaで15〜40μmの範囲で変化させた。また、No.1〜10の鋼板に対しては、その後、5%以下の圧下率の圧延を施し、表面粗さをRa10μm以下に調整した。上記のようにして得た各種表面粗さを有する鋼板を用いて以下の試験を行った。
<耐食性試験>
上記鋼板から腐食試験片を切り出し、実施例1と同様にして、硫酸・硫酸銅腐食試験を実施し、溶接熱影響部近傍の腐食状況を観察し、腐食が認められないものを良と判定した。
<滑り性の評価>
上記鋼板から腐食試験片を切り出し、鉄鉱石(平均粒径:3mm、水分含有率:7%)を試験片の上に乗せて徐々に傾斜させた時に、鉄鋼石が落下を開始する角度を測定し、35度以下を滑り性が良好であると判定した。
<耐食性試験>
上記鋼板から腐食試験片を切り出し、実施例1と同様にして、硫酸・硫酸銅腐食試験を実施し、溶接熱影響部近傍の腐食状況を観察し、腐食が認められないものを良と判定した。
<滑り性の評価>
上記鋼板から腐食試験片を切り出し、鉄鉱石(平均粒径:3mm、水分含有率:7%)を試験片の上に乗せて徐々に傾斜させた時に、鉄鋼石が落下を開始する角度を測定し、35度以下を滑り性が良好であると判定した。
上記測定の結果を、表2中に併記して示した。その結果、本発明の成分組成を満たすNo.1〜26の鋼板すべてが、溶接部の耐食性に優れていることが確認された。また、本発明に適合する表面粗さ(Ra≦10μm)を有するNo.1〜10の鋼板は、すべて鉄鉱石の落下開始角度が35度以下で、滑り性も良好であった。
実施例2において製造した本発明の成分組成に適合するNo.4〜6の鋼板を用い、溶接してレールワゴン車を製造し、表面塗装や表面処理すること無く、3年間の実使用に供した。その結果、石炭や鉄鋼石を搬送していても、溶接部に錆の発生も無く、また、運搬物の棚吊りの発生もなく、良好な結果が得られた。
本発明の鋼板は、石炭や鉄鉱石等を運搬する貨車(レールワゴン)のボディ材料用に限定されるものではなく、溶接部の耐食性に優れかつ鋼板表面の滑り性にも優れることが求められる他の分野の溶接構造物用材料としても好適に用いることができる。
Claims (3)
- C:0.01〜0.10mass%、Si:1.0mass%以下、Mn:1.0〜2.0mass%、Cr:10〜15mass%、Ni:0.3〜1.0mass%、Ti:0.1〜0.5mass%、N:0.01〜0.03mass%を含有し、さらに、上記成分が下記(1)式および(2)式を満たして含有し、残部がFeおよび不可避的不純物からなる成分組成を有し、表面粗さがRaで10μm以下であることを特徴とする溶接構造用ステンレス鋼板。
記
Ti/(C+N)≧3 ・・・(1)
F値=Cr+2Si+4Ti−2Ni−Mn−30(C+N)≦11 ・・・(2)
ただし、上記式における元素記号は、各元素の含有量(mass%)を示す。 - C:0.01〜0.10mass%、Si:1.0mass%以下、Mn:1.0〜2.0mass%、Cr:10〜15mass%、Ni:0.3〜1.0mass%、Ti:0.1〜0.5mass%、N:0.01〜0.03mass%を含有し、さらに、上記成分が下記(1)式および(2)式を満たして含有し、残部がFeおよび不可避的不純物からなる成分組成を有するデスケーリング後のステンレス鋼板に、圧下率が5%以下の圧延を施して、表面粗さRaを10μm以下とすることを特徴とする溶接構造用ステンレス鋼板の製造方法。
記
Ti/(C+N)≧3 ・・・(1)
F値=Cr+2Si+4Ti−2Ni−Mn−30(C+N)≦11 ・・・(2)
ただし、上記式における元素記号は、各元素の含有量(mass%)を示す。 - 請求項1に記載のステンレス鋼板を溶接してなることを特徴とする溶接構造物。
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JPS586837A (ja) * | 1981-07-01 | 1983-01-14 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 石炭等の塊状物の貯蔵設備の施工方法 |
WO2008004684A1 (fr) * | 2006-07-04 | 2008-01-10 | Nippon Steel & Sumikin Stainless Steel Corporation | Acier inoxydable ayant une faible teneur en chrome et présentant une excellente résistance à la corrosion dans des zones fréquemment touchées par la chaleur, et son processus de production |
JP2009280850A (ja) * | 2008-05-21 | 2009-12-03 | Jfe Steel Corp | 溶接部耐食性に優れた構造用ステンレス鋼板および溶接構造物 |
-
2009
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