JP2011126147A - インクジェット記録方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、長期にわたり射出特性が優れており、カラーブリード耐性及び記録媒体への耐擦過性が改良され、さらに画像の光沢性が優れたインクジェット記録方法を提供することにある。
【解決手段】水性インクジェットインクを記録ヘッドから吐出させて記録を行い、前記記録ヘッドの吐出口を洗浄液により洗浄するインクジェット記録方法において、前記水性インクジェットインクは少なくともa)顔料、b)アミン類により中和され、前記インク中に溶解して存在するアクリル共重合樹脂、c)グリコールエーテル類または炭素数が4以上である1,2−アルカンジオール類から選ばれる少なくとも1種の水溶性有機溶剤及びd)フッ素系界面活性剤を含有しており、前記記録ヘッドのノズルプレートの撥インク膜がフッ素樹脂からなり、前記洗浄液が少なくとも表面張力40mN/m以下の溶剤と塩基性化合物を含有すること特徴とするインクジェット記録方法。
【選択図】なし

Description

本発明は、水性インクジェットインクを用いたインクジェット記録方法に関するものである。
近年、インクジェット記録方式は簡便、且つ安価に画像を作製できるため、写真、各種印刷、マーキング、カラーフィルター等の特殊印刷など、様々な印刷分野に応用されてきている。
このようなインクジェット記録方式で用いられるインクジェットインクとしては、水と少量の有機溶剤からなる水性インク、有機溶剤を用いて実質的に水を含まない非水系インク、室温では固体のインクを加熱溶融して印字するホットメルトインク、印字後、光等の活性光線により硬化する活性光線硬化性インク等、複数のインクがあり、用途に応じて使い分けられている。
近年、産業用のインクジェットインクとして、塩ビシートなどの非吸収性メディアに直接印字できるインクが開発された。これらのインクとしては、有機溶剤をビヒクルとした溶剤インクや、重合性モノマーを主成分とする紫外線硬化型インクが挙げられる。溶剤インクはその溶剤を乾燥させて大気中に蒸発させるため、近年社会問題となっている揮発性有機化合物(VOC)が多いという課題がある。また、作業者に対しても、臭気や安全上の影響が懸念され十分な換気等の設備対応が必要である。紫外線硬化型インクは印字後すぐに硬化させるのでVOCはゼロに近いが、使用するモノマーによっては皮膚感作性を有するものが多いことが問題であり、また、高価な紫外線光源をプリンタに組み込むという制約がある。
このような背景の中で、環境負荷の少ない、従来からホームプリンタ等でも広く使用されている水系インクで、直接、非吸水性メディアにも印字できるインクの開発が行われている。
例えば、グリコール及びグリコールエーテルよりなる群から選択される水溶性有機溶剤を含有する水系インクが提案されている。更に疎水性の主鎖と非イオン性で親水性の側鎖とを有し、水性ビヒクルには溶解するが、水には不溶性であるグラフトコポリマーバインダーを含有するインクが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、記録媒体としてビニルフィルムまたはビニル樹脂を塗工した記録媒体を対象とし、インク可溶性樹脂を用いて加熱定着する水系顔料インクが開示されている(例えば、特許文献2参照)。
しかしながら、これらの特許文献に記載されたインクは、インクの濡れ性を良くしているため、記録ヘッドのノズルプレートにインクが付着しやすい。さらに、記録媒体への定着性向上を目的として含有されている樹脂等が、ノズルの吐出口付近に付着し、固化すると吐出不良の原因となってしまう。
上記課題に対し、記録ヘッドのノズルプレートに付着したインクを除去する方法として、特定の界面活性剤を含有するアルカリ性の水性洗浄液を具備したインクジェットプリンタが提案されている(例えば、特許文献3参照)。
しかしながら、特許文献3に開示された技術範囲では、記録ヘッドを十分に洗浄することができないのが現状である。したがって、上述したような定着性の改善を目的とした樹脂等の添加量を増量したインクについては、記録ヘッドの吐出面に付着し、固化したインクを十分に洗浄するには至らない。そのため、当該定着性の改善を目的としたインクを十分に活用できるような方法がなく、これらを解決する技術開発が望まれている。
特開2000−44858号公報 特開2007−297586号公報 特開平11−263022号公報
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、その目的は、長期にわたり射出特性が優れており、カラーブリード耐性及び記録媒体への耐擦過性が改良でき、さらに画像の光沢性が優れたインクジェット記録方法を提供することにある。
本発明の上記目的は、以下の構成により達成される。
1、水性インクジェットインクを記録ヘッドから吐出させて記録を行い、前記記録ヘッドの吐出口を洗浄液により洗浄するインクジェット記録方法において、前記水性インクジェットインクは少なくともa)顔料、b)アミン類により中和され、前記インク中に溶解して存在するアクリル共重合樹脂、c)グリコールエーテル類または炭素数が4以上である1,2−アルカンジオール類から選ばれる少なくとも1種の水溶性有機溶剤及びd)フッ素系界面活性剤を含有しており、前記記録ヘッドのノズルプレートの撥インク膜がフッ素樹脂からなり、前記洗浄液が少なくとも表面張力40mN/m以下の溶剤と塩基性化合物を含有すること特徴とするインクジェット記録方法。
2、前記フッ素系界面活性剤が、水に0.1質量%添加したときにその液の表面張力が30mN/m以下となるものであることを特徴とする前記1に記載のインクジェット記録方法。
3、前記洗浄液に含まれる塩基性化合物のモル濃度が前記水性インクジェットインクを調製する際に添加したアミン類のモル濃度の0.5倍以上10倍以下であることを特徴とする前記1または2に記載のインクジェット記録方法。
4、前記顔料が、酸価0以上50以下のポリエチレンオキシド基を含む高分子分散剤を用いて分散されていることを特徴とする前記1〜3のいずれか1項に記載のインクジェット記録方法。
5、画像記録時に、記録媒体上に付与したインクを加熱することを特徴とする前記1〜4のいずれか1項記載のインクジェット記録方法。
6、非吸水性記録媒体に記録を行うことを特徴とする前記1〜5のいずれか1項に記載のインクジェット記録方法。
本発明により、長期にわたる射出安定性と画像の光沢性に優れ、かつカラーブリードのない高品位な画像と記録媒体への良好な耐擦過性が得られるインクジェット記録方法を提供することができた。
以下、本発明を実施するための最良の形態について詳細に説明する。
本発明者は、上記課題に鑑みて鋭意検討を行った結果、本発明で規定する構成からなるインクジェット記録方法のように、顔料、アミン類により中和され、インク中に溶解して存在するアクリル共重合樹脂、グリコールエーテル類または炭素数が4以上である1,2−アルカンジオール類から選ばれる少なくとも1種の水溶性有機溶剤及びフッ素系界面活性剤を含有するインクジェットインクと、前記インクジェットインクを吐出する記録ヘッドのノズルプレート上にフッ素樹脂を含む撥水膜を有する記録ヘッド及び少なくとも表面張力40mN/m以下の溶剤と塩基性化合物を含有している記録ヘッドの洗浄液との少なくとも3つの構成をを組み合わせて使用することで、長期にわたり安定な射出特性を保ち、カラーブリード耐性と記録媒体への耐擦過性が良好で、更には光沢の良好な画像を得られることが、本発明者の検討により明らかとなった。
本発明の効果について、次のように考えている。本発明のインクジェット記録方法で用いられるインクは、吸収性の記録媒体だけでなく非吸収性の媒体へもインクが弾かれることなく印字可能にするためにフッ素系界面活性剤や特定の有機溶剤が含有されている。特にインクの表面張力を低下させる効果の大きいフッ素系界面活性剤は、記録媒体上に吐出したインクのカラーブリードの改善に効果が大きいが、一方でノズルプレートへインクが付着しやすく吐出不良の原因となることがあった。そこで、本発明に係るインクジェット記録方法では、ノズルプレートはフッ素樹脂を有する撥インク膜をノズルプレートに設けることでインクが残りづらくし、また、ノズルプレートにインクが残った場合でも洗浄液を使用して洗浄する工程を入れることでノズルの目詰まりや射出曲がり低減することができると考える。さらに、本ヘッドの洗浄液は、塩基性化合物を含有しているため、本インクに添加した、アミン類により中和され、前記インク中に溶解して存在するアクリル共重合樹脂がノズルプレートに付着して乾燥した場合でも、洗浄液に容易に再溶解して付着したインクを除去しやすくするため、本インクと洗浄液の組合せによる射出安定性の改善効果は大きいと考えられる。
つまり、本発明は記録媒体へのインクの濡れ拡がりと耐擦過性をもつインクにおいて、撥インク性の高い撥インク膜を有するノズルプレートを用いること、このインクに対して分散性もしくは再溶解性の高いヘッドの洗浄液を使用することで、印字物の画質や耐擦過性を損なうことなく、射出不良を防止することができると考えている。
以下、本発明の水性インクジェットインク(以下、単にインクとも言う)の詳細について具体的に説明する。
《水性インクジェットインク》
〈顔料〉
本発明に係る顔料について説明する。
本発明に係る顔料の添加量としては、顔料分散体の全量に対して5質量%以上20質量%以下であることが好ましい。
本発明において使用できる顔料としては、従来公知のものを特に制限なく使用でき、水分散性顔料、溶剤分散性顔料等いずれも使用可能であり、例えば、不溶性顔料、レーキ顔料等の有機顔料及び、カーボンブラック等の無機顔料を好ましく用いることができる。
不溶性顔料としては、特に限定するものではないが、例えば、アゾ、アゾメチン、メチン、ジフェニルメタン、トリフェニルメタン、キナクリドン、アントラキノン、ペリレン、インジゴ、キノフタロン、イソインドリノン、イソインドリン、アジン、オキサジン、チアジン、ジオキサジン、チアゾール、フタロシアニン、ジケトピロロピロール等が好ましい。
好ましく用いることのできる具体的顔料としては、以下の顔料が挙げられる。
マゼンタまたはレッド用の顔料としては、例えば、C.I.ピグメントレッド2、C.I.ピグメントレッド3、C.I.ピグメントレッド5、C.I.ピグメントレッド6、C.I.ピグメントレッド7、C.I.ピグメントレッド15、C.I.ピグメントレッド16、C.I.ピグメントレッド48:1、C.I.ピグメントレッド53:1、C.I.ピグメントレッド57:1、C.I.ピグメントレッド122、C.I.ピグメントレッド123、C.I.ピグメントレッド139、C.I.ピグメントレッド144、C.I.ピグメントレッド149、C.I.ピグメントレッド166、C.I.ピグメントレッド177、C.I.ピグメントレッド178、C.I.ピグメントレッド202、C.I.ピグメントレッド222、C.I.ピグメントバイオレット19等が挙げられる。
オレンジまたはイエロー用の顔料としては、例えば、C.I.ピグメントオレンジ31、C.I.ピグメントオレンジ43、C.I.ピグメントイエロー12、C.I.ピグメントイエロー13、C.I.ピグメントイエロー14、C.I.ピグメントイエロー15、C.I.ピグメントイエロー15:3、C.I.ピグメントイエロー17、C.I.ピグメントイエロー74、C.I.ピグメントイエロー93、C.I.ピグメントイエロー128、C.I.ピグメントイエロー94、C.I.ピグメントイエロー138等が挙げられる。
グリーンまたはシアン用の顔料としては、例えば、C.I.ピグメントブルー15、C.I.ピグメントブルー15:2、C.I.ピグメントブルー15:3、C.I.ピグメントブルー16、C.I.ピグメントブルー60、C.I.ピグメントグリーン7等が挙げられる。
また、ブラック用の顔料としては、例えば、C.I.ピグメントブラック1、C.I.ピグメントブラック6、C.I.ピグメントブラック7等が挙げられる。本発明におけるインクセットのブラックインクでは、表面官能基の少ない中性カーボンブラックが好ましく用いられる。
本発明に係るインクに含有する顔料の分散状態の平均粒子径は、50nm以上、200nm以下であることが好ましい。平均粒子径の範囲を当該範囲にすることにより、顔料分散体の安定性およびインクの保存安定性が向上するためである。平均粒子径は、一次粒子または、その凝集体を同体積の球に換算した時の直径(球換算粒径)の平均値であり、この値は電子顕微鏡写真から評価することができる。具体的には、日本電子製透過型電子顕微鏡(JEM2010F)に備えられた画像処理プログラムを使用し、球換算粒径の平均値を算出することができる。即ち、粒子紛体の透過型電子顕微鏡写真を撮影し、一定の視野範囲にある粒子を200個以上測定して各粒子の球換算粒径を求め、その平均値を求めることにより得られた値である。
本発明で用いられる顔料は、分散剤及びその他所望する諸目的に応じて必要な添加物と共に分散機により分散して用いることが好ましい。分散機としては従来公知のボールミル、サンドミル、ラインミル、高圧ホモジナイザー等が使用できる。中でもサンドミルによる分散により製造されるインクの粒度分布がシャープであり好ましい。また、サンドミル分散に使用するビーズの材質はビーズ破片やイオン成分のコンタミネーションの点から、ジルコニアまたはジルコンが好ましい。更に、このビーズ径としては0.3〜3mmが好ましい。
〈アミン類により中和され、インク中に溶解して存在するアクリル共重合樹脂〉
次に、本発明に係るアミン類により中和され、インク中に溶解して存在するアクリル共重合樹脂について説明する。
本発明の水性インクジェットインクは、アミン類により中和されたアクリル共重合樹脂を含有し、かつ当該樹脂がインク中に溶解した状態で存在していることを特徴の一つとする。該アクリル共重合樹脂を含有することで、画像皮膜の耐久性及び耐水性が向上する。
アクリル共重合樹脂の添加量としては、水性インクジェットインクの全量に対して2質量%以上10質量%以下であることが好ましい。樹脂の添加量がこの範囲であると、良好な画像耐久性と射出安定性が両立しやすい。
アクリル共重合樹脂は、酸性基がカルボキシル基またはスルホン酸基であり、且つ酸価が50mgKOH/g以上、300mgKOH/g以下であることが本発明の効果の発現上好ましい。
また、アクリル共重合樹脂としては、疎水性モノマーと親水性モノマーを共重合した樹脂を用いることができる。疎水性モノマーとしては、アクリル酸エステル(アクリル酸n−ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸2−ヒドロキシエチルなど)、メタクリル酸エステル(メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸グリシジルなど)、スチレンなどが挙げられる。親水性モノマーとしては、アクリル酸、メタクリル酸、アクリルアミドなどが挙げられる。
アクリル共重合樹脂の分子量としては、重量平均分子量で3000から80000のものを用いることができる。皮膜の耐擦過性と射出特性を維持する観点から、重量平均分子量10000から50000のものが好ましい。
アクリル共重合樹脂のガラス転移点(Tg)は、−30℃から100℃程度のものを用いることができる。好ましくは、20℃から80℃程度のものを用いることができる。
ガラス転移点の測定は、測定試料を約1.0mgをアルミパンに入れ、蓋をして秤量を行う。これを熱流束示差走査熱量計DSC−50(島津製作所社製)にて、−50℃からスタート、3℃/分の昇温温度で220℃まで測定を行った。
重合方法としては、溶液重合を用いることが好ましい。溶液重合とは、溶媒に重合モノマーを溶解して溶液となし、その重合モノマーを重合することである。重合に用いる溶媒は特に限定はされないが、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、ホルムアミド、グリセロール、エチレングリコール、ジメチルアセトアミド、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、イソプロピルアルコール、n−ブタノール、シクロヘキサノール、n−ヘキサノール、ピリジン、酢酸、1−メチル−2−ピロリドン、アセトニトリル、メチルエチルケトン、ジオキサン、ジメチルスルホン、スルホランなどを用いることが好ましい。
アクリル共重合樹脂の酸性モノマー由来の酸性基を中和するアミン類としては、アンモニア、アルカノールアミン、アルキルアミン等を用いることができる。例えば、アンモニア、トリエチルアミン、N,N−ジメチルアミノエタノール、N,N−ジブチルアミノエタノール、N−メチル−ジエタノールアミン、2−アミノ−2−メチルプロパノール、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、N,N−ジエチルアミノエタノールなどを用いることができる。中でも、アンモニア、N,N−ジメチルアミノエタノール、N,N−ジブチルアミノエタノール、N−メチル−ジエタノールアミン、2−アミノ−2−メチルプロパノール、N,N−ジエチルアミノエタノールを好ましく用いることができる。特に、沸点が200℃未満のアミン類で中和することは、画像の耐久性向上の観点から特に好ましい。
本発明に係るアミン類により中和され、インク中に溶解して存在するアクリル共重合樹脂は、酸性基がアミンにより部分的に中和されているものも完全に中和されているものも用いることができる。部分的に中和されているとは、酸性基がアミンにより一つでも中和されていればよく、アミン類により中和されたアクリル共重合樹脂がインク中に溶解した状態となればよい。
前記アミン類の添加量としては、アクリル共重合樹脂の酸性基に対して0.5〜1.5倍当量であることが好ましい。
<溶剤>
〔グリコールエーテル類または炭素数が4以上である1,2−アルカンジオール類から選ばれる水溶性有機溶剤〕
次に、本発明に係る水溶性有機溶剤であるグリコールエーテル類、炭素数が4以上である1,2−アルカンジオール類について説明する。
本発明に係るインクは、グリコールエーテル類、または炭素数が4以上である1,2−アルカンジオール類から選ばれる少なくとも1種の水溶性有機溶剤を含有することを特徴の一つとする。
これらの水溶性溶剤の添加量としては、インク全質量に対し1質量%以上20質量%以下が好ましく、特に3質量%以上15質量%以下であることがより好ましい。当該範囲内にすると、画質と保存安定性を両立する観点で好ましい。
グリコールエーテル類としては、例えば、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル等が挙げられる。
また、炭素数が4以上の1,2−アルカンジオール類としては、例えば、1,2−ブタンジオール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−ヘプタンジオールなどが挙げられる。
特に好ましい水溶性有機溶剤は、プロピレングリコールモノアルキルエーテル、ジプロピレングリコールモノアルキルエーテル、トリプロピレングリコールモノアルキルエーテル、1,2−ヘキサンジオールである。更に、プロピレングリコールモノアルキルエーテル、ジプロピレングリコールモノアルキルエーテル及びトリプロピレングリコールモノアルキルエーテルにおいて、モノアルキルエーテル部分の炭素数が1から3の範囲を選択することが、本発明の効果とインクの保存安定性を両立する点において特に好ましい。
〔その他溶剤〕
本発明に係るインクには、本発明に係るグリコールエーテル類、1,2−アルカンジオール類以外にも、本発明の目的効果を損なわない範囲で従来公知の水溶性有機溶剤を添加することができる。
具体的には、本発明に用いることのできる水溶性有機溶剤としては、水性液媒体が好ましく用いられ、例としては、アルコール類(例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、イソブタノール、セカンダリーブタノール、ターシャリーブタノール)、多価アルコール類(例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキサンジオール、ペンタンジオール、グリセリン、ヘキサントリオール、チオジグリコール)、アミン類(例えば、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、N−メチルジエタノールアミン、N−エチルジエタノールアミン、モルホリン、N−エチルモルホリン、エチレンジアミン、ジエチレンジアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ポリエチレンイミン、ペンタメチルジエチレントリアミン、テトラメチルプロピレンジアミン)、アミド類(例えば、ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等)などが挙げられる。
本発明において、例えば記録媒体としてポリ塩化ビニル製のものを用いる場合には、ポリ塩化ビニルに対して膨潤性または溶解性が高い水溶性有機溶剤を用いることで、色材である顔料の定着性を向上することができ好ましい。具体的には、複素環類(例えば、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、シクロヘキシルピロリドン、2−オキサゾリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン等)、スルホキシド類(例えば、ジメチルスルホキシド)等が挙げられる。
〈界面活性剤〉
次に、本発明に係る界面活性剤について説明する。
本発明に係るインクは、フッ素系界面活性剤を含有することを特徴の一つとする。
フッ素系界面活性剤の添加量としては、水性インクジェットインクの全量に対して0.05質量%以上5.0質量%以下であることが好ましい。さらに好ましい範囲としては、0.1質量%以上2.0質量%以下である。
フッ素系界面活性剤は、通常の界面活性剤の疎水性基の炭素に結合した水素原子の代わりに、その一部または全部をフッ素原子で置換したものである。この中でも、分子内にパーフルオロアルキル基もしくはパーフルオロアルケニル基を有するフッ素系界面活性剤が好ましい。
例えば、DIC株式会社製のメガファック(Megafac)F、旭硝子株式会社製のサーフロン(Surflon)、イー・アイ・デュポン・ネメラス・アンド・カンパニー社製のゾニール(Zonyl)、株式会社ネオス製のフタージェントシリーズなどが挙げられる。
また、フッ素系界面活性剤の分類としてアニオン性、ノニオン性、両性などがあるがいずれも好ましく用いることができる。アニオン性のフッ素系界面活性剤としては、株式会社ネオス製のフタージェント100、同150を挙げることができ、ノニオン性のフッ素系界面活性剤としては、例えば、DIC株式会社製のメガファックF470、旭硝子株式会社製のサーフロンS−141、同145等を挙げることができる。また、両性フッ素系界面活性剤としては、例えば、旭硝子株式会社製のサーフロンS−131、同132等を挙げることができる。
また、フッ素系界面活性剤は、水に添加したときにその液の表面張力の低下が大きいものがより好ましく、0.1質量%の添加量で水に添加した時に、その液の表面張力が30mN/m以下となるものがより好ましい。このようなフッ素系界面活性剤として、例えば、株式会社ネオス製のフタージェント150、同400SW、DIC株式会社製のメガファックF443等を挙げることができる。
前記フッ素系界面活性剤は他の界面活性剤と併用して用いることも好ましい。併用する界面活性剤としては、動的な表面張力の低下能が高い、ジオクチルスルホサクシネートなどのアニオン性活性剤、比較的低分子量のポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、アセチレングリコール類、プルロニック型界面活性剤、ソルビタン誘導体などのノニオン性界面活性剤を好ましく用いられる。その他に、シリコン系界面活性剤も用いることができる。シリコン系界面活性剤としては、ジメチルポリシロキサンの側鎖または末端をポリエーテル変性したものが好ましく、例えば、信越化学工業株式会社製のKF−351A、KF−642やビックケミー・ジャパン株式会社製のBYK347、BYK348などが挙げられる。
〈顔料分散剤〉
本発明に係るインクでは、上記の顔料分散において高分子分散剤を用いることができる。
高分子分散剤の添加量としては、顔料に対し10〜100質量%であることが好ましい。
本発明でいう高分子分散剤とは、重量平均分子量が5000以上、200000以下の高分子成分を有する。好ましくは8000以上、50000以下のものを用いることができる。
高分子分散剤の種類としては、スチレン、スチレン誘導体、ビニルナフタレン誘導体、アクリル酸、アクリル酸誘導体、マレイン酸、マレイン酸誘導体、イタコン酸、イタコン酸誘導体、フマル酸、フマル酸誘導体から選ばれた2種以上の単量体からなるブロック共重合体、ランダム共重合体およびこれらの塩、ポリオキシアルキレン、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル等を挙げることができる。酸性の高分子分散剤の場合、中和塩基で中和して添加することが好ましい。また本発明の高分子分散剤は、吸着基が顔料表面に吸着した状態で存在している。
本発明では、特に酸価0以上50以下のポリエチレンオキシド基を含む高分子分散剤が好ましく用いられる。このような高分子分散剤としては、ポリエチレンオキシド基を含む共重合体で、変性ポリアクリレート、変性ポリウレタン、アルキルフェノールエチレンオキシド付加物、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリフロピレングリコールエチレンオキシド付加物等を挙げることができる。高分子分散剤の酸価は0以上50以下で、酸性分として(メタ)アクリル酸、スルホン酸、マレイン酸などを含んでいても、ノニオン性であっても構わない。
酸価0以上50以下のポリエチレンオキシド基を含む高分子分散剤の具体例としては、Disperbyk−190(酸価10mgKOH/g)(ビックケミー・ジャパン株式会社)、フローレンTG−750W(酸価40mgKOH/g)(共栄社化学株式会社)、プルロニックF−68(ノニオン性)(株式会社アデカ製)等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
本発明における酸価とは、高分子分散剤不揮発成分1g中に含まれる酸を中和するのに要する水酸化カリウムのミリグラム数を指し、JIS K−0070の酸価測定、加水分解酸価測定(全酸価測定)等を応用する方法が一例として挙げられる。また、製品の酸価として製造会社より情報提供される場合も多い。その時、製品1g中の酸価として示され、分散剤製品中に溶媒などの揮発成分が含まれる場合は、不揮発成分100%に換算したものとする。
〈その他のインク添加剤及びインクの性質〉
本発明に係るインクには、上記以外にも、必要に応じて出射安定性、プリントヘッドやインクカートリッジ適合性、保存安定性、画像保存性、その他の諸性能向上の目的に応じて、公知の各種添加剤、例えば粘度調整剤、比抵抗調整剤、皮膜形成剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、退色防止剤、防黴剤、防錆剤、pH調整剤等、を適宜選択して用いることができ、例えば、流動パラフィン、ジオクチルフタレート、トリクレジルホスフェート、シリコンオイル等の油滴微粒子、特開昭57−74193号、同57−87988号及び同62−261476号の各公報等に記載の紫外線吸収剤、特開昭57−74192号、同57−87989号、同60−72785号、同61−146591号、特開平1−95091号及び同3−13376号の各公報等に記載の退色防止剤、特開昭59−42993号、同59−52689号、同62−280069号、同61−242871号及び特開平4−219266号の各公報等に記載される蛍光増白剤等を挙げることができる。
また、本発明に係るインクの表面張力は吸水性記録媒体に対する浸透性や非吸水性記録媒体に対する十分な濡れ性を有する必要性から、インクの表面張力は32mN/m以下が好ましく、30mN/m以下に調整することがより好ましい。
《記録ヘッド洗浄液》
次いで、本発明に係る記録ヘッド洗浄液について説明する。
本発明に係る洗浄液は、表面張力が40mN/m以下の溶剤と塩基性化合物を含有しており、インク中に含まれる酸性分含有樹脂の再溶解もしくは再分散に効果的である。
記録ヘッド洗浄液に求められる機能としては、長期間にわたり安定して洗浄能力を維持し、かつ洗浄後の記録ヘッドの射出特性に影響を与えないことが重要である。
表面張力が40mN/m以下の溶剤としては、アルキレングリコールモノアルキルエーテル類あるいはアルカンジオール類が好ましいが、これらに限定されるものではない。
本発明に係る洗浄液に好適に用いることができるアルキレングリコールモノアルキルエーテル類としては、例えば、エチレングリコールモノエチルエーテル(28.2)、エチレングリコールモノブチルエーテル(27.4)、ジエチレングリコールモノエチルエーテル(31.8)、ジエチレングリコールモノブチルエーテル(33.6)、トリエチレングリコールモノブチルエーテル(32.1)、プロピレングリコールモノプロピルエーテル(26.7)、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル(28.8)、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル(28.2)、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル(30.0)等が挙げられる。アルカンジオール類としては、炭素数が4以上の1,2−アルカンジオール類が好ましく、例えば、1,2−ブタンジオール(31.2)、1,3−ブタンジオール(37.8)、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール(36.2)、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール(29.0)等が挙げられる。なお、括弧内の数値は表面張力の値(mN/m)を表す。
本発明において、界面活性剤と溶剤の表面張力の測定方法としては、一般的な界面化学、コロイド化学の参考書等において述べられているが、例えば、新実験科学講座18巻(界面とコロイド)、日本化学会編、丸善株式会社発行:P.68〜117を参照することができ、具体的には、輪環法(デュヌーイ法)、垂直板法(ウィルへイミー法)を用いて求めることができる。本発明では、具体的には、表面張力は、表面張力計CBVP式A−3型(協和科学株式会社)を用いて測定した。
また、前記溶剤の添加量は、洗浄液に対して5質量%以上10質量%以下であることが好ましい。
洗浄液には界面活性剤を含有していることも好ましい。界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、アセチレングリコール類、プルロニック型界面活性剤などが挙げられる。
また、本発明の洗浄液は、高沸点の溶剤を含んでいてもよい。高沸点溶剤としては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、トリエチレングリコール、グリセリン、2−ピロリジノン等が挙げられる。
本発明における塩基性化合物とは、該塩基化合物を0.1mol/L、水に溶かした時にpHが7より大きくなる物質をいう。pH測定方法としては、例えば、東亜電波工業株式会社のデジタルpHメーターHM−30S等を用い、25℃におけるpH値を測定する。
また塩基性化合物の添加量は本発明に係るインクを調整する際に添加したアミン類のモル濃度の0.5倍以上10倍以下であることが好ましい。洗浄液に含まれる塩基性化合物のモル濃度がこの範囲であると、乾燥したインクの樹脂成分を容易に再溶解もしくは再分散させることができる。
本発明に適用可能な塩基性化合物としては、無機化合物で構成されたものでも有機化合物で構成されたものでも良いが、有機化合物で構成されたものを用いることがより好ましい。
無機化合物で構成される塩基性化合物としては、アンモニア、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどの水酸化物や、炭酸カリウム、炭酸ナトリウムなどの炭酸塩、炭酸水素カリウムや炭酸水素ナトリウムなどの重炭酸塩を用いることができる。
有機化合物で構成される塩基性化合物としては、アルカノールアミン類、アルキルアミン類を用いることができる。例えば、トリエチルアミン、N,N−ジメチルアミノエタノール、N,N−ジブチルアミノエタノール、N−メチル−ジエタノールアミン、2−アミノ−2−メチルプロパノール、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、N,N−ジエチルアミノエタノールなどを用いることができる。
中でも、アンモニア、N,N−ジメチルアミノエタノール、N,N−ジブチルアミノエタノール、N−メチル−ジエタノールアミン、2−アミノ−2−メチルプロパノール、N,N−ジエチルアミノエタノールを好ましく用いることができる。
また、本発明に係る洗浄液は、洗浄液が100質量%になるようにイオン交換水等を加える。
本発明に係る洗浄液には、必要に応じて、その他添加剤、例えば、防黴剤、防錆剤等を添加しても良い。
〈洗浄機構〉
図1及び2は、本発明の洗浄機構による吐出口の洗浄プロセスの一例を示す模式図である。
本発明においては、図1及び2に記載の洗浄機構を用いて、インク吐出面をクリーニングブレートを用いたワイピングにより洗浄を施すことが好ましい態様の1つである。
図1において、インクジェットヘッド1は、吐出面には撥水膜2が設けられている。また、洗浄液容器4中に本発明に係る洗浄液5が充填されており、洗浄液5中には、ブレード状のワイピング部材3が設置されている。
このワイピング部材3は、回転軸7の回転により、ポジションP1〜P4まで回転をしながら移動していく。ポジションP2は洗浄液5中を移動し、液外に移動する時に洗浄液5を同伴しながら回転し、ポジションP4でインクジェットヘッド下部に接触を開始し、撥水膜2に付着したインク皮膜を、剥離あるいは溶解して、撥水膜2面の洗浄を行う。洗浄が終了したワイピング部材3は、ポジションP2で再び液中に浸漬して、洗浄液5により、ワイピング部材3に付着したインク皮膜等を溶解、除去する。
図1においては、回転軸7の1枚のブレード状のワイピング部材3を取り付けた例を示したが、一定の間隔をおいて、2枚、3枚、4枚等の複数枚設置した構成を取っても良い。
また図2に関しては、インクジェットヘッド1が移動することにより、布ワイピング部材6とインクジェットヘッド下部が接触し、撥水膜2に付着したインク被膜を剥離あるいは溶解して、撥水膜2面の洗浄を行う。洗浄が終了した布ワイピング部材6は、回転軸7により回転し、再び液中に浸漬して、洗浄液5により、布ワイピング部材6に付着したインク皮膜等を溶解、除去する。
本発明の洗浄機構は、プリンタを使用する環境やインクの種類により適正な頻度で入れることができる。特に、使用するインクの樹脂量が多い場合や湿度の低い環境でプリントを行う場合は、プリント中の数スキャン毎にこの洗浄機構を入れることが好ましい。
《ノズルプレート》
インクは、各インク室から供給されノズルプレートに形成されたノズルから吐出されるが、本発明においては、ノズルプレートの表面はフッ素樹脂により撥インク処理が施されたものを用いる。それによりノズルプレートの撥インク性が向上し、本発明に係わるインクがノズルプレート表面に残りづらく、また、残った場合でも洗浄しやすいため、インクの出射特性が向上する。
記録ヘッドのノズルプレートの材質としては、金属、セラミックス、シリコン、ガラス、プラスチック等であり、好ましくはチタン、クロム、鉄、コバルト、ニッケル、銅、亜鉛、スズ、金等の単一もしくはニッケルーリン合金、スズ−銅−リン合金(リン青銅)、銅−亜鉛合金、ステンレス鋼等の合金や、ポリカーボネイト、ポリサルフォン、ABS樹脂(アクリルニトリル・ブタジエン・スチレン供重合)、ポリエチレンテレフタレート、ポリアセタール又は各種の樹脂で形成される。
〈ノズルプレートの撥インク膜〉
本発明のノズルプレートの撥インク膜はフッ素樹脂を含有することを特徴とする。
フッ素樹脂を含有する撥インク膜は、本発明に係るインクに含有されているフッ素系界面活性剤や樹脂がノズルプレートに付着しづらく、かつ、インクが残った場合でも容易に洗浄することができる。
フッ素樹脂としては、ポリテトラフルオロエチレン、ポリパーフルオロアルコキシブタジエン、ポリフルオロビニリデン、ポリフルオロビニル、ポリジパーフルオロアルキルフマレート等を単独、あるいは共重合物や混合物として用いられる。フッ素樹脂の構造は、主鎖に環状構造を有する含フッ素共重合体であることが本発明に係るインクの撥インク性の観点で特に好ましい。
フッ素樹脂は市販されているものを採用することができ、PTFE、FEP、PFA、AF1600、AF1061、AF2400(デュポン株式会社製)、サイトップシリーズのCTX−809A、CTX−107A、CTL−109M(旭硝子株式会社製)等を挙げることができる。
前記フッ素樹脂は水や有機溶媒を媒体とした分散物として、またはフッ素系の溶媒に溶解して塗布し、膜厚0.1〜2μm程度のフッ素樹脂の撥インク膜を形成する。なお、フッ素樹脂の塗布膜は、塗布後加熱処理することによって接着強度を向上させることができる。
《記録媒体》
次に、本発明に係る非吸水性記録媒体について説明する。
本発明に係るインクは、塩化ビニルシートなどの非吸収性媒体へのプリントはもとより、普通紙、コート紙、インクジェット専用紙などへのプリントに適している。
非吸収性記録媒体としては、従来、各種の用途で使用されている広汎な合成樹脂が全て対象となり、具体的には、例えばポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリウレタン、ポリプロピレン、アクリル樹脂、ポリカーボネート、ポリスチレン、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体、ポリエチレンテレフタレート、ポリオレフィン、ポリブタジエンテレフタレート等が挙げられ、これらの合成樹脂基材の厚みや形状は何ら限定されない。また、ガラス、タイル、ゴム、合成紙、鉄、銀、銅、アルミニウム等の金属類、又はそれら各種金属を蒸着により製造した金属プレート、ステンレスや真鋳等の合金等も挙げられる。低吸収性または吸収性記録媒体としては、普通紙(例えば、コピー紙、印刷用普通紙)、コート紙、アート紙、インクジェット専用紙、インクジェット光沢紙、ダンボール、木材などが挙げられる。
特に、良好な画像と高い画像堅牢性が得られる好ましい非吸水性記録媒体は、記録面側に少なくともポリ塩化ビニルを有する記録媒体である。
《加熱を用いた後処理》
本発明の効果を更に高めるために、記録媒体上に付与したインクを加熱することが好ましい。
記録媒体上に付与したインクに、加熱により物理的なエネルギーを付与することで、印刷物の更なる平滑性を付与することができ、発明の効果を更に高めることができる。
加熱は、画像形成装置内蔵の加熱機で行っても、別に設けた加熱機で行っても良い。例えば加熱手段としては、定着ローラーや定着ベルト内にハロゲンランプヒーター等を内臓させることにより、加熱を行うことができる。
また、加熱を用いた後処理には、本発明の効果が十分発揮させるだけのエネルギーを画像に与えれば良いが、加熱する温度としては、40〜55℃の範囲が好ましい。
以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、実施例において「部」あるいは「%」の表示を用いるが、特に断りがない限り「質量部」あるいは「質量%」を表す。
実施例1
(ブラック顔料分散体の調製)
イオン交換水66%、2−ピロリジノン10%に対して、表1に示す顔料、高分子分散剤を混合し、直径0.5mmのジルコニアビーズを体積率で80%充填した横型ビーズミル(アシザワ製 システムゼータミニ)を用いて分散し、その後、ジルコニアビーズを除去してブラック顔料の含有量が15%のブラック顔料分散液K−a、K−b、K−c、K−dを調製した。
なお、表1中、Disperbyk−190、フローレンTG−750Wは製品中に水分を含むため、含有する固形分量を有効成分としてインクを作製した。高分子分散剤の中和は酸価より中和に必要な塩基の量を求めて、表1に記載の塩基を添加した。
Figure 2011126147
EO基:エチレンオキシド基
Disperbyk−190(ビックケミー・ジャパン株式会社製)
ジョンクリル683(BASFジャパン株式会社製)
プロルニックF−68(株式会社アデカ製)
(シアン顔料分散体の調整)
上記ブラック顔料分散体の調製において、顔料をカーボンブラックに代えて、C.I.ピグメントブルー15:3を用いた以外は同様にして、シアン顔料分散体C−a、C−b、C−c、C−dを調製した。
(アクリル共重合樹脂の合成)
滴下ロート、還流管、窒素導入管、温度計および攪拌装置を備えたフラスコに2−プロパノールを465部入れて窒素をバブリングしながら加熱還流した。そこへメタクリル酸メチル195部とアクリル酸2−エチルヘキシル32.5部、メタクリル酸22.5部の混合液に開始剤のAIBN(アゾビスイソブチロニトリル)1.8部を溶解させた液を滴下ロートより2時間かけて滴下した。滴下後さらに5時間加熱還流を続けた後に放冷し、減圧下で2-プロパノール留去してアクリル共重合樹脂を得た。
(水性インクジェットインクの調製)
(インクセット1の調製)
下記ブラックインクK1、シアンインクC1から成るインクセット1を作製した。
(ブラックインクK1)
前記アクリル共重合樹脂の6部をイオン交換水30部に加え、ここへN,N−ジメチルアミノエタノールを該アクリル共重合樹脂の酸性基に対して1.05倍の化学当量数相当となる量を加え、60℃に加熱攪拌して溶解した。放冷後、表2に記載の通りに、顔料分散液K−a、溶剤及び界面活性剤を記載量(数値は質量部)と100部になるようイオン交換水を加え混合し、調製後、5μmフィルターにてろ過し、ブラックインクK1を得た。
(シアンインクC1)
ブラックインクK1の作製において、ブラック顔料分散液K−aをシアン顔料分散液C−aに変更した以外はブラックインクK1と同様にしてシアンインクC1を得た。
(インクセット2〜10の調製)
インクセット1の調製において、表2に記載の通りに、顔料分散液、アミン類により中和されたアクリル共重合樹脂、溶剤、界面活性剤の種類や添加量を変更した以外は同様にしてインクセット2〜10を調製した。
表2において、使用した化合物は以下の通り。
(アミン類)
DMAE:N,N−ジメチルアミノエタノール
(有機溶剤)
DPGPE:ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル
1,2−HDO:1,2−ヘキサンジオール
DMI:1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン
2−PDN:2−ピロリドン
PG:プロピレングリコール
(界面活性剤)
フタージェント100C
(0.1質量%を水に添加したときのその液の表面張力 33mN/m)
フタージェント250
(0.1質量%を水に添加したときのその液の表面張力 26mN/m)
フタージェント400SW
(0.1質量%を水に添加したときのその液の表面張力 21mN/m)
フタージェント501
(0.1質量%を水に添加したときのその液の表面張力 20mN/m)
オルフィンe1010(日信化学工業株式会社製)
Figure 2011126147
(ヘッド洗浄液の調製)
表3に記載の通りに、塩基性化合物、溶剤及び界面活性剤を記載濃度もしくは記載量(数値は質量部)と洗浄液全体が100部になるようイオン交換水を加え混合し、調製後、5μmフィルターにてろ過し、洗浄液1〜11を得た。
Figure 2011126147
表3において、使用した化合物は以下の通り。なお、表2で使用されている記号と同じ記号のものは、同一の意味を表す。
AMP:2−アミノ−2−メチルプロパノール
TEG:トリエチレングリコール(表面張力:45.2mN/m)
1,3−BDO:1,3−ブタンジオール(表面張力:37.8mN/m)
2−PDN:2−ピロリドン(表面張力:47.0mN/m)
(ノズルプレートの撥インク膜の形成)
(撥インク膜A)
厚さ50μmのポリイミドフィルム上にフッ素樹脂からなるサイトップCTX−107A(旭硝子株式会社製)をCT−solv.100(沸点100℃ 旭硝子株式会社製)で2%まで希釈し、ワイヤバーを用いて乾燥膜厚が0.2μmとなるように塗布後、150℃で30分間加熱処理をおこなった。このプレートにノズルを設け、フッ素樹脂の撥インク膜をもつノズルプレートを作製した。
(撥インク膜B)
多孔質窒化ケイ素のタブレットに、シス−(1,3,5,7−テトラヒドロキシ)−1,3,5,7−テトラフェニルシクロテトラシロキサンを含浸させた。このタブレットを真空槽内にセットしておき、ニッケル製のノズルプレートをインクが吐出する面を蒸着源に向け、同真空槽内にセットした。0.1Torr以下まで排気し、予めセットされたタブレットをランプの輻射熱で加熱し、シス−(1,3,5,7−テトラヒドロキシ)−1,3,5,7−テトラフェニルシクロテトラシロキサンを30秒間蒸発させノズルプレート表面に反応あるいは吸着させた。形成された蒸着層の厚さは約500Åであり、ノズル孔内には蒸着物の存在は認められなかった。250℃で2時間加熱した後、窒素雰囲気中、ノズルプレート表面に電子線を100キロボルトの加速電圧で照射して蒸着層を安定なシリコーン樹脂とし、シリコーン樹脂の撥インク膜をもつノズルプレートを作製した。
以上得られた、インクセットとヘッド洗浄液及びノズルプレートを 表4に示す組み合わせにして、下記の評価を行い、結果を表4に示す。
なお、ポリ塩化ビニル製の記録媒体へのプリント中は、記録媒体を裏面から加温して、画像記録時の記録媒体の表面温度が45℃になるようにヒーターで制御した。記録後は、加熱ファンを用いて記録物を乾燥した。なお、記録媒体の表面温度は、非接触温度計(IT−530N形:株式会社堀場製作所製)を用いて測定した。
(カラーブリードの評価)
上記撥水処理をおこなったノズルプレートを用いたノズル口径28μm、駆動周波数18kHz、ノズル数512、最小液適量14pl、ノズル密度180dpi(dpiとは1インチ、即ち2.54cm当たりのノズル数を表す)であるピエゾ型ヘッドを搭載し、最大記録密度が1440×1440dpiであるオンデマンド型インクジェットプリンタに、各インクセットを装填した。
次いで、各インクセットをポリ塩化ビニル製の記録媒体であるdigitalvinyl(メタマーク製)に印字解像度:720dpi×720dpi、ヘッド搬送速度:200mm/secの双方向プリントの条件で出射し、シアンベタ地の上に巾100μmの黒細線をプリントした後、目視観察し、下記の基準に従ってカラーブリード耐性の評価を行った。
5:細線とベタの境界線がはっきりしている
4:わずかに境界がにじんでいる箇所があるが、実用上問題のない品質である
3:境界部ににじみが認められるが、実用上許容限界内の品質である
2:境界部で明らかなにじみの発生が認められ、線幅が1.5倍ほどとなり、実用上問題となる品質である
1:細線とベタ部の境界が不明瞭な品質であり、ブリード耐性が極めて乏しい。
(洗浄機構による射出安定性の評価)
上記撥水処理をおこなったノズルプレートを用いたヘッドのノズルがすべて正常に射出していることをノズルチェックパターンの印字にて確認後、スーパーファイン専用紙(セイコーエプソン社製)に、100cm幅×100cm幅のフルカラー画像を10枚連続でプリントした(720dpi×720dpi)。この間、クリーニング、メンテナンスは実施しなかった。 次いで、キャップポジションにインクジェットヘッドを待機させ、キャップをしない状態で10分放置した後、100cm幅×100cm幅のフルカラー画像を1枚プリントし、図2の洗浄機構を用いて、各洗浄液によるワイピングを行った。1インクジェットヘッドにつき、布ワイピング部材によりノズルプレートを一度洗浄することをワイピング1回として、ワイピングを1回行った。この後、ノズルチェックパターンの印字を行い、欠パターンの有無を確認した。 上記ワイピング操作による洗浄結果を、下記基準に従って評価し、これを洗浄性の尺度とした。
5:1回目のワイピングで、ノズル曲がりやノズル欠は解消される
4:1回目のワイピングではノズル曲がりやノズル欠は解消されないが、2回目のワイピングで解消される
3:2回目のワイピングではノズル曲がりやノズル欠は解消されないが、3回目のワイピングで解消される
2:3回目のワイピングではノズル曲がりやノズル欠は解消されないが、4回目のワイピングで解消される
1:4回目のワイピングではノズル曲がりやノズル欠は解消されず、洗浄液を軟性ポリウレタン樹脂(ルビセル:東洋ポリマー株式会社製)に付着させたものを、インクジェットヘッドの吐出面に直接手で押しあてて洗浄し、ノズル曲がりやノズル欠が解消される。
(耐擦過性)
上記カラーブリードの評価と同様のプリント条件にて、ポリ塩化ビニル製の記録媒体であるdigitalvinyl(メタマーク製)に、各インクセットのブラックインクで20cm×20cmのベタ画像をプリントした後、一晩乾燥させた。その後、各ベタ画像について、画像を乾いた木綿(カナキン3号)で擦り、下記基準に従って耐擦過性を評価した。
3:30回より多く擦っても画像は殆ど変化しない
2:10〜30回未満擦る間に画像濃度が低下する
1:10回未満擦る間に画像濃度が低下する
(画像光沢の評価)
上記作成した各黒ベタ画像について、印字部分の光沢感を目視観察し、下記の基準に従って評価を行った。
4:印字部と未印字部との光沢差が全くなく、光沢性に優れる
3:印字部と未印字部との光沢差が若干みられるが、画像品質に問題はない
2:印字部と未印字部との光沢差が認識でき、画像品質は許容できない
1:印字部と未印字部との光沢差が大きく、著しい画質低下がみられる。
Figure 2011126147
表4に記載の結果より、本発明の要件を満たすインクと洗浄液及びノズルプレートの組合せは、カラーブリード、ヘッドの洗浄性、画像の耐擦過性及び画像の光沢感が良好であることがわかる。
本発明の洗浄機構による吐出口の洗浄プロセスの一例を示す模式図。 本発明の洗浄機構による吐出口の洗浄プロセスの一例を示す模式図。
1 インクジェットヘッド
2 撥水膜
3 ワイピング部材
4 洗浄液容器
5 洗浄液
6 布ワイピング部材
7 回転軸
P1〜P4 ワイピング部材の位置

Claims (6)

  1. 水性インクジェットインクを記録ヘッドから吐出させて記録を行い、前記記録ヘッドの吐出口を洗浄液により洗浄するインクジェット記録方法において、前記水性インクジェットインクは少なくともa)顔料、b)アミン類により中和され、前記インク中に溶解して存在するアクリル共重合樹脂、c)グリコールエーテル類または炭素数が4以上である1,2−アルカンジオール類から選ばれる少なくとも1種の水溶性有機溶剤及びd)フッ素系界面活性剤を含有しており、前記記録ヘッドのノズルプレートの撥インク膜がフッ素樹脂からなり、前記洗浄液が少なくとも表面張力40mN/m以下の溶剤と塩基性化合物を含有すること特徴とするインクジェット記録方法。
  2. 前記フッ素系界面活性剤が、水に0.1質量%添加したときにその液の表面張力が30mN/m以下となるものであることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録方法。
  3. 前記洗浄液に含まれる塩基性化合物のモル濃度が前記水性インクジェットインクを調製する際に添加したアミン類のモル濃度の0.5倍以上10倍以下であることを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェット記録方法。
  4. 前記顔料が、酸価0以上50以下のポリエチレンオキシド基を含む高分子分散剤を用いて分散された顔料であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のインクジェット記録方法。
  5. 画像記録時に、記録媒体上に付与したインクを加熱することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載のインクジェット記録方法。
  6. 非吸水性記録媒体に記録を行うことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のインクジェット記録方法。
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