JP2011121694A - エレベータの音声アナウンス制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】緊急事態が発生した際、かご内の乗客及び乗場の乗客が音声アナウンスが聞こえなくなることを防ぎ、乗場の乗客に避難の呼びかけを有効に行えるエレベータの音声アナウンス制御装置を提供する。
【解決手段】かご3、平常運転モード又は避難運転モードの切替信号を出力するモード切替部30、火災検出装置22、かご内放送装置9、各乗場放送装置19、音声アナウンスデータを記憶する音声記憶部34、音声記憶部34から音声アナウンスデータを読出し音声アナウンスデータの音量レベルを変えて各乗場放送装置19及びかご内放送装置9に出力する音量調整部32、音量調整部32に対してモード切替部30から通知された切替指令信号を出力する運転制御部28を備え、運転制御部28は避難運転実施時、音量調整部32に対し、各乗場放送装置19及びかご内放送装置9による音声アナウンスの音量ボリウムを段階的に上げる。
【選択図】図2
【解決手段】かご3、平常運転モード又は避難運転モードの切替信号を出力するモード切替部30、火災検出装置22、かご内放送装置9、各乗場放送装置19、音声アナウンスデータを記憶する音声記憶部34、音声記憶部34から音声アナウンスデータを読出し音声アナウンスデータの音量レベルを変えて各乗場放送装置19及びかご内放送装置9に出力する音量調整部32、音量調整部32に対してモード切替部30から通知された切替指令信号を出力する運転制御部28を備え、運転制御部28は避難運転実施時、音量調整部32に対し、各乗場放送装置19及びかご内放送装置9による音声アナウンスの音量ボリウムを段階的に上げる。
【選択図】図2
Description
本発明はエレベータの音声アナウンス制御装置に関する。
近年、火災等の災害が発生した場合に、積極的にエレベータを利用して、迅速に住人を避難階へ避難させることができるエレベータを提供することが考えられている。
従来、高層ビルなどの火災等の災害時に、エレベータを使用してビル内の在館者を安全に避難させるための避難誘導等を行うエレベータの避難運転装置が知られている(例えば特許文献1、2参照)。特許文献1は、各階毎に設置されたスピーカやインフォメーション装置などで、避難誘導を行うためのアナウンスやインフォメーションを表示する点を開示する。特許文献2は、地震や火災が発生し、エレベータが管制運転に切り換わったときには、乗場の利用者にその旨を報知し、かつ速やかに避難行動をとるように誘導して安全を図ることを可能とする非常報知システムを開示する。
また、火災警報機に関し、警報発報開始時に、人に急激に緊迫感を与えず、心身的なショックや不快感を少なくさせるようにした火災警報装置が知られている(特許文献3参照)。特許文献3は、火災警報装置が、単に誤報頻発を嫌うことによる地区音響常時停止動作の誘発を防止することを可能とする点を開示する。
しかしながら、火災が発生して、緊急事態になると、エレベータのかご内にいる乗客と、乗場にいる乗客とはパニック状態になり、大きな声で叫びながら救助を求めてしまう。その結果、避難運転が行われている時に、かご内とすべての乗場とで放送される、音声のアナウンスが聞こえなくなるなどの問題点がある。
そこで、本発明は、上記の課題に鑑み、緊急事態が発生した際、かご内の乗客及び乗場にいる乗客が音声アナウンスを聞こえなくなることを防ぎ、乗場にいる乗客に対して避難の呼びかけを有効に行えることを可能とするエレベータの音声アナウンス制御装置を提供することを目的とする。
このような課題を解決するため、本発明の一態様によれば、複数の階床を有する建屋に設けられた昇降路を昇降するかごと、このかごの運転モードを平常運転モードおよび避難運転モードの間で切替えし、切替指令信号を出力するモード切替部と、このモード切替部に対して火災発生信号を通知する火災検出装置と、この火災検出装置によって検知される火災の発生を前記かご内に放送するかご内放送装置と、それぞれこのかご内放送装置とともに前記火災の発生を各階床の乗場に放送する乗場放送装置と、これらの乗場放送装置および前記かご内放送装置に対して供給される音声アナウンスデータを記憶する音声記憶部と、この音声記憶部から前記音声アナウンスデータを読出し、この音声アナウンスデータの音量レベルを変えて各乗場放送装置および前記かご内放送装置に出力する音量調整部と、この音量調整部に対し、前記モード切替部から通知された前記切替指令信号を出力する運転制御部と、を備え、この運転制御部は避難運転時、前記音量調整部に対し、前記各乗場放送装置および前記かご内放送装置による注意喚起用の音声アナウンスの音量ボリウムを段階的に上げるよう指令することを特徴とするエレベータの音声アナウンス制御装置が提供される。
本発明によれば、緊急事態が発生した際、かご内の乗客及び乗場にいる乗客に確実に音声アナウンスを知らせることができるようになり、乗場にいる乗客に対して避難の呼びかけを有効に行えるようになる。
以下、本発明の実施の形態に係るエレベータの音声アナウンス制御装置について、図1乃至図8を参照しながら説明する。尚、各図において同一箇所については同一の符号を付すとともに、重複した説明は省略する。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態に係るエレベータの音声アナウンス制御装置は号機単体の運転制御を行う単体制御盤に実装される。この音声アナウンス制御装置は火災報知器や監視盤からの火災発生信号を受信すると、エレベータを平常運転から避難運転に切替える。避難運転に切替えると、音声アナウンス制御装置は、かご内で放送を行う報知器、乗場の報知器に対し、音声アナウンスの音量を大きくして放送させると共に、乗場呼び登録に応答する直前の一定時間から、エレベータが乗場呼び登録した乗場のみ、エレベータが近づくこと、及び乗客へ冷静な避難行動をとること等を促すなど注意喚起の音声アナウンスを放送する。
本発明の第1の実施形態に係るエレベータの音声アナウンス制御装置は号機単体の運転制御を行う単体制御盤に実装される。この音声アナウンス制御装置は火災報知器や監視盤からの火災発生信号を受信すると、エレベータを平常運転から避難運転に切替える。避難運転に切替えると、音声アナウンス制御装置は、かご内で放送を行う報知器、乗場の報知器に対し、音声アナウンスの音量を大きくして放送させると共に、乗場呼び登録に応答する直前の一定時間から、エレベータが乗場呼び登録した乗場のみ、エレベータが近づくこと、及び乗客へ冷静な避難行動をとること等を促すなど注意喚起の音声アナウンスを放送する。
図1はエレベータの構成図である。エレベータ1は、昇降路2内に設置されたかご3と、メインロープ4が巻き掛けられる巻上機5と、昇降路2内に設けられたカウンターウェイト6と、かご呼び及び乗場呼びに応じてかご位置により方向を選択し、昇降方向指令、速度パターンに沿った加減速制御、ドア開閉等に必要な制御、及び音声アナウンスの音量制御を司る制御盤7(音声アナウンス制御装置)とを備える。
かご3の内部にはかご内操作盤8と、それぞれこのかご内操作盤8によって動作を制御されるかご内スピーカ9(かご内放送装置)、かご内ブザー10(ブザー発生装置)、及びかご内集音装置11とが設けられている。かご内スピーカ9は音声アナウンスを放送する。かご内ブザー10は警報音を鳴らす。かご内集音装置11はかご3内の音声を集音するマイクと、このマイクからの電気信号を制御盤7宛てに送る回路基板とを有する。かご内操作盤8と制御盤7とはテールコード12によって接続されており、これらの間で互いに制御信号であるかごシリアル伝送信号を伝達可能になっている。
建屋の昇降路2の上部に設置された巻上機5は、メインロープ4が巻掛けられるシーブと、このシーブを回転駆動する巻上モータ13とを有する。この巻上モータ13のシャフトにはパルスジェネレータ14が取付けられている。パルスジェネレータ14は遮光時間を計測する方法などを用いてモータシャフトの回転角度又は回転数を検出する。パルスジェネレータ14は回転角度や回転数を制御盤7へ出力する。制御盤7は、信号線15を介して巻上機5へモータ制御指令信号を通知し、巻上モータ13の回転を制御する。
また、建屋の各階には昇降路2とつながる乗場16が設けられている。各乗場16の建屋躯体には乗降口が形成され、この乗降口の脇の壁面には、それぞれ配線17によって制御盤7と接続された乗場呼び登録装置18、乗場スピーカ19(乗場放送装置、ブザー発生装置)、及び乗場集音装置20が設けられている。乗場呼び登録装置18はかご呼び登録用のボタンを有する。乗場スピーカ19は制御盤7からの音声アナウンスデータを増幅する回路を有する。乗場スピーカ19はブザー音を発報する機能も有する。乗場集音装置20は乗場16における音声を集音するマイク、及びマイクからの電気信号を制御盤7宛てに送る回路基板を有する。乗場呼び登録装置18、乗場スピーカ19、及び乗場集音装置20は各種表示機器類とともに乗場操作盤21に設けられる。
また、建屋の複数の箇所には火災を検知する火災センサが設けられており、これらの火災センサから出力される信号は火災検出装置22によって収集される。火災検出装置22は、配線23により制御盤7と接続されており、火災を検知した場合、火災検出信号を制御盤7へ通知する。
制御盤7は、かご3のかご位置や昇降速度の検出、巻上モータ13に対する速度指令、呼び登録処理、エレベータ1全体の運転制御、火災発生のかご3内及び各階の乗場16への報知、及び火災報知を行う際の音声アナウンスの音量制御を行う。制御盤7はCPU、ROM及びRAMなどからなる。
図2は制御盤7の機能ブロック図である。同図中、既述の符号はそれらと同じ要素を表す。
乗場呼び登録記憶制御部24は、かご内操作盤8及び各乗場操作盤21のそれぞれからの呼びをRAMに登録する。
かご位置検出制御部25(位置検出部)は、昇降路2におけるかご3のかご位置及びかご3の昇降速度を取得する。かご位置検出制御部25はパルスジェネレータ14から、かご3の昇降距離に比例したパルス数のパルス信号を入力され、これらのパルス列をカウントすることによってかご位置を取得する。かご位置検出制御部25は、パルス信号を微分演算することにより、かご3の速度を求める。
減速開始演算制御部26(速度指令生成部、タイミング生成部)は、かご3の速度指令を生成する機能と、かご3内スピーカ11及び各乗場スピーカ19への放送を開始するタイミングを生成する機能とを有する。
減速開始演算制御部26は、乗場呼び登録記憶制御部24からの呼び登録に応じて、予め保持するかご3の複数種類の運転速度のパターンの中からいずれかを読出す。減速開始演算制御部26は、速度パターンと、かご位置検出制御部25からのかご位置とに基づいて速度指令を生成する。減速開始演算制御部26は、この速度指令と、かご位置検出制御部25からの速度とに基づいて、トルク指令値を演算して運転制御部28に出力する。
また、減速開始演算制御部26は、かご3がいずれかの階床に着床する前に、かご内スピーカ9及び乗場スピーカ19による音声アナウンスを放送するタイミングを出力する。減速開始演算制御部26は複数の速度パターンを記憶するパターン記憶部27を有する。パターン記憶部27には予め設定された複数種類の速度パターンデータや階床間の距離データ等が書込まれている。速度パターンについて更に図3を参照して述べる。
図3(a)は速度パターンの一例を示す図である。縦軸はかご枠の移動速度を、横軸は時間を表す。時間t1の走行開始時間から時間t4の停止時間までのかご枠の速度の変化が示されている。速度パターン40に沿う速度制御を受けて、かご3は、出発階を出発した時点t1から時点t2まで一定の加速度で加速され、時点t2にて定格速度に達すると、時点t3まで定格速度を保ち、時点t3経過後に一定の減速度で速度を下げていき時点t4で行先階に到着し停止する。
パターン記憶部27からの速度パターン40に合致した速度でかご3が走行するように、制御盤7は巻上機5の巻上モータ13の回転量、回転角速度を制御するようにしている。
本実施形態では、制御盤7が、火災が発生したことが検知された後にも、建屋にいる人を避難させるためにエレベータ1が運転を一定期間続けるようにしている。火災発生後、かご3が例えば1階を出発階としてかご3が上昇するときに、例えば3階の乗場16にて人が乗場呼びボタンを登録したとする。この場合、3階の乗場16のみ、乗場スピーカ19の音声を1ステップあげるように制御盤7がオペレーションを実行し、3階の人に注意喚起を促すようにしている。併せて、制御盤7はかご3内の人に対して降車せずに乗車中のかご3を利用して基準階へと行くよう案内するようにもしている。
特定階の乗場16のみ音声アナウンスを行うという理由は、特定階の人に対して、「エレベータが近づいているので速く乗って下さい」、「エレベータが近づきます」といった特殊のアナウンスにより注意を喚起させるためである。「火災が発生しているため、速く1階へ移動して下さい」という旨を、これからエレベータ1を利用しようとする人に知らせるためである。
本実施形態では、この音声アナウンスを3階の乗場スピーカ19に放送させるタイミングを、減速開始演算制御部26が決める。図3(b)に示すように、速度パターン40を積分して得られる面積Sはかご3の移動距離を表す。階間距離の値は既知である。停止階と、到着階とが与えられると、減速開始演算制御部26はかご位置検出制御部25から取得したかご3の位置及び速度により、かご位置が到着階からどの程度手前であるかを演算するようにしている。
図3(c)のように、累積的な走行距離S1が逐次求められる。パターン記憶部27には、全ての階床について、各階から上から又は下からどの程度手前の距離にて音声アナウンスを開始させるかを示す開始点として所定距離S2の値が予め保持されている。図3(d)のように、減速開始演算制御部26はかご位置と到着階との間の残りの距離がこの距離S2よりも小さくなるタイミングを生成し、このタイミングを運転制御部28へ出力するようにしている。S2の値はシミュレーションやフィールドテストにより決められる。
減速開始演算制御部26は、かご3の走行距離S1が距離S2の範囲に入ったかどうかを判定し、走行距離S1がこの距離S2に入った場合、かご3内及び乗場16でのスピーカの音量を1ステップ上げる契機とする信号を出力するようにしている。
また、図2の運転制御部28は呼び登録処理、エレベータ運転モードの管理、巻上機5への速度指令等を行う。運転制御部28は、乗場呼び登録記憶制御部24に登録された呼び登録に応じて、現在のかご位置と呼び登録階とからかご3の運転方向を決定し、運転方向及び呼び登録階である目的階を含む指示データを出力する。
走行制御部29は、目的階にかご3を上下移動させるよう巻上機5へトルクに応じた大きさの電流値を与える。
運転モード切替制御部30(モード切替部)は、火災検出装置22から火災検出信号を受信すると、エレベータ1の運転モードを、平常運転モードから避難運転モードに切替える旨のモード切替信号を出力する。モード切替信号は運転制御部28に送られる。
音声アナウンス制御切替制御部31は、音量を維持すること、及び音量を1ステップ上げることのうちのいずれかを示す信号を出力する。音声アナウンス制御切替制御部31は、運転制御部28から、避難運転を示すモード切替信号を通知された場合、音量を1ステップ上げる旨の信号を出力する。
音声アナウンス音量調整制御部32(音量調整部)は、音声アナウンス音量データ記憶制御部33に記憶された「3階です」や館内案内といった既存の音声データを読取り、音声アナウンス制御切替制御部31等からの1ステップ上げる旨の信号を元に、音声が再生される時に1レベル高い音量で再生されるようこの既存の音声データを加工して出力する。更に音声アナウンス音量調整制御部32は、アナウンスデータ記憶制御部34(音声記憶部)に記憶された「エレベータが今火災です。早く乗って下さい」といった特殊なアナウンスデータを読取り、音声アナウンス制御切替制御部31等からの1ステップ上げる旨の信号を元に、再生時1レベル高い音量で再生されるようこの特殊なアナウンスデータを加工して出力する。音声アナウンス音量調整制御部32は、既存の音声データ、及び必要に応じて特殊なアナウンスデータを、乗場音声アナウンス音量調整制御部35と、かご音声アナウンス音量調整制御部36とに送る。
乗場音声アナウンス音量調整制御部35は、既存の音声データ又は特殊なアナウンスデータと、乗場16での乗場スピーカ19の増幅回路に対する1レベル高い増幅を行う旨の指令とを出力する。乗場音声アナウンス音量調整制御部35へは、運転制御部28からの指定階情報も通知され、指定された目的階の乗場操作盤21へデータが送られる。
かご音声アナウンス音量調整制御部36は、既存の音声データ又は特殊なアナウンスデータと、かご3内のかご内スピーカ9の増幅回路に対する1レベル高い増幅を行う旨の指令とを、かご内操作盤8へ出力する。かご音声アナウンス音量調整制御部36は、特殊なアナウンスデータが緊急を要する種類のデータである場合、かごブザー制御部37を呼び出す。このかごブザー制御部37は、かご内操作盤8へ指令を送ると、かご内ブザー10は、特殊なアナウンスが放送される直前にかご内スピーカ9にブザー音を鳴動させる制御回路である。ブザー音によりかご3内の乗客に、緊急事態が発生したことを把握させ、かご内スピーカ9からの放送に注意を傾けさせるようにされている。
制御盤7における処理の流れを述べると、火災発生後、例えば3階で呼び登録が生じた場合、呼びが乗場呼び登録記憶制御部24に登録され、運転制御部28及び減速開始演算制御部26における演算によって、かご3が上階又は下階から3階の所定距離内に入ったかどうかが判定される。
運転制御部28は乗場呼び登録記憶制御部24から呼び登録が生じた階を読込み、その呼び登録したフロア情報を減速開始演算制御部26へ通知する。減速開始演算制御部26はかご位置検出制御部25から情報を取得し、かご3がどこに位置するかを、図3の速度パターン40の面積を用いた比較演算により判断する。かご3の走行距離が、減速するために必要な距離、及び音声アナウンスを開始する距離の範囲に入ったと減速開始演算制御部26が判定すると、かご3が減速すべき時点及び音声アナウンスを開始する時点を運転制御部28へ返す。
運転制御部28は減速開始演算制御部26からの時点が到来すると、音声アナウンス制御切替制御部31を介して音声アナウンス音量調整制御部32へ3階に立つ乗客に対する放送を行う旨の信号を通知する。音声アナウンス音量調整制御部32から3階の乗場スピーカ19へ放送を開始する旨が通知され、乗場スピーカ19は、必要に応じてブザー音を鳴動させてから特殊なアナウンスを行う。
更に運転モード切替制御部30の出力側には、乗場集音制御部38と、かご内集音制御部39とが接続されている。
乗場集音制御部38は運転モード切替制御部30から避難運転モードを表す信号を受信すると、音声アナウンス音量調整制御部32を経由して乗場集音装置20を起動させる。乗場集音装置20が集音した後、乗場集音制御部38は乗場集音装置20から乗場16における音声信号を受信し、この音声信号のレベルを検出あるいは計測する。乗場集音制御部38は、音量レベルの閾値データを保持する閾値記憶部42を有する。乗場集音制御部38は、検出又は計測した乗場16の音量レベルと、閾値とを比較し、音量レベルが閾値よりも低い場合、乗場16での放送音の音量レベルを上げるよう、音声アナウンス音量調整制御部32へ通知する。
かご内集音制御部39も乗場集音制御部38と同様である。音量レベルの閾値データを保持する閾値記憶部43をかご内集音制御部39は有する。このかご内集音制御部39は、避難運転モードが通知されると、かご内集音装置11を起動させる。かご内集音制御部39は、かご内集音装置11からかご3内での音声信号を受信し、検出又は計測したかご3内の音量レベルと、閾値とを比較し、音量レベルが閾値よりも低い場合、かご3内での放送音の音量レベルを上げるよう、音声アナウンス音量調整制御部32へ通知する。
平常運転モード信号を通知されている間は、乗場集音制御部38、かご内集音制御部39はいずれも乗場集音装置20、かご内集音装置11を呼ばないままにされる。
上述の構成の制御盤7が平常運転の際の処理は、運転モード切替制御部30が平常運転モードである旨の信号を運転制御部28へ通知する。運転制御部28は、乗場呼び登録記憶制御部24、減速開始演算制御部26及び走行制御部29と共同してかご3の運行制御を行う。各階に着床する際、運転制御部28は音声アナウンス制御切替制御部31を起動する。音声アナウンス制御切替制御部31は乗客への注意喚起用のアナウンスデータを、アナウンスデータ記憶制御部34から読出し、読出したデータを音声アナウンス音量調整制御部32へ送る。音声アナウンス音量調整制御部32は平常運転時の音量レベルに調整し、読出したデータを乗場音声アナウンス音量調整制御部35及びかご音声アナウンス音量調整制御部36へ送る。これにより、到着階の乗場スピーカ19及びかご内スピーカ9にて例えば「3階です」といった放送が行われる。
次に、制御盤7が避難運転する際の処理について図4、図5、図6を参照して詳述する。
図4は乗場19の音量とかご3内の音量とを上げる処理を説明するためのフローチャートである。
ステップA1において、例えば各階の天井に設けられた火災センサが、熱や煙あるいは炎を検知すると、火災検出装置22は、火災検出信号を出力する。
ステップA2において、運転モード切替制御部30が火災検出装置22から火災発生した旨の信号を伝送されると、運転モード切替制御部30は避難運転モードに切替える。運転モード切替制御部30は、避難運転モード切替信号を運転制御部28へ伝送する。運転制御部28は避難運転モード切替信号を乗場呼び登録記憶制御部24に伝送する。
ステップA3において、乗場呼び登録記憶制御部24から減速開始演算制御部26が呼ばれ、減速開始演算制御部26が放送開始タイミングを取得する。
図5は減速開始演算制御部26の動作を説明するためのフローチャートである。ステップB1のように、減速開始演算制御部26は、かご位置検出制御部25から随時かご位置データを収集している。
乗場呼び登録記憶制御部24が運転制御部28から避難運転モード切替信号を受取ると、運転制御部28は、乗場呼び登録情報を、減速開始演算制御部26へ伝送する。
ステップB2において、減速開始演算制御部26は、乗場呼び登録情報を受信するかどうかを監視しており(Noルート)、乗場呼び登録情報を受取った場合、Yesルートを通り、ステップB3において、乗場呼び登録情報、及びかご位置検出制御部25から受取ったかご位置データに基づいて、速度パターン40の情報を読出す。乗場呼び登録階に着床するための減速開始タイミングと、この登録階で運行サービスを中断あるいは完了させる時間データとを運転制御部28へ返す。
ステップA4において、音声アナウンス制御切替制御部31が起動される。ステップA5において放送開始タイミングが到来したかどうかを音声アナウンス制御切替制御部31は判断し続け(Noルート)、時間が到来した場合、Yesルートを通り、ステップA6において音声アナウンス音量調整制御部32を起動する。
サービス中断のタイミングに基づいて、ステップA7において、音声アナウンス音量調整制御部32は、その間のみ、音声アナウンス音量データ記憶制御部33から、「エレベータが近づく」旨や「このエレベータに乗車して下さい」のような乗客へ避難を促すなどの注意喚起のアナウンスデータを読み出し、これを乗場音声アナウンス音量調整制御部35へ送る。図6に特定階への音声アナウンス報知の制御例を示す。同図にはかご3が下降するときにかご位置よりも下方の階にてアナウンスを行う場合の例が示されている。
ステップA8において、音声アナウンス音量調整制御部32は、既存の音量データの音量レベルよりも一段階大きいレベルの音量データを、乗場音声アナウンス音量調整制御部35と、かご音声アナウンス音量調整制御部36とに伝送する。
ステップA8において、乗場音声アナウンス音量調整制御部35は、乗場呼びが登録された階床の乗場16の乗場スピーカ19にのみアナウンスデータを送る。乗場スピーカ19はアナウンスを行う。
これにより、かご3が乗場呼び登録階から一定距離内に入ったことが出来るタイミングから、エレベータ1がこの乗場呼び登録にてサービスを完了し、かご3が戸閉するまでの間に、乗場呼び登録階のみ、かご3が近づくことや、待ち客へ乗車を促すなど注意喚起の音声アナウンスが放送される。
火災発生時、呼び登録が発生した階のスピーカのみ音声が放送され、かご3内でも放送があるため、かご3内の乗客が3階に降りることをやめさせ、かご3内の乗客が基準階に戻るよう誘導させることができる。
避難運転時に、エレベータ1のかご3内と乗場16とで放送されている音声アナウンスの音量を大きくすることで、たとえ、かご3内の乗客と乗場16に立つ待ち客とがパニック状態になって大きな声で叫びながら救助を求めたとしても、音声アナウンスが聞こえなくなることを防ぐことができるようになる。これと共に、エレベータ1が近づくことや、乗客や待ち客に着床したかご3への乗車を促すなど注意喚起のアナウンスを放送することで、避難時に、乗場16にいる乗客を有効に避難させることが実現できる。
音量出力を突然大音量すると、乗客を驚かせる可能性があるが、この制御によれば音量を徐々に大きくするため、乗客の不安を和らげることもできる。
従来、単に音量を上げるといった報知器や警報装置は種々知られているが、報知や警報の動作がエレベータ運行オペレーションと関連付けされてはない。
本実施形態に係るエレベータの音声アナウンス制御装置では、エレベータ1でかご3が階床に到着する前に、音量を上げることができるため、階床の人に対して注意を喚起することができるようになる。
また、乗場音声アナウンス音量調整制御部35及びかご音声アナウンス音量調整制御部36はともに、放送を開始する前に、ブザー音を発報してもよい。駅のホームに列車が入ってくる直前に流されるブザー音やメロディの例と同様に、かご内ブザー10や乗場スピーカ19がブザー音を流すことにより、各人に注意喚起を行える。
引続き、乗客の声が騒がしくなっても音声アナウンスの音量を十分にするための制御方法について述べる。
図7は集音制御方法を説明するためのフローチャートである。ステップC1にて火災が検出され、運転制御部28へ火災検知が通知される。ステップC2において運転制御部28は避難運転モードへ切替える。
ステップC3において、運転モード切替制御部30は乗場集音制御部38、かご内集音制御部39を起動する。
ステップC4において乗場集音制御部38及びかご内集音制御部39はそれぞれ乗場16及びかご3内の音声を集音して各場所での音量レベルにより騒がしくなったかどうかを判定する。騒がしくない場合は、Noルートを通り、そのまま処理を終えるが、騒がしくなったと判定された場合、Yesルートを通り、ステップC5において乗場集音制御部38は乗場スピーカ19の音量レベルを上げる。必要に応じてかご内集音制御部39はかご内スピーカ9の音量レベルを上げる。
これにより、万一、火災の発生が知れ渡り、建屋に煙が発生して人が大声で叫び始めても、音量レベルが上げられて放送の周知が図れる。人々がパニック状態に陥ることが避けられる。
例えば1階の乗場16における音声レベルの閾値を30db、4階を40あるいは50dbなどと、実験やフィールドテストなどにより予め決めておく。騒音音声のレベルよりも大きいレベルの音量により乗客に対して避難時の行動を確実にとらせることができる。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態に係るエレベータの音声アナウンス制御装置も、エレベータ1の単体制御盤に設けられる。本実施形態でも、火災発生後、いずれかの待ち階の乗場16にて人が乗場呼びボタンを登録したときに、この待ち階の乗場スピーカ19に対してのみ、音声を1ステップあげるように制御盤7がオペレーションを実施し、待ち階の人エレベータ1に乗車する注意喚起を促し、また、かご3内の人に対して乗車中のかご3を利用して基準階へと行くよう案内する。
本発明の第2の実施形態に係るエレベータの音声アナウンス制御装置も、エレベータ1の単体制御盤に設けられる。本実施形態でも、火災発生後、いずれかの待ち階の乗場16にて人が乗場呼びボタンを登録したときに、この待ち階の乗場スピーカ19に対してのみ、音声を1ステップあげるように制御盤7がオペレーションを実施し、待ち階の人エレベータ1に乗車する注意喚起を促し、また、かご3内の人に対して乗車中のかご3を利用して基準階へと行くよう案内する。
第1の実施形態では、減速開始演算制御部26が、かご3の走行距離と、放送を開始するために必要な残り距離とを比較判定して、放送を開始するタイミングを決めていたが、本実施形態では制御盤7は放送開始のタイミングを、図3(a)の速度パターン40の減速開始タイミングt3から逆算して求めるようにしている。タイミングを残り時間から逆算させるようにしている。
乗客による呼び登録が登録されると、減速開始演算制御部26は、予め保持された速度パターン40を読出す。呼び登録された時間より、減速開始演算制御部26は、速度パターン40のt1、t2、t3、t4に相当する時間を求める。減速開始演算制御部26のパターン記憶部27には、階間距離と、放送開始タイミングとの対照表が予め書込まれる。
図8(a)に速度パターン40を示す。図8(b)に階間距離と、放送開始タイミング(t4から逆算した時点t5)との対照表の一例を示す。同図では、1階から3階へ上昇するとき、3階に到着する直前の時点t5で放送を開始する例が示されている。図8(a)、図8(b)の間で同じ符号は同じ要素を表す。
対照表41の階間距離は、1階を基準階とした場合での各階の階高の累積値を表す。h12は1階及び2階間の階間距離、h23は2階及び3階間の階間距離を表す。1階が0(m)であるとした場合、2階の階高情報はh12(m)、3階の階高情報はh12+h23(m)…といったように表される。対照表41の時点t4は、1階からかご3を上昇させるときの3階への到着時間を表す。t4から逆算した時点t5として、t4から2秒前に放送を開始するという情報が示されている。
減速開始演算制御部26は、運転制御部28から、出発階「1」、到着階「3」及び上昇方向という情報を受けると、パターン記憶部27から速度パターン40を読出すとともに対照表41を検索する。対照表41から減速開始演算制御部26が読出した「2秒前」という情報を運転制御部28に返す。運転制御部28は、時間が時点t5になったかどうかを判定し、時点t5になった場合、かご3内及び乗場16でのスピーカの音量を1ステップ上げるための信号を出力するようにしている。
このような構成により、制御盤7は第1の実施形態の例と同様の制御を行う。火災検出装置22が火災検出信号を出力すると、運転モード切替制御部30は火災発生信号を受信し、エレベータ運転モードを平常運転のから避難運転モードに切替えし、避難運転モード信号を運転制御部28へ通知する。
音声アナウンス音量調整制御部32は音声アナウンス制御切替制御部31から放送開始のタイミングが到来したことを通知されると、音声アナウンス音量調整制御部32は音声アナウンス音量データ記憶制御部33から音声アナウンスデータを読込み、既存の音量データの音量レベルよりも一段階大きいレベルの音量で放送されるように、音声アナウンスデータを加工する。このデータは、乗場音声アナウンス音量調整制御部35と、かご音声アナウンス音量調整制御部36とに通知される。これにより、乗場スピーカ19及びかご内スピーカ9から放送が行われる。
このようにして、エレベータ1が避難運転になったときに、かご3及び乗場16のフロア両方のスピーカ音量を1ステップ上げることができ、乗客や待ち客に注意を喚起することができる。音量が徐々に大きくなるようにして放送される。
また、乗場音声アナウンス音量調整制御部35及びかご音声アナウンス音量調整制御部36はともに、放送を開始する前に、ブザー音を発報してもよい。
また、乗場集音制御部38及びかご内集音制御部39はそれぞれ乗場16及びかご3内の音声を集音して各場所での音量レベルにより騒がしくなったかどうかを判定するようにしてもよい。万一、人が大声で叫び始めても、音量レベルが上げられて放送の周知が図れる。
尚、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。上記の実施形態では、音量のステップ幅は1ステップであったが、ステップ幅は例えば2ステップずつ行ってもよい。音声を放送する回数や間隔も種々変更できる。例えばある一定時間が経過すると、音量が更に上がる等の制御を行ってもよい。
上記実施形態では、集音レベルの検出や計測、及び集音レベルと閾値との比較の各処理は制御盤7により行われていたが、この処理をかご内集音装置11あるいは乗場集音装置20が行ってもよい。
また、例えば3階にて呼び登録が生じた場合、制御盤7は避難運転が実行されている間は、4階以降の階を目的階とするアップ登録を禁止する処理を行ってもよい。アップ登録を禁止にすることにより、火災発生後、待ち客が上階に移動することが避けられ、エレベータ1を利用する人の安全性を高められる。
上記実施形態では、制御対象の号機の数は1であったが、本発明は複数台のエレベータを設置し複数の階床に対してサービスする複数号機エレベータに用いてもよい。
また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
1…エレベータ、2…昇降路、3…かご、4…メインロープ、5…巻上機、6…カウンターウェイト、7…単体制御盤、8…かご内操作盤、9…かご内スピーカ(かご内放送装置)、10…かご内ブザー(ブザー発生装置)、11…かご内集音装置、12…テールコード、13…巻上モータ、14…パルスジェネレータ、15…信号線、16…乗場、17…配線、18…乗場呼び登録装置、19…乗場スピーカ(乗場放送装置、ブザー発生装置)、20…乗場集音装置、21…乗場操作盤、22…火災検出装置2、23…配線、24…乗場呼び登録記憶制御部、25…かご位置検出制御部(位置検出部)、26…減速開始演算制御部(速度指令生成部、タイミング生成部)、27…パターン記憶部、28…運転制御部、29…走行制御部、30…運転モード切替制御部(モード切替部)、31…音声アナウンス制御切替制御部、32…音声アナウンス音量調整制御部(音量調整部)、33…音声アナウンス音量データ記憶制御部334…アナウンスデータ記憶制御部(音声記憶部)、35…乗場音声アナウンス音量調整制御部、36…かご音声アナウンス音量調整制御部、37…かごブザー制御部7、38…乗場集音制御部、39…かご内集音制御部、40…速度パターン、41…対照表、42,43…閾値記憶部。
Claims (6)
- 複数の階床を有する建屋に設けられた昇降路を昇降するかごと、
このかごの運転モードを平常運転モードおよび避難運転モードの間で切替えし、切替指令信号を出力するモード切替部と、
このモード切替部に対して火災発生信号を通知する火災検出装置と、
この火災検出装置によって検知される火災の発生を前記かご内に放送するかご内放送装置と、
それぞれこのかご内放送装置とともに前記火災の発生を各階床の乗場に放送する乗場放送装置と、
これらの乗場放送装置および前記かご内放送装置に対して供給される音声アナウンスデータを記憶する音声記憶部と、
この音声記憶部から前記音声アナウンスデータを読出し、この音声アナウンスデータの音量レベルを変えて各乗場放送装置および前記かご内放送装置に出力する音量調整部と、
この音量調整部に対し、前記モード切替部から通知された前記切替指令信号を出力する運転制御部と、を備え、
この運転制御部は避難運転実施時、前記音量調整部に対し、前記各乗場放送装置および前記かご内放送装置による注意喚起用の音声アナウンスの音量ボリウムを段階的に上げるよう指令することを特徴とするエレベータの音声アナウンス制御装置。 - 前記運転制御部に接続され、前記かごの出発階から到達階に至る複数種類の速度パターンを記憶するパターン記憶部と、
このパターン記憶部に記憶されたいずれかの速度パターンにより生成される速度指令に基づき、前記かごを昇降駆動する巻上モータと、
この巻上モータが出力するパルス信号により前記昇降路における前記かごのかご位置を演算する位置検出部と、
この位置検出部からの前記かご位置、前記かごに設けられたかご呼び登録装置からのかご呼び、および前記かごが停止する各階床の乗場に設けられた乗場呼び登録装置からの乗場呼びのそれぞれに基づいて前記パターン記憶部から前記速度パターンを選択し、この速度パターンに従って前記巻上モータへの速度指令を前記運転制御部へ出力する速度指令生成部と、
前記位置検出部からの前記かご位置から前記かごのかご速度を求め、このかご速度、前記速度パターン、および予め保持する距離閾値又は時間閾値をそれぞれ用いて前記かごが前記到着階に着床するまでの残り距離又は残り時間を演算し、前記残り距離又は前記残り時間を前記運転制御部に通知するタイミング生成部とを更に備え、
前記運転制御部は、前記音量調整部に対し、前記残り距離又は前記残り時間から、前記各乗場放送装置および前記かご内放送装置に対して前記音声アナウンスを開始させることを特徴とする請求項1記載のエレベータの音声アナウンス制御装置。 - 前記速度指令生成部がいずれかの階床の前記乗場呼び登録装置より前記乗場呼びを受け、前記運転制御部がこの階床へのかご配車をサービスすることを決定した場合、前記運転制御部はこの乗場呼び登録装置に対してのみ前記音声アナウンスの音量ボリウムをさらに上げることを特徴とする請求項2記載のエレベータの音声アナウンス制御装置。
- 前記かご内の音量を集音するかご内集音装置と、それぞれ各乗場における音量を集音する乗場集音装置と、音量レベルの閾値を記憶する音量閾値記憶部と、前記かご内集音装置が収集した騒音レベルおよび各乗場集音装置が収集した騒音レベルをそれぞれ前記閾値と比較判定する音量判定部と、を更に設け、
この音量判定部がいずれか騒音レベルが前記閾値を越えたと判定した場合、前記音量調整部は前記閾値を越えたいずれかかご内集音装置又は乗場集音装置からの前記音声アナウンスの音量ボリウムを上げることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のエレベータの音声アナウンス制御装置。 - それぞれ前記かご内及び各乗場に設けられ、ブザー音を発するブザー発生装置を備え、
前記音量調整部は、各乗場放送装置および前記かご内放送装置による前記音声アナウンスが開始する直前に各ブザー発生装置にブザー音を鳴動させることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のエレベータの音声アナウンス制御装置。 - 前記運転制御部は前記かご配車のサービスを完了した後、前記かご呼び及び前記乗場呼びに対する応答を制限し、前記かごの運行を基準階への走行に限ることを特徴とする請求項3記載のエレベータの音声アナウンス制御装置。
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-
2009
- 2009-12-10 JP JP2009280313A patent/JP2011121694A/ja active Pending
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