JP2014172715A - エレベータの制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ロープ振れによる管制運転の発動タイミングや管制運転後の戸開時間を最適化し、乗客の安全を確保しつつ、運転サービスの低下を極力防ぐ。
【解決手段】エレベータの制御装置22は、加速度センサ23によって検出された建物の揺れ量と乗りかご14の位置とに基づいてロープの振れ量を推測するロープ振れ推測部31と、乗りかご14内の乗客の人数を検出する乗客人数検出部32aと、乗客の人数に基づいてロープ振れに対する閾値を設定し、ロープの振れ量が閾値を超えた場合に管制運転を発動する管理運転発動部32bと、管制運転が発動されたとき、乗りかご14を最寄階で停止させた後に退避階へ退避させる運転制御部32と、乗客の人数に基づいて管制運転時の戸開時間を設定し、乗りかご14の戸開を制御する戸開閉制御部32cとを備える。
【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、地震や強風等による建物の揺れに伴うロープ振れを検出して管制運転に切り替えるエレベータの制御装置に関する。
建物が高層化されると、建物の固有振動数が低下するため、地震発生時や強風時に共振現象が起こりやすくなる。ここで、建物の固有振動数と昇降路内に設けられたエレベータのロープ(主ロープ、ガバナロープ等)の固有振動数が一致すると、ロープが共振により大きく振れてしまい、昇降路内の機器や昇降路壁に接触し、いわゆる「閉じ込め事故」が発生する危険がある。
このような事故を防止するため、近年のエレベータでは、「管制運転装置」と呼ばれる安全装置を備えている。これは、建物が揺れた場合に、その建物揺れに伴うロープ振れを検出し、その振れ量が予め設定された閾値以上の場合に乗りかごを退避階(非共振階)へ移動させ、運転サービスを休止する技術である。
特開2008−285334号公報 特開2008−74536号公報 特開2007−131360号公報
「昇降機技術基準の解説 2009年度版 分冊 昇降機耐震設計・施工指針 2009年度版」,監修 国土交通省住宅局建築指導課,編集 財団法人日本建築設備・昇降機センター、社団法人日本エレベータ協会,2009年,p.147〜166
上述した管制運転では、乗りかごを最寄階に移動させ、一定時間戸開して乗客を降車させた後に、戸閉してロープが共振しない位置つまり退避階(非共振階)へ移動させる。退避階の前に乗りかごを最寄階で一旦停止させて乗客を降ろすのは、退避階までの移動中にロープの振れが成長した場合に乗客を乗せたままの状態では危険だからである。
しかしながら、乗りかごを最寄階で一旦停止させても、乗客の降車に手間取ると、その間にロープの振れが成長してしまう可能性が高くなる。この場合、できるだけ早く最寄階から退避するためには、戸開時間を短くすればよい。しかし、戸開時間を短くすると、多数の乗客が乗っていた場合にその時間内に全員を降車させることが難しくなる。
一方、近年の建物の高層化に伴い、建物が揺れやすい構造になっている。このため、風などで建物が揺れると、ロープ振れによる管制運転が頻繁に発動され、通常の運転サービスに支障が出てしまう問題もある。
本発明が解決しようとする課題は、ロープ振れによる管制運転の発動タイミングや管制運転後の戸開時間を最適化し、乗客の安全を確保しつつ、運転サービスの低下を極力防ぐようにしたエレベータの制御装置を提供することである。
本実施形態に係るエレベータの制御装置は、建物の昇降路内に設置されたロープを介して昇降動作する乗りかごを備えたエレベータの制御装置において、上記建物の揺れを検出する建物揺れ検出手段と、この建物揺れ検出手段によって検出された上記建物の揺れ量と上記乗りかごの位置とに基づいて上記ロープの振れ量を推測するロープ振れ推測手段と、上記乗りかご内の乗客の人数を検出する乗客数検出手段と、この乗客数検出手段によって検出された乗客の人数に基づいてロープ振れに対する閾値を設定し、上記ロープ振れ推測手段によって推測された上記ロープの振れ量が上記閾値を超えた場合に管制運転を発動する管制運転発動手段と、この管制運転発動手段によって管制運転が発動されたとき、上記乗りかごを最寄階で停止させた後、上記最寄階からロープ振れの少ない退避階へ退避させる運転制御手段と、上記乗客数検出手段によって検出された乗客の人数に基づいて上記管制運転時の戸開時間を設定し、上記乗りかごが上記最寄階で停止したときに上記戸開時間に従って戸開を制御する戸開閉制御手段とを具備する。
図1は第1の実施形態に係るエレベータの構成を示す図である。 図2は同実施形態におけるエレベータの制御装置の機能構成を示すブロック図である。 図3は同実施形態におけるエレベータの乗りかご側のメインロープの振れ(最大変位)とかご位置との関係を示す図である。 図4は同実施形態におけるエレベータのカウンタウェイト側のメインロープの振れ(最大変位)とかご位置との関係を示す図である。 図5は同実施形態におけるエレベータの乗りかご側のコンペンロープの振れ(最大変位)とかご位置との関係を示す図である。 図6は同実施形態におけるエレベータのカウンタウェイト側のコンペンロープの振れ(最大変位)とかご位置との関係を示す図である。 図7は同実施形態におけるエレベータの制御装置の処理動作を示すフローチャートである。 図8は第2の実施形態におけるエレベータの制御装置の処理動作を示すフローチャートである。 図9は同実施形態におけるエレベータの建物揺れの波形を示す図である。 図10は第3の実施形態におけるエレベータの制御装置の処理動作を示すフローチャートである。 図11は第4の実施形態におけるエレベータの制御装置の処理動作を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
図1は第1の実施形態に係るエレベータの構成を示す図である。今、ある建物10の中に1台のエレベータ11が設置されている場合を想定する。
図1に示すように、建物10の最上部の機械室10aに、エレベータ11の駆動源である巻上機12が設置されている。なお、マシンルームレスタイプのエレベータでは、昇降路10b内の上部に巻上機12が設置される。
この巻上機12にメインロープ13が巻回されている。メインロープ13の一端側には乗りかご14、他端側にはカウンタウェイト15が取り付けられている。また、昇降路10bの最下部にはコンペンシーブ16が配設されている。このコンペンシーブ16を介してコンペンロープ17の端部がそれぞれ乗りかご14とカウンタウェイト15の下部に取り付けられている。
また、乗りかご14の上部にはかご制御装置18が設けられており、乗りかご14が各階の乗場21a,21b,21c…のいずれかに着床した時にかごドア19を開閉制御する。なお、かご制御装置18は、テールコードと呼ばれる伝送ケーブル20で後述する制御装置22と接続されている。
乗りかご14の下部には荷重センサ24が設けられており、乗りかご14の荷重を検出することで乗客の人数を推定することができる。荷重センサ24で検出された荷重信号はかご制御装置18を介して後述する制御装置22へ伝送される。
一方、建物10の機械室10aあるいはマシンルームレスタイプでは昇降路10b内に、エレベータ11を運転制御するための制御装置22が設置されている。この制御装置22は、CPU、ROM、RAM等を搭載したコンピュータからなり、巻上機12の駆動制御など、エレベータ11の運転制御に関わる一連の処理を実行する。また、この制御装置22は、地震や強風等によって建物10が揺れた場合に、その建物10の揺れに伴うロープの振れを推測する機能、その推測結果に基づいて乗りかご14の戸開閉を制御する機能、ロープの振れが減衰する階に乗りかご14を移動させる退避運転を実施する機能などを備える。
なお、「ロープ振れ」とは、建物10が揺れることで、ロープが水平方向に振れることである。また、ここで言う「ロープ」とは、乗りかご14の昇降動作に関連したロープのことであり、図1の例ではメインロープ13の他にコンペンロープ17も含む。
ここで、建物10の上部付近には、地震や強風等による建物10の揺れを検出するための加速度センサ23が設置されている。この加速度センサ23は、建物の水平方向(x方向とy方向)の加速度を検出可能な2軸加速度センサからなり、その検出信号を制御装置22に出力する。
図2は第1の実施形態におけるエレベータの制御装置22の機能構成を示すブロック図である。
図2に示すように、制御装置22は、ロープ振れ推測部31、運転制御部32、報知部33を備える。
ロープ振れ推測部31は、加速度センサ23によって検出された建物10の揺れ量と乗りかご14の位置とに基づいてロープの振れ量を推測する。かご位置は、巻上機12の回転軸に取り付けられた図示せぬパルスジェネレータから巻上機12の回転に同期して出力されるパルス信号などから検出できる。ロープの振れ量は、所定の関数式を用いて計算により求めることができる。なお、具体的な計算方法については公知であるため、ここではその詳しい説明は省略するものとする。
運転制御部32は、乗りかご14の運転を制御し、管制運転時には乗りかご14を最寄階に停止させ、さらにロープ振れの少ない階(非共振階)への退避運転などを行う。本実施形態において、この運転制御部32には、乗客人数検出部32a、管理運転発動部32b、戸開閉制御部32cを有する。
乗客人数検出部32aは、乗りかご14内の乗客の人数を検出する。具体的には、乗りかご14の底部に設置された荷重センサ24を用い、この荷重センサ24によって検出される荷重値から乗客の人数を検出する。
なお、乗客人数の検出方法としては、荷重センサ24を用いる方法に限らず、例えば乗りかご14内の監視カメラの映像から乗客の人数を求める方法などもある。また、乗場で行先階を登録可能な乗場行先階登録装置を備えたエレベータであれば、利用者毎に登録される行先階の情報から現在の乗客人数を正確に求めることができる。
管理運転発動部32bは、ロープ振れ推測部31によって推測されたロープの振れ量に基づいて管制運転の実施判定を行う。詳しくは、管理運転発動部32bは、ロープ振れに対する閾値(以下、振れ検出閾値Rと称す)を設定し、ロープ振れ推測部31によって推測されたロープの振れ量が振れ検出閾値Rを超えた場合に管制運転を発動させる。運転制御部32は、この管理運転発動部32bによって管制運転が発動されたとき、乗りかご14を最寄階で停止させた後、最寄階からロープ振れの少ない退避階(非共振階)へ退避させる。
戸開閉制御部32cは、乗りかご14が各階の乗場21a,21b,21c…のいずれかに着床したとき、かご制御部18に伝送してかごドア19の戸開閉を制御する。また、この戸開閉制御部32cは、乗客人数検出部32aによって検出された乗客の人数に基づいて管制運転時の戸開時間(以下、管制戸開時間Tと称す)を設定し、乗りかご14が最寄階で停止したときに上記管制戸開時間Tだけ戸開する。
報知部33は、戸開閉制御部32cによって設定された管制戸開時間Tが経過したときに、乗りかご14内の乗客に戸閉を報知する。報知方法としては、具体的にはブザー音あるいは音声アナウンスである。なお、ブザー音と音声アナウンスの両方を用いて報知しても良い。本実施形態では、ブザー音により報知する場合を例にして説明する。
乗りかご14内には、各階に対応した行先階釦41の他、戸開釦42a、戸閉釦42b、ブザー43などが設けられている。行先階釦41の操作によって乗客の行先階が指定されると、その指定された行先階がかご呼びとして制御装置22に送られる。制御装置22では、かご呼びを受信すると、乗りかご14を利用者が指定した階に移動させる。
戸開釦42aは乗客が戸開を指示するための操作ボタン、戸閉釦42bは乗客が戸閉を指示するための操作ボタンである。また、ブザー43は、乗りかご14が各階で停止したときに報知部33からの駆動信号により鳴動される。
なお、各階の乗場21a,21b,21c…には、図示せぬ乗場呼び釦が設けられている。この乗場呼び釦の操作によって乗場呼び(行先方向)が登録されると、その乗場呼びが制御装置22に送られる。制御装置22では、乗場呼びを受信すると、乗りかご14を乗場呼びが登録された階に移動させる。
ここで、ロープ振れとかご位置との関係について説明する。
「ロープ」とは、メインロープ13とコンペンロープ17のことである。詳しくは、メインロープ13については、乗りかご14側に取り付けられたメインロープ13aとカウンタウェイト15側に取り付けられたメインロープ13bに分けられる。コンペンロープ17については、乗りかご14側に取り付けられたコンペンロープ17aとカウンタウェイト15側に取り付けられたコンペンロープ17bに分けられる。
これらのロープ13a,13b,17a,17bの長さは、乗りかご14の位置によって変化する。例えばメインロープ13に着目すると、乗りかご14が最下階にいる場合には、乗りかご14側のメインロープ13aが最も長くなり、逆にカウンタウェイト15側のメインロープ13bが最も短くなる。
制御装置22に設けられたロープ振れ推測部31では、これらのロープ13a,13b,17a,17bを監視対象として、所定の関数式を用いて建物揺れに対するロープ振れとかご位置との関係を解析する。
ここで、図3乃至図6にロープ13a,13b,17a,17bについて、ロープの振れとかご位置との関係を解析した結果の一例を示す。
図3は乗りかご14側のメインロープ13aの振れ(最大変位)とかご位置との関係を示す図である。図4はカウンタウェイト15側のメインロープ13bの振れ(最大変位)とかご位置との関係を示す図である。
乗りかご14側のメインロープ13aは、乗りかご14が最下階付近で最も大きく振れる特性を有する。一方、カウンタウェイト15側のメインロープ13bは、乗りかご14が最上階付近で最も大きく振れる特性を有する。
図5は乗りかご14側のコンペンロープ17aの振れ(最大変位)とかご位置との関係を示す図である。図6はカウンタウェイト15側のコンペンロープ17bの振れ(最大変位)とかご位置との関係を示す図である。
乗りかご14側のコンペンロープ17aは、乗りかご14が中央階から少し上方側の階で最も大きく振れる特性を有する。一方、カウンタウェイト15側のコンペンロープ17bは、乗りかご14が中央階から少し下方側の階で最も大きく振れる特性を有する。
なお、図3乃至図6は建物10がある一定の揺れ量とした場合の一例を示すものであり、建物10の揺れ量が大きくなるに従い、ロープ13a,13b,17a,17bの振れ量も比例して大きくなる。また、ロープの振れとかご位置の関係は建物10の特性とエレベータ11の特性によって異なり、建物10の揺れ量からロープ13a,13b,17a,17bの振れ量を求める具体的な方法については公知であるため、その詳しい説明は省略するものとする。
次に、第1の実施形態の動作について説明する。
図3は第1の実施形態におけるエレベータの制御装置22の処理動作を示すフローチャートである。
通常の運転時において、荷重センサ24から乗りかご14内の積載に応じた荷重信号がかご制御部18を介して運転制御部32に入力される。運転制御部32の乗客人数検出部32aは、この荷重信号に基づいて乗りかご14内の乗客の人数を検出する。例えば、乗客一人の平均重量が60kgとしたとき、荷重センサ24によって検出された荷重値が300kgであれば、重客数は約5人であると判断できる。
乗客人数検出部32aは、乗りかご14内の乗客人数が所定人数P以上であるか否かを判断し、その結果を管理運転発動部32bと戸開閉制御部32cに知らせる(ステップS101)。上記所定人数Pは、管制運転時の戸開時間の設定基準として、乗りかご14の定格人数に応じて予め設定されている。
乗客人数が所定人数P以上であれば(ステップS101のYes)、管理運転発動部32bは、振れ検出閾値Rにr1をセットする(ステップS102)。また、戸開閉制御部32cは、管制戸開時間Tにt1をセットする(ステップS103)。一方、乗客人数が所定人数Pよりも少なければ(ステップS101のNo)、管理運転発動部32bは、振れ検出閾値Rにr2をセットする(ステップS104)。また、戸開閉制御部32cは、管制戸開時間Tにt2をセットする(ステップS105)。
なお、r1は通常の閾値よりも低く、r2は通常の閾値よりも高く設定されている(r1<r2)。t1は通常の戸開時間よりも長く、t2は通常の戸開時間よりも短く設定されている(t1>t2)。
すなわち、乗客人数が多い場合には(所定人数P以上の場合)、最寄階で乗客全員を降車させるのに時間がかかる。しかし、最寄階での戸開時間が長いと、その間にロープ振れが増大して昇降路内の機器などに引っかかる可能性がある。そこで、乗客人数から降車に必要な時間に応じて管制戸開時間Tを設定すると共に、戸開中にロープが機器に触れないように閾値を設定するものとする。つまり、振れ検出閾値R=r1、管制戸開時間T=t1に設定する。これにより、ロープ振れに対する管制運転の切り替えを早めて、最寄階での戸開時間を確保する。
ただし、ロープが振れたときに、直ぐに管制運転を切り替えてしまうと、通常の運転サービスに支障がでる。そこで、乗客人数が少ない場合には(所定人数P未満の場合)、振れ検出閾値R=r2、管制戸開時間T=t2に設定しておくことにより、できるだけ通常の運転を継続し、その分、管制運転時には最寄階で早めに戸閉するようにしている。
なお、管制戸開時間Tと振れ検出閾値Rの設定は、乗客人数に応じて段階的に設定することでも良い。例えば、乗客1人の降車にかかる時間を実測等から割り出しておく。その時間に乗客人数分を乗算した時間をtxとすると、管制戸開時間Tとして、txまたは若干の余裕を持たせてtx+αを設定する。なお、αは余裕分であり、例えばtxの10%程度とする。
管制戸開時間T(tx+α)が短い場合には、乗りかご14の最寄階停止後に早めに退避できるため、振れ検出閾値Rは高めに設定して、管制運転を遅らせることができる。逆に、管制戸開時間T(tx+α)が長い場合は、振れ検出閾値Rは管制戸開中にロープの引っ掛かり等が生じないように低めに設定して、早めに管制運転に切り替える必要がある。
地震や強風等により建物10が揺れると、機械室10aに設置された加速度センサ23から建物10の揺れ量に対応した加速度信号が制御装置22に出力される。建物10の揺れが検出されると、制御装置22に設けられたロープ振れ推測部31は、加速度信号から得られる建物10の揺れ量と現在のかご位置とに基づいてロープの振れ量を推測する。詳しくは、ロープ13a,13b,17a,17bのそれぞれについて、建物10の揺れ量に対するロープの振れ量を所定の関数式を用いて求める。
ロープ振れ推測部31によって推測されたロープの振れ量は運転制御部32に与えられる。ここで、ロープの振れ量が上記ステップS102またはS104で設定された振れ検出閾値Rを超えていた場合(ステップS106のYes)、管理運転発動部32bから管理運転が発動される。これにより、運転制御部32では、通常の運転から管制運転に切替え、乗りかご14を最寄階まで移動させて停止させる(ステップS107)。
上述したように、振れ検出閾値Rは乗客人数に応じて設定されている。乗客人数が所定人数P以上であれば、振れ検出閾値Rは低めに設定されるので(R=r1)、ロープが所定量以上振れると、早めに管制運転に切り替えられることになる。
管制運転によって乗りかご14が最寄階で停止すると(ステップS105)、戸開閉制御部32cは、乗客人数に応じて設定された管制戸開時間Tに基づいて乗りかご14の戸開を制御する(ステップS108)。この場合、乗客人数が所定人数P以上であれば、管制戸開時間Tを通常よりも長くして、その間に多数の乗客を降車させることができる。
このとき、運転制御部32は、報知部33を通じて乗りかご14内のブザー43を鳴動して乗客に降車を促す(ステップS109)。なお、ブザー43の鳴動に加え、例えば「強風によりエレベータの運転を一時的に止めます。乗車できませんので、この階で降車をお願いします。」といったようなメッセージを表示したり、あるては、音声でアナウンスしても良い。
管制戸開時間Tが経過すると、運転制御部32は、乗りかご14を戸閉して退避階まで退避運転を行う(ステップS108)。「退避階」とは、非共振階のことである。図3乃至図6に示したように、ロープの振れは乗りかご14の位置によって異なる。
例えば、乗りかご14側のメインロープ13aであれば、乗りかご14が最下階付近で最も大きく振れる特性を有する。したがって、メインロープ13aに関しては最下階付近が共振階となる。カウンタウェイト15側のメインロープ13bは、乗りかご14が最上階付近で最も大きく振れる特性を有する。したがって、メインロープ13bに関しては最上階付近が共振階となる。
乗りかご14側に取り付けられたコンペンロープ17aとカウンタウェイト15側に取り付けられたコンペンロープ17bについても同様であり、それぞれに乗りかご14の位置によって大きく振れる共振階がある。
非共振階は、これらのロープ13a,13b,17a,17bの振れ特性を総合的に解析した結果から得られる。一般的には、建物10の中央付近がロープ13a,13b,17a,17bの振れが少ないので、その中央付近の階が非共振階であり、乗りかご14が停滞していても安全な退避階の1つとして設定される。
乗りかご14をできるだけ早く退避階に移動させることで、ロープ振れの増大を防ぐことができる。乗りかご14が退避階に移動した後、乗りかご14の運転が休止される。この場合、退避階では戸開した状態で運転休止となる。これにより、もし最寄階で降車しなかった乗客が乗りかご14内に残っていても閉じ込められる心配はない。
一方、ロープ振れ量が閾値R未満の場合には(ステップS106のNo)、運転制御部32は、通常の運転を継続する(ステップS111)。通常の運転とは、呼び(乗場呼び/かご呼び)の登録に伴い、乗りかご14が各階を運転サービスすることである。
このように第1の実施形態によれば、乗客の人数に応じて管制運転のタイミングと管制運転時の戸開時間を最適化することで、ロープが大きく振れた場合に乗客の安全を確保しつつ、できるだけ通常の運転を継続して運転サービスの低下を防ぐことができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。
上記第1の実施形態では、管制運転時にロープ振れが増大しないように乗りかご14の最寄階停止中の戸開時間を制御する構成とした。これに対し、第2の実施形態では、管制運転前つまり通常運転中に乗りかご14が任意の階で停止しているときの戸閉時間を制御するものである。
なお、制御装置22としての基本的な構成は上記第1の実施形態と同様である。ただし、第2の実施形態において、運転制御部32の戸開閉制御部32cには、通常運転中にロープ振れ量に応じて乗りかご14の戸閉を促進する機能が備えられているものとする。
図4は第2の実施形態におけるエレベータの制御装置22の処理動作を示すフローチャートである。
管制運転発動前の通常の運転中において、乗りかご14が任意の階の乗場に停止したとき(ステップS201)、運転制御部32は、ロープ振れ推測部31にて推測された現在のロープ振れ量と加速度センサ23から入力される建物揺れ量との関係からロープの振れ量が現在設定されている振れ検出閾値Rまでに至る時間LTを予測する(ステップS202)。
運転制御部32の戸開閉制御部32cは、乗りかご14が乗場に停止している時間STをカウントする。この停止時間STが“LT―β”以上となった場合に(ステップS203のYes)、戸開閉制御部32cは、乗りかご14の戸閉を促進して、管制運転が発動される前に移動させる(ステップS204)。
βは戸閉に要する時間や乗りかご14の移動に要する時間から算出され、管制運転を発動させないように設定されている。
戸閉促進の方法としては、報知部33を起動して戸閉が必要である旨を乗りかご14内のスピーカ43を通じて音声で報知する方法や、戸開釦42aが押下されていない場合に即座に戸閉動作を開始する方法などがある。
ここで、ロープの振れ量が振れ検出閾値Rに至るまでの時間LTの予測方法について説明する。
通常、現在のかご位置と現在の建物揺れの大きさから時刻歴を解析することでロープ振れ量を算出している。強風による建物揺れの場合、建物揺れの周期単位での揺れの大きさの変化量は総じて小さい。したがって、現在から数周期前の建物揺れの大きさから、現在から数周期後までの建物揺れの大きさを想定することができる。
この様子を図9に示す。
強風や長周期地震の場合、建物は一次固有周期(T2)で図9のような正弦波で揺れる。図中の実線の正弦波が加速度センサ23によって検出された建物揺れの実測値であり、破線が建物揺れの想定値である。
まず、現在から数周期前までに実測値として得られた建物揺れの正弦波の振幅のピーク値を平均した値(A2)を求める。そして、振幅平均値A2・周期T2により、正弦波相当の建物揺れが数周期連続する状態を想定する。この数周期後までの建物揺れの大きさと停止時のかご位置から数周期後までのロープ振れを推定できる。そのロープ振れの推定値から振れ検出閾値Rに至るまでの時間LTを算出できる。
このように第2の実施形態によれば、現在のロープ振れ量から管制運転が発動されるまでの時間を推定することで、ロープ振れが増大して管制運転が発動される前に戸閉促進を行うことができる。これにより、ロープが振れたときに管制運転が頻繁に発動される事態を極力防止して、できるだけ長く運転サービスを継続することが可能となる。
なお、この第2の実施形態で説明した手法は単独でも有効であるが、上記第1の実施形態の手法と組み合わせることで、さらに効果を上げることができる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態について説明する。
上記第1の実施形態では、ロープ振れ量が振れ検出閾値Rを超えると、直ぐに管制運転に切り替えていた。しかしながら、ロープの振れは乗りかご14の位置や建物揺れの大きさに依存するため、必ずしも、ロープ振れがこのまま増長するとは限らない。第3の実施形態では、このような観点から乗りかご14の走行方向と建物揺れの大きさを加味して管制運転を制御するものである。
なお、制御装置22としての基本的な構成は上記第1の実施形態と同様である。ただし、第3の実施形態において、運転制御部32には、ロープ振れ推測部31によって推測されたロープの振れ量が振れ検出閾値Rを超えた場合に、乗りかご14の走行方向と建物揺れの大きさとに基づいて管制運転を実施する機能が備えられているものとする。
図10は第3の実施形態におけるエレベータの制御装置22の処理動作を示すフローチャートである。なお、ステップS301〜S306までの処理は、上記第1の実施形態における図7のステップS101〜S106までの処理と同様である。
すなわち、通常の運転時において、荷重センサ24から乗りかご14内の積載に応じた荷重信号がかご制御部18を介して運転制御部32に入力される。運転制御部32の乗客人数検出部32aは、この荷重信号に基づいて乗りかご14内の乗客の人数を検出し、所定人数P以上であるか否かを判断する(ステップS301)。
乗客人数が所定人数P以上であれば(ステップS301のYes)、管理運転発動部32bによって振れ検出閾値Rにr1がセッされ(ステップS302)、戸開閉制御部32cによって管制戸開時間Tにt1がセットされる(ステップS303)。
一方、乗客人数が所定人数Pよりも少なければ(ステップS301のNo)、管理運転発動部32bによって振れ検出閾値Rにr2がセットされ(ステップS304)、戸開閉制御部32cによって管制戸開時間Tにt2がセットされる(ステップS305)。r1<r2であり、t1>t2である。
ロープ振れ推測部31によって推測されたロープの振れ量は運転制御部32に与えられる。ここで、ロープの振れ量が上記ステップS302またはS304で設定された振れ検出閾値Rを超えていた場合において(ステップS306のYes)、運転制御部32は、乗りかご14の走行方向と退避階との位置関係から乗りかご14がロープの減衰方向に走行しているか否かを判断する(ステップS307)。
「退避階」とは、非共振階のことである。図3乃至図6で説明したように、ロープの振れは乗りかご14の位置によって異なる。ロープの種類を乗りかご14側のメインロープ13a、カウンタウェイト15側のメインロープ13b、乗りかご14側のコンペンロープ17a、カウンタウェイト15側のコンペンロープ17bに分けた場合に、非共振階は、これらのロープ13a,13b,17a,17bの振れ特性を総合的に解析した結果から得られる。乗りかご14が退避階に向かって走行中であれば、減衰方向に走行しているものと判断される。
乗りかご14がロープの減衰方向に走行中であった場合(ステップS307のYes)、運転制御部32は、次に建物揺れの判定を行う(ステップS308)。判定の結果、現在の建物揺れ量と現在から数周期後までの建物揺れの平均値が所定値A3以下であれば(ステップS308のYes)、運転制御部32は、管制運転を実施せずに通常の運転を継続する(ステップS313)。
現在の建物揺れ量は加速度センサ23によって得られる。図8で説明したように、現在から数周期前までに得られた建物揺れの正弦波の振幅のピーク値を平均した値A2と周期T2により、数周期後までの建物揺れの平均値を求めることができる。
なお、ここで建物揺れの判定を行うのは、乗りかご14がロープの減衰方向に走行中であっても、建物揺れが大きいと、走行中にロープが昇降路内の機器等に接触する危険があるためである。
建物揺れが所定値A3以下でなければ(ステップS308のNo)、運転制御部32は、管制運転を発動して乗りかご14を最寄階に停止させる(ステップS309)。また、乗りかご14がロープの減衰方向に走行中でない場合も同様であり(ステップS307のNo)運転制御部32は、管制運転を発動して乗りかご14を最寄階に停止させる(ステップS309)。
以後は上記第1の実施形態と同様である。
すなわち、管制運転によって乗りかご14が最寄階で停止すると、乗客人数に応じて設定された管制戸開時間Tに基づいて乗りかご14の戸開が制御される(ステップS310)。このとき、運転制御部32は、報知部33を通じて乗りかご14内のブザー43を鳴動して乗客に降車を促し(ステップS311)、管制戸開時間T経過後に乗りかご14を戸閉して退避階まで退避運転を行う(ステップS312)。また、ロープ振れ量が振れ検出閾値Rを超えていない状態であれば(ステップS306のNo)、運転制御部32は、通常の運転を継続する(ステップS313)。
このように第3の実施形態によれば、ロープ振れ量が振れ検出閾値Rを超えた場合に、乗りかご14の走行方向と建物揺れの大きさから管制運転を実施するか否かを決める。これにより、ロープ振れにより管制運転が頻繁に発動されることを防いで、運転サービスの低下を抑えることが可能となる。
なお、この第3の実施形態に上記第2の実施形態を組み合わせて実現しても良い。
(第4の実施形態)
次に、第4の実施形態について説明する。
上記第1の実施形態では、乗りかご14内の乗客の人数に応じて振れ検出閾値Rを設定し、ロープ振れ量がその振れ検出閾値Rを超えたときに管制運転を発動していた。しかし、管制運転が遅れると、乗りかご14の最寄階停止中にロープ振れが増大し、ロープが昇降路内の機器等に接触する可能性もある。
そこで、第4の実施形態では、乗りかご14の最寄階停止中におけるロープ振れの状態を予測し、昇降路内機器に接触する可能性がある場合に管制運転を早めるように振れ検出閾値Rを再設定するものである。
なお、制御装置22としての基本的な構成は上記第1の実施形態と同様である。ただし、第4の実施形態において、運転制御部32には、管制運転が発動される前に乗りかご14が最寄階で停止したと仮定し、その最寄階で戸開中にロープの振れ量が危険状態まで増大する可能性を判断し、危険状態まで増大する可能性がある場合に、早めに管制運転を発動するように振れ検出閾値Rを再設定する機能が備えられている。
図11は第4の実施形態におけるエレベータの制御装置22の処理動作を示すフローチヤートである。なお、ステップS401〜S405までの処理は、上記第1の実施形態における図7のステップS101〜S105までの処理と同様である。
すなわち、通常の運転時において、荷重センサ24から乗りかご14内の積載に応じた荷重信号がかご制御部18を介して運転制御部32に入力される。運転制御部32の乗客人数検出部32aは、この荷重信号に基づいて乗りかご14内の乗客の人数を検出し、所定人数P以上であるか否かを判断する(ステップS401)。
乗客人数が所定人数P以上であれば(ステップS401のYes)、管理運転発動部32bによって振れ検出閾値Rにr1がセッされ(ステップS402)、戸開閉制御部32cによって管制戸開時間Tにt1がセットされる(ステップS403)。
一方、乗客人数が所定人数Pよりも少なければ(ステップS401のNo)、管理運転発動部32bによって振れ検出閾値Rにr2がセットされ(ステップS404)、戸開閉制御部32cによって管制戸開時間Tにt2がセットされる(ステップS405)。r1<r2であり、t1>t2である。
ここで、第4の実施形態では、運転制御部32は、現在のかご位置から管制運転が発動された場合に最も短時間で停止できる最寄階を判定する(ステップS406)。
次に、管制運転によって乗りかご14が上記最寄階で停止したものと仮定して、運転制御部32は、上記最寄階で停止しているときのロープの振れ量を求め、そのロープ振れ量が振れ検出閾値Rを超えて機器に接触するまでの時間LT2を予測する(ステップS407)。
詳しくは、現在の建物揺れ量または現在から数周期前の建物揺れ量の平均値と上記最寄階の位置とに基づいてロープの振れ量の変化を推測する。そして、当該位置でのロープの振れ量が上記ステップS402またはS404で設定された振れ検出閾値Rを超えるまでの時間LT2を求める。
運転制御部32は、この時間LT2と上記ステップS403またはS405で設定された管制戸開時間Tとを比較して、戸開中にロープが昇降路内の機器に接触する可能性があるか否かを判断する(ステップS408)。ロープが昇降路内の機器に接触する可能性がある場合、つまり、LT2<Tであった場合には(ステップS408のYes)、運転制御部32は、現在の振れ検出閾値Rを閾値r3に再設定する(ステップS409)。r3<r1<r2であり、r3はロープ振れに対する閾値が最も低い。振れ検出閾値Rを閾値r3に再設定しておくことで、管制運転の発動タイミングが早くなる。
以後は、この再設定後の振れ検出閾値R(r3)を用いてロープ振れ量が判断され、振れ検出閾値R(r3)を超えた場合には管制運転が発動される(ステップS410)。なお、振れ検出閾値Rが再設定されていなければ、上記第1の実施形態と同様に当初の振れ検出閾値R(r1またはr2)を用いてロープ振れの状態が判断される。
上記第1の実施形態と同様に、管制運転によって乗りかご14が最寄階で停止すると、乗客人数に応じて設定された管制戸開時間Tに基づいて乗りかご14の戸開が制御される(ステップS412)。このとき、運転制御部32は、報知部33を通じて乗りかご14内のブザー43を鳴動して乗客に降車を促し(ステップS413)、管制戸開時間T経過後に乗りかご14を戸閉して退避階まで退避運転を行う(ステップS414)。また、ロープ振れ量が振れ検出閾値Rを超えていない状態であれば(ステップS410のNo)、運転制御部32は、通常の運転を継続する(ステップS415)。
このように第4の実施形態によれば、管制運転発動時の最寄階の位置と現在の建物揺れの大きさから最寄階停止時のロープ振れの状態を予測し、戸開中に昇降路内機器に接触する可能性がある場合には早めに管制運転を発動するように振れ検出の閾値を再設しておくことで、実際に管制運転が発動された場合にロープ接触を防ぐことができる。
以上述べた少なくとも1つの実施形態によれば、長周期地震や強風に起因した建物揺れによりロープ振れが生じた場合に行う管制運転のタイミングや管制運転時の戸開時間を最適化して、管制運転の発動回数を極力減らすことが可能となり、管制運転による運転サービスの低下を防止することができる。
なお、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10…建物、11…エレベータ、12…巻上機、13,13a,13b…メインロープ、14…乗りかご、15…カウンタウェイト、16…コンペンシーブ、17,17a,17b…コンペンロープ、18…かご制御装置、19…かごドア、20…伝送ケーブル、21a,21b,21c…乗場、22…制御装置、23…加速度センサ、24…荷重センサ、31…ロープ振れ推測部、32…運転制御部、32a…乗客人数検出部、32b…管理運転発動部、32c…戸開閉制御部、33…運転制御部、34…報知部、35…タイマ、36…ロープ振れ推測部、41…行先階釦、42a…戸開釦、42b…戸閉釦、43…スピーカ。

Claims (9)

  1. 建物の昇降路内に設置されたロープを介して昇降動作する乗りかごを備えたエレベータの制御装置において、
    上記建物の揺れを検出する建物揺れ検出手段と、
    この建物揺れ検出手段によって検出された上記建物の揺れ量と上記乗りかごの位置とに基づいて上記ロープの振れ量を推測するロープ振れ推測手段と、
    上記乗りかご内の乗客の人数を検出する乗客数検出手段と、
    この乗客数検出手段によって検出された乗客の人数に基づいてロープ振れに対する閾値を設定し、上記ロープ振れ推測手段によって推測された上記ロープの振れ量が上記閾値を超えた場合に管制運転を発動する管制運転発動手段と、
    この管制運転発動手段によって管制運転が発動されたとき、上記乗りかごを最寄階で停止させた後、上記最寄階からロープ振れの少ない退避階へ退避させる運転制御手段と、
    上記乗客数検出手段によって検出された乗客の人数に基づいて上記管制運転時の戸開時間を設定し、上記乗りかごが上記最寄階で停止したときに上記戸開時間に従って戸開を制御する戸開閉制御手段と
    を具備したことを特徴とするエレベータの制御装置。
  2. 上記管制運転発動手段は、
    上記乗客数検出手段によって検出された乗客の人数が所定人数以上であった場合に、ロープ振れに対する閾値を通常よりも低く設定し、乗客の人数が上記所定人数より少ない場合に、ロープ振れに対する閾値を通常よりも高く設定することを特徴とする請求項1記載のエレベータの制御装置。
  3. 上記戸開閉制御手段は、
    上記乗客数検出手段によって検出された乗客の人数が所定人数以上であった場合に、上記管制運転時の戸開時間を通常よりも長く設定し、乗客の人数が上記所定人数より少ない場合に、上記管制運転時の戸開時間を通常よりも短く設定することを特徴とする請求項1記載のエレベータの制御装置。
  4. 上記戸開閉制御手段は、
    通常の運転中に上記乗りかごが任意の階に停止したときに、上記ロープ振れ推測手段によって推測された上記ロープの振れ量が上記閾値に至るまでの時間を予測し、その予測された時間前に出発するように上記乗りかごの戸閉を促進することを特徴とする請求項1記載のエレベータの制御装置。
  5. 上記戸開閉制御手段は、上記乗りかご内に設置されたスピーカを通じて音声で報知することを特徴とする請求項4記載のエレベータの制御装置。
  6. 上記戸開閉制御手段は、上記乗りかご内の戸開釦が押下されていない場合に即座に戸閉動作を開始することを特徴とする請求項4記載のエレベータの制御装置。
  7. 上記運転制御手段は、
    上記ロープ振れ推測手段によって推測された上記ロープの振れ量が上記閾値を超えた場合に、上記乗りかごの走行方向と上記建物の揺れの大きさとに基づいて管制運転を実施することを特徴とする請求項1記載のエレベータの制御装置。
  8. 上記運転制御手段は、
    上記乗りかごの走行方向がロープ振れの減衰方向であり、かつ、上記建物の揺れが所定値以下であった場合に管制運転を実施せずに通常の運転を継続することを特徴とする請求項5記載のエレベータの制御装置。
  9. 上記運転制御手段は、
    管制運転が発動される前に上記乗りかごが最寄階で停止したと仮定し、その最寄階で戸開中に上記ロープの振れ量が昇降路内機器に接触する増大する可能性を判断し、その可能性がある場合に早めに管制運転を発動するように上記閾値を再設定することを特徴とする請求項1記載のエレベータの制御装置。
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