JP2011115300A - 眼屈折力測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 測定領域中の異常領域とそれ以外の領域とを検者が容易に特定できる。
【解決手段】 被検眼眼底に測定光を投光しその眼底反射光をリング像として取り出して二次元撮像素子に撮像させる測定光学系と、前記二次元撮像素子に撮像されたリング像に基づいて被検眼の眼屈折力を測定する眼屈折力測定装置において、前記リング像の位置を検出したときの実測線と該実測線を近似処理したときの近似曲線との経線方向におけるずれを所定の分割領域毎に算出する算出手段と、前記算出手段による分割領域毎の算出結果を出力する出力手段と、を備える。
【選択図】 図3

Description

本発明は、被検眼の眼屈折力を測定する眼屈折力測定装置に関する。
被検眼眼底に測定光を投光しその眼底反射光をリング像として取り出して二次元撮像素子に撮像させ、撮像されたリング像に基づいて被検眼の眼屈折力を測定する眼屈折力測定装置が知られている。そして、このような装置において、360度方向に1度ずつ順にリング像のエッジを検出したときの実測線とこれを楕円近似したものとの差分を算出し、これらを積算し信頼係数としてモニタに表示する装置が知られている(特許文献1参照)。
特開2007−89715公報
しかしながら、従来の装置の場合、被検眼全体としてどの程度ずれがあるかを信頼係数で示しているものにすぎず、被検眼のある一領域に不正乱視がある場合に、その領域特定が困難である。また、そのような不正乱視がある場合、不正乱視の可能性が少ない正常な領域があるにも関わらず、一部の不正乱視成分によって信頼係数は低く算出されてしまう。なお、被検眼水晶体のある一領域に白内障混濁がある場合においても、同様である。
本発明は、上記問題点を鑑み、測定領域中の異常領域とそれ以外の領域とを検者が容易に特定できる眼屈折力測定装置を提供することを技術課題とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下のような構成を備えることを特徴とする。
(1) 被検眼眼底に測定光を投光しその眼底反射光をリング像として取り出して二次元撮像素子に撮像させる測定光学系と、前記二次元撮像素子に撮像されたリング像に基づいて被検眼の眼屈折力を測定する眼屈折力測定装置において、
前記リング像の位置を検出したときの実測線と該実測線を近似処理したときの近似曲線との経線方向におけるずれを所定の分割領域毎に算出する算出手段と、
前記算出手段による分割領域毎の算出結果を出力する出力手段と、を備えることを特徴とする。
(2) (1)の眼屈折力測定装置において、前記算出手段は、前記分割領域毎に前記実測線を近似処理して近似曲線を算出し、前記実測線と各近似曲線との経線方向におけるずれを分割領域毎に算出することを特徴とする。
(3) (2)の眼屈折力測定装置において、前記出力手段は、分割領域毎の前記算出結果をそれぞれ段階的に分類し、分割領域毎の信頼度として出力することを特徴とする。
(4) (3)の眼屈折力測定装置において、前記出力手段は、前記リング像に基づく測定画像をモニタに出力すると共に、前記測定画像における各分割領域と各算出結果とを対応づけて前記モニタに出力することを特徴とする。
(5) (4)の眼屈折力測定装置において、前記算出手段は、さらに、前記リング像全体を楕円近似処理したときの楕円近似曲線と前記近似曲線もしくは実測線との経線方向における相対位置を仮想的に変化させ、前記楕円近似曲線と前記近似曲線もしくは実測線とが接する状態又は交差する状態を求め、その状態における前記楕円近似曲線と各近似曲線もしくは各実測線との経線方向におけるずれを分割領域毎に算出することを特徴とする。
(6) (5)の眼屈折力測定装置において、前記算出手段は、さらに、前記リング像全体を楕円近似処理したときの楕円中心と、分割領域毎の近似曲線における中心とのずれを算出することを特徴とする。
本発明によれば、測定領域中の異常領域とそれ以外の領域とを検者が容易に特定できる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本装置の光学系及び制御系の概略構成図である。測定光学系10は、眼Eの瞳孔中心部を介して眼Eの眼底Efにスポット状の測定指標を投影する投影光学系10aと、眼底Efから反射された眼底反射光を瞳孔周辺部を介してリング状に取り出し、二次元撮像素子にリング状の眼底反射像を撮像させる受光光学系10bと、から構成される。
投影光学系10aは、測定光学系10の光軸L1上に配置された,測定光源11,リレーレンズ12,ホールミラー13,及び対物レンズ14を含む。光源11は、正視眼の眼底Efと光学的に共役な位置関係となっている。また、ホールミラー13の開口は、眼Eの瞳孔と光学的に共役な位置関係となっている。
受光光学系10bは、投影光学系10aの対物レンズ14,ホールミラー13が共用され、ホールミラー13の反射方向の光軸L1上に配置された,リレーレンズ16及び全反射ミラー17と、全反射ミラー17の反射方向の光軸L1上に配置された受光絞り18,コリメータレンズ19,リングレンズ20,及びエリアCCD等からなる二次元撮像素子22を含む。受光絞り18及び撮像素子22は、眼底Efと光学的に共役な位置関係となっている。リングレンズ20は、リング状に形成されたレンズ部と、レンズ部以外の領域に遮光用のコーティングを施した遮光部と、から構成され、被検眼Eの瞳孔と光学的に共役な位置関係となっている。撮像素子22からの出力は、画像メモリ71を介して制御部70に入力される。
なお、測定光学系10は上記のものに限らず、瞳孔周辺部から眼底Efにリング状の測定指標を投影し、瞳孔中心部から眼底反射光を取り出し、二次元撮像素子にリング状の眼底反射像を受光させる構成等、周知のものが使用できる。また、連続的なリング像でなく、間欠的なリング像を取り出す構成であってもよく、点像が略リング状に並べられた眼底反射像を取り出す構成であってもよい。
対物レンズ14とホールミラー13との間には、固視標呈示光学系30からの固視標光束を眼Eに導き、被検眼Eの前眼部からの反射光を観察光学系50に導くダイクロイックミラー29が配置されている。ダイクロイックミラー29は、測定光学系10に用いられる測定光束の波長を透過する。
固視標呈示光学系30は、固視標呈示用可視光源31,固視標を持つ固視標板32,投光レンズ33,ダイクロイックミラー29、対物レンズ14、を含む。光源31及び固視標板32は、光軸L2方向に移動されることにより、被検眼Eの雲霧を行う。
眼Eの前眼部の前方には、眼Eの角膜Ecにリング指標を投影するための近赤外光を発するリング指標投影光学系45と、眼Eの角膜Ecに無限遠指標を投影することにより被検眼に対する作動距離方向のアライメント状態を検出するための近赤外光を発する作動距離指標投影光学系46が観察光軸に対して左右対称に配置されている。なお、リング投影光学系45は、眼Eの前眼部を照明する前眼部照明としても用いられる。また、角膜形状測定用の指標としても利用できる。
観察光学系50は、固視標呈示光学系30の対物レンズ14、ダイクロイックミラー29が共用され、ハーフミラー35、撮像レンズ51、及び二次元撮像素子52を備える。撮像素子52からの出力は、制御部70に入力される。これにより、被検眼Eの前眼部像は二次元撮像素子52により撮像され、モニタ7上に表示される。なお、この観察光学系50は被検眼Eの角膜に形成されるアライメント指標像を検出する光学系を兼ね、制御部70によりアライメント指標像の位置が検出される。
演算制御部70(以下、制御部70)には、画像メモリ71、撮像素子52、メモリ75、モニタ7、複数のスイッチを持ち測定の各種設定に用いられるスイッチ部80等が接続されている。制御部70は、装置全体の制御を行うと共に、眼屈折値の算出や角膜形状の算出等を行う。なお、メモリ75は、リング像に基づいて眼屈折力を算出するための演算プログラム等を記憶できる。
以上のような構成を備える装置の測定動作について説明する。まず、被検者の顔を図示なき顔支持ユニットに固定させ、固視標32を固視するよう指示した後、被検眼に対するアライメントを行う。
制御部70は、測定開始信号の入力に基づき光源11を点灯させる。光源11から出射された測定光は、リレーレンズ12から対物レンズ14までを介して眼底Efに投影され、眼底Ef上で回転するスポット状の点光源像を形成する。
眼底Ef上に形成された点光源像の光は、反射・散乱されて被検眼Eを射出し、対物レンズ14によって集光され、ダイクロイックミラー29から全反射ミラー17までを介して受光絞り18の開口上で再び集光され、コリメータレンズ19にて略平行光束(正視眼の場合)とされ、リングレンズ20によってリング状光束として取り出され、リング像として撮像素子22に受光される。
このとき、はじめに眼屈折力の予備測定が行われ、予備測定の結果に基づいて光源31及び固視標板32が光軸L2方向に移動されることにより、被検眼Eに対して雲霧がかけられる。その後、雲霧がかけられた被検眼に対して眼屈折力の測定が行われる。
図2は、測定の際に撮像素子22に撮像されたリング像である。撮像素子22からの出力信号は、画像メモリ71に画像データ(測定画像)として記憶される。その後、制御部70は、画像メモリ71に記憶された測定画像に基づいて各経線方向にリング像の位置を特定(検出)する。この場合、制御部70は、エッジ検出によりリング像の位置を特定する。なお、リング像の位置の特定は、輝度信号の波形を所定の閾値にて切断し、その切断位置での波形の中間点や、輝度信号の波形のピーク、輝度信号の重心位置などによって求めてもよい。次に、制御部70は、特定されたリング像の像位置に基づいて、最小二乗法等を用いて楕円を近似する。そして、制御部70は、近似した楕円の形状から各経線方向の屈折誤差が求め、これに基づいて被検眼の眼屈折値、S(球面度数)、C(柱面度数)、A(乱視軸角度)の各値が演算し、測定結果をモニタ7に表示する。また、制御部70は、信頼係数を求め、検出結果をモニタ7に表示する。
以下に、図3のフローチャートに基づいて、本実施形態に係る信頼係数の算出手法について説明していく。まず、リング像全体の信頼係数E1を算出する。制御部70は、リング像の中心座標を基準に、360度方向に1度ずつ順に各経線方向のエッジを検出する。そして、エッジ検出による実測線とその実測線を楕円近似した楕円との差分を算出し、360度方向全方向の差分結果を積算する。
しかし、上記手法の場合、図4に示すような、近似された楕円曲線に近い形状の標準部S1と部分的にギザギザ形となっているような屈折異常A1があるリング像の場合、全体として、信頼係数が算出されるため、異常部があった場合でも、全体では、うもれてしまい、その領域特定や判定が困難となる。また、図5に示すような、標準部S2とリング像の一部分だけが極端に不正な屈折異常A2があるリング像の場合においても、同様である。一方、図4、図5のリング像における標準部S1、S2においては、ほぼ楕円近似曲線に近い形状も関わらず、屈折異常A1・A2が近似処理の対象に含まれるため、正常部分が全体で埋もれてしまい、その領域特定や判定が困難となる。
そこで、制御部70は、リング像の位置を検出したときの実測線と実測線を近似処理したときの近似曲線との経線方向におけるずれを所定の分割領域B1〜B8毎に算出し、分割された各領域B1〜B8において信頼係数(E2,E3、E4)を算出する(図4、図5参照)。なお、図4、図5において、リング像の実測線は、所定角度(45度)毎に分割される。
より具体的には、信頼件数E2を求める場合、制御部70は、分割された各領域B1〜B8でエッジ検出による実測線を求め、その実測線に基づく近似曲線を分割領域S1〜S8毎に算出する。そして、経線方向における実測線と各近似曲線との差分を分割領域B1〜B8毎に算出し、信頼係数E2を分割領域B1〜B8毎に求める。
図4に示したリング像の屈折異常A1を拡大した図6を例にとって説明する。例えば、制御部70は、分割領域B8において、近似曲線C1とエッジ検出による実測線Jを比較したときの差分T1(斜線部)を積算する。ここで、差分T1の求め方として、図6の実測線Jにおける各エッジ位置E1〜Enと近似曲線C1とのずれ量d1〜dnを二乗し、加算してその個数でわった値を差分T1として求める。すなわち差分T1は、T1=(d12+d22+・・・dn2)/nで表わされる。そして、制御部70は、差分T1を信頼係数E2(1〜9の9段階)に換算(分類)する。なお、制御部70は、同様の手法により他の分割領域B1〜B7の信頼係数E2を算出する。
上記のように分割領域毎の信頼係数E2が算出されると、図4のリング像の場合、標準部S1に対応する分割領域B1〜B6の各信頼係数は、差分T1が小さくなるため、屈折異常A1による影響を受けることなく高くなる。よって、不正乱視の可能性が少ない部分として特定される。
一方、ギザギザ形となっている屈折異常A1に対応する分割領域B7・B8の各信頼係数は、差分T1が大きくなるため、低くなる。ゆえに、分割領域B7・B8のような実測線と近似曲線に大きなずれが表れる領域においては、局所的な屈折異常(不正乱視)の可能性が高い部分として特定される。
次に、制御部70は、分割領域B1〜B8毎に算出した近似曲線C1と、リング像全体から算出した楕円近似曲線O1と、に基づいて、各分割領域B1〜B8における信頼係数E3を求める。
例えば、図7(a)、(b)に示すように、楕円近似曲線O1に対して近似曲線C1を所定経線方向(例えば、分割領域B8の場合、67.5度)に仮想的に移動させる。そして、近似曲線C1と楕円近似曲線O1とのずれが最小となる位置を求め、その地点における近似曲線C1と楕円近似曲線O1の差分をとって分割領域における信頼係数E3を求める。この場合、楕円近似曲線O1と近似曲線C1とが接する状態又は交差する状態となる。
図5に示したリング像の屈折異常A2を拡大した図8を例にとって説明する。例えば、制御部70は、分割領域B8における近似曲線C1とリング像全体を楕円近似した楕円近似曲線O1を比較したときの差分T2(斜線部)を積算する。そして、制御部70は、差分T2を信頼係数E3(1〜9の9段階)に換算する。なお、制御部70は、同様の手法により他の分割領域B1〜B7の信頼係数を算出する。
この場合、標準部S2に対応する分割領域B1〜B7の各信頼係数は、差分T2が小さくなるため、屈折異常A2による影響を受けることなく高くなる。よって、不正乱視の可能性が少ない部分として特定される。
一方、屈折異常A2に対応する分割領域B8の信頼係数は、差分T2が大きくなるため、低くなる。ゆえに、分割領域B8のような楕円近似曲線O1と近似曲線C1に大きなずれが表れる領域においては、局所的な屈折異常(不正乱視)の可能性が高い部分として特定される。
さらに、図9に示すような図4と図5の不正乱視をあわせもつようなリング像の場合、制御部70が上記の流れで、演算処理を行えば、より詳細な不正乱視情報を得ることができる。例えば、A3のような部分的にギザギザ形のような屈折異常がある分割領域については、制御部70により、上記信頼係数E2の演算処理によって信頼係数が低く算出され、分割領域B1・B4において不正乱視があることが特定される。また、A4のような部分的にかつ極端に不正な極端な屈折異常がある分割領域に対しては、上記信頼係数E3の演算処理によって信頼係数が低く算出され、分割領域B7・B8において不正乱視があることが特定される。なお、他の分割領域については、比較的高い信頼係数E2・E3が算出される。
上記のようにして信頼係数E1〜E3が求められた後、制御部70は、各分割領域B1〜B8において、信頼係数E2と信頼係数E3との平均の信頼係数E4を求める。
検者が信頼係数表示画面切り換えスイッチ(図示略)を選択すると、切り換えスイッチより、制御部70に操作信号が出され、制御部70は、測定結果表示画面から信頼係数表示画面へとモニタ7の表示画面を切り換える。信頼係数表示画面において、制御部70は、例えば、図10に示すように、SCA、全体の信頼係数E1とともに、エッジ検出による実測線J(測定画像)と、測定画像における各分割領域B1〜B8と各信頼係数E4とを対応付けてモニタ7に表示させる。なお、信頼係数の数値範囲は、例えば、1〜9段階で示すことができる。また、実測線Jはリング画像の生画像でもよい。
以上のように、分割領域毎に信頼係数を出力することにより、検者は、各領域の信頼係数を確認でき、リング像全体に基づく信頼係数では解明ができなかった不正乱視位置を把握することができ、どの経線方向またどの領域に異常があるか判断することができる。
これにより、例えば、検者が眼屈折力を測定した時点で、局所的な異常領域を察知できるため、病変の早期発見が可能となる。
また、全体としての信頼係数が低くても、信頼係数が高く算出された分割領域の存在を認識でき、検者は、眼鏡等による屈折矯正時において、不正乱視の少ない領域を利用した矯正の可能性があることを知ることができる。
なお、以上の説明においては、測定領域中の不正乱視領域とそれ以外の領域とを特定する手法について説明したが、上記手法は、被検眼水晶体のある一領域に白内障混濁がある場合においても同様の効果が得られる。すなわち、白内障混濁があるリング領域については、リング像がギザギザ状になり、信頼係数E2が低下する。したがって、分割領域毎に信頼係数E2を算出することにより測定領域中の異常領域とそれ以外の領域とが特定される。
なお、以上の説明においては、信頼係数をE1、E2、E3という順に行うこととしてきたが、これに限るものではなく、上記E1〜E3の演算処理を行うのであれば、順序は、考慮しなくてもよい。
なお、以上の説明においては、信頼係数E2、E3を算出する際の分割領域として45度毎の8分割を適用して説明したが、これに限るものではなく、例えば30度毎の12分割等、でもかまわない。
なお、上記の説明においては、一部分だけが極端に不正な屈折異常A2がある場合に、各領域の近似曲線とリング像全体の近似した楕円曲線とを重ねその差分をとり信頼係数E3を求める演算処理を行ったがこれに限るものではない。例えば、リング像全体を楕円近似処理し求めた楕円の中心座標と、分割した領域ごとに楕円近似処理を行い求めた楕円の中心座標と、のずれを算出し、それより信頼係数を算出してもかまわない。この場合、ずれが大きいほど、信頼係数が低くなる。
なお、以上の説明においては、信頼係数E2、E3を求めその平均信頼係数をモニタ7に表示するとしたが、これに限るものではなく、例えば、信頼係数E2、E3両方を表示する等、部分的な領域の信頼係数を反映できる表示であればかまわない。
なお、信頼係数E3を求める場合、リング像全体を楕円近似処理したときの楕円近似曲線と近似曲線との経線方向における相対位置を仮想的に変化させればよい。すなわち、近似曲線C1に対して楕円近似曲線O1を仮想的に移動させてもよい。また、近似曲線C1の代わりに実測線を用いるようにしてもよい。
なお、信頼係数E3を求める場合、上記実施例においては、ずれが最小となるような位置を求めることで、局所的な屈折異常を精度良く特定するものとした。ただし、これに限るものではなく、楕円近似曲線O1と近似曲線C1とが接する状態又は交差する状態におけるずれを基に信頼係数E3が算出されるものであれば、一定の効果は得られる。
また、分割領域毎の信頼係数を求める場合、上記手法に限るものではなく、リング像全体の実測線を楕円近似して楕円近似曲線を算出し、リング像全体の実測線と楕円近似曲線とのずれを分割領域毎に算出するようにしてもよい。
なお、信頼係数の出力手法について、測定の信頼度を示すものであれば、これに限るものではない。例えば、信頼度を色で段階的に表現するようにしてもよいし、目盛ゲージ等のグラフィックであってもよい。また、信頼度の算出結果は、プリンタにより印字出力されるようにしてもよい。
また、図10に示すような実測線Jと各分割領域B1〜B8における信頼係数を含むグラフィックを前眼部画像上に重ね合わせて表示する、又は用紙に印字出力するようにしてもよい。
本装置の光学系及び制御系の概略構成図である。 測定の際に眼屈折力測定光学系の撮像素子に撮像されたリング像を示す図である。 信頼係数算出手順のフローチャートである。 部分的にギザギザ形の屈折異常がある場合に得られるリング像を示す図である。 一部分だけが極端に不正な屈折異常ある場合に得られるリング像を示す図である。 図3のA1を拡大表示した図である。 楕円近似曲線O1に対して近似曲線C1を所定経線方向に仮想的に移動させ、接する状態を求める手順を示す図である。 図4のA2を拡大表示した図である。 部分的にギザギザ形の屈折異常と一部分だけに極端に屈折異常の両方の屈折異常を伴う場合に得られるリング像を示す図である。 信頼係数表示画面の画面例を示す図である。
7 モニタ
10 測定光学系
10a 投影光学系
10b 受光光学系
22 二次元撮像素子
30 固視標呈示光学系
50 観察光学系
70 演算制御部
75 メモリ

Claims (6)

  1. 被検眼眼底に測定光を投光しその眼底反射光をリング像として取り出して二次元撮像素子に撮像させる測定光学系と、前記二次元撮像素子に撮像されたリング像に基づいて被検眼の眼屈折力を測定する眼屈折力測定装置において、
    前記リング像の位置を検出したときの実測線と該実測線を近似処理したときの近似曲線との経線方向におけるずれを所定の分割領域毎に算出する算出手段と、
    前記算出手段による分割領域毎の算出結果を出力する出力手段と、を備えることを特徴とする眼屈折力測定装置。
  2. 請求項1の眼屈折力測定装置において、
    前記算出手段は、前記分割領域毎に前記実測線を近似処理して近似曲線を算出し、前記実測線と各近似曲線との経線方向におけるずれを分割領域毎に算出することを特徴とする眼屈折力測定装置。
  3. 請求項2の眼屈折力測定装置において、
    前記出力手段は、分割領域毎の前記算出結果をそれぞれ段階的に分類し、分割領域毎の信頼度として出力することを特徴とする眼屈折力測定装置。
  4. 請求項3の眼屈折力測定装置において、
    前記出力手段は、前記リング像に基づく測定画像をモニタに出力すると共に、前記測定画像における各分割領域と各算出結果とを対応づけて前記モニタに出力することを特徴とする眼屈折力測定装置。
  5. 請求項4の眼屈折力測定装置において、
    前記算出手段は、さらに、前記リング像全体を楕円近似処理したときの楕円近似曲線と前記近似曲線もしくは実測線との経線方向における相対位置を仮想的に変化させ、前記楕円近似曲線と前記近似曲線もしくは実測線とが接する状態又は交差する状態を求め、その状態における前記楕円近似曲線と各近似曲線もしくは各実測線との経線方向におけるずれを分割領域毎に算出することを特徴とする眼屈折力測定装置。
  6. 請求項5の眼屈折力測定装置において、
    前記算出手段は、さらに、前記リング像全体を楕円近似処理したときの楕円中心と、分割領域毎の近似曲線における中心とのずれを算出することを特徴とする眼屈折力測定装置。
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